- ひざ関節
膝の痛みと腫れが突然起こる原因|考えられる疾患と対処法について解説

「急に膝が腫れて歩くのがつらい」「突然膝に激痛が走った」といった症状で困っている方も多いのではないでしょうか。
膝の痛みと腫れが突然起こる原因はさまざまで、軽度なものから緊急性の高いものまであります。
この記事では、突然の膝の痛みと腫れの原因や自宅でできる対処法について詳しく解説します。
適切な知識を身につけて、膝の症状に冷静に対処していきましょう。
また、膝の痛みや腫れを早期に解消したい方は、再生医療も選択肢の一つです。
再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、損傷した組織の再生・修復や炎症抑制が期待できます。
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目次
膝の痛みを伴う腫れの原因
膝の痛みと腫れが突然起こる原因は、以下のように多岐にわたります。
原因を理解することで、適切な対処法を選択できるようになります。
外傷による腫れ
スポーツ中の外傷も、膝の痛みと腫れを引き起こします。
| 外傷の種類 | 症状・特徴 |
|---|---|
| 半月板損傷 | 膝のクッション役である半月板が損傷し、鋭い痛みや引っかかり感が生じる |
| 靭帯損傷 | 膝を支える靭帯が損傷し、膝の不安定感や腫れが現れる |
| 打撲 | 膝を強打することで皮下組織が損傷し、痛みと腫れが生じる |
| 骨折 | 骨が折れることで激痛と明らかな変形が見られる |
| 関節内出血 | 関節内に血液が溜まり、膝が急激に腫れ上がる |
急なストップや方向転換、転倒などで膝に強い衝撃や捻りが加わると、関節内の組織を損傷することがあります。
応急処置としてRICE処置を行い、速やかに医療機関を受診することが大切です。
炎症性疾患による腫れ
膝の痛みと腫れは、以下の炎症性疾患の可能性があります。
| 疾患名 | 症状・特徴 |
|---|---|
| 関節リウマチ | 免疫細胞が関節を攻撃し、朝のこわばりや複数関節の痛みが特徴 |
| 痛風 | 尿酸結晶が関節に溜まり、足の親指や膝に激しい痛みを引き起こす |
| 偽痛風 | ピロリン酸カルシウムの結晶が原因で、高齢者の膝や手首に痛みが現れる |
これらの疾患では、膝の腫れや痛みだけでなく、発熱や関節の熱感、皮膚の赤みなどの症状を伴うこともあります。
放置すると関節の破壊や変形につながる可能性があるため、早期の医療機関受診が重要です。
感染症による腫れ
膝に細菌が入り込むと、深刻な炎症を引き起こす可能性があります。
以下のような感染症による膝の腫れは緊急性が高く、迅速な治療が必要です。
| 感染症名 | 症状・特徴 |
|---|---|
| 化膿性関節炎 | 黄色ブドウ球菌などが関節内に侵入し、激痛と高熱を伴う |
| 蜂窩織炎 | 皮膚や皮下組織の細菌感染で、患部が赤く腫れ上がる |
| 感染性滑液包炎 | 関節を包む袋に感染が起こり、強い痛みと腫れが生じる |
| 骨髄炎 | 骨自体に感染が及び、深部の痛みと発熱を引き起こす |
感染の原因としては、怪我の傷口からの感染、膝への注射による刺し傷からの感染、虫歯菌が血管を通って膝まで運ばれる血行性感染、手術後の感染などがあります。
感染症が疑われる場合は、軟骨や骨の破壊を防ぐため、直ちに医療機関を受診してください。
骨や軟骨の異常による腫れ
加齢や肥満、過度な運動により、膝の関節を構成する骨や軟骨が徐々にすり減ったり変形したりすることがあります。
| 疾患名 | 症状・特徴 |
|---|---|
| 変形性膝関節症 | 軟骨がすり減り、骨同士がこすれ合うことで痛みと腫れが生じる |
| 骨壊死 | 血流不足により骨の一部が死んでしまい、強い痛みを引き起こす |
これらの症状は階段の上り下りや立ち上がり時の痛みや、朝起きた時や長時間座った後に膝がこわばるといった症状が特徴です。
初期は自覚症状がほとんどない場合もありますが、徐々に症状が強くなり、日常生活に支障をきたすようになります。
その他に考えられる原因
その他にも、膝の痛みと腫れを引き起こす原因として、以下があります。
| 疾患名 | 症状・特徴 |
|---|---|
| ベーカー嚢腫 | 膝の裏にある関節液の袋が腫れ、ぷよぷよした感触の腫れが生じる |
| 滑液包炎 | 関節を包む袋に炎症が起こり、局所的な腫れと痛みが現れる |
| 血腫 | 出血により血液が溜まり、腫れと痛みを引き起こす |
これらの症状は比較的軽度なことが多いですが、症状が続く場合や悪化する場合は医療機関での診察を受けましょう。
膝の痛みと腫れに対して今すぐできる対処法
突然の膝の痛みと腫れには、まず炎症を悪化させないための応急処置を行うことが重要です。
ご家庭で今すぐできる対処法として、以下の3つを解説します。
医療機関を受診する前にご自身でできる対処法を知っておくことで、症状の悪化を防ぎ、痛みの軽減につながります。
上記の対応は原因の根本的な解決ではなく、あくまで一時的な対処である点も理解しておきましょう。
安静にする
膝に痛みや腫れを感じたら、まずは無理に動かさず安静にすることを優先しましょう。
無理に患部を動かしてしまうと炎症が悪化する可能性があります。
スポーツや運動中であれば直ちに中断し、日常生活においても膝に負担のかかる動作をできるだけ避けましょう。
患部を動かさないことで、損傷の拡大を防ぎ、組織が修復を始めるための環境を整えることができます。
症状が落ち着くまで、無理のない範囲で行動を制限すると良いでしょう。
患部をアイシング(冷却)する
患部の熱感や腫れには、アイシング(冷却)が有効です。
冷やすことで血管を収縮させ、炎症反応を鎮めるとともに、痛みの感覚を一時的に鈍らせる効果が期待できます。
アイシングを行う際は、以下の手順を目安にしてください。
