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半月板断裂と損傷の違い|痛みや症状の現れ方、治療法について解説【医師監修】

半月板断裂と損傷の違い|痛みや症状の現れ方、治療法について解説【医師監修】
公開日: 2026.09.30

「半月板断裂と損傷の違いは?」
「半月板断裂と診断されたら手術が必要?」

膝をひねった後の痛みや引っかかりで医療機関を受診し、「半月板損傷」や「半月板断裂」と説明された方の中には、上記のような疑問や不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、「半月板損傷」は半月板に生じた異常を広く指す言葉で、断裂を含みます。

「半月板損傷」と「半月板断裂」が同じ病態を指して使われることもあるため、名称だけで判断せず、膝の状態に応じて治療方法を検討することが大切です。

本記事では、半月板断裂と損傷の違い、症状の現れ方、診断方法、治療方法、全治期間について詳しく解説します。

なお、近年の治療では、手術をせずに損傷・断裂した半月板の修復を目指す「再生医療」という選択肢もあります。

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再生医療は、患者さまの脂肪から採取した幹細胞や血液から抽出した血小板を用いて、損傷した組織の修復を促し、膝の痛みや引っかかりの早期改善を目指す治療法です。

【こんな方は再生医療をご検討ください】

  • 半月板損傷・断裂と診断され、手術以外の治療方法も検討したい
  • 医師から手術を勧められたが、できるだけ手術は避けたい
  • 半月板をできるだけ切り取らずに残したい
  • リハビリや注射などの保存療法を続けているが、痛みや引っかかりが改善しない
  • スポーツや仕事に早く復帰したい

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半月板断裂と損傷の違い

半月板断裂と損傷の違いは、「半月板損傷」が半月板に傷や変性などの異常が生じた状態の総称であるのに対し、「半月板断裂」はそのうち半月板に裂け目が入った状態を指す点です。

ここでは、2つの言葉の関係と症状の違いを解説します。

正しい知識を身につけて、ご自身の状態を理解する参考にしましょう。

半月板断裂は「半月板損傷」の一種

「半月板損傷」とは、半月板に傷や変性などの異常が生じた状態の総称です。

一方、「半月板断裂」は半月板損傷の一種で、半月板が部分的、または完全に断裂した状態を指します。

半月板断裂は、その形状や程度によって細かく分類されます。

  • 縦方向に裂ける「縦断裂」
  • 横方向に裂ける「横断裂」
  • 半月板が水平に裂ける「水平断裂」
  • 半月板の一部に亀裂が入っている「部分断裂」
  • 半月板が完全に裂けている「完全断裂」

とくに、大きく裂けた部分が関節内に挟まると、膝が動かなくなる「ロッキング」という状態を引き起こす場合もあります。

症状は損傷の程度や断裂の状態によって異なる

半月板損傷・断裂の症状は、損傷の程度や断裂の形・大きさ・部位によって異なり、「断裂だから必ず強い症状が出る」「損傷だから軽症」とは限りません。

たとえば、スポーツなどで膝を強くひねって半月板が断裂した場合は、強い痛みや急な腫れが現れやすい傾向があります。

一方で、加齢に伴う変性によって起こる断裂では、はっきりしたきっかけがないまま、鈍い痛みや違和感が続くケースもあります。

半月板損傷・断裂で見られる主な症状と、起こりやすいケースは以下のとおりです。

主な症状 症状の特徴 起こりやすいケース
膝の痛み 体重をかけたときや、膝の曲げ伸ばし・ひねる動作で痛む 外傷による断裂・加齢による変性のどちらでも起こり得る
膝の腫れ・水がたまる 関節内に水(関節液)がたまり、膝が腫れる 関節内で炎症が起きている場合
引っかかり感・違和感 膝を曲げ伸ばしするときに、何かが挟まるような感覚がある 傷んだ部分が膝の動きを妨げている場合
ロッキング 激痛を伴い、膝を動かせなくなる 切れた半月板が関節に引っかかった場合

