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肝嚢胞は自然に消える?消失が稀な理由と注意すべき症状を解説

肝嚢胞は自然に消える?消失が稀な理由と注意すべき症状を解説
公開日: 2026.01.30

健康診断や人間ドックで「肝嚢胞」と診断され、聞き慣れない言葉に不安を感じている人もいるのではないでしょうか。

肝嚢胞とは肝臓の中に液体が溜まった袋状の病変を指し、多くの場合は良性で、すぐに治療が必要になるケースは少なく、経過観察となることが一般的です。

しかし、「放置しておいて本当に大丈夫?」「放っておけば自然に消えるの?」と心配に思う方もいるでしょう。

本記事では、肝嚢胞の自然消失の可能性や注意が必要な症状、具体的な治療法について解説します。

肝嚢胞についての正しい知識と適切な対処法を知り、ぜひ今後の治療方針を決める際の参考にしてみてください。

\手術を避ける新たな選択肢/

また肝嚢胞の治療では、嚢胞が大きくなった場合に穿刺や外科的手術が検討されることがあります。

しかし、できるだけ手術は避けたいという方は、再生医療も検討しましょう。

再生医療は自身の細胞を用いて、肝臓が本来持つ修復力をサポートし、炎症や損傷を受けた肝組織の回復や肝機能の改善を目指す治療法です。

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肝嚢胞(のうほう)が自然に消えるケースはほとんどない

結論からお伝えすると、一度形成された肝嚢胞が自然に消失したり、明らかに小さくなったりするケースはほとんどありません。

肝嚢胞が液体を内側に分泌する性質をもった袋状の構造であるためです。

また、肝嚢胞が自然に消えにくい主な理由には、以下のような点が挙げられます。

  • 嚢胞の壁自体が液体を作り出す性質を持っている
  • 袋状の組織が自然に塞がって消失することは、物理的に難しい

これらの理由から肝嚢胞は無症状のまま自然に消えていくことはほぼなく、時間の経過とともに大きさが保たれる、あるいはゆっくりと増大することが一般的です。

例外的に嚢胞が破裂したり、感染を起こした後に治癒過程で縮小・消失することもありますが、これらは腹痛や発熱などの症状を伴う特殊なケースであり、自然経過として期待できるものではありません。

