-
- 肩
- 腱板損傷
肩腱板損傷で腕が上がらない!どうして?その原因とは 肩腱板損傷になると、腕が上がらなくなって悩まされるようになります。思うように腕が上がらないと洗濯物を干す、高いところのものを取るといったことが困難になるなど日常生活でもいろいろと支障が出てきます。また、ずっとこのような状態が続くのだろうかと不安になる人もいると思います。 そこで、今回は肩腱板損傷で腕が上がらないというのはなぜなのか?ということについて紹介します。 肩腱板損傷で腕が上がらないのはなぜ? 肩腱板は肩関節を覆う筋肉です。肩関節は複数の関節がありますが、それらの関節だけでは非常に不安定でスムーズに動かすことができません。その関節を安定させてスムーズに腕をあげたり、捻ったりすることをできるようにしているのが肩腱板です。 肩腱板が損傷してしまうと、肩関節を安定させる役割を十分に果たせなくなり、肩関節が不安定になるため腕が上がらないという症状が出ることがあります。 五十肩の腕が上がらない症状と、肩腱板損傷で腕が上がらない症状の違い 腕が上がらないというのは肩腱板損傷でよくある症状の1つですが、腕が上がらないと言えば五十肩をイメージする人もたくさんいると思います。 たしかに、五十肩でも腕が上がらなくなることはありますが、五十肩の場合は肩関節が不安定になるのが理由ではありません。 五十肩の場合は、本来柔らかくて伸びがある関節がかたくなってしまうのが主な理由になります。また、痛みが強すぎて動かすことができないというケースもあります。 このように、腕が上がらない理由は異なりますが、それが肩腱板損傷か五十肩かを自分で判断するのは難しいのです。 肩腱板損傷で腕が上がらないときの対策 肩腱板損傷はそのままにしておいても、損傷した部分が自然に修復し治るということはありません。悪化して損傷した部分が拡大したり断裂してしまうことがあります。 しかし、肩甲骨や脊柱など肩関節周辺の筋肉や関節を柔らかくすることで、腕を上がりやすくすることは可能です。ただし、状態の程度によっては手術をしないと腕を上がるようになるのは難しいケースもありますから、まずは専門医に相談をしてみましょう。 まとめ・肩腱板損傷で腕が上がらない!どうして?その原因とは 肩腱板損傷で腕が上がらないという症状について紹介しました。 無理やり腕をあげようとしたり、何とかしようと自己流で対策をすると悪化してしまう可能性があります。肩腱板損傷で腕が上がらないのを何とかしたいという人は、まずは医療機関で診てもらうことをおすすめします。 https://youtu.be/bKupVfsXpHM?si=AuS-8sLS0tUiHFfL ▶治療方法の選択肢のひとつとして、こちらの動画も是非ご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2021.01.12 -
- 腱板損傷
肩のインナーマッスルを構成する「腱板(けんばん)」が断裂することで起こる腱板損傷。 特に40代以降に多く見られ、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。 そんな腱板損傷に対して「これって本当に治るの?」「手術しないとダメ?」と、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、腱板損傷が治る可能性や具体的な症状・原因について詳しく解説します。 「放っておいても大丈夫?」と迷っている方も、正しい知識を持つことで、より良い治療選択につながります。 まずはご自身の状態を知るヒントとして、ぜひ参考にしてください。 腱板損傷が自然に治るかは損傷の程度次第|完全・広範囲の断裂は自然治癒が難しい 腱板損傷が治るかは、以下の損傷の程度によって異なります。 自然治癒が期待できるケース(軽度な損傷) ・部分断裂や炎症のみの場合 ・早期に発見され、保存療法を開始した場合 ・リハビリや鎮痛薬で肩の動きを維持しながら回復が見込める 自然治癒が難しいケース(重度な損傷) ・完全断裂や広範囲の断裂がある ・損傷を長期間放置してしまった ・筋肉が萎縮・脂肪化してしまっている ・肩を動かすと常に激しい痛みがある 腱板損傷は、肩の運動に重要な役割を果たす腱板(けんばん)が、部分的または完全に切れてしまう状態です。 軽度の部分断裂であれば、保存療法(リハビリ・薬物療法)により改善が期待できるケースもあります。 しかし完全断裂や広範囲の損傷となると、腱の自然な再生が難しくなるため、手術が必要になるケースが多いです。 腱板損傷は放置せず、肩の痛みや可動域の制限が続く場合は、早期に専門医の診察を受けることが重要です。 腱板損傷の症状と原因 腱板損傷でよく見られる代表的な症状と、その主な原因について以下で詳しく解説していきます。 症状 原因 腱板損傷は、肩の運動に深く関わる重要な筋肉と腱が傷つくことで、痛みや可動域の制限など、さまざまな不調を引き起こします。 放置すると日常動作にも支障が出るため、早期発見・対応が重要になりますので、ぜひ参考にしてください。 症状 「肩の痛み」や「肩の動かしにくさ」が腱板損傷の主な症状です。 特に以下のような動作の際に痛みが生じるのが特徴です。 腕を上げる 下ろす ひねる 初期には夜間痛(夜寝ているときの痛み)から始まり、やがて日中の動作にも影響が出るようになります。 主に動作で痛みや制限を感じることが多いのは、以下のような場合です。 洋服を着る・脱ぐとき 入浴時に頭を洗うなどの頭より上の動作が困難になる 肩を動かすときに「引っかかる」感覚がある 力が入らず物を持ち上げられない 横向きに寝ると痛い 痛みが慢性化してくると、筋力低下や肩の可動域制限が進み、四十肩・五十肩と診断されることがあります。 特に高齢者では自覚症状が軽くても損傷が進んでいるケースがあるため、軽い痛みでも医師の診察を受けることが重要です。 原因 腱板損傷の原因は大きく分けて、以下の2つに分類されます。 加齢による変性 外傷(ケガ) 腱や筋肉が年齢とともに弱くなっていく自然な過程で起こります。 40代以降では腱板に小さな亀裂が入りやすくなり、繰り返しの使用によって徐々に損傷が広がることがあるためです。 たとえば、重いものを持ち上げる作業を繰り返したり、ゴルフ・テニスや水泳など肩を酷使するスポーツを続けている人に多く見られます。 また転倒して手や肩を強く打ったり、無理な力が肩に加わった場合などに起こります。 とくに高所からの落下や交通事故などの衝撃で、腱が急激に断裂する「完全断裂」も少なくありません。 また、肩の構造的な異常(肩峰の形状や狭小な肩関節空間)により、腱板が骨が擦れやすくなる「インピンジメント症候群」も損傷の要因となる可能性があります。 いずれにしても、原因を正確に突き止めることが適切な治療の第一歩です。 腱板損傷の予後と回復までにかかる期間 腱板損傷はその程度や治療方法によって、予後や回復までにかかる期間が異なります。 軽度の損傷の場合 数週間〜数ヶ月 完全断裂や広範囲の損傷の場合 数ヶ月~1年 軽度の損傷の場合は、保存療法を中心としたリハビリテーションで数週間〜数ヶ月のうちに痛みが和らぎ、肩の動きも徐々に改善することが多いです。 しかし完全断裂や広範囲の損傷の場合は自然治癒が見込めず、手術を要するケースもあるため、ある程度の時間が必要です。 通常、術後は数週間の固定期間を経てリハビリが始まり、日常生活に支障がないレベルまで回復するには数ヶ月から半年程度、スポーツや重労働への復帰には半年から1年程度を要する場合もあります。 このリハビリ期間中に焦って無理な動作を行うと、再断裂のリスクが高まるため、医師や理学療法士の指導を守ることが非常に重要です。 また、高齢者や基礎疾患がある人、筋力の低下が著しい人では回復が遅れる傾向にあります。 一方で、早期に診断され、適切な治療を受けた場合には、比較的良好な予後が得られることも多いです。 腱板損傷の予後は以下の3要素に大きく左右されます。 損傷の程度 治療の選択 リハビリの継続 自己判断で放置せず、早期に専門医の診断を受けることで、長期的な痛みや機能障害を防ぐことができます。 腱板損傷を治すための治療法 腱板損傷の治療法には、主に以下3つがあります。 保存療法 手術療法 再生医療 軽度の場合は、保存療法による自然回復が期待できる一方、完全断裂や広範囲にわたる損傷では手術が検討されるケースもあります。 ここでは、それぞれの治療法の特徴と流れについて詳しく紹介します。 保存療法 保存療法は、手術を行わずに腱板損傷の症状を緩和・改善する治療法です。 主に軽度〜中等度の部分断裂や、手術が難しい高齢者などに対して用いられます。 保存療法には、以下のような手段が含まれます。 消炎鎮痛薬の投与(内服・外用) ステロイド注射(関節内の炎症を抑える) 物理療法(電気治療や温熱療法など) 運動療法(リハビリ)(可動域と筋力の回復を目的) リハビリは非常に重要で、専門の理学療法士の指導のもと、痛みを抑えながら徐々に肩関節の可動域を広げていきます。 肩周囲の筋肉(特に三角筋や肩甲骨周囲筋)を鍛えることで、腱板の機能を補うようにするのが基本的な考え方です。 保存療法のメリットは、手術による身体的負担を避けられることですが、一方で損傷が進行するリスクや、完全には治らないまま機能障害が残る可能性もあります。 そのため、一定期間(おおむね3~6ヶ月)で改善が見られない場合や、日常生活に支障が続く場合は手術への切り替えが検討されます。 手術 腱板損傷が完全断裂している場合や保存療法で改善が見られないケースでは、手術による修復が必要となります。 手術は主に「関節鏡視下手術」で行われることが多く、身体への負担を最小限に抑えながら損傷部位を修復することが可能です。 術式には以下のようなものがあります。 腱板縫合術:断裂した腱を縫い合わせて骨に固定する 肩峰形成術:骨と腱が擦れ合わないよう骨を削る 部分置換術や腱移植:重度の場合、補強する人工物や他の腱を利用 術後は、肩の固定を数週間行ったのち、段階的にリハビリを開始します。 肩の可動域を回復し、再断裂を防ぐためには、術後のリハビリが非常に重要です。 