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股関節の痛みほっとくとどうなる?悪化リスクや病院を受診すべき症状を解説

股関節の痛みをほっとくとどうなる?変形性股関節症などのリスクや再生医療を紹介
公開日: 2025.02.07 更新日: 2025.12.03

股関節の痛みは、加齢や生活習慣、疾患などさまざまな原因で発症する症状です。

痛みを放置すると、歩行困難や日常生活への支障、さらには手術が必要になるケースもあります。

この記事では、股関節の痛みを放置することで起こるリスクや病院を受診すべき症状、考えられる疾患について詳しく解説します。

股関節の痛みで悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。

また、現在リペアセルクリニックでは手術を必要としない治療法の再生医療に関する情報をLINEで発信しております。

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股関節の痛みの放置によって考えられる悪化リスク

股関節の痛みを放置すると、症状が徐々に悪化し、さまざまなリスクが生じる可能性があります。主なリスクとして以下の5つがあります。

これらのリスクを正しく理解して、早期に適切な対処を行いましょう。

歩けないほど痛みが強くなる

股関節の痛みを放置すると、痛みが徐々に悪化し、歩行や立ち上がりなどが困難になる可能性があります。

初期段階では歩き始めや階段の昇降時にのみ痛みを感じていた場合でも、放置することで安静時にも痛みを感じるようになるのが特徴です。

痛みによって動作が制限されると、筋力低下や関節の硬化が進み、さらに症状が悪化する悪循環に陥るおそれがあります。

日常生活に影響が出る

股関節の痛みを放置すると、買い物や外出、家事などの基本的な日常生活動作が困難になり、生活の質が低下します。

特に以下のような動作が難しくなります。

  • 靴下や靴を履く動作
  • 椅子に座る・立ち上がる動作
  • 車の乗り降り
  • 階段の昇降
  • 長時間の立ち仕事

これらの動作が困難になると、家族や周囲の人に頼らざるを得なくなり、精神的な負担も増加します。

股関節が摩耗・変形する

股関節の痛みを放置すると、関節軟骨がすり減り、骨の変形が進行する可能性があります。

股関節に痛みがあるということは、関節に過度な負担がかかっているケースが多いです。

関節軟骨は一度失われると自然に再生することはほとんどなく、摩耗が進むと骨同士が直接こすれ合うようになります。

その結果、強い痛みや関節の可動域制限が生じ、変形性股関節症などの深刻な疾患へと進行します。

姿勢悪化による他の関節の痛み

姿勢が悪化すると他の関節にも負担がかかるため、痛みの放置は厳禁です。

無意識のうちに痛みを避けるような歩き方や姿勢をとるようになり、以下のような問題が生じます。

  • 腰への負担増加による腰痛
  • 反対側の股関節への過度な負荷
  • 膝関節への負担による膝痛
  • 背骨の歪みによる背部痛

これらの問題を回避するためにも、早期に股関節の治療を行い、他の関節への負担も軽減することが重要です。

転倒リスク増加による外傷

股関節の痛みを放置すると、筋力低下や歩行の不安定さから転倒リスクが高まり、骨折などの外傷につながる可能性があります。

特に高齢者の場合、股関節の痛みによって以下のような状態になりやすくなります。

  • 足を上げる動作が困難になる
  • バランス感覚が低下する
  • 歩行速度が遅くなる
  • とっさの動作ができなくなる

転倒による骨折は、手術や長期的なリハビリが必要になるリスクがあります。

また、転倒への恐怖心から外出を控えるようになり、さらに筋力が低下する悪循環に陥るおそれもあります。

股関節の痛みで病院を受診すべき症状リスト

次のような症状が現れたときは、医療機関への受診をおすすめします。

  • 安静時にも股関節に痛みがある
  • 夜間に痛みで目が覚める
  • 歩行時に痛みが強くなる
  • 2週間以上痛みが続いている
  • 足にしびれや力の入りにくさを感じる
  • 股関節の可動域が制限されている
  • 股関節周辺に腫れや熱感がある
  • 階段の昇降が困難になった

特に安静時にも痛みがある場合や足のしびれを伴う場合は、症状が進行している可能性が高いため、すぐに専門医の診察を受けましょう。

股関節の痛みで考えられる疾患や病態

股関節の痛みの原因となる疾患や病態には、さまざまなものがあります。

これらの正しい知識を身につけて、適切な診断と治療を受けましょう。

変形性股関節症などの代表的な疾患

股関節の痛みを引き起こす代表的な疾患として、以下のようなものがあります。

疾患名 主な特徴
変形性股関節症 ・関節軟骨がすり減り、股関節の機能が低下する疾患
・中高年に多く、痛みやこわばり、可動域の制限が現れる
リウマチ性股関節症 ・自己免疫疾患により関節に炎症が生じる疾患
・朝のこわばりや腫れが特徴で、複数の関節に症状が広がる
大腿骨頸部骨折 ・高齢者に多く、転倒などの外傷が原因で発生する骨折
・強い痛みや歩行困難が生じ、放置すると寝たきりにつながる
大腿骨頭壊死 ・大腿骨頭への血流が障害されることで骨組織が壊死する疾患
・歩行時や立ち上がり時に痛みが生じ、壊死の範囲が大きいと手術が必要