出典:済生会「半月板損傷(断裂)」

上記のように、同じ「断裂」と診断された場合でも、症状の現れ方には個人差があります。

とくにロッキングは膝を動かせなくなるため、注意が必要です。

半月板損傷には症状が乏しいケースもあり、すべてが時間とともに悪化するわけではありません。

一方、痛みや腫れ、引っかかりが続く場合や、膝を動かせないロッキングがある場合は、医療機関を受診して状態を確認することが大切です。

なお、痛みや引っかかりが続き、手術以外の治療方法も検討したい方には、損傷・断裂した半月板の修復を目指す「再生医療」という選択肢もあります。

>>半月板損傷・断裂の改善を目指す「再生医療」についてはこちら

半月板断裂と損傷の診断方法

半月板断裂や損傷が疑われる場合の診断方法について、以下の2つのポイントを解説します。

早期の診断が早期治療につながるので、参考にしてください。

診察やテストの実施

整形外科では、診察と複数のテストを組み合わせることで、総合的に診断します。

診察・検査 内容
問診 どのような痛みか、いつから痛み始めたか、どのようなときに痛むかを聞く
視診 膝の腫れ、変形、皮膚の変色や熱感、歩行時の姿勢や動作を観察する
触診 膝関節の周囲を押したり動かしたりして、痛みの場所や程度を調べる
可動域検査 膝の曲げ伸ばしの範囲やスムーズさを確認する
マックマレーテスト 膝を曲げ伸ばし・捻る動作をして、クリック音や痛みの有無を確認するテスト
アプレーテスト 膝に圧力をかけながら動かし、半月板や靭帯の損傷を調べるテスト

これらの診察やテストにより、半月板損傷の可能性や重症度を推測します。

MRI検査で半月板の状態を確認

半月板はレントゲン(X線)検査では確認できないため、半月板の状態を詳しく評価する方法として、MRI検査が用いられます。

MRI検査は、強力な磁気と電波を使って体の内部を画像にする検査で、レントゲンでは写らない半月板や靭帯などのやわらかい組織を確認できます。

日本医学放射線学会の画像診断ガイドラインでも、半月板損傷の診断にMRIは有用であり、病歴の聞き取りを含めた診察と組み合わせて行うことが望ましいとされています。

出典:日本医学放射線学会 画像診断ガイドライン「膝関節の半月板・十字靱帯損傷の診断にMRIは勧められるか?」

MRI検査で主に確認する項目は、以下のとおりです。

  • 半月板の断裂や損傷の有無
  • 断裂や損傷の場所と大きさ
  • 断裂の形状(縦断裂、横断裂、水平断裂など)
  • 靭帯など他の組織の損傷の有無

MRIでは、正常な半月板は低信号(黒っぽい色)で写り、断裂がある場合は高信号(白っぽい影)が関節面まで達する所見が見られます。

ただし、半月板内部の高信号は変性でも見られます。

反対に、外側半月板の断裂のように、MRIでは見つけにくいとされるケースもあります。

そのため、MRIの結果だけで判断するのではなく、症状や診察の結果とあわせて、医師が膝の状態を総合的に評価します。

診断後は、損傷の程度や部位、ロッキングの有無、年齢、活動レベル、日常生活への影響などを踏まえて治療方針が検討されます。

半月板断裂と損傷の治し方に違いはある?主な治療法

半月板の治療法は、損傷の程度や部位、年齢や活動レベルなどによって異なります。

断裂と損傷で治療法に大きな違いがあるわけではありませんが、重症度によって選択される治療法は変わります。

以下の3つの治療法を解説します。

医師から手術を勧められて迷っている方や、手術以外の治療法を検討したい方は、再生医療についてもあわせてご覧ください。

保存療法

保存療法は、手術をせずに痛みや炎症をコントロールし、膝の機能回復を目指す治療法です。

軽度から中等度の損傷の場合や手術のリスクが高い方、高齢の方などに選択されます。

方法 内容
安静 膝への負担を最小限にして炎症を抑える
冷却 患部を冷やして炎症による痛みや腫れを軽減する
装具療法 サポーターや装具で膝の動きを制限し、安定性を高める
薬物療法 消炎鎮痛剤やヒアルロン酸注射で痛みを和らげる
リハビリテーション ストレッチや筋力トレーニングで膝周りの機能を回復させる

