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- 変形性膝関節症
- 靭帯損傷
- 半月板損傷
- 膝部、その他疾患
- ひざ関節
「膝の水を抜いた後に注意すべきことは?」 「水を抜くと癖になるのでは?」 膝に水がたまってしまい、処置を検討している方の中には、上記のような疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 実際、処置後の過ごし方やケアを誤ると、炎症が再燃したり、稀に感染症を引き起こしたりする可能性もゼロではありません。 本記事では、膝の水を抜いた後に守るべき正しい注意点、考えられるリスクについて詳しく解説します。 膝にたまった水にお悩みの方は、症状改善のためにもぜひ本記事を参考にしてください。 また、膝に水がたまる根本原因を治療したい方は、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織の再生・修復を促す医療技術です。 「繰り返す膝の腫れや痛みを早く治したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。 膝の水を抜いた後の注意点 膝の水を抜いた後は、処置当日の過ごし方と再発防止のための根本治療という2つの側面で注意すべき点があります。 処置後に守るべき主な注意点は、以下のとおりです。 処置直後は患部を安静にする 激しい運動や入浴は避ける 膝に水がたまる原因を治す必要がある 関節穿刺によって膝にたまった水を抜くことはできますが、水がたまる原因が解決したわけではありません。 以下では、それぞれの注意点について詳しく解説します。 処置直後は患部を安静にする 膝の水を抜く処置は、関節に針を刺して行うため、処置直後は注射した膝をできるだけ安静に保つことが優先されます。 処置直後に歩き回ったり、膝に負担をかけたりすると、関節内が刺激され、再び炎症が起きる可能性があります。 また、注射の針穴からの出血や感染のリスクもゼロではありません。 基本的に処置後24〜48時間の安静が推奨されますが、医師の指示に従い、帰宅後は無理をせず安静に過ごしましょう。 激しい運動や入浴は避ける 処置当日は、激しい運動や長時間の入浴(湯船につかること)は控えてください。 ランニングやスポーツ、重いものを持つ作業などは、膝関節に強い負担をかけ、再び炎症が起きる原因となります。 また、湯船につかる入浴は、血行が良くなることで炎症を悪化させたり、注射の針穴から細菌が侵入したりするリスクを高めます。 処置当日はシャワーで軽く済ませるなど、医師の指示に従って生活することが重要です。 膝に水がたまる原因を治す必要がある 膝の水は、抜いたら終わりではなく、「水がたまる根本原因の治療」を受けることが重要です。 膝に水がたまるのは、変形性膝関節症や半月板損傷などによって関節内に炎症が起きている「結果」に過ぎません。 水を抜くのは一時的に症状を和らげる対症療法のため、水がたまる原因が治ったわけではないことを理解しておきましょう。 また、「水を抜くと癖になる」と言われることがありますが、癖になるのではなく、根本原因の炎症が治まっていないために繰り返し水がたまってしまうのです。 ヒアルロン酸注射やリハビリ、生活習慣の見直しなど、医師と相談しながら根本原因の治療に取り組みましょう。 膝の水を抜いた後に考えられるリスク 膝の水を抜く処置(関節穿刺)は、医療機関で一般的に行われる安全性の高い手技ですが、針を刺す以上、リスクが全くゼロというわけではありません。 処置後に考えられる主なリスクとして、以下の点が挙げられます。 感染症のリスク 出血のリスク アレルギー反応のリスク 神経や靭帯損傷のリスク これらのリスクは頻繁に起こるものではありませんが、万が一の事態に備えて理解しておきましょう。 感染症のリスク 処置(関節穿刺)に伴うリスクの中でも、とくに注意すべきなのは細菌による感染症です。 頻度は非常に稀ですが、注射針を刺す際、皮膚の細菌が関節内に入り込むことで「化膿性関節炎」を引き起こす可能性があります。 医療機関では皮膚を厳重に消毒して行いますが、処置後に針穴を不潔にしたり、医師の指示(入浴禁止など)を守らなかったりするとリスクが高まる可能性があります。 処置後に、通常とは異なる激しい痛み、熱感、赤み、または発熱が見られた場合は、早期に医療機関を受診してください。 出血のリスク 膝の水を抜く際に針を刺すため、皮膚の下や関節内部で軽度の出血(内出血)が起こる可能性があります。 通常は数日で自然に吸収されますが、処置後に膝が異常に腫れあがったり、痛みが続いたりする場合は注意が必要です。 とくに、血液をサラサラにする薬(抗凝固薬や抗血小板薬)を服用している方は、出血のリスクが通常より高まります。 抗凝固薬や抗血小板薬を服用中の方は、処置を受ける前に必ず医師に申告してください。 アレルギー反応のリスク 処置に使用する薬剤に対してアレルギー反応が起きる可能性もゼロではありません。 具体的には、皮膚の消毒薬(ヨードなど)や、処置の痛みを和らげるための局所麻酔薬が原因となることがあります。 また、水を抜いた後に関節の炎症を抑えるためにステロイド剤やヒアルロン酸を注入した場合、それらの薬剤が体質に合わないことも考えられます。 過去に薬剤アレルギーの経験がある方は、必ず事前に医師に伝えてください。 神経や靭帯損傷のリスク 関節穿刺の際に、注射針が周囲の神経や血管、靭帯などを傷つけてしまうリスクも考えられます。 これは非常に稀なケースであり、医師は解剖学的な知識に基づいて安全な部位を選んで針を刺します。 しかし、万が一、処置後に膝や足先にしびれが残る、力が入らない、激しい痛みが続くといった異常を感じた場合は、すぐに医師に相談することが重要です。 膝に水がたまる原因として考えられる疾患 膝に水がたまるのは、膝関節の内部で何らかの異常が起き、炎症が発生しているサインです。 水を抜く処置は一時的に症状を楽にしますが、炎症の原因となる疾患を解決しない限り、水は再びたまってしまいます。 膝に水がたまる原因として考えられる疾患や症状について解説します。 変形性膝関節症 半月板や靭帯の損傷 その他に考えられる疾患 以下では、それぞれの疾患や症状について詳しく解説します。 変形性膝関節症 膝に水がたまる原因疾患として主に考えられるのは、変形性膝関節症です。 加齢や体重の増加、筋力の低下、過去の怪我などが要因となり、膝関節のクッションである軟骨がすり減ってしまう疾患です。 軟骨がすり減ると、その破片が関節を包む滑膜を刺激し、炎症を引き起こします。 この炎症反応の結果として、関節液が過剰に分泌され、膝に水がたまって腫れや痛みが生じます。 とくに中高年の方で、明らかな怪我のきっかけがないにもかかわらず膝が腫れる場合、この疾患が強く疑われます。 半月板や靭帯の損傷 スポーツや事故、転倒などによる外傷で半月板や靭帯など膝の組織を痛めることも、水がたまる大きな原因となります。 代表的なものとして、膝のクッションの役割を果たす「半月板」の損傷や、関節を安定させる「靭帯(前十字靭帯など)」の損傷が挙げられます。 これらの組織が損傷すると、関節内部に強い炎症が起こり、関節が不安定になります。 その結果、滑膜が刺激されて急激に関節液が分泌されることで膝に水がたまり、膝が腫れ上がります。 変形性膝関節症とは異なり、若い世代でもスポーツ活動中などに発生することが多いのが特徴です。 その他に考えられる疾患 変形性膝関節症や半月板などの損傷以外にも、さまざまな疾患が膝の炎症と水腫(水がたまること)を引き起こす可能性があります。 代表的なものには、以下のような疾患があります。 疾患名 概要 関節リウマチ 免疫の異常により、自身の関節を攻撃して炎症を起こす自己免疫疾患の一つ 痛風・偽痛風 尿酸やピロリン酸カルシウムといった結晶が関節内にたまり、激しい炎症(発作)を引き起こす 感染症(化膿性関節炎) 細菌が関節内に侵入して炎症を起こすもので、緊急の治療が必要 これらの疾患は原因が全く異なるため、治療法も変わってきます。 水がたまる原因を正確に突き止めるためにも、医療機関による適切な診断が不可欠です。 膝の水を抜いた後の注意点についてよくある質問 膝の水を抜いた後の安静期間や同時に行われることの多いヒアルロン酸注射の効果について、疑問を持つ方は少なくありません。 本章では、膝の水を抜いた後の注意点についてよくある質問を紹介します。 膝の水を抜いた後の安静期間はどのくらい? 膝の水を抜いた後にヒアルロン酸を注射するとどうなる? 以下では、それぞれの質問に対して詳しく回答していきます。 膝の水を抜いた後の安静期間はどのくらい? 膝の水を抜いた後の安静期間は、一般的に処置直後から24〜48時間の安静が推奨されます。 関節穿刺(水を抜く処置)は関節に針を刺すため、処置直後に激しい運動をしたり、湯船につかって体を温めすぎたりすることは避けましょう。 これらは炎症を再燃させたり、針穴から細菌が感染したりするリスクを高める可能性があります。 医師から特別な指示がない限り、処置当日はシャワー程度で済ませ、長距離の歩行やスポーツは控えましょう。 翌日以降の活動については、膝の状態や膝に水がたまる原因によって異なるため、必ず医師の指示に従ってください。 膝の水を抜いた後にヒアルロン酸を注射するとどうなる? ヒアルロン酸を注射することで、関節内の炎症抑制や膝の動きを滑らかにする効果が期待できます。 膝にたまる炎症性の水を抜いた後に、正常な関節液に近い性質を持つヒアルロン酸を注入することは、標準的な治療法の一つです。 ヒアルロン酸には、関節の「潤滑油」としての役割を果たし、動きをスムーズにする効果があります。 関節の潤滑性を高めることで軟骨への負担を和らげ、炎症を抑える働きも期待できます。 膝に水がたまる原因を治療したい方は再生医療をご検討ください 本記事では、膝の水を抜いた後の注意点や、水がたまる原因について解説しました。 重要なのは、水を抜く処置(関節穿刺)は、あくまで腫れや痛みを和らげる一時的な対症療法であるということです。 膝にたまった水を抜いただけでは、水がたまる原因となっている疾患や症状が解決したわけではありません。 そのため、膝に水がたまるのを繰り返さないためには、根本原因の治療が不可欠です。 膝に水がたまる根本原因の治療を目指す場合、「再生医療」をご検討ください。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織の再生・修復を促す医療技術です。 繰り返す膝の腫れや痛みにお悩みで、根本的な治療を検討したい方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。 >当院の再生医療による膝関節の症例はこちら
2025.10.31 -
- 変形性膝関節症
- 靭帯損傷
- 膝の慢性障害
- 半月板損傷
- ひざ関節
- 膝部、その他疾患
「膝が腫れる原因は何?」 「膝が腫れたらどうすればいい?」 膝の腫れや痛みがあると、歩行や日常生活にも支障が出てしまうため、上記のように原因や対処法について不安になる方も多いでしょう。 結論、膝が腫れる主な原因は、関節内部で起きている「炎症」です。 この炎症によって関節液が過剰に分泌され、いわゆる「水がたまる」状態になることで腫れが発生します。 本記事では、膝が腫れる原因として考えられる疾患や症状、膝の腫れに対する対処法について詳しく解説します。 ご自身の症状と照らし合わせ、適切な対応を知るためにお役立てください。 また、長引く膝の腫れや痛みを今すぐ解消したい方は、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す医療技術です。 「長引く膝の腫れを早く治したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。 膝が腫れる原因は?考えられる疾患や症状 膝が腫れる原因は、加齢に伴う体の変化から、スポーツや事故による外傷、あるいは膝の疾患まで多岐にわたります。 膝の腫れを引き起こす代表的な疾患や症状は、以下のとおりです。 変形性膝関節症 半月板損傷 関節リウマチ 痛風・偽痛風 打撲などの外傷 感染症(化膿性関節炎) その他に考えられる疾患 多くの場合、膝関節の内部で炎症が起き、関節液が過剰に分泌される「水がたまる」状態になることで腫れが生じます。 放置すると症状が悪化したり、歩行に支障をきたしたりする可能性もあるため、原因を正しく理解することが重要です。 以下では、それぞれの疾患や症状について詳しく解説します。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は、加齢や体重の増加、筋力の低下などが原因で膝の軟骨がすり減り、関節に炎症が起きる疾患です。 とくに中高年の方に多く見られ、膝の腫れや痛みの代表的な原因の一つとして知られています。 【主な症状】 立ち上がりや歩き始めなど、動き出すときの痛み 階段の昇り降りでの痛み 炎症による膝の腫れ など この疾患は進行性のため、放置すると軟骨のすり減りが進み、歩行困難に至るケースもあります。 痛みが続く、腫れが引かない場合は、早めに医療機関を受診し、進行を遅らせる治療を開始することが重要です。 半月板損傷 半月板損傷は、スポーツや事故などで膝に強い衝撃やひねりが加わることで、クッションの役割を果たす半月板が傷ついたり、断裂したりする状態を指します。 若い世代だけでなく、加齢によって半月板がもろくなり、軽い衝撃で損傷することもあります。 【主な症状】 膝の痛みや腫れ 膝が引っかかる感覚 膝を伸ばしきれない 膝が動かなくなるロッキング症状 など 損傷した半月板は適切な治療を受けないと自然治癒が難しく、そのまま放置すると変形性膝関節症を発症するおそれもあります。 膝が動かなくなるロッキング症状や強い痛み、引っかかり感が続く場合は、早期に医療機関で検査を受けましょう。 関節リウマチ 関節リウマチは、免疫システムの異常により、自身の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患の一種です。 この疾患は膝だけでなく、手や足の指、手首など、体のさまざまな関節で炎症を引き起こします。 【主な症状】 熱感を伴う膝の腫れ 朝起きたときに関節がこわばる 発熱や倦怠感などの全身症状 関節の変形 など 関節リウマチによる膝の腫れは、熱感を伴うことが多く、朝起きたときに関節がこわばって動かしにくい「朝のこわばり」が特徴的な症状です。 進行すると関節の変形をきたす可能性があり、発熱や倦怠感といった全身症状が現れる場合もあります。 痛風・偽痛風 痛風や偽痛風は、関節内に特定の結晶がたまることで、突然激しい炎症を引き起こす疾患です。 痛風は尿酸の結晶が、偽痛風はピロリン酸カルシウムの結晶が原因となります。 【主な症状】 突然の激しい痛み 赤みと熱感を伴う膝の腫れ 発作時の歩行が困難になるほどの強い痛み など 激痛発作は自然に治まることもありますが、適切な治療を受けないと腎障害などの合併症を引き起こすリスクがあります。 経験したことのない激痛が膝を襲った際は、迷わずに医療機関を受診しましょう。 打撲などの外傷 転倒やスポーツ中の接触プレーなどで膝を強くぶつけることによる打撲などの外傷でも、腫れや痛みが生じます。 