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ふくらはぎの筋断裂とは、筋肉の繊維が部分的または完全に断裂した状態のことで、「肉離れ」とも呼ばれています。 スポーツ中のダッシュやジャンプなどで起こりやすく、放置すると歩行が困難になったり、再発しやすくなったりするリスクがあります。 この記事では、ふくらはぎの筋断裂の症状や原因、対処法から全治期間、治療法まで詳しく解説します。 ふくらはぎの痛みで悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは手術なしで根本的な改善を目指せる再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 再生医療に興味がある方は、ぜひご登録ください。 ふくらはぎの筋断裂(肉離れ)とは ふくらはぎの筋断裂は、筋肉に急激な力がかかることで筋繊維が損傷・断裂する状態です。 まずは症状と原因について、以下の2つを解説します。 主な症状 主な原因 ご自身の状態と照らし合わせながら確認してみてください。 主な症状 ふくらはぎの筋断裂は、受傷した瞬間に「ブチッ」「バチッ」という断裂音を感じ、激しい痛みが生じるのが特徴です。 主な症状は以下のとおりです。 受傷直後に「ブチッ」という音とともに激しい痛みを感じる 損傷した部位が腫れて、皮下出血(青あざ)ができる場合がある 痛みで足を動かしづらくなり、歩行が困難になる 力が入らず、思うように足を動かせない 重症の場合は筋肉のへこみが目で見てわかる 軽度であれば患部を押したときに痛む程度で歩行も可能ですが、重度になると自力で歩くことがほぼできなくなります。 痛みが数分で治まる「こむら返り(足がつる)」とは異なり、筋断裂の場合は痛みが長時間続きます。 主な原因 ふくらはぎの筋断裂は、筋肉が急激に収縮したり伸ばされたりしたときに発生します。 主な原因は以下のとおりです。 ダッシュ、ジャンプ、急停止など瞬発的な動作 ウォーミングアップ不足による筋肉の硬さ 筋力や柔軟性の不足 疲労の蓄積による筋肉の状態悪化 水分不足による筋肉の柔軟性低下 スポーツをしていない方でも、久しぶりの運動や急な動作で筋断裂を起こす可能性があります。 また、体が冷えると筋肉が硬くなるため、冬場はとくに注意が必要です。 ふくらはぎで筋断裂を起こしたときの対処法 ふくらはぎで筋断裂を起こしたときは、適切な応急処置を行い、速やかに医療機関を受診しましょう。 対処法として、以下の2つを解説します。 RICE処置による応急処置 医療機関を受診 早期の対処が症状の悪化を防ぎます。 RICE処置による応急処置 筋断裂を起こしたときの応急処置として「RICE処置」が効果的です。 RICE処置は、Rest(安静)・Icing(冷却)・Compression(圧迫)・Elevation(挙上)の頭文字をとった応急処置の基本です。 処置 方法 Rest(安静) 患部を動かさずに安静を保つ。損傷の拡大を防ぐ Icing(冷却) 氷や保冷剤をタオルで包み、1回15〜20分を目安に患部を冷やす Compression(圧迫) 包帯やサポーターで適度に圧迫し、腫れを抑える Elevation(挙上) 患部を心臓より高い位置に上げて、血液やリンパ液の流れを調整する RICE処置はあくまで応急処置です。 処置を行った後は、なるべく早く医療機関を受診しましょう。 医療機関を受診 筋断裂が疑われる場合は、できるだけ早く整形外科を受診することが大切です。 とくに以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 受傷時に「ブチッ」という断裂音を感じた 痛みが強く、歩行が困難である 患部が大きく腫れている、または内出血がある 筋肉にへこみが見られる 時間が経っても痛みが引かない 軽い痛みで歩行に支障がない場合でも、数日で痛みが改善しない場合は受診をおすすめします。 医療機関では、問診・触診のほか、エコー(超音波検査)で筋肉の損傷具合を確認します。 ふくらはぎの筋断裂における全治期間は?主な治療法 ふくらはぎの筋断裂の治療期間は、損傷の程度によって1週間から6カ月が目安です。 全治期間と治療法について、以下の2つを解説します。 主な治療は「保存療法」 早期回復のためにリハビリが重要 回復に向けた流れを理解し、焦らず治療に取り組みましょう。 主な治療は「保存療法」 ふくらはぎの筋断裂における治療は、手術をせずに自然治癒を促す「保存療法」が基本となります。 全治期間は重症度によって異なり、目安は以下のとおりです。 重症度 状態 全治期間の目安 軽度 ・筋繊維の微細な損傷 ・押すと痛みがあるが歩行は可能 1〜2週間程度 中等度 ・筋繊維の部分断裂 ・腫れや内出血があり歩行が困難 1〜2カ月程度 重度 ・筋肉の完全断裂 ・強い痛みで自力歩行がほぼ不可能 3〜6カ月程度 保存療法では、テーピングや装具で患部をサポートしながら安静にし、徐々にリハビリを行います。 完全断裂や大きな損傷がある場合には、手術が必要になることもあります。 早期回復のためにリハビリが重要 筋断裂の治療では、柔軟性と筋力を回復させるためにリハビリが欠かせません。 リハビリの内容は医療機関によって異なりますが、基本的には以下のように進められます。 ストレッチで患部を軽く伸ばし、20〜30秒かけてゆっくり行う(3〜5セット) 筋力トレーニングで低下した筋力を回復させる 最終段階でダッシュやジャンプなど実践的な動きを取り入れる リハビリを始めるタイミングは、炎症が治まり、痛みや腫れが軽減してからです。 自己判断で過度な負荷をかけると再発につながる恐れがあるため、焦らず医師や理学療法士の指示に従い、段階的に進めましょう。 ふくらはぎの筋断裂についてよくある質問 ふくらはぎの筋断裂についてよくある質問を紹介します。 ふくらはぎの筋断裂はどのくらいで治る? ふくらはぎの筋断裂は手術する? 治療期間や方法について正しく理解し、回復に向けた適切な対応を取りましょう。 ふくらはぎの筋断裂はどのくらいで治る? 症状の程度によって異なりますが、軽度で1〜2週間、中等度で1〜2カ月、重度で3〜6カ月が目安です。 ただし、これは適切な治療を受けた場合の目安です。 痛みがある場合は放置せず、早めに医療機関を受診しましょう。 ふくらはぎの筋断裂は手術する? 多くの場合、手術をせずに保存療法で治療を行います。 ただし、筋肉や腱の完全断裂がある場合や、損傷が広範囲に及ぶ場合には手術が検討されることもあります。 ふくらはぎの筋断裂を早く治すなら再生医療をご検討ください ふくらはぎの筋断裂は、適切な応急処置と治療によって回復が期待できる症状です。 しかし、「できるだけ早く治したい」「スポーツに早く復帰したい」と考える方も多いのではないでしょうか。 そのような方には、「再生医療」という治療法が選択肢になります。 再生医療は、ご自身の血液や細胞を利用して損傷した組織の修復を促す医療技術です。 入院を伴う大きな手術を必要としないため、早期回復を目指している方にもご検討いただけます。 再生医療について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にお問い合わせください。
2025.12.26 -
- スポーツ医療
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トレーニング中に「筋トレで血管が切れるって本当?」「いきむのが怖い」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。 筋トレ中の頭痛の多くは一時的な血管の変化や酸欠によるものとされ、正しい知識があれば過度に恐れる必要はありません。 しかし、「本当に大丈夫?」「実は危険なサインを見逃しているのではないか」と心配になる方もいるでしょう。 本記事では筋トレによる頭痛の原因や、リスクを減らす呼吸法について解説します。 ぜひ参考にして、安全にトレーニングを続ける知識を身につけてください。 筋トレによる血圧の上昇で脳血管が切れる可能性がある 筋トレで重い負荷をかけて強く力むと血圧が一時的に急上昇し、脳血管に大きな負担がかかります。 息を止めたままの動作は血圧が上がりやすく、条件が重なると脳出血などのリスクも否定できません。 ベンチプレスや懸垂など力みやすい種目では、呼吸を意識して無理のない負荷で行うことが重要です。 ボディービルダーを対象にした筋トレ中の血圧の変化について、以下のような事象が報告されています。 項目 内容 激しい筋トレ中の血圧 レッグプレスの最大努力時に最高血圧480mmHgを記録 ※一般的な安静時血圧は120mmHg前後 安静時との比較 安静時の約4倍もの圧力が血管にかかる ※出典:Arterial blood pressure response to heavy resistance exercise - PubMed 高重量トレーニングで強く力むと、血管に強い圧力がかかります。 健康な血管であれば耐えうるケースが多いですが、未発見の動脈瘤などの弱点がある場合や動脈硬化が進んでいる場合は、破綻リスクが高まると考えられます。 筋トレ中・筋トレ後に頭痛が起こる主な原因 筋トレ中や後に起こる頭痛には、以下のような原因がいくつか考えられます。 血圧の急上昇や血管の一時的な収縮 高負荷・急激なトレーニングメニュー 息を止めて力む動作(バルサルバ動作) もともとの片頭痛・緊張型頭痛の悪化 上記の要因がどのように血管や神経に作用し、痛みにつながるのかを詳しく解説します。 血圧の急上昇や血管の一時的な収縮 激しい頭痛の原因として、血管の一時的な強い収縮による「可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)」の可能性があります。 力んだ際に、数十秒〜1分以内で痛みがピークに達する「雷鳴頭痛」が特徴です。 RCVSは自然に治まることが多いとされますが、進行すると脳出血につながる可能性もあるため、衝撃的な痛みを感じた場合は直ちに中断し受診してください。 高負荷・急激なトレーニングメニュー 以下のような激しいトレーニングの繰り返しは脳血管への負担となります。 高重量で行うスクワット・デッドリフト・ベンチプレス 限界まで追い込むRMトレーニング 短時間に全力を繰り返すHIIT 息を止めがちなプランクや体幹トレーニング 過度な運動で体が酸素不足になると、脳が酸素を取り込もうとして血管を拡張させ、頭痛を引き起こすことがあります。 マスク着用時も酸欠リスクがあるため、息苦しさを感じたら休憩をとることが大切です。 息を止めて力む動作(バルサルバ動作) 息を止めて力む「バルサルバ動作」は、胸腔内圧を高めて血圧を急上昇させる要因です。 息を止めて力む状態が続くと頭痛が起こりやすくなり、血管への負担も増大する可能性があります。 バルサルバ動作によって体に起こる変化は、以下のとおりです。 息を止めて力むことで胸や腹の圧力が上がる 上がった圧力が血管を押し、血圧を急上昇させる 息を吐いて力を抜いた瞬間に血液が心臓へ戻り、脳血管へ衝撃を与える 無意識に息を止めてしまう場合は、意識的に呼吸を続ける練習をおすすめします。 もともとの片頭痛・緊張型頭痛の悪化 慢性的な片頭痛がある場合、筋トレにより悪化するリスクがあります。 運動で血流が良くなり血管が開くと、片頭痛特有の拍動性の痛みが一時的に強まる場合があります。 緊張型頭痛の方はトレーニングでの筋肉の緊張により痛みが強くなる可能性があるため、リラックスを心がけましょう。 