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足首の捻挫の放置は後遺症の危険性!早期受診と適切な治療について 足首の捻挫は放っておくと後遺症を残すことがありますから、もし、捻挫を起こしてしまったら早めに受診をして適切な治療を受けましょう。 今回は足首の捻挫の治療についてご紹介します。 足首の捻挫をしたらどのような治療をする? 軽症の場合でも、重症の場合でも、まずはRICE処置を行います。RICE処置はR(Rest):安静、I(Ice):冷却、C(Compression):圧迫、E(Elevation): 挙上のことで、捻挫以外にもさまざまなスポーツ障害の初期の処置に用いられます。 安静といっても歩いてはいけないというわけではありません。足首に負荷をかけないようにして足首を休ませることが大切です。 新たな損傷を起こさないという意味でも安静は必要です。足首の捻挫で歩行が困難になることは稀ですが、痛みがあって歩くのがつらいという場合や、負荷をかけないようにするために松葉杖を使う場合があります。 また、靭帯の損傷が重症で固定が必要ということもあります。その場合はシーネやギプスで1週間ほど固定します。 足首を捻ると、靭帯が伸びて足首を守ろうとします。しかし過度な力が加わると、靭帯や足首の関節を包む関節包が損傷してしまいます。これが足首の捻挫です。 多くの場合靭帯の損傷が見られます。足首の靭帯には前距腓靭帯、後距腓靭帯、踵腓靭帯、脛腓靭帯、二分靭帯があり、中でも外くるぶし側にある前距腓靭帯と踵腓靭帯が、損傷が起こりやすい靭帯です。 どこの靭帯が損傷しているのか、靭帯の損傷はいくつか、部分断裂なのか完全断裂なのかで重症度や治療方法を判断していくことになります。 足首の捻挫の治療期間はどれくらい? 足首の捻挫は軽症であっても1週間程度のRICE処置をすることが多いです。その後状態を見ながらリハビリを行っていきます。 捻挫だからと放っておくと、足首の不安定さや慢性的な痛みなどの後遺症を残すリスクがあるため、もう大丈夫だろうと自己判断で治療やリハビリを中止するのは危険です。 足首の捻挫の治療は重症度にもよりますが、リハビリ期間も含めて3週間から3か月の治療期間を要します。 靭帯の断裂がひどい場合には手術を行うことがあります。断裂した靭帯を縫い合わせるという手術です。内視鏡で行うところも増えているので、小さな傷ですむようになりました。 しかしそれでも治療期間が通常よりも長くなるでしょう。術後の痛みや感染にも注意が必要です。 足首の捻挫に期待される新たな治療法として再生医療が注目されている! これまで足首の捻挫の治療は、RICE処置や手術とリハビリを併せたものが主でした。 しかし、スポーツ医療では、足首の捻挫の治療として再生医療に注目が集まっています。 再生医療は、自身の幹細胞を用いて損傷した足首の靭帯や関節包を修復させるというもので、副作用や治療による後遺症のリスクが低いというメリットがあります。 さらには、治療期間の短縮も期待でき、リハビリと併用して早期のスポーツ復帰を目指すこともできるのです。 まとめ・足首の捻挫の放置は後遺症の危険性!早期受診と適切な治療について 足首の捻挫の治療はまずRICE処置を行い、その後状態に応じてリハビリを行います。治療期間はリハビリを含めて3週間から3か月ですが、靭帯の損傷が重症で手術が必要な場合は治療が長期化することがあります。 そんな足首の捻挫の治療に注目されているのが再生医療です。 自身の幹細胞を用いて靭帯を修復させるため、副作用のリスクを抑えながら治療の短期化が期待できます。リハビリと併用して早期のスポーツ復帰も可能になります。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
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足首の捻挫、リハビリの前に行うRICE処置をご存知ですか? 足首の捻挫と、リハビリについて 足首の捻挫は、どのようなスポーツでも起こるリスクがあります。また、スポーツだけでなく日常生活の中でもちょっとした拍子に起こることがあります。 身近なケガとしてよくある足首の捻挫ですが、どのような治療やリハビリを、どのくらいの期間行うのでしょうか? 今回は足首の捻挫のリハビリについて解説します。 足首の捻挫はリハビリの前に、まずはRICE処置! 足首を捻挫してしまったら、まずは応急処置「RICE処置」を行います。この処置をするかしないかによって、予後が大きく変わってきます。処置の方法を覚えておき、必ず行うようにしましょう。 RICE処置は受傷初期から1~2週間行いますが、この期間に痛みや腫れが引いてくることが多いです。その後、状態を見ながらリハビリを開始します。 RICE処置とは R(Rest):安静 受傷した足首の靭帯を休ませ、新たな捻挫を起こさないようにします。安静といっても歩いてはいけないわけではなく、負荷をかけないようにします I(Icing):冷却 捻挫をして炎症を起こしている患部を冷やします C(Compression):圧迫 包帯やテーピングを用いて患部を圧迫します E(Elevation):挙上 炎症による腫れを防いだり、足首にたまった水を心臓に戻したりするために、足の下に枕を置くなどして拳上します。また、足首に水が溜まり、血流が悪くなると、捻挫の治りが悪くなってしまうので、安静の目的も含めて、包帯やテーピングを行うことがほとんどです。