医師と相談し、最も適した方法を選択することが大切です。 再生医療 腱板損傷に対しては、以下の再生医療が検討されます。 PRP療法 自身の血液から抽出した血小板を濃縮し、損傷部位に注射する治療法 幹細胞治療 脂肪組織などから採取した幹細胞を用いて、より積極的に損傷した腱や筋肉の再生を促し炎症の抑制や組織の修復を促進 PRP療法は血小板には「成長因子」と呼ばれる組織の修復を促進する物質が含まれているため、損傷した腱の再生を助ける効果が期待されています。 外来での処置が可能で、入院も必要ありません。 ただし、再生医療は保険適用外の治療が多く、自費診療となる点には注意が必要です。 再生医療の詳細については、以下でも紹介していますので、興味のある方はぜひ参考にしてください。 腱板損傷が自然に治るかは損傷の程度次第|適切な治療を受けることが回復への鍵となる 腱板損傷は、損傷の程度・発見時期・治療内容によって回復の可能性が大きく変わります。 軽度な部分断裂:保存療法やリハビリによる自然回復が期待できる 完全断裂や広範囲の損傷:手術を含む積極的な治療が必要になることも 「自然に治るだろう」と自己判断せず、早期に医療機関を受診することが重要です。 医師による正確な診断を受け、自身の状態に最適な治療法を選ぶことが、回復への近道です。 医師や理学療法士の指導のもと、無理のないペースで回復を目指すことをおすすめします。 さらに近年では、再生医療(PRPや幹細胞治療)といった新たな選択肢も注目されています。 リペアセルクリニックでは患者様ひとりひとりに丁寧なカウンセリングを行い、適した治療方法を見つけていきます。 体に負担の少ない方法で治療が可能なので、肩の痛みや動かしづらさを感じたら放置せず、ぜひリペアセルクリニックにご相談ください。
2020.05.02 -
- 肩
- 再生治療
- 腱板損傷
「肩を動かすと痛い」「夜になるとズキズキして眠れない」といった、肩の不調が続いている場合、腱板損傷が原因かもしれません。 腱板損傷は40代以降に発症しやすいとされており、日常の些細な動作や加齢による変化でも引き起こされることがあります。 しかし「肩の痛みの原因って何があるの?」「腱板損傷ってどんな症状?」「どうすれば予防できるの?」と、疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、腱板損傷の主な原因だけでなく、症状が進行する前に早期発見・予防につなげる方法も解説しています。 腱板損傷は放置すると腱板断裂に進行するリスクもあり、日常生活に大きな支障をきたす恐れがあります。 「もしかして自分も腱板損傷かも」と感じている方は、ぜひ本記事を参考に、早期発見と適切な対処を行いましょう。 腱板損傷の原因とは|使いすぎ(オーバーユース)に注意が必要 腱板損傷は、以下のような原因によって引き起こされます。 変性(加齢など) 外傷性(転倒・打撲・事故など) オーバーユース(繰り返しの動作・スポーツ) 腱板損傷の詳細については、以下の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 加齢性変化(年齢) 腱板損傷の原因のひとつが、加齢による腱の変性(老化)です。 腱板は、肩甲骨と上腕骨をつなぐ4つの筋肉(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)から構成されており、肩の安定性とスムーズな動作を支える重要な組織です。 しかし年齢を重ねると、以下のような組織の変化が起こります。 コラーゲン繊維の弾力性が低下 血流が悪化し、栄養や酸素の供給が不十分に 腱自体がもろくなり、損傷しやすくなる その状態で肩を使い続けると、日常の動作や軽い作業でも腱に小さな損傷が蓄積し、やがて断裂につながることがあります。 また腱板は40代から少しずつ傷みやすくなり、加齢とともに誰にでも腱板損傷を起こる可能性(※)があるので注意しましょう。 ※参照:MSDマニュアル「肩腱板損傷」 初期の段階では「肩に違和感がある」「少し痛む」といった症状にとどまることもありますが、進行すると夜間痛や腕の可動制限など、日常生活に支障をきたすケースも少なくありません。 加齢に伴う腱板の劣化の場合は、日頃からストレッチや適度な運動を心がけることで、ある程度予防が期待できます。 外傷性(転倒・打撲・事故など) 腱板損傷は加齢や使いすぎだけでなく、転倒・打撲・交通事故などの外傷が原因で突然発症するケースもあります。 このような外傷性の腱板損傷は、発症直後から痛みが強く、腕が上がらない・力が入らないといった症状が急激に現れるのが特徴です。 また以下のような状態が見られる場合は、早めに整形外科を受診し、身体診察・MRIなどで状態を確認することが大切です。 安静にしていても痛みが引かない 内出血や腫れがある 肩の動きに明らかな制限がある 外傷をきっかけにした腱板損傷は早期発見と早期治療が重要になるので、自己判断せずに速やかに医療機関へ受診しましょう。 オーバーユース(繰り返しの動作・スポーツ) 腱板損傷は、肩の使いすぎ(オーバーユース)によっても生じることがあります。 オーバーユースによる腱板損傷のリスクが高い動作・場面としては、以下のようなものが挙げられます。 野球やソフトボールの投球動作 テニス・バドミントンなどのサーブやスマッシュ動作 重量物を頭上に持ち上げる動作 水泳のクロールなど、腕を頭より上に繰り返し動かす運動 ※参照:MSDマニュアル「肩腱板損傷」 特にテニス、野球、水泳などの肩を頭より高く挙げた状態に保ったまま負荷をかけるため、腱板に強いストレスがかかります。 症状は、初めは軽い違和感や筋肉の張り程度であることが多いですが、そのまま使い続けると腱板断裂に進行するリスクもあるため、注意が必要です。 腱板損傷を防ぐための方法 腱板損傷を予防するために、日常生活の中で以下のような対策を意識してみましょう。 肩のストレッチ 適度な筋力トレーニング 同じ動作の繰り返しを避ける 腱板周囲の筋肉や関節が硬くなると、肩の動きに無理がかかり損傷のリスクが高まるのでストレッチで肩甲骨や肩関節の可動域を広げるようにしましょう。 また長時間の作業や肩に負担のかかるフォームに注意し、痛みが出たら無理に動かさず、休むことも大切です。 少し痛むだけだからと放置すると、炎症が進行して断裂に至るリスクもあります。 軽い痛みや動かしにくさを感じたら、整形外科を早めに受診し、画像検査(MRIやエコー)などで状態を確認しましょう。 腱板損傷に有効なトレーニング方法については、以下の記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 【まとめ】腱板損傷の原因を知って早期発見・予防につなげよう 腱板損傷は、加齢による腱の変性(老化)・転倒や打撲などの外傷・肩の使いすぎなど、複数の要因が重なって発症します。 特に40代以降は腱板の組織が弱くなりやすく、日常の些細な動作でも損傷を起こすリスクがあります。 発症を防ぐためには、以下の点を意識しましょう。 肩の柔軟性を保つストレッチを取り入れる 適度な筋力トレーニングを行う 肩に違和感があれば早めに状態を確認する 肩の不調をそのままにしておくと、腱板断裂や痛みが強くなる・腕が上がらなくなるなど、日常生活に影響が出ることもあります。 気になる症状があれば、無理せず整形外科を受診し、早めに対処しましょう。 また当院(リペアセル)では症例などの情報に関する詳細についてLINEでも解説していますので、肩に違和感を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
2020.02.19 -
- 肩
- 腱板損傷
「最近、腕が上がらない」「夜間に肩がズキズキして眠れない」といった症状に悩まされている方は、肩腱板断裂と五十肩(肩関節周囲炎)のどちらかである可能性があります。 どちらも肩の痛みや動かしにくさを伴いますが、発症の原因・症状の特徴や治療方法は異なるため、自己判断すると症状を悪化させるリスクにもつながります。 本記事では、肩腱板断裂と五十肩の違いについて解説しています。 肩腱板断裂と五十肩を放置するリスクについても紹介していますので、自身の症状を見極め、悪化を防ぐためにもぜひ参考にしてください。 肩腱板断裂と五十肩(肩関節周囲炎)の違いとは? 肩腱板断裂と五十肩の違いを以下に分けてご紹介しています。 症状 原因 治療法 ぜひ参考にして、自身の症状がどちらに当てはまるの確認しましょう。 症状 肩腱板断裂と五十肩は、どちらも肩の痛みや動かしにくさを伴いますが、症状については以下のように違いがあります。 肩腱板断裂 ・運動痛 ・夜間痛 ・安静時痛 五十肩 ・運動痛 ・夜間痛 ※参照①:日本整形外科学会「肩腱板断裂」 ※参照②:日本整形外科学会「五十肩(肩関節周囲炎)」 肩腱板断裂では、「腕を横に上げる」「上から物を取る」といった動作で強い痛みが出たり、肩に力が入らなくなる運動障害が起きます。 また、症状が進行すると安静時でも痛みが続き、夜間痛によって眠れないケースも珍しくありません。 一方で、五十肩では「髪を結ぶ」「背中に手を回す」といった動作が困難になり、肩全体の可動域が制限されます。 横向きで寝たときにズキズキとした痛みが出やすく、睡眠障害を引き起こすこともあります。 放置すると症状が悪化するリスクがあるため、肩の痛みが続く場合は自己判断せずに整形外科で診察を受け、原因を正確に見極めることが大切です。 原因 肩腱板断裂と五十肩の発症の原因は、以下の通りです。 肩腱板断裂 ・加齢による腱の変性 ・スポーツや仕事による使いすぎ(オーバーユース) ・転倒・重い物を持ち上げた際の外傷 五十肩 ・加齢による関節周囲の炎症や癒着 ・運動不足・姿勢の悪さなど 肩腱板断裂は、40代以降の中高年に多くみられ、加齢による腱の老化や、日常的な肩の酷使・繰り返し動作が原因で、気づかないうちに進行することがあります。 五十肩は主に50代に多く、肩の関節まわりの組織が年齢とともに炎症や癒着を起こし、肩の動きが悪くなるのが原因です。 治療法 肩腱板断裂と五十肩の治療法は、以下の通りです。 