筋トレ時のこめかみ・後頭部が痛む場合に考えられる原因 頭痛が起こる場所によって、原因やリスクが異なる場合があります。 部位ごとの特徴とリスクについて、以下の表にまとめました。 痛む部位 考えられる原因 特徴 こめかみ・頭全体 一次性運動時頭痛 ズキズキと脈打つ痛み 後頭部・首筋 椎骨動脈解離 首の後ろの痛みから始まり、めまいなどを伴う 頭全体(激痛) くも膜下出血・RCVS 突然の激しい痛み 後頭部の痛みは、首を通る血管(椎骨動脈)が傷ついている可能性もあります。 首を極端に反らしたり、重い負荷で首を痛めたりした覚えがある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 筋トレ時の頭痛を防ぐために意識したいポイント 筋トレ時の頭痛を防ぐために意識したいポイントは、以下のとおりです。 息を止めない呼吸法を意識する トレーニング前後の水分補給を徹底する 急に負荷を上げず、準備運動・ストレッチを行う 今日から実践できる具体的な予防策と効果について、詳しく解説します。 息を止めない呼吸法を意識する 筋トレ中は息を止めず、力まないことが重要です。 呼吸法としては動作を行う際に呼吸を止めず、力むときに息を吐き、力を抜くときに息を吸うことが推奨されます。 どうしても息を止める必要がある高負荷時は、以下のような「修正バルサルバ法」などが活用できます。 力を入れる一番きつい瞬間に、歯の間から「スッ」と息を漏らす 完全に息を止めず、少しずつ空気を逃がすことで血圧の急上昇を防ぐ 動作が終わったら、大きく息を吐いてリラックスする 修正バルサルバ法は血圧上昇を抑え、頭痛予防につながります。 トレーニング前後の水分補給を徹底する 運動で体内の水分が不足すると血の巡りが悪くなり、脳へ栄養や酸素が行き届かなくなることで頭痛につながる可能性があります。 脱水状態になると血液量が減り、脳の血管や膜が引っ張られることで痛みが生じやすくなります。 脱水症状を防ぐため、筋トレ前後には十分な水分補給を行うことが大切です。 急に負荷を上げず、準備運動・ストレッチを行う 急に激しい運動をすると血流の速さが一気に変わり、血管や筋肉に負担をかけるリスクがあります。 筋トレ前のウォーミングアップとしてストレッチを行うことが、頭痛を防ぐのに効果的です。 運動の強さと血管への影響の違いは以下のとおりです。 行動 血管への影響 効果・リスク 急な激しい運動 血流が一気に速くなる 血管や筋肉に急激な負担をかけるリスクがある 準備運動・ストレッチ 血流が緩やかに速くなる 血管が広がり、急激な血圧上昇を和らげる効果が期待できる 強い負荷で筋力をつけたい場合でも、脳出血等のリスクを避けるため、急激に負荷を上げず「徐々に」重さを上げることが望ましいです。 筋トレ中・後に頭痛が出たときの対処法 もしトレーニング中に頭痛を感じたら、すぐに以下のような対処を行うことが推奨されます。 対処法 具体的な行動 運動を中止する 痛みを感じた時点でセットを中断、もしくは終了する 器具の負荷を軽くする 次回以降は重量を落とす 痛み止めを飲む 痛みが続く場合は鎮痛剤を使用し安静にする 自分の体の声に耳を傾け、異変を感じたら勇気を持って休むことが、長期的なトレーニング継続につながります。 筋トレは脳の血管に負担をかけず正しい方法で安全に行おう! 多くの筋トレ頭痛は良性の「一次性運動時頭痛」であると考えられていますが、初めて激しい頭痛を感じた場合は念のため医療機関を受診しましょう。 リハビリやセルフケアを続けても痛みが改善しない、あるいは慢性的な頭痛や体の痛みに悩まされている場合は、当院へご相談ください。 当院では、自身の細胞を使って体の修復を促す治療提供しており、スポーツによる不調の改善もサポートしています。 繰り返す痛みにお悩みの方は、ぜひ一度、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEからお気軽にご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 筋トレで脳血管が切れることに関するよくある質問と回答 筋トレで脳血管が切れることに関するよくある質問と回答は、以下のとおりです。 頭痛が出ても筋トレは続けていい? 脳の血管が切れる前兆はある? 頭痛が出ても筋トレは続けていい? 筋トレ時に頭痛が出た場合、基本的に中止しましょう。 突然バットで殴られたような衝撃を感じる頭痛の場合は、血管のトラブルが起きている可能性があります。 痛みが徐々に強まるタイプであっても無理をすれば悪化する恐れがあるため、その日は中断し様子を見ることが望ましいです。 脳の血管が切れる前兆はある? 脳の血管が切れる前には、前兆が出る場合とまったく出ない場合があります。 たとえば、くも膜下出血では本格的に血管が破れる数日〜数週間前に、突然起こる強い頭痛が前触れとして現れることがあります。 この頭痛は「警告頭痛」と呼ばれ、普段経験しないような痛みが特徴です。 「いつもと明らかに違う」「急にズキッとした強い痛みを感じた」といった場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
2025.12.26 -
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- スポーツ医療
前十字靭帯断裂(ACL断裂)は、膝関節の中にある靭帯が切れてしまうケガです。 サッカーやバスケットボールなど、急な方向転換やジャンプが多いスポーツで発生しやすく、一度断裂すると自然に治ることはありません。 「前十字靭帯を断裂してしまったけれど、いつ頃スポーツに復帰できるのだろう」「リハビリはどのくらいかかるのか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、前十字靭帯断裂からスポーツ復帰までの期間の目安、リハビリの流れ、治療法の選択肢について解説します。 前十字靭帯断裂でスポーツ復帰を目指している方は、ぜひ最後まで読んで、ご自身に合った回復への道筋を見つけましょう。 また、「手術による長期離脱は避けたい」「できるだけ早く競技に復帰したい」という方は、再生医療も選択肢の一つです。 当院(リペアセルクリニック)では、ACL損傷をはじめとしたスポーツ外傷に対し、幹細胞治療やPRP療法などの再生医療を用いた治療を行っています。 >>実際の症例はこちら 症例や治療内容については、以下の公式LINEでも紹介しています。 「自分の靭帯の状態でも適応になるのか知りたい」という方は、まずは当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 前十字靭帯断裂(ACL断裂)からスポーツ復帰までの目安は6カ月〜12カ月程度 前十字靭帯断裂の手術後、スポーツに復帰できるまでの期間は競技によりますが一般的に6カ月〜12カ月程度です。 ただし、損傷の程度やリハビリの進み具合によって個人差があり、以下が目安となります。 歩行可能になるまでの期間は約2〜4週間 ジョギング再開の目安は約3カ月 それぞれの時期における回復状態と注意点を把握して、安全なスポーツ復帰を目指しましょう。 歩行可能になるまでの期間は約2〜4週間 前十字靭帯再建術後、自分の足で歩けるようになるまでには約2〜4週間かかります。 術後数日は車椅子での生活となる場合もありますが、松葉杖を使えば翌日から移動が可能です。 この時期は膝の可動域を回復させるリハビリが中心となり、無理をせず段階的に荷重をかけていくことが大切です。 日常生活への復帰を焦らず、医師や理学療法士の指導のもとでリハビリを継続しましょう。 ジョギング再開の目安は約3カ月 ジョギングを再開できる目安は、術後約3カ月です。 移植した腱が骨にしっかりと定着し、強度が安定し始めるのがこの時期です。 徐々にジョギングを再開できるようになりますが、無理な運動は再損傷のリスクを高めます。 ジョギングを開始する際は平らな場所でゆっくりとしたペースから始め、膝に痛みや違和感がないか確認しながら進めましょう。 「3カ月経ったから大丈夫」ではなく、筋力や膝の安定性が十分に回復しているかを確認することが大切です。 ACL手術後のリハビリ期間とスポーツ復帰までのステップ 前十字靭帯再建術後のリハビリは、手術直後から段階的に進めていきます。 移植した腱を保護しながら、可動域訓練・筋力トレーニング・スポーツ動作の練習へと負荷を高めていくことが重要です。 以下の表は、手術後からスポーツ復帰までの流れを時系列でまとめたものです。 手術からの時期 リハビリ内容 手術直後 膝周辺の組織の柔軟性を確保する。装具を着用し、膝関節の動きを伴わない筋力トレーニングを開始。膝以外の部分(体幹・上半身など)のトレーニングも行う 1週間 体重の1/3程度の荷重練習を開始。関節の動きを改善する運動を始める 2〜3週間 全体重をかける練習へ移行。軽く曲げる程度のスクワットなど、体重をかけながらのトレーニングを実施 4〜6週間 エアロバイクなどマシーンでの運動を開始。より積極的に体重をかけたトレーニングを進める 3カ月 ジョギングを開始。平らな場所でゆっくりとしたペースから始める 4カ月 両足ジャンプ、軽いターン動作を開始 6カ月 スポーツの練習を開始。競技特有の動作練習を段階的に取り入れる 8〜12カ月 競技への完全復帰を目指す。筋力が健側の85%以上に回復していることが目安 移植腱が負担に耐えられるようになるまでは約3カ月かかるため、それまでは無理な運動を避けることが大切です。 前十字靭帯断裂に対する主な治療法 前十字靭帯断裂の治療法は主に以下の2つがあります。 自家腱移植(ハムストリング腱・膝蓋腱) 保護的早期運動療法 それぞれの治療法の特徴を理解して、ご自身に合った治療を選択しましょう。 自家腱移植(ハムストリング腱・膝蓋腱) 自家腱移植は、自分の体にある腱を使って断裂した前十字靭帯を再建する手術です。 移植に使用される腱は、主に以下の2種類があります。 ハムストリング腱(太ももの裏側にある腱) 膝蓋腱(膝のお皿の下にある腱) 手術は関節鏡手術と呼ばれる方法で行われ、数ミリほどの小さな穴からカメラを入れるため、傷口が小さく、入院期間も短くて済みます。 入院期間は短い場合で4〜7日程度です。 スポーツ復帰までの期間は一般的に8〜12カ月程度とされていますが、競技の種類やリハビリの進み具合によって個人差があります。 どちらの腱を使用するかは、競技の種類やご自身の希望などを考慮して医師と相談して決定します。 保護的早期運動療法 保護的早期運動療法は、手術を行わずに装具とリハビリで膝の機能回復を目指す治療法です。 治療の流れは以下のとおりです。 装具を使用して膝関節を保護・固定する 炎症を管理しながら、できるだけ早期にリハビリを開始する 膝の可動域を回復させる訓練を行う 太ももの筋肉を中心に筋力強化を行い、膝の安定性を補う 保護的早期運動療法は、損傷が軽度の場合や手術を希望されない場合に検討されます。 ただしスポーツ復帰を目指す場合、保存療法では膝の不安定性が残りやすく、競技中に「膝崩れ」を起こすリスクがあります。 そのため、スポーツ復帰を希望される方には、基本的に手術による治療が推奨されています。 前十字靭帯断裂後にスポーツ復帰の期間を早めるなら再生医療も選択肢の一つ 前十字靭帯断裂からスポーツ復帰を目指すには、手術とリハビリを経て6カ月〜12カ月程度の期間が必要です。 損傷の程度や回復の進み具合には個人差がありますが、焦らず段階的にリハビリを進めることが安全な復帰への近道となります。 