靭帯の損傷が重度の場合はギプスやシーネで固定することもあります。 足首の捻挫のリハビリについて解説します! 足首の捻挫は放っておくと後遺症を残すリスクがあり、捻挫を繰り返すことにもなりかねません。そうならないようにするために、またアスリートなどスポーツ復帰の前には、しっかりとリハビリをして完治させる必要があります。 RICE処置でご紹介したギプスやシーネでの固定の場合は、特に足首を動かさないように固定するため、リハビリ開始時には関節が硬くなっています。 関節が硬くなった状態でスポーツを再開すれば、ふんばりが効かず、再発しやすくなるなどの危険があるため、リハビリをして関節を柔らかくする必要があるのです。 リハビリは固定中からできます! 捻挫の原因となるような、足首を捻るような動きは避けることが大切ですが、固定している間でも足の指先は動かすことができます。固定中に指先を動かしておくのもリハビリの一環になります。 また捻挫が軽症の場合、包帯やテーピングを行いますが、無理のない範囲で足首の曲げ伸ばしは可能です。過度な安静は足首がかたくなる原因になるので、様子を見ながら動かすことが必要です。 どんなリハビリをするの? 足首の捻挫のリハビリは、足首の動きをよくすることや筋力強化をメインに行います。足首を内側に捻る動きが捻挫を起こしやすいため、リハビリ中にも注意が必要です。 リハビリはどのくらいの期間が必要? 軽症の場合は1週間ほどのリハビリになりますが、重症になるにつれてリハビリ期間は長くなります。 靭帯が完全断裂している場合は縫合する手術を行うこともあり、術後のリハビリも必要です。 まとめ・足首の捻挫、リハビリの前に行うRICE処置をご存知ですか? 足首の捻挫ではまずRICE処置を行い、その後状態に合わせてリハビリを開始します。捻挫でかたくなった関節の動きをよくし、捻挫の再発を予防するためにもリハビリは大切です。 リハビリは重症度によって期間が異なりますが、手術が必要な場合は長期間になることが多いです。 近年スポーツ医療で期待される再生医療では、幹細胞で損傷した靭帯を修復させるので治療期間を短縮できます。リハビリと併用することで、今までよりも早期のスポーツ復帰を目指すことが可能です。 重症の捻挫を起こしてしまった場合などは、再生医療による治療も検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
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ご注意!足首の捻挫は、しっかり治しきらないと後遺症になる可能性があります! どのようなスポーツでもケガは起こりうるものです。注意しているつもりでも、つい夢中になってしまうことがあるものです。 中でも足首の捻挫は、さまざまなスポーツで起こるリスクがあり、スポーツ医療でも多く取り扱われています。 中でも足首の捻挫は、受診し適切な治療を受けなければ、治りが遅くなるだけでなく後遺症を残すことがあります。捻挫というと、つい簡単に考えて「様子を見ようと」放置することが多くあります。あなたもそんな覚えはないでしょうか? 今回は、そんな足首の捻挫の後遺症について解説します。 足首の捻挫で後遺症が残るのはなぜ? 足首の関節は、前距腓靭帯、後距腓靭帯、踵腓靭帯、脛腓靭帯、二分靭帯が支えています。 中でも外くるぶし側にある前距腓靭帯と踵腓靭帯が、損傷が起こりやすい靭帯です。 捻挫は足首をひねったときに起こるケガですが、捻った時に足首を守ろうと靭帯が伸びます。しかし、守れないほどの力がかかったときに靭帯や関節包が損傷してしまうのです。捻挫で後遺症が残るのは、この靭帯の損傷が影響します。 足首を捻挫した場合の症状 足首の捻挫を起こすと痛みがありますが、よほど重度な損傷でなければ歩行が困難になることはありません。歩行が困難であれば、脱臼や骨折を疑います。 靭帯を損傷してしまうと、炎症や出血が起こることがあります。また、痛み以外にも、足首の腫れや内出血が見られることがあります。 捻挫した足首の治療期間で治るのか 足首を捻挫してしまったときには、まず、安静が必要になります。歩いてはいけないわけではなく、負荷をかけないようにします。 その後は靭帯の損傷部位や程度の状態によって治療やリハビリを行いますが、治癒までにかかる期間は「3週間から3か月ほど」です。 この期間は、スポーツをする人にとっては長く感じるでしょう。 しかし、捻挫が治っていない状態で無理をすると、捻挫が再発するだけでなく後遺症を残すことがあります。 足首の捻挫の後遺症とはどんな症状? 足首の捻挫によって起こる後遺症は、以下のようなものです。 足首の不安定さ 後遺症の中でも多いのが足首の不安定さです。靭帯の損傷が重度の場合、足首の関節がぐらぐらすることがあるのです。 足首の不安定さとは、要はふんばりがきかない状態で転びやすくなったり、捻挫を繰り返すことにもつながります。 痛みが残る 捻挫をしてすぐの時期には足首に痛みが生じるでしょう。早い人では1週間程度で痛みが落ち着いてきますが、後遺症として慢性的に痛みがある場合もあるのです。 3~4週間経過しても痛みがある場合は、骨や軟骨などにも異常が生じている可能性もあります。早めに医師に相談してください。 足首がかたくなる 後遺症として足首がかたくなることがあります。捻挫をして靭帯や関節包が損傷した後、修復する過程でどうしても損傷した組織がかたくなってしまうのです。 