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股関節の痛みをほっとくとどうなる?変形性股関節症などのリスクや再生医療を紹介

公開日: 2025.02.07
更新日: 2025.02.10

股関節の痛みで日常生活に支障をきたしている方の中には「放っておけばそのうち治るだろう」と考える方もいるでしょう。

しかし、股関節の痛みを放置すると、症状が悪化して深刻な疾患に繋がる可能性があります。

本記事では、股関節の痛みを放置することで起こりうるリスクや考えられる疾患、治療法について詳しく解説します。

また、手術しない治療法として注目されている再生医療の具体的な治療方法や生活上の注意点を紹介します。股関節の痛みにお悩みの方が、安心して治療を検討できるよう役立つ情報をお届けします。

股関節の痛みをほっくとどうなるのか?

股関節の痛みを放置すると、日常生活に支障をきたす可能性が高まります

初期段階では軽い違和感や不快感に過ぎないことが多いですが、これを無視することで痛みが悪化し、深刻な疾患へと進行するリスクがあります。

股関節は体重を支える重要な関節であり、その機能が損なわれると歩行や姿勢の維持に支障をきたします。

さらに、適切な治療を受けないままでは、将来的に手術が必要になるケースもあるため、早めの対応が重要です。

変形性股関節症などの疾患に繋がるリスクがある

股関節の痛みを放置すると、変形性股関節症やリウマチ性股関節症など、深刻な疾患に繋がるリスクが高まります。

変形性股関節症は、加齢や過度の負担により関節軟骨がすり減って変形し、痛みや可動域が低下する疾患です。

初期には軽度の違和感や疲労感がある程度ですが、放置することで軟骨の損傷が進行し、強い痛みや関節の可動域制限を引き起こします。

また、股関節の痛みが骨折や腫瘍などの疾患が原因である場合、それらを放置するとさらに深刻な健康問題を招く恐れがあります。

特に高齢者では、大腿骨頸部骨折が痛みの原因であるケースも多く、早期発見と治療が命に関わる場合もあります。痛みを放置せず、医療機関で適切な診断を受けることが重要です。

歩行困難や立ち上がり動作が難しくなる

股関節の痛みを放置すると、歩行や立ち上がりといった日常生活の中での基本的な動作が困難になる場合があります。

歩行時に激しい痛みを感じるだけでなく、立ち上がる際に関節に大きな負担がかかり、スムーズな動作ができなくなります。

また、痛みを避けようとすることで不自然な姿勢や動作が習慣化し、他の関節や筋肉にも負担をかける悪循環に陥ります。

これにより、腰痛や膝の痛みが二次的に発生することも珍しくありません。股関節の症状の悪化を防ぐためにも、痛みが軽いうちに適切な治療を受けることが重要です。

股関節が痛いときに考えられる疾患

股関節が痛む場合、その原因としていくつかの疾患が考えられます。

股関節が痛いときに考えられる疾患

それぞれの疾患には特徴的な症状があります。以下に挙げる疾患について理解を深め、当てはまる場合は医療機関を受診しましょう。

変形性股関節症

変形性股関節症は、関節軟骨が加齢や負担によりすり減り、股関節の機能が低下する疾患です。

変形性股関節症の症状

  • 股関節の痛み(特に運動時)
  • 関節のこわばり
  • 歩行時の違和感や痛み
  • 可動域の制限

変形性股関節症は特に中高年の方に多く見られ、痛みや可動域の制限により、日常生活に大きな影響を与える可能性があります。

症状が進行し、痛みが大きくなると立ち座りや階段の上り下りなどが困難になるため、早期に治療を開始することが重要です。

リウマチ性股関節症

リウマチ性股関節症は、自己免疫疾患の一つで、股関節を含む関節に炎症が生じる病気です。

リウマチ性股関節症の症状

  • 股関節の痛みや腫れ
  • 朝のこわばり
  • 関節の変形

リウマチ性股関節症は他の関節にも炎症が広がることが多く、放置すると日常生活に大きな支障をきたします。

大腿骨頸部骨折

高齢者に多い大腿骨頸部骨折は、転倒などの外傷が原因で発生することが多いです。

大腿骨頸部骨折の症状

  • 強い股関節の痛み
  • 歩行困難
  • 患側の脚が短く見える

大腿骨頸部骨折は適切に治療しないと長期間の寝たきり状態を招き、筋力低下や二次的な健康問題を引き起こす可能性があります。

転倒を防ぐための環境整備や、骨の健康を保つための栄養管理が予防のポイントです。

股関節の痛みに対する病期別の治療法

股関節の痛みに対する治療法は、症状の進行度によっても異なります。

股関節の痛みに対する病期別の治療法
それぞれの治療法について解説します。

初期・進行期は「保存療法」が中心

初期や進行期の股関節痛には、主に保存療法が用いられます。保存療法は手術を行わず、痛みの軽減や関節の機能維持を目的とする治療法です。

保存療法の具体例

  • 運動療法: 股関節周辺の筋力を強化し、関節への負担を軽減する
  • 体重管理: 適正体重を維持することで、股関節への負担を減らす
  • 薬物療法: 痛みを和らげる鎮痛剤や抗炎症薬を使用する
  • 物理療法: 温熱療法や電気治療を行い、血流改善や痛みの軽減を図る

