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変形性膝関節症におすすめのサポーターの特徴を紹介!選び方や注意点を解説

公開日: 2019.05.08
更新日: 2025.04.30

サポーターは変形性膝関節症の痛みを和らげ、関節への負担を軽減・歩行などの日常動作をサポートするために有効な補助具となります。

自分にとって最適なサポーターが分からないという場合、変形性膝関節症の進行度や症状のタイプに応じて、製品の形状を選ぶことが重要です。

項目 内容
形状選びのポイント ・筒型(スリーブタイプ):軽度〜中度の症状におすすめ
 ↳装着が簡単で動きやすい
・ベルト調整式:中度以上の症状や運動時向け
 ↳部位ごとに締め具合を調整できるため、サポート力が高い
・ヒンジ付きタイプ:関節の不安定さが顕著な方や重症の方向け
 ↳横方向のブレに強く、歩行補助効果が高い

本記事では、変形性膝関節症におすすめのサポーターの種類や特徴・選び方のポイントを詳しく解説していきます。

正しい使い方や注意点も紹介していくので、サポーターの活用方法を知り、快適に生活を送るためにぜひ参考にしてみてください。

変形性膝関節症にサポーターが必要な理由

変形性膝関節症においてサポーターは、膝関節の安定性を高めて痛みを軽減し、日常生活の質を維持・向上させるために重要な役割を果たします。

以下ではサポーターの役割や変形性膝関節症について詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

サポーターの役割とは?

サポーターを正しく着けることで膝関節を安定させられるので、何もつけていない状態よりも関節への負担が少なくなります

【サポーターの機能】

  • 圧迫機能
     ↳サポーター本体で膝を圧迫することで、膝関節を安定させる
  • 安定機能
     ↳膝の動きを安定させることで、膝関節のぐらつきを抑え動きがスムーズになる
  • 保温機能
     ↳膝周辺を温めることによって、血行が促進される

サポーターによって膝周辺が温まり、血行が良くなると筋肉の緊張がほぐれ、膝関節周辺のこわばりを改善する効果が期待できます。

上記の役割を理解した上で、自分に合ったサポーターを選ぶことが、変形性膝関節症との上手な付き合い方の一歩となります。

変形性膝関節症の痛みが生活に与える影響

膝関節は軟骨によってスムーズに動かせる仕組みになっていますが、加齢とともに軟骨はすり減っていき、歩行や日常的な動作で違和感や痛みを感じるようになります。

変形性膝関節症による痛みは、単なる身体的な不快感にとどまらず、移動・家事・仕事といった日常生活の質(QOL)を大きく低下させる要因となります。

【痛みによる具体的な生活影響】

  • 階段の昇り降りがつらい
  • 歩行距離が短くなり、外出が億劫になる
  • 椅子からの立ち上がりが困難になる
  • 家事や仕事を中断せざるを得ない
  • 趣味や運動習慣の継続が難しくなる