肩腱板断裂 ・保存療法 ・手術療法 ・再生医療 五十肩 ・薬物療法 ・温熱療法 ・リハビリ 肩腱板断裂は転倒などによる突然の怪我で起きた場合、まずは1〜2週間程度三角巾で肩を安静にします。 その後は注射や運動療法によって痛みを軽減し、残った腱の機能を高めるリハビリを行うことで、約70%(※)が手術をせずに改善が期待できるのです。 ※参照①:日本整形外科学会「肩腱板断裂」 五十肩は自然に回復することもありますが、放置すると肩の動きがさらに悪化し、関節が固まってしまう恐れもあります。 痛みが強い時期(急性期)には、三角巾などで肩を休ませたり、痛みを和らげる薬や注射で炎症を抑えます。 痛みが落ち着いてきたら、温めることで血流を促す温熱療法や肩のこわばりを防ぎ筋力を保つリハビリ運動などを段階的に取り入れていきます。 これらの対処をしても改善しない場合には、関節鏡を使った手術が検討されることもあります。 肩腱板断裂と五十肩を見分けるポイント 肩腱板断裂と五十肩を見分けるポイントは、以下の通りです。 症状 肩腱板断裂 五十肩 肩の運動障害 特定の動きで力が入らない 動かしにくいが力は入ることが多い 運動痛 特定の動作で痛む(例:腕を挙げる途中など) 動かすと痛みがある 夜間痛 あり あり 可動域制限 動かせるが力が入らない 腕を上げたり、回したりする動作がスムーズにできない 肩腱板断裂と五十肩は、いずれも肩が痛い・動かしにくいといった症状を伴うため、自己判断では区別がつきにくいこともあります。 痛みが長引いたり動きに支障を感じる場合は、整形外科で画像診断(MRIやエコー)を含めた専門的な評価を受けましょう。 肩腱板断裂と五十肩はそれぞれ放置するとどうなる? 肩腱板断裂と五十肩はそれぞれ放置するとどうなるか、以下で解説しています。 肩腱板断裂 五十肩 いずれの場合も、症状の段階で専門医の診断を受けることが、回復に向けて重要になります。 肩腱板断裂|放置すると断裂が進行し手術が必要に 肩腱板断裂は、腱が一度切れると自然に元通りに戻ることはほとんどありません。 以下のような症状が見られるだけでなく、保存療法で改善が見込めない場合や断裂が大きいケースでは、手術が検討されることもあります。 手術による回復が難しくなる 肩関節の変形(腱板断裂性肩関節症) 夜間痛や慢性的な痛みが強くなる 肩の可動域が狭くなる また放置することで断裂が拡大したり、周囲の筋肉が萎縮・脂肪変性を起こしてしまうリスクがあります。 肩腱板断裂を放置するリスクについては、以下の記事でも解説していますので、不安な方はぜひ参考にしてください。 五十肩|自然に治るケースもあるが肩の痛みや可動域制限が悪化する可能性も 五十肩を放置すると、以下のような症状が起きる可能性があります。 関節の癒着(拘縮)によって可動域が制限される 日常生活に支障が出る 肩の可動域が制限されることで、服の袖に腕を通せない・髪を洗う・結ぶといった動作が難しくなる可能性があります。 さらに、症状が進行すると凍結肩と呼ばれる状態になり、肩関節がほとんど動かなくなるケースも。 肩の痛みや動きに違和感を感じた時点で、できるだけ早めに整形外科を受診し、適切な治療を受けましょう。 【まとめ】肩腱板断裂と五十肩には違いがある!放置せず早めの受診を 肩腱板断裂と五十肩には、以下のような違いがあります。 肩腱板断裂 ・特定の動作で力が入らない・痛みが出る ・加齢や使いすぎ・外傷が原因となることが多く、自然治癒は難しい 五十肩 ・肩関節周囲の組織が炎症を起こし、痛みとともに肩の動きが制限される ・はっきりした原因がないことが多く、中年以降に自然に発症することが多い 肩腱板部分断裂と五十肩は、いずれも「肩が痛い・動かしづらい」という共通点がありますが、原因や治療方針が異なります。 腱板断裂は自然治癒が難しく、進行すると手術が必要になるケースもある一方で、五十肩は適切な保存療法により回復する可能性もあるため、見極めが重要です。 「どちらの症状かわからない」「痛みが長引いている」と感じたら、早めに整形外科で画像検査を受け、正確な診断をもとに適切な治療を始めましょう。 肩腱板部分断裂の場合、手術に頼らず改善を目指せる「再生医療」という選択肢もあります。 再生医療とは、自身の細胞を活用して、体への負担を少なく短期間で改善を目指せる治療方法です。 「できるだけ手術は避けたい」「長引く痛みの改善を目指したい」とお考えの方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。
2019.10.22 -
- 再生治療
- 腱板損傷
- 肩
肩に力が入らず、医療機関で受診しても改善が見られないまま、強い痛みや機能障害に悩む方も多いかと思います。 肩の痛みは日常生活においても不便なことも多いため、早く治したいという焦りもあるでしょう。 この記事では、肩に力が入らない原因と、ケガや病気について解説していきます。 投薬治療やリハビリテーション療法でも改善が見られない場合、手術療法を行う可能性があります。 肩の痛みを早く治したい方は、再生医療も選択肢の一つです。 肩に力が入らない原因 肩に力が入らなくなる原因は、主に以下の内容が考えられます。 肩の使いすぎ 事故による負傷 転倒 腱板組織の損傷や断裂 肩に力が入らない症状は、日常生活からスポーツまで幅広い場面で発生する可能性があります。過度な肩の使用により筋肉や腱に疲労が蓄積し、炎症や微細な損傷が生じることで筋力低下が起こるものです。 外傷性の原因では、転倒時に肩を直接打撲したり、手をついて転倒した際の衝撃が肩関節に伝わることで組織が損傷します。とくに肩関節を安定させるのに重要な腱板が損傷・断裂すると、肩を挙上する動作に必要な筋力が発揮できず、力が入らない状態となるのです。 これらの原因により生じる症状の程度や治療方針は、損傷の範囲や患者の年齢、活動レベルによって大きく異なります。そのため、適切な診断と治療が重要です。 肩に力が入らない原因となるケガ・病気 肩に力が入らない原因となるケガや病気は以下のとおりです。 疾患名 症状・特徴 肩腱板損傷 肩の痛みや力が入らない 可動域制限 筋力の低下 ゴリゴリという音がする 肩腱板断裂 肩の痛み 運動障害 筋力の低下 ゴリゴリという音がする 肩関節周囲炎(五十肩) 肩の痛み 可動域制限 夜間に痛みが強くなる傾向 変形性肩関節症 肩の痛み 可動域制限 肩の筋肉がこわばる 石灰沈着性腱板炎 激しい肩の痛み 可動域制限 腫れや熱感 急性型と慢性型がある 反復性肩関節脱臼 肩の不安定感 可動域制限 脱臼しやすくなる 肩の形が変形する それぞれのケガや病気について詳しく解説していきます。 肩腱板損傷 原因 症状 治療法 外傷・加齢 肩の痛みと可動域制限 保存療法・手術療法・再生医療 肩腱板損傷は、スポーツによる肩の酷使、外傷、加齢などが原因で発症します。 発症のメカニズムは主に2つあります。 1つ目は、スポーツや重労働で肩を繰り返し使うことで腱板に負担がかかり損傷するケースです。 2つ目は、加齢により肩甲骨の突起部分(肩峰)に骨のとげ(骨棘)ができるケースです。腕を動かすたびに腱板とこすれ合って炎症を起こし、徐々に腱板が擦り切れていきます。 どちらも腱板という肩の動きに重要な組織が傷つくことで、肩の痛みや力の入らない症状が現れます。 肩腱板断裂 原因 症状 治療法 外傷・加齢 肩の痛みと可動域制限 保存療法・手術療法・再生医療 肩腱板断裂は肩を強く打った、肩をぶつけたなどの外傷や、加齢により自然に腱板が切れてしまうことがあります。 四十肩、五十肩と勘違いされやすいので、痛みが長引く場合は病院に行って詳しい検査をしましょう。 肩関節周囲炎(五十肩) 原因 症状 治療法 加齢・運動不足・糖尿病 肩の痛みと可動域制限 薬物療法・リハビリ・手術療法・再生医療 肩関節周囲炎は、一般的に五十肩と呼ばれる疾患で、肩関節の滑膜や関節包に炎症が起き、肩が硬くなることが特徴です。 加齢が主な原因とされていますが、運動不足や糖尿病などの基礎疾患が原因で発症することもあります。 変形性肩関節症 原因 症状 治療法 加齢・関節リウマチ 肩の痛みと可動域制限 薬物療法・リハビリ・手術療法・再生医療 変形性肩関節症は、肩関節の軟骨がすり減って骨が変形し、痛みや可動域制限が引き起こされる疾患です。 変形性肩関節症は肩の酷使や加齢、軟骨や周囲の組織の損傷によって発症しますが、肩を動かすときにゴリゴリとこすれるような音が出るのも特徴のひとつです。 石灰沈着性腱板炎 原因 症状 治療法 腱板へのリン酸カルシウムの沈着 激しい肩の痛み、可動域制限 保存療法・体外衝撃波療法・手術療法・再生医療 石灰沈着性腱板炎は、肩の腱板にカルシウムの結晶である石灰が沈着する原因不明の疾患です。 石灰沈着性腱板炎には急性期と慢性期があり、急性期では激しい痛みで肩を動かすことも困難となります。慢性期では肩を動かした際の痛みやひっかかりなどの症状が出るのが特徴です。 反復性肩関節脱臼 原因 症状 治療法 初回脱臼時の損傷 肩の痛みと可動域制限、肩の不安定感 保存療法・手術療法 一度脱臼すると再発を繰り返しやすくなる疾患が、反復性肩関節脱臼です。 ラグビーやアメフトなどの激しいスポーツや転倒時に初回脱臼が起こり、その後は寝返りや軽い動作でも再び脱臼してしまうのが特徴です。 とくに10代の若年層は関節や軟部組織の柔軟性が高いことが原因で、脱臼を繰り返すこともあります。 肩に力が入らないケガ・病気の予防策 肩に力が入らない状態を防ぐためにできる予防策を紹介します。 スポーツの前に準備運動をする 適度に休憩を取る 正しい歩き方で転倒を防止する スポーツの前に準備運動をして肩周りの筋肉を十分にほぐし、関節の可動域を広げることで急激な負荷による損傷を予防できます。 また、運動中や仕事中は定期的な休憩を取り、同じ動作の繰り返しによる肩の使いすぎを防ぐことが大切です。 高齢者や運動習慣のない方は、段差での転倒や滑りやすい場所での事故に注意し、肩の外傷を防ぐよう心がけましょう。 肩に力が入らないケガ・病気の主な治療法 肩に力が入らない症状に対する治療法は、主に以下の4つです。 