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尿毒症とは?症状・原因・治療法を医師が解説

尿毒症とは?症状・原因・治療法を医師が解説
公開日: 2026.04.30

尿毒症は腎機能が著しく低下した際に、本来排出されるべき老廃物が体内に蓄積することで起こる、命に関わる危険な状態です。

放置すれば意識障害や心不全など重篤な合併症を引き起こすため、早期の理解と対応が何より大切です。

本記事では、尿毒症の特徴から原因・症状や、予防・治療法までを解説します。

また腎機能の低下に対しては、患者様ご自身の細胞を活用する再生医療という選択肢もあります。

再生医療は、自身の幹細胞が持つ修復力・再生力を活用し、傷ついた組織や臓器の機能回復を目指す治療法です。

従来の「症状を抑える」「機能低下を遅らせる」治療とは異なり、根本的な改善へアプローチできる可能性があります。

再生医療についてさらに詳しく知りたい方や、ご自身の状態で治療が可能か知りたいという方は、公式LINEからお気軽にご相談ください。

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尿毒症とは|腎機能低下で起こる危険な状態

尿毒症とは、腎臓の働きが大きく低下することで、本来は尿として排出されるはずの老廃物や毒素が体内に蓄積し、さまざまな不調を引き起こす状態です。

腎臓は血液をきれいにして尿を作り、不要なものを体の外に出す役割を担うほか、水分や血圧のバランスを整える働きもしています。

しかし、腎機能が正常の30%以下にまで低下した「腎不全」の状態になると、老廃物を十分に排出できなくなります。
※参照:国立循環器病研究センター「腎不全|病気について」

その結果、体内に毒素が蓄積し、以下のような症状が現れるのです。

  • だるさ・疲れやすさ
  • 吐き気や食欲不振
  • むくみ
  • 意識がぼんやりする

さらに症状が進行すると、心臓や脳にも影響が及び、命に関わる危険な状態に至ることもあります。

尿毒症は進行すると自然に回復するのが難しく、人工透析や腎臓移植といった治療が必要になる場合も少なくありません。

腎臓の病気を早めに見つけて対処することが大切です。

尿毒症の原因

尿毒症を引き起こす主な原因は、以下のような腎機能を低下させるさまざまな病気や生活習慣にあります。

原因 概要
慢性腎臓病(CKD) 腎機能が長期間にわたって徐々に低下していく病気
糖尿病性腎症 糖尿病の合併症として腎臓のろ過装置が障害される
高血圧性腎障害 高血圧により腎臓の血管が傷つき、機能が低下する
急性腎障害(AKI) 感染症や脱水、薬剤などで急激に腎機能が低下する
長期の薬剤使用 鎮痛薬や一部の抗菌薬など、腎臓に負担をかける薬の長期服用

糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、腎臓の血管やろ過装置(糸球体)に持続的な負担をかけ、腎機能の低下を徐々に進行させる大きな要因です。

