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捻挫して歩けるけど痛い場合は、症状のチェックが必要です。 軽度の捻挫は安静や湿布で治療できますが、重度になると後遺症を引き起こす恐れがあります。 しかし、仕事や家事を休めない事情から、痛みを我慢している方もいらっしゃるのではないでしょうか。 捻挫は靭帯断裂をともなうケースがあるので、症状によっては手術の可能性も。 本記事では、捻挫したときの応急処置や、治療方法の種類などをわかりやすく解説します。 手術不要の「再生医療」も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。 足首を捻挫して歩けるけど痛い時の重症度をチェック 足首を捻挫したときは、症状がどの程度のレベルなのか見極めが必要です。 捻挫の症状は以下の3段階に分かれており、重度の場合は靭帯断裂などの恐れがあります。 捻挫の重症度 主な症状 軽度(1度) ・靭帯がわずかに伸びており、関節にも大きな影響がない状態 ・痛みが軽いため歩行は可能だが、スポーツは困難 中等度(2度) ・靭帯の部分断裂により、強い痛みを感じる状態 ・足首が不安定になるため、歩行の際にはサポーターなどが必要 重度(3度) ・靭帯が完全に断裂した状態 ・外側のくるぶしが大きく腫れ、内出血で青あざができる ・強い痛みと可動域の制限により、歩行や運動が困難 軽度の捻挫は1~2週間程度で痛みがやわらぐため、「この程度なら病院に行く必要はないだろう」と考えがちです。 しかし、靭帯が伸びたままでは足首が不安定になり、捻挫を繰り返してしまう恐れも。 靭帯の断裂は出術の可能性があるので、中等度や重度の捻挫になったときは、整形外科などの診察を早めに受けておきましょう。 捻挫して歩けるけど痛い時の応急処置 捻挫の症状が「歩けるけど痛い」や「腫れている」場合は、RICE処置を実践してみましょう。 RICE処置はRest(安静)、Icing(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字を取ったもので、以下のように患部を手当てします。 RICE処置の種類 処置方法 目的 Rest(安静) 足首を動かさないように横になる、または椅子に腰かける。 靭帯や血管、神経の損傷を防止する。 Icing(冷却) 氷嚢(ひょうのう)や保冷材などで患部を冷やす。 足首の痛みや腫れ、内出血を抑える。 Compression(圧迫) 包帯やテーピングで足首を固定・圧迫する。 痛みを緩和し、腫れや内出血の進行を抑える。 Elevation(挙上) 足首を心臓よりも高い位置に保つ。 足首の内出血を抑える。 足首の冷やし過ぎは凍傷になる恐れがあるので、氷嚢などを長時間当てないように注意してください。 Elevation(挙上)の際には仰向けになり、足首をクッションに乗せるとよいでしょう。 ただし、RICE処置は捻挫の初期対応に過ぎないため、靭帯や神経などが修復されるわけではありません。 捻挫の痛みが強く、腫れ方もひどいときは、医療機関の治療をおすすめします。 捻挫を防ぐ日常生活の注意点とNG行動 捻挫は足をひねったときや、足をくじいたときに受傷する場合があります。 いつもと変わらない動作でも、状況によっては捻挫のリスクを高めるため、日常生活では以下のNG行動に注意が必要です。 スポーツを始める際にはストレッチを行い、十分にウォーミングアップする必要があります。 急なスポーツの再開も捻挫を引き起こしやすいので、アキレス腱伸ばしなどのストレッチや、軽いランニングで関節をほぐしておきましょう。 飲酒後は歩行は足をひねりやすいため、階段や玄関などの段差にも要注意です。 大きなサイズの靴を履いている場合も、わずかな段差でつまづいてしまう可能性があります。 足首を捻挫したときの治療方法 足首を捻挫した場合、一般的には以下の治療方法を用います。 捻挫の重症度が軽度や中等度であれば、保存療法や運動療法で回復を目指します。 重症化した捻挫は手術する可能性があるため、以下を参考に治療方法の違いを理解しておきましょう。 保存療法 保存療法とは、手術を行わずに患部を治療する方法です。 捻挫の場合はRICE処置を行い、足首を装具などで固定して機能の回復を図ります。 症状によっては鎮痛剤を服用する場合があるので、痛みが強いときは医師に伝えておきましょう。 保存療法で捻挫を治療すると、症状が軽度であれば1~2週間程度、中等度の場合は2~6週間程度で回復を見込めます。 ただし、重度の捻挫には効果を期待できないため、靭帯の完全断裂などを引き起こしている場合は、手術の検討が必要です。 運動療法 運動療法とは、関節の動きや筋力を回復させるため、ストレッチやエクササイズなどを行う治療方法です。 捻挫の受傷直後は保存療法を行い、痛みが引いたら運動療法に切り替えます。 具体的には、関節の可動域を広げるストレッチや、チューブを使った筋力トレーニングなどを取り入れ、足首の機能回復を目指します。 治療期間は軽度の捻挫で数週間程度、中等度は2~3カ月、重度の場合は3~6カ月程度かかるので、根気強く続けていきましょう。 手術療法 捻挫における手術療法とは、切れた靭帯を縫合する治療方法です。 保存療法や運動療法で改善がみられなかった場合は、手術療法を検討する必要があります。 ただし、術後は2~3週間程度の入院期間があるため、多忙な方には難しい選択肢です。 捻挫を何度も繰り返している場合は、可動域制限などの問題を解消できない可能性も。 手術するかどうかは慎重な判断が求められるため、医師と話し合って決めるとよいでしょう。 捻挫が長引く場合の対応と再発予防法と再生医療という選択肢 捻挫は靭帯の緩みや軟骨損傷を引き起こしやすいため、一度受傷すると、クセになる可能性があります。 また、捻挫が長引いてしまうと、仕事や私生活に支障をきたし、アスリートの場合は選手生命に関わる恐れも。 足首の捻挫を繰り返さないためには、以下の再発予防法を実践し、再生医療も検討してみてください。 捻挫の再発予防法 捻挫が長引いたときや、何度も捻挫を繰り返している場合は、以下の再発予防法を実践してみましょう。 足指などの筋力が低下していると、歩行の際につまずきやすいため、運動療法の際には筋力アップを意識する必要があります。 ただし、急激な運動は腱や筋肉を痛める可能性があるので、関節をほぐす軽いストレッチが必要です。 靴は足にフィットしたものを選び、靴底が高いハイヒールなどは避けておきましょう。 歩くときは足裏全体で着地し、つま先で蹴るように足を離すと、足首の動きが安定します。 また、疲れが溜まっていると、歩行の際につま先が上がらず、わずかな段差でもつまづく恐れも。 疲労を感じたら運動を控え、体力の回復に努めましょう。 再生医療という選択肢 再生医療とは、幹細胞の働きにより、損傷した靭帯などを修復する治療方法です。 治療の際には脂肪から幹細胞を抽出し、患部に直接注射するため、手術を必要としません。 また、自分の幹細胞を活用すると、アレルギー反応や免疫反応が起きにくいため、後遺症などのリスクを低減できます。 再生医療は膝の痛みや腰痛、変形性股関節症などにも活用できますが、最新の医療技術なので、聞いたことがない方もいらっしゃるでしょう。 より詳しく再生医療を知りたい方は、ぜひリペアセルクリニックにご相談ください。 リペアセルクリニックには以下の特徴があるため、捻挫の根本的な治療を目指せます。 損傷した靭帯や軟骨などを修復すると、プロスポーツへの復帰も可能です。 手術や入院を避けたい方は、再生医療も選択肢に入れておきましょう。 【まとめ】捻挫したままの歩行は要注意!早期に医療機関の診察を受けることが重要 捻挫の痛みを我慢して歩行や運動を続けると、足首の関節に障害が残る恐れがあります。 忙しい方は治療をためらいがちですが、捻挫は初期対応が重要です。 痛みが強く、腫れも大きいときは、早めに整形外科などで治療を受けておきましょう。 すでに捻挫が重症化しており、靭帯断裂などを引き起こしている場合は、再生医療も選択肢の一つです。 手術以外の治療方法で足首の機能を取り戻したい方は、ぜひリペアセルクリニックにご相談ください。
2025.09.30 -
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スポーツだけでなく、日常生活でも多く起きてしまう「足首捻挫」 痛いものの歩ける場合、「病院に受診した方が良いの?」と悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。 そこでこの記事では、重症度を自己判断できる捻挫のセルフチェックリストや受診の目安をご紹介します。 この記事を読んでわかること 捻挫のセルフチェックリスト 捻挫の受診目安 捻挫の応急処置やNG行動 捻挫の重症度を判断するセルフチェックリスト 捻挫の重症度を判断するセルフチェックリストは、以下のとおりです。 チェック内容 目的 痛みの強さ 日常生活に支障があるほど痛いと重症度が高い 腫れや熱・内出血があるか 強い場合、重症度が高い可能性 押して痛い箇所があるか 重症度が高いほど押して痛い箇所が多い 骨を押して激痛なら骨折の可能性 立って体重を乗せられるか できない場合、重症度が高い可能性 体重をかけて歩けるか 4歩以上歩けない場合、骨折の可能性 足首を捻った場合捻挫だけでなく、骨折の可能性もあります。 重い捻挫や骨折の場合、痛みが強く腫れや内出血があり、体重をかけられないことが特徴です。 こちらのセルフチェックを利用して、重症度が高いもしくは骨折が疑われるなら受診を検討してください。 なお、重症度ごとの症状や受診の目安は次項以降で解説しています。 捻挫の重症度と症状をご紹介 そもそも捻挫とは、足首を捻ることで足首を支える靭帯の損傷が起きる外傷です。 捻挫は靭帯の損傷レベルによって重症度がⅠ〜Ⅲ度に分類されます。 Ⅰ〜Ⅲ度の靭帯状態と症状については以下の表にまとめました。 捻挫の重症度 靭帯の状態 症状 日常生活への影響 Ⅰ度 微細な損傷 ・軽度の腫れ、痛み ・ほぼ正常に動かせる ほぼなし Ⅱ度 部分断裂 ・腫れと内出血がある ・動かすと痛い 痛みで歩きにくい Ⅲ度 完全断裂 ・強い腫れと内出血 ・痛みで体重を乗せられない ・関節がグラグラする 歩行が困難 Ⅰ度では日常生活に支障はありませんが、Ⅱ度を超えると支障が出る可能性があります。 また、「慢性足関節不安定症」や「変形性足関節症」などの後遺症に至るかもしれません。 日常生活の困難感や後遺症リスクを軽減するためにも、重症度に応じた処置がとても大切です。 なお、捻挫の後遺症については以下の記事で解説していますので、気になる人はご確認ください。 病院に行く目安となる捻挫の症状3選 捻挫後に出る以下の症状は、病院を受診する目安となる症状です。 これらの症状があるにもかかわらず受診しなかった場合、治癒が遅くなったり後遺症が発症したりするリスクが高くなります。 リスクを軽減できるように、最後までご確認ください。 骨折の疑いがある 足首の捻挫ではなく、骨折だった場合にはすぐに病院に受診すべきです。 骨折かどうか自分で判断するためには、「Ottawa Ankle Rules(オタワアンクルルールズ)」をご活用ください。 この項目が1つでも当てはまれば骨折の可能性があります。 その場合には、可能な限り早く病院を受診しましょう。 強い圧痛や腫れ・熱などがある 強い圧痛や腫れ・熱がある場合、大きな炎症が起きている可能性があります。 強い炎症は骨折や、捻挫のⅡ度以上でみられる症状です。 骨折やⅡ度以上の捻挫を放置すると、後遺症のリスクが高くなります。 そのため、強い圧痛や腫れ・熱が見られる場合には無理せず受診した方が良いでしょう。 歩けない・体重をかけられない 歩けない・体重をかけられない場合も受診した方が良いサインです。 このケースでも骨折やⅢ度損傷など重症が疑われます。 そのため、できるだけ早く受診してください。 捻挫した後にすべき応急処置とNG行動 万が一捻挫した場合、以下の行動を意識してください。 これらは捻挫の治癒を早めるために重要です。 最後までチェックして今後の捻挫に備えてみましょう。 捻挫したらPOLICE処置をしよう! 捻挫したらまずは「POLICE処置」を実行してください。 POLICE処置とは捻挫後の炎症を抑えるための応急処置で、5つの行動の頭文字をまとめた行為です。 方法は以下の表をご参照ください。 概要 処置の内容 Protection(保護) シーネやギブスなどで関節が動かないように固定する Optimal Loading(最適な負荷) 早期から可能な範囲で負荷をかけて組織の再生を促し、関節可動域を保つ Ice(冷却) 怪我した部位を冷やして炎症を抑える Compression(圧迫) 怪我した部位を圧迫して腫れ・むくみを抑える Elevation(挙上) 怪我した部位を心臓より高く挙げ、腫れ・むくみを抑える このように、怪我した部位を保護しつつ動かせる範囲で動かして組織の修復を促す考え方がPOLICE処置です。 安静にするだけでは怪我した部位の筋力が下がったり、固まって動く範囲が狭くなったりする可能性があります。 そのため捻挫直後は痛くない範囲で軽く体重をかける、足の指を動かすといった行動も意識してください。 捻挫したときのNG行動をご紹介 先ほどPOLICE処置で炎症を抑えられる可能性をご紹介しました。 逆に、以下の行動は炎症を強めてしまう可能性があるため注意しましょう。 これらの行動は足首への血流が良くなりすぎるため、炎症を強める可能性があります。 そのため、炎症が落ち着くまでは控えた方が良いでしょう。 捻挫したときの治療方法とは? 捻挫したときの治療方法には、以下のような内容があります。 これらは捻挫の治癒を早めたり、後遺症リスクを軽減したりするために重要です。 ぜひ最後までご確認ください。 靭帯を保護する筋肉やバランスの強化 捻挫で足首の靭帯を損傷すると、足首の支えが弱くなります。 そのため、靭帯を保護してくれる筋肉やバランスの強化が大切です。 具体的には、以下のような方法があります。 足の指でタオルを手繰り寄せる 立って踵上げをする 不安定な床で立つ 片足で立つ このような練習を、痛くない範囲で行なっていきましょう。 ハイカットの靴やインソールなどの利用 自身の筋肉だけでなく、ハイカットの靴やインソールの使用も効果的な可能性があります。 