投薬治療 リハビリテーション療法 手術療法 再生医療 これらの治療法は単独で行う場合もあれば、症状に応じて組み合わせて実施することもあります。 投薬治療 投薬治療では、関節内注射や消炎鎮痛剤などの内服が行われます。 また、トリガーポイント注射と呼ばれる、痛みがある部位に局所的に行う注射を検討される場合もあります。 筋肉が緊張しているケースでは筋弛緩剤が処方されますが、筋弛緩剤は副作用が出る場合がありますので注意が必要です。 薬物療法は痛みや炎症を抑える効果がありますが、主に症状の軽減を目的とした治療法です。根本的な回復には、他の治療法との組み合わせが必要になるケースが多くあります。 リハビリテーション療法 リハビリテーション療法では、次のような取り組みで肩に力が入らない症状の改善を目指します。 肩の可動域を広げる運動 肩関節の安定性を向上させるための筋力トレーニング 日常生活での肩の動かし方の指導 これらのトレーニングで肩の筋力を高め、日常的な負荷に耐えられる肩を作ります。 肩のトレーニングでは、かける負荷と運動量が重要です。無理なトレーニングを行うと効果が減ってしまうほか、症状が悪化する可能性があります。 専門家の指導の下、適切なリハビリを続けましょう。 手術療法 投薬治療やリハビリテーション療法の効果が感じられなかった方や、症状が重い方には手術療法が検討されます。 症状の程度によって、関節鏡手術や直視下手術などの方法が選ばれます。 関節鏡手術は体に小さな穴を開けて手術する方法で、身体への負担が少ないのが特徴です。 一方、直視下手術は皮膚を大きく切開して直接患部を確認しながら行う手術で、複雑な損傷や大規模な修復が必要な場合に選択されます。 再生医療 肩の痛みの治療には再生医療という選択肢もあります。 再生医療の幹細胞治療は、患者さま自身の幹細胞を培養し、損傷した患部に投与する治療法です。 入院・手術が不要なため、手術後の再発リスクを軽減したいという方には、再生医療が適している場合があります。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、簡易オンライン診断を行っております。気になる肩の症状がある方は、お気軽にお試しください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 肩に力が入らないときはすぐに医療機関を受診しよう 肩に力が入らない原因は、肩の使いすぎや外傷、腱板損傷など多岐にわたり、肩腱板断裂や五十肩などさまざまな疾患が関与している可能性があります。 症状が現れた際は早期の医療機関受診が重要です。 肩の痛みの治療としては、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療なら手術が必要ないため「肩の痛みを治したいけど手術は避けたい」とお考えの方でも、適している可能性があります。 当院「リペアセルクリニック」では、肩の痛みにお悩みの方からのご相談を承っております。気になる症状がある場合は、お気軽にお問い合わせください。
2019.10.16 -
- 肩
- 腱板損傷
肩腱板損傷になると、ふとした腕や肩の動作で痛みが生じることがあり、とてもつらいものです。 本記事では「肩腱板損傷の痛みを和らげるテーピング方法」について解説します。 従来の治療方法から先端医療の「再生医療」による治療方法を紹介します。 肩腱板損傷の痛みがつらい方や治したい方は、ぜひ参考にしてください。 肩腱板損傷の痛みを和らげるためのテーピング法 肩腱板損傷の痛みを和らげるのにおすすめのテーピング方法を紹介します。 肩を上げるのがつらい場合 肩のだるさをサポートしたい場合 それぞれ目的別のテーピング方法の手順を解説します。 肩を上げるのがつらい場合 肩を上げるのがつらい・上がりにくい方は、以下の手順でテーピングしましょう。 1本目:肩の関節部分を起点として、真っ直ぐ肘に向かって貼る 2本目:肩の関節部分を起点として、前側から1本目のテープとクロスするように貼る 3本目:肩の関節部分を起点として、外側から1本目のテープとクロスするように貼る 上記の3ステップでテーピングは完成です。 肩のだるさをサポートしたい場合 肩のだるさ・重さをサポートしたい方は、以下の手順でテーピングしましょう。 テープをY字に切る テープの端部を肩の関節部分より下に貼る 首をテーピングする肩と反対方向に曲げながらY字の上側のテープを首下の生え際に向かって貼る Y時の下側のテープを肩甲骨に沿うように貼る 上記の4ステップでテーピングは完成です。 肩腱板損傷の人がテーピングをする注意点 肩腱板損傷の人がテーピングをする注意点は、以下の通りです。 長時間同じテーピングを貼り続けない 肩のテーピングは他の人に貼ってもらう テーピングを強く巻きすぎない 同じテーピングを貼り続けると汗などの汚れが原因となってかぶれる可能性があるため、小まめに取り替えましょう。 また、肩の後ろ側や首など自分の目で確認できない箇所へ正しく貼れないことがあるので、他の人に貼ってもらうのがおすすめです。 テーピングを強く巻きすぎると血行不良の原因や関節が過度に締め付けられてしまいストレスになってしまいます。 注意点を守ってテーピングを使用しましょう。 テーピングでも肩腱板損傷の痛みが緩和されない場合は? テーピングの目的は応急処置や痛みの軽減であり、肩腱板損傷の痛みには早期の治療が重要です。 主な治療方法を紹介します。 従来の治療方法 再生医療による治療が注目されている 肩腱板損傷の人がテーピングを使用することで症状を和らげることは可能です。 しかし、症状が改善するわけではないため、早めに適切な治療を行うことをおすすめします。 従来の治療方法 肩腱板損傷の従来の治療方法は、「保存療法」と「手術療法」が中心でした。 治療法 詳細 保存療法 薬の服用や湿布薬で痛みを和らげ、痛みが強い場合はヒアルロン酸やステロイドの注射を行う リハビリによる肩関節や肩周りの筋肉のストレッチを行い、損傷していない肩腱板の機能回復を目指す 手術療法 保存療法でも肩腱板損傷による痛みが改善しない場合は手術療法を行う 傷や痛みが少ない「関節鏡視下手術」が一般的 肩腱板損傷の初期段階では、薬の内服やリハビリを中心とした保存療法での治療が多いです。 保存療法でも痛みが改善しない場合は手術療法も検討されますが、実際は手術をしないで様子見となることがあります。 日常生活に支障がなければ手術のリスクや入院だけでなく、術後数ヶ月かかるリハビリ通院は避けたいでしょう。 医師側からしてもリスクのある手術はできるだけ避けたいので、日常生活に支障がない限り様子を見ることが多いです。 再生医療による治療が注目されている 最近では、肩腱板損傷を手術をしないで治療する方法として「再生医療」が注目されています。 【再生医療とは】 機能障害や機能不全になった生体組織に対して、体が持つ再生能力を利用して損なわれた機能を再生させる医療技術のこと 再生医療では、患者さんの幹細胞を培養して損傷部位に投与することで断裂した肩腱板を再生させることができます。 手術や入院をせずに治療できるため、術後の後遺症や関節拘縮のリスクが少ないです。 https://youtu.be/bKupVfsXpHM?si=GEllbzBoTKUDFloS 当院の再生医療による幹細胞治療では、国内トップクラスの細胞加工室の技術によって幹細胞を冷凍せずに保存しています。 冷凍保存しないことで幹細胞の生存率が高く、よりフレッシュな幹細胞を投与できるため治療成績も良いです。 以下のページでは、当院の肩腱板損傷に対する幹細胞治療について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 肩腱板損傷の痛みを和らげるテーピング法や治療法のまとめ 肩腱板損傷の痛みを和らげるテーピング方法について解説しました。 テーピングを使用することで、一時的に症状を和らげることは期待することができますが、間違った使用方法や常時使用すると悪影響を及ぼす可能性もあります。 肩腱板損傷の治療には、先端医療である「再生医療」による幹細胞治療がおすすめです。 手術や入院をせずに日常生活をしながら治療できる治療方法として注目されています。 再生医療の治療を検討する方は、ぜひ当院にご相談ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.11 -
- 肩
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肩腱板損傷になり、痛みで思うように腕や肩を動かせずに悩んでいる方はいませんか。 肩腱板損傷には、肩の可動域を広げるトレーニングが有効です。 本記事では、肩腱板損傷にトレーニングが必要な理由や、おすすめのトレーニング方法について紹介します。 肩腱板損傷は症状を放置していると、腱板の委縮や変性が起こる可能性があります。 肩周辺の動かしにくさや痛みがみられる際は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 肩腱板損傷にトレーニングが必要な理由 肩腱板損傷にトレーニングが必要な理由は、以下の3つです。 肩の可動域を広げる 痛み症状を緩和する 肩腱板の周辺の筋肉や関節の柔軟性を高める 肩腱板損傷になり肩を動かさないようにしていると、通常とは異なる筋肉や関節を使ってかばう動きをしている可能性があります。 かばう動きや無理な動作によって、肩腱板にさらに負担がかかり症状が悪化する恐れがあるため、注意しましょう。 肩を動かさないようにするのではなく、柔軟性や筋力向上の症状を和らげるためのトレーニングが重要です。 肩腱板損傷におすすめのトレーニング【3選】 肩腱板損傷におすすめのトレーニングは、以下の3つです。 肩の可動域を広げるトレーニング 肩甲骨の動きを改善するトレーニング 肩関節の周囲筋を鍛えるトレーニング 無理のない範囲で肩周辺を動かし、肩腱板損傷の症状緩和を目指しましょう。 肩の可動域を広げるトレーニング 肩腱板損傷には、肩の可動域を広げるトレーニングが有効です。 1.机の前に椅子を用意し座る 2.両手を机に置き、両腕を伸ばすように椅子を後ろへ引く 3.