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肝硬変を治す方法!再生医療は低下した肝機能を改善へと導く新たな治療法 病気の治療には「病気の原因を根本的に治療する方法」と「病気の進行や症状の発生を抑えることが目的となる治療」の 2 種類があります。 では、「肝硬変」を根本的に治す方法はあるのでしょうか。 今回は、肝硬変を根本的に治す方法について解説します。 こちらもご参照ください 肝硬変を治すことはできるのか? 結論から述べますと、従来の医療技術では肝硬変を根本的に治す方法はない!とされていました。 そもそも「肝硬変を治す」という意味について論じる必要もあるのですが、ここでは「肝硬変が治る=肝臓が元の状態に戻る」と定義しておきます。 肝硬変という病気は名前の通り「肝臓が硬く変質する」という状態なのですが、その原因は慢性肝炎などを原因として肝細胞が修復時に線維化し、それが蓄積することで肝臓が硬く小さくなってしまうのです。 この状態を放置すると肝臓を流れる血流が滞ることになり、そうなると、さまざまな全身疾患の合併症リスクを高めることになります。最終的に「肝臓がん」に進行してしまいかねない可能性があります。 一般的な「ケガ」であれば適切な治療を施せば自然に治るものですが、硬くなってしまった肝臓を自然に元の状態に戻すことができないのです。 ということは、肝硬変を治すことは不可能なのでしょうか?! 従来の肝硬変の治療方針 肝硬変を治す方法がないとしても、医療機関で肝硬変であると診断されれば、以降、その時点で適切と思われる治療を継続していくことになります。 肝硬変が治せないとすると、その治療は何を目的とするのでしょうか? それは「これ以上、肝機能を低下させず、合併症のリスクを減らす」ということが基本的な治療方針となります。 例えば「食事(栄養)」に関しては、バランスの良い食事を心がけながら患者さんの健康状態に応じてタンパク質やエネルギー不足に注意します。 そのほか、原因疾患の治療や運動療法などを継続することで肝機能の維持に取り組みますが、これを継続しても自然に肝機能が改善されることはありません。やはり、肝硬変を治すことは難しいのでしょうか? 肝機能の改善に役立つ!再生医療という可能性 これまで「治す方法がない」とされてきた肝硬変ですが、実は注目の新しい治療方法があります。それが「再生医療」という先端医療です。この治療方法なら肝硬変を根本的に治療できる可能性があります。 再生医療は、文字通り、再生させる医療です。仕組みは、幹細胞という誰の身体の中にもあり、さまざまな細胞に変化しながら組織を修復する細胞を利用すします。この幹細胞を用いることで肝臓を修復し、低下した肝機能を改善へと向かわせることを期待する治療法です。 治療の結果には個人差がありますが、合併症や肝機能低下といった恐怖から解放されるなどの効果を期待することが可能な方法です。 肝臓疾患への再生医療は、今まで「完治しない」といわれていた症状を根本的に改善できる可能性がある画期的な治療法です。 再生医療が肝硬変の改善に新たな道筋を付けたということです。 まとめ・肝硬変を治す方法!再生医療は低下した肝機能を改善へと導く新たな治療法 従来は治す方法がないとされていた肝硬変ですが、再生医療には肝硬変を治し、症状を改善できる可能性があります。 もちろん100%効果があるというわけではありませんが、可能性を見出せるだけでも十分に画期的な治療法であるといえるでしょう。 肝硬変や肝臓疾患による症状に悩んでいる人は、一考の価値ある治療法として検討してみてはいかがでしょうか。再生医療は可能性に満ちた治療方法です。興味があれば当院にお問い合わせください。ご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.02.24 -
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病気の治療にかかる期間は、体への負担や費用面の負担から考えると、できるだけ短い方が良いでしょう。 「肝硬変」も治療が必要になりますが、これから肝硬変とつきあっていかなければならない人にとっては治療期間が気になるところだと思います。 そこで今回は、肝硬変の治療期間について解説します。 こちらもご参照ください 肝硬変の治療期間と肝臓の状態について 肝硬変の治療期間について理解するうえでは、そもそも肝硬変という病気がどのような状態であるのか理解する必要があります。 肝硬変とは、文字通り肝臓が固く変質してしまう状態のことです。 なぜ肝臓が硬化するのかといえば、多くの場合は何らかの原因によって発生した慢性的な肝臓の炎症(肝炎)により発症します。 