足首がかたくなるとスポーツをするときに何らかの支障があるでしょう。 安静も重要ですが、初期の治療段階を超えたら、医師やリハビリスタッフのような専門家の指示に従って足首を動かすようにする必要があります。 重症の場合はシーネやギプスで固定するため、足首がかたくなることがあります。しかしその後にリハビリをしていけば、後遺症として足首がかたくなるのを防ぐことができるでしょう。 捻挫の再発(捻挫が癖になる) 捻挫が治りきっていない段階で無理をすると、再度捻挫を起こしやすくなります。「捻挫がクセになる」といわれることもあるのは治りきっていない、まだ弱っているのに無理をすることで弱った部分を再度痛めてしまうのです。しっかり、治せば何度も同じ部分が、例えると癖になることはありません。 後遺症を残さないために!足首の捻挫に新たな治療法 足首の捻挫は治療期間が長いうえに、後遺症というリスクもあり、後遺症があると日常生活やスポーツにおいて支障が出てくることもあるでしょう。 スポーツ医療では、近年足首の捻挫の治療として再生医療が注目されています。再生医療は自分の幹細胞を用いて傷ついた靭帯や組織を修復させる治療で、自分の細胞を使うため副作用のリスクが少なくて済みます。 また、捻挫の治療期間を短縮させる方法としても期待されています。 まとめ・ご注意!足首の捻挫は、しっかり治しきらないと後遺症になる可能性があります! 足首の捻挫では靭帯や関節包の損傷がみられます。損傷が大きい場合や、捻挫を放っておいた場合、後遺症を残すことがありますから、早期に専門医の治療を受け、リハビリを行いましょう。 後遺症が残るとスポーツをするときに何らかの支障があるでしょう。手術をするとなれば治療期間が長くなります。 そんな足首の捻挫の治療を短縮させ、後遺症を残さない治療に再生医療が期待されています。興味がある方は当院までお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
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スポーツ障害!足首の捻挫!テーピングやサポーターで再発を予防 足首の捻挫はスポーツ障害の中でも頻繁に起こりやすいケガです。足首はどのようなスポーツでも使うものなので、どのようなスポーツでも起こりうるという特徴もあります。 身近なケガですが、放っておくと足首の不安定さや痛みが残ることもあるため、テーピングをするという方も多いのではないでしょうか。 今回は、足首の捻挫とテーピングは有効なのかということについて解説します。 テーピングは足首の捻挫の治療や再発予防になります! スポーツ障害の治療や予防ではテーピングを勧められることがありますが、足首の捻挫でもテーピングを行います。 足首の捻挫をしてしまったときには、まず、RICE処置を行うことが大切です。 RICE処置とは ・R(Rest):安静 ・I(Ice):冷却 ・C(Compression):圧迫 ・E(Elevation): 挙上のことで、さまざまなスポーツ障害の初期の処置にも用いられます 捻挫してしまった足首は、1週間は安静にしておく必要があります。安静といっても歩いてはいけないわけではありません。足首の捻挫はよほど重症でなければ、歩行に問題が生じることは少ないですし、足首を動かすこともできます。 ただし、負荷をかけすぎないように注意しましょう。 このときに足首を安定させるのに役立つのがテーピングです。重症の場合はシーネ固定やギプス固定をするのですが、そうでなければテーピングで足首を安定させるという対処で大丈夫です。 テーピングは自己流ではなく専門家の指示通りにしましょう 足首を捻挫したときにテーピングをするのは、「スポーツ復帰してから捻挫を再発させない」「治るまで無理な動きをしないように足首の動きを安定させる」という目的があります。 しかし、自己流でテーピングを行っても、この目的を果たせない場合があります。 スポーツ医療では、スポーツ障害の再発予防にテーピング指導を行っています。テーピングは自分でもできますが、自己流ではなく専門家の指導を受けることをおすすめします。 足首の捻挫には再生医療という治療法もあります 足首の捻挫は治療とリハビリだけでなく、再発の予防も必要です。 足首は動かす機会が多いうえに、靭帯は一度損傷したら完全に元の状態に戻すことが難しいため、治療期間が3週間から3か月かかる上に、再発のリスクがあるのが足首の捻挫です。 そんな足首の捻挫の治療として近年注目されているのが再生医療です。 再生医療では、自分の幹細胞を用いて足首の靭帯や関節の組織を修復させます。これまで困難だった、損傷した靭帯の修復が期待でき、スポーツ医療でも用いられるようになりました。 また再生医療は治療期間の短縮ができることから、早期のスポーツ復帰を可能にする効果も期待できます。 まとめ・スポーツ障害!足首の捻挫!テーピングやサポーターで再発を予防 足首の捻挫は、足首を支える靭帯や関節包の損傷です。足首を捻ったり、無理な力が加わった時に起こります。 そして、テーピングは足首の捻挫にとても有効ですが、自己流で行っても十分な効果が期待できないことがあるため、専門の指導通りに行うことが大切です。 近年、足首の捻挫治療の1つとして、再生医療が注目されています。安全で高い治療効果が期待できるので、捻挫を繰り返してしまうというような方は、再生医療による治療を検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
