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アキレス腱炎に有効なテーピング方法|症状別の巻き方や期待できる効果について解説

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公開日: 2019.09.04 更新日: 2025.12.26

テーピングは、症状に合った巻き方を行うことで、痛みの軽減が期待できる応急処置の一つです。

患部の動きをサポートし、負担を軽減することで、その後の経過に影響を与える場合もあります。

アキレス腱炎の症状によってテーピングの方法が異なるため、難しく感じる方もいるのではないでしょうか。

本記事では、アキレス腱炎の方向けの簡単なテーピング方法や症状別のテーピング方法について解説します。

また、アキレス腱炎の早期改善を目指したい方は、自己細胞を用いた再生医療が選択肢の一つです。

再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、自然治癒力を高めることで炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。

当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料カウンセリングを実施しているため、ぜひご相談ください。

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アキレス腱炎に効果的なテーピング方法

正しいテーピングを行うことで、アキレス腱にかかる負担を軽減し、炎症の悪化や再発を防ぐ効果が期待できます。

本章では、テーピングに関して以下の基本的な知識について解説します。

ただし、テーピングはあくまで一時的な対処法です。

治療には、医療機関での適切な診断と治療が必要であることを理解した上でテーピングをしましょう。

おすすめのテープと事前準備

効果的なテーピングを行うためには、適切な道具の準備と正しいテープ選びが大切です。

まずは、以下のテープや道具を準備しましょう。

  • キネシオロジーテープ(50mm幅):伸縮性のあるテープ
  • テーピング用はさみ(キネシオロジーシザース):テープをきれいにカットする専用はさみ

必須ではありませんが、肌を保護する「アンダーラップ」というテープもあると、皮膚トラブルや剥がすときの痛み軽減につながります。

また、スポーツ時や入浴時もテーピングを使用したい場合は、撥水タイプのテープを選びましょう。

簡単にできるテーピング方法

アキレス腱炎に対して簡単にできるテーピング方法について解説します。

テープの本数は3本だけなので、慣れていない方でも簡単に貼れます。

テーピング1本目

1本目のテープは、あらかじめ両端に1cmほど切れ込みを入れておいてください。

以下の手順でかかとからふくらはぎに向かって、アルファベットのYのような形になるようにテーピングを貼ります。

  • かかとのアキレス腱の付着部にテープを貼り、切れ込みを入れた部分はかかとの横に貼りつける
  • テープの上端を引っ張りながら、ふくらはぎの下あたりで止める
  • 止まった位置から二股に分かれるようにテープを切って、膝の内側と外側にそれぞれ引っ張りながら貼る

テープを貼り終わったら、アキレス腱の部分にしっかり張り付くように、優しく押さえてください。

テーピング2本目

2本目のテープをかかとの外側からアキレス腱上を通り、すねの内側に向かって斜め上に貼ってください。

このとき、アキレス腱の痛い部分にクロスするように貼りつけます。

テーピング3本目

3本目のテープは、かかとの内側から2本目とクロスするように、すねの外側に向かって斜め上に貼ってください。

2本目のテープと同様に、アキレス腱の痛い部分にクロスするように貼りつけます。

【症状別】アキレス腱炎のテーピング方法

アキレス腱炎の症状は人によって異なります。痛みの程度や部位に応じて適切なテーピング方法を選択することが重要です。

次の2つの症状別にテーピング方法を解説します。

ご自身が該当する症状を確認して、テーピングを行ってください。

アキレス腱を触ると少し痛い場合

アキレス腱を指で軽く触れた際に痛みを感じる場合は、炎症の初期段階である可能性があります。

この段階では、アキレス腱の負担を軽減し炎症の悪化を防ぐことが、テーピングの主な目的です。

  • 1本目:テープ両端に1cm切れ目を入れ、かかとのアキレス腱付着部から縦に貼る
  • ふくらはぎ下まで貼ったら、残りの部分を切れ目から裂くように切る
  • 2つに分かれたテープでふくらはぎを内側・外側から挟むように膝方向に向けて貼る
  • 2本目:かかと外側からアキレス腱上を通って斜め上にすね側へ貼る
  • 3本目:かかと内側から2本目とクロスするように斜め上にすね側へ貼る
  • 各テープがアキレス腱部分に密着するよう押さえて完成

この方法により、アキレス腱全体をサポートし、炎症部位への負担を分散させることができます。

アキレス腱を伸ばすと痛みを感じる場合

アキレス腱を伸ばした際に痛みが生じる場合は、腱の伸縮による負担を軽減するテーピングが効果的です。

歩行時や運動時の痛みを和らげることを目的として、以下の手順でテーピングを行います。

うつぶせになり、アキレス腱を縮めた状態でテーピングをしてください。

  • 1本目:かかとの裏からふくらはぎの下まで、軽く引っ張って貼る
  • 両端を裂いてひざの外側・内側に分けて固定
  • 2本目:かかと外側からすねの内側まで、斜め方向に軽く引っ張りながら貼る
  • 3本目:かかと内側から2本目とクロスするように、すねの外側(斜め上)に軽く引っ張りながら貼る