炎症を起こした肝臓は細胞が壊れ、修復するたびに線維化が進んでしまうと、次第に肝臓は小さく硬くなってしまうのです。 そして、一度肝硬変であると診断された場合、従来の治療法では肝臓を元に戻すことは極めて難しいとされてきました。 つまり、肝硬変は基本的に「一生かけてつきあっていく病気」だったのです。 従来の肝硬変の治療法 従来の肝硬変の治療法はいわゆる「根治治療(病気を根本的に治す治療)」ではなく、症状の進行を防ぐための治療が中心となり、以下のような治療を行うのが一般的です。 ・肝炎の治療 ・肝庇護療法(肝臓を鎮静化させる) ・免疫抑制剤の使用(自己免疫異常による肝硬変) ・食事療法 ・運動療法 選択される治療法は、肝臓の状態や肝硬変の原因、その他の要因を加味して決められます。 いずれの治療法も変質した肝臓の状態を改善する治療法ではないため、現状の肝機能を維持するという方針となりますので、基本的に治療期間はその後の人生すべてにまたがることになるでしょう。 肝硬変を再生医療で治療できる時代です! 肝硬変の治療期間が半永久的になるというのは、従来の常識でした。 しかし現在は、肝硬変を根本的に治療できるかもしれない治療法として「再生医療」が注目されています。 再生医療とは、さまざまな細胞に変質して壊れた組織を修復する働きをする「幹細胞」を利用し、硬質化した幹細胞を修復することで肝硬変の症状を改善できる可能性がある治療法です。 再生医療の成果は個人差があるので100%肝硬変を根治治療できるとは限りませんが、肝硬変の合併症のリスクを減らすなどの効果は期待できます。 まとめ 肝硬変は一度診断されたら元の状態に戻らない、治らないといわれてきました。 しかし、新しい治療法である再生医療には肝硬変を改善できる可能性を見出すことができます。 再生医療による治療法も選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。
2020.02.12 -
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肝臓がんにいたる3つの原因と、予防のために出来ること 肝臓は病気になってもなかなか症状が現れず、気が付きにくい臓器です。そのため治療が遅れ、知らないうちに肝臓がんなどの深刻な病気になってしまうことがあります。 今回は、肝臓がんの原因にはどのようなものがあるのか、また、予防するにはどうしたらいいのかについて解説します。 肝臓がんの原因は主に 3 つ! 肝臓疾患を引き起こす主な原因は、「アルコール」「肥満」「ウイルスの」 3 つです。 それぞれについて、予防法と併せて詳しく解説します。 原因①アルコールによる、肝硬変から肝臓がん アルコールを飲みすぎるとさまざまな臓器に悪影響が出ます。なかでも肝臓はアルコールの害を受けやすい臓器です。なぜなら、肝臓の役割の1つにアルコールや有害物質、薬物などの解毒と分解があるからです。 出来る予防方法は? 飲酒期間が長いほど脂肪肝のリスクは高くなりますが、飲酒を控えることで改善も可能です。しかし肝臓の病気はほとんど自覚症状がないため、放置されることが多く治療も困難です。 さらに飲酒を続けると肝硬変から肝臓がんへと進展する可能性もあります。予防のためには、お酒を飲む習慣のある方は医療機関で定期的に検査を受けましょう。 原因②肥満による、脂肪肝から肝臓がん 食べ過ぎによる肥満が脂肪肝の原因になり、脂肪肝が進行すると肝臓がんになることがあります。お酒を飲む習慣がなくても、肥満である場合は肝臓がんのリスクが上昇するという研究結果もありますから、肥満には気を付けたいですね。 出来る予防方法は? 体重は自分でコントロールすることができます。 肝臓がん予防のためには、日頃から適切な運動、食生活のコントロールをし、体重の維持に努めましょう。 原因③ウイルスによる肝臓がん B型肝炎・C型肝炎ウイルスによる肝炎が原因で、肝臓がんを発症することがあります。B型肝炎は現在、母子感染防止策が取られており、C型肝炎は現在、輸血や血液製剤による感染対策が取られていて、日常での感染の危険はありません。 しかし、感染対策が取られるようになった以前に感染された方が、肝炎ウイルスで慢性肝炎になっている可能性があります。その場合、自覚症状はほとんどみられません。 出来る予防方法は? 予防のためにも、心配な方は医療機関で肝炎検査を受けて、早めに治療を始めましょう。 まとめ・肝臓がんにいたる3つの原因と、予防のために出来ること 肝臓がんは、アルコール、肥満による脂肪肝、ウイルス感染などが原因になります。肝臓がんにならないためには健康状態のチェックが必要です。特に肝臓の病気は自覚症状が現れにくいので、検診の結果をよく確認してください。 肝臓疾患の治療として、自己脂肪由来幹細胞を用いた再生医療に注目が集まっています。再生医療では、幹細胞の点滴治療を行うことで肝臓の機能を改善する効果が期待できます。 弱った肝臓を修復し、正常な肝臓に戻すことを目指した治療法で、高い効果が期待できますから、肝臓疾患の方は再生医療も治療法の1つとして検討してみるとよいでしょう。 この記事がご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.01.26 -