これらの疾患は、それぞれ異なる原因や進行パターンを持っています。早期発見と適切な治療により、症状の悪化を防げます。

関節唇損傷などのレントゲンで見逃されやすい病態

股関節の痛みには、レントゲン検査では見つけにくく、診断時に見逃されやすい病態もあります。

代表的なものとして、以下のような病態があります。

病態名 主な特徴
関節唇損傷 ・股関節の縁にある関節唇が損傷する病態
・レントゲンでは見つからず、MRI検査が必要
・引っかかり感が特徴
股関節インピンジメント ・骨の形状異常により関節の動きで骨同士がぶつかる病態
・若年層から中年層に多く、放置すると関節唇や軟骨の損傷につながる
滑液包炎 ・股関節周囲の滑液包が炎症を起こす病態
・外側の痛みや横向き寝での痛みが特徴で、超音波やMRI検査で診断
腸腰筋腱炎 ・股関節前面の腸腰筋腱が炎症を起こす病態
・前側の痛みが特徴で、歩行や階段昇降時に症状が悪化する

痛みが続く場合は医師に相談し、必要に応じてMRI検査や超音波検査などの精密検査を受けましょう。

股関節の痛みに関してよくある質問

日常生活に大きく影響を与える股関節の痛みに関して、よくある質問を紹介します。

股関節の痛みにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

股関節が痛いときは歩かないほうがいい?

股関節が痛いときは、無理して歩かないようにしましょう。

特に強い痛みがある場合は、関節や筋肉に負担をかける可能性があるため、安静にすることを優先してください。

ただし、長期間にわたって股関節を動かさないと関節が硬くなったり、筋力が低下したりするリスクもあります。

痛みが落ち着いてきたら、医師や理学療法士の指導のもとで軽い運動を取り入れると、症状の改善が期待できます。

股関節が痛くて歩けないときの対処法は?

股関節の痛みが強く、歩けない場合には以下の対処法が有効です。

  • 安静にする
  • 冷やすまたは温める
  • サポート器具を活用する
  • 医師の診察を受ける

まずは安静にするのが大切ですが、痛みが強いときは医療機関を受診して医師の診察を受けましょう。

突然歩けないほど股関節が痛くなる原因は?

突然歩けないほどの股関節の痛みが生じる原因には、以下のような疾患が考えられます。

  • 変形性股関節症:関節軟骨の摩耗や変形が進行し、痛みや可動域の制限を引き起こす
  • 関節リウマチ:関節の炎症が原因で痛みが強まり、歩行が困難になる可能性がある
  • 大腿骨頭壊死:骨への血流が途絶え、骨組織が壊死することで激しい痛みが生じる
  • 滑液包炎:股関節周囲の滑液包が炎症を起こし、歩行時に強い痛みを伴う

これらの症状が現れた場合は、早急に医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

股関節が右だけ痛い原因は?

股関節が右だけ痛いときは、骨格や筋肉のバランスのゆがみが原因となっている可能性が考えられます。

ゆがみが生じる要因には、「立っているときに右足に重心をかける」「座っているときに足を組む」などがあります。

股関節への偏った負担が痛みの原因となるため、正しい姿勢を意識し、長時間同じ姿勢でいないようにしましょう。

股関節の痛みは放置厳禁!長引く痛みには再生医療をご検討ください

股関節の痛みを放置すると症状が悪化し、歩行困難や日常生活への支障、さらには変形性股関節症やリウマチ性股関節症などの深刻な疾患につながるおそれがあります。

痛みは放置せずに、医療機関を受診して適切な診断と治療を受けましょう。

また、近年の治療では、手術がいらない治療法として再生医療が注目されています。

再生医療とは、患者さまご自身の細胞や血液を用いて、損傷した股関節の修復を図る治療法です。

実際に当院では、「手術しないと治らない」と言われた変形性股関節症の痛みが、再生医療によって改善した症例が多数あります。

実際に当院で治療を受けた患者様の症例は、こちらからもご確認いただけます。

また「股関節の痛みを手術せずに治したい」「長引く痛みをなんとかしたい」という方は、以下の動画をぜひご覧ください。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設