これらの疾患を抱えている方は、定期的な腎機能検査が重要になります。

また、ビタミンDの過剰摂取、クランベリー、クロム、ゲルマニウムといった特定のサプリメントが腎臓に悪影響を及ぼすケースも報告されています。

サプリメントを継続的に摂取している方は、医師や薬剤師に相談しながら使用しましょう。

尿毒症の症状

尿毒症の症状は、進行度によって大きく異なります。初期には自覚症状に乏しいものの、進行すると命に関わる重篤な症状が現れます。

ここでは、尿毒症の初期症状と末期症状について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

初期症状

尿毒症の初期段階では、自覚症状がほとんど現れないことが多いのが特徴です。

しかし、進行に伴って、以下のような症状が現れます。

  • 全身の強い倦怠感(だるさ)
  • 食欲の低下
  • 吐き気や嘔吐
  • 頭痛
  • 集中力の低下
  • 皮膚のかゆみ

これらの症状は一般的な体調不良と区別がつきにくく、最近疲れやすい・なんとなく調子が悪いと感じる程度で見過ごされがちです。

そのため、症状が慢性的に続く場合は注意が必要です。

糖尿病や高血圧などの持病がある方、家族に腎臓病の既往歴がある方は、こうした軽微な不調でも早めに医療機関を受診することが推奨されます。

末期症状

尿毒症が末期まで進行すると、蓄積した毒素が神経系に悪影響を及ぼし、以下のような命に関わる重篤な症状が現れます。

症状分類 具体的な症状
神経症状 錯乱、けいれん、昏睡
循環器症状 重度のむくみ、心不全
呼吸器症状 肺水腫による呼吸困難
その他 出血症状、意識障害

また、体液のコントロールができなくなることで重度のむくみが発生し、肺に水がたまる「肺水腫」を引き起こすケースもあります。

呼吸困難や心不全、出血症状を伴うなど、緊急の治療が必要な命に関わる状態です。

末期症状に至る前に治療を開始することが極めて重要ですので、初期症状の段階で早めの受診を心がけましょう。

尿毒症の診断基準

尿毒症の診断は、以下のように血液検査の数値と体に現れている症状をあわせて判断します。

検査項目 内容 基準値
血清クレアチニン値 筋肉の老廃物濃度 ・男性0.65〜1.07mg/dL
・女性0.46〜0.79mg/dL
血中尿素窒素(BUN) タンパク質分解の老廃物濃度 ・8〜20mg/dL
eGFR(推定糸球体ろ過量) 腎臓のろ過能力を示す数値 ・60未満で慢性腎臓病
・15未満で透析が必要な段階

これらの検査値に異常が見られた場合、腎機能の低下が疑われます。

eGFRは腎機能の状態を段階的に把握するうえで重要な指標です。

さらに、検査の数値だけでなく、以下のような症状があるかも重要な判断材料になります。

  • 神経症状:意識がぼんやりする、混乱、けいれん
  • 消化器症状:吐き気、食欲不振
  • 全身症状:だるさ、疲れやすさ
  • その他:むくみ

定期的な健康診断で腎機能の数値をチェックしておくことで、早期発見につながります。

数値に異常が見られた方は、できるだけ早く腎臓内科などの専門医を受診しましょう。

尿毒症を予防するためのポイント

尿毒症を防ぐには、日常生活の中でのわずかなサインを見逃さないことが大切です。

日々のセルフチェックとして、以下の項目を確認する習慣をつけると早期発見につながります。

チェック項目 確認のポイント
むくみ(浮腫) 顔や足がむくんでいないか
尿量 1日の尿量が低下していないか
夜間尿 夜中にトイレに行く回数が増えていないか
頻尿 日中のトイレの回数が増えていないか
倦怠感 体にだるさが続いていないか
貧血症状 息切れやめまいが起きていないか
皮膚のかゆみ 乾燥とは異なるかゆみがないか

これらのサインに1つでも心当たりがある場合は、自己判断せずに医療機関で腎機能検査を受けることをおすすめします。

早期発見・早期治療が尿毒症の進行を防ぐポイントとなります。

尿毒症の治療方法

尿毒症の治療は、進行度や原因に応じて段階的に選択されるのが基本です。

それぞれの治療法について、以下で詳しく解説していきます。

生活習慣の改善

生活習慣の改善は、腎臓への負担を減らし、尿毒症の進行を抑えるための基本となる対策です。

医師の指示に基づいて、以下のような取り組みが推奨されます。

  • 適切な水分摂取(医師の指示量を遵守)
  • 軽度の有酸素運動
  • 禁煙・節酒
  • 適正体重の維持

特に、糖尿病や高血圧を抱えている方は、これらの基礎疾患を適切に管理することが腎機能の保護につながります。

無理のない範囲で、継続できる生活習慣を築いていくことが大切です。

食事療法

食事療法は、尿毒症の悪化を防ぐためにとても大切な治療のひとつです。

腎臓に負担をかけないように、以下のように日々の食事内容を調整していきます。

管理項目 目的・内容
タンパク質の制限 老廃物を増やさないために適量を守る
塩分の制限 高血圧を防ぐため、1日6g未満が推奨される
カリウムの管理 不整脈を防ぐため、野菜や果物の摂取量を調整
リンの管理 骨のもろさを防ぐため、乳製品などを調整