初期には「動き出しの痛み」が中心ですが、進行するにつれて「安静時にも痛む」「可動域が制限される」などの症状が現れます。

上記の症状により活動量が減少し、筋力低下や体重増加につながると、活動制限によるストレスや気分の落ち込み・不安感の増大に繋がる場合も。

こうした悪循環を断ち切るためには、痛みの管理と膝関節の保護が重要であり、その手段のひとつとして「サポーターの活用」が有効です。

サポーターによって膝の安定性を高め、負担を減らすことで、日常生活をスムーズに送る一助となります。

変形性膝関節症におすすめなサポーターの種類と特徴

変形性膝関節症の進行度や症状のタイプに応じて、選ぶべきサポーターの種類とその機能は異なります

自身の状態に合った製品を選ぶことが、痛みの緩和や生活の質向上に直結するので、自身に合ったサポーターを選ぶためにも以下を参考にしてみてください。

医療用サポーターの特徴とメリット

医療用膝サポーターは、医師の診断や指示に基づき、変形性膝関節症を含む特定の医学的な状態や症状の治療・管理を目的として特別に設計されたサポーターです。

整形外科やリハビリ専門機関で処方・推奨される医療用サポーターは、患者の膝の状態に応じて、最適な圧迫力や機能を持ちます。

【医療用サポーターの特徴】

  • 医学的・生体力学的根拠に基づく設計
  • 高い支持性と安定化機能
  • 専門家による選定とフィッティング

医療用サポーターは症状が中等度から重度の場合に対応できるよう、動きを制御、または補助する機構などが組み込まれている場合があります。

また皮膚トラブルを防ぐために、吸湿性や通気性にも優れた構造をしており、長時間の装着でも違和感が少ないメリットも。

医師や理学療法士によるアドバイスを受けられて安心感が得られるメリットもあるため、より高いレベルで日常生活をサポートしたい方におすすめです。

医療用サポーターは保険適用となる場合もあるので、整形外科受診時に相談することで、適切な製品を選ぶことが可能です。

対象となる装具の種類、申請手続きには詳細な規定があるため、医療機関や加入している健康保険組合等に事前に確認をしておきましょう。

市販サポーターとの違い

医療用サポーターと市販サポーターの主な違いは、サポート性能・設計精度・使用目的にあります。

症状の重さや目的に応じて選ぶべきタイプが異なるため、違いを理解しておくことが重要です。

項目 医療用サポーター 市販サポーター
設計精度 解剖学的構造に基づいた立体構造 汎用的なデザインが多い
サポート性能 支柱やベルト機構による高い固定力 ソフトなフィット感が中心
対象者 中〜重度の症状、専門医の診断がある人向け 軽度症状や予防・日常サポート向け
価格帯 比較的高価 手頃
保険適用 一部条件下で適用可能 保険適用なし

市販のサポーターは、「手軽に使いたい」「一時的に膝を保護したい」といった軽症者や予防目的の方におすすめです。

ただし、サポート力やフィット感には限界があるため、痛みが長引く・膝が不安定と感じる方には不十分なケースもあります。

特に変形性膝関節症が進行している場合などは、自己判断で市販品を買うよりも医療機関での適切な診断を行い、痛みの予防を意識しましょう。

軽度・中度・重度の症状別おすすめタイプ

変形性膝関節症の症状レベルに応じて、選ぶべきサポーターの種類は異なります

症状に合ったサポーターを選ぶことで、より高い効果が期待できます。

症状の程度 おすすめタイプ・特徴・目的
軽度(動き出しに違和感や軽い痛み) おすすめタイプ:ソフトタイプサポーター(伸縮性素材)
特徴:膝全体を包み込み、軽い圧迫と保温効果で痛みを緩和
目的:日常の歩行サポートや予防的使用に最適
中度(歩行時の不安定感) おすすめタイプ: 中程度固定タイプ
特徴:膝蓋骨を安定させつつ、関節のズレやねじれを軽減
目的:階段昇降や通勤時など、負荷のかかる動作の補助
重度(膝の変形・歩行困難)

おすすめタイプ:医療用サポーター(固定力の高いモデル)
特徴:金属や樹脂製の支柱で膝の横ぶれやぐらつきを制御
目的:膝関節の安定化、転倒防止・活動制限の緩和

自分に合った無理のないサポートを得るためには、自己判断ではなく、段階に応じた適切なサポーター選びが重要です。

症状が中程度以上の場合や、どのサポーターを選べば良いか迷う場合は、自己判断せずに必ず整形外科医や理学療法士に相談しましょう。

適切なサポーターを選ぶことは症状緩和の一助となりますが、運動療法や体重管理・薬物療法など、他の治療法と組み合わせて行うことが重要です。

変形性膝関節症のステージ(初期、中期、末期)毎の症状について詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。

変形性膝関節症のステージ(初期、中期、末期)毎の症状について

サポーターの正しい選び方と使い方

変形性膝関節症のサポーターは、症状や体格に合ったものを選び、適切に装着・活用することで効果を発揮します。

以下では自分の症状に合ったサポーターの選び方や、正しい使用方法について解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

サイズ選びと形状のポイント

サポーターの効果を最大限に引き出すためには、「適切なサイズ」と「自分の症状に合った形状」を選ぶことが欠かせません。

サイズや形が合っていないと、膝を正しく支えられず、かえって痛みや違和感を生じることがあります。

項目 内容
サイズ選びのポイント 測定位置の確認:メーカー指定の「計測部位」を確認する
メーカーのサイズ表に従う:S/M/Lではなく、実寸値と表を照合して選ぶ
着用時のフィット感:締め付けすぎず、ずれにくい製品を選ぶ
形状選びのポイント 筒型(スリーブタイプ):軽度〜中度におすすめ
 ↳装着が簡単で動きやすい
ベルト調整式:中度以上や運動時向け
 ↳部位ごとに締め具合を調整できるため、サポート力が高い
ヒンジ付きタイプ:関節の不安定さが顕著な方や重度の方向け
 ↳横方向のブレに強く、歩行補助効果が高い