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肝臓の病気、早期の脂肪肝を治す!脂肪肝を指摘されたらどうする? 肝臓の病気と言われると、治るかどうか不安になる人も多いのではないでしょうか。 そして、肝臓の病気の中でも近年患者数が増加している脂肪肝も、治る病気なのかどうかが気になるところでしょう。 今回はそんな脂肪肝について、治すことができるのか、どうかについて解説します。 脂肪肝は治るのか 沈黙の臓器といわれる肝臓は、人間の体で最大の内分泌臓器です。 肝臓に脂肪がたまった状態を脂肪肝といい、脂肪肝になると肝臓本来の機能を発揮することができなくなります。 しかし、脂肪肝が重症に至っていない脂肪肝であれば、食事療法や運動療法で治る可能性があります。進行しないうちに医療機関を受診し、早く治すようにしましょう。 治癒までの期間は、軽度のものでは 1~2 か月程度ですが、長いと数年かかることもあります。また治癒までの期間は、発見時の状態や本人の意識にも左右されますので医師の診断や注意点をしっかり聞き、長引くことのないよう治療に専念しましょう。 生活習慣の改善が治る期間を短くするのに重要なポイントになると言えるでしょう。 脂肪肝を治すにはどうする? 検診などで脂肪肝を指摘されたら、早く治すことが大切です。 脂肪肝の原因は、アルコール、食生活、運動不足が挙げられます。そのため、脂肪肝を治すには、ライフスタイルの見直しが必要です。 アルコールが原因ならアルコールを断つか、減らす必要があります。食生活が原因の場合は、脂肪や糖質に気を付けたバランスのよい食事を心がけましょう。 また肥満と脂肪肝との関連もあり、肥満の人は減量することで脂肪肝が改善することがわかっています。運動をすることで、体や肝臓にたまった脂肪を減らすことができるのです。 適度な運動はストレス発散にもなります。ストレスがたまると飲みすぎたり食べすぎたりしてしまう人は、ストレス発散できるような運動をするのもいいでしょう。 脂肪肝に再生医療という選択肢もある! 脂肪肝は、進行すると肝硬変や肝臓がんといった命に関わる病気になるリスクがあります。 肝臓の組織が線維化し硬くなると、もとの肝臓の状態に戻すことが困難になり、肝臓の機能を果たせなくなります。 脂肪肝の治療は食事療法や運動療法がメインですが、人によっては我慢がつらい、運動がどうしても苦手ということもあるでしょう。また、頑張っていてもなかなか脂肪肝を治すという目標を達成できないこともあるかもしれません。 そんな脂肪肝の治療に、近年注目を集めているのが再生医療です。 再生医療では自己由来幹細胞を、点滴を用いて血管を辿り、肝臓に届けます。そして肝臓の組織を修復させ、肝臓の機能が正常に戻るのを助けます。 脂肪肝が進行して線維化してしまった場合でも、幹細胞が線維化した細胞を溶解・修復させ、肝臓の機能を取り戻す効果が期待できます。 まとめ・肝臓の病気、早期の脂肪肝を治す!脂肪肝を指摘されたらどうする? 脂肪肝はアルコール、食生活、運動不足が原因なので、治療は食事療法と運動療法が基本ですが、治るまでの期間を短くするには生活習慣の改善がポイントになります。 また、再生医療によって脂肪肝を治す効果も期待できます。 脂肪肝は早く治すことが必要ですから、まずは専門医を受診し、自分に合った治療法を検討してみてください。 監修:リペアセルクリニック大阪 こちらもご参照ください
2020.01.11 -
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肝硬変や肝臓がんに移行するリスクが高い脂肪肝!治療に重要なライフスタイルの見直しとは 進行すると「肝硬変」や「肝臓がん」に移行するリスクが高まる「脂肪肝」。 近年、日本における食生活の欧米化から、アルコールを飲まない人にも脂肪肝が増加していることをご存知でしょうか。命に関わるような状態になる前に、早期発見・早期治療をしたいものです。 そこで今回は、脂肪肝について、さらに脂肪肝の治療についてご紹介します。 脂肪肝とは 脂肪肝は、肝臓に脂肪がたまった状態になることで肝臓が本来の機能を果たせなくなることです。