このような道具は、関節や筋肉の機能を高めてくれるツールです。 ハイカットの靴:足首の安定性向上 インソール:足指や足首周囲の筋肉機能向上 きちんと使いこなせば足首の機能向上が期待できるので、上手に活用しましょう。 繰り返す捻挫には再生治療という選択肢もあり! 捻挫で損傷した靭帯は治りにくいため、捻挫の治療は靭帯を助けてくれる組織の強化が基本です。 しかし、繰り返す捻挫に対しては限界があります。 そのようなケースでは、靭帯自体を再生させる「再生医療」が有効かもしれません。 靭帯を再生させれば関節の機能も元に戻り、繰り返す捻挫の予防につながる可能性があります。 そのため、もし捻挫を繰り返す場合には当院でも行なっている「再生医療」をご検討ください。 捻挫に関してよくある質問 捻挫に関してよくある質問をまとめました。 捻挫の治療期間はどのくらいですか? 捻挫の治療期間は捻挫の重症度により異なります。 重症度 治癒期間目安 Ⅰ度 2週間~4週間程度 Ⅱ度 3週間~6週間以上 Ⅲ度 3ヶ月~6ヶ月以上 捻挫した後にすべき応急処置とNG行動でご紹介した応急処置など適切な対応をすればもっと短くなる可能性もあります。 とはいえあくまで目安としてご参照ください。 足を捻って捻挫したとき、何科を受診すれば良いですか? 足首の捻挫は整形外科を受診してください。 このとき、MRIやエコーがある整形外科をおすすめします。 MRIやエコーがあれば、足首の靭帯の状態を詳細に検査できるためです。 そのため、可能な限りMRIやエコーがあるかHPなどでチェックしましょう。 【まとめ】捻挫したら適切な処置をして受診しよう 捻挫をした後のチェックリストや応急処置をまとめました。 ポイントは以下のとおりです。 捻挫をしたらまず重症度のセルフチェック 受診の目安を満たしていたら整形外科を受診 応急処置にはPOLICE処置をしてNG行動を取らない 捻挫で損傷した靭帯は治りにくい組織です。 そのため放置すると後遺症リスクがあります。 まずは症状をセルフチェックして、適切な行動をとるようにしましょう。 なお、当院でも行なっている再生医療であれば、治りにくい靭帯も再生できる可能性があります。 捻挫を繰り返している人は対象となる可能性がありますので、気になる人はお気軽にお問い合わせください。
2025.09.30 -
- スポーツ医療
アキレス腱断裂で歩行が難しくなり「いつ歩けるまでに回復するのだろうか?」と不安に感じている方も、多くいらっしゃるかと思います。 回復期間は治療方法によって異なりますが、最短で3カ月程度、一般的には6カ月程度が目安です。 しかし、アキレス腱は再断裂の可能性があるため、スポーツなどを再開する際は十分なリハビリ期間も必要です。 アキレス腱断裂を治療する際は、いつ頃、何ができるようになるのか把握しておきましょう。 本記事では、アキレス腱断裂から歩けるまでの期間や、再断裂の防止方法などをわかりやすく解説します。 治療期間の短縮を目指したい方に向けて、再生医療についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 アキレス腱断裂から歩けるまでの期間【一般的な目安】 アキレス腱断裂から歩けるまでの期間は、手術療法で3カ月程度、保存療法は6カ月程度が目安です。 手術療法でアキレス腱を縫合すると、完全断裂でも3カ月程度で歩ける場合があります。 術後1~2週間程度は足首を装具(ギプスなど)で固定し、回復状況をみながら歩行訓練や筋トレーニングを取り入れます。 保存療法も足首を固定しますが、手術療法よりも装具の装着期間が長いので、歩けるまでには6カ月程度が必要です。 治療方法の選択に迷ったときは、医師とじっくり話し合ってみましょう。 手術療法と保存療法の違いや歩けるまでの平均週数 アキレス腱断裂を治療する場合、普通に歩けるまでの期間には平均週数の目安があります。 装具が取れてから歩けるまでの平均週数や、治療の過程は以下のようになっています。 治療方法 歩けるまでの平均週数 治療の過程 手術療法 6~8週間程度 【非荷重】 術後2週間程度は足首を装具で固定し、歩行の際には松葉杖を使って荷重を避ける。 【部分荷重】 3~5週間目はヒール付きの装具を使用し、部分的に荷重する。 【全荷重】 6~8週間目は装具を外し、アキレス腱に全荷重して歩行訓練などを行う。 【装具オフ】 回復状況が良好であれば、8週間経過後に装具を外す。 保存療法 8~10週間程度 【非荷重】 治療開始から2週間程度は足首を装具で固定し、歩行の際には松葉杖を使って荷重を避ける。 【部分荷重】 3~5週間目は装具の角度を調整し、部分荷重をかける。 【全荷重】 6~8週間目はヒールがない装具を装着し、アキレス腱に全荷重する。回復状況によっては10週間目まで全荷重する。 【装具オフ】 10週間経過後に装具を外す。 治療の最終段階では装具を外しますが、足首への負荷には注意が必要です。 足首を固定している間は筋力が低下し、可動域も狭くなっているため、急激な運動は避けておきましょう。 アキレス腱断裂から生活動作を再開する時期 アキレス腱断裂の治療が進むと、以下の生活動作やスポーツが可能となりますが、再開時期に注意が必要です。 ここからは、歩行やスポーツをいつ頃再開できるのか、具体的な時期をみていきましょう。 歩行などの再開時期 歩行や階段の昇降、しゃがむなどの動作は装具が取れた時点で再開できます。 手術療法では3カ月程度、保存療法は6カ月程度で生活動作が可能となるため、仕事や家事への影響も少なくなります。 ただし、一度切れたアキレス腱は再断裂のリスクがあるので、赤ちゃんを抱いて階段を昇るなど、足首への大きな負荷には要注意です。 しばらくの間はリハビリを続け、アキレス腱の回復状況を医師に診断してもらいましょう。 スポーツの再開時期 装具が取れる時期になると、基本的にはスポーツを再開できます。 アキレス腱断裂の治療中は筋力が低下するため、装具が取れたら軽い運動を始めるとよいでしょう。 ただし、体が激しくぶつかり合うサッカーやラグビー、ジャンプと着地を繰り返すバレーボールなど、スポーツによっては足首に大きな負荷がかかります。 ハードなスポーツを再開するときは、必ず医師に相談しておきましょう。 アキレス腱の再断裂を防ぐ治療方法 アキレス腱断裂を治療した場合、6~8週間後に再断裂するケースが多くなっています。 装具が取れる時期と重なるため、仕事やスポーツへの復帰を目指す際は、再断裂を防ぐ治療方法が必要です。 何気ない動作が再断裂につながる恐れもあるので、以下の「やってはいけないNG行為」にも注意しましょう。 運動療法やストレッチ アキレス腱の再断裂を防止する際は、以下の運動療法やストレッチなどが効果的です。 アキレス腱の再断裂防止方法 具体的なメニュー 運動療法 ・カーフレイズ(かかとの上げ下げ) ・バランスボードを使ったバランス訓練 ・ハーフスクワット ・軽いジャンプやランニング ストレッチ ・運動前のアキレス腱伸ばし ・足首をゆっくりと回して柔軟性を高める 食事の改善 以下の栄養素を多めに摂取する ・ビタミンC(柑橘類やブロッコリーなど) ・コラーゲン(鶏軟骨や牛スジなど) ・鉄分(レバーや赤身肉など) ・亜鉛(納豆やチーズなど) 靴の改善 ッション性が高く、足の形にフィットした靴を選ぶ 運動療法では少しずつ負荷をかけ、ふくらはぎなどの筋力を強化します。 ストレッチもアキレス腱の再断裂を防ぐ効果があるため、徐々に可動域を広くしていきましょう。 ビタミンCやコラーゲンなどの栄養素を多めに摂取すると、アキレス腱の強化につながります。 足の形にフィットした靴を選んでおけば、つまづきや転倒のリスクが低くなり、アキレス腱の再断裂を防止する効果があります。 やってはいけないNG行為 アキレス腱断裂が歩けるまで回復したら、以下のNG行為に注意しましょう。 ウォーミングアップなしの急激な運動や、過度な筋力トレーニングはアキレス腱の再断裂リスクを高めます。 ジャンプや着地も足首に大きな負荷がかかるため、バドミントンやバスケットボールなどの再開には注意が必要です。 また、サイズの大きな靴を履くと、歩行時の着地で足をひねったり、わずかな段差でつまづいたりする恐れがあります。 装具が取れてもしばらくはリハビリを続け、アキレス腱が切れる前の状態に近づけていきましょう。 アキレス腱断裂に再生医療を用いる選択肢 再生医療とは、幹細胞の働きにより、断裂したアキレス腱などを修復する治療方法です。 具体的には自分の脂肪から幹細胞を抽出し、体外で培養して患部に注入するため、以下のメリットがあります。 再生医療は通院のみで治療するため、手術や入院が不要となり、治療期間の短縮も可能です。 また、再生医療は患部を切開しないので、手術に伴う合併症や、感染症のリスクを低減できます。 治療期間を短縮しつつ、手術や入院を避けたい場合は、再生医療を選択肢に入れてもよいでしょう。 より詳しく再生医療を知りたい方は、リペアセルクリニックにご相談ください。 リペアセルクリニックには再生医療の専門医が在籍しており、初めての方は無料でカウンセリングを受けられます。 また下記ではリペアセルクリニック大阪院の再生医療により、足関節の悩みを克服し歩けるまでの改善が早まった症例も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 【まとめ】アキレス腱断裂は歩けるまでに時間がかかる!再生医療の検討も重要 アキレス腱断裂を治療する際は、まず歩けるまでの期間を把握しておきましょう。 回復時期は治療方法によって異なりますが、いつ頃歩けるのかわかれば、仕事やスポーツ復帰への目途が立つので安心です。 ハードなスポーツを再開する場合、根本治療が欠かせないため、再生医療も重要な選択肢となります。 再生医療をより詳しく知りたい方や、早く治す方法を探している方は、ぜひリペアセルクリニックの無料相談をご活用ください。
2025.09.30 -
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指をどこかにぶつけたり、スポーツ中に突き指をしてしまった時、「これってただの突き指?それとも骨折?」と不安になりますよね。 そんな疑問を解決するために、本記事では突き指と骨折を見分けるための重要な5つのポイントと正しい対処法、そして適切な治療方法をわかりやすく解説します。 新しい治療方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。 突き指(捻挫)と骨折の見分け方は? 結論から言うと、突き指と骨折を自分で完全に判断するのは難しいです。 指の腫れや痛みは、どちらの場合でも起こりうるケースが多いためです。 ただし、以下のサインが1つでも見られる場合は、骨折している可能性が非常に高いため、すぐに整形外科を受診しましょう。 指が不自然な方向に曲がっている 特定の箇所を押すと激痛が走る 内出血が広範囲に広がっている 指がまったく動かせない、または動かそうとすると激痛が走る 指先が痺れている、冷たくなっている まず、指の変形が最も分かりやすいサインです。 指が不自然な方向に曲がっていたり、関節がずれているように見える場合は、骨折の可能性が非常に高いです。 また、ただの突き指は関節全体がぼんやり痛むのに対し、骨折の場合は骨の特定の箇所を押した時に、強い激痛が走ります。 さらに、腫れや内出血の程度も重要な判断材料です。 骨折の場合、腫れが著しく、内出血が広範囲に広がり紫色になることが多いです。 そして可動域もチェックしましょう。骨折の場合は、痛みが強すぎて指を動かせない、または動かそうとすると激痛が走ります。 もしこれらの症状が1つでも当てはまる場合は、自己判断で放置せず、すぐに整形外科を受診してください。 指を骨折した時の正しい応急処置とやってはいけないこと 指を骨折した際は、正しい応急処置が重要です。 まずは以下のPOLICE処置を行いましょう。 Protection(保護):副木やテーピングで指を固定する OL(最適負荷):無理のない範囲で動かす Ice(冷却):タオルでくるんだ氷で冷やす Compression(圧迫):包帯などで軽く圧迫する Elevation(挙上):心臓より高い位置に保つ POLICE処置は損傷部位の悪化を防ぎ、早期回復を促します。 専門医の診断を受ける前に、まずこの処置を実践しましょう。 逆に、絶対にやってはいけないのは、自己判断で指を引っ張ったり、元に戻そうとすることです。 無理やり引っ張ることで、指の神経や血管を傷つける危険があります。 また温めると腫れが悪化するため、患部を温める行為も避けてください。 少しでも不安がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 指を骨折した時の適切な治療方法 指を骨折した時の適切な治療方法は、以下の通りです。 保存療法 手術療法 再生医療 保存療法、手術療法、再生医療、どの治療法が適切かは骨折の程度によって異なります。 専門医に相談し、ご自身に最適な治療法を選びましょう。 保存療法 突き指や骨折の症状が軽度で、手術の必要がないと判断された場合に行われるのが保存療法です。 主な治療法は、以下の通りです。 治療法 目的 方法 ギプス固定 骨折部位を完全に固定し、正しい位置で骨が癒合するのを促す 石膏やプラスチック製の素材で、患部を覆って硬化させる 副木(スプリント)固定 骨折した指や関節を簡易的に固定し、不必要な動きを防ぐ アルミニウムやプラスチック製の板を当て、包帯やテープで固定する バディテーピング 患部を隣の健康な指に固定し、動きを制限することで保護する 伸縮性のあるテープで、骨折した指と隣の指を一緒に巻きつける 保存療法中は医師の指示に従い、固定期間を守りましょう。 自己判断で外したり、無理に動かしたりすると、回復が遅れるリスクがあります。 固定が取れた後も、指の可動域を回復させるためのリハビリテーションが欠かせません。 手術療法 骨が大きくずれている場合や、関節にまで損傷が及んでいる場合は、手術が必要となる場合があります。 指の骨折による主な手術療法は、以下の通りです。 手術療法 特徴 経皮的鋼線固定術 皮膚の上からワイヤーを刺し、骨を固定する プレート固定術 骨にプレートやスクリューを直接取り付けて固定する 髄内釘固定術 骨の中に金属製の棒(髄内釘)を挿入して固定する 手術では骨折した部位を直接見ながら整復するため、保存療法よりも正確な位置に戻すことが可能です。 