身体を前に倒し、10秒ほどキープし元に戻る 4.1~3を10回繰り返す 肩を動かすことで肩周囲の血流が良くなり、筋肉の柔軟性が増します。 肩甲骨の動きを改善するトレーニング 肩腱板を損傷した際は、肩甲骨の動きを改善するトレーニングを行うことが大切です。 胸張り運動:肩甲骨を意識して腕を後ろへ引き寄せる 肩すくめ運動:肩をすくめて戻す動きを繰り返す 壁押し運動:壁に両手をつき、腕を曲げ伸ばしする 肩甲骨のトレーニングをする際は、肩甲骨が動いているかを確認しながら行いましょう。 肩関節の周囲筋を鍛えるトレーニング 肩腱板損傷の方は、ゴムチューブを使用して肩関節の周囲の筋肉を鍛えるトレーニングを行いましょう。 両肘を机につけてゴムチューブを持つ ゴムチューブを外側に引っ張る 立ってトレーニングする際は、足でゴムチューブを踏み、踏んでいる足とは反対側の手で斜め上に向かってゴムチューブを引っ張りましょう。 ゴムチューブを使ったトレーニングは、1秒かけて引っ張り、1秒かけて元の姿勢に戻すことを意識することが大切です。 肩腱板損傷のリハビリでトレーニング以外に行うこと 肩腱板損傷のリハビリでトレーニング以外に行えることは、以下の2つです。 日常生活の動作改善 肩周辺のストレッチ 腱板損傷の症状を軽減するには、継続的なトレーニングが重要ですが、普段から姿勢を意識することも大切です。 無理のない範囲で肩の周りを動かし、肩の可動域を広げましょう。 日常生活の動作改善 肩腱板損傷の方は、肩に負担がかかりやすい日常生活の動作を改善しましょう。 主に以下の日常生活動作には、注意する必要があります。 衣服の着脱 荷物の持ち運び 寝るときの姿勢 衣服の着脱や荷物の持ち運びは、肩への負担がかかりやすい動作です。 また、仰向けの姿勢は重力によって肩関節が下がりやすく、腱板に負担がかかるため注意が必要です。 医療機関やリハビリ施設では、肩への負担を軽減するために、症状や習慣に合わせた指導が行われます。 肩周辺のストレッチ 肩腱板損傷になった際は、以下の肩周辺のストレッチを行い、症状の緩和を目指しましょう。 肩まわし 肩の上げ下げ 自身に合ったストレッチ方法を専門家に確認し、リラックスしながら痛みのない範囲で行うのが効果的です。 肩腱板損傷のトレーニングでやってはいけないこと 肩腱板損傷のトレーニングでやってはいけないことは、以下の3つです。 発症直後に肩を無理に動かす 重いものを持ち上げる 腕を肩より高い位置に上げる トレーニングで大きな負荷をかける トレーニングやストレッチを怠る 肩周りに違和感があるときに、無理に動かしたり、重いものを持ち上げたりすると症状が悪化する恐れがあります。 症状を緩和させるためには、適切なトレーニングを継続して肩周辺の柔軟性や筋力を向上させることが大切です。 トレーニングをする時間がなく困っている方は、すきま時間を活用し肩周りを動かすストレッチを行いましょう。 肩腱板損傷の治療には再生医療も選択肢の一つ 肩腱板損傷を手術しないで治療する方法として、再生医療も検討してみましょう。 再生医療は患者様自身の細胞から採取した幹細胞を肩腱板に注射し、損傷した組織の再生を促す治療法で、以下の特徴を持ちます。 肩腱板損傷になった際は、自身でのトレーニングやストレッチと並行して、再生医療による治療を受けると効果的です。 肩周囲の痛みや動かしにくさにお悩みの方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 【まとめ】肩腱板損傷の早期回復を望むなら当院へご相談ください 症状に合った肩腱板損傷のトレーニングを行うと、痛みの緩和や可動域の拡大に期待できます。 肩腱板損傷になった際は医療機関を受診し、自身で行えるトレーニングやストレッチを専門家に確認し、無理のない範囲で行いましょう。 また、肩腱板損傷を手術せずに治療する方法として、先端医療である再生医療が注目されています。 トレーニングと同時に再生医療による治療を受けると、さらなるリハビリ効果が期待でき、早期回復が見込めます。 肩腱板損傷の症状にお悩みの方は、当院へお気軽にご相談ください。
2019.10.08 -
- 肩
- 腱板損傷
肩腱板断裂により腕を上げるときや寝るときの痛みを和らげる方法を知りたいという方も、いらっしゃるかと思います。 ストレッチ方法や断裂の度合いに応じた治療法など、痛みを和らげる方法はいくつかありますが、間違った方法では症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。 この記事では、肩腱板断裂の原因や症状、日常生活において痛みを和らげる方法を紹介していきます。 肩腱板断裂の痛みを和らげる方法5選 肩腱板断裂の痛みを和らげるために自宅でも出来る対処法は以下の5つです。 肩周辺のストレッチ 鎮痛剤の服用や塗布 アイシングやウォーミング 寝る姿勢を改善する 日常生活での肩の負担を減らす これらの方法を試すことで、肩腱板断裂による痛みを和らげることが出来ますが、痛みが強くなったり長引く場合は医療機関を受診してください。 肩周辺のストレッチ 肩周辺のストレッチは、痛くない程度に行うことで痛みの軽減が期待できます。 壁に手をついて体を少しずつ前に傾けるストレッチや、四つん這いになり両手をまっすぐ伸ばして胸を出来るだけ床に近づけるストレッチが効果的です。 ただし、間違ったストレッチを行った場合、状態を悪化させる可能性もあるため、医師や専門家の指導のもとで行う必要があります。 鎮痛剤の服用や塗布 肩腱板断裂の痛みを和らげるには鎮痛剤の服用や塗布も効果的です。 ロキソニンなど、非ステロイド性消炎鎮痛剤は発症直後や眠れないほどの痛みを伴う場合に内服します。 湿布は温湿布と冷湿布があり、それぞれ用途に応じて使い分ける必要があります。 アイシングやウォーミング アイシングやウォーミングは発症時期や痛みの度合い、症状によって変えることで痛みの軽減が期待できます。 発症直後は炎症を抑えるため、氷のうやアイスパックなどでアイシングを行いますが、冷やしすぎると凍傷につながる可能性があるため注意が必要です。 炎症が落ち着いた後はホットパックや入浴などで患部を温め、血行を促進することで痛みの緩和が期待できます。 寝る姿勢を改善する 寝る姿勢を工夫して改善することにより、腱板のある肩関節への負担を軽減することで痛みを和らげることが可能です。 具体的には肩と肘の高さが同じになるように肩甲骨と腰にタオルやクッションを置くことや、クッションを腕で抱えるように持つことで、安定性を保つことができます。 日常生活での肩の負担を減らす 日常生活では、重いものを持ち上げる、下げる動作や、正しい姿勢での生活を意識することで肩への負担が軽減できます。 また、デスクワークなど長時間同じ姿勢でいることも、肩周りの筋肉が硬くなり、肩への負担が大きくなる可能性があります。 こまめな休憩と、適度な運動を行うことで、肩への負担を減らすことができます。 肩腱板断裂とは?主な原因 肩腱板断裂とは、肩甲骨と上腕骨をつなぐ4つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の腱板が損傷または断裂することです。 肩腱板断裂の原因は、主に以下の2つに分類されます。 急性断裂:転倒時の手つきや肩の強打などの外傷により発生 変性断裂:加齢による腱の変性や、繰り返しの使用による腱の摩耗が原因 また、主な症状として、以下が挙げられます。 肩の挙上時の痛み 夜間痛 腕の挙上制限 筋力低下 症状に対しては、安静やリハビリなどの保存療法を行いますが、改善が見られない場合は手術となる場合があります。 急性断裂 急性断裂とは、転倒や肩への強打のほか、重い荷物を持ち上げるなど、瞬間的に肩への負荷がかかったときに起こる腱板断裂です。 野球やテニスなどスポーツ、肩の脱臼などの外傷により併発して腱板が断裂することもあります。 安静にしていると痛みが和らぎますが、完全に断裂してしまった場合は手術が必要になる場合があります。 変性断裂 変性断裂は、老化によって腱板の血流が減少して起こる栄養障害や、腱板のすり減りなどにより、腱板が断裂することです。 洗濯物や布団の上げ下ろしなど、日常生活の動作においても変性断裂の原因となる可能性があります。 また老化により肩峰の棘が大きくなることで腕を上げた際に骨棘と腱板が衝突することで腱板が断裂することもあります。 肩腱板断裂はどのくらいで治る? 肩腱板断裂は軽度の場合、断裂の程度や年齢、症状など個人差がありますが、数ヶ月〜半年程度です。 重度の肩腱板断裂や、保存療法による治療で症状の改善が見られない場合、手術を行う可能性もあり、半年〜1年程度かかります。 手術をした場合は、安静を保つ必要があるため、回復するまでさらに期間を要する場合があります。 肩腱板断裂を治療する方法 肩腱板断裂を治療する方法として、湿布や鎮痛剤などによる保存療法、重度の症状や痛みが改善しない場合に行う手術療法、幹細胞やPRP療法による再生医療があります。 保存療法 手術療法 再生医療 それぞれの治療法について見ていきましょう。 保存療法 肩腱板の保存療法では、ヒアルロン酸やステロイドなどの注射療法や投薬、リハビリテーションなどの運動療法を行うことで、痛みを和らげる効果が期待できます。 肩腱板への負担を減らすことや、腱板の動きを改善させることが目的とされています。 保存療法を行うことで痛みが軽減され、日常生活に支障が出なくなる期間は患者さまによって異なりますが、数か月から半年程度の期間が必要です。 手術療法 保存療法で痛みや肩腱板の働きに改善が見られない場合、手術療法を行います。 手術療法には、関節鏡視下腱板修復術、直視下腱板修復術、そして修復できないほどの断裂に対して行われる人工肩関節置換術があります。 それぞれ以下の特徴があります。 いずれの手術でも、術後3~6ヶ月程度の計画的なリハビリテーションが必要です。 人工肩関節置換術では、修復が難しい場合や、断裂が繰り返される場合に行われます。 再生医療 再生医療には代表的な治療法として、幹細胞治療とPRP(多血小板血漿)治療があります。 幹細胞治療では脂肪から採取・培養した幹細胞を、PRP治療は血液から血小板を濃縮して精製した液体をそれぞれ損傷部位に注入します。 いずれの治療も、体への負担が少ない治療法です。 当院「リペアセルクリニック」では、腱や靭帯に対する治療法として、再生医療を提供しています。 興味がある方は、無料のメール相談やオンラインカウンセリングを承っておりますので、お気軽にご相談ください。 【まとめ】肩腱板断裂の痛みを和らげるには再生医療による治療をご検討ください 肩腱板断裂の痛みを和らげる方法として、適切な肩周辺のストレッチやアイシング、日常生活での肩への負担軽減などが挙げられます。 適切な治療を行うことで痛みを緩和できる一方、保存療法では完全に回復するのは難しく、再発する恐れも考えられます。 近年では、手術を行わない治療法として再生医療という選択肢も挙げられます。 リペアセルクリニックでは一人一人の患者様に丁寧にカウンセリングを行い、体の負担の少ない治療方法で改善を目指していきます。 肩腱板断裂の痛みにお悩みの方は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2019.10.02 -