打撲の場合、関節内部の組織が損傷し、内出血を起こすことで膝が腫れてきます。 【主な症状】 内出血による膝の腫れ 圧痛(押すと痛む) 強い腫れや痛みが続き、膝が不安定に感じる など 多くは時間とともに回復しますが、強い衝撃を受けた場合は注意が必要です。靭帯損傷や骨折といった、より深刻な怪我を併発している可能性も考えられます。 強い腫れや痛みが続く、膝が不安定に感じるなどの症状があれば、速やかに医療機関を受診しましょう。 感染症(化膿性関節炎) 細菌感染によって化膿性の炎症を起こす「化膿性関節炎」は、緊急の対応が必要な危険な状態です。 傷口から細菌が侵入したり、体の他の部位の感染が血液を介して関節に及んだりすることが原因となります。 【主な症状】 激しい痛みと腫れ、強い熱感 高熱や悪寒などの全身症状 など 膝の激しい痛みと腫れ、熱感に加えて、高熱や悪寒といった全身の症状を伴うことが特徴です。 治療が遅れると短時間で関節が破壊され、重い後遺症が出る危険があります。 膝の腫れだけでなく、激痛と高熱、悪寒が同時にある場合は、すぐに救急外来を受診しましょう。 その他に考えられる疾患 これまでに挙げた疾患以外にも、膝の腫れを引き起こす原因は複数存在します。 膝が腫れたときに考えられるその他の疾患は、以下のとおりです。 オスグッド・シュラッター病:成長期の子供に見られる膝の痛みと腫れ ベーカー嚢腫:膝の裏に液体がたまってこぶができる 離断性骨軟骨炎:関節の軟骨が剥がれ落ちる 上記には疾患ごとにさまざまな原因が考えられ、それぞれ治療法が大きく異なります。 膝の腫れや痛みが続く場合は、自己判断せずに医療機関による正確な診断を受けることが何よりも大切です。 膝が腫れたときに実施すべき対処法 膝が腫れた場合、まずは慌てずに応急処置を行い、できるだけ早く専門医の診断を仰ぐことが重要です。 膝が腫れたときに実施すべき基本的な対処法は、以下の3つです。 安静を保つ 患部周辺をアイシングする 早期に医療機関を受診する 炎症を悪化させないための初期対応が、その後の回復に大きく影響するため、適切な応急処置について理解を深めましょう。 以下では、応急処置の基本である「RICE処置」について詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。 安静を保つ 膝に腫れや痛みがある場合、まずは無理に動かさずに安静を保つことが重要です。 痛みや腫れは、膝の内部で炎症が起きているサインです。 無理に動いたり、スポーツを続けたりすると炎症がさらに悪化し、症状が長引く原因となります。 できるだけ膝に体重をかけないようにし、膝を深く曲げる動作や階段の昇り降り、長距離の歩行は避けましょう。 患部周辺をアイシングする 膝が熱っぽく腫れている場合、患部をアイシング(冷却)することで、炎症と痛みを和らげる効果が期待できます。 アイシングは、血管を収縮させて炎症物質の広がりを抑え、腫れや内出血を軽減させるための応急処置です。 氷嚢(アイスバッグ)やビニール袋に入れた氷をタオルで包み、1回15分~20分を目安に患部に当ててください。 ただし、冷やしすぎると凍傷のリスクがあるため、感覚がなくなるまで冷やし続けないよう注意しましょう。 早期に医療機関を受診する 応急処置はあくまで一時的なものであり、重要なのは早期に医療機関を受診することです。 前述のとおり、膝が腫れた場合「外傷」「加齢」「疾患」などさまざまな原因が考えられるため、自己判断は危険です。 とくに激しい痛みや高熱を伴う場合、または転倒などの明らかな原因がないのに腫れている場合は、速やかな受診が求められます。 医療機関による正確な診断を受け、原因に応じた適切な治療を開始しましょう。 膝が腫れる原因についてよくある質問 膝の腫れに関して、多くの方が抱く「水がたまる」こととの関係や、治療期間に関する疑問にお答えします。 膝が腫れるのは水がたまるのが原因? 膝の腫れは何日で治る? 以下では、これらのよくある質問について詳しく解説します。 膝が腫れるのは水がたまるのが原因? 多くの場合、膝が腫れるのは「水がたまる」状態(関節水腫)が直接的な原因です。 ただし、水がたまること自体が問題なのではなく、何らかの異常が膝関節に起きている「結果」として水がたまっています。 膝関節は「関節液」という液体で満たされており、軟骨に栄養を与えたり、関節の動きを滑らかにしたりする役割を担っています。 しかし、変形性膝関節症や半月板損傷、関節リウマチなどで関節内に炎症が起きると、関節液が過剰に分泌されてしまいます。 この過剰にたまった関節液が「膝にたまる水」の正体であり、膝の腫れや圧迫感、痛みを引き起こします。 膝の腫れは何日で治る? 膝の腫れが治るまでの期間は、その原因によって大きく異なるため一概には言えません。 例えば、軽い打撲による一時的な炎症であれば、数日間のアイシングや安静で腫れが引くこともあります。 しかし、変形性膝関節症や半月板損傷、関節リウマチなどの疾患が原因の場合、疾患の治療を行わなければ、腫れが引かなかったり、一度引いても再発したりすることが多いです。 さらには感染症(化膿性関節炎)が原因の場合は、緊急の治療が必要となります。 腫れが長引く、または悪化する場合は、自己判断せずに必ず医療機関を受診してください。 膝が腫れる「炎症」には再生医療も選択肢の一つ 膝が腫れる原因はさまざまですが、その多くは関節内部で起きている「炎症」が根本的な原因です。 本記事で解説したとおり、変形性膝関節症や半月板損傷、関節リウマチ、外傷など、多くの疾患や怪我が膝関節に炎症を引き起こします。 その結果、関節液が過剰に分泌され、「水がたまる」ことで膝が腫れてしまいます。 基本的な治療は安静やアイシング、湿布、ヒアルロン酸注射などですが、これらで改善が見られない持続的な炎症に対しては、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を活用し、炎症そのものを抑え、痛みを軽減させることを目指す治療法です。 「長引く膝の腫れを早く治したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。 >当院の再生医療による膝関節の症例はこちら
2025.10.31 -
- 変形性膝関節症
- オスグッドシュラッター病
- ひざ関節
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寝起きで膝が痛いと感じることはありませんか。 寝起きの膝の痛みの原因には、筋力の低下や変形性膝関節症などがあります。 朝起きた際に膝が痛いと感じる理由は、年代によってさまざまなので、原因に合わせて予防策をとることが大切です。 本記事では、寝起きで膝が痛い原因や対処法を詳しく解説します。 寝起きの膝の痛みの原因を知り、適切に対処しましょう。 寝起きで(朝起きて)膝が痛い原因を年代別に解説 寝起きで(朝起きて)膝が痛い原因は、以下の3つです。 寝起きで膝が痛む原因は、生活習慣や体質によっても異なります。自身の年代に多い原因を確認し、十分な対策をとりましょう。 【10代・20代】成長痛やオスグッドなど 10代や20代に多い、寝起きの膝の痛み原因は、以下の4つです。 疾患名 特徴 成長痛 成長期の子どもにみられる一過性の痛み オスグッド 骨や筋肉の成長スピードと運動量が見合わないことで出現する膝の痛み 膝蓋骨脱臼 膝関節周囲の筋力低下や靭帯損傷などによって、膝蓋骨が正しい位置から外れた状態 膝関節捻挫 膝関節をひねったり、無理に動かしたりすると出現する痛みや腫れ 寝起きに膝が痛くなる原因は、自身ではわからない場合もあります。 成長期に好発する成長痛やオスグッドだけでなく、外傷による脱臼や捻挫も、膝の痛みの原因となることを覚えておきましょう。 【30代】筋力や柔軟性の低下 30代に多い、寝起きに膝が痛くなる原因は、筋力や柔軟性の低下があります。 日常生活で膝を使う機会が少ない人や、運動習慣がない方は、下半身の筋肉が硬くなりやすいため注意が必要です。 膝周囲の筋肉が硬くなると柔軟性も低下し、足をスムーズに動かせなくなる可能性があります。 【40代・50代】変形性膝関節症 変形性膝関節症は、寝起きに膝が痛くなる原因の1つで、40代から50代の発症が多いといわれています。変形性膝関節症は、膝の関節軟骨が擦り減り、以下の症状が出現する疾患です。 変形性膝関節症による膝の痛みを放置していると、膝関節の変形が進行し、日常生活に支障をきたす可能性があります。膝に少しでも違和感を覚えた際は、早めに医療機関を受診しましょう。 変形性膝関節症の症状は、以下で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 寝起きで膝が痛いときの予防・対処法【症状別】 寝起きで膝が痛いときの予防・対処法は、以下のとおりです。 寝起きで膝が痛いときの予防法は、原因や症状によって異なります。膝が痛む原因を知った上で、自身の症状に合った対処をとることが大切です。 オスグッドの予防・対処法 寝起きで膝が痛い原因がオスグッドの場合は、以下の予防策や対処法をとりましょう。 予防策 対処法 運動量を調節する 運動メニューを見直す 栄養バランスの良い食事を摂取する 運動前後にストレッチを行う 休息をとる アイシングをする 大腿四頭筋(太もも前の筋肉)を中心にストレッチを行う サポーターやテーピングを使用する オスグッドは成長期に発症しやすい疾患であり、無理に動かすと剥離骨折を発症する恐れがあります。 どうしても練習を休めない場合は、練習メニューや運動量を工夫し、膝に負担がかからないようにしましょう。 筋力や柔軟性の低下の予防・対処法 寝起きに膝が痛む原因が筋力や柔軟性の低下の場合は、予防・対処法に以下の運動を行うのが効果的です。 膝の痛みが強いときには、筋トレやストレッチを行うのではなく、安静にしましょう。 しっかりと休息をとり膝の痛みが落ち着いてきたら、予防のために膝周囲の筋力や柔軟性を高める運動を行うのがポイントです。 変形性膝関節症の予防・対処法 変形性膝関節症で膝が痛くなるときは、以下の予防策や対処法を実践しましょう。 予防策 対処法 下半身を中心とした筋力トレーニングを行う 膝の曲げ伸ばしストレッチを行う 下腹部に力を入れ、まっすぐ前を見て歩くことを意識する 栄養バランスの良い食事を心がける 薬物治療を受ける ステロイド注射やヒアルロン酸注射などの関節腔内注射を受ける 筋トレやストレッチなどを行う 膝のサポーターやインソールを使用する 手術療法を受ける 再生医療を受ける 筋力トレーニングやストレッチにより、膝周囲の筋力をつけると、膝の安定性が増し歩きやすくなります。変形性膝関節症は肥満体型の方もなりやすい疾患のため、栄養バランスを考えた食事を摂ることが大切です。 変形性膝関節症は進行性の病気ですが、早めに治療を開始し適切な対処を行えば、痛みを緩和できる可能性があります。 変形性膝関節症の原因や治療方法については、以下で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 寝起きの膝の痛みでお悩みの方は再生医療もご検討ください 寝起きの膝の痛みでお悩みの方は、再生医療による治療をご検討ください。 再生医療では痛みの緩和だけでなく、変形性膝関節症によってすり減った膝の関節軟骨の再生が期待できます。 関節軟骨が再生されると、寝起きや歩行時の膝の痛みが軽減する可能性があります。 変形性膝関節症が原因で寝起きに膝の痛みを感じている人は、お気軽に当院へご相談ください。 寝起き・朝起きて膝が痛い際のよくある質問 寝起きや朝起きて膝が痛いときについて、よくある質問は以下の2つです。 寝起きで膝が痛い原因は、年代や既往歴によってさまざまです。膝の痛みが続くときは、早めに医療機関を受診し原因を特定しましょう。 寝起きに歩けないほど膝が痛いときの原因は? 寝起きに歩けないほど膝が痛いときは、以下の原因が挙げられます。 変形性膝関節症や関節リウマチは、関節が変形し痛みが出現する進行性の疾患です。症状が進行すると、寝起きだけでなく安静時や運動時も膝が痛くなる可能性があります。 関節リウマチの症状や治療法については、以下で詳しく解説していますので参考にしてください。 筋肉の緊張やこわばりも、寝起きで膝が痛くなる原因の1つです。運動習慣がない方は膝周囲の筋肉が硬くなり、筋緊張やこわばりが起こりやすくなります。 半月板は膝関節を支える役割を担っている部位です。膝をひねったり、スポーツで強い外力を受けたりすると、半月板が損傷し膝に痛みが出現します。 半月板損傷の症状は、以下で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 寝起きで膝の内側が痛いときの原因は? 寝起きで膝の内側が痛いときの原因は、以下が考えられます。 スポーツや仕事などで膝を使いすぎると、膝の内側の「鵞足(がそく)」と呼ばれる部分に炎症が起こります。 膝に大きな負担がかかって発症する鵞足炎や内側半月板損傷は、膝の内側が痛くなる原因であるため注意しましょう。 【まとめ】寝起きで膝が痛い原因と対処法 寝起きで膝が痛い原因には、膝周囲の筋力低下や変形性膝関節症などがあります。歩行時に膝に違和感があったり、寝起きで膝が痛くなったりした場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 膝が痛くなる原因がわかったら、自身にあった予防策や対処法を行うことが大切です。 筋トレやストレッチなどのセルフケアを行っても、痛みが引かず長期にわたって慢性化している場合は、当クリニック(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 当クリニックが提供する再生医療には、関節や膝の症状に適した治療方法も提供しておりますので、ぜひ無料相談をご利用ください。
2025.02.07 -
