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変形性膝関節症でランニングはできる?走るときの注意点と膝の痛みの治療法を解説

公開日: 2020.06.23
更新日: 2025.06.30

変形性膝関節症と診断されて「もうランニングはできないのでは?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。

膝に痛みがあると、走ることで症状が悪化するのではと心配になりますが、正しい知識と注意点を押さえれば、変形性膝関節症の方でもランニングを楽しめます。

この記事では、変形性膝関節症でもランニングができるか、走るときの注意点を解説します。

手術を必要としない変形性膝関節症の治療法として注目されている再生医療についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性膝関節症に対する再生医療の症例を配信中です。

膝の痛みを気にせずにランニングを楽しむためにも、根本的な改善が期待できる再生医療がどのような治療を行うのか知っておきましょう。

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変形性膝関節症でランニングはできる?

結論、変形性膝関節症でもランニングは可能です。

多くの方が「変形性膝関節症になったらランニングは諦めなければいけない」と思いがちですが、実際にはそうではありません。

むしろ、ランニングには以下のような膝に良い効果も期待できます。

  • 膝関節周辺の筋肉が鍛えられ、膝を支える力が向上する
  • 体重管理ができ、膝への負担が軽減される
  • 血行が良くなり、膝関節の栄養状態が改善される

ただし、ランニングは膝に大きな負荷を与えるため、無理をすると変形性膝関節症を悪化させるリスクがあります。

変形性膝関節症の方がランニングをする場合は、膝への負担が大きくなりすぎないように注意しましょう。

変形性膝関節症でランニングするときの注意点

変形性膝関節症の方がランニングを続けるためには、いくつかの注意点があります。

これらの注意点を意識して、無理のない範囲でランニングを継続しましょう。

正しいランニングフォームで走る

膝に余計な負担をかけないためには、正しいフォームでランニングすることが重要です。

以下のポイントを意識して、ランニングフォームを改善しましょう。

  • 着地は足の中央部分(ミッドフット)を意識し、かかとから強く着地しない
  • 足が体の真下に着地するよう、歩幅を調整する
  • 地面を強く蹴りすぎず、自然な足の運びを心がける
  • 上半身をまっすぐに保ち、前傾しすぎない
  • 腕は自然に振り、肩の力を抜く
  • 呼吸を整えながら、リラックスした状態で走る

フォームに不安がある場合は、動画で自分の走り方をチェックして改善するのもおすすめです。

適正体重を維持する

体重の増加は膝への負担を大きく増加させるため、適正体重を維持しましょう。

体重が1kg増えると、歩行時に膝にかかる負荷が約3〜4kg、階段の上り下りではそれ以上に増えるとされています。

適正体重を維持することで、膝への負担を軽減し、変形性膝関節症の進行を抑えられます。

体重管理のためには、ランニングなどの運動だけでなく、食生活の改善も同時に行うことが大切です。

バランスの良い食事を心がけ、摂取カロリーを適切にコントロールしましょう。

ただし、急激な体重減少は筋肉量の低下を招く可能性があるため、月に1~2kg程度の緩やかな減量を目指すことをおすすめします。

自分に合ったランニングシューズを着用する

足に合わないシューズで走ると、膝だけでなく足首や腰にも悪影響を与え、フォームの崩れにもつながります。

以下のポイントを参考に、自分に合ったランニングシューズを選びましょう。

  • 足のサイズを正確に測定し、つま先に1cm程度の余裕があるサイズを選ぶ
  • クッション性の高いソールで、着地時の衝撃を和らげる
  • 足のアーチをサポートする機能があるものを選ぶ
  • かかと部分がしっかりと固定され、安定性が高いものを選ぶ
  • 実際に履いて歩いてみて、違和感がないか確認する

専門店で足の形や歩き方に合わせてアドバイスを受けることをおすすめします。

また、シューズは定期的に交換し、クッション性が低下したものは使用を避けてください。

ランニングの走行距離を抑える

変形性膝関節症の方は、健康な方と比べて走行距離を抑えつつ、膝に負担をかけすぎないペースで運動を継続することが重要です。

1日あたりの走行距離は2〜4km程度を目安にするとよいでしょう。

上記の目安は、週に20km前後の距離であれば膝軟骨の構造に悪影響を及ぼさず、むしろ厚みや体積の増加といった良好な変化が認められたというMRIを用いた研究に基づいています。
※参考:QIMS