購入したい製品が指定している計測部位を確認する際は、必ず説明書やパッケージ・ウェブサイト等で方法を確認し、正確に測定しましょう。

上記を参考に、サイズ・形状選びを正しく行うことで、サポーターの性能を最大限に引き出し、膝の痛みや不安を軽減することが可能です。

装着タイミングと使用時間の目安

サポーターはつけっぱなしではなく、必要な場面で適切に使うことが効果を引き出すポイントです。

状況に応じた使用タイミングが、膝への負担軽減と快適な生活の両立につながります。

項目 内容
装着のタイミング ・朝の歩き始めや階段昇降など、膝に負担が集中しやすい時
・通勤や買い物など長距離歩行を伴う外出時
・痛みが強い日や、天候によって関節痛が悪化する時
・リハビリや筋トレ中の膝安定補助として使う時
使用時間の目安 ・1日あたり2~6時間程度が目安(※個人差あり)
・長時間使用する場合はこまめに着脱し、肌や関節の状態を確認する
・就寝中の装着は避けるのが原則(※医師が指示した場合を除く)
・常用しすぎると筋力低下の原因になるため、運動療法との併用が重要

変形性膝関節症の方がサポーターを装着するべきタイミングは、膝に負担がかかる動作や時間帯に集中させるのが基本です。

一方で、長時間の連続使用や就寝時の装着は、逆に筋力低下や血流障害を引き起こす可能性もあるため注意しましょう。

間違った使い方による悪い影響

サポーターは正しく使えば膝の負担を軽減し、変形性膝関節症の進行予防に役立ちますが、使い方を誤るとかえって症状を悪化させてしまう可能性があります。

【間違った使い方による悪い影響】

  • きついサポーターを長時間装着すると血流が悪化し、しびれや皮膚トラブルの原因になる
  • サポーターを常時使用していると、膝周囲の筋力低下につながる
  • 痛みが続いているのにサポーターで抑え込もうとすると、診断や治療が遅れる場合も

一日中サポーターを外さずにいると、筋肉を使用する機会が減少し、結果的に太ももや膝周囲の筋力低下につながります

筋肉の衰えは関節の安定性をさらに損ない、症状を進行させる要因になる場合も。

また就寝中の着用は血行障害のリスクがあるため、医師の指示がある場合を除き、避けるのが基本です。

変形が進んでいる場合や歩行に支障が出ている方は、サポーターだけに頼ると本来必要な治療が遅れる場合もあるため、自己判断をせず医療機関を受診しましょう。

サポーターの注意点

サポーターは膝の負担軽減や痛みの緩和に役立ちますが、変形性膝関節症の根本的な治療にはならない点を把握しておくことが重要です。

サポーターを万能なアイテムだと思ってしまうと、本来必要な医療的処置が遅れてしまう場合もあります。

以下ではサポーターを使う上で注意したい点について詳しく紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