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医療技術は日々進歩し、これまで治療が難しかった疾患に対しても新たな選択肢が生まれています。 「再生医療」の中核をなす「幹細胞治療」の発展は、損傷した組織の修復や機能回復といった従来の治療法では限界のあった領域に新たな可能性をもたらしています。 本記事では、「幹細胞治療」とは具体的にどのような治療なのか、どのような病気や症状への効果が期待されているのかを解説します。 「幹細胞治療」について詳しく知りたい方、新たな治療の選択肢として検討されている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、幹細胞治療をはじめとする再生医療に関する治療法や症例を公開しています。 今までできなかったことが再生医療によってできる可能性がある新たな治療法なので、合わせてご参考ください。 幹細胞治療とは先端医療である再生医療の一つ 幹細胞治療とは「幹細胞」の能力を利用して、病気やケガで傷ついた組織や臓器の修復・再生を目指す先端医療の一つです。 幹細胞治療のポイント 幹細胞は様々な細胞に変化、自己複製が可能 患者さま自身の幹細胞を採取・培養し、注射や点滴で体内に戻す 幹細胞によって損傷した細胞や組織の修復・再生が期待できる 患者さま自身の細胞を用いるため拒絶反応リスク低い 幹細胞は、皮膚・筋肉・骨・神経など、私たちの体を作る様々な細胞に変わることができる「分化能」と自分と同じ細胞を複製して増やすことができる「自己複製能」という二つの特徴を持っています。 幹細胞治療では、幹細胞の力を借りて、ダメージを受けた体の部分の機能回復を目指します。 具体的には、患者さまご自身の脂肪や骨髄などから幹細胞を取り出し、培養して数を増やした後に患部への注射や点滴で投与します。 幹細胞治療の費用 幹細胞治療は、新しい医療技術を用いた治療法であり、現在では多くの場合、公的医療保険が適用されない「自由診療」となります。 当院リペアセルクリニックの幹細胞治療の料金は、以下の通りです。 治療対象 費用相場(1回あたり・税込) 関節疾患(膝・股関節・肩など) 約132万円 ~ 198万円 脳卒中・糖尿病・肝臓疾患・慢性疼痛 約242万円 脊髄腔内投与 約242万円 顔の美容 約165万円 上記はリペアセルクリニックにおける一例ですが、治療の対象となる疾患の種類・幹細胞の採取方法や培養方法など、さまざまな要因で費用は大きく変動します。 そのため、実際に幹細胞治療を検討される際にはクリニックでカウンセリングを受け、ご自身の症状に合った治療内容と総額費用について十分に説明を受けましょう。 幹細胞治療ではどんな病気が治せる? 幹細胞治療は整形外科領域の疾患から内科系疾患、さらには美容分野に至るまで、幅広い病気や症状に対して、その効果が期待され研究・治療が進められています。 幹細胞治療の対象となる主な病気・症状の例は、以下の通りです。 分野 主な対象となる疾患・症状(例) 整形外科領域 (関節・骨・スポーツ外傷) ・変形性膝関節症 ・変形性股関節症 ・半月板損傷 ・腱板損傷などの肩の痛み ・スポーツ外傷(関節痛・機能障害) ・骨粗しょう症 など 脳神経・脊髄領域 ・脳卒中の後遺症(麻痺、しびれ、言語障害、記憶障害など) ・脊髄損傷の後遺症(麻痺、歩行障害など) ・アルツハイマー型認知症 ・パーキンソン病 ・末梢神経障害 ・ヘルニア術後の後遺症 など 代謝・内分泌・消化器領域 ・糖尿病 ・肝機能障害(肝硬変、劇症肝炎・肝炎後遺症など) ・腎疾患(慢性腎臓病) など 循環器領域 ・虚血性心疾患(心不全、心筋梗塞後遺症、狭心症など) ・心疾患による不整脈 など 美容・アンチエイジングなど ・肌のシワ・たるみ改善 ・肌の老化防止 ・アレルギー性皮膚炎 ・毛髪再生(薄毛・AGA治療) ・男性機能回復(ED) ・更年期障害 など ただし、全ての病気に対してすでに確立された治療法というわけではなく、まだ研究段階にあるものも多く含まれます。 治療の適応や期待できる効果については、個々の患者さまの状態によって異なるため、医師と十分に相談することが重要です。 幹細胞治療の特徴・メリット 幹細胞治療は、主に以下の2つのメリットがあります。 根本的な治療が期待できる 副作用リスクが少ない 幹細胞治療は従来の対症療法とは異なり、私たちの体が本来持っている「再生する力」を引き出すことで、病気そのものの治癒や機能回復を目指せる可能性があります。 また、多くの場合、患者さまご自身の細胞を使用するため、副作用リスクが少ないという点も魅力の一つです。 根本的な治療が期待できる 幹細胞治療は、損傷したり機能が低下したりした組織や臓器の修復・再生を促すことで、病気の根本的な原因に働きかけ、症状の改善だけでなく、失われた機能の回復を目指せる治療法です。 根本治療への期待 対症療法でなく根本原因にアプローチ 傷んだ組織や臓器の修復・再生を促進 例えば、すり減った膝関節の軟骨が原因で起こる変形性膝関節症では、幹細胞を関節内に注入することで軟骨の再生を促し、痛みの軽減だけでなく関節機能の改善が期待できます。 副作用リスクが少ない 患者さまご自身の体から採取・培養した幹細胞(自己由来幹細胞)を用いる場合は、拒絶反応やアレルギーといった副作用のリスクが低い治療法と考えられています。 副作用リスクが少ない 患者さま自身の幹細胞使用で拒絶反応が少ない アレルギー反応のリスクも低い 注射や点滴で行えるため体への負担が小さい ただし、注射を伴うため針を刺した部位に一時的な出血や内出血が起こる可能性はあります。 幹細胞療法のデメリット 幹細胞治療を検討する際には、その効果への期待だけでなく、知っておくべきデメリットもあります。 保険適用外のため治療費が高い 効果の現れ方には個人差がある デメリットについて、以下でそれぞれ詳しく見ていきましょう。 保険適用外のため治療費が高い 現在、日本で行われている幹細胞治療の多くは、公的医療保険の適用対象外(自由診療)であり、治療にかかる費用は全額自己負担となるため、治療費は高額になります。 費用面の課題 数十万円~数千万円かかる場合も 複数回の治療なら費用はさらに増加 具体的な費用は、治療対象となる疾患や治療を行う医療機関によって異なります。 1回の治療で数十万円から数百万円、あるいはそれ以上の費用が必要となることもあります。 効果には個人差がある 幹細胞治療によって期待される効果には個人差があり、同じ病気であっても全ての人に同様の効果が保証されるわけではありません。 治療後すぐに改善を感じる方もいれば、効果を実感するまでに数ヶ月といった時間を要する方、あるいは期待したほどの効果が得られないケースも存在します。 当院の幹細胞治療(再生医療)について 当院リペアセルクリニックが行っている幹細胞治療は、患者さまご自身の体(主にお腹の脂肪など)から米粒数個程度というごく少量の脂肪を採取し、その中に含まれる幹細胞を特別な技術で取り出すという流れです。 幹細胞を当院提携の細胞培養加工施設で約1ヶ月かけて培養し、数百万個から数億個という十分な数まで増やします。 その後、幹細胞を点滴や治療部位への注射によって患者さまのお体に戻すことで、傷ついた組織の修復や機能の再生を促します。 本章では以下の内容について詳しくご紹介します。 当院の特徴 費用 治療の流れ 当院の肝細治療について気になる方は、ぜひ参考にしてください。 当院の特徴 当院リペアセルクリニックは、再生医療を専門とするクリニックとして幅広い疾患に対応できる体制と、国内トップクラスの豊富な治療実績が特徴です。 リペアセルクリニックの強み 再生医療専門クリニックとして幅広い疾患に対応可能 自己細胞使用で副作用リスクが低い 独自の培養技術により高品質な幹細胞を投与 治療実績1万件以上(※1) (※1)2019年6月〜2024年9月までの東京院・大阪院・札幌院3院の全治療数の累計 独自の培養方法から投与方法に至るまで、高度な専門技術を持つ治療環境がリペアセルクリニックの強みです。 費用 当院リペアセルクリニックでは、幹細胞の採取・培養・投与に関わる一連の費用は基本的に全て治療費に含まれています。 治療対象・内容 投与内容(回数/細胞数) 価格(税込) 関節疾患(膝・股関節・肩など) 1回投与 / 2,500万個 1,320,000円 1回投与 / 5,000万個 1,540,000円 1回投与 / 1億個 1,980,000円 脳卒中・糖尿病・肝臓疾患・慢性疼痛 1回投与 / 2億個 2,420,000円 2回投与 / 4億個 4,400,000円 3回投与 / 6億個 (一般) 5,940,000円 3回投与 / 6億個 (モニター) 4,400,000円 脊髄腔内投与 1回投与 2,420,000円 顔の美容 1回投与 1,650,000円 初回の診察・カウンセリングには3,300円(税込)、治療開始前の血液検査には11,000円(税込)の費用がかかります。 実際の幹細胞治療の費用は、上記の表に示した通り、治療の対象となる疾患や使用する幹細胞の量、投与回数によって異なります。 治療の流れ 当院リペアセルクリニックでの自己脂肪由来幹細胞治療は、患者さまが納得して治療をお受けいただくため、専門医による事前のカウンセリングで治療法をご説明、ご提案させていただきます。 自己脂肪由来幹細胞治療の主な流れは、以下の通りです。 ステップ 主な内容 所要時間(目安) 1. 脂肪の採取 患者さまの下腹部に局所麻酔を行い、米粒3粒程度の脂肪組織を採取 約30分 2. 細胞の培養 専門の細胞培養センターにて、採取した脂肪組織から幹細胞を分離し、治療に必要な数まで培養・増殖させる (培養期間 約1ヶ月) 3. 幹細胞の投与 培養・増殖させた幹細胞を、疾患や患者さまの状態に応じて静脈点滴または治療部位へ局所注射といった方法で投与 約5分~80分 治療開始前には感染症のリスクを確認するための血液検査が必須となりますことをご了承ください。 また、治療効果は投与後すぐに現れるものではなく、数ヶ月かけて徐々に変化を感じられることが一般的です。 ご自身の細胞を用いるため、アレルギー反応や拒絶反応といった副作用のリスクが低いのが特徴です。 幹細胞治療とは再生医療の一つ!新たな治療の選択肢として検討しよう 幹細胞の持つ傷ついた組織を修復し再生する能力を活かした幹細胞治療は、多岐にわたる疾患への応用が期待される先端医療です。 ご自身の細胞を用いることによる副作用リスクの低さや、従来の治療では難しかった根本的な改善が期待できます。 一方で、現在は保険適用外であるために費用負担の大きかったり、効果には個人差があるといった側面もあります。 幹細胞治療は、すべての方のあらゆる病気を治せる万能な治療法ではありませんが、ご自身の状態を正確に把握し、治療の可能性と限界について専門医と十分に話し合い、納得のいく選択をしましょう。
2021.01.06 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
膝に痛みや違和感を覚えている方の中には、「変形性膝関節症はどんな人に多いの?」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。 変形性膝関節症とは、膝の軟骨がすり減ることで痛みや腫れなどを引き起こし、症状が進行すると日常生活に支障をきたす恐れがある疾患です。 変形性膝関節症は、高齢女性や肥満の方、O脚の方によく見られます。 この記事では、変形性膝関節症はどんな人に多いのか、発症しやすい人の特徴や予防策について解説します。 変形性膝関節症のリスクを高める要因や対策を把握して、膝を守るための習慣作りをはじめてみましょう。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性膝関節症による痛み症状の改善が期待できる再生医療の治療法や症例を公開中です。 歩けないほどの痛みに進行してしまう前に再生医療とはどのような治療かご確認ください。 変形性膝関節症とは?【基礎知識】 変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減って痛みや腫れを引き起こす病気です。 膝の軟骨がすり減ると骨同士がこすれあって炎症が起こり、膝の痛みやこわばり、関節の変形へとつながります。 主に中高年に多い病気ですが、近年では若い方でも発症するケースがみられます。 変形性膝関節症の原因 変形性膝関節症の主な症状 変形性膝関節症の原因や症状を理解することは、適切な予防や早めの対応につながります。 順番に見ていきましょう。 変形性膝関節症の原因 変形性膝関節症は、膝への負担が少しずつ蓄積されて発症します。 代表的な要因は、以下の通りです。 加齢 筋肉の低下 肥満 O脚・X脚 スポーツや交通事故などによる膝の外傷 上記の要因が重なると膝の軟骨がすり減りやすくなり、炎症や痛みが生じます。 日頃から体重管理・筋力維持・正しい姿勢の意識を心がけることで膝への負担を減らし、変形性膝関節症の発症や進行を防ぐことにつながります。 変形性膝関節症の主な症状 変形性膝関節症の症状は、進行度によって変化しますが、比較的早い段階から以下のようなサインが現れます。 歩き始めや立ち上がるときの膝の痛み 朝のこわばりや動かしにくさ 膝の腫れや熱感 関節に水がたまり膝が重く感じる 症状が進行すると安静にしているときでも膝に痛みを感じるようになり、歩行が難しくなるといった日常生活への影響が大きくなる恐れがあります。 変形性膝関節症になりやすい人の特徴【7つの高リスク要因】 変形性膝関節症になりやすい人の特徴は、以下の7つです。 年齢(50歳以上で急増) 性別(女性に多い傾向) 肥満・体重増加 職業・生活習慣 スポーツ歴 脚の形(O脚・X脚) 膝の外傷歴・遺伝要因 それぞれの要因について詳しく見ていきましょう。 年齢(50歳以上で急増) 変形性膝関節症は40歳から増え始め、50歳以上で急増※する傾向があります。 ※出典:厚生労働省科学研究成果データベース「膝痛・腰痛・骨折に関する高齢者介護予防のための地域代表性を有する大規模住民コホート追跡研究」 膝のクッションの役割をする軟骨は、年齢とともにすり減って硬くなるためです さらに、太ももやふくらはぎなどの筋力が落ちると膝関節が支えられなくなり、軟骨により強い負荷がかかってしまいます。 そのため、50代以上の方は膝への負担が増えやすく、変形性膝関節症のリスクが高くなります。 軽い違和感でも見過ごさず、ストレッチや筋力トレーニングで早めにケアしましょう。 性別(女性に多い傾向) 変形性膝関節症は、女性に多い傾向があります。 男性と女性の有病率を調べると、60歳を過ぎると、女性の発症率は男性の約1.5〜1.6倍になる※ことがわかりました。 ※出典:PubMed 年齢 男性 女性 比率 60~69歳 35.2% 57.1% 女性が約1.6倍多い 70-79歳 48.2% 71.9% 女性が約1.5倍多い 80歳以上 51.6% 80.7% 女性が約1.5倍多い 変形性膝関節症に女性が多い理由は女性ホルモンの低下や、男性よりも筋力が少ない点などが挙げられます。 女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、女性らしい体型を作るだけでなく軟骨成分であるコラーゲンの生成を促す働きがあります。 しかし、エストロゲンは更年期を過ぎるとほとんど分泌されません。 そのため、更年期を過ぎると膝の軟骨がすり減りやすくなり、変形性膝関節症のリスクが高まると考えられます。 肥満・体重増加 肥満または体重が増えた場合、膝関節にかかる負担が大きくなるため、変形性膝関節症を発症しやすくなるといわれています。 肥満によって膝の負担が増えると、軟骨のすり減りが加速する恐れがあるためです。 たとえば、歩くときは体重の3倍、階段の上り下りでは7倍もの重さが膝にかかります。 1~2kgの減量だけでも膝への負担を軽減できる可能性があるため、症状の改善・再発予防のためにも体重管理は重要です。 職業・生活習慣 膝に大きな負担がかかる仕事や生活習慣も、変形性膝関節症のリスクを高める要因の一つです。 次のような職業は、膝関節に負担がかかりやすいとされています。 営業 運送業 農業 調理師 美容師 保育士 介護士 接客業 重い物を持つ機会が多い仕事や、長時間の立ち姿勢、歩行、しゃがみ動作を繰り返す仕事では、膝の軟骨がすり減りやすくなり変形性膝関節症を発症しやすくなる可能性があります。 以下の記事では、介護職における変形性膝関節症のリスクや対策を詳しく解説しているので、詳しく知りたい方はご覧ください。 スポーツ歴 膝への負担が大きいスポーツを長期間続けていた場合、軟骨のすり減りが進みやすく、変形性膝関節症の発症リスクが高まることがあります。 