手術以外の選択肢としては、再生医療という治療法があります。 幹細胞治療やPRP療法(多血小板血漿療法)など、患者さま自身の幹細胞・血液を活用する治療法です。 手術を避けたい方や、早期復帰を希望される方にとって、治療の選択肢の一つとなる可能性があります。 以下は当院で変形性膝関節症と前十字靭帯断裂を抱える方に再生医療を行い、しゃがみ込みの痛みが改善した症例になりますので、ぜひ参考にしてください。 再生医療について詳しくは、以下の動画でも紹介しています。 前十字靭帯断裂でお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 前十字靭帯断裂のスポーツ復帰に関するよくある質問と回答 前十字靭帯断裂からのスポーツ復帰についてよくある質問を紹介します。 前十字靭帯断裂の手術の成功率は? サッカー選手が前十字靭帯断裂から復帰するまでにかかる期間は? 復帰までの不安を解消するために、ぜひ参考にしてください。 前十字靭帯断裂の手術の成功率は? 前十字靭帯再建術は、確立された手術方法であり、多くの患者さまが競技に復帰しています。 研究によると、再建術後1年で33〜92%の方がスポーツに復帰できたという報告※があります。 ※出典:PubMed 復帰率に幅がある理由は、リハビリ環境や競技レベルによって差が出るためです。 専属トレーナーのサポートを受けられるプロ選手では90%以上が復帰できた一方、一般の競技者では復帰率が低くなる傾向があります。 サッカー選手が前十字靭帯断裂から復帰するまでにかかる期間は? サッカー選手の場合、前十字靭帯断裂から競技復帰までには一般的に8カ月〜12カ月程度かかります。 サッカーは急な方向転換やジャンプ、接触プレーが多いスポーツです。 そのため、膝の安定性と筋力が十分に回復していないまま復帰すると、再断裂のリスクが高まります。 医師や理学療法士、トレーナーと連携しながら、安全に競技復帰できるよう計画的にリハビリを進めましょう。
2025.12.26 -
- ひざ関節
- スポーツ医療
スポーツによる膝の痛みは、ランニングやジャンプなど繰り返しの動作によって膝に負担が蓄積することで起こりやすくなります。 痛みを抱えたまま練習を続けると悪化して競技復帰が遅れるだけでなく、階段の上り下りや歩行など日常生活にも支障をきたす可能性があります。 また「練習中に膝が痛くなって思うようにプレーできない」「試合が近いのに膝の痛みが治らない」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、スポーツで起こりやすい膝の疾患、痛みの部位から疑われる原因、適切な対処法について解説します。 スポーツによる膝の痛みで悩まれている方は、ぜひ最後まで読んでご自身の状態に合った対処のヒントを見つけましょう。 また競技に打ち込むアスリートにとって、怪我による長期離脱はパフォーマンスだけでなく選手生活にも影響する問題の一つです。 保存療法やリハビリを続けても改善が見られないという方は、再生医療という選択肢も検討しましょう。 再生医療とは、手術を行わずにご自身の細胞の力を使って、損傷した組織の修復・再生を促す治療法です。 >>スポーツ医療の症例についてはこちら 膝の痛みに対して「手術は避けたい」「できるだけ早期復帰を目指したい」という方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 症例や治療内容は、以下の公式LINEでも紹介していますので、併せて参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ スポーツで起こりやすい主な膝の疾患 スポーツで起こる膝の痛みには、さまざまな原因が考えられます。 とくに多いのは、繰り返しの動作によって膝周りの組織に炎症が起きる疾患です。 代表的なものとして以下の4つがあります。 腸脛靭帯炎(ランナー膝):膝の外側の痛み 鵞足炎:膝の内側の痛み 膝蓋靭帯炎(膝蓋腱炎):膝のお皿の下の痛み 大腿四頭筋腱付着部炎:膝の上・前面の痛み ご自身の症状と照らし合わせながら、当てはまる疾患がないか確認してみましょう。 腸脛靭帯炎(ランナー膝):膝の外側の痛み 腸脛靭帯炎は「ランナー膝」とも呼ばれ、長距離ランナーに多く見られる疾患です。 太ももの外側から膝下まで伸びる腸脛靭帯が、膝の曲げ伸ばしを繰り返すことで大腿骨と摩擦を起こし、炎症が生じます。 走っているときに膝の外側がズキズキ痛むのが特徴で、初期は下り坂を走るときだけ痛みを感じますが、症状が進むと平地でも痛むようになります。 柔軟性不足、走りすぎ、フォームの乱れが主な原因です。 早めに休養をとり、ストレッチやフォームの見直しを行うことが大切です。 鵞足炎:膝の内側の痛み 鵞足炎(がそくえん)は、膝の内側にある「鵞足」と呼ばれる部分に炎症が起きる疾患です。 鵞足は3種類の筋肉が集まって脛の骨に付着する場所で、階段の上り下りや方向転換のときに痛みやすく、ランニング初心者から競技者まで幅広く発生します。 主な原因として、以下が挙げられます。 ストレッチ不足による筋肉の柔軟性低下 サイズや形状の合わないシューズの使用 ランニングやジャンプ動作による過度な負荷の蓄積 鵞足炎は放置すると慢性化しやすく、痛みが長期化する傾向があります。 痛みを感じたら早めに運動量を減らし、患部を冷やすなどの対処を行いましょう。 膝蓋靭帯炎(膝蓋腱炎):膝のお皿の下の痛み 膝蓋靭帯炎(しつがいじんたいえん)は「ジャンパー膝」とも呼ばれ、バレーボールやバスケットボールなどジャンプ動作の多い競技で多く見られます。 膝のお皿と脛の骨をつなぐ靭帯に繰り返し負荷がかかることで、炎症が起きます。 ジャンプ、着地、ダッシュを繰り返す競技で発症しやすく、10〜20代のスポーツ選手に多いのが特徴です。 膝のお皿の下を押すと痛む場合は、この疾患の可能性があります。 痛みを我慢して運動を続けると悪化するため、早めの対処が重要です。 大腿四頭筋腱付着部炎:膝の上・前面の痛み 大腿四頭筋腱付着部炎(だいたいしとうきんけんふちゃくぶえん)は、太ももの前面にある大腿四頭筋の腱が膝のお皿に付着する部分で炎症が起きる疾患です。 ジャンプや急激な負荷増加により悪化しやすく、太ももの柔軟性不足や筋力バランスの乱れがリスクを高めます。 また、症状が長引くと競技復帰が遅れることもあるため、太もものストレッチを十分に行い、筋力のバランスを整えることが予防につながります。 症状が出た場合は無理をせず、適切な治療を受けましょう。 【部位別】膝の痛みの場所から疑われる疾患をチェック 膝の痛みは、どこが痛むかによって原因となる疾患が異なります。 痛みの場所を把握することで、疑われる疾患を絞り込めます。 以下の表で、ご自身の痛みの部位から考えられる疾患を確認してみましょう。 痛みの部位 疑われる主な疾患 膝の外側 腸脛靭帯炎(ランナー膝)、外側側副靭帯損傷、外側半月板損傷 膝の内側 鵞足炎、内側側副靭帯損傷、内側半月板損傷、変形性膝関節症 膝の前面(お皿の下) 膝蓋靭帯炎(ジャンパー膝)、オスグッド病 膝の上側 大腿四頭筋腱付着部炎、膝蓋前滑液包炎、膝蓋大腿関節症 スポーツで起こる膝の痛みは、使いすぎ(オーバーユース)が原因であることが多いです。 ただし、靭帯損傷や半月板損傷など、外傷によって起こる疾患が隠れている場合もあります。 痛みが続く場合や、腫れ・熱感がある場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。 スポーツによる膝の疾患に対する対処法 スポーツによる膝の痛みは、適切な対処を行うことで回復を早められます。 膝のスポーツ障害に対する基本的な治療は「安静・冷却・炎症のコントロール・適切なリハビリ」です。 主な対処法を以下の表にまとめました。 対処法 内容 RICE処置 安静・冷却・圧迫・挙上の応急処置。痛みや腫れが出た直後に行い、炎症の悪化を防ぐ 薬物療法 消炎鎮痛剤の内服や湿布で痛みと炎症を抑える。痛み止めだけに頼らず、安静やリハビリと併用する リハビリテーション 炎症が落ち着いた後、筋力強化や柔軟性向上を行う。競技復帰に向けて最も重要な治療法 装具療法 サポーターやテーピングで膝を保護し、負担を軽減する。リハビリと併用すると効果的 これらの対処法を状態に合わせて組み合わせ、専門家と相談しながら競技復帰を目指しましょう。 スポーツによる膝の痛みには再生医療も選択肢の一つ スポーツによる膝の痛みは、適切な対処を行うことで多くの場合改善が見込めます。 競技復帰には、痛みの原因となる疾患を正しく理解し、早めに対処することが大切です。 ここまで紹介した保存療法で改善しない慢性的な膝の痛みにお悩みの方や、手術を避けたいとお考えのアスリートの方には、再生医療という選択肢もあります。 再生医療は、ご自身の幹細胞や血液を活用する治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 慢性化してしまった症状を完治させたい 薬剤アレルギーが心配で治療ができていない 定期的にステロイド治療を続けている スポーツをしていて早期治療を希望したい 入院を伴う大きな手術を必要としないため、競技への早期復帰を目指せます。 治療法については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 当院「リペアセルクリニック」では、患者さま一人ひとりの状態に合わせた治療プランをご提案しております。 従来の治療で思うような結果が得られなかった慢性の膝痛の方も、一度ご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ スポーツによる膝の痛みに関するよくある質問と回答 スポーツによる膝の痛みについて、よくある質問を紹介します。 膝の痛みは何日続いたら病院に行くべき? 膝が痛い時にやってはいけないことは? 痛みの悪化を防ぐためにも、それぞれ確認しておきましょう。 膝の痛みは何日続いたら病院に行くべき? 一般的には、2週間以上痛みが続く場合は医療機関の受診をおすすめします。 また、以下のような症状がある場合は、早めに受診してください。 腫れや熱感がある 歩行や階段の上り下りが困難 夜間も痛みがある 膝がガクッと崩れる感覚がある 膝が動かなくなる(ロッキング) これらの症状は、靭帯損傷や半月板損傷など、より重篤な疾患が隠れている可能性を示唆します。 早期に診断を受けることで、適切な治療を開始でき、競技復帰も早まります。 膝が痛い時にやってはいけないことは? 膝に痛みがあるときは、以下の行為を避けてください。 痛みを我慢して運動を続ける 強引なストレッチを行う 長時間の負荷をかけ続ける 痛み止めだけで運動を続ける これらの行為は症状を悪化させ、回復を遅らせる原因になります。 とくに炎症が起きている時期は、まず安静にして患部を冷やすことが大切です。
2025.12.26 -