変形性膝関節症でランニングするなら筋トレも行おう

変形性膝関節症の方は、ランニングと並行して筋力トレーニングを行い、膝関節の安定性を向上させることが重要です。

痛みの軽減や症状の進行抑制を目指して、各部位の筋トレを行いましょう。

以下の記事では、変形性膝関節症に効果的なストレッチを紹介しているので、柔軟性に不安がある方は、ぜひ合わせてご覧ください。

大腿四頭筋のトレーニング

大腿四頭筋は膝を伸ばす働きをする重要な筋肉で、膝関節を安定させる役割があります。

この筋肉を鍛えることで、膝への負担を軽減し、歩行や階段昇降が楽になる効果が期待できます。

【仰向けで行う足上げ運動】

  1. 仰向けに寝て、トレーニングしない方の膝を立てる
  2. トレーニングする方の膝をしっかりと伸ばす
  3. 足首を手前に起こし、つま先を上向きにする
  4. 床から15cm程度足を持ち上げ、5~10秒間キープする
  5. ゆっくりと足を下ろし、左右各20回を1セットとする
  6. 1日2セット行うことを目標にする

【椅子に座って行う膝伸ばし運動】

  1. 椅子に座って行う膝伸ばし運動
  2. 椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばして正しい姿勢を保つ
  3. 片足の膝をゆっくりと伸ばし、床と平行になるまで上げる
  4. 足首を手前に起こし、5~10秒間キープする
  5. ゆっくりと足を下ろし、左右各20回を1セットとする
  6. 1日2セット行うことを目標にする

運動中に痛みを感じた場合はすぐに中止し、無理のない範囲で継続することが大切です。

内転筋群のトレーニング

内転筋群は太ももの内側にある筋肉で、膝の内側への安定性を保つ重要な役割があります。

この筋肉を鍛えると、膝関節のバランスが整い、膝の痛みの軽減や太ももの引き締め効果も期待できます。

[【ワイドスタンススクワット】

  1. 足を肩幅よりも広めに開き、つま先を外側に約45度向ける
  2. 手は頭の後ろに組むか、胸の前でクロスする
  3. 膝を外側に開くように意識しながら、腰をゆっくりと下ろす
  4. 太ももが床と平行になるくらいまで下ろし、膝が約90度になるようにする
  5. 膝がつま先より前に出ないよう注意しながら、ゆっくりと立ち上がる
  6. 10回を1セットとし、3セット行う

膝に負担をかけないよう、正しいフォームを意識して行いましょう。

痛みがある場合は、しゃがむ深さを浅くするなど調整してください。

外転筋群のトレーニング

外転筋群はお尻と太ももの外側にある筋肉で、骨盤や体幹を安定させる重要な働きがあります。

この筋肉を鍛えると、膝関節の外側への安定性が向上し、ヒップアップや脚の引き締め効果も期待できます。

【横向きで行う足上げ運動】

    1. 横向きに寝転び、下の手で頭を支える
  1. 上側の足のつま先を正面に向けたまま保つ
  2. 腰より少し上の高さまで、4秒かけてゆっくりと足を上げる
  3. 4秒かけてゆっくりと足を下ろす
  4. 呼吸を止めないよう注意しながら、左右各15回程度行う

【立って行う足上げ運動】

  1. 椅子や机などにつかまり、お腹に力を入れてまっすぐ立つ
  2. 片足を真横に4秒かけてゆっくりと上げる
  3. 4秒かけてゆっくりと足を下ろす
  4. 呼吸を止めないよう注意しながら、左右各15回程度行う
  5. 体がぐらつかないよう、体幹を意識して安定させる

ランニングの前後に筋トレを取り入れて、膝関節の安定性を向上させましょう。

変形性膝関節症の痛みがつらいときは再生医療も選択肢の一つ

変形性膝関節症の方でも適切な方法でランニングを続けられます。

ランニングをする際は、正しいフォームでの走行や適正体重の維持、適切な走行距離を意識しましょう。

しかし、膝の痛みがつらくてランニングを楽しめない方もいらっしゃるかもしれません。

そのような場合は、再生医療という治療の選択肢もあることを知っておいてください。

再生医療には、以下の2種類があります。

  • 幹細胞治療
  • PRP治療

どちらも患者さま自身から採取・培養した幹細胞や血液を利用するため、副作用のリスクが少ない治療法です。

ただし、再生医療は比較的新しい治療法のため、すべての医療機関で受けられるわけではありません。

膝の痛みでお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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