脂肪肝が進行すると肝臓の組織が線維化し硬くなる「肝硬変」になるリスクがあります。 この線維化した肝臓は元の状態に戻すのが難しく、そうなる前に脂肪肝の治療をすることが大切です。 脂肪肝は、アルコールの摂取や脂肪・糖質の多い食事が原因になるため、脂肪肝の治療には食生活などライフスタイルの見直しが大切になります。 脂肪肝の治療に大切なライフスタイルの見直し それでは、脂肪肝になったり、疑いがある場合に必要なライフスタイルの見直しについてみてみましょう。 アルコールの量を減らす・禁酒するライフスタイルの変更 肝臓の働きにアルコールを解毒・分解させる機能があり、分解するときに中性脂肪が生成されます。そのため、アルコールをたくさん飲むと、分解する過程でこの中性脂肪が増え、肝臓にたまってしまうのです。 アルコールによる脂肪肝の場合は、アルコールの量を減らすか禁酒をしなければなりません。 いきなり禁酒は難しいという人であっても休肝日を決める、1日に飲む量を減らすことに取り組み、最終的に禁酒に向かわねばなりません。 食事療法によるライフスタイルの変更 肝臓に脂肪がたまった状態が脂肪肝なので、アルコールを飲まない人でも脂肪肝になるのは、食事が原因であることが多いです。欧米化した食事は脂肪分や糖質を多く含んでいるため、体の中に中性脂肪が増え、肝臓に脂肪がたまるのです。 痩せている人でも脂肪肝になる人はいます。ダイエットで低栄養状態になると、体が脂肪を蓄えようとします。肝臓はエネルギーを貯める臓器でもあるので、脂肪を貯めてしまうのです。 脂肪肝の治療には、食事の見直しが必要です。1 日 3食、バランスのいい食事をし、脂肪や糖質を取りすぎないように気をつけてください。食事療法は糖尿病や脂質異常症を併発している人にもおすすめです。 運動療法によるライフスタイルの変更 運動をすると体の中の脂肪を燃やすことができますが、運動不足が続いていると脂肪はどんどんたまってしまいます。そのため肥満の人には、運動療法が必要です。 減量は脂肪肝の改善に効果的だということがわかっています。運動をして筋肉をつければ、基礎代謝があがり脂肪を燃焼しやすくなるでしょう。1 日 5 分や 10 分であっても、意識して体を動かすようにしてください。 薬物療法によるライフスタイルの変更 脂肪肝に対する根本的な治療になる薬物療法はありません。しかし補助的に治療に薬を用いることはあります。 脂肪肝では、糖尿病や脂質異常症を併発していることがあるため、そちらの病気への薬物療法を行うのです。しかしまずは食事と運動です。あくまでも薬物療法は補助的な立ち位置といえるでしょう。 脂肪肝に新しい治療法・再生医療の可能性 従来の治療方法では、脂肪肝で肝臓の組織が線維化して硬くなる肝硬変に進行すると、元には戻ることはありませんでした。しかし近年、その線維化した組織を溶解し、修復できる再生医療が注目されています。 再生医療は最先端の治療方法です。再生医療における幹細胞治療では、自己由来幹細胞を用いて肝臓の組織を修復させます。肝臓の組織が修復されると、脂肪肝で弱った肝臓の機能の正常化が期待できるという新しい治療方法です。 まとめ・肝硬変や、肝臓がんのリスクになる脂肪肝!治療とライフスタイルの見直しについて 脂肪肝の治療にはライフスタイルの見直しが必要です。栄養バランスの良い食事をする、脂肪や糖質を取りすぎないようにする食事療法や、体を動かして脂肪を燃焼させる運動療法も併せて行います。 また、近年注目を集めている再生医療という治療法もあり、従来になかった効果的な治療方法として選択肢の1つになることも知っておきましょう。 ただ、再生医療は一般的な病院やクリニックで受けることができません。当院は厚生労働省から認可を受けた再生医療専門のクリニックです。治療に関するご質問等はお気軽にお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.01.07 -
- ひざ関節
- 幹細胞治療
膝の靭帯損傷、どこが痛みますか?部位によっては自然治癒が可能です 膝の靭帯損傷というケガをしてしまい、手術を勧められている方の中には、手術をしないで治療できたらと望んでいる人も多いのではないでしょうか。 実は、膝靭帯損傷の部位によっては自然治癒が可能です。 どの部位なら自然治癒が可能なのか、自然治癒の治療方法や、自然治癒が難しい場合の治療方法について紹介します。 膝靭帯損傷は、内側の側副靭帯損傷なら自然治癒が可能 膝関節の下の脛が、外側にねじれたときに発生するのが内側側副靭帯損傷で、スポーツの膝靭帯損傷の中では比較的多いです。 損傷の程度によって、以下のように重症度が異なります。 ・重症度1:症状は痛みがあるだけで膝の左右への不安定さがない ・重症度2:痛みがあるものの30度膝屈曲位で主に左右方向に不安定 ・重症度3:痛みが強く30度屈曲位と完全伸展位で不安定 保存療法で膝靭帯損傷の自然治癒が目指せるとは? 重症度が1度や2度の内側側副靭帯損傷であれば、手術をしない保存療法で自然治癒を目指せます。 手術をしない保存療法では、サポーターで固定して損傷箇所が融合するのを6週から8週待ちます。ギプスによる固定はなるべく使わない傾向にあります。 膝靭帯損傷の自然治癒が見込めない場合は手術か再生医療 内側側副靭帯損傷以外の膝靭帯損傷の場合、自然治癒は見込めないので保存療法は選択せず、手術療法か再生医療を選択することになります。 手術療法では、自分の腱組織を用いた靭帯再建術が関節鏡を用いて行われ、術後には3~6ヶ月のリハビリが必要になります。 再生医療をご存知でしょうか?これまでの手術にとって変わる最先端の治療で、現在とても注目されている治療方法です。 自身の幹細胞を注入する治療方法は、手術を避けることができる上、入院不要なため、身体への負担が少なく、治療やリハビリに時間を費やすことがなく早い治癒が望めるという特徴があります。 まとめ・膝の靭帯損傷、どこが痛みますか?部位によっては自然治癒が可能です できれば自然治癒で膝靭帯損傷を治したいと思う人も多いと思いますが、実際に自然治癒で治療ができるのは、内側側副靭帯損傷の重症度が軽いケースに限られています。 その他の膝関節の靭帯に関する治療は、手術療法が一般的です。しかし、最近は手術療法だけでなく、再生医療を用いた治療も可能になってきました。 再生医療は、自分の幹細胞を注入する治療なので、手術をした時のような身体への負担がかからず、自然治癒に近い治療と言えます。身体に負担をかけずに治療をしたい、なるべく早い治癒を目指したいと考えている人は再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 当院は再生医療専門クリニックです。国内有数の症例数を有し、再生医療専門医が診察や治療に当たります。再生医療の治療に興味やご質問などございましたらお気軽にお問い合わせください。 監修;リペアセルクリニック大阪院
2019.10.02 -
- ひざ関節
- 幹細胞治療
膝靭帯損傷は、程度によっては完治までに時間を要する疾患です。しかし、スポーツや仕事の関係上、早期に治したい方もいらっしゃるでしょう。 そこで本記事では、膝靭帯損傷を早く治す方法をまとめて紹介します。適切な方法を模索し、日常生活やスポーツにおける早期復帰を目指しましょう。 膝靭帯損傷を早く治す方法3選 膝靭帯損傷を早く治すためには、適切な対処と治療が不可欠です。ここでは、膝靭帯損傷を早く治す3つの方法について詳しく解説します。 早期の受診・治療 膝靭帯損傷を早く治すためには、早期の受診と適切な治療が重要です。 損傷直後は痛みや腫れが軽度な場合もありますが、放置すると症状が悪化し回復に時間がかかる可能性があります。専門医の診断を受けることで損傷の程度を正確に把握し、適切な治療計画が立てられます。 軽度の損傷であれば保存療法で対応できますが、重度の場合は手術が必要になることもあります。早期な治療の開始で回復期間を短縮し、合併症のリスクを減らせます。 RICE(ライス)処置の実施 RICE処置は、膝靭帯損傷の初期対応として非常に効果的です。RICEとは、以下の頭文字を取った総称です。 ・Rest(安静) ・Ice(冷却) ・Compression(圧迫) ・Elevation(挙上) まず、患部を安静にし、過度な負荷をかけないようにします。次に氷やアイスパックで冷却し、腫れと痛みを軽減します。包帯等で適度に圧迫し、さらに腫れを抑制します。最後に、患部を心臓より高い位置に挙げることで血流を改善し、腫れの軽減を促します。 この処置を損傷後48時間以内に適切に行うことで、炎症を抑え早期回復につながります。 リハビリテーションの実施 適切なリハビリテーションは、膝靭帯損傷からの回復を加速させる重要な要素です。 リハビリの内容は損傷の程度や部位によって異なりますが、一般的に関節可動域の改善、筋力強化、バランス訓練などが含まれます。初期段階では、過度な負荷を避けながら、ゆっくりと関節の動きを改善していきます。徐々に負荷を増やし、大腿四頭筋やハムストリングスなどの筋力強化を行います。 また、プロプリオセプション(固有受容感覚)を改善するバランス訓練も重要です。リハビリテーションを専門家の指導のもとで適切に行うことで膝の機能を効果的に回復させ、再発のリスクを低減できます。 食生活の改善 膝靭帯損傷をより早く治すためには、食事に気をつけることも大切です。 体を構築する良質な栄養を摂取し、内部から早期回復を目指します。 