固定には、ワイヤー・ピン・スクリュー・プレートなどが用いられ、骨がしっかりとくっつくまで安定させます。 手術後は保存療法と同様に患部を固定し、その後はリハビリテーションを行うことで、指の可動域や筋力を回復させます。 手術は早期の社会復帰やスポーツ復帰が期待できる一方、麻酔や感染症などのリスクも伴います。 再生医療 近年、骨折治療の新しい選択肢として再生医療が注目されています。 再生医療とは患者さん自身の細胞や組織を使い、損傷した部位の再生・修復を促す治療法です。 特に自身の血液から採取したPRP(多血小板血漿)や幹細胞を用いた治療は、骨の癒合を加速させ、痛みの緩和や機能回復を早める効果が期待されています。 「できるだけ早く治して仕事やスポーツに復帰したい」「手術後の回復をもっと早めたい」という方にとって、再生医療は有効な選択肢となり得るでしょう。 リペアセルクリニック大阪院での骨折治療の症例 リペアセルクリニック大阪院では、骨折の治療に再生医療を取り入れています。 過去には激しい痛みを伴う骨折に対し、患者さん自身の血液から抽出したを患部に注入する治療を行い、回復が促進された症例があります。 この治療は、組織の修復を促す成長因子を豊富に含む多血小板血漿を活用することで、骨折部位の自然治癒力を高めます。 ご自身の症状に再生医療が適応するかどうか、より詳しく知りたい方は、ぜひ下記のページをご覧ください。 不安な場合は迷わず専門医に相談を 突き指の症状だけで、骨折かどうかを自宅で判断することは困難です。 変形・腫れ・内出血・可動域をチェックする 少しでも違和感がある場合は医療機関を受診する POLICE処置により早期回復が期待できる 指の骨折には主に保存療法・手術療法が選択される 再生医療という選択肢もある 少しでも「もしかして骨折かも?」と不安に感じたら、すぐに医療機関を受診しましょう。 正しい診断と治療を受けることで、指の変形や可動域の制限といった後遺症を防ぐことができます。 また、リペアセルクリニックでは再生医療という新しい選択肢を提案しています。 ご自身の細胞を使って損傷した組織の修復を促すことで、早期のスポーツ復帰を目指すことが可能です。 後悔のない治療選択のためにも、まずは当院へお気軽にご相談ください。
2025.09.30 -
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「朝のランニングで、膝の外側にズキッとした痛みが走る」 「走り始めは大丈夫なのに、距離を重ねると膝の外側が痛くなってくる」 このような症状でお悩みの場合、その痛みはランナー膝の可能性があります。 ランナー膝はランナーの多くが経験するスポーツ障害で、放置すると慢性化し、最悪の場合は大会への参加を諦めざるを得なくなることもあります。 本記事では、ご自身でできるランナー膝のセルフチェック方法をはじめとして、症状の原因や治療法を詳しく解説します。 ご自身の状態を正しく理解し、つらい痛みから解放されるための第一歩として、ぜひお役立てください。 また、現在リペアセルクリニックでは、スポーツ障害の根本的な改善が期待できる「再生医療」に関する情報をLINEにて配信中です。 \慢性的な膝の痛みの改善を目指せる再生医療とは/ 【こんな方は再生医療をご検討ください】 慢性化した痛みで、ランニングへの復帰を諦めている 従来の治療方法では、十分な効果が得られていない 手術はできるだけ避けたいと考えている 慢性化した痛みへ、従来の治療方法とは異なる選択肢に興味がある方は、以下からご登録ください。 その膝の痛みはランナー膝かも?3つのセルフチェック方法 ランニング中の膝の外側に痛みを感じる場合、いくつかの特徴的な症状を確認することで、ご自身でランナー膝(腸脛靭帯炎)の可能性をある程度判断が可能です。 以下のポイントに一つでも当てはまるものがあれば、ランナー膝の可能性があります。 膝の外側(骨の出っ張り周辺)を押すと痛い 膝を30度ほど曲げた状態で痛みが出る 安静時は痛くないが、走り出すと痛みが再発する ご自身の症状と照らし合わせながら、一つずつ確認していきましょう。 膝の外側(骨の出っ張り周辺)を押すと痛い 膝の外側にある骨の出っ張りを指で押したときに、はっきりとした痛みを感じる場合、ランナー膝の典型的なサインと考えられます。 この場所は、専門的には大腿骨外側上顆(だいたいこつがいそくじょうか)と呼ばれ、腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)が付着する部分です。 ランニング動作によって、この部分で腸脛靭帯の圧迫や摩擦が繰り返されることで、炎症が起きて痛みが生じます。 膝のお皿のやや外側にある、骨が出っ張っている部分を指で優しく押してみて、痛みを感じるかどうかを確認してみてください。 膝を30度ほど曲げた状態で痛みが出る 膝を軽く曲げ伸ばしした際、特定の角度(約30度)で痛みが誘発されるのも、ランナー膝にみられる特徴の一つです。 この角度は、腸脛靭帯が大腿骨外側上顆の上を通過するタイミングにあたり、靭帯の緊張が最も高まることで痛みが出やすくなります。 特に「階段を下りる」「坂道を下る」といった動作で、この痛みを感じやすいかもしれません。ご自宅で簡単に確認できる「グラスピングテスト」という方法もあります。 これらのテストで痛みが誘発される場合、症状を悪化させないよう注意深く対処を進めると良いでしょう。 安静時は痛くないが、走り出すと痛みが再発する 安静にしていると痛みが和らぐのに、走り始めると再び痛み出すという症状の出方も、ランナー膝を判断するうえでの重要なポイントです。 この症状は、進行度によって現れ方が少しずつ変化します。 症状 状態 初期症状 ランニングの開始直後は痛むものの、身体が温まってくると痛みが軽くなる、あるいは消える。しかし、走り終わって身体が冷えると再び痛み出す。 進行した症状 ランニング中、常に痛みが続くようになる。さらに悪化すると、歩行や階段の上り下りといった日常生活の動作でも痛みを感じるようになる。 初期症状の段階で「温まれば大丈夫」と走り続けてしまうと、症状が進行し、回復が長引く原因にもなりかねません。 早めに気づいて対処することが、早期復帰への近道です。 ランナー膝でやってはいけないこと ランナー膝を一日でも早く治すためには、回復を妨げる可能性のある行動を避けることが欠かせません。 良かれと思って続けている習慣が、実は症状を悪化させているケースも少なくないのです。 痛みを我慢して走り続ける 痛い部分をフォームローラーなどで強く圧迫する 完全に動かない「絶対安静」 特に上記の3つの行動は回復を遅らせる代表的な例と考えられますが、なぜこれらの行動を避けるべきなのか、その理由を一つずつ解説していきます。 痛みを我慢して走り続ける 痛みを我慢して走り続けることは症状を悪化させ、回復を長引せる最も避けるべき行動です。 「これくらいの痛みなら大丈夫」という判断が、結果的にランニングから遠ざかることになりかねません。 痛みを無視して走り続けることには、以下のような複数のリスクが伴います。 走りたいという気持ちを抑え、休む選択をすることが最終的に早期復帰への一番の近道となるでしょう。 痛い部分をフォームローラーなどで強く圧迫する 痛んでいる膝の外側をフォームローラーなどで直接強く圧迫することは、かえって回復を妨げる可能性があります。 セルフケアを行う際は、圧迫する「場所」と「強さ」を意識することが、回復を後押しします。 近年の研究では、ランナー膝の痛みは、靭帯と骨の間にある組織が圧迫されて炎症を起こす「圧迫説」も有力です。 そのため、ケアの対象とアプローチ方法を次のように整理すると良いでしょう。 ケアする部位 アプローチのポイント 膝の外側(痛む場所) 炎症を起こしている可能性があるため、直接の強い圧迫は避ける。アイシング(冷却)が中心。 周辺の筋肉(臀部・太もも) 痛みの根本原因となっている筋肉の緊張をほぐすことが目的。こちらを優しくマッサージする。 このように、痛む場所そのものではなく、その原因となっているお尻や太ももの筋肉を優しくほぐすことを意識してみてください。 完全に動かない「絶対安静」 痛みが強い時期の安静はもちろん必要ですが、長期間にわたって全く動かない「絶対安静」はかえって筋力低下を招き、スムーズな復帰を妨げる要因になり得ます。 回復を促すには、痛みのない範囲で動くことも大切です。 「絶対安静」と、推奨される「相対的安静」には、以下のような違いがあります。 絶対安静 相対的安静 主な目的 痛みの即時的な鎮静 筋力や機能を維持しながら回復を促す 身体への影響 筋力低下や関節の硬化を招きやすい 血行が促進され、回復を早める効果が期待できる デメリット 回復後の再発リスクが高まる 痛みを悪化させない注意深い運動選択が求められる 具体例 全く運動しない ウォーキング、水泳、痛みのない範囲でのストレッチ 痛みの様子を見ながら、膝への負担が少ない運動から少しずつ取り入れていくと良いでしょう。 ランナー膝の治し方|自宅でできる4つのステップ ランナー膝の回復には、痛みの段階に応じたアプローチを順序立てて行うことが効果的です。 ステップ 時期 主な目的 ステップ1 急性期(痛み始め) 炎症を鎮め、痛みを最小限に抑える ステップ2 回復期(痛みが軽減) 痛みの根本原因となっている筋肉をほぐす ステップ3 強化期(痛みが消失) 再発しないための筋力をつけ、身体を根本から改善する ステップ4 復帰期(トレーニング再開) 焦らず安全にランニングへ戻る それぞれの段階で何をすべきか、具体的に解説していきます。 まずは炎症を抑える 痛みが出始めた急性期は、なによりもまず炎症を鎮めることに専念します。 この段階では、スポーツ障害の応急処置の基本である「RICE処置」が有効です。 処置 内容 Rest (安静) 痛みを感じるランニングやジャンプなどの運動を中止する。 Ice (冷却) 氷のうなどを使い、痛む部分を15〜20分ほど冷やす。1日に数回繰り返す。 Compression (圧迫) 弾性包帯やサポーターで軽く圧迫し、腫れを抑える。 Elevation (挙上) 患部を心臓より高い位置に保ち、腫れを軽減させる。 特にアイシングは自宅で簡単にできる効果的な処置ですが、冷やしすぎると凍傷のリスクもあるため、1回の冷却は20分以内を目安にしましょう。 痛みが軽減してきたら無理のない範囲でマッサージをする 痛みのピークが過ぎてきたら、ランナー膝の根本原因となっている筋肉の緊張をほぐすようにしましょう。 ただし、痛む膝の外側を直接強くマッサージするのは避けてください。 お尻や太ももの外側の筋肉が硬くなることで、腸脛靭帯が引っ張られて痛みが生じるため、これらの部位をほぐすのもおすすめです。 テニスボールやフォームローラーを使い、お尻の横や太ももの外側を優しくほぐしてみてください。 あくまで「気持ち良い」と感じる程度の強さで行うことが、回復を促すポイントです。 痛みがほぼなくなったら段階的にトレーニングを再開する 痛みが日常生活で気にならなくなったら、再発予防の鍵となる筋力トレーニングを開始します。 ランナー膝は、膝そのものではなく、股関節周りの筋力不足が原因であることが非常に多いのです。 特に、お尻の横にある「中殿筋」を鍛えることが、ランニング中の膝のブレを安定させ、腸脛靭帯への負担を軽減します。 クラムシェル:横向きに寝て膝を曲げ、かかとをつけたまま上の膝を開閉する運動 サイドレッグレイズ:横向きに寝て、上の脚をまっすぐ伸ばしたままゆっくりと上げ下げする運動 ヒップブリッジ: 仰向けで膝を立て、お尻を持ち上げて身体を一直線に保つ運動 これらのトレーニングを無理のない範囲で継続することが、より強く、怪我をしにくい身体作りにつながります。 少しずつ走行距離を増やす トレーニングを続けても痛みが出なくなったら、いよいよランニングを再開しますが、ここで焦りは禁物です。 身体がランニングの負荷に再び慣れるまで、段階的に距離を伸ばしていく必要があります。 安全な復帰プログラムとして、以下の手順を参考にすると良いでしょう。 まずは15〜20分程度のウォーキングから始め、痛みが出ないことを確認する 「ウォーク&ラン」で少しずつ走りを取り入れる(例:ウォーク4分+ラン1分を5セット) 徐々にランニングの時間を増やし、ウォーキングの時間を減らしていく 痛みなく連続で走れるようになったら、走行距離を少しずつ伸ばす 走行距離を増やす際は、前週の総走行距離の10%以内にとどめる「10%ルール」を意識することが、再発を防ぐための安全な目安となります。 ランナー膝の完治までにかかる期間は?何日で治る? ランナー膝が完治するまでの期間は、症状の重症度や対処法の適切さによって大きく変わります。 軽症なら数週間〜1ヶ月・重症化すると数ヶ月かかる場合も 治らない・長引く場合は専門医へ相談する まずはご自身の症状と照らし合わせながら、どのくらいの期間が必要か、そしてどのような場合に専門医を頼るべきかを確認していきましょう。 軽症なら数週間〜1ヶ月・重症化すると数ヶ月かかる場合も ランナー膝の回復期間は一概には言えませんが、症状のレベルに応じておおよその目安を立てることが可能です。 症状のレベル 症状の特徴 回復期間の目安 軽症 ウォーミングアップ中に痛みがあるが、走っていると痛みが消える。走り終わると再び痛む。 2週間〜1ヶ月程度 中等症 ランニング中、常に痛みを感じる。日常生活では大きな支障はない。 1ヶ月〜3ヶ月程度 重症 歩行や階段の上り下りなど、日常生活の動作でも痛みを感じる。 3ヶ月以上かかる場合も 適切なセルフケアを早期に開始することで、回復期間を短縮する効果も期待できます。 一方でこの期間はあくまで一般的な目安のため、無理をしてトレーニングを再開すると、症状がぶり返してさらに長い期間を要することになりかねません。 焦らず、身体の状態と向き合う姿勢が回復への鍵となります。 治らない・長引く場合は専門医へ相談する セルフケアを続けてもなかなか改善しない場合や、痛みが悪化している場合は他の疾患が隠れている可能性も考えられます。 以下のような状況に当てはまる場合は、一度整形外科を受診することをおすすめします。 