- 肩
- 腱板損傷
腱板断裂の治療法には、リハビリテーションや投薬などで症状の改善を目指す「保存療法」や、根本的に治療する手術療法などがあります。 保存療法は、手術をしないで症状を緩和させ、経過を観察していく治療法です。 本記事では、腱板断裂をリハビリで保存的に治療する方法について、詳しく解説します。 腱板断裂でリハビリを行う重要性について確認し、症状の早期改善を目指しましょう。 腱板断裂をリハビリで保存的に治療する方法 腱板断裂をリハビリで保存的に治療する方法には、投薬やリハビリテーションによる保存療法があります。 保存療法とは、症状の緩和を目指す治療法です。 肩腱板断裂では、肩周囲に痛みがみられるため、痛み止めや抗炎症薬などで治療を行います。 リハビリテーションでは、理学療法士や作業療法士などの専門家が、痛みの少ない関節の動かし方や可動域の訓練方法などを教えてくれます。 自身に合った方法で保存療法を受け、症状の改善を目指しましょう。 保存療法以外で腱板断裂を治療する方法 保存療法以外で腱板断裂を治療する方法は、以下の通りです。 手術療法 再生医療 軽度の腱板断裂の場合は、まず一般的には保存療法による治療を行います。 しかし保存療法による効果がみられないときは、根本的な原因を取り除ける手術療法や再生医療を検討しましょう。 手術療法 腱板断裂を根本的に治療する方法に、手術療法があります。 手術療法は、保存療法による効果がみられない場合や、日常生活に支障が出ているときに選択される治療法です。 関節鏡と呼ばれる内視鏡を用いて行う「関節鏡下手術」で、断裂した腱板を修復する方法が一般的です。 手術療法は入院やリハビリなどが必要なため、日常生活への復帰までの期間も考慮する必要があります。 再生医療 腱板断裂を手術しないで治す方法に、再生医療による治療があります。 再生医療とは、患者様自身の細胞を利用して、損傷した腱板の修復・再生を目指す治療法です。 当院(リペアセルクリニック)では、以下の特徴を持つ再生医療を提供しています。 腱板を損傷していても、痛みがみられない場合は「無症候性」と呼ばれます。 無症候性であっても、腱板損傷が徐々に悪化し、痛みを生じる場合があるため注意が必要です。 以下の記事では、肩腱板損傷を放置した際のリスクについて、詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 そもそも腱板断裂とは?腱板損傷とは何が違う? 腱板断裂とは、肩に位置する腱板が切れるケガのことで、肩周囲の痛みや運動障害などの症状がみられます。 痛みは肩を動かした際や就寝中に感じやすく、多くの場合、挙上運動は行えます。 腱板損傷と腱板断裂の主な違いは、損傷の程度です。 腱板損傷は、腱板が傷ついている状態で、腱板の部分断裂も含まれるケースが大半です。 一方で、腱板断裂は重症の腱板損傷や、腱板完全断裂を指します。 腱板損傷の原因や主な症状については、以下で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 腱板断裂を保存療法で治す際のリハビリ―テーション 腱板断裂では、痛みの改善を目的に、以下の2つのリハビリテーションを行います。 筋力トレーニング 可動域訓練 リハビリテーションを行う際は、専門家の指示に従い、無理のない範囲で肩周囲を動かしましょう。 筋力トレーニング 腱板断裂の保存療法の1つに、筋力トレーニングがあります。 筋力トレーニングは、肩周りの筋力を向上させて、腱板へかかる負担を軽減するために行います。 肩周囲の筋肉を鍛えるトレーニング方法の例は、以下のとおりです。 腕を持ち上げて保持する筋トレ 1.腕を曲げ、斜め45度まで上げる動作を10回繰り返す 2.腕を伸ばし、斜め45度まで上げる動作を10回繰り返す ゴムチューブを使用する筋トレ 1.腰前でゴムチューブを両手で持ち、損傷した側をゆっくりと斜め45度まで上げる 2.1の動作を10回繰り返す 症状や損傷部位に応じて、適したトレーニング方法が異なるため、専門家に自身に合った方法を確認しましょう。 可動域訓練 腱板断裂を保存療法で治す方法に、可動域訓練があります。 可動域訓練では、ストレッチを通して、痛みによって狭まった肩周囲の可動域を広げる動作を行います。 腱板断裂を発症し、痛みのある部位を動かさないようにしていると、肩周囲の組織が硬くなるため注意が必要です。 腱板断裂はリハビリだけで治る? 腱板断裂は、リハビリだけでは治りません。 リハビリテーションの目的は、主に以下の2つです。 症状の緩和を目指す 症状の悪化を防ぐ 肩腱板断裂では、痛みによって肩や腕を思うように動かせなくなる場合があります。 肩周囲をほとんど動かさずに使わない状態が続くと、関節の可動域に制限がかかったり、筋力が低下したりする可能性があるため注意が必要です。 腱板断裂は基本的には自然治癒しないため、ほかの治療法と並行してリハビリを行い、症状の緩和を目指しましょう。 ただし、従来の治療では、肩への関節鏡手術を受けるためには入院が必要であり、個人差はありますが、術後も数か月のリハビリを受けなくてはなりません。 また、関節鏡手術による治療では術前より痛みが強くなることや、肩の運動制限が残ることがあります。 一方で注射による幹細胞治療は、手術のように関節の可動域が悪化することなく腱板の再生を可能とし、日常生活を維持しながら治療を受けられます。 長期の入院やリハビリが出来ない、身体にメスを入れる負担を避けたい方は、リペアセルクリニックの再生医療をご検討ください。 【まとめ】肩腱板断裂を根本的に治すなら再生医療も選択肢の一つ リハビリや投薬治療などの保存療法を行っても、肩腱板断裂の症状が緩和されない場合は、手術療法や再生医療による治療が検討されます。 手術療法や再生医療は、症状の原因となっている損傷した部位を、根本的に治す治療法です。 肩や腕に痛みがみられるときは、痛みのある部分に負担がかからないよう注意し、早めに医療機関を受診しましょう。 腱板損傷を放置すると徐々に損傷が広がり、最終的に完全な断裂に至って完全断裂になると手術が難しくなり、術後の再断裂のリスクも高くなります。 一方で、手術を受けても術前よりも痛みが増すことや運動制限が悪化することも。 最新の治療法である再生医療では、手術をせずに症状の改善し・腱板の再生が可能であり、リペアセルクリニックが提供している幹細胞治療では、術後も入院を必要とせず仕事を継続しながらの治療も可能です。 手術を避けて肩腱板断裂を治したい場合は、当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。
2019.10.01 -
- 肩
- 腱板損傷
肩の痛みや動かしにくさで困っている方も多いのではないでしょうか。 とくに、スポーツや運動で肩を酷使している方は、肩の腱板に負担がかかりやすく、損傷のリスクが高くなります。 治療やケアを考える中で浮かぶ「サポーターは使った方がいいの?」「効果はあるの?」そんな疑問にお答えします。 この記事では、肩腱板損傷におけるサポーターの効果と適切な使用方法、注意点を解説します。 肩腱板損傷の症状で悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは「手術なしで根本的な改善が期待できる」再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 簡易オンライン診断も受けられるので、ぜひ一度お試しください。 【結論】肩腱板損傷におけるサポーターの効果は限定的 肩腱板損傷におけるサポーターの効果について、サポーターは痛みの軽減や一時的な安定を目的とする補助具であり、損傷した腱そのものを修復する機能はありません。 過度に依存すると、筋力低下や回復の遅れを招く可能性もあるため、使い方には注意が必要です。 サポーターと肩腱板損傷の関係について、以下の3つのポイントから詳しく解説していきます。 症状を和らげることは可能 根本治療にならない サポーターの常時使用は控えるべき これらのポイントを理解することで、サポーターの適切な使用方法がわかり、肩腱板損傷の症状悪化を防ぐことができます。 症状を和らげることは可能 サポーターを使用すると、関節や筋肉の過剰な動きを抑え、損傷部分への負担を軽減できます。 また、肩関節を安定させて動かしやすくする効果も期待できます。 とくに、仕事や日常生活で肩を動かす必要がある場合には、サポーターによる痛みの軽減効果が役立ちます。 ただし、この効果はあくまで一時的なものであり、症状の根本的な改善ではないことを理解しておくことが大切です。 根本治療にならない サポーターを使用すると、一時的に痛みが軽減され、動かしやすくなる効果が期待できます。 しかし、サポーターを付けたからといって肩腱板損傷自体が治るわけではありません。 サポーターによって症状が楽になるからと無理をしてしまうと、損傷している部分がさらに断裂するなど、症状が悪化してしまう可能性があります。 