ただし、肝嚢胞の多くは良性の変化であり、無症状であれば直ちに治療が必要となることは少ないため、過度に恐れる必要はありません。

一方で、そのうち治るだろうと自己判断で放置するのではなく、医師と相談しながら定期的な画像検査を受け、変化を確認していくことが大切です。

多くは良性だが、経過観察や受診が必要な場合もある

肝嚢胞の大部分は良性であり、すぐに治療が必要になる場合は少ないといわれています。

嚢胞が小さく、変わった症状が見られない場合は、そのまま経過観察となるケースが一般的です。

ただし、良性であっても放置はせずに嚢胞が大きくなっていないか、破裂や感染などの合併症が起きていないかを定期的な検査で確認することが大切です。

項目 内容
検査の頻度 年に1回程度(医師の指示による)
検査の内容 腹部超音波検査(エコー)など
検査の目的 サイズの変化や合併症の有無を確認する

経過観察として年に1回程度の検査を受けることで、万が一の変化が生じた際には早めに対処可能です。

自覚症状がない場合でも自己判断で検査を中断せず、医師の指示に従って定期的に受診しましょう。

肝嚢胞ができる原因とは

肝嚢胞が発生する原因は現時点では完全には解明されていませんが、多くは出生前の胆管形成過程で生じる先天的な異常が原因と考えられています。

胆管の一部が袋状の構造として残り、そこに長い時間をかけて液体が溜まることで、嚢胞として形成されるのです。

また先天性以外の原因としては、以下が関係していると考えられています。

  • 外部からの衝撃や炎症
  • 寄生虫(エキノコックス)への感染
  • 女性ホルモン(エストロゲン)の影響

ただし、これらの要因がどのような仕組みで嚢胞を形成するのかは、現時点では明確になっていません。

実際にはひとつの原因だけで説明できるものではなく、遺伝的な体質や環境要因などが複雑に関与して発生すると考えられています。

肝嚢胞の主な治療法

肝嚢胞は、無症状であれば治療を行わないことが一般的です。

しかし、腹部膨満感や痛みなどの自覚症状がある場合や、合併症を併発した場合には治療が必要になります。

肝嚢胞に対する治療法は、主に以下の内科的治療と外科的治療の2つに分けられます。

項目 具体的な治療法 特徴
内科的治療 穿刺吸引・硬化療法 ・針で水を抜き、薬剤で固める
・体への負担は軽いが再発も考慮する
外科的治療 腹腔鏡下嚢胞開窓術 ・腹腔鏡で嚢胞の壁の一部を切除する
・再発率が低く標準的な治療
肝切除術 ・嚢胞を含め肝臓の一部を切る
・確実だが負担が大きい
肝移植 ・肝臓を取り替える治療法
・重篤な多発性の場合のみ検討

※出典:一般社団法人 日本肝臓学会 肝移植適応・登録基準

標準的に選択されるのは、外科的治療法の一種である腹腔鏡(ふくくうきょう)を用いて嚢胞の一部を開放する手術です。

赤子や稀なケースですが、重篤な多発性肝嚢胞の場合には肝移植が検討されることもあります。

治療方針の決定にあたっては嚢胞の大きさや位置、全身状態などを総合的に考慮し、医師が判断します。

肝嚢胞が自然に消えるのは稀!気になる症状は早期受診を

肝嚢胞が自然に消失することは稀であるため、早期にかかりつけの病院を受診して診断を受けることが重要です。

自己判断で放置した場合、知らぬ間に嚢胞が増大して周囲の臓器を圧迫し、体の不調や食欲低下を招く可能性があります。

以下のような症状が見られる場合は、嚢胞の肥大化や嚢胞内での出血、感染などの合併症を引き起こしている可能性があるため早めに医療機関を受診しましょう。

  • 腹部の張りや圧迫感(腹部膨満感)
  • 右上腹部や背中の痛み
  • 食欲不振や早期満腹感
  • 息苦しさや呼吸の違和感

また肝嚢胞の治療では、嚢胞が大きくなった場合に穿刺による内容液の除去や外科的切除が検討されることがあります。

手術をできるだけ避けたい方や肝臓の状態を整えたいという方は、再生医療も選択肢の一つになります。

再生医療とは患者さま自身の細胞を用い、肝臓が本来持つ修復力をサポートすることで、炎症や損傷を受けた肝組織の回復や肝機能の改善を目指す治療法です。

「手術以外の選択肢について知りたい」「肝臓の機能をできるだけ保ちたい」という方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも、治療内容についてご紹介していますので、参考にしてください。

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肝嚢胞についてよくある質問と回答

肝嚢胞についてよくある質問と回答は、以下のとおりです。

ぜひ参考にして、自身に合う治療法を見つけましょう。

肝嚢胞はストレスと関係はありますか?

現段階の研究においては、ストレスやアルコール摂取が直接的な原因となって肝嚢胞が発生するという明確な因果関係は確認されていません。

肝嚢胞の発生メカニズムは、主に先天的な要因などが関与していると考えられています。

ただし過度な飲酒やストレスは肝臓の負担となり、他の病気や痛みの悪化につながる可能性があるため、規則正しい生活を心がけることが大切です。

肝嚢胞は放置しても問題ない?

肝嚢胞は放置しても良いというわけではありません。

良性の診断であればすぐに治療を行う必要はありませんが、医療機関を受診せずに放置した場合は以下のようなリスクを見逃す可能性があります。

  • 嚢胞のサイズ増大に気づけない
  • 嚢胞内出血や感染の発生に気づけない
  • 周囲臓器への圧迫による影響が悪化する

上記のリスクを見逃さないためにも年に1回は検査を受け、医師の指導のもとで経過観察を続けていきましょう。

監修者

渡久地 政尚

Masanao Toguchi

医師

略歴

1991年3月琉球大学 医学部 卒業

1991年4月医師免許取得

1992年沖縄協同病院 研修医

2000年癌研究会附属病院 消化器外科 勤務

2008年沖縄協同病院 内科 勤務

2012年老健施設 かりゆしの里 勤務

2013年6月医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長

2014年9月医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長

2017年8月医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 院長