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足首の捻挫はクセになるのは本当か?治らない捻挫の治し方 スポーツ障害の中でも比較的多く発生するのが足首の捻挫です。また、捻挫はスポーツをしない人でも、日常生活の中で起こりうるケガの1つです。 そして、足首の捻挫は一度発生してしまうと、癖になる、或いは繰り返す、治らないなどと不安になる人もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、今回は足首の捻挫はクセになるのか?治らないのか?本当に繰り返しやすいケガなのかどうかについて解説します。 こちらも併せてご参照ください 足首の捻挫は治らない!?そもそも捻挫とはどのようなケガなの? 足首は歩くとき、スポーツをする時などに重要な役割を果たします。スポーツ医療で足首の捻挫は多く取り扱われていますが、階段を上るときや歩いているときなどでも捻挫を起こすことはあります。 捻挫とは関節に力が加わり、関節包や靭帯が損傷した状態のことです。足首の関節は体を支え、歩行に不可欠な部分なのでさまざまな場面で力が加わります。 足首の捻挫の中でも損傷しやすいのが外くるぶしの前方にある前距腓靭帯です。足関節を包む関節包と連続しているので、靭帯の損傷によって足関節の腫れや内出血が見られることがあります。 足首の捻挫はクセになる?治らないのか? 一度、足首の捻挫になると繰り返す、癖になって治らないのではと不安に思う人もいるでしょう。 確かに、一度捻挫をすると繰り返すことがあります。特に、受傷してから早期に治療をしなければ、痛みや不安定さが残ってしまい、捻挫を繰り返してしまう状況、つまりクセにになりやすいともいえるのです。 要は、しっかり治しきらないうちに、激しい動きやスポーツをしていまう。そうなると再度発症するということです。つまり、しっかりと治療すれば捻挫は治すことが可能です。 足首の捻挫が治らないときは手術という選択肢も 骨に異常がなく、1か月ほどの捻挫の治療を経ても足首の不安定さがあると手術を検討します。断裂した靭帯を修復する手術です。近年では内視鏡下での手術が可能になり傷や治療期間が短縮されてきています。 足首の捻挫は繰り返す人もいます。また捻挫をしてから長期間経過してからだと靭帯を縫い合わせる修復術ができないこともあります。慢性的な足首の痛みがあり、足首に不安定さがある場合は膝などの靭帯を足首に移植する、再建術というものを行います。 この場合は修復術よりも大掛かりな手術になり、治療やリハビリ期間も長くなるでしょう。 足首の捻挫を治す新たな治療法もある! 足首の捻挫は治療に3週間から3か月かかります。靭帯の損傷の程度にもよりますが、スポーツをする人にとっては長い期間に感じることでしょう。 放っておくと歩きにくさや捻挫を繰り返すなど、治らないものとなってしまうのも足首の捻挫の恐ろしいところです。 そんな足首の捻挫の治療期間を短縮できる治療法として、再生医療が注目されています。 再生医療は、自分の幹細胞を注射し、損傷した靭帯を修復させるという方法です。自分の幹細胞を用いるので副作用や後遺症が残りにくく、治療期間の短縮が期待できます。 これまで足首の捻挫が治らない場合は手術という方法が検討されていましたが、再生医療の登場によって、新たな治療の可能性が広がっているのです。 まとめ・足首の捻挫はクセになるのは本当か?治らない捻挫の治し方 足首の捻挫はスポーツだけでなく日常生活の中でも起こりうるものです。足首の捻挫は靭帯の損傷で、受傷初期に治療を行わなければ歩きにくさや足首の不安定さが残り、治らないという状況になることがあります。 捻挫になってしまったら早期に病院等の医療機関を受診し、早めの治療を心がけてください。その上でしっかりと治しきることが大切です。 ただ、治らない足首の捻挫もあり、そうなると手術が検討されてきましたが、近年は、治療期間を短縮し早期にスポーツ復帰が期待できる再生医療という先端医療が注目されています。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.11.19 -
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靱帯断裂と聞くと大ケガなイメージをお持ちの方が多いことと存じます。 また、足首の靱帯断裂を引き起こすと歩けなくなるのか、といった疑問も散見されます。 そこで本記事では「足首の靭帯損傷は歩けるのか」について解説し、治療方法やケア方法まで紹介します。 足首の靭帯損傷は歩けるものの注意が必要! 結論、足首の靱帯断裂を起こしても歩くことは可能です。 しかし、完全断裂や複数カ所にわたる断裂の場合は、痛みや足首の不安定さから歩行が困難になるケースもあります。 軽度な靱帯断裂の場合、痛みに強い人なら足首をテーピングで固定し、スポーツ復帰をしてしまう人もいるかもしれません。また、痛みがあっても「歩ければ捻挫だろう」と自己判断し、医療機関を受診しない人もいます。 しかし、損傷した靭帯を自然治癒で元の状態に戻すことは困難です。くわえてそのまま放置すると後遺症となり、再発を繰り返す原因にもなります。 そのため自己の判断ではなく、違和感を感じたら医療機関を受診するよう心がけましょう。 