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スノーボードを滑ったあと膝の痛みが続き、不安になってしまう方も少なくはありません。 翌日になっても違和感が抜けないと、「これってけがなのか」「放置してよいのか」と判断が難しくなります。 特に雪上では転倒や着地の衝撃だけでなく、フォームや板のセッティングの影響でも膝に負担が集まりやすい特徴も。 そこで本記事では、スノーボードで膝が痛くなる原因を切り分け、対処・受診目安・予防までを整理して解説します。 「外傷(靭帯・半月板)」と「負荷(フォーム・炎症)」でまず切り分けるが重要 スノーボードの膝痛は、最初に「外傷(靭帯・半月板)」と「負荷(フォーム・炎症)」のどちらが主役かを切り分けると、判断が早くなります。 【まず整理したい2つの軸】 外傷タイプ:転倒・ひねり・着地で「その瞬間に痛めた」感覚が強い 負荷タイプ:滑走後に徐々に痛む、繰り返すうちに悪化する 外傷+負荷の混在:軽い外傷をかばって別の場所が痛む 痛みの部位:内側・外側・前(お皿周り)・奥の不安定感で候補が変わる たとえば転倒直後に腫れが出て不安定なら、靭帯や半月板などの外傷を先に疑いましょう。 一方で「滑っている最中は平気だが、翌日から外側が痛い」ような場合は、負荷による炎症が中心のこともあります。 この切り分けを先に行うだけで、「自宅対応でよいのか」「すぐ受診すべきか」が整理しやすくなります。 スノボで膝が痛くなりやすい理由 スノーボードは、板に足が固定されるぶん、転倒や着地で生じた力が膝関節に逃げにくいスポーツです。 【膝に負担が集まりやすい要因】 エッジ切り替えで膝が内外にぶれやすい(特に疲労時) 着地・段差での衝撃が反復しやすい ブーツやバインの設定で姿勢が崩れると、膝だけで支えがち 寒冷環境で筋肉が硬くなり、可動域が落ちやすい さらに、斜面状況(アイスバーン・コブ・パウダー)によって必要な姿勢が変わるため、同じ人でも日によって膝の負担が増減します。 「いつもと同じ滑りなのに痛む」と感じる場合でも、雪質や疲労の影響でフォームが変わっていることがあります。 原因が外傷か負荷かを見極めながら、部位別に候補を絞っていきましょう。 部位別|スノーボードの膝痛で多い原因 膝の痛みは部位ごとに疑う原因が変わるため、まずは「どこが痛いか」を言語化しておくと受診時にも役立ちます。 【部位別の目安(該当箇所へ)】 膝の内側が痛い|MCL(内側側副靱帯)・内側半月板の可能性 膝の外側が痛い|腸脛靱帯炎(ITB)・外側半月板などの可能性 膝のお皿周り/前が痛い|膝蓋大腿関節の負担・ジャンパー膝など 転倒/着地後に不安定・腫れる|ACL等の靭帯損傷も視野(特に着地) 同じ「膝痛」でも、靭帯・半月板・腱・関節周辺の炎症で対応が変わります。 また、痛みが一点ではなく広がって感じるときは、かばい動作で別の組織に負担が移っていることもあります。 次の各項目で、特徴とチェックポイントを整理します。 膝の内側が痛い|MCL(内側側副靱帯)・内側半月板の可能性 膝の内側の痛みは、まずMCL(内側側副靱帯)の損傷や内側半月板の負担を疑います。 【内側痛で多い訴え】 転倒で膝が内側に折れるような力がかかった 内側を押すと痛い、内側に沿って圧痛がある ひねり動作で「ズキッ」と鋭い痛みが出る 引っかかり・クリック感があり、曲げ伸ばしが怖い MCL損傷は膝の横方向の力で起こりやすいとされ、痛みや不安定感の出方で重症度が変わります。 参照:AAOS OrthoInfo「Collateral Ligament Injuries」 一方で、半月板の損傷では「押すと痛い」よりも、動かしたときの引っかかりや関節裂隙(膝のすき間)周辺の痛みが目立つことがあります。 参照:AAOS OrthoInfo「Meniscus Tears」 痛みが強いのに無理に滑り続けると、腫れが増えて可動域が落ち、回復が遅れやすくなります。 内側痛が続く場合は「どんな転び方をしたか」「腫れが出たタイミング」をメモしておくと、診察で原因が絞りやすいです。 膝の外側が痛い|腸脛靱帯炎(ITB)・外側半月板などの可能性 膝の外側が痛い場合、反復負荷で起こる腸脛靱帯炎(ITB)や、外側半月板の問題が候補になります。 【外側痛の見え方】 滑走後〜翌日に外側がズーンと痛む(反復負荷型) 曲げ伸ばしで外側が擦れるように痛む フォームが崩れると痛みが増える、休むと軽くなる 外側の引っかかり感や腫れがある場合は半月板も視野 腸脛靱帯炎は、腸脛靱帯が膝周辺でこすれて刺激が積み重なることで症状が出ると説明されています。 参照:Cleveland Clinic「Iliotibial Band Syndrome」 スノーボードでは、エッジングの癖や片脚に乗る時間が長い滑り方で、外側に負担が偏ることがあります。 一方で、外側半月板が関与しているときは「外側が鋭く痛む」「動かすと引っかかる」など、動作との結びつきが強いことが多いです。 外側痛が続く場合は、単なる筋肉痛と決めつけず、痛む動作(ターン・階段・しゃがみ)を具体化して対策を選びましょう。 膝のお皿周り/前が痛い|膝蓋大腿関節の負担・ジャンパー膝など 膝のお皿周り(前)の痛みは、膝蓋大腿関節(しつがいだいたいかんせつ)への負担や、膝蓋腱の炎症(ジャンパー膝)などが関係することがあります。 【前面痛でよくある状況】 階段の昇降やしゃがみ動作で前が痛い 長時間座った後の立ち上がりで痛い ジャンプ着地やコブで膝前が響く 膝の下(膝蓋腱)に一点の圧痛がある 膝蓋大腿関節の痛み(PFPS)は、階段やスクワット、長時間座位で痛みが増えることがあります。 また、ジャンパー膝(膝蓋腱炎)は、ジャンプなど反復動作で腱が弱り、痛みやこわばりが強くなる特徴をもちます。 スノーボードでは膝を曲げた姿勢が続きやすく、前側に負担が集まると、滑走後に前面痛が残ることも。 前面痛はフォーム修正や筋力バランスの調整で変わるケースもあるため、「どの姿勢で増えるか」を把握して対処を選ぶことが重要です。 転倒/着地後に不安定・腫れる|ACL等の靭帯損傷も視野(特に着地) 転倒や着地のあとに膝がぐらつく、急に腫れる場合は、ACL(前十字靱帯)などの靭帯損傷も含めて早めの評価が必要です。 【外傷を強く疑うサイン】 受傷時に「ポン」という音や感覚があった 短時間で腫れが強くなった(関節内の腫れ) 体重をかけると崩れる、不安定で怖い 曲げ伸ばしができない、ロックした感じがある ACL損傷では、受傷時の音や不安定感、腫れなどが典型的な症状として挙げられています。 また、ACL損傷はジャンプや着地などで起こり得ると説明されており、雪上スポーツでも注意が必要です。 参照:Mayo Clinic「ACL injury」 「腫れているけれど歩けるから大丈夫」と判断して滑り続けると、損傷部位をさらに刺激して回復が遅れることがあります。 不安定感や強い腫れがある場合は、その日のうちに無理を止め、受診を前提に動き方を制限することが重要です。 今すぐできる応急処置 受傷直後や強い違和感があるときは、まずRICE(安静・冷却・圧迫・挙上)の考え方で炎症と腫れを抑えると、その後の判断がしやすくなります。 【応急処置の基本】 安静:痛みが増える動作は中止し、歩行量を減らす 冷却:直接皮膚に当てず、短時間で区切って冷やす 圧迫:軽い圧迫で腫れを抑える(強く締めすぎない) 挙上:可能なら脚を高くして腫れを軽減する RICEは打撲や捻挫などの初期対応として一般的に案内されており、腫れや痛みの軽減を目的に行います。 ただし、冷却や圧迫で一時的に痛みが引いても、損傷が治ったわけではありません。 応急処置の目的は「悪化を避けて、次の判断につなげること」なので、痛みの変化と腫れの推移を観察してください。 「体重をかけるほど痛い」「腫れが急に増える」場合は、応急処置だけで済ませず受診を優先しましょう。 病院に行くべきサイン 膝痛は様子見でよい場合もありますが、以下の受診目安に当てはまるなら早めの受診が安全です。 【受診を急ぐ目安】 転倒後から腫れが強く、短時間で増えてきた 膝が不安定で、体重をかけるのが怖い 曲げ伸ばしができない、ロックした感じがある しびれが出る、冷感がある、足先の色が悪い 夜間痛が強く、日常生活に支障が出ている 膝の外傷には靭帯損傷や半月板損傷などがあり、適切な治療で回復を促すことが重要です。 特に「不安定」「強い腫れ」「可動域が急に落ちた」は、放置で長引きやすいサインになり得ます。 受診の際は、転倒状況・痛みの場所・腫れ始めた時間を整理すると、検査の方針が立ちやすいです。 迷う場合は、悪化してから動けなくなる前に相談するほうが結果的に負担が小さくなります。 痛みが長引く・繰り返す場合の再生医療という選択肢 滑走を休んでも膝の痛みが長引く場合は、原因を評価し直し、必要に応じて再生医療を含む選択肢を比較することが重要です。 【痛みが長引くときに見直す観点】 靭帯・半月板の損傷が残っていないか 炎症が続き、滑走フォームで再刺激されていないか 筋力・柔軟性の低下で膝に負担が集中していないか 保存療法(リハビリ・負荷調整)の設計が合っているか リペアセルクリニック大阪院では、スポーツによる膝の痛みについて、受傷経緯・痛む動作・既往治療を整理し、状態評価と選択肢の比較を重視しています。 保存療法を続けても痛みが戻る場合は、「どの組織が残っている痛みに関わるか」を切り分けたうえで、治療方針を組み立て直すことが大切です。 必要に応じて、再生医療の可能性も含めて相談を受け付けています。 「この痛みはいつまで続くのか」と不安が強い場合は、我慢を続ける前に一度ご相談ください。 痛みが続くほど、滑りの質だけでなく日常生活の活動量まで落ち、回復の土台が崩れやすくなります。 早い段階で原因を整理できると、無駄な安静や無理な再開を避けやすくなります。 「戻したい動作」を明確にしたうえで、現状に合う対策を選ぶことが、復帰の遠回りを減らします。 まとめ|膝痛は“原因の切り分け”が最短回復につながる スノーボードの膝痛は、まず外傷か負荷かの切り分けを行い、部位ごとの候補を絞ることが重要です。 【本記事の要点】 内側痛はMCLや内側半月板、外側痛はITBや外側半月板を疑う 前面痛は膝蓋大腿関節の負担や膝蓋腱の炎症が関与することがある 不安定・強い腫れ・ロック感は早めの受診が安全 応急処置は悪化を避ける目的で行い、経過を観察する 保存療法で整うケースも多い一方で、改善が乏しい場合は治療の選択肢を比較する視点も必要です。 リペアセルクリニック大阪院では、状態評価と選択肢の整理を重視し、必要に応じて再生医療の可能性も含めて相談を受け付けています。 不安が続く場合は、早めに専門家へ相談し、納得できる復帰計画を立てましょう。
2025.12.26 -
- スポーツ医療
- その他