2週間以上セルフケアを続けても、痛みが全く改善しない 日に日に痛みが強くなっている 安静にしていても膝がズキズキと痛む 膝の曲げ伸ばしが明らかに困難になっている 膝が腫れていたり、熱を持っていたりする 当院(リペアセルクリニック)でも、膝の症状でお困りの方を対象に最先端の医療技術である再生医療を提供しています。 電話でのご相談も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。 ランナー膝になってしまう原因 ランナー膝の痛みは、単に「走りすぎ」という理由だけで起こるわけではありません。 走りすぎ(オーバーユース)を前提としつつも、身体の使い方やトレーニング内容、そしてランニング環境といった複数の要因が複雑に絡み合っています。 一般的にランナー膝を引き起こす主な原因は、以下のように3つのカテゴリーに分けて整理されます。 カテゴリー 具体的な原因の例 身体的な要因 股関節周りの筋力不足、臀部や太ももの筋肉の柔軟性低下、O脚などの骨格的な特徴 トレーニング内容 急激な走行距離やスピードの増加、坂道や不整地でのトレーニングの多用 環境的な要因 硬いアスファルトでのランニング、クッション性が失われた古いシューズの使用、傾いた路面の走行 これらの要因が一つ、あるいは複数重なることで膝の外側にある腸脛靭帯への負担が増大し、痛みとなって現れます。 ご自身のランニング習慣や身体の状態を振り返り、当てはまる点がないか確認してみてください。 セルフケアでランナー膝が改善しない場合の治療方法 セルフケアを続けても痛みが改善しない、あるいは悪化する場合には、医療機関の受診を検討してください。 それぞれの治療法がどのようなものか、具体的に見ていきましょう。 整形外科で行う一般的な保存療法 整形外科におけるランナー膝の治療は、手術を伴わない「保存療法」が中心となります。 これは、身体に備わっている治癒能力を最大限に引き出すことを目的としたアプローチです。 保存療法には、様々な選択肢があります。 理学療法: 理学療法士の指導のもと、原因となっている筋肉の柔軟性を高めるストレッチや、股関節周りを中心とした筋力強化トレーニングを行う。 物理療法: 超音波や低周波といった物理的な刺激を利用して、痛みの緩和や血行促進を図る。 薬物療法: 炎症を抑えるための消炎鎮痛剤(内服薬)や湿布薬が処方される。 注射療法: 痛みが非常に強い場合に、炎症を強力に抑えるステロイド注射を行うことがある。ただし、腱への影響を考慮し、繰り返し行うことは慎重に判断される。 これらの治療を組み合わせて痛みの根本原因にアプローチしていくことで、症状の改善を目指します。 難治性の場合に検討される外科的治療 非常に稀なケースですが、長期間にわたって保存療法を続けても全く効果が見られない場合には、外科的治療が検討されることもあります。 ただしこれは、あくまで最終的な手段と位置づけられています。 一般的には、少なくとも6ヶ月以上の保存療法を行っても日常生活に大きな支障をきたすほどの痛みが続く場合に、医師と相談の上で判断されることになるでしょう。 手術では、緊張が強くなっている腸脛靭帯の一部を切離し、骨との圧迫を軽減させる処置が行われます。 しかし、ほとんどのランナー膝は保存療法で改善が見込めるため、まずは根気強くリハビリに取り組むことが大切です。 新たな選択肢である「再生医療」 従来の治療法で改善が見られなかったり、手術を避けたいと考えたりする方にとって、 ご自身の細胞の力を活用して損傷した組織の根本的な修復を目指す「再生医療」が、新たな希望となる可能性があります。 痛み止めやステロイド注射は症状を一時的に和らげる対症療法であり、痛みの根本原因が解決されない限り、症状を繰り返してしまうケースは少なくありません。 当院で提供している再生医療は、そのような慢性的なランナー膝に対して、患者さまご自身の脂肪から採取した「幹細胞」を患部に注射することで、腸脛靭帯自体の治癒能力を高める根本的なアプローチです。 従来の保存療法 幹細胞治療 アプローチ 薬の力で「一時的に」炎症を抑える。 自身の細胞の力で組織修復を促し、「根本から」炎症を鎮める。 身体への影響 腱を脆くするなどの副作用リスクがあり、使用回数に制限がある。 自身の細胞を用いるため、アレルギーや副作用のリスクが極めて低い。 期待できる効果 短期的な痛みの緩和。慢性化した場合、効果が限定的になることも。 長期的な痛みの改善と、諦めていたスポーツへの復帰。 これまで完治が難しいとされてきた慢性的な靭帯の炎症に対しても、再生医療は靭帯自体に悪影響を与えることなく、痛みの軽減と組織の再生を促すことが可能です。 活動的な毎日を取り戻すための選択肢として、ぜひご検討ください。 ランナー膝でお悩みなら、ぜひ当院へご相談ください リペアセルクリニックでは、膝の症状への新たな選択肢として再生医療を提供しています。 手術をせずに根本的な改善を目指したい方、従来の治療で満足のいく効果が得られなかった方は、ぜひ一度お問い合わせください。 膝の回復が見込めたマラソンランナーの症例はこちら 当院の「膝の痛み」の再生医療幹細胞治療はこちら ランナー膝の再発予防|見直すべき3つのポイント 痛みがなくなり、無事にランニングを再開できたとしても、根本的な原因が解決されていなければランナー膝は再発を繰り返してしまいます。 二度と辛い痛みに悩まされないためには、以下のポイントが大切です。 以下で詳しく解説していきます。 テーピングの活用で走行時の負担を軽減する ランニングを再開する初期段階や、長距離を走る際には、テーピングを活用することで膝への負担や再発の不安を軽減する効果が期待できます。 テーピングは腸脛靭帯の動きをサポートし、膝関節の安定性を高める役割を果たします。 ここでは、ご自身で簡単にできる基本的な貼り方の一例を紹介します。 テープの準備: 幅5cm程度の伸縮性テープを、膝を伸ばした状態で太ももの付け根の外側から膝下の外側までの長さに合わせてカットします。テープの角は丸く切っておくと、剥がれにくくなります 貼る姿勢: 膝を約90度に曲げた姿勢をとります 貼り始め: 太ももの付け根の外側からテープを貼り始めます メイン部分: 腸脛靭帯に沿って、膝の外側を通り、膝下の外側(脛骨)に向かって、テープを少し引っ張りながら貼っていきます 貼り終わり: 最後の数cmは引っ張らずに、優しく肌にのせるように貼ります 正しく貼ることで、走行中の膝のスムーズな動きを助けてくれるでしょう。 ただし、皮膚がかぶれやすい方は、長時間の使用を避けるなどの注意が必要です。 ランニングフォームを改善する ランナー膝の根本原因として、膝に負担をかけるランニングフォームが挙げられます。 特に、着地時に膝が内側に入ってしまう「ニーイン」や、着地のたびに骨盤が左右に大きく揺れる動きは、腸脛靭帯に過剰なストレスを与えます。 これらのフォームを改善するためには、以下のポイントを意識すると良いでしょう。 改善ポイント 具体的なアクション 期待できる効果 ピッチを上げる 1分あたりの歩数を少しだけ増やしてみる。(例:170歩/分 → 180歩/分) 上下動が少なくなり、着地衝撃が緩和される。 着地点を意識する 足を身体の真下(重心の近く)に着地させるように意識する。 膝へのブレーキが減り、スムーズな重心移動が可能になる。 体幹を安定させる お腹に軽く力を入れ、骨盤が左右にブレないように走る。 股関節や膝の動きが安定し、エネルギー効率も向上する。 最初は意識するのが難しいかもしれませんが、短い距離から少しずつ試してみてください。 スマートフォンで自分のフォームを撮影し、客観的に確認することも有効な方法です。 シューズや練習環境を見直す 自分では気づきにくいシューズの劣化や、いつも走っているコースの特性も、ランナー膝の引き金になることがあります。 定期的に練習環境を見直すことで、未然に再発を防ぐことが可能です。 以下のチェックリストを参考に、ご自身の環境を確認してみましょう。 これらの小さな心がけが、長期的に見てあなたの膝を守ることにつながります。 慢性的なランナー膝の改善に再生医療もご検討ください ランナー膝のセルフチェックを正しく行うことで、早期発見・早期治療が可能となり、慢性化や重症化を防ぐことができます。 一方で、「温まれば痛みが消えるから」と自己判断で放置することは、結果的に治療期間を長引かせることになりかねません。 セルフチェックで一つでも該当項目があった方は、早めの対処を心がけてください。 また、保存療法で改善しない慢性的な痛みに対しては、手術だけでなく、ご自身の細胞の力を活用して組織の修復を目指す「再生医療」という新たな選択肢もあります。 長引く膝の痛みでお悩みでしたら、自己判断で抱え込まず、ぜひ一度専門家にご相談ください。
2025.09.30 -
- スポーツ医療
胸の痛みや違和感があると「病院に行くべきか」「自然に治るのか」と不安になる方も多いのではないでしょうか。 その痛みの原因の一つとして考えられるのが肋骨骨折です。 肋骨骨折は安静にしていれば自然に治る怪我ですが、適切に処置しないと内臓損傷や骨の変形につながるリスクがあります。 この記事では、肋骨骨折の自然治癒期間や受診の判断基準、やってはいけないことを詳しく解説します。 胸部の痛みでお悩みの方は、ぜひ最後まで読んで適切な判断ができるようになりましょう。 肋骨骨折が自然に治るのは約2〜3カ月が目安 単純な肋骨骨折の場合、患部への負担を避けて安静にしておくことで約2〜3カ月で自然に治るのが一般的です。 骨折の程度や年齢、全身状態によって自然治癒までの期間に個人差はありますが、多くの場合は手術をしなくても自然に骨が修復されます。 肋骨は呼吸とともに動く骨のため、完全に動きを止めることはできません。 しかし、骨折部位への負担を最小限に抑えることで、骨の自然な修復機能が働き治癒が進みます。 肋骨骨折によって気胸の合併や内臓損傷などの可能性もあるため、自然治癒を目指す場合でも医療機関で診断を受けた方が良いです。 肋骨骨折の安静期間は約3〜4週間 受傷後の約3〜4週間は、患部に負担をかけないよう安静にすることが重要です。 この期間は骨の修復が活発に行われる時期のため、無理な動作や患部に衝撃が加わる行動は避けましょう。 安静期間中は、深呼吸・咳・くしゃみをできるだけ避け、重いものを持ち上げる動作も控えてください。 寝るときは患部を下にしない体勢を心がけ、痛みが強い場合は上体を少し起こした状態で休むと楽になります。 3〜4週間を過ぎると骨の結合が進み、徐々に日常動作を再開できるようになります。 ただし、完全な治癒までは2〜3カ月かかるため、激しい運動や重労働は医師と相談してから始めましょう。 肋骨骨折で医療機関を受診すべきチェックリスト 胸の違和感が強い場合は、放置せずに医療機関を受診しましょう。 以下を参考に、ご自身の症状に当てはまるかを確認してみてください。 ぶつけた後に胸を押すと違和感がある 呼吸、くしゃみで胸の違和感が強くなる 内出血がある 息をするのが苦しい 胸から軋む音がする 痛みが日に日に悪化している 発熱や全身の倦怠感がある とくに患部に内出血がみられると、肋骨を骨折している可能性が高いと考えられます。 また、急激な息苦しさがある場合、肺に穴が開いて空気が漏れ出してしまう気胸を合併している可能性があるため、早期に医療機関を受診しましょう。 肋骨骨折かどうか判断する基準・症状 肋骨骨折を自分で判断する基準や症状は、主に以下の2つがあります。 胸部の違和感や腫れがあるか 胸部の骨から軋む音がするか これらの症状を正しく理解して、早期発見と適切な対応につなげましょう。 胸部の違和感や腫れがあるか 肋骨骨折の典型的な症状は、胸部の限局的な痛みと腫れです。 以下の特徴がある場合は、肋骨骨折が疑われます。 受傷部位を押すと鋭い痛みがある 呼吸や体を動かすと痛みが悪化する 患部が腫れて熱を持っている 皮膚の色が変わっている(青紫色の内出血) 触ると骨の段差やへこみを感じる 安静時には痛みが軽くても、深呼吸・咳・くしゃみをした時に急に痛みが強くなるのが特徴です。 また、寝返りを打つときや起き上がるときにも痛みを感じやすくなります。 胸部の骨から軋む音がするか 骨折した肋骨の断端が動くことで、軋む音(骨摩擦音)が聞こえることがあります。 この音は「ギシギシ」や「ザラザラ」といった感覚で、呼吸時や体動時に感じられます。 骨摩擦音は骨折を見分ける重要な症状です。 ただし、すべての肋骨骨折で音が出るわけではなく、骨折の程度や部位によって異なります。 もし胸から異常な音が聞こえる場合は、骨折部位をさらに損傷させないよう体を動かさず、速やかに医療機関を受診してください。 肋骨骨折が自然に治るまでやってはいけないこと 治療期間中は、肋骨骨折の治癒を妨げる以下の動作は控えましょう。 重いものを持ち上げる動作 激しい運動やスポーツ 深呼吸や強い咳を無理に我慢しない(適度に行う) 患部を強く押したり揉んだりする 長時間同じ姿勢を続ける 痛み止めを過度に我慢する 医師の指示なしに固定を外す 喫煙(血流を悪化させ治癒を遅らせる) とくに重いものを持ち上げる動作は、胸部に強い負荷がかかるため避けてください。 また、痛みを我慢しすぎると体に余計な負担がかかります。 医師から処方された痛み止めは適切に使用し、楽な姿勢で安静を保ちましょう。 肋骨骨折の自然治癒に関するよくある質問 肋骨骨折について、よくある質問の以下2つを紹介します。 肋骨骨折は放置しても大丈夫? 肋骨のひびを早く治す方法は? これらの疑問を解決して、治療に取り組みましょう。 肋骨骨折は放置しても大丈夫? 肋骨骨折は、放置せずに医療機関で診断を受けることが推奨されます。 放置するリスクとして、気胸(肺に穴が開く)、血胸(胸の中に血がたまる)、骨の変形治癒などがあります。 これらの合併症は命に関わる場合もあるため、軽視できません。 症状が軽くても一度は医師の診察を受けましょう。 肋骨のひびを早く治す方法は? 肋骨のひびを早く治すには、安静にして過ごすことが大切です。 また、骨の修復を助ける栄養素の摂取も欠かせません。 骨の材料となるカルシウム、タンパク質、ビタミンD、ビタミンCを積極的に摂取しましょう。 症状によっては軽い運動が推奨される場合もありますが、激しい運動は避け、医師と相談しながら徐々に活動量を増やしていきましょう。 肋骨骨折や骨のひびを早く治すには再生医療も選択肢の一つ 肋骨骨折は約2〜3カ月で自然に治る可能性がありますが、合併症などのリスクがあるため、胸部の痛みや違和感がある場合は医療機関を受診しましょう。 治癒を早めたい方や改善が見られない方には、再生医療という新しい治療選択肢があります。 \肋骨骨折の治療に有効な再生医療とは/ 再生医療は患者様の細胞・血液を用いて自然治癒力を促進させることで、骨折の長引く痛みや後遺症の改善が期待できる可能性があります。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 肋骨骨折の痛みを早く治したい 長引く骨折の痛みに悩まされている 現在受けている治療を継続すべきか不安を抱えている 当院「リペアセルクリニック」では、肋骨骨折をはじめとする骨の問題に対する再生医療を提供しています。 具体的な治療法については、無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。