食事制限は、自分の判断だけで行うと栄養が偏ってしまうことがあります。

医師や管理栄養士と相談しながら、自分の体の状態に合った食事を続けることが大切です。

薬物療法

薬物療法は、症状の緩和や合併症の予防、透析導入を延ばす目的で行われる治療です。

主に以下のような薬剤が、医師の管理のもとで使用されます。

  • 排泄促進剤:高カリウム血症を改善する
  • リン吸着薬:リンの吸収を抑える
  • エリスロポエチン製剤・鉄剤:腎性貧血を改善する
  • 利尿薬・降圧薬:浮腫・高血圧を改善する

処方される薬は患者様の状態や検査値によって異なります。

自己判断での服用中止や量の変更は症状悪化を招くおそれがあるため、必ず医師の指示に従いましょう。

透析

透析は、腎機能が著しく低下(eGFR10未満など)し、重篤な症状が出た場合に欠かせない治療です。

主に以下の2種類があります。

透析の種類 特徴
血液透析(HD) 週に数回通院し、機械で血液をきれいにする
腹膜透析(CAPD) 自宅で腹膜を利用して老廃物を除去する

血液透析は医療機関で専門スタッフの管理のもとで行われるため安心感がある一方、通院の負担があります。

腹膜透析は在宅で行えるため生活スタイルに合わせやすいものの、自己管理が必要です。

どちらの透析を選ぶかは、患者様の生活スタイルや全身状態を考慮し、医師と相談しながら決定していきます。

再生医療

再生医療は、尿毒症や腎機能低下(腎不全)に対する新たな治療の選択肢として注目されています。

再生医療とは人が本来持っている「細胞の修復力」を活用して、傷ついた組織や機能の回復を目指す治療法です。

これまでの治療が「腎臓の働きを補う・悪化を防ぐ」ことを主目的とするのに対し、再生医療は患者様ご自身が持つ「細胞の修復力・再生力」を活用して機能の回復を目指します。

当院(リペアセルクリニック)では、慢性腎臓病や糖尿病性腎症による腎機能低下に対する再生医療を提供しています。

実際の治療内容については、以下の動画でもご確認いただけますので、ぜひ参考にしてください。

治療内容について詳しく知りたい方や、ご自身の症状で治療が可能か確認したい方は、当院の公式LINEからお気軽にご相談ください。

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尿毒症を予防するためにも、腎臓の保護を意識した生活習慣を心がけよう

尿毒症は一度進行すると完治が難しく、重症化すると命に関わることもある病気です。

しかし、原因となる高血圧や糖尿病をしっかり管理し、食事や運動などの生活習慣を整えることで予防や進行の抑制が期待できます。

以下のような初期サインを見逃さず早期に医療機関を受診しましょう。

  • 全身の強い倦怠感(だるさ)
  • 食欲の低下
  • 吐き気や嘔吐
  • 頭痛
  • 集中力の低下
  • 皮膚のかゆみ

糖尿病や高血圧などの持病がある方、家族に腎臓病の既往歴がある方は、定期的な腎機能検査を欠かさないようにしましょう。

腎機能の低下に不安がある方や、従来の治療で十分な改善が見られない場合には、再生医療という選択肢もあります。

再生医療は、ご自身の細胞の力を活かして、腎機能の回復を目指す治療法です。

当院(リペアセルクリニック)の公式LINEからもお気軽にご相談いただけますので、進行してしまった症状に対するお悩みや不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

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監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長