歩けるケース 歩行が困難なケース 軽度な足首の靱帯断裂 完全断裂や複数カ所にわたる靭帯断裂 靱帯損傷の種類 足首の靭帯損傷における歩行の可否について確認いただいたところで、この項目では靱帯損傷の種類について紹介します。 靭帯損傷の種類は以下の通りです。 膝の靭帯損傷 膝の靭帯損傷は、膝に炎症が生じ、腫れ及び熱を帯びることがあります。また、膝を動かすと痛みが現れ、ひどい場合は安静時であっても痛みが続くことがあります。 損傷する靱帯の種類により具体的な症状は異なるため、以下で詳しく説明します。 前十字靱帯損傷(ACL損傷) 前十字靱帯損傷とは、膝関節の中にある膝前十字靱帯が損傷を起こしている状態です。 膝前十字靱帯とは、運動時に膝を安定させる働きをする靭帯で、大腿骨と脛骨をつなぐ役割をしています。 膝前十字靱帯の損傷はスポーツ外傷として頻度の高いものであり、ジャンプ後の着地や走行中の急な方向転換・停止動作によって膝関節に急激な回旋力が加わることで発生します。 ある調査では、前十字靱帯損傷における中高生の手術割合として、バスケットボールを行っている生徒が多かったとされています。 主に膝の不安定さや違和感が症状として現れる疾患です。 後十字靭帯損傷(PCL損傷) 後十字靭帯の損傷は、足のすねにある脛骨前面の打撲で生じます。とくにサッカーや柔道などの接触が多いスポーツでよく見られる症状です。 この損傷は早期に腫れが見られ、痛みが比較的改善しやすいことから放置されがちな疾患です。しかし、放置してしまうと後遺症として膝に不安定な感覚が残る可能性があります。 一般的な後十字靭帯損傷の治療は保存療法が用いられます。サポーターを装着し、靭帯に負担がかからないよう可動域の制限で膝の安静を保持します。 痛みや腫れが引くタイミングでリハビリを行います。また、関節可動域訓練と合わせて筋力トレーニングを行い、靭帯の周囲の筋肉を鍛えて靭帯の負担を軽減させます。 万が一手術が必要となった場合には、前十字靭帯損傷でも行われる関節鏡を使った再建手術が適応となります。 内側側副靭帯損傷(MCL損傷) 内側側副靭帯の損傷は、膝の靭帯損傷の中でも発症頻度が高く、多くの場合スポーツ外傷によって引き起こされます。 内側側副靭帯損傷の多くは保存療法が用いられ、靭帯に負担をかけないよう膝をサポーターで固定し安静にします。 保存療法が効果を示さない場合や、膝の痛みや不安定感が改善せず日常生活上で大きな影響を与える場合は、手術も検討します内側側副靭帯は膝関節の内側(体の中心に近い側)に位置しているため、切開手術で靭帯を再建する方法が採用されます。 外側側副靭帯損傷(LCL損傷) 外側側副靭帯損傷は、膝の内側から外側にかけて強い力が加わったり、強くひねったりする現象で引き起こされます。 外側側副靭帯損傷の特徴に、稀ではあるものの腓骨神経麻痺を伴うことがあります。腓骨神経とは、太ももから膝の外側を通って足先まで続く神経であり、損傷時には感覚麻痺や痺れが生じる可能性があります。 外側側副靭帯損傷は保存療法が主流であり、膝をサポーターで固定し、靭帯に負担をかけないよう安静にすることが求められます。 保存療法が不十分な場合や症状が持続的に悪化する場合には、手術が必要となります。 足首の靱帯損傷 足首は歩くときや走るときなど、日常生活の中でも動かすことが多く、負担のかかる部位です。スポーツにおいても跳んだり蹴ったりする動作を伴えば、さらに負荷がかかります。 そんな足首には2つの関節があり、靭帯と関節包がその関節を守っています。足首を捻ったり、無理な動きをしたりすると靭帯が関節を支えようと伸び、そのときにかかる大きな力が靭帯損傷や断裂の引き金となります。 靭帯断裂の場合炎症が起き、患部が腫れることがあります。また、出血している場合は内出血による局部の変色が見られることがあります。 足首の捻挫が発生しやすいのが外くるぶし側の前距腓靭帯・後距腓靭帯・踵腓靭帯です。中でも前距腓靭帯と踵腓靭帯が断裂の好発部位となっており、この2つの靭帯断裂が一緒に起こることもあります。 靭帯損傷の治療法 保存療法 手術による治療 ギブスやテーピングによる固定 リハビリテーション 筋力トレーニング 切開による靭帯再建 関節鏡を使った靭帯再建 靭帯損傷を治療する方法は、関節の機能を回復させる保存療法と、損傷した靭帯を外科的に修復する手術治療の二つに分けられます。 靭帯損傷の症状・程度や、年齢・今後の活動内容などを考慮した上で、医師の判断と患者さんの意思によりいずれかを選択します。 保存療法の基本となるのが損傷部の固定です。損傷直後は強い炎症が起こることが多く、ギプスやテーピング等で固定し膝に体重が掛からないよう安静にして炎症を抑えなければなりません。 炎症が収まると同時に関節の可動性を回復させるリハビリを開始します。また、靭帯を支える筋肉の強化に向けて筋力トレーニングも様子をみつつ取り入れます。 あくまでも段階的にですが、歩行・階段の上り下り・捻り動作などを行うことで、日常生活で必要な動作機能の回復を目指します。スポーツ選手の場合はランニングやスクワットなどを取り入れることもあります。 損傷の種類によって異なりますが、保存療法・手術治療に要する期間の目安は以下の通りです。 ・保存療法:1〜8カ月程度 ・手術治療:1週間程度 靭帯損傷におけるスムーズに歩くためのケア方法 スムーズに歩きたい一般の方はもとより、スポーツ選手の方の多くは、、靭帯損傷を治して早急に復帰したいと願われることでしょう。 結論、早く治すためには受傷後の過ごし方が重要です。 