歩行や運動時に感じる足の甲の痛みは、日常生活に支障をきたすだけでなく、「もしかして骨折?」という大きな不安材料となるでしょう。 特にスポーツをされている方や、立ち仕事が多い方にとって、足の甲の痛みは見過ごせないサインです。 本記事では、足の甲が疲労骨折してしまう原因や、見逃してはいけない症状の特徴について詳しく解説します。 足の甲の痛みを正しく理解し、適切な処置への第一歩を踏み出しましょう。 また、保存療法で改善が見られない疲労骨折では、再生医療が選択肢となる場合があります 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す医療技術です。 当院リペアセルクリニックでは、具体的な治療について無料カウンセリングを実施しておりますので、ぜひご相談ください。 足の甲が疲労骨折する原因 足の甲に疲労骨折が生じる大きな原因は、骨の強度を超える負荷が、繰り返し同じ場所に加わり続けることです。 足の甲に過度なストレスがかかる主な要因は、以下のとおりです。 オーバーユース(使いすぎ) 急激なトレーニング量の増加 下半身の筋力不足と柔軟性の低下 足に合っていないシューズの着用 コンクリートなどの硬い路面での運動 フォームや身体の使い方の癖 偏平足・ハイアーチなどの骨格的な問題 骨密度の低下 ランニングやジャンプを繰り返すスポーツなど、足への衝撃を伴う動作の繰り返しによって骨への負担が蓄積されます。 急激にトレーニング量を増やした時期などは、特に疲労骨折のリスクが高まります。 また、下半身の筋力・柔軟性不足やクッション性のないシューズの着用、コンクリートなどの硬い路面での運動も、足の甲への負担を増大させる要因です。 骨への負荷を減らすには、運動量の調整だけでなく、シューズの見直しやストレッチによる柔軟性の確保など、多角的なアプローチが有効です。 足の甲が疲労骨折したときの症状 足の甲が疲労骨折している場合、痛みは突然激しくなるのではなく、徐々に強まっていくことが多いため、初期段階での発見と対処が重要です。 本章では、足の甲が疲労骨折したときの具体的な症状や見分け方について解説します。 疲労骨折の主な症状 疲労骨折の症状の見分け方 ご自分の足の状態と照らし合わせながら、疲労骨折かどうか判断するための参考にしてください。 疲労骨折の主な症状 足の甲の疲労骨折は、特に第2・第3中足骨(足部の中央に位置し、体重負荷を最も受けやすい部位)に好発します。 第2・第3中足骨が疲労骨折した場合、以下のような症状が現れます。 歩行時・運動時の足の甲に鈍い痛みがある 安静にしていても足の甲が痛い 患部を指で押すと特定の一点に圧痛を感じる 患部に腫れや熱感がある 上記のような症状を無視して生活や運動を続けると、完全な骨折に至り、長期の安静期間が必要になる可能性があります。 疲労骨折が疑われる症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、適切な対処を心がけましょう。 また、小指側にある第5中足骨を疲労骨折した状態を「ジョーンズ骨折」と呼び、通常の疲労骨折とは予後が異なるため、注意が必要です。 疲労骨折の症状の見分け方 足の甲の痛みは、疲労骨折以外にも「腱炎」や「捻挫」などの可能性があります。 これらを見分けるためには、以下のチェックリストを参考に、痛みの広がり方や、特定の動作による反応などを確認しましょう。 チェック項目 疲労骨折の疑い 腱炎や捻挫の疑い 痛みの範囲 ピンポイントの痛み ぼんやりとした広範囲の痛み 圧痛部位 骨の上を押すと痛む 筋(スジ)や関節を押すと痛む 腫れ方 患部周辺の全体的な腫れ 筋に沿った腫れ、または関節周辺の腫れ 発症パターン 数日~数週間かけて徐々に悪化 急性発症、運動後すぐ 安静時の痛み 症状悪化によって痛む 軽度、またはなし ただし、上記のチェック項目はあくまで目安程度に捉えましょう。 自己判断で処置を遅らせるリスクを避けるため、疑わしい場合は整形外科でのレントゲンやMRI検査を受けることが、確実な回復への近道です。 また、初期段階の疲労骨折ではレントゲンに写らないこともあるため、他の検査を受けることも検討する必要があります。 足の甲の疲労骨折はどのくらいで治る?主な治し方 足の甲の疲労骨折は、多くの場合、手術を行わずに「保存療法」と呼ばれる治療法で自然治癒を目指すことができます。 ただし、これは「何もしないで放置すれば治る」という意味ではなく、骨が修復される環境を整え、適切な管理を行うことが前提です。 疲労骨折の治療プロセスは、主に以下の2つの段階に分けて進められます。 安静と固定 リハビリテーション 骨折の程度や場所によっては手術が検討されるケースもありますが、基本的には患部への負担を取り除くことから治療が始まります。 早期復帰を目指すためにも、各段階でどのような処置が行われるのかを理解しておきましょう。 安静と固定 疲労骨折の治療で優先すべきことは、骨の修復を妨げないよう患部を固定して安静にすることです。 固定期間は重症度によって異なりますが、一般的には以下のとおりです。 軽度:4~8週間 中等度:8~12週間 重度:12週間以上 完全に骨が治っていない状態で固定を外したり、運動を再開したりすると、再骨折や難治化(骨がつかなくなること)を招く恐れがあります。 骨の癒合が確認されるまでは、焦らず安静を保つことが、早期改善の近道です。 リハビリテーション 骨の癒合が確認され、医師の許可が出た後は、少しずつ元の生活やスポーツ活動に戻るためのリハビリテーションを開始します。 リハビリテーションは、以下のようなメニューを段階的に実施します。 荷重訓練 可動域訓練 ストレッチ 筋力トレーニング 動作やフォーム改善 安静期間中に低下してしまった筋力や柔軟性を取り戻し、再発を防ぐ身体作りが目的となります。 無理に頻度や負荷を上げてしまうと再骨折や難治化につながるため、注意が必要です。 「痛みが出ないか」を常に確認しながら、医師や理学療法士の指導のもと、慎重にステップアップしていきましょう。 足の甲の疲労骨折を予防する方法 疲労骨折は、日々のトレーニング習慣や生活環境を見直すことで予防できる怪我です。 「一度治ったから安心」と考えるのではなく、骨への負担をコントロールし続ける意識を持つことが、長くスポーツや歩行を楽しむための鍵となります。 疲労骨折で実践したい具体的な予防法は、以下の5つです。 運動量は段階的に増やす 運動前後のセルフケア 下半身の筋力トレーニング 体重管理や食生活の改善 適切なシューズを着用する 以下では、それぞれの予防法とポイントについて、詳しく見ていきましょう。 運動量は段階的に増やす 疲労骨折の主なリスク要因は、オーバーユース(使いすぎ)や急激なトレーニング量の増加のため、運動量は段階的に増やすことが重要です。 運動時間や走行距離を増やす際は、前週比で1.1倍以内に抑える「10%ルール」を意識しましょう。 また、週に1〜2日は完全休養日を設け、骨の微細な損傷を修復させるための休息時間を確保することも不可欠です。 「もう少しやりたい」と思う段階で止める勇気が怪我を防ぎ、結果として長期的なパフォーマンス向上につながります。 運動前後のセルフケア ふくらはぎや足裏が硬くなると、その衝撃が骨に直接伝わりやすくなるため、運動前後のセルフケアが欠かせません。 筋肉の柔軟性は、地面からの衝撃を和らげる重要な「クッション機能」を果たします。 運動前には関節を温める動的ストレッチを、運動後にはアイシングや静的ストレッチを行い、筋肉の緊張をほぐしましょう。 また、入浴やマッサージで血流を促すことも有効です。 自分の身体の状態を確認する習慣が、疲労の蓄積や異変の早期発見につながります。 下半身の筋力トレーニング 足の甲への負担を物理的に軽減するためには、衝撃を受け止めるための筋力強化が重要です。 特に、足のアーチ(土踏まず)を支える足裏や、着地を安定させるふくらはぎの筋肉を鍛えることで、衝撃分散能力が高まります。 自宅でも手軽にできる「タオルギャザー(足指でタオルを寄せる運動)」や「カーフレイズ(つま先立ち)」がおすすめです。 地道なトレーニングを継続して足の筋力を強化することが、疲労骨折を再発しにくい「強い足」を作る土台となります。 体重管理や食生活の改善 骨の健康を守り、疲労骨折を予防するためには、適正体重の維持と栄養バランスの取れた食事が不可欠です。 急激な体重増加は足への物理的負荷を増大させ、過度な減量による栄養不足は骨の修復を妨げます。 骨の主成分となるカルシウムに加え、吸収を助けるビタミンD、定着を促すビタミンK、骨の基礎を作るタンパク質を積極的に摂取しましょう。 身体の内側から骨折しにくい丈夫な骨を作っていく意識が大切です。 適切なシューズを着用する 疲労骨折の予防のためには、衝撃吸収性と安定性に優れ、サイズ感が適切なシューズを選ぶことが重要です。 サイズの合わないシューズや、クッション性が低下したシューズでの運動は、骨への負担を増大させる大きな要因となります。 また、靴底がすり減っていたり、クッション部分にシワが寄っていたりする場合は機能が低下しているサインなので、早めの交換を検討しましょう。 路面や体重、走行フォームにより劣化速度は異なりますが、一般的なランニングシューズの場合、500km程度使用した時点で交換することが推奨されています。 扁平足などの特徴がある場合は、インソールを活用して足のアーチ機能をサポートすることも有効な手段です。 足の甲が疲労骨折したら安静にして早期改善を目指そう 足の甲の疲労骨折は、繰り返す負荷によって徐々に進行するため、初期段階での発見と適切な対処を行うことが重要です。 痛みや違和感を「ただの疲れ」と放置せず、足からのサインに耳を傾けることが、重症化を防ぐ第一歩となります。 足の甲(第2・第3中足骨)を疲労骨折した場合、以下のような症状が現れます。 歩行時・運動時の足の甲に鈍い痛みがある 安静にしていても足の甲が痛い 患部を指で押すと特定の一点に圧痛を感じる 患部に腫れや熱感がある 上記のような症状を無視して生活や運動を続けると症状悪化につながったり、完治が遅れたりする可能性があるため、早期に医療機関を受診しましょう。 早期に適切な診断と治療を受けることが、スポーツや快適な日常生活への一番の近道となります。
2025.11.28 -
- スポーツ医療
「膝が痛くてジャンプがつらい」 「練習を休んでいるのに、膝の痛みが治らない」 部活動や競技スポーツに打ち込む中で、なかなか引かない膝の痛みに悩んでいる人もいるのではないでしょうか。 膝の痛みを放置するとパフォーマンスが落ちるだけでなく、痛みが長引いて競技復帰に影響が出る可能性もあります。 この記事では、膝のお皿の上に痛みが生じる「大腿四頭筋腱付着部炎(だいたいしとうきんけんふちゃくぶえん)」の原因や症状、早く復帰するための治療法について解説します。 痛みの原因や特徴を知り、適切な対応ができるように、ぜひ参考にしてください。 また手術をできるだけ避けてスポーツに復帰したい方には、再生医療という選択肢もあります。 当院(リペアセルクリニック)では、自己由来の幹細胞やPRP(多血小板血漿)を用いて、損傷した腱の修復・再生を内側から促す治療をご提供しています。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 慢性化してしまった症状を完治させたい 薬剤アレルギーが心配で治療ができていない ステロイド治療を続けているが、症状が改善しない スポーツをしていて早期治療を希望したい 怪我の後遺症は、アスリートにとって競技人生を左右する重大な問題です。 早期の競技復帰を目指し、最高のパフォーマンスを発揮するためにも、ぜひご相談ください。 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)の症状とは|膝のお皿の上に痛みが出るスポーツ障害 大腿四頭筋腱付着部炎とは太ももの前側にある筋肉(大腿四頭筋)が、膝のお皿(膝蓋骨)にくっつくつなぎ目の部分で炎症を起こしている状態です。 スポーツ障害の一つでバレーボールやバスケットボールなど、ジャンプや着地を繰り返す競技のアスリートに多く見られます。 この障害の主な特徴や症状は、以下のとおりです。 項目 詳細 痛む場所 膝のお皿の上側の縁 痛みが出る動作 ジャンプの着地、スクワット、ダッシュ、ストップ動作など 特徴的な症状 患部を押すと痛み、膝に力が入らなくなる感覚がある 初期段階ではアップ後に痛みが引くこともありますが、無理を続けると日常生活に支障が出る恐れがあります。 痛みを我慢せずに早めに休む、もしくは病院の受診を検討しましょう。 大腿四頭筋腱炎との違い 勘違いしやすいですが、「大腿四頭筋腱付着部炎」と似た名前に「大腿四頭筋腱炎」があります。 どちらも太ももの筋肉に関わる炎症ですが、以下のように炎症が起きている場所が異なります。 