- 氷のう(アイスバッグ)や、ビニール袋に氷と少量の水を入れる
- 凍傷を防ぐため、必ずタオルや薄い布で包み、直接皮膚に当てないようにする
- 1回あたり15分から20分程度を目安に、患部をアイシング(冷却)する
冷やしすぎは凍傷のリスクを伴うため、時間に注意しましょう。
テーピングやサポーターを活用する
膝関節の動きを適度に制限し、安定させるためにテーピングや膝用のサポーターを使用することも有効な手段です。
安静を保つのが難しい場合でも、関節の不要な動きや「ぐらつき」を抑え、患部への負担を減らす助けとなります。
テーピングは関節の動きを特定の方向に制限しやすく、サポーターは膝全体を包み込むように圧迫し安定感を与えます。
また、固定されているという感覚が、動作時の不安感を和らげる心理的な効果も期待できるでしょう。
ただし、強く締めすぎると血流を妨げる恐れがあるため、圧迫の強さには注意が必要です。
突然の膝の痛みと腫れを治すには|主な治療法
膝の痛みと腫れを治すには、症状の原因や重症度によって治療法が異なります。
以下の治療法について解説していきます。
適切な治療を選択することで、症状の改善と機能回復を図ることができます。
保存療法
突然の膝の痛みに対して医療機関では、まず保存療法から治療を開始することが一般的です。
保存療法は手術を行わない治療法で、多くの膝の痛みと腫れの緩和が期待できます。
薬物療法では、炎症や痛みを抑えるために消炎鎮痛剤や湿布が処方されます。
これらの薬は炎症を抑え、痛みを伝える神経の働きを抑えることで症状を和らげます。
痛みが強い場合には、ヒアルロン酸注射やステロイド注射を行うこともあります。
リハビリテーションでは、痛みが軽減してきたら、弱ってしまった筋肉を鍛え直し、関節の柔軟性を回復するためのトレーニングを行います。
手術療法
保存療法で効果が得られない場合や、症状が進行している場合は、手術療法も治療の選択肢です。
半月板損傷や靭帯損傷などでは、関節鏡手術が行われます。
関節鏡手術は小さな傷口からカメラや器具を挿入して行う手術で、身体への負担が少ないのがメリットです。
変形性膝関節症などで関節が著しく損傷している場合には、人工関節置換術が行われます。
人工関節置換術は損傷した関節を人工関節に置き換える手術で、痛みの軽減や関節機能の改善が期待できます。
膝の痛みと腫れが突然起こったときによくある質問
膝の痛みと腫れが突然起こったときによくある質問について、以下の2つに回答していきます。
上記の疑問に対する一般的な目安を知っておくと、ご自身の状態を把握し、医療機関で説明を受ける際にも役立ちます。
ただし、あくまで目安であり、正確な診断は専門医に委ねるようにしましょう。
膝に水が溜まっているか確認するには?
膝に水が溜まっている(関節水腫)かどうかを自分で正確に判断するのは難しいものの、いくつかの目安となるサインで推測することは可能です。
健康な方の膝と見比べることで、以下のような変化に気づきやすくなります。
- 見た目の変化:膝全体が腫れぼったくなり、膝のお皿(膝蓋骨)の輪郭がぼやけて不鮮明に見える。
- 触った感覚:患部がブヨブヨと柔らかく感じたり、熱感(熱っぽさ)を伴ったりする。
- 動作時の感覚:膝を深く曲げ伸ばしする際に、内部からの強い圧迫感や動かしにくさを感じる。
上記のようなサインは、関節内で何らかの炎症が起きていることを示唆しています。
膝に溜まる水は炎症反応によって過剰に分泌されるため、腫れや熱感が目安となります。
ただし、自己判断は危険であり、原因を特定するためにも早めに整形外科を受診しましょう。
膝を曲げると痛い原因は?
膝を曲げると痛む場合、膝関節の内部にある組織が損傷したり、炎症を起こしたりしている可能性が考えられます。
代表的な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- 変形性膝関節症
- 鵞足炎(がそくえん)
- 半月板や靭帯の損傷
- 疲労骨折
- O脚(内反膝)
など
上記のように、膝を曲げた時の痛みの原因はさまざまです。
痛みの出る場所や「どのような曲げ方」で痛むかによって原因は異なりますが、正確な診断には専門的な検査が求められます。
つらい膝の痛みと腫れには再生医療をご検討ください
膝は骨や関節、靭帯、腱などの構造が複雑な部位であるため、継続的な負担がかかることで炎症が起きて腫れや痛みが生じやすいです。
軽度の場合は様子見するケースもありますが、高熱、激痛、歩行困難などの症状がある場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
また、膝の腫れや痛みを早期に治したい方は、再生医療も選択肢の一つです。
再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、損傷した組織の再生・修復や炎症抑制が期待できます。
膝の再生医療では、以下のような流れで治療を進めます。
- 患者さまご自身の脂肪から幹細胞を取り出す
- 取り出した幹細胞を培養して数を増やす
- 培養した幹細胞を膝の関節内に注射して戻す
再生医療は患者さま自身の細胞を用いるため、アレルギーや拒絶反応の副作用リスクが少ない治療法として注目されています。
突然の膝の痛みや腫れを早く治したい方は、再生医療による治療も選択肢の一つとしてご検討ください。
具体的な治療法については、当院リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。
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監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設





