膝を酷使しやすいスポーツの一例は、以下の通りです。 ランニング 登山 ラグビー サッカー バレーボール 野球 ゴルフ テニス ウエイトリフティング スキー スケート 現役で運動している人はもちろん、若い頃に膝に負担のかかるスポーツをしていた場合でもリスクは残ります。 運動後の膝痛が翌日まで続くときは、無理をせず3日~1週間程度スポーツを休むことも大切です。 以下の記事ではランニングと変形性膝関節症の関係について詳しく解説していますので、気になる方は参考にしてみてください。 脚の形(O脚・X脚) O脚やX脚の方は膝への負担が偏りやすく、変形性膝関節症を発症するリスクが高まることがあります。 それぞれの特徴とリスクは、以下の通りです。 膝の変形 特徴 変形性膝関節症のリスク O脚 左右のくるぶしを付けて立った際に、膝間に隙間ができる 膝の内側に体重が集中し、軟骨がすり減りやすくなる X脚 壁に背をつけて立つと、ふくらはぎやくるぶしがつかない 膝の外側に負担がかかり、軟骨が摩耗しやすい O脚やX脚の主な原因は筋力不足や姿勢の癖、生まれつきの骨格、怪我の後遺症などです。 将来的に変形性膝関節症につながる可能性があるため、ストレッチや筋トレによって膝への負担を軽減する対策をしましょう。 膝の外傷歴・遺伝要因 膝に過去のケガや病気のある方は、変形性膝関節症のリスクが高くなる傾向があります。 主な膝の既往歴を、以下にまとめました。 靭帯の断裂 半月板損傷 膝の骨折 関節リウマチ スポーツや事故で膝の靭帯・半月板・軟骨が損傷すると膝の滑らかな動きや安定性が失われ、軟骨への負担が増すことがあります。 とくに、半月板(膝の骨と骨の間にあるクッション)は膝をしっかり支える役割を持つため、損傷や手術による切除で軟骨に過度な負荷がかかりやすくなります。 膝に痛みや違和感が続く場合は早めに整形外科や関節専門医に相談し、適切な検査や治療を受けましょう。 また、関節リウマチは、体を守るはずの免疫システムが誤って自分の関節を攻撃してしまう病気のため、変形性膝関節症に発展する可能性があります。 関節リウマチの治療法については以下の記事で解説しているため、参考にしてください。 変形性膝関節症になりやすい人の予防策 変形性膝関節症になりやすい人の予防策は、以下の通りです。 膝への負担を避ける工夫を行う 体重管理を徹底する 膝周辺の筋トレやストレッチを行う 変形性膝関節症の発症や進行を防ぐには、膝関節に負担をかけないことが重要です。 症状を放置していると痛みが強くなり日常生活に支障をきたす可能性があるので、早めに対策しましょう。 膝への負担を避ける工夫を行う 変形性膝関節症になりやすい方は、日常生活に以下の工夫を取り入れると、膝の負担軽減が見込めます。 歩くときは膝をしっかり伸ばし、足の親指や人差し指で体重を支える 背筋をまっすぐに保つ姿勢を意識する ベッドや椅子、洋式便器など生活環境を膝に優しいものに変える 階段の昇降時は手すりを活用して体重を分散する 入浴時は湯船にしっかりつかって筋肉をほぐす 日常生活では、上記のような対策を取ることで膝の負担を軽減させる工夫をし、変形性膝関節症のリスクを増やさないようにしましょう。 体重管理を徹底する 肥満の方は、膝への負担を減らすために体重管理を意識して減量を心がけることが大切です。 体重が3㎏増えると、歩くときには膝に9㎏以上の負担がかかるといわれています。 体重管理のポイントは、下記の通りです。 毎日体重を測ることで変動を把握する 食事は腹八分目を意識する 野菜から食べ、血糖値の上昇を緩やかにする 間食を控える 20分程度の適度な有酸素運動(ウォーキング、サイクリング、水中運動など)を行う 体重を1kg減らすだけでも膝の負担軽減が期待できるため、無理のない範囲で少しずつ取り組むことが重要です。 膝周辺の筋トレやストレッチを行う 変形性膝関節症を防ぐためにも、膝周辺の筋トレやストレッチを行いましょう。 膝周辺の筋力や柔軟性が向上すると、膝の関節が安定し負担軽減につながります。 以下のような、膝の動きを支える太もものトレーニングを実施しましょう。 背もたれのある椅子に深く腰掛ける 片足を水平までゆっくり持ち上げる 5秒間キープする 持ち上げた足をゆっくり下す 次に、膝の動きを良くするトレーニングを紹介します。 足を伸ばして座り、かかとの下にタオルを置く かかとをゆっくりとお尻に近づけ、できるだけ膝を曲げる かかとをゆっくりとお尻から遠ざけ、できるだけ膝を伸ばす 膝が曲げにくい方や痛みがある場合は、無理をせずに休憩しながら行うことが大切です。 運動を毎日の習慣に少しずつ取り入れることで膝の安定性を保ち、変形性膝関節症のリスクを抑えることが期待できます。 変形性膝関節症の治し方 変形性膝関節症は、症状や生活への影響に応じて、以下の治療法が選ばれます。 保存療法 手術療法 再生医療 どの治療法が自分に合っているのか、症状の段階や生活スタイルに合わせた選び方を知ることで膝の痛みを和らげ、将来的な進行を防ぎましょう。 保存療法 変形性膝関節症の軽度〜中等度の症状では、保存療法で症状を和らげ、膝の機能維持を目指します。 保存療法で行われる主な治療方法は、以下の通りです。 治療方法 内容 運動療法 太ももや膝周囲の筋肉を鍛え、膝の安定性を高める 装具療法 杖やサポーターを使用し、膝への負担を軽減する 薬物療法 痛みや炎症を抑える内服薬や湿布を用いる 膝の滑らかな動きを助けるヒアルロン酸を注射する 強い炎症や痛みにはステロイドを注射する 保存療法は膝の痛みや腫れを抑えつつ、関節への負担を減らすことが目的です。 3カ月から半年ほど続けても改善が見られない場合は、手術が検討されます。 手術療法 変形性膝関節症の症状が進行したり、保存療法で十分な効果が得られなかったりする場合は、手術療法が選択されます。 手術は膝の痛みや歩行制限を改善し、生活の質を向上させることを目的としています。 主な手術方法は、以下の通りです。 手術の種類 内容 関節鏡視下手術 膝に小さな穴を開け、内視鏡で損傷した軟骨片を取り除く 骨切り術 O脚・X脚などの変形に対して、骨の一部を切り正しい方向に体重がかかるように調整 人工膝関節置換術 損傷した骨を削り、人工関節を設置して膝の機能を回復 手術後は、数カ月にわたるリハビリが欠かせません。 また、血栓症や人工関節のゆるみなどのリスクも考えられるため、医師と十分に相談して治療方法を検討しましょう。 以下の記事は、変形性膝関節症手術の種類や特徴について紹介しているので、合わせて参考にしてください。 再生医療 手術に頼らず関節の修復を目指す再生医療も、変形性膝関節症の治療法として挙げられます。 再生医療の特徴は、以下の通りです。 患者さま自身の細胞や血液を用いて、損傷した組織にアプローチする 入院や手術をせずに治療できる アレルギー反応や拒絶反応などの副作用リスクが少ない 再生医療は手術に抵抗がある方や、自分の膝関節を温存したい方に選ばれています。 「手術しか選択肢がない」といわれている症状でも、手術せずに改善できる可能性がある治療法です。 再生医療の治療法について詳しく知りたい方は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」までご相談ください。 変形性膝関節症に関してよくある質問 変形性膝関節症に関してよくある質問を紹介します。 変形性膝関節症の治し方は? 変形性膝関節症の初期症状は? 若い人でも変形性膝関節症になる? 変形性膝関節症でしてはいけないことは? 変形性膝関節症を放っておくとどうなる? それぞれ詳しくみていきましょう。 変形性膝関節症の治し方は? 変形性膝関節症の治療は、症状の程度や生活の影響に応じて段階的に選ばれます。 主な治療法は、以下の通りです。 治療法 治療内容 保存療法 運動療法 訓練で太ももや膝周囲の筋肉を強化する 装具療法 杖やサポーターなどの使用する 薬物療法 内服薬や湿布薬で炎症を抑える 膝の滑らかな動きを助けるヒアルロン酸の注射をする 強い抗炎や鎮痛作用があるステロイド注射する 手術療法 関節鏡視下手術 膝に小さな穴を開けて内視鏡と呼ばれる器具を挿入し、損傷した関節軟骨片を取り除く 骨切り術 進行したO脚・X脚に対して、すねや太ももの骨を一部切り取り正しい部分に体重がかかるように関節の向きを矯正する 人工膝関節置換術 損傷した骨を削って形を整えながら、人工関節を設置する 保存療法は炎症や痛みを抑えるために内服薬や注射を施したり、筋力の強化を目指したりします。 保存療法を半年程度続けても症状の改善がみられない場合は、手術による治療が検討されます。 また、近年は手術しない治療法として、再生医療も選択肢のひとつです。 再生医療は、患者さま自身の細胞を使って損傷した軟骨の修復を促す治療法です。 手術に抵抗がある方は、再生医療による治療をご検討ください。 変形性膝関節症の初期症状は? 変形性膝関節症の主な初期症状は、下記の通りです。 歩き始めや立ち上がりに膝が痛む 長時間座った後や朝起きたときに膝がこわばり動かしにくい 膝周囲に触れると温かさを感じることがある 初期段階で症状に気づくことで、運動療法や生活習慣の工夫などで進行を抑えやすくなります。 膝に違和感や軽い痛みが続く場合は、早めに整形外科や関節専門医に相談しましょう。 若い人でも変形性膝関節症になる? 変形性膝関節症は高齢者に多い病気ですが、若い世代でも発症する場合があります。 とくに、以下のような要因が関係しています。 肥満の方は膝にかかる負担が増え、関節がすり減りやすくなる O脚・X脚の方は、膝の特定の部位に過度な負担がかかりやすくなる 事故やスポーツによって膝の靭帯や半月板が損傷すると、軟骨の損傷が進む場合がある 膝の関節に慢性的な負担がかかりやすくなる仕事をしている 若い段階で膝に負担がかかる生活を続けると、将来的に変形性膝関節症の発症や進行につながる可能性があります。 そのため、体重管理や筋力トレーニング、正しい姿勢の維持などの日常生活の工夫が膝の負担軽減につながります。 早めに対策を取り、膝の健康を守りましょう。 変形性膝関節症でしてはいけないことは? 変形性膝関節症の症状がある場合、膝に過度な負担をかける行動は避けましょう。 無理に膝を使うことで関節の損傷が進行し、痛みや変形が悪化する恐れがあります。 以下の点に注意しましょう。 長時間の正座やあぐら 階段の昇降を急ぐ・飛び降りる動作 過度なランニングやジャンプを伴う運動 急な体重増加 膝に痛みがある状態での無理なストレッチや運動 硬い床や地面での長時間の立ち作業 日常生活では膝にやさしい姿勢や運動を意識し、症状の進行を防ぎましょう。 変形性膝関節症を放っておくとどうなる? 変形性膝関節症は、治療や生活習慣の改善を行わず放置すると症状が進行し、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。 変形性膝関節症を放っておくと、以下のようなリスクが生じる可能性があります。 歩行時だけでなく、安静時にも膝の痛みが出るようになる O脚やX脚などの変形が進行し、膝の見た目や歩き方に影響する 階段の昇降や立ち座りが困難になる 膝をかばう動きが増え、周囲の筋力が落ちて関節が不安定になる 症状が進むと人工膝関節置換術などの手術が検討される場合がある 日常生活の質を維持するために、膝の違和感や軽い痛みを感じたら早めに整形外科や関節専門医に相談しましょう。 変形性膝関節症になりやすい人は早期対策で予防・改善が重要 変形性膝関節症は少しずつ症状が進行する疾患なので、膝の負担がかからないようにしましょう。 変形性膝関節症になりやすい方は、下記の通りです。 年齢(50歳以上で急増) 性別(女性に多い傾向) 肥満・体重増加 職業・生活習慣 スポーツ歴 脚の形(O脚・X脚) 膝の外傷歴・遺伝要因 膝の負担が少ない姿勢を身につけたり、膝周りの筋力を強化したりして変形性膝関節症の発症や症状の進行を防ぎましょう。 また、近年の変形性膝関節症の治療では、手術せずに症状改善を目指せる治療法として再生医療が注目されています。 当院「リペアセルクリニック」では、変形性膝関節症に対して再生医療を提供しています。 再生医療による治療に興味のある方は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」までご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2020.07.22 -
- 変形性膝関節症
- 再生治療
「膝が痛いときは仕事を辞めるべき?」 「仕事続けるための対策はある?」 膝の痛みに悩まされている方の中には、上記のように仕事を辞めるべきかお悩みの方も多いのではないでしょうか。 本記事では、仕事を辞めなくて良いケースと退職を検討した方が良いケースについて解説します。 仕事を辞める前に膝痛の解消を目指し、より良い日常生活を送りましょう。 また、膝の痛みを気にせず仕事したい方は、膝の痛みを根本的に改善できる可能性がある再生医療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療に関する治療法や症例を無料で配信しております。 「膝の痛みで今の仕事を辞めたくない」「膝の痛みを気にせずに仕事したい」という方は、ぜひ再生医療について確認してみてください。 膝が痛いときは仕事を辞めるべき? 膝が痛いときに仕事を辞めるべきかお悩みの方に、仕事を辞めなくて良いケースと退職を検討した方が良いケースについて解説します。 仕事を辞めなくて良いケース 退職を検討した方が良いケース 膝の痛みによって仕事を辞めるべきかどうかは、職業や状況によって異なります。 それぞれの状況を確認し、ご自分に当てはまるか確認してみましょう。 仕事を辞めなくて良いケース 膝が痛いときでも仕事を辞めなくて良いケースは、以下の通りです。 デスクワークなど座り仕事が中心 治療中で膝の痛みをコントロールできている 会社に相談することで業務内容を調整・変更できる デスクワークが中心の仕事をしている場合、日常的なケアを行うことで仕事を継続できるケースが多いです。 また、長時間座ったり、同じ体勢をとったりすることで膝の筋肉が硬くなり、痛みが強くなる可能性があるので、適度に体勢を変えるなどの工夫をしましょう。 完治せずとも、治療中で膝の痛みがコントロールできている場合も、継続的にリハビリを行うことで仕事を辞めなくても良いといえます。 退職を検討した方が良いケース 膝が痛いときに退職を検討した方が良いケースは、以下の通りです。 営業職など移動が多い仕事 飲食業や販売業など立ち仕事が中心 安静時にも膝の痛みがあり、仕事に影響が出ている オフィスや駅の階段の上り下りがつらい 営業職など移動が多い仕事や、接客業など仕事中は立っていることが多い場合は、膝の負担は避けて通れないため退職を検討した方が良いといえます。 しかし、膝に負担がかかりやすい仕事でも事情を説明することで、業務内容の調整や変更ができるケースもあるので相談してみましょう。 職業に問わず、安静時にも膝の痛みがある場合や階段の上り下りが困難な場合は、退職して治療に専念した方が良いこともあります。 まずは、医師に相談したうえで、痛みと向き合いながら仕事を続けられるか判断しましょう。 退職にいたる膝痛の原因とは 膝の痛みを抱えながら仕事をするのは辛いものです。ときには、膝痛が原因で仕事を退職に追い込まれるケースもあるでしょう。 