診断名 状態 大腿四頭筋腱炎 筋肉と骨をつなぐ「腱(すじ)」そのものが炎症を起こしている状態 大腿四頭筋腱付着部炎 腱が骨にくっつく「つなぎ目(付着部)」が炎症を起こしている状態 本記事で解説している「付着部」は、構造的に力学的な負担がかかりやすいため、一般的な腱炎よりも治りにくい傾向があります。 大腿四頭筋腱付着部炎が起こる原因 大腿四頭筋腱付着部炎が起こる原因は、以下のとおりです。 大腿四頭筋腱付着部炎が起こる主な原因 膝を酷使するスポーツによるオーバーユース(使いすぎ) 柔軟性の低下した状態で急に運動した場合 筋力バランスの乱れ・急激な運動負荷の増加 大腿四頭筋腱付着部炎の発症には練習量の多さだけでなく体の使い方や柔軟性などが複雑に関係しています。 ぜひ参考にして、原因を把握しましょう。 膝を酷使するスポーツによるオーバーユース(使いすぎ) よくある原因として挙げられるのが、膝関節の曲げ伸ばしを頻繁に行うことによる「オーバーユース(使いすぎ)」です。 ジャンプや急な方向転換、ダッシュなどを繰り返すスポーツでは、着地のたびに体重の数倍もの衝撃が膝にかかります。 リスクが高いとされる競技には、以下のようなものがあります。 バレーボール バスケットボール ハンドボール サッカー 陸上競技 特にジャンプの繰り返しや硬い地面での練習は、膝への負担を大きくするため注意が必要です。 柔軟性の低下した状態で急に運動した場合 体が硬い状態で運動をすると、腱が常に強く引っ張られる状態となり、炎症を起こすリスクが高まります。 柔軟性が低下することで生じる悪影響は、以下のとおりです。 硬くなっている筋肉 膝への影響 太もも前側(大腿四頭筋) 膝を曲げるだけで腱が強く引っ張られ、付着部に常にストレスがかかる 太もも裏側(ハムストリングス) 膝を伸ばす動作にブレーキがかかり、前側の筋肉に余計な負担がかかる 思わぬ怪我を防ぐためにも、毎日お風呂上がりなどにストレッチをして、体を柔らかくしておきましょう。 筋力バランスの乱れ・急激な運動負荷の増加 太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)と、後ろ側の筋肉(ハムストリングス)の筋力バランスが崩れていることも原因となります。 大腿四頭筋ばかりが強く、ハムストリングスが弱い場合、着地時に膝にかかる負担をうまくコントロールできず、炎症のリスクが高まると考えられています。 また、以下のような練習環境の変化も、体に急激な負荷をかける要因です。 オフシーズン明けで体が慣れていない時期 新しいトレーニングメニューを導入した直後 合宿などで急激に練習量が増えた時 体が慣れていない状態で急に練習量を増やしたり、膝が内側に入るフォーム(ニーイン)の癖があったりすると組織への負担を増してしまうため、注意しましょう。 大腿四頭筋腱付着部炎の治療法 大腿四頭筋腱付着部炎の治療法は、主に以下のとおりです。 保存療法 手術療法 再生医療という新たな選択肢 大腿四頭筋腱付着部炎を治して競技に復帰するためには、膝の状態をよく見て、自分に合った方法で治していく必要があります。 無理をして練習を続けると最悪の場合、腱が断裂してしまい、長期離脱を余儀なくされる可能性があります。 保存療法 治療法の基本となるのは、手術を行わずに回復を目指す保存療法です。 痛みの程度や時期に合わせて、炎症を抑える処置やリハビリテーションを行います。 具体的な治療内容は、以下のとおりです。 治療法 内容 目的・効果 安静・アイシング ジャンプ等の動作を休止し、患部を冷やす 急性期の炎症や腫れ、痛みを最小限に抑える 物理療法 超音波、レーザー、体外衝撃波など 血流を改善し、組織の修復を促す 運動療法(リハビリ) ストレッチ、筋力トレーニング、フォーム改善 柔軟性の向上、患部外の機能強化、再発予防 ※出典:膝蓋腱炎(ジャンパー膝)|一般社団法人 日本スポーツ整形外科学会 痛みが引いても機能は回復していない場合があるため、再発を防ぐためにリハビリを途中で諦めず、最後までやり通しましょう。 手術療法 保存療法を6ヶ月以上続けても症状が改善せず、日常生活や競技生活に大きな支障がある場合や、腱が断裂してしまった場合には手術療法が検討されます。 手術では、以下のような処置が行われます。 変性してしまった腱組織の切除 腱と擦れて痛みの原因となる骨棘(こつきょく)の切除 断裂した腱の縫合 近年では、関節鏡を使った体への負担が少ない手術も行われています。 しかし、手術を行うと競技復帰までに通常3〜6ヶ月程度の期間が必要となるため、医師とよく話し合った上で決める必要があります。 再生医療という新たな選択肢 「保存療法では痛みが引かないけど、手術は避けたい」という方にとって、再生医療も新たな選択肢になります。 従来の治療で改善しない痛みに対し、ご自身の細胞を使って組織の修復を促す効果が期待できます。 当院(リペアセルクリニック)では、スポーツ障害に対して、再生医療による治療を提供しています。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs 「早く練習に戻りたいけど手術は避けたい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 大腿四頭筋腱付着部炎の根本的な改善には治療が必要! この記事では、大腿四頭筋腱付着部炎の原因や症状、治療法について解説しました。 大腿四頭筋腱付着部炎は、ジャンプなどの使いすぎや柔軟性不足によって、膝のお皿の上の腱が炎症を起こす障害です。 初期であれば安静やリハビリで改善が見込めますが、「アップ後に痛みが消える」状態は治っていないため、早めのケアが必要です。 もし、リハビリを続けても痛みが引かない場合や、手術なしで早めに復帰したいと思う場合は、「再生医療」を検討しましょう。 当院(リペアセルクリニック)では、トップアスリートも利用する再生医療を用いて、痛みの根本的な改善をサポートしています。 「今の治療で本当に良くなるのか不安」「できるだけ早く、万全の状態でコートに戻りたい」という悩みをお持ちの方は、一人で抱え込まず、ぜひ当院の公式LINEからご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.11.28 -
- 靭帯損傷
- アキレス腱
- スポーツ医療
アキレス腱断裂の予防を意識していても、スポーツや日常動作のちょっとした瞬間に、アキレス腱へ不安を感じることは少なくありません。 とくに、以前に痛みや炎症を経験したことがある方ほど、「また痛むのでは?」「このまま切れてしまわないか」と、不安が頭をよぎることもあるでしょう。 この記事では、アキレス腱断裂を防ぐために効果的なストレッチやトレーニング方法を詳しく解説します。 さらに、断裂の主な原因や、早めに気づきたい前兆サインについても紹介しています。 スポーツや日常生活でアキレス腱に不安がある方、再発や断裂をできるだけ避けたい方は、ぜひ参考にしてください。 またアキレス腱断裂の治療法の一つとして、再生医療もご検討ください。 再生医療は、患者様自身の細胞や血液を活用して自然治癒力を高め、損傷したアキレス腱の修復・再生を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 慢性化してしまった症状を完治させたい 手術を避けたい スポーツをしていて早期治療を希望したい >>スポーツ医療の症例はこちら 当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、再生医療の治療法や症例について紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 アキレス腱断裂を予防するポイント アキレス腱の断裂を予防するポイントは以下のとおりです。 適度な運動習慣でアキレス腱・ふくらはぎを強くする 負担を軽減する靴・インソールを選ぶ 運動後はアキレス腱ケアを徹底する ポイントを外したまま予防をしても、十分な効果が得られないかもしれません。 一つずつ見ていきましょう。 適度な運動習慣でアキレス腱・ふくらはぎを強くする 適度な運動習慣はアキレス腱断裂の予防に効果的です。 運動不足の状態だとアキレス腱やふくらはぎの筋肉が硬くなり、急な負荷に耐えられなくなるため、断裂するリスクが高まります。 日頃から、以下のような少ない負荷でふくらはぎを鍛えられる運動を習慣にしましょう。 ウォーキング 軽いジョギング また、運動前にアキレス腱やふくらはぎを丁寧に伸ばすなど、急な動きによる負荷を軽減するためにも入念に準備運動を行うことが大切です。 アキレス腱やふくらはぎを強くする適度な運動習慣を身につけ、アキレス腱の断裂を防ぎましょう。 負担を軽減する靴・インソールを選ぶ アキレス腱断裂を予防するうえでは、靴選びも重要なポイントです。 足に合わない靴を履き続けるとアキレス腱に過度な負担がかかり、痛みや炎症だけでなく、断裂につながることがあります。 とくに、かかとが硬い靴やサイズが合わない靴、クッション性の低い靴は、アキレス腱断裂のリスクを高めます。 以下のポイントを参考にして、足への負担を軽減する靴を選びましょう。 かかとが安定している 自分の足に合うサイズで締め付けがない クッション性が高く衝撃を吸収できる 通気性が良く蒸れにくい 足の負担を軽減するには競技に適したシューズ選びも重要で、競技に適していない靴を使うと負荷が大きくなり、アキレス腱断裂の原因になります。 あわせて、必要に応じてインソールを活用するのも有効です。 土踏まずを支えるインソールはクッション性を高め、アキレス腱への負荷を軽減します。 自分の足に合った靴とインソールを選び、足元から断裂予防に取り組みましょう。 運動後はアキレス腱ケアを徹底する 運動後のアキレス腱は、疲労や炎症が起こりやすくなっているため、以下の方法で必ずケアしましょう。 冷却(アイシング)やストレッチで、クールダウンする アキレス腱周囲の筋肉をマッサージし、血行を促進する 痛みが強いときは、湿布や消炎鎮痛薬(ロキソニン)を使用する 必要に応じて、マッサージや鍼灸の治療を受ける 運動後に丁寧なケアをすると、アキレス腱の状態が整い、断裂リスクが軽減されます。 アキレス腱が切れないためのストレッチ・トレーニング方法 以下ではアキレス腱の断裂を予防する、下腿三頭筋のストレッチとトレーニング方法を紹介します。 ストレッチ トレーニング アキレス腱の断裂を防ぐには、下腿三頭筋(かたいさんとうきん)のストレッチやトレーニングが欠かせません。 とくにアキレス腱が断裂しそうなスポーツをしている方や、アキレス腱に痛みがあり断裂が心配な方は、参考にしてください。 ストレッチ 下腿三頭筋はふくらはぎにある、アキレス腱とつながった筋肉です。 腓腹筋(ひふくきん)とヒラメ筋から構成され、足を地面から押し上げるために使われます。 下表は、腓腹筋とヒラメ筋それぞれのストレッチ方法です。 ストレッチ方法 詳細 腓腹筋のストレッチ 1.立った状態で左足を後ろに引く 2.右足の膝を曲げながら体重を前にかけていく 3.左足の膝は伸ばし、かかとを地面から離さないようにする 4.左足のふくらはぎが伸びているのを感じながら30秒キープ 5.右足も同様にストレッチ ヒラメ筋のストレッチ 1.しゃがんだ状態で左足を立てて片膝立ちになる 2.左足に体重をかけるように前に重心を移動 3.左足のかかとが地面から離れないようにする 4.左足のふくらはぎが伸びているのを感じながら30秒キープ 5.右足も同様にストレッチ これらの方法でアキレス腱にかかる負荷が和らぐため、意識してほぐしましょう。 