2025.09.30 -
- 変形性膝関節症
- オスグッドシュラッター病
- ひざ関節
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- 再生治療
寝起きで膝が痛いと感じることはありませんか。 寝起きの膝の痛みの原因には、筋力の低下や変形性膝関節症などがあります。 朝起きた際に膝が痛いと感じる理由は、年代によってさまざまなので、原因に合わせて予防策をとることが大切です。 本記事では、寝起きで膝が痛い原因や対処法を詳しく解説します。 寝起きの膝の痛みの原因を知り、適切に対処しましょう。 寝起きで(朝起きて)膝が痛い原因を年代別に解説 寝起きで(朝起きて)膝が痛い原因は、以下の3つです。 寝起きで膝が痛む原因は、生活習慣や体質によっても異なります。自身の年代に多い原因を確認し、十分な対策をとりましょう。 【10代・20代】成長痛やオスグッドなど 10代や20代に多い、寝起きの膝の痛み原因は、以下の4つです。 疾患名 特徴 成長痛 成長期の子どもにみられる一過性の痛み オスグッド 骨や筋肉の成長スピードと運動量が見合わないことで出現する膝の痛み 膝蓋骨脱臼 膝関節周囲の筋力低下や靭帯損傷などによって、膝蓋骨が正しい位置から外れた状態 膝関節捻挫 膝関節をひねったり、無理に動かしたりすると出現する痛みや腫れ 寝起きに膝が痛くなる原因は、自身ではわからない場合もあります。 成長期に好発する成長痛やオスグッドだけでなく、外傷による脱臼や捻挫も、膝の痛みの原因となることを覚えておきましょう。 【30代】筋力や柔軟性の低下 30代に多い、寝起きに膝が痛くなる原因は、筋力や柔軟性の低下があります。 日常生活で膝を使う機会が少ない人や、運動習慣がない方は、下半身の筋肉が硬くなりやすいため注意が必要です。 膝周囲の筋肉が硬くなると柔軟性も低下し、足をスムーズに動かせなくなる可能性があります。 【40代・50代】変形性膝関節症 変形性膝関節症は、寝起きに膝が痛くなる原因の1つで、40代から50代の発症が多いといわれています。変形性膝関節症は、膝の関節軟骨が擦り減り、以下の症状が出現する疾患です。 変形性膝関節症による膝の痛みを放置していると、膝関節の変形が進行し、日常生活に支障をきたす可能性があります。膝に少しでも違和感を覚えた際は、早めに医療機関を受診しましょう。 変形性膝関節症の症状は、以下で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 寝起きで膝が痛いときの予防・対処法【症状別】 寝起きで膝が痛いときの予防・対処法は、以下のとおりです。 寝起きで膝が痛いときの予防法は、原因や症状によって異なります。膝が痛む原因を知った上で、自身の症状に合った対処をとることが大切です。 オスグッドの予防・対処法 寝起きで膝が痛い原因がオスグッドの場合は、以下の予防策や対処法をとりましょう。 予防策 対処法 運動量を調節する 運動メニューを見直す 栄養バランスの良い食事を摂取する 運動前後にストレッチを行う 休息をとる アイシングをする 大腿四頭筋(太もも前の筋肉)を中心にストレッチを行う サポーターやテーピングを使用する オスグッドは成長期に発症しやすい疾患であり、無理に動かすと剥離骨折を発症する恐れがあります。 どうしても練習を休めない場合は、練習メニューや運動量を工夫し、膝に負担がかからないようにしましょう。 筋力や柔軟性の低下の予防・対処法 寝起きに膝が痛む原因が筋力や柔軟性の低下の場合は、予防・対処法に以下の運動を行うのが効果的です。 膝の痛みが強いときには、筋トレやストレッチを行うのではなく、安静にしましょう。 しっかりと休息をとり膝の痛みが落ち着いてきたら、予防のために膝周囲の筋力や柔軟性を高める運動を行うのがポイントです。 変形性膝関節症の予防・対処法 変形性膝関節症で膝が痛くなるときは、以下の予防策や対処法を実践しましょう。 予防策 対処法 下半身を中心とした筋力トレーニングを行う 膝の曲げ伸ばしストレッチを行う 下腹部に力を入れ、まっすぐ前を見て歩くことを意識する 栄養バランスの良い食事を心がける 薬物治療を受ける ステロイド注射やヒアルロン酸注射などの関節腔内注射を受ける 筋トレやストレッチなどを行う 膝のサポーターやインソールを使用する 手術療法を受ける 再生医療を受ける 筋力トレーニングやストレッチにより、膝周囲の筋力をつけると、膝の安定性が増し歩きやすくなります。変形性膝関節症は肥満体型の方もなりやすい疾患のため、栄養バランスを考えた食事を摂ることが大切です。 変形性膝関節症は進行性の病気ですが、早めに治療を開始し適切な対処を行えば、痛みを緩和できる可能性があります。 変形性膝関節症の原因や治療方法については、以下で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 寝起きの膝の痛みでお悩みの方は再生医療もご検討ください 寝起きの膝の痛みでお悩みの方は、再生医療による治療をご検討ください。 再生医療では痛みの緩和だけでなく、変形性膝関節症によってすり減った膝の関節軟骨の再生が期待できます。 関節軟骨が再生されると、寝起きや歩行時の膝の痛みが軽減する可能性があります。 変形性膝関節症が原因で寝起きに膝の痛みを感じている人は、お気軽に当院へご相談ください。 寝起き・朝起きて膝が痛い際のよくある質問 寝起きや朝起きて膝が痛いときについて、よくある質問は以下の2つです。 寝起きで膝が痛い原因は、年代や既往歴によってさまざまです。膝の痛みが続くときは、早めに医療機関を受診し原因を特定しましょう。 寝起きに歩けないほど膝が痛いときの原因は? 寝起きに歩けないほど膝が痛いときは、以下の原因が挙げられます。 変形性膝関節症や関節リウマチは、関節が変形し痛みが出現する進行性の疾患です。症状が進行すると、寝起きだけでなく安静時や運動時も膝が痛くなる可能性があります。 関節リウマチの症状や治療法については、以下で詳しく解説していますので参考にしてください。 筋肉の緊張やこわばりも、寝起きで膝が痛くなる原因の1つです。運動習慣がない方は膝周囲の筋肉が硬くなり、筋緊張やこわばりが起こりやすくなります。 半月板は膝関節を支える役割を担っている部位です。膝をひねったり、スポーツで強い外力を受けたりすると、半月板が損傷し膝に痛みが出現します。 半月板損傷の症状は、以下で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 寝起きで膝の内側が痛いときの原因は? 寝起きで膝の内側が痛いときの原因は、以下が考えられます。 スポーツや仕事などで膝を使いすぎると、膝の内側の「鵞足(がそく)」と呼ばれる部分に炎症が起こります。 膝に大きな負担がかかって発症する鵞足炎や内側半月板損傷は、膝の内側が痛くなる原因であるため注意しましょう。 【まとめ】寝起きで膝が痛い原因と対処法 寝起きで膝が痛い原因には、膝周囲の筋力低下や変形性膝関節症などがあります。歩行時に膝に違和感があったり、寝起きで膝が痛くなったりした場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 膝が痛くなる原因がわかったら、自身にあった予防策や対処法を行うことが大切です。 筋トレやストレッチなどのセルフケアを行っても、痛みが引かず長期にわたって慢性化している場合は、当クリニック(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 当クリニックが提供する再生医療には、関節や膝の症状に適した治療方法も提供しておりますので、ぜひ無料相談をご利用ください。
2025.02.07 -
- アキレス腱
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アキレス腱炎の放置による症状悪化のリスクや治療法を解説。痛みや腫れの原因、予防方法から、早期回復を目指せる再生医療まで、アキレス腱炎でお悩みの方に役立つ情報をお届けします。 アキレス腱炎で痛みが治らず困っているものの、すぐに病院へ行けず不安を感じている方は多いのではないでしょうか。 この記事では、アキレス腱炎の原因や症状、治療法から予防策までを詳しく解説します。 また、放置した場合のリスクや早期治療の重要性についても触れ、さらに早期回復を目指せる再生医療という選択肢についてもご紹介します。 症状を悪化させないためのヒントをぜひ参考にしてください。 アキレス腱炎を放置しておくとどうなる? かかとからふくらはぎにかけての腱に痛みがある場合、アキレス腱炎の可能性があります。 初期症状は軽度な痛みや違和感にとどまることが多いため、見過ごされがちです。 しかし、適切な治療をせずに放置すると症状が進行し、日常生活やスポーツ活動に支障をきたす可能性があります。 アキレス腱炎を放置しておくとどうなるのか、リスクについて理解しておきましょう。 アキレス腱炎の症状の悪化リスクがある アキレス腱炎の初期症状としては、運動後や朝起きた際にアキレス腱部分に違和感や軽い痛みを感じることが一般的です。腫れや皮膚の熱感が伴う場合もあります。 これらの症状は一時的に軽減することもありますが、放置すると炎症が悪化および慢性化するリスクがあります。 特に、症状が軽い段階で適切な治療を行わない場合、痛みが強くなったり腱の動きが制限されたりすることがあります。 日常生活に支障が出る前に早めの対応が重要です。 症状の進行とアキレス腱断裂の危険性もある アキレス腱炎が長期間放置されると、腱の組織が劣化していき弾力性が失われる可能性があります。 この状態が進行すると、炎症が進行して「アキレス腱症」や「アキレス腱周囲炎」として慢性化するリスクがあるため注意が必要です。 また、腱の弾力性が失われることで断裂のリスクが高まります。アキレス腱が断裂すると、歩行や基本的な動作が著しく困難になります。 アキレス腱の断裂は、手術が必要となるケースも少なくありません。特にスポーツや立ち仕事が多い方は症状が進行しやすいため、早期の治療が望ましいです。 アキレス腱炎と断裂の違い アキレス腱炎やアキレス腱症は、炎症や負担の蓄積による痛みや腫れが主な症状で、保存療法で改善が期待できる場合が多いです。 一方、アキレス腱断裂は腱が完全または部分的に切れる状態で、突然の激痛や腱が切れる音が特徴です。 断裂の場合、保存療法だけでは十分な回復が見込めないため、手術やリハビリが必要になります。 アキレス腱炎の原因 アキレス腱炎は、日常生活や運動習慣、身体の状態など、さまざまな要因が関与して発症します。 原因 具体例 過度な運動や負荷 長時間のランニングやバレーボールやバスケットボールなどにおける繰り返しのジャンプなど、アキレス腱に繰り返し負担をかける運動 急激な運動量の増加 運動経験が少ない状態から急に激しい運動を始めた場合 筋力や柔軟性の不足 ふくらはぎの筋肉が硬い、または柔軟性が不足していることでアキレス腱にストレスがかかる 不適切な靴の使用 クッション性の少ない靴、かかとの高さが極端に高い靴、サイズの合わない靴など 足の構造的な問題 扁平足※1やハイアーチ※2など、歩行時や運動時にアキレス腱に過剰な負担を与える足の形状 ※1:土踏まずが低い状態 ※2:土踏まずが高い状態 加齢による腱の劣化 年齢を重ねることでアキレス腱の弾力性や強度が低下し、炎症が起きやすくなる 急な方向転換や動作の繰り返し テニスやバスケットボールなど、方向転換や急停止を伴うスポーツ アキレス腱炎の原因は複数の要因が複雑に絡み合っている場合が多いため、早めの対策が重要です。 アキレス腱炎の症状 アキレス腱炎に関連する主な症状は以下の通りです。 症状 具体例 アキレス腱部分の痛みや違和感 運動後や朝起きた際に、かかとの上部やふくらはぎの下部に近いアキレス腱周辺に痛みや違和感を感じる 腫れや熱感 アキレス腱の周囲が腫れたり、触ると熱を感じる場合がある 動作時の痛み 歩行や走行、階段の上り下りなど、足を動かす際に痛みが増す ふくらはぎの硬さや張り感 アキレス腱に繋がるふくらはぎの筋肉が硬く感じられる 痛みが持続する 痛みが断続的ではなく、慢性的に続く場合、症状が悪化している可能性がある 腱の厚みや硬さの変化 アキレス腱部分が厚く感じたり、硬くなる 朝の動き始めの痛み 朝起きた直後に、アキレス腱部分に特に強い痛みや硬さを感じる これらの症状は、放置すると悪化し、慢性的な痛みや断裂のリスクが高まる可能性があります。早期に医療機関を受診し、適切な対応を取ることが重要です。 アキレス腱炎の治療 アキレス腱炎の治療は、症状の程度や患者の生活環境に応じて異なります。 軽症の場合は保存療法が中心となり、スポーツへの早期復帰を目指す場合や重症の場合は、再生医療が選択肢の1つとなることがあります。 2つの治療法について解説するので、ぜひ参考にしてください。 保存療法 保存療法は、アキレス腱炎の初期段階や軽度の症状に対して有効な治療法です。 以下のような方法が一般的に行われます。 アイシングは1回につき15~20分程度、1日3~4回行うのが効果的です。 また、ストレッチやリハビリでは、ふくらはぎやアキレス腱の柔軟性を改善し、腱への負担を軽減を目指します。 スポーツへの早期の復帰を目指す再生医療という選択肢 アキレス腱炎が慢性化している場合や、スポーツ選手が早期復帰を目指す場合には、再生医療が有効な選択肢となります。 