以下では、退職にいたる膝痛の原因を紹介します。 膝の負担が大きい仕事 半月板損傷 変形性膝関節症 それぞれの原因について詳しく確認していきましょう。 膝の負担が大きい仕事 退職にいたる膝痛の原因として、膝の負担が大きい仕事が考えられます。 長時間立つような飲食業や販売業、歩く距離が長くなりやすい営業職など、膝に負担がかかりやすい仕事を続けていると膝に強い痛みが生じる可能性があります。 さらに症状が悪化すると、痛みが常態化し、仕事をする上で支障が出てしまうケースも少なくありません。 半月板損傷 半月板損傷は、退職にいたる膝痛の主な原因です。 半月板は、大腿骨と脛骨をつなぎ、膝のクッション性や滑らかな動きに重要な役割を果たしています。 その半月板の損傷によって、膝に痛みが生じます。 半月板損傷は、スポーツによる動作が原因となるケースが多いですが、仕事による動作でも発症する可能性がある疾患です。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は、膝の継続的な負担によって関節軟骨がすり減って痛みが生じます。 初期症状は曲げ伸ばし時に違和感を覚える程度ですが、悪化すると日常生活もままならないほど痛みが強くなる可能性が高いです。 そのため、初期段階での早期発見と早期治療が重要になります。 変形性膝関節症は年齢を問わず発症する疾患のため、膝に違和感を覚えたら医療機関を受診するよう心がけましょう。 膝が痛いときに仕事を辞める前にできる対策 膝が痛いときに仕事を辞める前にできる対策は、以下の3つです。 サポーターの装着 薬物療法 運動療法 膝痛を根本的に解消させるには、医療機関の受診が基本です。 医師の指示に従って本項目で紹介する対策を実施してみましょう。 サポーターの装着 膝の痛みに対して誰でも実施できる代表的な対策は、サポーターの装着です。 とくに、しゃがむ動作が多い仕事を行っている方には、曲げ伸ばしの補助を目的としたサポーターがおすすめです。 ただし、サポーターは膝への負担を軽減させるためのものです。 装着したからといって完治できるわけではないことを覚えておきましょう。 薬物療法 膝の痛みや炎症をコントロールするために、以下の薬を用いた薬物療法が行われるケースがあります。 内用薬 外用薬 ヒアルロン酸注射 ステロイド注射 痛み止めの服用や湿布の活用で膝の痛みや症状緩和が期待できます。 しかし、常に動いている仕事の場合は湿布がはがれてしまう可能性もあります。 そのようなケースでは、軟骨表面を保護するヒアルロン酸注射や、鎮痛効果のあるステロイド注射による治療も検討しましょう。 運動療法 運動療法では、膝周辺の筋力を強化し、体を支える際の負担を軽減することで痛みの緩和を目指します。 自己判断でやみくもに運動するのではなく、医師に相談しながら最適な運動量や内容を決めましょう。 膝周辺の筋肉を強化することによって、膝の痛みの緩和だけでなく、疾患の再発予防にもつながります。 膝痛で仕事を辞めるか検討するときによくある質問 膝痛で仕事を辞めるか検討するときによくある質問と回答を紹介します。 膝が悪くてもできる仕事はある? 変形性膝関節症でも仕事はできる? 以下では、それぞれの質問と回答について詳しく解説します。 膝が悪くてもできる仕事はある? 膝が悪くてもできる仕事は、以下の通りです。 デスクワーク中心の事務作業 コールセンター業務 在宅でできる仕事 上記のように座り仕事が中心で膝に負担がかかりづらい仕事は、膝が悪くてもできることが多いです。 座り仕事であっても、長時間座ったり同じ体勢をとったりすることで膝の筋肉が硬くなり、痛みが強くなる可能性があります。 適度に体勢を変えるなどの工夫をしながら、仕事に取り組みましょう。 変形性膝関節症でも仕事はできる? 変形性膝関節症の方でも、適切な治療を受け、働き方を工夫することで仕事ができます。 膝に負担がかかりづらい「デスクワーク」「在宅でできる仕事」を選ぶと良いでしょう。 また、膝の痛みを気にせず仕事したい方は、変形性膝関節症の根本的な改善が期待できる再生医療による治療をご検討ください。 再生医療は、患者様から幹細胞を採取・培養してから患部に投与することで、すり減ってしまった軟骨の再生・修復を図る治療法です。 \変形性膝関節症における再生医療の治療法を解説/ https://youtu.be/W2JZQekWJ8w?si=QZsAArIzI9SeUpkR 膝痛で仕事を辞める前に再生医療を検討しよう 膝が痛いときに仕事を辞めなくて良いケースと退職を検討した方が良いケースがあります。 項目 詳細 仕事を辞めなくて良いケース デスクワークなど座り仕事が中心 治療中で膝の痛みをコントロールできている 会社に相談することで業務内容を調整・変更できる 退職を検討した方が良いケース 営業職など移動が多い仕事 飲食業や販売業など立ち仕事が中心 安静時にも膝の痛みがあり、仕事に影響が出ている オフィスや駅の階段の上り下りがつらい 膝痛が原因で仕事を辞めなければいけなくなる前に医師に相談のうえ、サポーターや薬の服用、運動療法などを検討してみましょう。 また、膝の痛みを気にせず仕事したい方は、膝の痛みを根本的に改善できる可能性がある再生医療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療に関する治療法や症例を無料で配信しております。 「膝の痛みで今の仕事を辞めたくない」「膝の痛みを気にせずに仕事したい」という方は、ぜひ再生医療について確認してみてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2020.06.24 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
変形性膝関節症と診断されて「もうランニングはできないのでは?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。 膝に痛みがあると、走ることで症状が悪化するのではと心配になりますが、正しい知識と注意点を押さえれば、変形性膝関節症の方でもランニングを楽しめます。 この記事では、変形性膝関節症でもランニングができるか、走るときの注意点を解説します。 手術を必要としない変形性膝関節症の治療法として注目されている再生医療についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性膝関節症に対する再生医療の症例を配信中です。 膝の痛みを気にせずにランニングを楽しむためにも、根本的な改善が期待できる再生医療がどのような治療を行うのか知っておきましょう。 変形性膝関節症でランニングはできる? 結論、変形性膝関節症でもランニングは可能です。 多くの方が「変形性膝関節症になったらランニングは諦めなければいけない」と思いがちですが、実際にはそうではありません。 むしろ、ランニングには以下のような膝に良い効果も期待できます。 膝関節周辺の筋肉が鍛えられ、膝を支える力が向上する 体重管理ができ、膝への負担が軽減される 血行が良くなり、膝関節の栄養状態が改善される ただし、ランニングは膝に大きな負荷を与えるため、無理をすると変形性膝関節症を悪化させるリスクがあります。 変形性膝関節症の方がランニングをする場合は、膝への負担が大きくなりすぎないように注意しましょう。 変形性膝関節症でランニングするときの注意点 変形性膝関節症の方がランニングを続けるためには、いくつかの注意点があります。 正しいランニングフォームで走る 適正体重を維持する 自分に合ったランニングシューズを着用する ランニングの走行距離を抑える これらの注意点を意識して、無理のない範囲でランニングを継続しましょう。 正しいランニングフォームで走る 膝に余計な負担をかけないためには、正しいフォームでランニングすることが重要です。 以下のポイントを意識して、ランニングフォームを改善しましょう。 着地は足の中央部分(ミッドフット)を意識し、かかとから強く着地しない 足が体の真下に着地するよう、歩幅を調整する 地面を強く蹴りすぎず、自然な足の運びを心がける 上半身をまっすぐに保ち、前傾しすぎない 腕は自然に振り、肩の力を抜く 呼吸を整えながら、リラックスした状態で走る フォームに不安がある場合は、動画で自分の走り方をチェックして改善するのもおすすめです。 適正体重を維持する 体重の増加は膝への負担を大きく増加させるため、適正体重を維持しましょう。 体重が1kg増えると、歩行時に膝にかかる負荷が約3〜4kg、階段の上り下りではそれ以上に増えるとされています。 適正体重を維持することで、膝への負担を軽減し、変形性膝関節症の進行を抑えられます。 体重管理のためには、ランニングなどの運動だけでなく、食生活の改善も同時に行うことが大切です。 バランスの良い食事を心がけ、摂取カロリーを適切にコントロールしましょう。 ただし、急激な体重減少は筋肉量の低下を招く可能性があるため、月に1~2kg程度の緩やかな減量を目指すことをおすすめします。 自分に合ったランニングシューズを着用する 足に合わないシューズで走ると、膝だけでなく足首や腰にも悪影響を与え、フォームの崩れにもつながります。 以下のポイントを参考に、自分に合ったランニングシューズを選びましょう。 足のサイズを正確に測定し、つま先に1cm程度の余裕があるサイズを選ぶ クッション性の高いソールで、着地時の衝撃を和らげる 足のアーチをサポートする機能があるものを選ぶ かかと部分がしっかりと固定され、安定性が高いものを選ぶ 実際に履いて歩いてみて、違和感がないか確認する 専門店で足の形や歩き方に合わせてアドバイスを受けることをおすすめします。 また、シューズは定期的に交換し、クッション性が低下したものは使用を避けてください。 ランニングの走行距離を抑える 変形性膝関節症の方は、健康な方と比べて走行距離を抑えつつ、膝に負担をかけすぎないペースで運動を継続することが重要です。 1日あたりの走行距離は2〜4km程度を目安にするとよいでしょう。 上記の目安は、週に20km前後の距離であれば膝軟骨の構造に悪影響を及ぼさず、むしろ厚みや体積の増加といった良好な変化が認められたというMRIを用いた研究※に基づいています。 ※参考:QIMS 変形性膝関節症でランニングするなら筋トレも行おう 変形性膝関節症の方は、ランニングと並行して筋力トレーニングを行い、膝関節の安定性を向上させることが重要です。 大腿四頭筋のトレーニング 内転筋群のトレーニング 外転筋群のトレーニング 痛みの軽減や症状の進行抑制を目指して、各部位の筋トレを行いましょう。 以下の記事では、変形性膝関節症に効果的なストレッチを紹介しているので、柔軟性に不安がある方は、ぜひ合わせてご覧ください。 大腿四頭筋のトレーニング 大腿四頭筋は膝を伸ばす働きをする重要な筋肉で、膝関節を安定させる役割があります。 この筋肉を鍛えることで、膝への負担を軽減し、歩行や階段昇降が楽になる効果が期待できます。 【仰向けで行う足上げ運動】 仰向けに寝て、トレーニングしない方の膝を立てる トレーニングする方の膝をしっかりと伸ばす 足首を手前に起こし、つま先を上向きにする 床から15cm程度足を持ち上げ、5~10秒間キープする ゆっくりと足を下ろし、左右各20回を1セットとする 1日2セット行うことを目標にする 【椅子に座って行う膝伸ばし運動】 椅子に座って行う膝伸ばし運動 椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばして正しい姿勢を保つ 片足の膝をゆっくりと伸ばし、床と平行になるまで上げる 足首を手前に起こし、5~10秒間キープする ゆっくりと足を下ろし、左右各20回を1セットとする 1日2セット行うことを目標にする 運動中に痛みを感じた場合はすぐに中止し、無理のない範囲で継続することが大切です。 内転筋群のトレーニング 内転筋群は太ももの内側にある筋肉で、膝の内側への安定性を保つ重要な役割があります。 この筋肉を鍛えると、膝関節のバランスが整い、膝の痛みの軽減や太ももの引き締め効果も期待できます。 [【ワイドスタンススクワット】 足を肩幅よりも広めに開き、つま先を外側に約45度向ける 手は頭の後ろに組むか、胸の前でクロスする 膝を外側に開くように意識しながら、腰をゆっくりと下ろす 太ももが床と平行になるくらいまで下ろし、膝が約90度になるようにする 膝がつま先より前に出ないよう注意しながら、ゆっくりと立ち上がる 10回を1セットとし、3セット行う 膝に負担をかけないよう、正しいフォームを意識して行いましょう。 痛みがある場合は、しゃがむ深さを浅くするなど調整してください。 外転筋群のトレーニング 外転筋群はお尻と太ももの外側にある筋肉で、骨盤や体幹を安定させる重要な働きがあります。 この筋肉を鍛えると、膝関節の外側への安定性が向上し、ヒップアップや脚の引き締め効果も期待できます。 【横向きで行う足上げ運動】 横向きに寝転び、下の手で頭を支える 上側の足のつま先を正面に向けたまま保つ 腰より少し上の高さまで、4秒かけてゆっくりと足を上げる 4秒かけてゆっくりと足を下ろす 呼吸を止めないよう注意しながら、左右各15回程度行う 【立って行う足上げ運動】 椅子や机などにつかまり、お腹に力を入れてまっすぐ立つ 片足を真横に4秒かけてゆっくりと上げる 4秒かけてゆっくりと足を下ろす 呼吸を止めないよう注意しながら、左右各15回程度行う 体がぐらつかないよう、体幹を意識して安定させる ランニングの前後に筋トレを取り入れて、膝関節の安定性を向上させましょう。 変形性膝関節症の痛みがつらいときは再生医療も選択肢の一つ 変形性膝関節症の方でも適切な方法でランニングを続けられます。 ランニングをする際は、正しいフォームでの走行や適正体重の維持、適切な走行距離を意識しましょう。 しかし、膝の痛みがつらくてランニングを楽しめない方もいらっしゃるかもしれません。 そのような場合は、再生医療という治療の選択肢もあることを知っておいてください。 再生医療には、以下の2種類があります。 幹細胞治療 PRP治療 どちらも患者さま自身から採取・培養した幹細胞や血液を利用するため、副作用のリスクが少ない治療法です。 ただし、再生医療は比較的新しい治療法のため、すべての医療機関で受けられるわけではありません。 膝の痛みでお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。
2020.06.23 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