トレーニング アキレス腱断裂の予防には、下腿三頭筋のトレーニングも欠かせません。 代表的なトレーニングは、以下の方法で行うカーフレイズです。 やり方 まっすぐ立った状態で、ゆっくりかかとの上げ下ろしをする ポイント ・膝を伸ばした状態と曲げた状態それぞれで行うと、腓腹筋とヒラメ筋を両方鍛えられる ・バランスが取りづらい場合は、椅子やテーブルを持って行う カーフレイズは、すき間時間でもできるトレーニングです。 筋肉を柔らかく保ちアキレス腱の断裂を防ぐために、日常生活の中に組み込んでいきましょう。 アキレス腱断裂を防ぐためにも、日頃から予防を心がけよう! アキレス腱断裂を防ぐためには、日頃からの運動習慣に加え、自分の足に合ったシューズ選びや運動後の適切なアフターケアが欠かせません。 ウォーキングやジョギングに加えて、本記事で紹介したストレッチ・トレーニングを日常に取り入れることで、アキレス腱への負担を軽減し、断裂のリスクを下げることができます。 さらに、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、アキレス腱断裂をはじめとするスポーツ外傷に対する再生医療の最新情報を発信しています。 再生医療の症例紹介や無料ガイドブックを配布しているので、スポーツをしていてアキレス腱断裂が心配な方や、一度断裂を経験して気になる症状がある方は、この機会にご確認ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ アキレス腱断裂の予防に関するよくある質問と回答 以下では、アキレス腱断裂の予防に関するよくある質問に回答しています。 アキレス腱が切れやすいスポーツはある? アキレス腱が切れる前兆はある? アキレス腱断裂のリスク理解や予防対策を深めるためにも、参考にしてください。 アキレス腱が切れやすいスポーツはある? 以下のようなスポーツは、アキレス腱が切れやすいとされています。 競技 理由 ・バレーボール ・バドミントン ・サッカー ・テニス ・体操 ・ジャンプから着地するときに、アキレス腱に負担がかかる ・ダッシュやストップ、切り返しの際に、アキレス腱を引っ張られる力が強くかかる ・つま先立ちから踏み込むときに力がかかる しかし、これらのスポーツ以外でも、アキレス腱を断裂する可能性があります。 スポーツによるアキレス腱断裂を防ぐために、準備運動をしっかり行い、事前に筋肉を温めておくことが大切です。 また、運動後はストレッチをして、筋肉や腱の疲れを残さないようにしましょう。 アキレス腱が切れる前兆はある? アキレス腱が切れる前兆として、以下の症状が挙げられます。 アキレス腱周辺の痛みや違和感 アキレス腱周辺の腫れや熱感 ふくらはぎや足のむくみ かかとを持ち上げる動作が困難 これらの症状が出たときは、無理に運動せず、アキレス腱を休めてください。 症状が出ているにもかかわらず運動するのは、アキレス腱断裂の原因です。 アキレス腱を休めても痛みが引かない、もしくは悪化する場合は、医療機関を受診しましょう。
2025.11.28 -
- 肩
- スポーツ医療
- 再生治療
野球肩のストレッチは「痛みのない範囲でゆっくり、反動を使わず、投球後は静的にほぐす」が基本です。 痛みが強いならまず炎症を抑え、落ち着いてから可動域と筋のしなやかさを少しずつ取り戻す順番が、安全かつ改善への近道となります。 しかし「肩が重いけど練習は休めない」「ストレッチで何とかなるはず」そんな焦りに不安を感じている方も多くいらっしゃるかと思います。 そこで本記事では、今日から実践できる正しい野球肩のストレッチや、ストレッチで対応できる状態・できない状態の見分け方を詳しく紹介していきます。 正しい野球肩のストレッチのやり方 正しい野球肩のストレッチのやり方は、以下の通りです。 ゆっくり動き可動域を広げる 投球後は静的ストレッチで筋肉と関節をケア ストレッチの目的は「筋肉と関節包の緊張をゆるめ、投球で固まりやすい方向の可動域を回復させる」ことです。 痛みを伴う強い伸張や、反動をつける伸ばし方は、腱板や滑液包に負担をかけやすく、かえって回復を遅らせます。 下記では正しいストレッチについて、詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 ゆっくり動き可動域を広げる 最初は痛みのない範囲で、「左右差を埋めるイメージ」でゆっくり可動域を広げます。 肩甲骨の動きから始め、肩だけを無理に回さないのがコツです。 ポイントは「伸び感はあるが痛くはない」ラインで止めることです。 しびれや鋭い痛みが出たら中止します。 可動域は日々の積み重ねで広がるため、1回で大きく伸ばす行為は避けましょう。 投球後は静的ストレッチで筋肉と関節をケア 投球直後は心拍と体温が高く、筋が伸びやすい時間帯です。 静的ストレッチで前後・内外回しのバランスを整えると、翌日の張りが軽くなります。 静的ストレッチは可動域の維持・遅発性筋痛の軽減に役立ちます。 一方、パフォーマンス直前は静的より動的(ダイナミック)ウォームアップが適しています。 野球肩とは?ストレッチで改善できるのはどんな状態? 野球肩は投球の繰り返しで起きる「筋・腱・関節包・滑液包」のトラブルの総称です。 筋緊張や軽い可動域制限はストレッチで改善が期待できますが、はっきりした炎症・損傷はストレッチだけでは治りません。 一方、腱板炎・関節唇の損傷、強い滑液包炎などは、まず炎症を抑える医療的対応が優先です。 ストレッチの前に痛みの正体を確認することが、遠回りに見えて改善への近道となります。 「炎症」や「損傷」はストレッチで治らない肩痛のサイン 夜間痛や安静時痛・挙上時の鋭い痛み、力が入らない・抜ける感覚は、炎症や損傷のサインです。 この段階は安静+医療的評価→段階的リハビリが優先で、ストレッチを強めるほど悪化しやすくなります。 医療機関では問診・触診に加え、超音波(エコー)で腱と滑液包、X線で骨形状、MRIで軟部組織を確認します。 診断がつけば、炎症期は安静と投薬・注射、落ち着いてから理学療法という筋道が明確になります。 リペアセルクリニック大阪院の「再生医療」で根本治療を目指す 再生医療は、炎症を抑えつつ損傷組織の修復を後押しする治療です。 手術を避けたい、保存療法で停滞している、早く実戦に戻りたいそんな方の選択肢になり得ます。 リペアセルクリニック大阪院では、症状・画像・既往歴を踏まえ、一人一人に適した再生医療を提案します。 痛みの山を越え、ストレッチとトレーニングに集中できる状態を作ることが、結果として最短復帰につながります。 下記ではスポーツ医療に関する、リペアセルクリニック大阪院の症例紹介を行っているので、ぜひ参考にしてみてください。 ストレッチで改善しない野球肩は放置せず、早めの受診を ストレッチを正しく続けても痛みが引かない、夜間にうずく、力が入りにくいときは自己流を中断して受診することが重要です。 原因がはっきりすれば、回復までの道のりは短くなります。 ストレッチは大切ですが、すべてを解決する魔法ではありません。 炎症期は安静を優先し、回復期は動かして取り戻す順序を守ることが、故障をくり返さない近道です リペアセルクリニック大阪院は、再生医療とリハビリを軸に、あなたの肩に合った復帰への最短ルートを一緒に設計します。 肩関節の根本的な回復のために、一人で悩まずに、ぜひ無料カウンセリングを活用してみてください。
2025.10.31 -
- 肩
- スポーツ医療
- 再生治療
野球肩が痛いときは、投球を中止し、炎症を抑える応急処置を行うことが重要です。 無理に投げ続けると、腱や軟骨の損傷が進み、長期離脱を招くおそれがあります。 正しい初期対応と、原因に合った治療を選ぶことが、再発を防ぐ最短ルートです。 しかし「少しの痛みなら我慢できる」「大会が近いから休めない」といったお悩みを抱えている方も多くいらっしゃるかと思います。 そこで本記事では、痛みを悪化させないための応急処置や原因別の治療法を、わかりやすく解説します。 従来の治療法に加えて、近年注目されている再生医療はスポーツによる痛みの抜本治療に適しています。 再生医療は、患者さま自身の幹細胞を活用して、損傷を受けた脊髄の機能改善を目指す治療法で痛みを早期に改善できる特徴を持ちます。 症例や治療法について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEで紹介しているので、ぜひご登録ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 野球肩が痛いときにやってはいけないこと・今すぐできる応急処置 野球肩が痛いときにやってはいけないこと・今すぐできる応急処置は、以下の通りです。 下記では、肩が痛い場合におすすめの対応を詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 投球・筋トレの継続はNG 肩に痛みがある状態で投球や筋トレを続けると、腱板(けんばん:肩の深い筋肉群)や上腕二頭筋腱の炎症が悪化します。 痛みを我慢して投げ続けると、損傷部が修復されずに線維化(しなやかさを失うこと)を起こし、慢性的な痛みへ移行することがあります。 特に成長期の選手は、骨端線(骨の成長部分)が弱く、剥離損傷を起こす危険があります。 アイシング・サポートテーピングの正しい方法 アイシングは15〜20分を目安に1日3〜4回、テーピングは痛みの軽減と可動域制限を目的に行うのが正しい方法です。 痛みが強いときは、冷却後に鎮痛剤を使用する場合もありますが、医師の指示に従うことが原則です。 温めるのは炎症が治まってから行いましょう。。 間違ったストレッチが悪化を招く理由 痛みがあるうちは、肩を無理に回す・後ろに引くストレッチは避けるべきです。 無理なストレッチは損傷組織に負担がかかり、修復が遅れる原因となります。 リハビリ期には、理学療法士の指導のもとでストレッチを行います。 可動域を広げる動作は、炎症が落ち着いてからでも遅くないため、焦りは禁物です。 野球肩とは?痛みの正体を知ることが回復への第一歩 野球肩は、投球時の反復動作によって肩関節周囲の筋肉・腱・関節唇(かんせつしん)などが損傷するスポーツ障害の総称です。 痛みの原因を見極めることで、適切な治療を選べます。 痛みの場所・出る動作・経過時間を記録しておくと、診察時に原因を特定しやすくなります。 症状の「タイプ」がわかれば、治療やリハビリの方向性も明確になります。 原因別に見る治療の進め方|保存療法・手術・再生医療の比較 原因別に見る治療の進め方は、以下の通りです。 保存療法(安静・理学療法・注射)の特徴 手術が必要なケースとリハビリ期間の目安 再生医療という選択肢 下記では、それぞれの治療方法について詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 保存療法(安静・理学療法・注射)の特徴 野球肩の多くは、保存療法で改善が期待できます。 まずは安静とリハビリで炎症を抑え、筋力と柔軟性を回復を優先します。 痛みが落ち着いた後は、投球フォームの修正も再発防止に欠かせません。 リハビリとフォーム改善を並行することで、肘や腰など他部位への負担も減らせます。 手術が必要なケースとリハビリ期間の目安 保存療法で改善しない場合や、腱板断裂・関節唇損傷などの明確な損傷がある場合は、手術を検討します。 手術の種類 概要 リハビリ期間の目安 関節鏡手術 小さな切開で関節内部を確認・修復 約3〜6か月 腱板修復術 切れた腱を縫い合わせて再生を促す 約6〜9か月 関節唇再建 損傷部を縫合し安定性を回復 約6か月以上 手術後はリハビリが非常に重要です。 焦って投球を再開すると再断裂のリスクが上がるため、医師と理学療法士の指導のもと段階的に復帰することが求められます。 再生医療という選択肢 再生医療は、自分の血液や脂肪由来幹細胞を利用して損傷組織の修復を促す治療です。 手術を避けたい方、長引く炎症で悩む方に有効な選択肢です。 これらの治療は、炎症を抑えながら自然治癒力を高めることで、回復スピードを上げ、再発を防ぐ効果が期待されています。 副作用が少なく、入院を必要としない点もメリットです。 リペアセルクリニック大阪院では、PRP・脂肪由来幹細胞を用いた再生医療で、組織修復と再発予防を目指します。 下記ではスポーツ医療の症例紹介も行っているので、ぜひ参考にしてみてくだい。 野球肩はまず「痛みの正体を知ること」が重要 野球肩を早く治すためには、痛みを無視せず、原因を特定して段階的に治療することが最も大切です 投球を休む勇気が、最短復帰への第一歩となります。 肩の痛みを「疲労の一部」と捉えず、早期に対処することが再発を防ぐ鍵です。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療による根本治療と、医師・理学療法士によるリハビリを組み合わせ、競技への早期復帰をサポートしています。 肩の痛みを理由にスポーツ復帰を諦める前に、まずはメール相談・オンライン診療にてご相談ください。