再生医療とは、身体の自然治癒力を高めることにより、失われた組織や機能などの修復・再生を行う治療方法です。 アキレス腱炎の治療においては、人体が本来持つ治癒力を活かして、傷ついたアキレス腱の修復を促進します。 再生医療は、身体への負担が少なく早期の回復に期待できる点が特徴です。 当院(リペアセルクリニック)では厚生労働省から受理された再生医療を行っています。再生医療をご検討の際は、ぜひ当院へご相談ください。 アキレス腱炎を予防する方法 アキレス腱炎を防ぐためには、日常生活や運動時にアキレス腱への負担を軽減する工夫が必要です。 以下に挙げるポイントを意識することで、アキレス腱への負担を減らし、炎症を予防する効果が期待できます。 それぞれのポイントを取り入れて、アキレス腱炎の予防に役立てましょう。 日常生活でできる予防策 日常生活の中で股関節への負担を減らし、痛みを予防するためには、普段からの意識が大切です。 以下に挙げるポイントを実践することで、股関節の健康を保ち、症状の進行を防ぐことが期待できます。 日常的にストレッチや適切な休息を取り入れることで、アキレス腱にかかる負担を軽減することが可能です。 また、体重管理や歩き方の改善も重要なポイントとなります。 過度な運動は避ける 過度な運動はアキレス腱に過剰な負担を与え、炎症を引き起こす原因となります。 以下に、適切な運動習慣を維持するためのポイントを整理しました。 ポイント 詳細 運動量を徐々に増やす 急激に運動量を増やさず、少しずつ体を慣らしていくことが大切 無理なトレーニングを避ける 長時間のランニングや急な方向転換を繰り返すスポーツを控える 十分なウォーミングアップ 運動前のウォーミングアップと運動後のクールダウンをしっかり行い、アキレス腱の負担を軽減する 運動量やトレーニングの計画を適切に管理することで、アキレス腱への過剰な負担を防ぐことが可能です。 足に合った靴を選ぶ 足に合った靴を選ぶことは、アキレス腱炎の予防において非常に重要です。 以下に、靴選びで注意すべきポイントをまとめました。 ポイント 詳細 適切なサイズの靴を選ぶ 足にぴったり合う靴を選ぶことで、足全体への負担を軽減できる クッション性のある靴を選ぶ 足への衝撃を吸収する靴を選び、アキレス腱にかかる負担を軽減する 靴の寿命に注意する 古くなった靴はサポート力が失われるため、適切なタイミングで靴を買い替える 足に合った靴を選び、状態に応じて適切にメンテナンスを行うことで、アキレス腱炎のリスクを減らすことができます。 アキレス腱炎についてよくある質問 アキレス腱炎に関する悩みや疑問について最後に紹介します。 アキレス腱炎についてお悩みの方は、参考までにご覧ください。 アキレス腱炎のセルフチェック方法は? アキレス腱炎は、初期症状を見逃さずに早めに対処することが重要です。 以下のようなセルフチェック方法を知っておくことで、異常を早期に発見し、症状の悪化を防げます。 チェック項目 詳細 痛みの有無を確認する 朝の寝起きや運動後に、アキレス腱に痛みや違和感を感じる場合は要注意 腫れや厚みを触診する アキレス腱の腫れや痛みを感じる場合、炎症の兆候の可能性あり 動作時の違和感を確認する 歩行や階段の昇降でアキレス腱に違和感がある場合、炎症の可能性あり 片側と比較しながらチェックすると、異常がわかりやすくなります。 これらのセルフチェックで異常が認められた場合は、早めに医療機関を受診してください。 アキレス腱炎を放置すると手術が必要になる? アキレス腱炎を放置すると、症状が進行して手術が必要になる可能性があります。 炎症が慢性化すると腱の組織が劣化し、さらに悪化するとアキレス腱が断裂するリスクが高まります。 断裂した場合は保存療法での回復が難しく、手術が選択されるケースが多くなるため、痛みを感じたら早めに医療機関を受診するのが大切です。 自宅ケアだけでアキレス腱炎は治る? 軽度のアキレス腱炎であれば、自宅ケアで症状が改善する場合があります。 ケア方法 詳細 安静にする 運動を控え、アキレス腱への負担を軽減する アイシングを行う 痛みや腫れを抑えるために、患部を冷却する 軽いストレッチを行う ふくらはぎの筋肉をほぐし、アキレス腱の負担を軽減する ただし、症状が改善しない場合や痛みが悪化する場合には、放置せずに医療機関を受診することが重要です。 【まとめ】アキレス腱炎はほっとかずに医療機関を受診しよう アキレス腱炎は、初期症状を見過ごすと慢性化し、最悪の場合は腱の断裂に至る危険性があります。 その原因は過度な運動や足に合わない靴、日常生活での負荷などさまざまです。 症状が現れた場合は、安静やアイシングなどの保存療法で改善することもありますが、放置せず医療機関で適切な診断と治療を受けることが重要です。 さらに、早期の症状改善やスポーツ復帰を目指す場合には、再生医療が次世代医療の選択肢として注目されています。 PRP療法や幹細胞治療は、アキレス腱の修復をサポートし、回復を促進します。再生医療をご検討の際は、ぜひ当院へご相談ください。
2025.02.07 -
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運動不足や加齢に伴う筋力低下が原因で肉離れを起こしてしまい、なかなか治らないとお悩みではありませんか? 肉離れを放置していると、血腫の発生に伴う違和感や筋力の低下に繋がり、結果的に生活の質を落としてしまいます。 肉離れを治すためにも、肉離れに関する正しい知識や原因について知っておくことが大切です。 本記事では肉離れの原因や早く治すコツ、肉離れに関する質問について解説しています。 肉離れが治らず悩んでいる方、肉離れの詳細について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。 肉離れが治らない・痛みが長引いてしまう原因 肉離れが治らない・痛みが長引いてしまう原因は、以下の通りです。 ここからは肉離れ後の処置の大切さも含めて、解説していきます。 肉離れ直後の応急処置が不十分だった 肉離れした直後の応急処置が不十分な場合、完治が遅れる原因の1つとなります。 応急処置が不十分だったり、患部への冷却と圧迫が足りない点が肉離れが完治しない原因です。 肉離れを起こした際は、以下の「RICE(ライス)処置」を適切に行いましょう。 RICE処置を行うことで、痛みや腫れを抑えることができ、早い段階での回復が期待できます。 完治しきる前に肉離れ部位への運動負荷がかかってしまっていた 完治する前に患部への運動負荷がかかると、回復までの道のりが長くなってしまいます。 自己判断で運動を再開すると、肉離れが悪化する可能性があるため、必ず医師の診断を仰ぎましょう。 また不十分なリハビリも回復を長引かせてしまう要因となるので、大丈夫だと自己判断せず、日々のリハビリを継続してください。 筋力と柔軟性の低下も再発のリスクを招くため、完治直前でもリハビリを習慣化するよう心掛けましょう。 反復性肉離れになってしまっている 何度も肉離れを繰り返している場合、反復性肉離れになっている可能性があります。 反復性肉離れとは、過去に肉離れを起こした箇所が再度肉離れする状態のことです。 反復性肉離れの原因として、不十分なリハビリによる筋肉の柔軟性の低下が挙げられます。 再度肉離れを起こさないためにも、完治後もリハビリやストレッチを意識して行うようにしましょう。 そもそも肉離れとは? ここからは、以下の肉離れに関する基本情報について解説していきます。 肉離れに関する理解を深め、自分の症状がどこに当てはまるのか確認してみましょう。 肉離れの定義とメカニズムについて 肉離れは、筋肉の一部または全体が断裂してしまった状態のことです。 肉離れを起こすと内出血や腫れを起こし、患部が激しく痛み、運動ができない状態になってしまいます。 原因として、ジャンプやダッシュによる筋肉への急激な負荷が挙げられます。 肉離れというと普段運動を行っている方に起きるイメージですが、そのようなことはありません。 運動不足や加齢によって筋力が低下している方も、肉離れを起こすリスクを持っているので注意しましょう。 肉離れの重症度の分類と症状【軽度・中度・重度別の目安】 肉離れの重症度別の症状は、以下の通りです。 重症度 症状 患部による判別方法 軽度 ・患部を押すと痛みを感じる ・何もしなければ痛みは感じない 【ふくらはぎ】 ・ストレッチしてもやや痛みがある程度 【ハムストリングス】 ・脚を70度以上動かせる 【大腿四頭筋】 ・脚を90度以上動かせる 中度 ・患部を押すと強い痛みを感じる ・内出血や腫れが見られる 【ふくらはぎ】 ・膝を曲げるとストレッチによる痛みが軽くなる 【ハムストリングス】 ・脚を30度~70度動かせる 【大腿四頭筋】 ・脚を45~90度動かせる 重度 ・何もしなくても痛みを感じる ・内出血や患部の凹みが見られる 【ふくらはぎ】 ・膝を曲げてもストレッチによる痛みが強い 【ハムストリングス】 ・脚を30度まで動かせる 【大腿四頭筋】 ・脚を45度まで動かせる 肉離れが軽度の場合は大丈夫だと判断する方もいますが、適切な処置をしないと悪化する可能性があります。 また中度・重度で処置やリハビリが不十分な場合も、歩行機能や身体の歪みに繋がるので注意しましょう。 肉離れと思われる症状が表れた際は、自己判断せず、医師に相談したうえで適切な処置を受けることが大切です。 肉離れが全治するまでの期間 肉離れが全治するまでの期間は、以下の通りです。 重症度 期間 軽度 1~2週間 中度 3~5週間 重度 8~13週間 引用:日本臨床スポーツ医学会「肉離れの診断と治療」 個人差もありますが、軽度の場合はストレッチ痛が軽減してからリハビリを行います。 中度の場合は松葉杖による歩行や温熱療法、重度の場合は患部を圧迫する保存療法を行うケースもあります。 またスポーツ競技に復帰したい方の治療として、断裂した筋肉を繋げる外科的手術も存在します。 基本的には重度でない限り、リハビリやストレッチによる治療方法が一般的です。 肉離れを早く治すコツ 肉離れを早く治すコツとして、以下が挙げられます。 肉離れが長引いて困っている方は、上記のコツを参考にしてください。 リハビリを行う 肉離れは適切なリハビリを行えば、早い段階での回復が期待できます。 肉離れする可能性の高い部位別のリハビリメニューは、以下の通りです。 部位 リハビリ方法 ふくらはぎ ①仰向けの状態で片足を上げる ②そのまま片足を90度曲げる ③太ももを抱える ④痛みが出る直前まで膝を曲げる ⑤同じ動作を10回繰り返す ハムストリングス ①立った状態で脚の付け根に手を添える ②そのまま胸を張ってお尻を引く ③つま先の向きを変えて伸ばす ④伸びた状態を15~30秒キープする ⑤同じ動作を2~4回繰り返す 大腿四頭筋 ①椅子に浅く腰掛ける ②お腹を少し前に出した姿勢にする ③つま先を上げるように膝を屈伸させる ④同じ動作を10回繰り返す 上記のリハビリを医師の判断の元、無理のない範囲で行いましょう。 習慣化することで筋力や柔軟性が上がり、再発する可能性が低くなります。 運動復帰のタイミングは自己判断しない 運動に復帰するタイミングは必ず医師に相談し、自己判断はしないでください。 何故なら、完治していない状態で患部に負荷をかける可能性があるからです。 患部に運動負荷がかかって悪化し、肉離れが再発したり、後遺症が残ったりするケースも珍しくありません。 自分で「完治したかもしれない」と思っても、必ず医師の相談を仰いでから運動を行いましょう。 セルフストレッチを行う 肉離れはリハビリのほか、セルフストレッチによる改善も期待できます。 肉離れにおすすめのセルフストレッチは、以下の通りです。 部位 セルフストレッチ方法 ふくらはぎ ①厚い本の上につま先を乗せる ②体重をかけてふくらはぎを伸ばす ③同じ動作を10~20回繰り返す ハムストリングス ①うつ伏せになる ②ゆっくり膝を曲げる ③ゆっくり膝を元の位置に戻す ④同じ動作を3~7回繰り返す 大腿四頭筋 ①うつ伏せの状態で身体を横にする ②膝を曲げて足を後ろに引っ張る ③十分に伸びたらゆっくり戻す ④同じ動作を3回繰り返す ただし、重症度によってはセルフストレッチによって肉離れが悪化する可能性もあります。 セルフストレッチを習慣化したい方は、必ず医師の許可を得てから行いましょう。 後遺症が長引く場合は再生医療もご検討ください。 肉離れの後遺症が長引いている場合は、リペアセルクリニックで提供している再生医療も選択肢としてご検討ください。 当院(リペアセルクリニック)では自己治癒力を高めるPRP治療により、肉離れによる後遺症の改善を目指しています。 PRP治療とは患者様の血液から血小板の濃縮液を抽出し、組織の修復や細胞増殖を促す治療法です。 患者様ご自身の血液から精製された濃縮液を利用するため、アレルギー反応などの副作用が起こる可能性が低いメリットがあります。 長く続く肉離れの痛みに悩む方にとって、身体に負担が少ない状態で回復できる治療法と言えるでしょう。 治療内容の詳細を知りたい方は、無料相談も行っておりますので、ぜひ当院へご相談ください。 肉離れに関してよくある質問と回答 肉離れに関するよくある質問は、以下の通りです。 肉離れに関する疑問について回答しているので、ぜひ参考にしてください。 肉離れ・筋肉痛・こむら返りは何が違う? 肉離れ・筋肉痛・こむら返りの違いは、以下の通りです。 症状 内容 原因 肉離れ 突然の衝撃で筋肉の一部または全体が断裂した状態 急なダッシュとジャンプによる衝撃 筋肉痛 運動によって筋繊維が損傷している状態 運動などによる筋肉の酷使 こむら返り 突然の衝撃で筋肉が収縮した状態 筋肉の緊張/水分不足/筋力低下 一見似た症状ではありますが、状態や原因は全く異なります。 もし肉離れに似た症状が出た場合は、自己判断せず医師にご相談ください。 歩けるけど痛い肉離れはどうすればいい? 歩ける状態であっても、部分断裂を引き起こしている可能性があります。 部分断裂を放置し、患部の腫れ・内出血が酷くなるケースも珍しくありません。 肉離れによる後遺症を起こさないためにも、適切な処置を行いましょう。 ご自身で「軽度かもしれない」と思っていても、必ず医師にご相談ください。 軽度の肉離れはどれくらいで治る? 軽度の肉離れは1~2週間程度で治りますが、自己判断はしないでください。 軽度の肉離れは患部を押すと痛みますが、何もしなければ痛みを感じないことが多いです。 そのため完治したと思い、肉離れが悪化してしまうケースもあります。 「完治したかもしれない」と感じたら、医師の判断を仰いでください。 肉離れを放っておくとどうなる? 肉離れを放置すると、重度の後遺症が残る可能性があるので注意してください。 肉離れ直後は痛みを感じなくても、腫れや内出血が酷くなり、関節の動きが鈍くなるケースがあります。 痛みが無くても放置せず、RICE処置を心掛けてください。 肉離れを起こした際は「痛くないから大丈夫」と判断せず、医師の診断を受けましょう。 まとめ:肉離れの回復期間を把握して完治させよう 肉離れは適切な処置やリハビリを行えば、早い段階での回復が期待できます。 肉離れが痛くなくても「治った」と自己判断せず、必ず医師の判断を仰いでください。 また重症度に合わせて、通院によるリハビリや自宅でのセルフストレッチを継続していきましょう。 もしリハビリやストレッチの継続で治らない場合は、リペアセルクリニック(当院)の再生医療という選択肢をご検討ください。 当院では自己治癒力を高めるPRP治療を行い、肉離れによって損傷した組織の修復や細胞増殖を目指しています。 肉離れによる後遺症に悩んでいる方は、お気軽にご来院・お問い合わせください。