必要な栄養素 回復を助ける主な食品 ・タンパク質 ・ビタミン ・ミネラル ・コラーゲン ・スペアリブ ・鶏ガラスープ ・貝類 ・牛スジ 食べ物では、タンパク質やビタミン・ミネラルの豊富な食材がおすすめです。膝関節には、コラーゲンの多い食品がおすすめで、スペアリブや鶏ガラスープ・貝類・牛スジなどが回復を助けてくれます。 また、膝靭帯損傷の回復を早める食事のコツは、普段の4分の3に食事量を減らすことです。 ケガをすると体を動かせないため、エネルギー消費量が少なくなります。いつもの量を食べると、体重や体脂肪が増加して膝関節に負担をかけてしまうため、間接的に回復が遅れてしまいます。 膝靭帯損傷を早く治すなら再生医療もおすすめ 膝靭帯損傷をはじめとする治療において、近年では再生医療が注目されています。 再生医療は、患者自身の幹細胞を培養し、損傷した組織の修復を促進する革新的な治療法です。靭帯の再生を促進する観点から、回復期間の短縮に期待できます。また、従来の治療法と比べて副作用のリスクも低い点が特徴です。 膝靭帯損傷を早く治したいアスリートをはじめ、一般の方までご利用いただける治療方法となっています。興味のある方は当クリニックまでお気軽にご相談ください。 膝の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。 膝靭帯損傷を早く治したい方からよくある質問 この項目では、膝靭帯損傷を早く治したい方からのよく寄せられる質問に対して当クリニックで回答したものを紹介しています。 これらの情報を参考に、適切な対処を選択してみましょう。 靭帯損傷を早く治すサプリはある? 靭帯損傷の回復を促進するサプリメントとして、コラーゲンやグルコサミン、コンドロイチンなどが配合されたサプリメントが挙げられます。 コラーゲンは靭帯の主要成分であり、サプリの摂取は靭帯損傷の修復を助ける働きをします。グルコサミンとコンドロイチンは、関節の健康維持に役立つとされています。 その他、痛みの緩和に期待できるサプリメントは数多の種類が存在しますが、大切なのは規則正しい食生活です。サプリメントはあくまでも補助的な役割として捉え、食事から摂取できる栄養素で修復する意識を心がけましょう。 膝靭帯損傷を早く治すなら冷やすべき? 膝靭帯損傷を早く治すなら冷やすべき? 膝靭帯損傷の初期段階では、冷却(アイシング)が効果的です。 「RICE(ライス)処置の実施」の項目でもお伝えした通り、損傷直後の冷却は靭帯損傷を早く治すコツです。対して、慢性期では、血流を促進し組織の修復を助けるため効果があるため温める選択をとりましょう。 上記のように損傷の程度や回復段階によって処置が異なるため、専門医のアドバイスの下、冷却と温熱どちらを実践すべきか判断しましょう。 適切な対処で膝靭帯損傷を早く治そう! 膝靭帯損傷の症状はさまざまですが、早く治すための治療を受けた方が良いケースは、歩けない・屈伸ができないなど日常生活に支障をきたすレベルの症状を発症したときです。 また、強い痛みや顕著な違和感を感じた際も無理せず最寄りの医療機関を受診しましょう。膝靭帯損傷を早く治すために効果的な食事もあわせて取り入れると良いでしょう。 くわえて、早期回復を促す再生医療も効果的な療法です。当クリニックではメールや電話相談を受け付けていますのでお気軽にお問い合わせください。
2019.09.29 -
- 幹細胞治療
- 腱板損傷
- 肩
肩腱板損傷は放置厳禁!そのうち治る、五十肩だろうなど素人判断は禁物 肩が思うように上がらなかったり、関節に痛みがあったりする場合、「これくらいなら我慢できる」、「年齢的にも不調が出るのは仕方ない」と、放置していませんか?! しかし、その肩の不調、もしかすると「肩腱板損傷」かもしれません。これぐらい大丈夫!というような軽い気持ちで放置することなく、早めに医療機関を受診することをお薦めします。 今回は、素人判断は厳禁です!そこで肩腱板損傷を放置したらどうなるのか、早期の受診の重要性についてご紹介します。 肩腱板損傷は、四十肩や五十肩と同じ部位で、似た症状 肩の関節の痛みや思うように動かせないといった場合、「四十肩や五十肩だろう」「きっとそのうち治るだろう」と簡単に考えて様子見される方がほとんどではないでしょうか。 実際に、四十肩や五十肩であった場合は、確かに放置しておいても自然に症状が軽くなっていくので問題はありません。問題は、自己判断で四十肩や五十肩と思い込み、ネットなどの情報を得て放置するケースです。 このようなケースは、五十肩と部位や症状が似ているために起こります。このような似通った症状や部位の場合、「自分で判断」したことが誤りとなった例です。身体のことは、自分で判断せず専門医に診てもらうことが大切です。 