2025.10.31 -
- 肘
- スポーツ医療
- 再生治療
野球肘が痛い場合は「痛みが出たら投球を中止し、炎症期は安静と冷却、落ち着いたら段階的リハビリ」を守ることが最短復帰への近道です。 無理なストレッチや早すぎる復帰は再発の原因になります。 いつまで休むか・何をして良いかを明確にし、必要に応じて再生医療も選択肢に加えることで、痛みを繰り返さない肘を目指せます。 しかし「大会が近い」「チームに迷惑をかけたくない」と思うほど、つい投げ続けてしまう方も多くいらっしゃるかと思います。 そこで本記事では、いまの痛みを悪化させない初期対応、病院での治療の流れ、そして根本回復を後押しする再生医療まで、わかりやすく解説します。 野球肘の治し方|自宅でできる応急処置と初期対応 野球肘の治し方として、投球や捕球のあとに肘が痛んだら、まずは48〜72時間の炎症コントロールが基本です。 最初にやるべきことと、やってはいけないことを整理しておきましょう。 初期の対応 痛みが出たらまず投球を中止し、冷却・安静・圧迫・挙上を徹底しましょう。 薬の自己判断は避け、早めに整形外科で評価を受けましょう。 いつ・どの動作で・どれくらい痛むかをメモしておくと診察の時に役立つので、痛みの記録もとっておきましょう。 まずは痛みゼロでの日常動作→軽い可動域運動→フォーム確認→キャッチボールへと段階的に、改善していくことが重要です。 やってはいけないこと 痛みを我慢しての投球・関節を強く押し込むストレッチ、温め直後の全力投球は悪化しやすくなるので避けましょう。 強いマッサージも初期段階では逆効果となるので、まずは腫れと痛みを引かせることを意識しましょう。 温めてすぐ全力投球も、一時的に楽になっても再発リスクが上がるため、避ける必要があります。 野球肘とは?痛みが起こる原因について解説 野球肘は、投球のくり返しで肘の内側・外側・後方(肘頭)に負担が集中して起こる障害の総称です 成長期では骨のはし(骨端線)が未完成なため、剥離(はくり)や炎症が起こりやすく、無理をすると長引くリスクも。 原因は、投球フォームの乱れ・体幹や股関節の柔軟性不足・登板過多・休養不足などが組み合わさることです。 小中高生では、成長のタイミングと練習量のバランスが重要となります。 病院で行われる治療法の流れ 診察では痛む場所と動きでタイプを見極め、必要に応じてエコー(超音波)やレントゲン、MRIで状態を確認します。 多くはまず保存療法(手術をしない治療)から始め、痛みが引いたら段階的に運動を再開します。 検査と診断 検査と診断では「どこが、どの動きで、どの程度痛むか」を丁寧に確認し、画像検査で重症の有無をチェックすることが再発予防につながります。 画像検査を行う場合は、エコーで靱帯や腱の状態を確認し、必要に応じてX線で骨・MRIで軟骨・骨内の変化を診察します。 保存療法の内容 保存療法の内容は炎症期は休む、回復期は可動域→筋力→投球動作の順で戻すことが基本です。 復帰の合図は、ノースロー48〜72時間で日常痛がない、軽い可動域運動で痛みが出ない、翌日に痛みが残らないの3条件が目安です。 焦らなければ、結果的に早く試合に戻ることが可能です。 再生医療という治療の選択肢 再生医療は、炎症を抑えつつ損傷組織の修復を後押しすることが期待できる治療です。 手術を避けたい方、保存療法で停滞している方の選択肢になります。 症例や調製法によりばらつきがあるため、医師と相談のうえ対応を検討することが重要です。 リペアセルクリニック大阪院の再生医療は、炎症期の痛みを抑え、回復期のリハビリを前へ進める治療計画をご提案します。 下記では肘関節に関する、症例紹介をしているので、ぜひ参考にしてみてください。 野球肘は痛みを我慢せず、早期に専門医の診断を受けることが最短復帰への第一歩 最短で復帰するには、「痛みが出たら休む→炎症を抑える→段階的に戻す」というシンプルな流れを崩さないことです。 痛みを抱えたままの投球は、遠回りになります。 ストレッチは大切ですが、炎症期のやり過ぎは逆効果です。 可動域は痛くない範囲で少しずつ、筋力は正しいフォームで低負荷から行いましょう。 再生医療を組み合わせれば、痛みの山を越えてリハビリに集中しやすくなります。 リペアセルクリニック大阪院では、一人一人に適した再生医療で、再発しにくい肘づくりを支援します。 肘関節の根本的な回復のために、ぜひ無料カウンセリングを活用してみてください。
2025.10.31 -
- 肘
- スポーツ医療
- 再生治療
野球肘におけるストレッチは、「痛みを我慢して伸ばす」ことが悪化の原因になるため注意が必要です。 特に、投球による炎症や筋腱損傷を抱えた状態では、間違ったストレッチが組織をさらに傷つけることがあります。 本記事では、野球肘を悪化させない安全なストレッチ方法と、ストレッチだけでは回復しない場合の治療選択肢について解説します。 安全に行う野球肘ストレッチのポイント 野球肘のストレッチで最も大切なのは、「炎症の時期を見極めて無理をしない」ことです。 炎症が強い時期にストレッチを行うと、靭帯や腱への微細損傷が広がり、回復が遅れてしまいます。 症状の進行段階に合わせて、段階的にストレッチの強度を変えることが重要です。 下記では症状の進行段階に合わせたストレッチのポイントを解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。 急性期は無理に伸ばさない 結論として、痛みや腫れがある急性期にはストレッチをしてはいけません。 この時期は上腕骨内側上顆(ないそくじょうか)付近の筋肉や靱帯に炎症が起こり、組織が非常に脆い状態です。 無理に動かすと再損傷のリスクが高まります。 炎症が治まるまでは、肘関節を動かすよりも「安静+冷却+圧迫+挙上(RICE処置)」を優先します。 再発を防ぐ第一歩は、焦らないことです。 急性期に無理なストレッチを行うと、骨端線損傷(こったんせんそんしょう)や靱帯断裂など、重症化する例もあります。 亜急性期は軽いストレッチを行う 急性期を過ぎて痛みや腫れが落ち着いた、亜急性期(2〜4週)では軽いストレッチを再開できます。 ただし「気持ちいい程度」で止めるのが原則です。 肘の柔軟性を少しずつ取り戻すためには、周囲筋(前腕屈筋群・伸筋群)のストレッチを中心に行います。 ストレッチの際は、「痛みが出る一歩手前」で止めることが大切です。 可動域を広げる目的で勢いをつけたり、長時間続けたりすると、治りかけの腱に再び炎症が起きる場合があります。 特に成長期の選手は骨端線が閉じていないため、慎重に進めましょう。 危険なストレッチの例 野球肘の改善目的で行われがちなストレッチの中には、実際には症状を悪化させるものもあります。 特に、肘の過伸展や強制的な回内・回外運動は靭帯や骨を痛める原因になります。 一見「柔軟性を高める」ように見えるこれらの動作は、実際には損傷部位に負担をかけます。 ストレッチは筋肉に対して行うものであり、関節や靭帯を無理に動かすものではないことを理解しましょう。 痛みを感じる動作を繰り返す場合、軽度の炎症が慢性化し、最終的には投球障害へ発展することもあります。 ストレッチで改善しない場合のサインと治療の選択肢 ストレッチを数週間続けても改善しない場合、単なる筋緊張ではなく腱・軟骨・骨端への損傷が関与している可能性があります。 そのまま放置すると変形性肘関節症などの慢性障害に移行するため、早期の診断が重要です。 下記では受診の必要な症状について詳しく解説しているので、治療の選択肢を把握するためにもぜひ参考にしてみてください。 要受診のサイン 結論として、次のような症状がある場合は自己判断でストレッチを続けず整形外科を受診しましょう。 これらの症状が続く場合、靱帯損傷や剥離骨折、軟骨障害などが潜んでいることがあります。 早期にMRIや超音波検査を受けることで、再発や重症化を防ぐことができます。 治療の選択肢 野球肘の治療には、保存療法・注射・再生医療など複数の選択肢があります。 症状の程度や競技レベルに応じて、段階的に治療を組み合わせることが推奨されます。 治療法 概要 期待できる効果 保存療法 安静・冷却・ストレッチ制限・リハビリ 炎症軽減、痛みの抑制 注射治療 ヒアルロン酸やステロイドの局所注射 短期的な疼痛緩和 再生医療 自分の血液や幹細胞を利用して修復を促進 組織の再生、再発予防 特に再生医療は、損傷した腱や靭帯の修復を促すことが報告されており、手術に抵抗のある方にも有効な選択肢となります。 リペアセルクリニック大阪院の再生医療で、肘の根本回復を目指す リペアセルクリニック大阪院では、野球肘のような投球障害に対して、脂肪由来幹細胞(ADRCs)やPRP(多血小板血漿)を用いた再生医療を行っています。 自分自身の細胞を利用して炎症を鎮め、損傷した組織の修復を促すため、副作用リスクが少なく安全性が高いのが特徴です。 スポーツ選手のように肘を酷使する方にとって、再生医療は「早く・安全に回復したい」という要望に応える新しい選択肢です。 炎症の抑制と組織再生を同時に進めることで、再発しにくい肘を目指せます。 以下では、肘関節に関するリペアセルクリニック大阪院の症例紹介を行っているので、ぜひ参考にしてみてください。 野球肘はストレッチだけに頼らず、根本的なケアが重要 野球肘の回復には、ストレッチだけでなく、炎症のコントロールと組織修復の両立が不可欠です。 急性期は安静を守り、亜急性期以降は軽いストレッチで柔軟性を戻ことを意識しましょう。 さらに、再生医療などの治療を取り入れることで、痛みを抑えながら根本改善を図ることができます。 痛みを我慢してストレッチを続けることは、治療を遠ざける原因になりかねません。 専門医の診断と正しいケアで、肘の機能を取り戻しましょう。 リペアセルクリニック大阪院では丁寧なカウンセリングを行い、一人一人の症状に合わせた、治療が可能です。 スポーツ復帰を目指す方に、最適な治療プランをご提案し、回復まで寄り添います。 肘関節の根本的な回復のために、ぜひ無料カウンセリングを活用してみてください。
2025.10.31