2025.02.07 -
- ひざ関節
- スポーツ医療
- 再生治療
膝軟骨がすり減ると、関節の痛みや変形性膝関節症などの原因となります。このような症状を改善する方法として、再生医療が注目されています。 この記事では、膝軟骨を増やす方法としての再生医療や、膝軟骨がすり減る原因を解説します。 ぜひ最後まで記事をご覧になって、膝軟骨を増やす方法として再生医療をご検討ください。 膝軟骨を増やす方法「分化誘導による関節の再生医療」 膝軟骨を増やす新しい方法、幹細胞の「分化誘導」を活用した再生医療について紹介します。 再生医療では、患者自身の幹細胞を用い、損傷した膝軟骨を修復することを目指します。 この方法により、軟骨の回復だけでなく、膝関節全体の機能改善が期待されています。 基本的に膝軟骨は自然に増えることはありませんが、幹細胞の「分化誘導による関節の再生医療」であれば膝軟骨の再生が期待できます。 分化誘導により、投与した幹細胞をフル活用して目的とする組織への再生能力を高めます。 分化誘導により軟骨下骨の再生を促す 膝軟骨の再生には、その下にある「軟骨下骨(なんこつかこつ)」の状態が重要です。 軟骨下骨は膝軟骨を支える土台の役割を果たしており、この部分が損傷していると、十分な軟骨の再生に期待できません。 まずは分化誘導により、軟骨の土台となる軟骨下骨の面積が大きくなるよう幹細胞を分化誘導して、再生を促します。 軟骨下骨が多く再生されると、より多くの軟骨の再生が実現可能となります。 分化誘導による再生医療の具体的なプロセスは以下の通りです。 リペアセルクリニック大坂院では、幹細胞を使用した再生医療を用いて膝関節の機能を回復する治療を行っています。 慢性的な膝の痛みにお悩みの方は、ぜひ再生医療をご検討ください。 膝軟骨がすり減る原因 膝軟骨がすり減る原因はさまざまで、日常生活や体の状態が大きく関係しています。 軟骨は、膝関節を守るクッションのような役割を果たしていますが、その役割が損なわれると、痛みや関節の不安定さが生じることがあります。 膝の軟骨がすり減る原因を理解して、対処できる内容は改善することで進行を遅らせましょう。 加齢や筋力低下 加齢に伴い、膝軟骨は水分量やしなやかさを失い、弾力性が低下します。これにより、軟骨が摩耗しやすくなります。 また、筋力が低下することで膝関節の安定性が損なわれ、余計な負担が軟骨にかかりやすくなるのも要因の一つです。 特に太ももやふくらはぎの筋力低下は、膝を支える力が弱まるため注意が必要です。 筋力の低下を防ぐために、筋力トレーニングやストレッチ、運動を習慣づけましょう。 ただし激しい運動は膝への負担が大きくなるため、無理のない範囲で行うのが大切です。 膝への負担 膝に過剰な負担をかける生活習慣や環境も、軟骨がすり減る原因となります。 これらの要因が重なると、軟骨の摩耗が進行しやすくなります。 立ち仕事など仕事内容を変えるのが難しい場合は、適度な休憩や膝への負担を軽減する工夫を取り入れ、激しいスポーツは控えたり、食生活や運動習慣を見直すのが重要です。 他の疾患による影響 膝軟骨のすり減りは、以下の疾患によっても進行する可能性があります。 これらの疾患を放置すると症状が進行し、関節の損傷や慢性的な痛みを引き起こすリスクがあります。 膝に痛みや違和感があるときは、我慢や放置せずに医療機関を受診しましょう。 軟骨がすり減りやすい人の特徴 膝軟骨のすり減りは、以下のような特徴を持つ方に多く見られます。 これらの要因が重なると、膝軟骨がすり減り、変形性膝関節症のリスクが高まります。 特徴 説明 膝のケガの経験がある方 靭帯や半月板など、膝の安定性を保つ組織に損傷歴がある場合、軟骨のすり減りが進行しやすくなります。 肥満傾向の方 歩行時、膝には体重の約3倍の負荷がかかります。体重が増えると、膝への負担も増大し、軟骨の摩耗が早まる傾向があります。 女性 統計的に、女性は男性よりも変形性膝関節症を発症しやすいとされています。特に閉経後は、骨や軟骨の健康を維持するエストロゲンの減少が影響すると考えられています。 加齢 年齢を重ねると、軟骨の水分量や弾力性が低下し、すり減りやすくなります。これは自然な老化現象の一部です。 遺伝的要因 家族に変形性膝関節症の患者がいる場合、同様の症状を発症するリスクが高まります。 過度な膝の使用 長時間の立ち仕事や膝を酷使するスポーツは、軟骨の摩耗を促進する可能性があります。 膝軟骨がすり減る要因を理解し、適切な予防策を講じましょう。 定期的な運動や体重管理、膝への過度な負担を避ける生活習慣の見直しが重要です。 膝軟骨がすり減ると「変形性膝関節症」になり痛みを感じる 膝軟骨の減少は「変形性膝関節症」の主な原因の1つです。 膝軟骨の役割は膝関節を衝撃から守り、スムーズな動きをサポートすることです。 しかし、加齢や過剰な負荷、遺伝的要因などによって軟骨がすり減ると、「変形性膝関節症」と呼ばれる疾患が進行します。 変形性膝関節症では、軟骨が摩耗するだけでなく、関節内で炎症が起こり骨同士が直接接触するようになります。 その結果、膝の痛みや可動域の制限が生じ、日常生活に支障をきたす可能性があります。 変形性膝関節症は初期段階では軽度の痛みから始まり、進行するにつれて関節の変形や可動域の制限が目立つようになります。 この疾患は特に中高年に多く見られますが、肥満や膝への過剰な負荷を伴う生活習慣を持つ若年者にも発症することがあります。 変形性膝関節症の症状を認識し、早期に対策を講じることが、進行を遅らせるために重要です。 変形性膝関節症の症状 変形性膝関節症の症状は、進行段階に応じて異なります。 主な症状は以下の通りです。 これらの症状に1つでも当てはまる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 変形性関節症の治療法 変形性膝関節症の治療は、進行段階や症状の程度によって異なります。 以下に変形性関節症の主な治療法をまとめました。 治療法 内容 薬物療法 ・非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服や外用で痛みと炎症を抑える ・ヒアルロン酸注射で関節の潤滑を改善し、動きをスムーズにする リハビリ療法 ・筋力トレーニングで膝を支える筋肉を強化 ・ストレッチやバランス訓練で膝の可動域を改善 手術療法 ・人工関節置換術ですり減った関節を人工関節に置き換える ・骨切り術で脚の軸を調整し、膝関節の負担を分散 再生医療 ・多血小板血漿を関節内に注入し、組織の修復を促進するPRP療法 ・幹細胞を用いて、損傷した軟骨や骨壊死部分などの再生を目指す幹細胞治療 生活習慣の改善 ・適切な体重管理で膝への負担を軽減 ・サポーターや衝撃吸収素材の靴を活用して膝を保護 特に再生医療は、膝軟骨の修復を目指す新しい治療法として注目されています。 リペアセルクリニック大坂院では、自己幹細胞やPRP療法を用いた治療を提供しています。 再生医療は、長期の入院や手術を必要としない治療法を求めている方におすすめの治療法です。 膝の痛みや違和感でお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。 【まとめ】軟骨を増やしたい方は当院の再生医療をご検討ください 関節を守る重要な役割を果たしている膝軟骨は、加齢や過剰な負担、疾患などによってすり減ると、変形性膝関節症などの深刻な問題に発展します。 症状が進行すると膝の痛みや可動域の制限が生じ、日常生活に大きな支障をきたします。そのため、早期の対策と適切な治療が不可欠です。 治療方法には、痛みや炎症を抑える薬物療法や、人工関節置換術や骨切り術などの手術、幹細胞の分化誘導を活用した再生医療などがあります。 幹細胞の分化誘導による再生医療では、膝軟骨の再生を促し、手術に頼らず自然な形で回復を目指せます。 膝の痛みでお悩みの方は、悪化する前に早めの対策を検討しましょう。 再生医療について興味がある方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)へお気軽にご相談ください。
2025.02.07 -
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疲労骨折してしまった場合「病院で治療を受けた方がいいのか」「自然治癒するのか」気になる方も多いでしょう。 結論、疲労骨折は、骨折部位の負担を避けて安静にしておくことで自然治癒を目指せるケガです。 しかし、早く治すためには症状に応じて適切なケアが必要であり、自己判断で自然治癒を目指すのはリスクがあるといえます。 この記事では、疲労骨折が起こりやすい部位や、自然治癒で早く治す方法、治療にかかる期間などを解説しています。 「疲労骨折が疑われる方」や「疲労骨折を早く治したい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。 疲労骨折は自然治癒が期待できる 疲労骨折は、骨折部位に負担をかけないように安静すれば、基本的に自然治癒が期待できます。 しかし、時間の経過とともに自然に治癒していきますが、放置してしまうと治りが遅くなる可能性があるため注意が必要です。 疲労骨折の痛みの特徴や、起こりやすい部位を理解して、適切な対応を取ることが大切です。 痛みが長引く場合は、医療機関を受診することも選択肢の一つとして検討しましょう。 疲労骨折はどんな痛み? 疲労骨折の痛みは、運動時や特定の動作時にズキズキとした痛みを感じるのが特徴です。 完全に骨折した場合と異なり、大きな腫れや出血を伴う強い痛みはないため、痛みを我慢しながら日常生活や運動を続けられる場合があります。 しかし、痛みを我慢して運動を続けることで完全な骨折に至る可能性があるので注意しましょう。 疲労骨折が起こりやすい部位 一般的に疲労骨折が起こりやすい部位は、以下の通りです。 骨に負担がかかりすぎることによって発生する疲労骨折は、身体を支える際に負荷がかかる下肢に起こりやすいものです。 疲労骨折が起こりやすい部位を把握して、負担をかけすぎないように心がけましょう。 疲労骨折が自然治癒するまでの期間 疲労骨折の自然治癒に取り組む場合、一般的には2~3か月が休息期間として設定されています。 部位や重症度によって休息期間は異なりますが、設定された期間中は疲労骨折の原因となった運動は禁止されます。 疲労骨折した部位と、自然治癒までにかかる一般的な期間は以下のとおりです。 脛骨…4~8週間 中足骨…6~8週間 腰椎…6~12週間 大腿骨頸部…8~12週間 あくまで目安であるため、治癒までの期間は個人差が生じることに留意しておきましょう。 疲労骨折を自然治癒で早く治す方法 疲労骨折を自然治癒で早く治す方法を解説します。 6〜8週間は安静にする カルシウムやたんぱく質を摂取する 適切なリハビリを行う 自然治癒を補助する治療を検討する 疲労骨折を早く治したい方は、ぜひ参考にしてください。 6〜8週間は安静にする 疲労骨折を早く治すためには、骨折部位に負担をかけないように6〜8週間は安静にしましょう。 骨折部位別の安静期間の目安は、以下の通りです。 骨折部位 安静期間の目安 脛骨(すねの骨) 4〜8週間 中足骨 6〜8週間 腰椎 6〜12週間 大腿骨頸部 8〜12週間 骨折部位や症状によって適切な安静期間には個人差があるため、まずは医療機関の受診が推奨されます。 また、安静にするだけではなく、以下で解説している方法も合わせて実践してみましょう。 カルシウムやたんぱく質を摂取する 疲労骨折を早く治すには、カルシウムやたんぱく質などの自然治癒を助けるために必要な栄養素を積極的に摂取しましょう。 必要な栄養素 主な食品 カルシウム ・乳製品 ・大豆製品 ・緑黄色野菜 など たんぱく質 ・肉類 ・魚介類 ・大豆製品 ・卵 など ビタミンD ・魚類 ・きのこ類 ・卵黄 など 上記のような栄養素を摂取できる食べ物をバランスよく取り入れることが、疲労骨折を早く治すために重要です。 適切なリハビリを行う 疲労骨折を早く治すためには、適切なリハビリを行うことも重要です。 優先すべきは骨折部位に負担をかけないことですが、運動不足によって筋力や柔軟性が低下すると、治った後にケガをするリスクが高まる可能性があります。 骨折部位に注意しつつ、以下のような運動を取り入れましょう。 骨折部位周辺の筋力トレーニング 骨折部位周辺のストレッチ 片足立ちなどのバランス感覚の訓練 また、上記のようなリハビリを取り入れることは重要ですが、自己判断で行うと思わぬケガや症状の悪化につながる可能性があるため注意が必要です。 理学療法士の指導を受けるなど、専門家と相談しながらリハビリを行いましょう。 自然治癒を補助する治療を検討する 疲労骨折を早く治すには、医師や理学療法士と相談して自然治癒を補助する治療を検討してみましょう。 自然治癒を補助する治療方法の種類と、期待できる効果は以下のとおりです。 治療方法 期待できる効果 アイシング 痛みと腫れの緩和 電気刺激療法 痛みの軽減/筋肉の緊張緩和 超音波療法 骨治癒の促進 マッサージ療法 血行促進/筋肉の緊張緩和 ストレッチング 関節可動域の維持/筋力低下の予防 運動療法 筋力強化/関節機能の回復 アイシングや電気刺激療法をはじめとする物理療法は、痛みの緩和や、炎症を抑えることが期待されている治療方法です。 