保存療法により、痛みなどの症状は数週間から2~3カ月で軽減することが期待できます。

手術療法

保存療法で効果が得られない場合や、半月板が大きく断裂している場合、ロッキングがある場合には手術が選択されます。

近年は関節鏡(小さなカメラ)を使った手術が主流で、傷が小さく体への負担が比較的少ないことが特徴です。

手術の種類 内容と特徴
半月板縫合術

・損傷した半月板を縫い合わせる手術
・半月板の機能を温存でき、スポーツ復帰までは約6カ月が目安

半月板部分切除術 ・損傷部分を取り除く手術
・回復が早く、スポーツ復帰までは約3カ月が目安

半月板の重要な機能を残すため、できる限り縫合術で温存する方針がとられています。

どの手術が適しているかは、損傷の状態や患者さまの希望を踏まえて、医師と相談のうえで決定します。

再生医療

「保存療法では改善がみられないが手術は避けたい」「なんらかの理由で手術を受けられない」という方には、再生医療という選択肢があります。

再生医療とは、患者さまの脂肪から採取した幹細胞や血液から抽出した血小板を用いて、損傷した組織の修復を促し、早期改善を目指す治療法です。

注射による治療のため入院の必要がなく、体への負担が比較的少ないことが特徴です。

以下の動画では、再生医療で半月板損傷が改善した症例を紹介しておりますので、あわせて参考にしてください。

【こんな方は再生医療をご検討ください】

  • 保存療法を続けているが、痛みや引っかかりが改善しない
  • 医師から手術を勧められたが、できるだけ手術は避けたい
  • 半月板をできるだけ切り取らずに残したい
  • 仕事や家庭の事情で、入院が必要な治療は受けにくい
  • スポーツや仕事に早く復帰したい

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当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料電話相談(0120-706-313/9:00~18:00)を実施しておりますので、お気軽にご相談ください。

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半月板断裂と損傷の違いに関してよくある質問

半月板断裂と損傷の違いに関してよくある質問を紹介します。

半月板断裂と損傷に関して、多くの方が気になるポイントをわかりやすく解説します。

半月板断裂と損傷の全治期間に違いはある?

全治期間は「断裂」か「損傷」かという名称ではなく、損傷の程度や治療法によって大きく異なります。

状態・治療法 回復期間の目安
軽度の損傷(保存療法) 数週間~2~3カ月
半月板部分切除術 2~3カ月でスポーツ復帰可能
半月板縫合術 5~6カ月でスポーツ復帰可能

軽度の損傷であれば保存療法で比較的早く回復しますが、重度の断裂の場合は手術やリハビリ期間が必要になるため、回復までの期間が長くなります。

半月板が断裂したら歩ける?

半月板が断裂しても、程度によっては歩ける場合があります。

しかし、重度の断裂でロッキング(膝が急に動かなくなる状態)が起こると、激痛のため歩けなくなる場合もあります。

また、歩ける場合でも痛みを放置すると症状が悪化するおそれがあるため、早めに医療機関を受診しましょう。

半月板断裂と損傷の違いを理解して自分に合った治療を検討しよう

「半月板断裂」は半月板損傷の一種であり、半月板が部分的、または完全に断裂した状態を指します。

断裂すると強い痛みやロッキングなどの症状が現れやすく、損傷の程度によって治療法や回復期間が異なります。

膝の痛みや違和感がある場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診することが大切です。

また、半月板損傷・断裂を早く治したい方は、再生医療による治療をご検討ください。

再生医療は、患者さまの脂肪から採取した幹細胞や血液から抽出した血小板を用いて、損傷した組織の修復を促し、早期改善を目指す治療法です。

【こんな方は再生医療をご検討ください】

  • 半月板損傷・断裂と診断され、手術以外の治療方法も検討したい
  • 医師から手術を勧められたが、できるだけ手術は避けたい
  • 半月板をできるだけ切り取らずに残したい
  • リハビリや注射などの保存療法を続けているが、痛みや引っかかりが改善しない
  • スポーツや仕事に早く復帰したい

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設