最初の素人診断で誤ってしまい、そのまま誤った情報で行動することは一番避けてほしいところです。 その肩の不調が、四十肩や五十肩ではなく「肩腱板損傷」であった場合、放置しても自然に治るということはほぼないからです。 肩腱板損傷を放置すべきでない理由 肩腱板損傷は自然に治ることは期待できないので放置するべきではありませんが、「これくらいの症状なら我慢できる」と思って放置してしまう人もいると思います。 しかし、肩腱板損傷は放置していると損傷した部分から損傷が広がり、痛みなどの症状が強くなる可能性が高くなります。また、放置することで悪化し、腱板が断裂すると、断裂した部分の筋肉が退縮してしまい、修復することができなくなってしまいます。 肩腱板損傷は放置せずに治療しよう 「我慢できる程度だから」「診察が悪く出ると面倒」「治療方法も不安だから」などと、病院に行くことをためらってしまうという人もいます。ただ肩腱板損傷は放置しても治らず、症状が進行する可能性が高く放置して得はありません。 面倒や不安があっても、医療機関へ足を運ばれることをお薦めします。 医療機関では、薬や注射、超音波などで炎症を抑えて痛みを抑える治療が行われるのが一般的です。また、損傷部分の周りの関節や筋肉を柔らかくしたり鍛えたりすることで症状を軽くする、リハビリや運動療法が行われることもあります。 肩腱板損傷の状態によっては、手術も選択肢の 1 つになります。手術では、数か所小さな穴を開けて損傷部分の修復をする「関節鏡下手術」が一般的です。 近年では、手術をしない注射治療の「再生医療」も注目を集めています。 https://youtu.be/apIw7ji9cFQ?si=1ptqShqni7PifAMO まとめ・肩腱板損傷は放置厳禁!そのうち治る、五十肩だろうなど素人判断は禁物 肩腱板損傷による肩の痛みを素人判断で放置するとどうなるかについて、また、医療機関での治療方法についてご紹介しました。 肩腱板損傷は、放置しても治りません!放置すると悪化し、修復することが難しくなって重症化します。 症状が進行した結果、どうしようもなくなってから医療機関に行っても、回復が遅れるばかりか症状の改善も困難になることが多いため注意が必要です。 大小、どのような痛みにもかかわらず我慢するのはつらいものです。 自己判断で済ませず早めに医療機関を受診するようにしてください。肩腱板損傷でなければ幸いですし、たとえ四十肩や五十肩であっても正しい治療を受けられるため安心です。 いずれにしても医療機関への受診は正解で、損はありませんよ! 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください。
2019.09.28 -
- 幹細胞治療
- 腱板損傷
- 肩
肩腱板の部分断裂、放置でも自然に治る?どのような治療が必要か 肩腱板部分断裂になると、腕を上げる時に痛みが生じたり、上げることができなくなったりします。また、痛くて眠ることができなくなるなど、日常生活に大きな支障が出ることもあります。 こうした症状に悩まされると、「安静にしておけば自然に治るの?」「病院ではどのような治療方法をするの?」などという疑問を持つ人がたくさんいると思います。 そこで今回は、肩腱板部分断裂は自然に治るのか、どのような治療が必要なのかについて解説します。 肩腱板部分断裂は安静にしていれば自然に治るの? 肩腱板とは腕の骨と肩甲骨を繋いでいる 4 つの筋肉の腱のことですが、何かに肩を強くぶつけてしまったり、転倒したりしたときなどに断裂してしまうことがあります。 また、スポーツや作業などで使い過ぎることで擦り切れてしまう、さらには、加齢によって腱が弱くなってしまうと、日常生活の何気ない動作で断裂してしまうこともあります。 このような肩腱板部分断裂は、くっついていた骨と筋肉が離れてしまっている状態なので、安静していたとしても自然に元通りにくっつき、そのうち治るということはほとんど期待できません。 放置しておくと治るどころか悪化する可能性の方が高くなりますから、治療が必要です。 肩腱板部分断裂はどのように治療するの? 肩腱板部分断裂が治る薬などはありませんが、薬によって痛みを抑えたり和らげたりすることは可能ですし、周囲に炎症が広がってしまうのを湿布やステロイド注射で抑えることができます。 また、根本的に治したいというのであれば、断裂した骨と腱を縫ってくっつける手術をすることもあります。 肩腱板部分断裂は再生医療による治療を検討することもできる! 肩腱板部分断裂の治療方法としては、薬などで症状を和らげながら様子を見る保存療法と、分裂した部分を縫い付ける手術療法があります。 しかし、保存療法だと根本的に治るというわけではありませんし、手術になると肉体的にも精神的にも大きな負担となってしまいます。 