損傷した腱板を修復するためには、適切な医療機関での治療が必要です。 サポーターは治療の補助として使用し、根本的な治療については医師に相談しましょう。 サポーターの常時使用は控えるべき サポーターの常時使用は控えるべきです。 サポーターを常時使用してしまうと、肩の筋肉や関節が使われなくなり硬くなったり、筋力が低下したりする問題が生じます。 周辺の筋肉や関節が硬くなると、損傷部分にさらに大きな負担がかかって症状が悪化します。 そのため、サポーターの常時使用は控えて、周辺の筋肉や関節を適度に動かしましょう。 肩腱板損傷とは|肩関節を安定させる腱板が、断裂または損傷した状態 肩腱板とは、肩関節を安定させる重要な筋肉群の腱のことで、これが断裂または損傷した状態が肩腱板損傷です。 肩腱板損傷の主な症状は以下の通りです。 肩の痛み(運動時痛、夜間痛、安静時痛) 肩の動かしにくさ(可動域制限) 筋力低下、脱力感 肩を動かしたときのクリック音やゴリゴリ音 とくに、夜間の痛みで睡眠がとれないことが受診する一番の理由となることが多いです。 運動時には痛みがありますが、多くの患者さまは肩を上げることは可能です。 肩腱板損傷は五十肩とは異なり、関節の動きが固くなること(拘縮)が少ないことが特徴です。 ただし、挙上するときに力が入らない、挙上するときに肩の前上面でジョリジョリという音がするといった症状もみられます。 肩腱板損傷を放置すると損傷が進行して腱板が完全に断裂するリスクがある 肩腱板損傷を放置すると、損傷が進行して腱板が完全に断裂する可能性があります。 完全断裂まで進行すると、肩の可動域が著しく制限されるため、服の着脱や髪を整えるといった日常の動作が困難になる場合もあります。 放置による慢性炎症や筋力低下、関節の変形が起こると、保存療法では改善が難しくなり、最終的に手術が必要になるケースも少なくありません。 症状が軽いうちに適切な診断と治療を受けて、悪化を防ぎましょう。 早期の治療により、症状の進行を抑え、日常生活への影響を最小限に留めることができます。 肩腱板損傷を放置するリスクについて詳しくは、以下の記事もご覧ください。 肩腱板損傷の症状に悩む方からよくある質問 肩腱板損傷の症状に悩む方からよくある質問として以下の2つを紹介します。 肩腱板損傷にトレーニングは効果的? 肩腱板損傷のテーピングは効果的? 具体的なトレーニング方法も紹介しているので、無理のない範囲でお試しください。 肩腱板損傷にトレーニングは効果的? 肩腱板損傷では、適切なトレーニングが症状の緩和に役立つ場合があります。 下記のトレーニングを空き時間を利用して定期的に行ってみましょう。 トレーニングを行うと、肩腱板周辺の筋肉の柔軟性を高め、関節の動きを良くする効果が期待できます。 ただし、無理な動きや誤ったフォームは逆効果になることもあるため、痛みが出ない範囲で行い、医師や理学療法士の指導を仰ぎましょう。 肩腱板損傷のテーピングは効果的? 肩腱板損傷に対するテーピングは、痛みを和らげたり、肩の安定性を高める効果が期待できます。動きの制限やサポートにより、症状の緩和に役立ちます。 ただし、テーピングだけでは肩腱板損傷を治すことはできません。サポーター同様、根本的な治療にはならないため、医療機関での治療が必要です。 肩腱板損傷におけるサポーターは一時的な効果は期待できる!根本的な治療は再生医療も検討しよう 肩腱板損傷におけるサポーターは、痛みの軽減や一時的な安定には効果的ですが、根本的な改善にはつながりません。 肩腱板損傷を放置すると、損傷が進行して完全断裂につながる可能性があるため、早期の治療が重要です。 症状が軽いうちに適切な診断と治療を受けることで、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。 肩腱板損傷でお悩みの方は、早めに医療機関を受診し、ご自身に最適な治療法について相談されることをおすすめします。 また、再生医療も治療選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。 当院(リペアセルクリニック)では、肩腱板損傷に対して自己脂肪由来の幹細胞を用いた再生医療を行っています。 注射だけで日帰り治療が可能 幹細胞が損傷部位の再生を促進 手術後に懸念される再断裂や関節拘縮のリスクも軽減 自身の細胞を使うため、安全性・相性も高い 再生医療の詳細や、ご自身の症状に最適な治療法について、当院の医師が丁寧にご説明いたします。 「手術は避けたい」「でも、このまま放置するのは不安」という方は、ぜひ一度ご相談ください。 また当院の公式LINEでも再生医療の治療法や症例を紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.09.29 -
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肩腱板断裂を治療しないで放置しても、自然に治るのか疑問を感じる方は多いのではないでしょうか。 しかし、肩腱板は血流が少なく治癒に必要な栄養素が血流によって届けられないため、自然な治癒が見込めません。 放置すると症状が悪化し、関節の変形や手術が難しくなるリスクもあるため、注意が必要です。 この記事では、肩腱板断裂を放置するリスクや症状、治療法について解説します。 肩腱板断裂が悪化する前に、早期に医療機関を受診しましょう。 また、肩腱板断裂の根本的な治療方法についても紹介しているので参考にしてください。 \肩腱板断裂の治療に効果的な再生医療/ 肩腱板断裂に対する治療法として、再生医療は一つの選択肢になります。 幹細胞治療などによって腱板の再生を促進するため、従来の手術に比べて体への負担が少なく、手術を避けたい方や早期に症状改善を目指したい方に向けた治療法です。 再生医療を利用した肩腱板断裂治療の実際の症例を以下の動画で紹介していますので、再生医療がどのように肩の回復に貢献するのか、実際の治療過程や効果をご覧ください。 https://youtu.be/dgiMdMh5eo8 肩腱板断裂を放置すると、症状が悪化し、最終的には手術が避けられなくなる可能性があります。 しかし、再生医療なら手術を回避でき、自然治癒力を高めながら症状を改善することが期待できます。 再生医療における肩腱板断裂の治療法や症例については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 肩腱板断裂は放置すると元に戻らない!悪化のリスクについて紹介 腱板断裂は、肩の腱板にある腱が完全に切れる、または裂ける状態を指します。 この肩腱板断裂を放置することで、以下のような症状が起こるリスクがあるので注意しましょう。 手術による回復が難しくなる 肩関節の変形(腱板断裂性肩関節症) 夜間痛や慢性的な痛みの増強 肩の可動域が狭くなる 肩の腱板は血流が少なく、回復に必要な栄養素が届けられないため自然治癒しにくい組織になります。 肩腱板断裂を放置すると、断裂によって正常に機能できなくなった腱板が痩せて縮んでしまうので、手術による修復が難しくなります。 さらに症状が進行すると、肩関節そのものが変形(腱板断裂性肩関節症)して、痛みが強くなるほか、関節機能が著しく低下する恐れも。 悪化を防ぐためには、早期の診断と適切な治療が重要です。 「最近肩が上がらない」「夜間にズキズキ痛む」といった症状がある方は、早めに整形外科を受診し、専門的な診察・画像検査を受けることをおすすめします。 肩腱板断裂と腱板損傷の違い 肩腱板断裂と腱板損傷の違いは、以下のように損傷の程度にあります。 項目 腱板損傷 腱板断裂 損傷の程度 部分的な損傷や引き伸ばし 完全に切れた状態 症例 部分断裂や擦れ、引き伸ばしなど 完全断裂、組織が断片的に分離している 治療方法 軽度であれば保存療法で対応 完全に切れている場合、手術が必要な場合が多い 腱板損傷は組織が傷ついている状態全般を指し、部分的な断裂を含むことが一般的です。 医師によっては、軽度の損傷を「腱板損傷」、より重度の切れた状態を「腱板断裂」と使い分けることもあります。 肩腱板断裂の主な症状|五十肩との違い 肩腱板断裂では、以下のような症状がみられることがあります。 夜間の強い痛み 腕を上げるときに痛くなる 腕を上げるときに力が入らない 腕を上げるときに動きの制限がある 腕を上げるときに肩の前上面でジョリジョリと音がする こうした症状は五十肩(肩関節周囲炎)とよく似ているため、自己判断が難しいことが特徴です。 肩腱板断裂と五十肩との違いを、以下にまとめました。 症状には個人差があるので、あくまでも目安として参考にしてください。 病名 症状 自然治癒 肩腱板断裂 夜間の強い痛み 腕を上げるときに力が入りにくい ジョリジョリと音が聞こえる 腕の上げ下げの途中で痛む ほとんどない 五十肩 関節の動きが硬くなる 腕が上がらないところで肩が痛む 自然に回復する場合あり 肩腱板断裂と五十肩は初期症状が似ているため、「五十肩だから大丈夫」と放置してしまうケースも少なくありません。 しかし、肩腱板断裂は放置することで状態が悪化し、将来的に手術が困難になることもあります。 肩腱板断裂かどうかの正確な診断には、レントゲンやMRIなどの検査が必要になるので、五十肩と思い込んで放置せず、医師に診てもらいましょう。 肩腱板断裂の治療法について紹介 肩腱板断裂の治療法について紹介します。 保存療法 手術療法 再生医療 再生医療は、手術しないで肩腱板の修復が期待できる治療法です。 肩腱板断裂を治療する新たな選択肢としてご紹介します。 保存療法 肩腱板断裂の保存療法の内容は、以下の通りです。 安静:三角巾で1~2週間の安静 注射療法:局所麻酔剤やヒアルロン酸などの注射 運動療法:残った腱板の機能を活性化させるリハビリ 怪我による急性の肩腱板断裂では、炎症や痛みを抑えるために1~2週間の安静が有効です。 断裂部の回復はできませんが、約70%の患者さんで保存療法によって症状が軽快したという報告も。※ ※公益社団法人日本整形外科学会「肩腱板断裂」 肩の痛みが強い際は、局所麻酔剤やヒアルロン酸を注射します。 