膝の疾患によって治療を受ける場合、症状の進行具合で医師から手術を勧められることもあります。 しかし、「手術と聞くと怖いイメージがある」「手術で失敗してしまうのではないか」と不安になる方も多いのではないでしょうか。 人工関節手術は90%以上という高い成功率を誇る手術ですが、どのような手術にもリスクが伴います。 主なリスクとしては、血栓症、感染症、人工関節の緩み、脱臼などが挙げられます。 手術の失敗や術後リスクに不安がある方は、手術や入院を必要とせずに膝の痛みを治療できる再生医療という選択肢もあります。 「手術しか選択肢がないといわれたけど手術は避けたい」という方は、ぜひ再生医療専門のリペアセルクリニックへご相談ください。 いきなり新しい治療を試すのは不安という方に対しても、当院では無料のカウンセリングも実施しており、治療内容や適応について丁寧にご説明いたします。 また、当院の公式LINEでは、再生医療の治療法や膝の痛みが改善した症例を配信しているので、手術を受ける前に再生医療について知っておきましょう。 ▼手術せずに膝の痛みを治したいなら >>公式LINE限定の再生医療に関する情報を見てみる 膝の人工関節置換手術に失敗例はある? 膝の人工関節置換術の失敗例は、ゼロではありません。 しかし、手術の成功率は90%以上という非常に高い確率※を誇ります。 ※出典:愛媛大学医学部附属病院 人工関節センター「人工関節について」 人工関節置換術だけでなく全ての手術にはリスクが伴うため、失敗のケースが皆無というわけではないことを覚えておきましょう。 患者さまが「手術に失敗した」と感じる例としては、主に以下が考えられます。 手術部位の感染症など合併症がある場合 成功したといわれたのに痛みや動きづらさがある場合 手術後の経過は、術前の膝の状態や、患者さまの年齢、基礎疾患の有無などによって大きく異なります。 手術直後の痛みや違和感は回復過程の一部であり、多くの場合、リハビリの実施や時間の経過とともに改善していきます。 膝の人工関節置換手術で失敗例では?と混同しやすい症状 膝の人工関節置換術を受ける方の多くが、痛みの解消やスムーズな動作に期待を抱くことでしょう。 しかし、術後の症状から手術が失敗したと勘違いしてしまうケースも多々発生します。 感染症や神経麻痺の合併症 膝が曲がりづらい・歩きづらい 上記のような勘違いを防ぐためにも、手術後どのような状態になるか事前に把握しておく必要があります。 そこでこの項目では、人工関節置換術後に勘違いを招く症状やケースについて紹介します。 感染症や神経麻痺の合併症 人工関節置換術には、術後に感染症や神経麻痺などの合併症リスクが考えられます。 どちらも一桁程度の低確率ですが、治療部位が細菌に感染したり、神経を損傷することで麻痺症状が現れる可能性もゼロではありません。 感染症については、手術による傷口以外にも虫歯などのすでに体内に存在している細菌の影響を受ける可能性があるため、手術前に治療しておくことが重要です。 再手術や追加のリハビリが必要となり、回復までに時間がかかってしまうケースもあるため、可能性の一つとして覚えておきましょう。 膝が曲がりづらい・歩きづらい 人工関節置換術後に「膝が曲がりづらい」「歩きづらい」などの感覚を覚えるケースがあります。 膝が曲がらなくなったり、痛みがでたりする場合に行われる人工関節置換術ですが、術後すぐに正座ができるほど膝が曲がるようになるわけではありません。 術後の安静期間を経て、筋力低下や拘縮(関節が固まってしまう)を原因として、膝関節の可動域が狭くなってしまうことも多いです。 これらの問題を解消するには、適切なリハビリを継続的に実施し、膝関節の機能を改善させることが重要です。 膝の人工関節置換手術の失敗?術後に考えられるリスク 膝の人工関節置換の手術は、以下のようなリスクが考えられます。 血栓のリスク 感染症のリスク 人工関節が緩むリスク 脱臼のリスク 予防策をとることでリスクを軽減できますが、手術を検討している方はどのようなリスクがあるのか事前に学んでおきましょう。 血栓のリスク 手術の切開によって出血すると、防御反応で血液が固まりやすくなることに加え、患部を動かさないようにするため静脈内に血栓ができやすくなります。 血栓のリスクを軽減するためには、十分な水分補給や手術後にできるだけ早く体を動かすことが挙げられます。 感染症のリスク 手術時の細菌侵入で感染症を引き起こすリスクも存在します。 手術中はもちろん、手術後に人工関節が感染するケースもあり、油断できないリスクです。 手術前の適切な抗菌薬の服用や、厳密な無菌操作が重要です。また、患者さまも手術部位の清潔保持に努める必要があります。 人工関節が緩むリスク 手術後のリスクのひとつに長年の使用や体重の増加、激しい動きなどで大きな負荷がかかり、人工関節が緩むことが挙げられます。 人工関節と骨の固定が不十分になり安定性が失われるのと同時に、痛みや不安定感、歩行障害といった症状が現れます。 また、人工関節が緩んだ際には再手術を考慮する必要があります。 脱臼のリスク 転倒などにより人工関節の脱臼が起こるリスクがあります。 正座や激しいスポーツなど、関節に大きな負担がかかる動作は避けましょう。 医師から指示された動作制限を守ることで、脱臼のリスクを防ぐことができます。 膝の人工関節置換手術を避ける治療法 膝の疾患で多くの方が悩まされているのが変形性膝関節症です。 変形性膝関節症の治療には、人工関節手術以外にもさまざまな方法があります。主な治療方法は以下の通りです。 薬物療法 温熱療法 運動療法 これらの治療法は、症状の程度や生活スタイル、健康状態などを考慮し専門医が判断します。 また、手術以外の治療方法で効果が得られない場合や、症状が悪化した場合は手術が検討されます。 膝の人工関節置換手術の失敗例についてよくある質問 膝の人工関節置換手術の失敗例についてよくある質問と回答を紹介します。 人工関節置換手術の成功率は? 人工関節置換手術後の痛みはどのくらい? 人工関節置換手術の成功率は? 人工関節置換術の成功率は、90%以上という非常に高い数値が報告※されています。 ※出典:J-STAGE 人工関節の耐久性が15〜20年前後ということを考慮して、膝や股関節の変形が進行している60歳以上の方に適応されることが多いです。 手術後の膝の状態を10年に渡って調査した結果、5年後に良好な状態の割合は99.4%と大がかりな再手術を受けた人が少ないことがわかります。 しかし、どのような手術にもリスクは伴うため、しっかりと検討した上で手術を受けるか決めましょう。 人工関節置換手術後の痛みはどのくらい? 膝の人工関節置換術後の痛みとして、重だるいようなジーンとした痛みを感じるのが特徴です。 どのような手術でも麻酔が切れた後の痛みは少なからずありますが、術後の痛みを緩和するための工夫が多数実施されています。 術後の痛みに対して、注射や飲み薬など各種の痛み止めを使用するケースが多いです。 膝の人工関節置換手術の失敗が不安な方は再生医療をご検討ください 人工関節手術は90%以上という高い成功率を誇る手術ですが、どのような手術にもリスクが伴います。 主なリスクとしては、血栓症、感染症、人工関節の緩み、脱臼などが挙げられます。 手術の失敗や術後リスクに不安がある方は、手術や入院を必要とせずに膝の痛みを治療できる再生医療という選択肢もあります。 ただし、再生医療と人工関節置換術は併用できないため、整形外科専門医との十分な相談の上で治療法を選択することが重要です。 以下のような方は、人工関節置換術の前に再生医療についてご検討ください。 仕事や家庭の事情で入院時間が取れない方 まだ現役で働いており、長期の休職が難しい方 膝に負担のかかるスポーツ活動を続けたい方 手術に不安を感じている方 当院リペアセルクリニックでは、膝の痛みを手術せずに治療できる再生医療をご提供しています。 公式LINEでは、再生医療の治療法や膝の痛みが改善した症例を配信しているので、手術を受ける前に再生医療について知っておきましょう。 ▼手術せずに膝の痛みを治したいなら >>公式LINE限定の再生医療に関する情報を見てみる
2020.06.22 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
- 再生治療
「保存療法で身体の不調を治したい」「仕事があり入院や手術が難しい」と、お悩みの方はいませんか。 痛みをはじめとした身体の不調は、症状が悪化する前に治療を開始することが大切です。 本記事では、保存療法の基礎知識について詳しく解説します。 身体への侵襲が大きい手術を避けて症状を治したい場合は、身体への負担が少ない保存療法を検討しましょう。 保存療法の基礎知識 保存療法は、手術をせずに症状の改善や緩和を目指す治療法で、以下の効果が期待できます。 慢性的な症状を改善・緩和 身体の機能を改善 病状の悪化を防ぐ 保存療法は手術をしない治療なので、日常生活を送りながら症状の改善を目指せるのが特徴です。 一方で、症状と付き合いながら身体の機能改善を目指す治療法であり、病気の根本的な解決にならないデメリットもあります。 保存療法は患者様の症状に合わせて、薬物療法や運動療法などを組み合わせて行う方法が一般的です。 対症療法や手術療法との違い 保存療法は、「対症療法」や「手術療法」と以下のような違いがあります。 治療方法 目的 特徴 保存療法 症状の改善・緩和 手術をせずに症状の緩和を目指す対症療法の治療を総称して保存療法と呼ぶ 対症療法 症状の改善・緩和 症状を一時的に緩和できる 痛みを軽減できる 手術療法 症状を根本的に治す 症状の原因を取り除き、病気を根本的に改善させることを目指す 身体への負担が大きい 対症療法は、病気の原因を取り除くのではなく、痛みなどの症状の改善・緩和を目指す治療法のことです。 対症療法の中には、薬物療法や理学療法などさまざまな治療法があり、総称して保存療法と呼びます。 一方で手術療法は症状の原因を取り除き、病気を根本的に改善させることを目指す治療法のことです。 適切な治療方法には個人差があるため、身体に不調が見られる場合は、医療機関へ相談しましょう。 保存療法の主な種類と特徴 保存療法には、主に以下の4種類があり、それぞれ症状改善へのアプローチ方法が異なるのが特徴です。 薬物療法 理学療法(リハビリ・運動療法) 装具療法 その他|生活指導・食事療法 保存療法は症状の程度に合わせて、薬物療法や理学療法などを組み合わせて行います。 また、症状の原因が乱れた生活習慣である場合は、専門家による指導を受け、生活習慣を見直すことが大切です。 薬物療法 保存療法の1つである薬物療法は、炎症を抑えて痛みや苦痛などの症状を軽減するのを目的に行われます。 病状や既往歴などに合わせて、主に以下の薬が用いられます。 塗り薬 貼り薬・湿布 内服薬 坐薬 注射(関節注射・静脈注射など) 痛みをはじめとした身体の不調がみられる場合は、早めに医療機関を受診し、症状に合った薬を処方してもらいましょう。 理学療法(リハビリ・運動療法) リハビリや運動療法は、理学療法と呼ばれる保存療法の1つです。 運動療法では、筋肉や関節がスムーズに動かせるよう、症状に合った筋力トレーニングやストレッチを行います。 有酸素運動や筋力トレーニングなどを行うと、身体の血流が良くなり、痛みによって硬くなった筋肉の緊張がほぐれます。 慢性的な痛み症状や、ケガによる動作制限がある場合は、日常生活動作を中心としたリハビリを専門家に提案してもらいましょう。 装具療法 保存療法の1種である装具療法とは、サポーターなどの装具を使用して身体への負担を軽減する治療法です。 スポーツ外傷や変形性膝関節症などでは、装具を使用して不安定な関節を補助し、スムーズな動きをサポートします。 装具療法で用いられる装具は、症状の程度や装着部位のサイズに応じて、個々に合った形を使用します。 その他|生活指導・食事療法 生活習慣に問題があり身体に不調がみられる場合は、生活指導や食事療法によって、症状の改善を目指すことが大切です。 不規則な生活が続くと、生活習慣病や慢性的な身体の不調などにつながる恐れがあります。 自身の生活習慣を見直し、身体に悪影響を及ぼす可能性のある行動を早めに改善しましょう。 生活習慣の改善が難しい場合は、医師や栄養士などの専門家に相談し、生活指導を受けるのも1つの手段です。 保存療法のメリット・デメリットとは 保存療法には、以下のメリットとデメリットがあります。 保存療法のメリット 保存療法のデメリット 手術を避けられる 身体への負担が小さい 手術と比較するとかかる費用が少ない 治療期間が長引く可能性がある 症状の再発リスクがある 長期にわたる通院が必要な場合もある 保存療法は症状の軽減が目的であり、病気の根本的な治療にはなりません。 症状を改善したい場合は、メリットとデメリットを比較し、自身に合った治療法を検討しましょう。 まとめ|保存療法で治らないときは手術や再生医療を検討しよう 保存療法は、手術を避けて症状の改善・緩和が期待できる治療法です。 慢性的な痛みや身体の不調がみられる場合は、まずは医療機関を受診し、自身に合った治療法を検討することが大切です。 保存療法を受けても症状が治らないときは、手術や再生医療による治療を検討しましょう。 再生医療とは、患者様自身の細胞を利用して、損傷した部位の修復や再生を促す治療法です。 変形性の関節疾患や外傷などで、保存療法による回復が見込めない場合は、再生医療による治療も選択肢の1つです。 手術をせずに症状を改善したい方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へお問い合わせください。
2020.06.21 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
20代の人で膝に違和感やちょっとした痛みが生じた場合、「膝がちょっと気になるけど、まだ若いしそのうち自然と治るだろう」と放置する人も少なくないでしょう。 しかし、その膝の痛みや違和感は「変形性膝関節症」かもしれません。 本記事では「変形性膝関節症とはどのような病気か」「変形性膝関節症になる原因」について紹介します。 また、変形性膝関節症におすすめの治療方法・発症しないための予防方法についても詳しく解説しています。 膝に違和感や痛みがある方は、ぜひ最後までご覧ください。 変形性膝関節症とは?主な症状 変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)とは、関節の老化などによって「膝関節の軟骨がすり減る病気のこと」です。 膝関節の軟骨が擦り減ることによって、関節が炎症を起こしたり変形したりして痛みが生じます。 主な症状は、以下の通りです。 初期 起き上がったり、歩き始めると膝が痛くなる。 休めば痛みがとれる程度。 進行期 歩いていると膝が痛くなる。 正座や階段の上り下りなど膝を深く曲げる動作が困難になる。 末期 膝関節がほとんどなくなり、骨同士がぶつかって歩くのも困難なほど痛くなる。 日常生活にも不自由を感じる。 初期症状は、立ち上がった瞬間や歩き始めなど一時的な痛みを感じる場合が多く、休めば痛みがとれる程度です。 しかし、症状が進むにつれて歩いている時や階段の上り下りなどの膝を深く曲げる動作でも痛みを感じるようになります。 20代でも変形性膝関節症は発症する? 日本では、一般的に40代頃から発症する人が増えてきて、65代以上になると5人に1人くらいの割合で発症しています。 しかし、変形性膝関節症は20代であっても、生活環境や体質によっては発症することもあります。 軟骨は神経が通っておらず擦り減っただけでは痛みは生じないため、今はまだ痛みはないという人でも軟骨の擦り減りがどんどん進行している可能性もあります。 20代で変形性膝関節症になる主な原因 20代で変形性膝関節症になる原因は、主に以下の4つが考えられます。 肥満 遺伝 筋肉量が少ない 女性ホルモンの変化 変形性膝関節症のほとんどの原因である老化以外にも原因はあります。 20代の若者でも変形性膝関節症になる原因を把握して、予め対処できるようにしましょう。 