アキレス腱を縮めた状態でテーピングすることで、伸ばした際の負担を軽減する効果が期待できます。

アキレス腱炎のテーピングに期待できる効果

アキレス腱炎に対するテーピングによって期待できる効果は主に以下の3つです。

炎症による痛みの軽減のほか再発を予防するなど、テーピングは重要な役割を果たします。

痛みの軽減

テーピングによりアキレス腱にかかる負担を軽減して、痛みを軽減する効果が期待できます。

アキレス腱は、つま先立ちや足首を下に曲げる際に、ふくらはぎを動かすことによって負担がかかります。

テーピングを行うと、ふくらはぎの動きをサポートして負担を軽減し、痛みの軽減が期待できます。

歩行などの動きをサポート

アキレス腱炎の影響で立つ・歩く動作に支障がある場合でも、テーピングは効果を発揮します。

テーピングで痛みの軽減および、筋肉の動きを補助することで、歩行などの動きをサポートできます。

スポーツは休止できますが、立つ・歩くなどの動作は日常生活に不可欠であり、完全に避けることは難しいものです。

テーピングで少しでも負担を軽減して動きやすくなるようにサポートすることが大切です。

再発予防

テーピングによってアキレス腱にかかる負担を軽減して立つ・歩く動きをサポートすることで、アキレス腱炎の再発を予防できる可能性があります。

アキレス腱炎の要因は、足首の関節が不安定なことや足の筋肉の機能不全などです。

そのため、テーピングによって足首の関節を安定させ、ふくらはぎの筋肉の動きを補助することで、アキレス腱炎の再発予防が可能です。

また、アキレス腱炎の後にスポーツを再開する場合にもテーピングは有効な再発予防手段です。

炎症により固くなったふくらはぎの筋肉やアキレス腱に大きな負担をかけると、再発のリスクが高まります。

テーピングによってサポートしながら運動を再開することで、アキレス腱への負担を抑えながら運動を継続できます。

アキレス腱炎のテーピングは根本治療ではない!主な治療法

テーピングは、あくまで応急処置であり、アキレス腱炎を根本的に治すものではありません。

アキレス腱炎の慢性化を防ぐためにも、以下で解説する治療法と組み合わせて行うことが大切です。

症状が続く場合や痛みが強い場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。

保存療法

アキレス腱炎の治療では、まず保存療法が行われます。

手術をしない治療法で、多くの場合は症状の改善が期待できる安全性の高い治療です。

保存療法では、以下の治療を行います。

  • 安静・運動療法:活動量の調整と段階的な運動負荷の増加
  • 物理療法:超音波治療、電気刺激療法、温熱療法
  • 薬物療法:消炎鎮痛剤の内服、湿布、ステロイド注射
  • 装具療法:足底板、ヒールパッドによる足部アライメント調整
  • リハビリテーション:理学療法士による専門的な運動指導

保存療法では、器具や薬物を使って症状の改善を図ります。

再生医療

「保存療法を6ヶ月程度続けても改善しない」「アキレス腱炎を早く治したい」という方は、自己細胞を用いた再生医療が選択肢の一つです。

再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、自然治癒力を高めることで炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。

重症化・慢性化したアキレス腱炎にも効果が見込めるため、従来の治療で期待した効果が得られていない方の新たな選択肢となります。

また、注射で患者さまから採取・培養した自己細胞を投与するだけで治療できるので、外科的手術を避けられる治療法として注目されています。

当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料カウンセリングを実施しているため、ぜひご相談ください。

アキレス腱炎のテーピングに関するよくある質問

アキレス腱炎のテーピングに関してよくある質問に回答していきます。

以上2つの質問について、詳しく解説します。

アキレス腱炎は何日で治る?

アキレス腱炎の治療期間は個人によって異なり、重症度に応じて以下の日数が目安となります。

  • 軽度:2〜3週間程度
  • 中等度:1~2ヶ月程度
  • 重度:3〜6ヶ月以上

重症化、慢性化していると1年ほどかかるケースもゼロではありません。

症状の程度に関わらず、再発や慢性化を防ぐためには、継続したリハビリテーションが重要です。

アキレス腱炎に対する湿布の貼り方は?

アキレス腱炎に対する湿布の貼り方は、基本的に痛む場所や腫れている箇所に貼りましょう。

湿布を半分に折り、フィルムからはがす前にかかとから3cmほど離れた場所に切れ込みを入れて、切れ込み部分がちょうどかかとに当たるように貼ってください。

湿布は長時間使用すると湿疹やかぶれを引き起こす可能性があるので注意しましょう。

アキレス腱炎のテーピングと併せて適切な治療を受けよう

アキレス腱炎による痛みに対して、テーピングは有効な応急処置方法ですが、あくまで一時的な対処法に過ぎません。

症状別のテーピング方法やセルフケアを適切に行うことで痛みの軽減は期待できますが、根本的な治療には限界があります。

また、テーピングだけに頼り続けると、症状の慢性化や断裂リスクの増大など深刻な問題を引き起こす可能性があります。

アキレス腱炎が慢性化する前に治療を受けるためにも、早期の医療機関の受診がおすすめです。

他にも患者さま自身の細胞を活用した再生医療という治療方法もあります。

再生医療についてご検討の際は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にお問い合わせください。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設