また、損傷部分の周りの関節や筋肉を柔らかくしたり鍛えたりして、残った腱板の機能を活性化させるリハビリも効果的です。 ただし、すべての症例に保存療法が適しているわけではありません。 断裂の程度や患者さんの年齢・生活スタイルによっては、手術療法のほうが望ましいケースもあります。 手術療法 肩腱板断裂に対しては、半年以上の保存療法で症状が回復しない際や、完全に断裂して腕が上がらない際は、手術が検討されます。 手術は、内視鏡を使用した鏡視下腱板修復術が一般的で、以下の手順で行われます。 1.肩に数カ所の小さな切開(数ミリ程度)を行う 2.関節鏡(小型カメラ)を挿入して、関節内の状態を確認する 3.断裂した腱板を専用の糸で縫合 ⇒断裂の状態によっては、他部位の組織(筋肉や腱)を利用して修復することもある 手術後は肩を動かさないように安静が必要で4~6週間程度、腕を曲げた状態で固定できる専用の装具で固定します。 また、肘や指のストレッチなど軽度な運動を行い、血流や筋力の低下を防ぐことが大切です。 その後、医師や理学療法士の指導のもと、肩の可動域を広げるリハビリを2~3カ月程度継続して行います。 再生医療 再生医療は肩腱板断裂の修復に期待ができる治療法で、以下のような内容になります。 手術が不要なため、体への負担を抑えながら治療が行える 入院を必要としない場合が多く、日常生活への影響を抑える 自己由来の細胞を使用することで、アレルギー反応などのリスクが低いとされる この治療法は手術とは異なり、患者さまご自身の細胞を活用して、損傷した組織の修復や機能回復を目指すものです。 幹細胞は、損傷した腱板の修復や組織再生を促す働きを持つとされており、手術以外のアプローチとして可能性が期待されています。 ただし、再生医療はすべての方に適応できるわけではなく、事前に医師による適応判断が必要です。 「手術には抵抗がある」「年齢的に負担の少ない治療法を探している」という方は、一度専門医にご相談ください。 【まとめ】肩腱板断裂は放置せず早めに治療を受けよう! 肩腱板断裂は放置しても自然に治癒することはほとんどないとされており、進行すると手術が難しくなる場合もあります。 また以下のような症状を引き起こすリスクもあります。 夜間の強い痛み 腕を上げるときに痛くなる 腕を上げるときに力が入らない 腕を上げるときに動きの制限がある 腕を上げるときに肩の前上面でジョリジョリと音がする また、自然に治癒する可能性がある五十肩と症状が似ているので、自分で判断するのは危険です。 自己判断で様子を見るのではなく、画像診断(レントゲンやMRI)を含めた専門的な評価を受けることが大切です。 手術が難しくなり、症状が悪化する前に医療機関を受診しましょう。 また、治療法には保存療法や手術療法に加えて、再生医療の選択肢もあります。 再生医療では自身の幹細胞を使用し、肩腱板を再生させるため、手術を回避できて体への負担も少なく、日常生活を続けながら治療を進めることが可能です。 手術やリハビリだけでは改善が見込めない方や、手術を避けたい方は選択肢の一つとして検討しましょう。 当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも症例や治療法を紹介していますので、ぜひチェックしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 肩腱板断裂の放置に関するよくある質問 肩腱板断裂の放置に関するよくある質問と回答は、以下の通りです。 肩腱板断裂でやってはいけないことはある? 肩腱板断裂で痛みを和らげる方法はある? 肩腱板断裂でやってはいけないことはある? 肩腱板断裂の治療中やリハビリ中は、肩に過度な負担をかけないように注意が必要です。 以下の動作は肩に負担をかけ、症状を悪化させる可能性があるため、避けましょう。 頭上へ重いものを持ち上げる・下す動作 肩に大きな負担をかけ、腱板にさらにストレスを与えるため、痛みや損傷が悪化する可能性がある 首の後ろで腕を動かす動作 首の後ろで腕を動かすことで、肩に過度な引っ張りや圧力がかかり、腱板にさらなる負荷を与える可能性がある 上半身の力を使って重いものを持ち上げる動作 上半身を使って重い物を持ち上げる動作は、肩の筋肉や腱に過剰な負担をかけ、回復を遅らせる可能性がある 肩を後方に回した位置で行う運動 肩を後ろに回す運動は腱板に強いストレスを与え、損傷を悪化させる恐れがある これらの動作は、肩腱板断裂の治療を妨げる可能性があるため、症状が改善するまで避け、医師の指示に従ってリハビリを進めましょう。 肩腱板断裂で痛みを和らげる方法はある? 肩腱板断裂による痛みは日常生活に大きな影響を与えることがありますが、以下のように痛みを和らげる方法はあります。 肩周辺のストレッチ 鎮痛剤の服用や塗布 アイシングや患部を温めること 寝る姿勢を改善する 日常生活での肩の負担を減らす ただし、痛みを我慢して無理に腕を動かす、自己判断で治療を中断する、過度なストレッチや運動は避けましょう。 これらは症状を悪化させる可能性があるため、専門医の指示に従うことが大切です。
2019.09.28 -
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腕を上げるときに痛みや動かしにくさを感じたことはありませんか。 肩の可動域が狭まり、動かしにくいときは、腱板断裂の可能性があります。 肩の腱板断裂は、加齢やオーバーユースなどが原因で起こる損傷です。 本記事では、腱板断裂の症状や治療法について詳しく解説します。 腱板断裂になった際は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 腱板断裂(腱板損傷)とは? 腱板断裂(腱板損傷)とは、肩関節にある4つの筋肉から構成される「腱板」が損傷する外傷で、以下の症状がみられます。 肩周囲の痛み 肩の動かしづらさ 痛みで眠れない 肩が上がらない 腕を動かした際の引っかかり感 腱板は肩関節の安定性に関わっている組織のため、損傷すると肩周囲に痛みが生じたり、動かせなくなったりします。 肩周囲に違和感を覚えた際は、無理に動かさずに、安静に過ごすことが大切です。 断裂した腱板は自然には再生しないため、症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。 腱板断裂を起こす原因 肩の腱板断裂を引き起こす原因は、主に以下の3つです。 加齢 使いすぎ(オーバーユース) 外傷 腱板断裂は、骨と筋肉が離れてしまっている状態であり、安静にしていても自然治癒は困難です。 症状を放置していると、悪化する恐れがあるため早めに医療機関を受診しましょう。 加齢 加齢によって腱が弱くなると、日常生活動作だけでも腱板が断裂する場合があります。 腱板や関節などが加齢によって弱くなった場合は、少しの衝撃でも損傷するリスクがあるため注意しましょう。 また、中高年以降の方は若年層と比べると運動の機会が少なく、肩回りの筋力や柔軟性が低下しやすい特徴があります。 腱板の損傷リスクを低減するために、適度に肩回しをしたり、腕を動かしたりする習慣をつけることが大切です。 使い過ぎ(オーバーユース) 腱板断裂の多くは、肩の使いすぎ(オーバーユース)が原因で起こります。 スポーツや仕事などで肩を酷使していると、腱板に大きな負担がかかり損傷リスクが高まります。 日常的に肩へ負担のかかる動作をしている場合は、発症日が明確でなく、治療が遅れる場合があるため注意が必要です。 外傷 外傷は、腱板断裂を起こす原因の1つです。 転んだときに手をついたり肩をぶつけたりすると、肩周囲に衝撃が加わり、腱板損傷を引き起こす可能性があります。 肩に衝撃が加わった際に強い痛みが生じた場合は、腱板を損傷している可能性もあるため、早めに医療機関を受診しましょう。 腱板断裂は治療が必要!治療方法を紹介 腱板断裂は安静にしていても自然に治ることはないため、以下の治療を受ける必要があります。 保存療法 手術療法 再生医療 腱板断裂の症状を根本的に治したい場合は、手術療法や再生医療を検討します。 症状の程度によって適切な治療方法は異なるため、専門家に相談し自身に合った治療で腱板断裂を治しましょう。 以下の記事では、腱板断裂治療のリハビリについて詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。 保存療法 腱板断裂の症状を緩和する方法に、保存療法があります。 保存療法では、薬や湿布で痛みを和らげたり、ステロイド注射で炎症を抑えたりします。 身体への侵襲が少ない治療方法ですが、損傷部位の根本的な治療はできないため、症状を繰り返す恐れがあり注意が必要です。 手術療法 腱板断裂の症状が悪化し日常生活への支障が大きくなった場合は、手術療法による治療が検討されます。 手術療法では、腱板の代わりとなるほかの組織を肩へ移植したり、人工関節を挿入したりします。 腱板断裂の手術を受ける際は、入院やリハビリ期間も必要となるため、回復までに時間を要する点に注意が必要です。 再生医療 腱板断裂を手術しないで治す方法として、再生医療があります。 再生医療は患者様自身の細胞を利用して、損傷した組織の再生や修復を促す治療方法で、以下のメリットがあります。 腱板損傷の治療に再生医療を検討している方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 【まとめ】腱板断裂は自然治癒しない!再生医療で切らずに治す選択肢も検討しよう 腱板断裂は自然治癒しない損傷のため、早めに医療機関を受診し治療を受けることが大切です。 肩の腱板断裂の治療方法には、保存療法や手術療法があります。 保存療法で症状の改善がみられない場合や、手術せずに症状を改善したい方は、先端医療である再生医療をご検討ください。 再生医療による治療は、症状の改善だけでなく、損傷した部位の再生・修復にも期待できます。 腱板断裂の治療方法にお悩みの方は、当院(リペアセルクリニック)へお気軽にご相談ください。
2019.09.27