サポーターでは変形性膝関節症の根本的な治療にはならない

サポーターは変形性膝関節症の痛みを緩和し、日常生活を支える補助具ですが、膝関節の損傷や軟骨の摩耗そのものを修復・治療するものではありません

変形性膝関節症は軟骨が徐々に摩耗し、骨同士が接触することで、痛みや炎症を引き起こす病気です。

根本的な治療には手術や再生治療などの医療的処置と、関節への負担を軽減するための筋力トレーニングや、リハビリなどの生活改善が必要です。

サポーターは痛みを軽減し膝を安定させることで、リハビリなどの「運動療法」を、より安全かつ効果的に実践できるようサポートしてくれます。

サポーターだけに過度な期待をせず、その役割を理解した上で、運動療法や生活習慣の改善といった根本的な取り組みと合わせて活用することが改善への鍵となります。

症状が悪化していると感じた場合の対処法

変形性膝関節症の症状が悪化したと感じたら、サポーターの使用を続けるだけでなく、早めに適切な対処をすることが重要です。

【症状が悪化したときの具体的な対処法】

  • まずは安静にする
  • 専門医への早期相談
  • サポーターの見直し
  • 治療法の見直しと併用

サポーターを装着しても膝の痛みが以前より強くなった、歩行時に膝が安定しなくなったといった場合、症状が進行している可能性があります。

そのまま放置すると、関節の変形がさらに進み、日常生活に深刻な影響を与える恐れがあります。

痛みを我慢したり自己判断で放置したりすることは避けて、安静にしながら整形外科などの専門医を受診し、現在の状態を正確に診てもらいましょう。

サポーターでのケアに限界を感じる場合は、再生医療などの根本的な治療を検討するのもおすすめです。

リペアセルクリニックでは、患者さん自身の細胞を活用した体に負担の少ない再生医療など、変形性膝関節症に対する新しいアプローチを提供しています。

どのような治療法がご自身の状態に適しているか、より詳しい情報を得たい場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

膝の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

サポーターと用すべき運動・リハビリ・生活習慣

変形性膝関節症のケアでは、サポーター単独での対策よりも、運動療法やリハビリ・生活習慣の改善を併用することが重要です。

根本的な膝関節の改善や予防のためには、筋力強化や柔軟性向上を目的とした運動やリハビリを行う必要があります。

【おすすめの運動と意識したい生活習慣】

  • 筋力トレーニングやストレッチを行う
  • 適正体重を維持し、肥満予防を心がける
  • 無理な長時間歩行や階段昇降を避ける
  • 正しい姿勢を保つ

筋力トレーニングやストレッチはもも前後やふくらはぎ、股関節周辺をほぐして鍛えるために、スクワットや膝伸ばし運動がおすすめです。

また関節への負担を抑えつつ筋力を養うために、怪我のリスクなども少ない水中歩行もおすすめなので、ぜひ試してみてください。

これらの取り組みはすぐに劇的な効果が現れるものではありませんが、根気強く継続することが、膝の健康を守ることに繋がります。

サポーターはリハビリ運動や生活習慣の改善を、快適で安全に進めるための頼もしいパートナーとなるため、正しく活用しながら行いましょう。

サポーターは痛みの軽減に役立つが、重症化した場合は医師の診察が重要

膝サポーターは、変形性膝関節症に伴う膝の痛みや不安定感を軽減し、日常生活やリハビリ運動を助けてくれる補助具となります。

サポーターの効果を引き出すためには、自身の症状の程度や使用目的に合わせて適切な種類・サイズを選ぶことが大切です。

症状の程度 おすすめタイプ・特徴・目的
軽度(動き出しに違和感や軽い痛み) おすすめタイプ:ソフトタイプサポーター(伸縮性素材)
特徴:膝全体を包み込み、軽い圧迫と保温効果で痛みを緩和
目的:日常の歩行サポートや予防的使用に最適
中度(歩行時の不安定感) おすすめタイプ: 中程度固定タイプ
特徴:膝蓋骨を安定させつつ、関節のズレやねじれを軽減
目的:階段昇降や通勤時など、負荷のかかる動作の補助
重度(膝の変形・歩行困難) おすすめタイプ:医療用サポーター(固定力の高いモデル)
特徴:金属や樹脂製の支柱で膝の横ぶれやぐらつきを制御
目的:膝関節の安定化と、転倒防止・活動制限の緩和

一方でサポーターは症状を和らげる対症療法の一環であり、すり減った軟骨を修復したり、病気に対する根本的な治療法ではない点を把握することも重要です。

サポーターだけに頼るのではなく、リハビリや生活習慣の改善と併用することが、変形性膝関節症と上手く付き合っていくための鍵となります。

対症療法だけでなく、根本的な治療を行い回復に専念したい場合、再生医療という選択肢をご検討ください

リペアセルクリニックでは、最先端の再生医療を活用して、変形性膝関節症の治療に専念できる環境が整っています。

【リペアセルクリニックの取り組み】

  • PRP療法
    患者自身の血液から血小板を抽出し、損傷した筋肉や腱に注射することで回復を促進
  • 幹細胞治療
    CPC (細胞加工施設) の高い技術により、冷凍しない方法で幹細胞を投与できる

リペアセルクリニックの再生医療は、手術などに比べて体への負担が少ないメリットがあるので、後遺症や筋力低下を最小限に抑えることができます。

1日も早く日常生活に戻りたい・痛みや不安を感じないでアクティブに毎日を送りたいという方は、ぜひリペアセルクリニックにご相談してみてください。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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