効果には個人差がありますが、早期回復を目指す場合は医師と相談の上で採用してもよい方法でしょう。 自然治癒後に疲労骨折を再発させない予防法 疲労骨折は自然治癒したあとも、再発させないことが大切です。 運動前のウォーミングアップ 自分に合った負荷のトレーニング 規則正しい生活習慣 ここからは疲労骨折を再発させないための予防方法や、予防に有効な食べ物を紹介します。 運動前のウォーミングアップ 一度治った疲労骨折を再発させないためにも、運動前のウォーミングアップを徹底しましょう。 ウォーミングアップは、単なる準備運動ではなく、体温を高めることで筋肉への酸素・血液量を増加させ、筋肉を柔らかくする目的があります。 また、関節の可動域を広げ、柔軟性を高めることでケガを防ぐことも可能です。 自分に合った負荷のトレーニング 疲労骨折を再発させないためにも、自分に合った負荷のトレーニングを心がけましょう。 急激に大きな負荷をかけないよう注意し、トレーニングの負荷は段階的に増やすことが重要です。 定期的に休息日を設けながらトレーニングするのも良いでしょう。 また、トレーニングを行う際は、足のサイズに合った靴やクッション性のある靴を使用するなど、運動に向けたコンディションを整えることも大切です。 規則正しい生活習慣 疲労骨折を予防するためにも、規則正しい生活習慣を身につけることも大切です。 バランスの取れた食生活を意識する 適度な運動習慣を身につける 睡眠時間を確保する 禁煙・禁酒をする 上記のような生活習慣への改善によって、骨を十分に休息させる規則正しい生活を送りましょう。 また、定期的に骨密度の検査を受け、骨の健康状態を管理することも重要です。 疲労骨折の自然治癒についてよくある質問 最後に疲労骨折と自然治癒に関してよくある質問を紹介します。 疲労骨折になりかけの前兆は? 疲労骨折になりやすい人の特徴は? 疲労骨折しても歩ける? 疑問がある方はここで解消しておきましょう。 疲労骨折になりかけの前兆は? 疲労骨折になりかけている場合、以下のような前兆が出ると考えられます。 特定の動作をすると痛い 安静にすると痛みが和らぐ 明らかなケガはしていないのに痛む 通常の骨折は、明らかに衝撃が加わるようなケガをしており、患部が腫れたり安静にしていても痛むなどの症状が出るという点で異なります。 疲労骨折になりやすい人の特徴は? 疲労骨折になりやすい人の傾向として、以下のような特徴が挙げられます。 急にトレーニング量を増やした ランニングのフォームが揃っていない 地面が硬い/柔らかい 靴が足に合っていない 筋力・柔軟性不足 技術不足 加齢 体重増加 偏平足 栄養不足 骨密度の低下 O脚またはX脚 骨に対する過度な負荷をかけ続けることで疲労骨折につながるため、無理のない運動負荷に収めることが大切です。 疲労骨折しても歩ける? 通常の骨折とは異なり、疲労骨折は骨のズレが生じないため、骨折部位によっては歩くことが可能です。 しかし、歩けるからといって無理して歩いてしまうと、さらに状態が悪化する恐れがあるため、できる限り安静に過ごす必要があります。 痛みや違和感があるなど、疲労骨折が疑われる場合は、早めに病院で診察してもらいましょう。 疲労骨折が自然治癒しない場合は再生医療をご検討ください 疲労骨折した場合、自然治癒だけでは完全回復には至らない可能性があります。 自然治癒に取り組み、経過観察をしても回復の兆しが見えなかったり悪化したりした場合は、手術が必要となるおそれがあるため注意が必要です。 もし疲労骨折が慢性化していたり、再発が多い、既存の手術治療で完治しなかったなどの場合は、当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 再生医療を活用することで、治療期間を大幅に短縮し、日常生活や競技への早期回復が見込めるようになります。 自然治癒では完治しきらず手術が必要となる場合でも、手術をせずに済ませられるのも再生医療の特徴です。 手術後の悪影響や後遺症の心配をする必要がなくなるため、興味がある方は再生医療の活用を検討してみてください。 再生医療の詳しい治療法やプラン、料金などを知りたい方は、無料相談も行っていますのでお気軽にご相談ください。
2025.02.07 -
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足首の捻挫はよくある怪我ですが、軽く考えて放置してしまうと後遺症が残る可能性があります。 特に捻挫を繰り返すことで、将来的に足首の不安定感や慢性的な痛みを引き起こすこともあるため、早期の治療と適切なケアが重要です。 今回は、足首の捻挫を放置した時のリスクや治療法についてご紹介します。 また、足首の捻挫の根本的な治療に期待できる再生医療についても紹介しているので、参考にしてみてください。 \慢性的な捻挫の痛みに効果的な再生医療とは/ 再生医療におけるPRP(多血小板血漿)治療は、足首捻挫の治療にも効果が期待できます。 通常の治療では3〜4週間の固定が必要ですが、PRP治療を行うことで固定期間を短縮できるため、関節が固まりにくく、リハビリも早期に開始できます。 この固定期間が短縮されることで、仕事やスポーツへの復帰を早めることができるのです。 足首の捻挫を治療したい方や、長引く痛みでお悩みの方は、ぜひ再生医療を検討してみてください。 当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは再生医療に関する情報を提供しており、ご相談もお受けしていますので、ぜひお問い合わせください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 足首の捻挫を放置すると生じる主な後遺症 足首の捻挫を放置すると生じる主な後遺症について紹介します。 捻った痛みが続く 足首が不安定になる 関節炎の発症リスクを高める 捻挫は、スポーツや転倒、階段の踏み外しなどによって、足首の靭帯や軟骨などに過度な力が加わり損傷した状態を指します。 痛みや腫れが一般的な症状ですが、重度であれば靭帯の断裂や圧迫骨折する場合もあります。 以下では、捻挫を放置したことによる後遺症について、それぞれ解説していきます。 捻った痛みが続く 足首の捻挫を放置すると、捻った痛みが続く可能性があります。 損傷した靭帯の回復が不十分だと痛みが慢性化し、日常生活やスポーツにも影響を及ぼしかねません。 早めに適切な処置を受けて、慢性化を防ぎましょう。 足首が不安定になる 足首が不安定になるのも、足首の捻挫を放置した際の後遺症の一つです。 捻挫によって伸びた靭帯が放置されると足首の関節を安定させる機能が低下し、足首がぐらつく感じがあります。 足首が不安定になると歩行や足をついた時など、日常生活の中でも足首をひねりやすくなり、捻挫の再発につながります。 さらに放置すると足首の関節軟骨がすり減って変形してしまうリスクもあるため、悪化する前に治療しましょう。 関節炎の発症リスクを高める 足首の捻挫を放置し再発を繰り返すと、慢性足関節捻挫と呼ばれる関節炎の発症リスクを高める可能性があります。 慢性足関節捻挫は、捻挫を繰り返すことによって足首の靭帯や関節に負担がかかり、炎症が起こっている状態を指します。 主な症状は以下の通りです。 くるぶしあたりが痛む 足首が腫れて重く感じる 長時間の歩行で痛む 捻挫を繰り返している方や足首の腫れがある方は、単なる捻挫ではなく関節炎の発症を疑いましょう。 捻挫の重症度をセルフチェックする方法 歩ける程度の痛みでも、捻挫の重症度によってはすぐに受診が必要な場合があるため、以下の参考にセルフチェックしてみましょう。 【捻挫の重症度セルフチェック】 外くるぶしを押すと痛みがある 内くるぶしを押すと痛みがある かかとの小指側の骨の出っ張り付近を押すと痛みがある 舟状骨(足の甲側の内側部分)を押すと痛みがある 怪我をした足に体重をかけて4歩以上歩けない もし、これらの項目に1つでも当てはまる場合は、捻挫ではなく骨折の可能性が高いため、自己判断せずに早急に整形外科を受診しましょう。 適切な診断と治療を受けることで、後遺症を防げます。 足首の捻挫に施す治療方法 足首の捻挫に施す治療法について解説します。 応急処置として「RICE処置」を行う 湿布やテーピングなどを活用する 靭帯が断裂すると手術が検討されるケースもある よくある捻挫だからと放っておくと、足首の不安定さや慢性的な痛みなどの後遺症が出るリスクがあります。 自己判断で治療やリハビリを中止せずに、医師の指示に従いましょう。 応急処置として「RICE処置」を行う 足首の捻挫に施す主な治療として、「RICE処置」があります。 RICE処置の内容は、以下の通りです。 R(Rest)安静:無理に歩かず、足首に負担がかからないようにする I(Ice)冷却:氷のうや保冷剤などで15~20分ほど冷やす C(Compression)圧迫:腫れや内出血を抑えるために包帯で軽く圧迫する E(Elevation)挙上: 横になりクッションや枕などで心臓よりも高い位置に上げ、痛みや腫れを軽減する RICE処置は、捻挫だけでなく肉離れや打撲にも用いられる応急処置方法で、内出血や痛み、腫れを抑える効果が期待できます。 あくまで適切な治療を受ける前の応急処置なので、早期に医療機関を受診しましょう。 湿布やテーピングなどを活用する 足首の捻挫に対する痛みや腫れには、湿布やテーピングなどを活用しましょう。 捻挫直後の炎症や腫れには冷感湿布、症状が落ち着いたら血行促進のための温感湿布など、症状によって使い分けるのが重要です。 また、テーピングは捻挫後の不安定な足首を支えたり、症状の悪化を防いだりするのに有効です。 間違った巻き方では逆に症状の悪化に繋がるので、自分でテーピングをする際は強く巻きすぎないように注意してください。 痛みや腫れが引かない場合や内出血している場合は、捻挫ではなく骨折している可能性もあるため、医療機関を受診しましょう。 靭帯が断裂すると手術が検討されるケースもある 足首の靭帯が断裂すると手術が検討されるケースがあります。 靭帯の断裂で行われる手術は、以下の通りです。 靭帯修復術:残っている靭帯を修復する 靭帯再建術:他の部位の腱を移植して、靭帯を再建する 手術の際は、皮膚を数センチ切開する直視下法と、小さな穴を開けて内視鏡(カメラ)を挿入する鏡視下手術があります。 手術後の1日目から歩行が可能で、松葉杖を使用して痛みや腫れを確認しながらリハビリを行います。 足首の捻挫を治療するのにかかる期間 足首の捻挫の治療期間は重症度によって異なり、軽症で2〜3週間程度、重症で1〜3ヶ月程度かかります。 受傷直後から数日間はRICE処置を行い、症状を見ながら炎症抑制やストレッチなどの簡単なリハビリを開始します。 炎症や痛みが引いてきたら筋力トレーニングやバランス感覚の訓練など、リハビリの強度を少しずつ上げていくことが重要です。 早期回復を目指すためにも、症状に合わせて適切なリハビリを行いましょう。 足首の捻挫を早く治したい方は再生医療も選択肢の一つ https://youtu.be/uJ21b57GXH4 足首の捻挫を早く治したい方は、再生医療による治療も検討してみましょう。 再生医療の幹細胞治療は、自身の幹細胞を用いて損傷した足首の靭帯や関節包の修復を目指す医療技術です。 幹細胞は人間の身体の中に存在していて、筋肉や腱、神経などさまざまな組織に形を変えられる細胞です。 患者さまの脂肪を採取して幹細胞を抽出・培養したものを患部に注射します。 手術や入院が不要かつ、患者さまの細胞のみを使用するためアレルギーや拒絶反応などの副作用リスクが低い点が特徴です。 足首の慢性的な痛みにお悩みの方や、捻挫の早期改善を目指したい方は、お気軽に当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 当院の公式LINEでも症例や治療法について紹介していますので、併せてご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 足首の捻挫を放置すると後遺症が出る可能性があるので早期治療が重要 足首の捻挫は、放置すると慢性的な痛みや足首の不安定感などの後遺症が出る可能性があります。 後遺症や再発を防ぐために、医療機関を受診して早期に治療を受けましょう。 また、スポーツの早期復帰を目指したい方や、長期化する捻挫の症状にお悩みの方は、再生医療による幹細胞治療も選択肢の一つです。 再生医療による治療を検討している方は、お気軽に当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 足首捻挫の放置に関するよくある質問 足首捻挫の放置に関するよくある質問と回答は、以下の通りです。 捻挫後の内出血は問題ない? 捻挫をしたときにやってはいけないことは? 捻挫に対する知識を身につけるためにも、ぜひ参考にしてください。 捻挫後の内出血は問題ない? 捻挫後に見られる内出血(アザ)は、一般的に時間とともに色が変わり、紫や青黒くなることがあります。 これは、血液が体内で分解される過程で見られる通常の現象で、痛みが強くなく腫れも軽度であれば、特に心配する必要はないケースが多いです。 しかし、以下のような症状が見られる場合は単なる内出血ではなく、さらに深刻な損傷が関わっている可能性があるため、注意が必要です。 靭帯や血管の損傷 靭帯損傷 骨折 強い痛みや腫れ、動かすと痛みが増す場合、または異常に大きなアザが現れる場合は骨折や靭帯損傷の可能性を考え、早期に医師の診断を受けましょう。 早期に診断を受け、適切な治療を行うことが回復を早め、症状の悪化を防ぎます。 捻挫をしたときにやってはいけないことは? 捻挫をしたときにやってはいけないことは、以下の通りです。 患部を温める マッサージや無理に動かす 飲酒、安静にせず無理に体重をかけること 捻挫直後に温めると血流が促進され、炎症が悪化する可能性があるため、冷却が必要な初期段階ではアイシングを行い、炎症を抑えることが大切です。 これらの行動は捻挫の症状を悪化させる可能性があるため、初期のケアをしっかり行い、必要に応じて専門医に相談しましょう。
2020.02.06