このような中、注目を集めているのが再生医療です。再生医療による肩腱板部分断裂の治療とは自分の腹部などから脂肪を採取し、脂肪にある幹細胞を培養して、それを肩に注射で注入するというものです。 幹細胞は骨や筋肉、臓器、皮膚などいろいろなものになれるという性質をもっているため、損傷した腱板を修復する効果が期待できるのです。 まとめ・肩腱板の部分断裂、放置でも自然に治る?どのような治療が必要か 肩腱板部分断裂は、安静にしていれば自然に治るのかということについて紹介しました。 つらい症状に悩まされていると、「治るのだろうか」、「いつ治るのだろう」などと不安になると思いますが、自然に治るということはほとんど期待することはできません。 痛みがあるという場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 治療方法としては、保存療法と手術療法があること、そして、最近では手術が不要で、入院も日必要な再生医療という最新の治療が選択肢の1つにできることも知っておくと良いでしょう。再生医療についてのご質問は当院までお問い合わせください。 https://youtu.be/bKupVfsXpHM?si=f8nta3xnw2bvJ06L 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.09.27 -
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アスリートが気を遣う腰痛対策!選手生命を伸ばす再生医療とは?! 体を酷使するアスリートにとって、「腰痛」は無視できないトラブルの1つです。 腰痛対策のためにアスリートが講じている方法はさまざまですが、近年、「再生医療」という新しい治療法に注目が集まっています。 そこで、今回は、アスリートの腰痛対策として再生医療に注目が集まる理由について解説します。 アスリートの腰痛対策として再生医療に注目が集まる3つの理由とは? アスリートの腰痛対策として再生医療に注目が集まっている理由を3つご紹介します。 1.治療の際の体への負担が少ない アスリートの腰痛の根本的な解消のためには「手術」を選択しなければならないケースもあります。 特に腰痛の原因となっている疾患や腰の異常が重症化している場合、強く痛みが生じることでアスリートとしての活動だけでなく、日常生活にも支障が出るため早期の手術が必要になるケースもあります。 しかし、手術は患者さんの体への負担が小さくなく、手術の結果次第ではアスリート生命に悪影響を及ぼす可能性も捨てきれません。 再生医療は患者さんの脂肪や血液などを採取する必要はありますが、大掛かりな手術を必要とせず、患部に注射を行うだけです。 再生医療は腰痛の原因となっている腰の異常を回復し、腰痛を軽減する方法として効果が高いと同時に、体への負担を考慮できる治療法になります。 2.治療期間を短縮できる 保存療法を選択する場合、患部の安静を確保した状態で数か月の治療期間を要することが多いですが、その間、患部の痛みも続きますから、消炎鎮痛剤などを利用して痛みを軽減する治療を並行して行う必要もあります。 何より、長い治療期間を必要とする治療は万全な状態でのスポーツへの復帰に大きな障害となります。 しかし、再生医療は症状の回復を促す治療法であり、従来の治療法よりも早く症状の回復が可能になるケースが多いので、少しでも早くスポーツに復帰したいアスリートにとって大きなメリットになります。 3.アレルギーや拒絶反応などのリスクが無い 幹細胞を利用した再生医療は、患者さん自身の脂肪や血液に含まれている成分を利用します。 要するに他の人から臓器等の提供を受けるわけでも、医薬品などを投与するわけでもないため、アレルギーや拒絶反応などのリスクがある方法ではないのです。 こうした副作用は日常生活において悪影響を及ぼすだけでなく、症状次第ではアスリート生命にも大きな影響を及ぼすことになります。 患者さん自身の細胞を利用する再生医療の場合、こうしたリスクを心配することなく腰痛の治療を進めることができるのです。 まとめ・アスリートが気を遣う腰痛対策!選手生命を伸ばす再生医療とは?! 再生医療はアスリートにとってメリットが多く、世界中の有名アスリートが再生医療を利用している実績もあります。 日本ではマイナーな部類の治療法ではありますが、腰痛に悩んでいるアスリートの方は、対策・治療法の選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。 監修;リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.09.01