肥満 肥満体型の人は、膝関節や軟骨に大きな負荷がかかるため、20代でも変形性膝関節症になりやすいです。 脂肪量が少ない人と比べると膝の負担が大きく、軟骨がすり減るのが早くなってしまいます。 また、脂肪量が少ない人も急速に体重が増加しないように注意しましょう。 膝には体重増加の3倍の負荷がかかると考えられており、例えば体重が10kg増加すると30kgの負担が膝にかかっていることになります。 脂肪量が増えるほど、変形性膝関節症になりやすくなるリスクが高まるでしょう。 遺伝 遺伝によって膝関節の軟骨がすり減りやすい人もいるため、20代でも変形性膝関節症になる可能性があります。 両親のどちらか、または両方が変形性膝関節症を発症したことがある場合は、注意が必要です。 日常生活の中で膝に負担をかけないように意識して過ごしましょう。 筋肉量が少ない 筋肉量が少ない人は、膝関節に負担がかかりやすいため、20代でも変形性膝関節症になる可能性があります。 膝関節を支える筋力が少ないと、関節の内側に負担が集中して軟骨がすり減ってしまいます。 特に運動不足の方は、日頃から意識して運動を取り入れて、膝へ負担がかからないようにしましょう。 女性ホルモンの変化 女性ホルモンの変化によって、20代でも変形性膝関節症になる可能性があります。 軟骨の形成・維持に必要とされる女性ホルモン「エストロゲン」の分泌量が減少すると発症しやすくなると考えられています。 ホルモンバランスの乱れは、ストレスや不規則な生活が原因であることが多いので注意が必要です。 20代の変形性膝関節症は治療できる? 20代の変形性膝関節症は、症状の段階別にさまざまな方法で治療可能です。 従来の治療では、主に以下のような方法があります。 治療方法 詳細 生活習慣の改善 日常生活における膝の負担軽減を目的として、普段の動作を見直す・体重管理をするといった方法 運動療法(リハビリテーション) 運動によって膝周辺の筋肉を強化し、膝関節を保護する方法 薬物療法 痛みに対して、内服薬や外用薬を使って痛みを止める方法 装具両方 膝サポーターや足底(インソール)への装具着用を行い、膝への負担を軽減する方法 物理療法 膝周辺を温めて血行を促したり、酷く腫れている場合は冷やしたりする方法 外科手術 症状が進行している場合、以下のような外科的手術が必要になる場合がある 上記のような保存療法や外科手術に代わる新しい選択肢として「再生医療」が注目されています。 今まで、すり減った膝軟骨を再生させることが不可能といわれてきましたが、再生医療では患者さんの幹細胞を培養して軟骨が再生できるようになりました。 再生医療を用いた治療には時間がかかりますが、手術や入院の必要もなく日常生活に復帰できるため評価されている治療方法です。 https://youtu.be/zmcafuxHyTw?si=53p6sHDq_bH7pQOO >その他、変形性膝関節症の事例を動画で見る 再生医療についてご相談される場合は、一般の病院ではなく再生医療専門医のいるクリニックをおすすめします。 当院でも再生医療による変形性膝関節症の治療を行っているため、ぜひお問い合わせください。 20代で変形性膝関節症を発症しないための予防方法 20代で変形性膝関節症を発症しないための予防方法を紹介します。 体重を減らす 靴を見直す 太腿の筋肉を鍛える 膝を温める 変形性膝関節症の症状を和らげたり進行を遅らせたりするためには、病院で治療を受けるだけでなく、日常生活で予防していくことも大切です。 それぞれの予防方法について詳しく解説します。 体重を減らす 肥満体型の人や急速に体重が増加している人は、体重を減らすことが大切です。 体重が重い人は、膝関節に大きな負荷がかかり軟骨がすり減るのが早くなりやすいため、変形性膝関節症に繋がります。 日常生活の中で軽い運動を取り入れたり食事制限したりして、体重管理を意識してみましょう。 靴を見直す 変形性膝関節症の予防方法として、膝への負担が少なく衝撃を緩和する靴を選ぶことが大切です。 女性の場合は、ハイヒールを履く機会をできるだけ減らすなど、日常生活の中で膝への負担が少ない靴を履くように意識してみましょう。 また、厚めの中敷きを敷く方法も膝への負担を軽減できるのでおすすめです。 太腿の筋肉を鍛える 変形性膝関節症の予防方法として、太もも周りの筋肉を鍛えることが大切です。 膝周辺の筋肉量が少ないと膝関節への負担が多くなり、膝軟骨がすり減る原因に繋がります。 運動によって膝周辺の筋肉を鍛えることで膝関節の保護しましょう。 膝を温める すでに変形性膝関節症によって痛みが生じている場合、膝を温めるのがおすすめです。 膝を温めると血行が良くなり筋肉も緩和させるため、痛みが出にくくなります。 衣類やサポーターなどを上手に活用して膝を冷やさないようにしましょう。 20代の若者でも発症する変形性膝関節症についてのまとめ 20代で変形性膝関節症を発症する原因や予防方法について紹介しました。 変形性膝関節症の治療方法の一つに人工関節置換術がありますが、人工関節の耐久性は20年くらいと言われているので、20代の人の場合は、将来、人工関節の入れ替えを行わなければならなくなります。 近年では、手術以外の治療方法として再生医療という治療方法にも注目が集まっています。治療の選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。以上、変形性膝関節症は20代でも発症するのかについて記しました。 ▼こちらも併せてご参照ください
2020.06.20 -
- 変形性膝関節症
「膝の痛みやこわばりが気になる」「症状はどれくらい進んでいるのだろう」と変形性膝関節症の進行状況に不安を抱えている方は少なくありません。 病院では「ステージ」や「グレード」という言葉で病気の進行度を説明しますが、数字だけでは自分の膝の状態がイメージしにくいことも多いでしょう。 この記事では、変形性膝関節症の進行度を表す5段階のステージ分類や各ステージに応じた症状・治療法について解説します。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、手術せずに損傷した組織を治療できると注目されている再生医療に関する情報を公開中です。 変形性膝関節症で、これまでの治療では痛みが十分に改善しなかった方や、手術は避けたいと考えている方にとって、新たな選択肢となる可能性があります。 進行が心配な方や将来のステージ悪化を防ぎたい方、治療の幅を広げたい方はご覧ください。 変形性膝関節症における5つのステージ分類 変形性膝関節症は、KL分類(Kellgren-Lawrence分類)に基づき、グレード0から4までの5段階に分けられます。 この分類は、レントゲンで関節の隙間や骨の変化を観察して評価されます。 グレード 主な状態 KL-grade 0(正常) 大腿骨と脛骨の間に十分な隙間があり、関節として正常に機能している 骨棘または軟骨の下にある骨が硬くなる変化は見られない KL-grade 1(疑い) 骨の一部がトゲのようにとがっている(骨棘) 関節を潤滑にする関節液が骨の内部に侵入している状態が見られる 骨棘または軟骨の下にある骨が硬くなる変化が見られるケースがある KL-grade 2(軽度) 多くの場合、変形性膝関節症と診断される 関節の隙間が狭くなっているものの、正常な状態の半分以上の隙間がある状態 はっきりとした骨棘が見られる KL-grade 3(中等度) 関節の隙間がさらに狭くなり、正常な状態の半分以下の状態 骨棘形成がより顕著になる 保存療法に加えて治療方針の見直しが必要になることもある KL-grade 4(重度) 関節の隙間がほぼなくなっている状態 大腿骨が傾き、脛骨の位置関係にずれが生じている 関節には大きな骨棘が形成されている 変形性膝関節症のグレードはレントゲン検査の結果に基づく評価のため、半月板や軟骨の詳細な状態まではわかりません。 必要に応じてMRI検査を組み合わせて、正確な診断と治療方針を決定するのが一般的です。 また、症状の感じ方や生活への影響は、同じグレードでも人によって異なります。 自分の症状がどの段階にあるのかを把握し、適切な治療を選んで変形性膝関節症の進行を防ぎましょう。 KL-grade 0|正常な状態 KLグレード0は、膝関節に損傷や変形が認められない健康な状態です。 レントゲンでグレード0と判定される目安は、以下の通りです。 チェックポイント 状態 大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間 十分な隙間が確保されている 骨棘(骨の先端にできる突起) なし 軟骨下の骨が白く映る部分 なし 太ももの骨とすねの骨の隙間がしっかり確保されていると、関節軟骨がクッションの役割を果たすので、スムーズな歩行や階段の昇り降りが可能です。 しかし、KLグレード0でも将来の関節変形を防ぐための予防は重要です。 年齢とともに軟骨はすり減りやすくなり、体重増加や膝への繰り返しの負担が進行の引き金となります。 予防のためには、太ももの筋肉を鍛える軽い運動や適正体重の維持、長時間の正座や無理な負荷を避ける生活習慣が効果的です。 KL-grade 1|変形性膝関節症が疑われる状態 KLグレード1は、変形性膝関節症が疑われる初期段階です。 レントゲンでの評価ポイントは、以下の通りです。 チェックポイント 状態 大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間 わずかに隙間が狭くなっている場合がある 骨棘(骨の先端にできる突起) 小さなものが出始めることがある 軟骨下の骨が白く映る部分 部分的に白っぽく見えることがある KLグレード1では、ほとんど症状を感じないか、軽い違和感がある程度です。 しかし、膝の軟骨が少しずつ傷み始め、放置すると進行のスピードが上がる可能性があります。 軟骨は一度すり減ると自然治癒が難しく、進行を予防するには早期からのケアが重要です。 ウォーキングや水中歩行で膝周りの筋肉を鍛え、階段の昇降や深いしゃがみ込みなど負担の大きい動作を控えるなどして、痛みや変形の進行を防ぎましょう。 KL-grade 2|軽度な変形が確認できる状態 KLグレード2は、変形性膝関節症と診断される段階です。 チェックポイント 状態 大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間 やや狭くなっている 骨棘(骨の先端にできる突起) はっきり見える 半月板 断裂やずれがMRI検査で見つかることがある 骨棘は、関節の軟骨がすり減って骨同士が接触し、膝にかかる負荷が集中することで形成されます。 集中した負荷に対抗するために骨でできたとげを作り、膝の安定性を保とうとする反応ですが、同時に関節の動きを妨げたり痛みの原因になったりします。 KLグレード2では、必要に応じてレントゲン以外の検査を受けることも大切です。 また、膝の衝撃を吸収する半月板の断裂や3mm以上のずれがあると、軟骨にかかる圧力が増し、痛みや変形の進行が早まることがあります。 半月板はMRIや超音波検査で初めて確認できるケースが多いため、症状に応じて精密検査を受けましょう。 KL-grade 3|中等度の変形が確認できる状態 KLグレード3は、変形性膝関節症の中等度にあたる段階です。 レントゲンでの評価ポイントは、以下の通りです。 チェックポイント 状態 大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間 骨と骨の隙間がさらに狭まり、軟骨の多くがすり減っている 骨棘(骨の先端にできる突起) 複数の骨の突起がはっきり確認できる 軟骨下の骨が白く映る部分 増えている KLグレード3は、膝の関節構造の変化が進み、レントゲンやMRIで変形がはっきり確認できる段階です。 膝に違和感や痛みを感じやすくなり、日常生活に支障が出ることもあります。 痛みが強い場合は、医師と相談して痛み止めの服用やヒアルロン酸注射などの治療を検討しましょう。 KL-grade 4|重度(末期)の変形が確認できる状態 KLグレード4は、変形性膝関節症が最も進んだ末期の状態です。 レントゲンでの評価ポイントは、以下の通りです。 チェックポイント 状態 大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間 すき間がほとんどない 骨棘(骨の先端にできる突起) 大きなとげ状の骨棘が多数見られる 軟骨下の骨が白く映る部分 白く濃く映る KLグレード4では、膝の内部構造が損なわれ、関節としてのクッション機能を果たすのが難しい状態です。 外見からも膝の変形がわかりやすく、脚がO脚やX脚に見えることがあります。 安静にしていても痛むことがあり、歩行や立ち上がり、階段の昇降など日常の動作に大きな支障が出る段階です。 手術や保存療法など、症状や生活状況に応じた治療方針を医師と十分に相談しましょう。 変形性膝関節症の症状【ステージ分類別】 変形性膝関節症の症状別の進行過程について詳しく紹介します。 初期症状(ステージ1~2) 中期症状(ステージ3) 末期症状(ステージ4) 一度すり減った関節軟骨が自然治癒することはほぼないため、変形性膝関節症は早期発見および治療が重要です。 初期症状に心当たりがある方は、医療機関に相談しましょう。 初期症状(ステージ1~2) 変形性膝関節症のステージ1~2に当てはまる方は、特定の動作をしたときに膝に違和感や軽い痛みを感じることが多い傾向にあります。 主な症状は、下記の通りです。 膝がこわばり、重く感じる 膝の動きがスムーズでなく、違和感がある 動き始めや立ち上がるときに痛みを感じる あぐらや正座がしづらい 初期の段階では、痛みは一時的で休むと治まることが多いため、「年齢のせい」と見過ごしてしまう方も少なくありません。 違和感や動かしにくさが続く場合は、症状の悪化を防ぐためにも早めに医療機関で相談しましょう。 中期症状(ステージ3) 変形性膝関節症のステージ3にあたる方は、膝の痛みや動かしにくさが日常生活に影響し始める段階です。 膝の痛みが動作中も続く 膝をまっすぐ伸ばしきれない 深くしゃがめない 膝が腫れて熱を持つことがある 膝の変形が見られる 初期の頃は休むと痛みが治まることもありましたが、中期になると動作中も痛みを感じることが増えます。 膝の違和感や痛みを我慢せず、早めに医療機関を受診しましょう。 膝に負担をかけない生活習慣や痛み止めの使用などを取り入れて痛みの軽減や歩行の安定化を目指しましょう。 末期症状(ステージ4) 変形性膝関節症のステージ4では、膝の変形と痛みが最も進行した状態です。 安静にしていても膝が痛む 脚の変形が目立つ 痛みや変形の影響で歩行が困難になる 末期になると、日常生活のほとんどの動作に支障が出る場合があります。 ステージ4では、症状の進行を抑えるだけでなく、生活の質を維持するための適切な治療が重要です。 医師と相談して必要に応じて手術や補助具の利用なども検討しましょう。 変形性膝関節症のステージ分類別の治療法 変形性膝関節症の主な治療方法は、以下の2つです。 保存療法 手術療法 2つの治療方法について、詳しく説明します。 保存療法 変形性膝関節症のステージ1~3の方は、手術を行わずに症状の進行を抑える保存療法が基本となります。 保存療法は、薬物療法や運動療法など手術をしない治療法のことを指します。 