この項目では、靭帯損傷におけるスムーズに歩くためのケア方法や早く治すための方法を紹介します。 根気強くリハビリを継続する 足首の靭帯損傷後のスポーツ復帰の目安は、腫れや痛みが治ったときではありません。低下してしまった筋力が元に戻ったときが復帰の目安です。 筋力や足首の柔軟性が不十分なままで通常の競技に戻ると、捻挫を繰り返したり、別の部位をケガしてしまう恐れがあります。 受傷後数日から数週間は痛みや腫れが軽減するまで安静に過ごし、それらの症状が改善した後、医師の指導の下早期にリハビリを始めることが肝心です。 靭帯損傷の治療法でも紹介したとおり、サポーターやテーピングによる固定・リハビリ・筋トレが早く治すための基本です。くわえて、ストレッチによるケアも加えると効果的です。 専門の医師やトレーナーとよく相談して、競技に必要なリハビリを根気よく続けましょう。 段階的に強度を上げていくようなリハビリは、地味でつまらないかもしれませんが早く治すために必要なことです。 体の使い方を意識する 一度足首の靭帯損傷を起こすと、完治後であっても体が以前とまったく同じ状態になるとは限りません。靭帯が伸びていることにくわえ、筋力の低下や足首の硬直化も進んでいます。 そのため、正しい体の使い方を身につけ、ケガ以前の状態に近づける努力が欠かせません。 歩行でたとえると、腕をしっかり振ることや、胸を張ってすり足になりすぎないなどの工夫が挙げられます。 靭帯損傷に関するよくある質問 この項目では、靭帯損傷に関するよくある質問に対して医師の観点から回答しています。 靭帯損傷に関する知識を身につけ、適切な対処・治療を行いましょう。 症状別の靭帯損傷をチェックする方法は? 靭帯損傷の症状は、損傷の程度によって異なります。 軽度の場合は歩行可能ですが、軽い痛みや腫れ、不安定感(違和感)を感じます。重度の場合は歩行が困難になり、激しい痛みと顕著な腫れを発症する傾向にあります。 いずれにせよ、少しでも靭帯損傷の疑いがある場合は放置せず、医療機関を受診しましょう。 靭帯断裂と損傷の違いは? 靭帯損傷と靭帯断裂の違いは以下の通りです。 靭帯損傷 靭帯断裂 ・靭帯の伸びや緩み ・靭帯の炎症 部分的な靭帯の断裂 完全な靭帯の断裂 厳密に解説すると、靭帯断裂は靭帯損傷の程度を指します。 つまり、靭帯損傷の延長線となる症状が靭帯断裂に区分されるのです。 靭帯損傷の程度 Ⅰ度 部分損傷 Ⅱ度 一部断裂 Ⅲ度 完全断裂 靭帯損傷で早期復帰を目指すなら再生医療も考慮 靭帯が損傷すると、関節が不安定になったり、痛みや腫れが出たりします。 基本的に歩くことはできますが、歩けるからといって治療を受けない選択は賢明とは言えません。軽症でも、きちんと病院で診てもらうことが大切です。 治療方法は主に二つあり、一つはリハビリで周りの筋肉を鍛えて、関節の機能を回復させる保存療法です。もう一つは手術で、損傷がひどい場合や保存療法では良くならないときに選択されます。 また、最近では幹細胞を使った再生医療も注目されています。再生医療は短期間で完了することから、早期復帰を目指す方におすすめの療法となっています。 当クリニックでは再生医療を専門としているので、靭帯損傷にお悩みで興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
投稿日:2024.11.19 -
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足首の靭帯損傷は、サッカーやバスケットボールなどのスポーツで起こりやすいケガですが、実は段差の踏み外しなど、日常生活の中でも発症しやすい疾患です。 大したケガではないと思われがちですが、完治するまでには適切なリハビリが必要となります。 現在発症中で「いつ頃完治するのだろう」「早く治して復帰したい」とお悩みの方も多いことでしょう。 そこで本記事では、足首の靭帯損傷が完治するまでの期間を解説します。程度に分けて目安となる期間を記載しているので、ぜひ参考にしてください。 足首靭帯損傷の完治期間【程度別】 靭帯損傷とはいわゆる捻挫のことで、足首の捻挫は損傷の程度によって3段階に分類されています。 損傷程度 完治期間(目安) 軽度の靭帯損傷(Ⅰ度) 2〜4週間程度 中度の靭帯損傷(Ⅱ度) 4〜8週間程度 重度の靭帯損傷(Ⅲ度) 3~6か月程度 完治期間も程度毎で異なり、症状が重くなればなるほど完治に時間がかかります。 早急に仕事・スポーツに復帰したいがために自己判断でトレーニングを行うのは、症状の悪化=完治までの期間が伸びることにつながるため危険です。早期復帰を目指すのであれば医療機関を受診し、医師の指示に従いつつ適切な行動をとりましょう。 Ⅰ度:靭帯が伸びる程度の損傷 Ⅱ度:靱帯の部分断裂 Ⅲ度:靱帯の完全断裂 損傷程度における治療内容 損傷程度 主な治療内容 靭帯が伸びる程度の損傷(Ⅰ度) アイシングとテーピングで安静処置 靱帯の部分断裂(Ⅱ度) ギブスの固定処置 靱帯の完全断裂(Ⅲ度) 手術 治療内容は損傷程度によって異なります。軽度(Ⅰ度)〜中度(Ⅱ度)の場合は、固定による安静処置が基本となり、重度(Ⅲ度)の場合は手術を伴う可能性があります。 足首における大半の靭帯損傷は、2〜3週間程度で治療が完了します。それまでの期間は辛抱強く安静にしましょう。 慢性化した靭帯損傷には再生医療も考慮 スポーツ選手にとってケガはつきものですが、足首の捻挫といえども完治前の競技復帰は非常に危険です。 