保存療法は痛みが軽度の段階で有効ですが、症状が進行する場合には他の治療法を検討する必要があります。

末期の場合「手術療法」になることも

保存療法では改善が見込めない末期の状態では、手術療法が検討されます。

特に関節の変形や痛みが重度で日常生活が困難な場合、以下のような手術が選択されることがあります。

代表的な手術療法

  • 人工股関節置換術: 痛んだ関節を人工関節に置き換える手術
  • 骨切り術: 股関節の形状を修正し、関節への負担を軽減する手術

手術療法はリハビリが必要となる場合が多いですが、適切に行うことで痛みの軽減や生活の質の向上が期待できます。

手術を検討する際は、専門医と十分に相談することが重要です。

股関節の痛みはほっとかずに医療機関へ

股関節の痛みを感じたときは「そのうち治るだろう」と放っておかずに、早めに医療機関を受診しましょう。

特に、強い痛みにより日常生活に支障が出ている場合は、早急に治療を行う必要があります。

痛みを放置すると、症状の慢性化や股関節の変形が進行するなど、悪化して治療が難しくなる可能性も否定できません。

症状が悪化する前に医療機関を受診すれば、保存療法など負担の少ない治療法が選択できる場合もあります。

手術しない治療法として再生医療が注目されている

股関節の痛みや変形が進行している場合、従来は人工関節置換術が一般的な治療法でした。

しかし、手術に伴う負担やリハビリ期間の長さ、再手術のリスクなどから、手術を避けたいと考える患者さまも少なくありません。

近年では、手術を必要としない治療法として再生医療が注目を集めています。

再生医療は、患者さま自身の細胞を活用して損傷した組織を修復・再生する治療法です。

主に以下の特徴があります。

再生医療の特徴

  • 手術が不要:切開を伴わないため、身体への負担が少ない
  • 副作用が少ない:患者さま自身の細胞を使用するため、拒絶反応や感染症のリスクが低い
  • 短期間での回復が期待できる:入院を必要とせず、数回の通院で治療が完了する

医療技術の進歩により、手術以外の選択肢が広がっている現在、再生医療は今後さらに注目を集める治療法のひとつです。

股関節の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

股関節の痛みに関してよくある質問

日常生活に大きく影響を与える股関節の痛みに関して、よくある質問を紹介します。

股関節の痛みにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

股関節が痛いときは歩かないほうがいい?

股関節が痛いときは、無理して歩かない方が良いです。

特に強い痛みがある場合は、関節や筋肉に負担をかける可能性があるため、安静にすることを優先してください。

ただし、長期間にわたって股関節を動かさないと関節が硬くなったり、筋力が低下したりするリスクもあります。

痛みが落ち着いてきたら、医師や理学療法士の指導のもとで軽い運動を取り入れると、症状の改善が期待できます。

突然歩けないほど股関節が痛くなる原因は?

突然歩けないほどの股関節の痛みが生じる原因には、以下のような疾患が考えられます。

突然歩けないほど股関節が痛くなる原因

  • 変形性股関節症:関節軟骨の摩耗や変形が進行し、痛みや可動域の制限を引き起こす
  • 関節リウマチ:関節の炎症が原因で痛みが強まり、歩行が困難になる可能性がある
  • 大腿骨頭壊死:骨への血流が途絶え、骨組織が壊死することで激しい痛みが生じる
  • 滑液包炎:股関節周囲の滑液包が炎症を起こし、歩行時に強い痛みを伴う

これらの症状が現れた場合は、早急に医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

股関節が痛くて歩けないときの対処法は?

股関節の痛みが強く、歩けない場合には以下の対処法が有効です。

股関節が痛くて歩けないときの対処法

  • 安静にする
  • 冷やすまたは温める
  • サポート器具を活用する
  • 医師の診察を受ける

まずは安静にするのが大切ですが、痛みが強いときは医療機関を受診して医師の診察を受けましょう。

変形性股関節症は手術せずに治せる?

変形性股関節症は初期や中期の段階であれば、手術を行わずに治療することも可能です。

手術以外の治療として、以下の方法があります。

変形性股関節症の治療法

  • リハビリテーション
  • 薬物療法
  • 再生医療

ただし、進行が進んで末期に至ると、人工関節置換術などの外科的治療が必要になる場合があります。

手術を回避したい方は、再生医療による治療もご検討ください。

【まとめ】股関節の痛みはほっとかずに医療機関を受診しよう

股関節の痛みは、放っておくと症状が悪化し、変形性股関節症やリウマチ性股関節症、大腿骨頸部骨折などの深刻な疾患に繋がるリスクがあります。

また、痛みが進行すると歩行や立ち上がり動作が困難になり、日常生活に大きな支障をきたす可能性もあります。

初期や進行期には保存療法が中心となりますが、症状が進んで末期に至ると手術療法が必要になる場合もあります。

近年では、手術しない治療法として再生医療も注目されています。患者さま自身の細胞を活用した治療法は、体への負担が少なく、損傷した軟骨の修復が期待できます。

股関節の痛みを軽視せず、早期の受診と適切な治療を受け、日常生活の快適さを取り戻しましょう。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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