主な治療内容は、下記の通りです。 鎮痛剤の内服や膝への注射で痛みを和らげる 膝を支えるサポーターを装着し、関節への負担を軽減する 膝に負担をかけない動かし方や運動指導を受ける さらに、体重が膝にかかる負担の大きな原因となる場合は、食生活や運動のアドバイスも行われます。 保存療法で症状の改善が見られない場合は、手術療法も検討されます。 手術療法 変形性膝関節症のステージ3~4の方や、保存療法を6カ月続けても効果がない方は、症状や日常生活への影響に応じて手術療法が検討されます。 主な手術方法は、以下の通りです。 関節鏡視下手術 内視鏡(関節鏡)を挿入してすり減った軟骨の破片や損傷した半月板を取り除く 現在の痛みの原因を取り除く手術のため、疾患の根本的な改善にはならない 膝周囲骨切り術 骨を切って角度を修正し、荷重を健全な部分に分散させる 膝の可動域が制限されていると適応できない場合がある 人工関節単顆置換術(UKA) 変形した膝関節の一部のみを人工関節に置換する 全置換よりも傷跡が小さく、出血も少ない場合が多い 人工関節全置換術(TKA) 損傷した膝関節全体を人工関節に置換する 膝関節の痛みが改善され、関節機能の改善が見込める 関節鏡視下手術や膝周囲骨切り術は、比較的症状が軽い場合に適応される手術方法です。 一方、症状が進行している場合や高齢の方は、人工膝関節置換術が検討されます。 症状の進行度や年齢、生活スタイルによって適した手術方法は異なるため、医師と十分に相談して自分に合った手術を検討しましょう。 変形性膝関節症のステージ分類によくある質問 変形性膝関節症のステージ分類について、患者さまやご家族からよく寄せられるご質問をまとめました。 変形性膝関節症の進行速度は? 変形性膝関節症でしてはいけないことは? 疑問を解消して、適切な治療に取り組む参考にしてください。 変形性膝関節症の進行速度は? 変形性膝関節症の進行速度には個人差があり、年齢・体重・運動習慣・筋力の状態など、さまざまな要因によって左右されます。 一般的には数年かけて徐々に進行するとされていますが、以下のような場合は進行が早くなる傾向があるため注意が必要です。 進行が速くなると考えられる要因 内容 過去の靭帯や半月板の損傷 膝にストレスがかかりやすく、軟骨がすり減りやすい 更年期による炎症 炎症を引き起こす物質(サイトカイン)が増え、軟骨や骨の変形が進みやすい 膝に負担がかかる生活習慣 正座・しゃがみ込み・ジョギング・ジャンプ動作などが多いと膝に負担がかかる 肥満 体重による負荷で膝へのダメージが蓄積しやすい 変形を少しでも遅らせるためには、現在の膝の状態(ステージ)を把握し、早い段階から適切な治療や生活習慣の見直しを行うことが大切です。 変形性膝関節症でしてはいけないことは? 変形性膝関節症のステージ1~4の方は、膝に負担をかける行動を取ると症状を悪化させる恐れがあります。 以下の動作には、注意が必要です。 深くしゃがむ 正座を長時間行う 急なジャンプ 重い荷物の持ち運び 体重増加の放置 無理な運動 ウォーキング・水中歩行などの膝への負担が少ない有酸素運動や、サポーターの活用、適正体重の維持を心がけましょう。 膝の健康を守るために、症状に応じて医師や理学療法士に相談することが重要です。 変形性膝関節症を早く治すには再生医療もご検討ください 変形性膝関節症は、レントゲン検査の結果をもとにグレード0〜4の5段階に分類されます。 グレード 主な状態 KL-grade 0(正常) 大腿骨と脛骨の間に十分な隙間があり、関節として正常に機能している 骨棘または軟骨の下にある骨が硬くなる変化は見られない KL-grade 1(疑い) 骨の一部がトゲのようにとがっている(骨棘) 関節を潤滑にする関節液が骨の内部に侵入している状態が見られる 骨棘または軟骨の下にある骨が硬くなる変化が見られるケースがある KL-grade 2(軽度) 多くの場合、変形性膝関節症と診断される 関節の隙間が狭くなっているものの、正常な状態の半分以上の隙間がある状態 はっきりとした骨棘が見られる KL-grade 3(中等度) 関節の隙間がさらに狭くなり、正常な状態の半分以下の状態 骨棘形成がより顕著になる 保存療法に加えて治療方針の見直しが必要になることもある KL-grade 4(重度) 関節の隙間がほぼなくなっている状態 大腿骨が傾き、脛骨の位置関係にずれが生じている 関節には大きな骨棘が形成されている グレード1~2の初期段階で治療を始めれば、痛みの軽減や関節機能の維持が期待でき、生活の質を落とさずに過ごせる可能性があります。 グレード3~4へ進むと膝の軟骨は大きくすり減り、骨同士がぶつかることで痛みや変形が強くなるのが一般的です。 そのため、自覚症状が軽いうちに自分の膝の状態を把握し、適切な治療を受けましょう。 これまで変形性膝関節症では、保存療法で改善が見られない場合に手術が検討されるのが一般的でした。 しかし、手術を避けつつ膝軟骨の修復を目指す治療法として、再生医療が検討されています。 以下のような方は、ぜひ再生医療をご検討ください。 変形性膝関節症の手術を避けたい 将来的な膝の痛みの悪化や関節の変形に不安を感じている 変形性膝関節症による膝の痛みを早く治したい 再生医療では、患者さま自身の細胞や組織を活用して、摩耗した膝関節の組織にアプローチすることで、根本的な改善を目指します。 また、患者さまの細胞のみを用いることでアレルギーや拒否反応のリスクが低く、入院や手術の必要がないことも特徴です。 再生医療の治療について詳しく知りたい方は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。
2020.06.19 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
- 再生治療
膝が骨壊死すると痛みを感じるだけでなく、膝関節の可動域制限などの症状が現れます。 放置すると症状の悪化や合併症のリスクにつながるため、早期に適切な治療を受けることが重要です。 本記事では、膝が骨壊死したらどうなるのか、治る見込みはあるのかについて詳しく解説します。 従来の治療では難しいとされていた壊死した骨の根本的な改善を目指せる再生医療についても紹介しているため、ぜひ参考にしてください。 \治療困難な骨壊死の完治を目指す再生医療とは/ 再生医療は、従来の治療では難しかった骨壊死の根本的な改善が期待できる治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 膝の骨壊死が治るか不安を抱えている方 手術せずに膝の痛みを治したい方 人工関節は避けたい方 「膝関節の痛みに悩まされている」「手術するしかないと言われた」という方の新たな選択肢として、ぜひ検討してみてください。 具体的な治療法や回復見込みがあるかどうか、リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは膝の治療について無料相談! >>(こちらをクリック)今すぐ電話相談してみる 以下の動画でも、骨壊死の再生医療についてわかりやすく解説しています。 https://youtu.be/ic_6QaEU5NU?si=gpsEaYKmdhd9Qgle 膝が骨壊死したらどうなる? 膝の骨が壊死すると膝関節に痛みが生じ、日常生活に影響を与える可能性があります。 症状の程度や進行段階によって治療法が異なるため、まずは骨壊死がどのような状態なのかを診察してもらうことが重要です。 以下では、膝の骨壊死における自然治癒の可能性や症状、原因について詳しく解説します。 軽度の症状は自然治癒の可能性あり 膝が骨壊死したときの初期症状 膝が骨壊死する原因はわかっていない 膝に骨壊死の初期症状が見られた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。 軽度な症状は自然治癒の可能性あり 軽度の骨壊死の場合、保存療法によって症状の改善がみられる可能性があります。 膝の骨壊死は、主に「ステージ1(発生期)」「ステージ2(吸収期)」「ステージ3(完成期)」「ステージ4(変性期)」と4つに分類されています。 研究結果では、初期症状(ステージ1)の方に対して、保存療法によって骨壊死が改善される結果※が得られました。 ※参考:日関病誌|保存療法による発症早期膝関節特発骨壊死の検討 軽度であれば症状が改善される可能性もありますが、進行すると軟骨が削れ、関節も変形していくため早期に治療を受けましょう。 膝が骨壊死したときの初期症状 膝が骨壊死したときの初期症状は、主に以下の4つです。 突然膝の痛みを感じる 安静時、夜間の膝の痛み 膝の圧痛(押した時の痛み) 膝がこわばる 初期症状では、突然膝の内側に痛みが現れます。とくに、階段の上り下りや歩行時に痛みを感じるケースが多いです。 また、症状が進行していなくても安静時や夜間に膝が痛む場合があり、悪化すると眠れないほど強い痛みを感じる場合があります。 上記のような症状にあてはまる方は、医療機関を受診して早期に治療を受けましょう。 膝が骨壊死する原因はわかっていない 血液の供給が不足することで骨が壊死しますが、具体的な原因はわかっていません。 膝の骨壊死につながると考えられている要因は、主に以下の6つです。 ステロイドの長期使用 過度の飲酒 腎移植 血液凝固障害 半月板の損傷 過去の骨折 しかし、先述のとおり明らかな原因がわからないため、原因の対策や対処が難しいです。 膝の骨壊死は中高年に多く発症するため、この年代で膝の痛みを感じたら早めに医療機関を受診しましょう。 膝の骨壊死を治療せずに放置するリスク 膝の骨壊死を放置すると、症状の悪化の他にも合併症を患うリスクがあります。 変形性膝関節症を合併する可能性 治療の選択肢がなくなってしまう 治療の選択肢がなくなるというリスクもあるため、膝の骨壊死は放置せずに医療機関の受診が重要です。 膝の骨壊死を放置するリスクについて、それぞれ詳しく解説します。 変形性膝関節症を合併する可能性 膝の骨壊死を治療せずに放置しておくと、変形性膝関節症を引き起こす可能性があります。 壊死した部分に関節液が流れ込むことで関節面が陥没し、膝の変形が徐々に進行してしまいます。 さらに、変形性膝関節症を合併すると、骨壊死の進行を抑えるのが難しくなり、症状が悪化することも少なくありません。 痛みに加えて関節が著しく変形するため、日常生活にも大きな支障をきたすようになります。 膝の骨壊死を放置すれば変形性膝関節症の合併リスクがあるだけでなく、症状の進行を早めてしまう可能性があるため、早期に治療を行うことが大切です。 治療の選択肢がなくなってしまう 膝の骨壊死を放置すると、選べる治療法が次第に限られてしまう可能性があります。 初期段階では、レントゲンでの診断が難しく、骨壊死と判定されないことも少なくありません。 原因が不明のまま時間が経過し、最終的に膝の骨壊死と診断されるころには、手術が必要な状態になっているケースもあります。 初期の段階であれば壊死の範囲が狭く、保存療法による治療が可能です。 しかし、薬やリハビリで改善しない場合や、痛みが強くなってから受診した場合には、手術を選択することが多くなります。 膝の骨壊死は治る?主な治療法 膝の骨壊死に対する主な治療法は、3つあります。 保存療法 手術療法 再生医療 症状によって治療法は異なります。 それぞれの治療法について、詳しく確認していきましょう。 保存療法 膝の骨壊死における保存療法では、主に薬物療法・理学療法・装具療法の3種類を併用して行います。 薬物療法は、主に痛み止めやヒアルロン酸注射を使用し、痛みや炎症をコントロールすることを目的とした治療です。 痛みや炎症が落ち着いてきたら、筋力トレーニングやストレッチなどの理学療法で膝周辺の筋肉や柔軟性を向上させ、骨壊死している部位への負担軽減を図ります。 また、膝の骨が壊死している状態だと、歩行するだけでも負荷がかかるため、装具療法も有効です。 膝を外側に曲げる外反装具やインソール(靴の中敷き)と呼ばれる足底装具、松葉杖などを用いて、膝周辺への負担を軽減させましょう。 手術療法 膝の骨壊死において、以下のような場合は手術療法が検討されるケースがあります。 保存療法で痛みが治まらず、日常生活に影響が出るケース 日常的に薬物療法に頼らなければいけないほど痛みが強いケース 症状が進行して将来的に歩けなくなってしまう可能性が高いと医師が判断したケース 手術療法では、壊死部を除去してプレートで固定する方法と、膝関節を人工関節に置き換える方法があります。 壊死部だけを取り除いてプレートで固定すれば、関節機能の温存が可能です。 そのため、壊死の範囲が狭く、他の部分の状態が良い場合は、関節機能を温存する術式が適応されます。 再生医療 従来の治療では、保存療法で症状が抑えられない場合や改善が見られない場合は、手術しか治療の選択肢がないといわれていました。 しかし、現在では先端医療である再生医療で治療できる可能性があります。 再生医療とは、患者さま自身の血液や幹細胞を用いて、損傷した組織の再生・修復を目指す医療技術のことです。 ご自身の血液や幹細胞を使うため、アレルギー反応などのリスクが少ないという特徴があります。 手術に抵抗がある方や、手術のための長期休暇が取りにくい方は、ぜひ再生医療による治療をご検討ください。 膝の骨壊死についてよくある質問 膝の骨壊死について、患者さまからよくある質問を紹介します。 特発性膝骨壊死とは 骨壊死を放っておくとどうなる 骨壊死はどんな痛み? 骨壊死を放置するリスクや、骨壊死の痛みの特徴について解説します。 特発性膝骨壊死とは? 特発性膝骨壊死とは、膝関節の大腿骨の膝関節部分の内側にある丸い膨らみに壊死が起こる病気です。 突然の膝の痛み(とくに夜間の痛みや安静時の痛み)が特徴で、症状が進行すると日常生活にも大きな影響を与えます。 原因は不明ですが、加齢や外傷によって骨壊死が起こるケースがあります。 保存療法や手術療法などが治療に効果的です。 骨壊死を放っておくとどうなる? 骨壊死を放置すると症状が悪化し、痛みによって歩行や階段の上り下りが困難になる可能性があります。 また、変形性膝関節症を併発する恐れがあるため、膝の痛みにお悩みの方は医療機関を受診して、治療を受けてください。 初期段階の場合は、短期間の保存療法で痛みが緩和される可能性があります。 骨壊死はどんな痛み? 痛みの場所や程度は個人によって異なりますが、一般的に針で刺されたような強い痛みと表現されます。 初期は関節を動かしたときや体重をかけたときに痛みを感じますが、進行とともに安静時にも関節に痛みが生じるケースが多いです。 突然激痛を感じることが多いため、膝に強い痛みを感じた場合はすぐに医療機関を受診しましょう。 膝の骨壊死の回復には早期発見と治療開始が重要 膝の骨壊死は、初期段階の場合は保存療法で治る可能性があります。 膝の骨壊死を放置すると症状が悪化するほか、膝関節がすり減って変形する変形性膝関節症を併発する可能性があるため、早期治療が重要です。 保存療法で改善が見られない場合は、手術でしか改善の余地がないといわれていた膝の骨壊死ですが、現在では再生医療の選択肢もあります。 再生医療をご検討の方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2020.06.16