捻挫が慢性化すると最悪の場合、日常の歩行に影響が出る可能性があります。そのため、医師の指示に従い適切な治療とリハビリを行ってください。また、慢性化した靭帯の損傷には再生医療が効果的です。 患者さん自身の幹細胞を利用して損傷した靱帯の修復や改善を目指す療法で、プロアスリートも取り入れるなど、近年スポーツ医療の分野で注目されています。 再生医療は体への負担が少なく、アレルギーなどの副作用のリスクも軽減できます。さらに、全治までの期間を早めることも可能です。 再生医療に興味をもたれた方は、ぜひ当クリニックにお問い合わせください。 足首靭帯損傷におけるリハビリ期間 足首靭帯損傷におけるリハビリ期間は以下の通りです。重症度によって異なりますが、長くて3〜数カ月程度のリハビリ期間を要します。 足首の靭帯損傷からの回復過程において、リハビリテーションは非常に重要です。時間をかけて適切なリハビリを行うことで、靭帯の修復を促進し、足首の機能を効果的に回復させます。 初期の段階ではRICE処置を中心とした保存療法が行われます。この時期は過度な負荷を避け、腫れを軽減させることが目的です。 中期になると徐々に関節の可動域を広げるエクササイズから始まり、徐々に筋力トレーニングやバランス訓練を取り入れます。足首の安定性を高めるために、片足立ちやバランスボードを使った訓練が効果的です。 後期ではスポーツ復帰や日常生活での完全な機能回復を目指し、より高度なトレーニングを行います。ジャンプや方向転換など、動的な運動を徐々に取り入れていきます。 リハビリ期間中は痛みや腫れの程度を常に観察し、無理のない範囲で段階的に負荷をかけることが重要です。 足首の靭帯損傷を放置すると… 足首の靭帯損傷は、適切な治療を受けずに放置するとさまざまな問題につながる可能性があります。 最も懸念されるのは慢性的な不安定性の発生です。適切に治療されなかった靭帯は、十分な強度で修復されないことがあります。その結果、足首が不安定な状態が続き、日常生活やスポーツ活動に支障をきたす可能性があります。 また、繰り返し捻挫を起こしやすくなります。不安定な足首は、ちょっとした不整地でも簡単に捻挫を起こしてしまう可能性が高くなります。これにより、さらなる靭帯損傷や周辺組織の損傷を引き起こす危険性が増加します。 長期的には、変形性関節症のリスクが高まります。不安定な足首関節に繰り返し負荷がかかることで、関節軟骨の摩耗が進み、早期に関節の変形や痛みが生じる可能性があります。 さらに、代償動作による二次的な障害も懸念されます。不安定な足首をかばうために歩行パターンが変化したり、他の関節に過度な負担がかかったりし、膝や腰に問題が生じる可能性があります。 これらの問題を避けるためには、足首の靭帯損傷を放置せず、早期に適切な治療を受けることが非常に重要です。 足首の靭帯損傷は適切な治療で改善を目指そう 足首の靭帯損傷はケガの程度が3段階に分類されています。 軽いものであればテーピングをして数週間、靱帯が完全に断裂した場合は全治までに数カ月かかる場合があります。不完全な状態で競技に戻ると症状の悪化や後遺症を招く恐れがあるため、躊躇なく医療機関を受診し適切な治療を受けてください。 また、治療法のひとつとして、再生医療をご紹介しました。足首の靱帯損傷で早く完治したい・慢性化した症状に悩んでいる方は、再生医療による治療も検討してみてはいかがでしょうか。
投稿日:2024.10.16 -
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足首の靭帯損傷(捻挫)は、日常生活にも影響を与える怪我です。捻挫してしまうと、歩くときや階段の上り降りが困難になってしまいます。 そこで本記事では、捻挫を早く治す方法をご紹介します。まずは捻挫の重症度をチェックし、適切な対処を講じましょう。 まずは足首の靭帯損傷(捻挫)の重症度をチェックしよう 捻挫を早く治すためにも、まずは捻挫の重症度をチェックしましょう。 チェック項目は以下の通りです。当てはまる項目は多いほど重症度は高くなります。 ・足首をひねると痛みがある ・足首の外側が腫れている ・足首の内側が腫れている ・足首の外側が痛い ・足首の内側が痛い ・痛みで歩くのが難しい ・足を地面につけると痛みがある 足を地面につけるだけで痛い場合や、内側・外側共に腫れている場合は骨に異常をきたしているケースも考えられるため、すぐに医療機関を受診しましょう。 足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治すための方法 この項目では、足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治す方法を紹介します。 足首の捻挫を早く治すには、受傷直後の応急処置やリハビリが欠かせません。以下で詳細に解説するので、捻挫による痛みや行動制限にお悩みの方はぜひご確認ください。 応急処置をする 足首の捻挫を早く治すためには、受傷時の適切な応急処置が重要です。足首を捻ったらRICE処置を実施しましょう。 ・Rest(安静にする) ・Ice(患部を冷却する) ・Compress(患部を圧迫する) ・Elevation(患部を挙上する) RICE処置は、Rest(安静)からElevation(挙上)までの頭文字をとった代表的な応急処置法です。 患部に対してそれぞれ処置を行い、腫れ・痛み・内出血を抑えます。また、RICE処置を迅速に行うことで、受傷後の症状が軽減されると同時に早く治るキッカケになります。 「大したことない」「そのうち治るだろう」と慢心せず、捻挫を受傷した際は早急に処置を実施しましょう。 ギプスの長期固定を避ける 靭帯損傷の程度はⅠ度~Ⅲ度に分類されています。 Ⅰ度(軽度) ・足首の靭帯が伸びた状態 ・短期間で回復する Ⅱ度(中度) ・靭帯の一部が切れた状態 ・固定が必要 ・回復まで2~3週間 Ⅲ度(重度) ・靭帯が完全に切れた状態 ・強い固定 ・歩行補助器具が必要 症状や程度により治療法が異なり、テーピングやギプスによる固定から手術まで考えられます。しかし、関節の「固有知覚」が鈍くなる観点からアスリートの患者を中心にギプス固定はあまりおすすめできません。 近年では、ギプスによる長期固定は行われなくなりましたが、完全になくなった訳ではありません。医師よりギプス固定の治療を提案された際は自身の状況を伝え、今後の方針についてしっかりと相談しましょう。 適切なリハビリを受ける 痛みや腫れが改善した後はリハビリを行います。捻挫を早く治すためにも、早期のリハビリは重要です。 テーピングやサポーターで適度に関節を制限しながら、軽めの筋力トレーニングやストレッチ、硬くなった足首をほぐすマッサージを行います。 足首の捻挫を繰り返さないためにも専門家指導の下、余裕を持ったスケジュールでリハビリに取り組んでください。 足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治したい方からよくある質問 この項目では、足首の靭帯損傷(捻挫)の早期完治を目指す方からよくある質問を紹介します。 早期完治のキッカケとなるよう、質問に対して当院からの回答を掲載しました。ぜひ参考にご覧ください。 足首の靭帯損傷を早く治す食べ物はありますか? 大根に含まれる「ジアスターゼ」と呼ばれる成分は細胞を早く活発化させる働きがあります。患部の細胞を活性化させ、治癒力を高めてくれるのです。 鶏肉には良質なたんぱく質が含まれています。また、長いもはタンパク質を分解し、栄養素を取り入れやすくする成分が含まれていますので、鶏肉と長いもを一緒に食べると効果的です。 歩けるけど痛い場合はどうしたらいいですか? 靭帯損傷(捻挫)の場合、足首に痛みがあるけど歩けるケースが大半です。そのため、痛みに耐えながら様子を見がちですが、放置はあまりおすすめできません。 痛みと合わせて、足首に腫れや変色がないか確認し、異常が見られた場合は最寄りの整形外科を受診しましょう。 足首の靭帯損傷を早く治すためにも適切な治療を受けよう 足首の捻挫を早く治す方法として、RICE処置からリハビリの重要性までを紹介しました。 リハビリは慎重に専門家の指示に従って行うことが大切です。また、仕事やスポーツによる身体機能の低下を防ぐためにも、ギプスによる長期固定は極力避けましょう。 受傷後のRICE処置をはじめ、足首のストレッチや日頃の筋力強化を心がけ、あらかじめ靭帯損傷(捻挫)の予防に務めることも大切です。
投稿日:2024.11.19 -
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何度も足首の同じ部分が痛む!靭帯損傷の後遺症について 足首をひねってしまう靭帯損傷は、誰にでも起こりうるケガです。特にスポーツをしている方なら、経験したことがあるという方も多いのはないでしょうか。 しかし靭帯損傷は、痛みが引いて治ったと思っていたのに「練習中にまた痛みが出た」「踏ん張ろうとしたら足首に違和感がある」「同じ場所をまた捻挫した」というような症状が出ることがあります。 それは後遺症かもしれません。今回は、足首の靭帯損傷の後遺症について解説します。 足首の靭帯損傷で起こる後遺症とは? 足首の靭帯損傷、いわゆる捻挫は、日常的にもよく起こるケガです。身近なケガなので軽く考えてしまいがちですが、放置してしまうと慢性化する恐れがありますし、後遺症が残ることがあります。 後遺症には、次のようななどがあります。 ・患部の痛みが続く ・足首の関節が不安定になる ・同じ箇所の捻挫を繰り返す ・今まで通りの動きができない ・筋力が低下する ・変形性足関節症に進行する また、成長期のお子さんは裂離骨折を起こしていることがありますし、捻挫を繰り返すことで関節の軟骨が損傷すると、変形性足関節症を引き起こすこともあります。 靭帯損傷を起こしたときは、専門医に相談してしっかりと治しましょう。 足首の靱帯損傷で後遺症を防ぐために大切なことは「RICE処置」 足首の靱帯損傷で後遺症を防ぐためには、初期治療としてRICE処置を行うことが重要です。スポーツをする人は特に、応急処置「RICE処置」を覚えておきましょう。 R 安静 (rest) 患部を動かさないようにして安静に過ごします。 I 冷却 (ice) タオルでくるんだ氷などで患部を冷やします。 C 圧迫 (compression) 包帯などで患部を圧迫します。 E 拳上 (elevation) クッションなどに足を乗せて、心臓よりも高い位置おきます。 RICE処置は靭帯損傷の程度に合わせて、1日から一週間程度続けることが必要です。 ケガをしてしまったら早期に医療機関を受診し、専門医の治療を受けてくださいね。 まとめ・何度も足首の同じ部分が痛む!靭帯損傷の後遺症について 足首の靭帯損傷は、治療が不完全な状態で競技を再開すると、痛みや関節のグラつき、同じ箇所の捻挫などの後遺症が起こる危険があります。 痛みや腫れが引いても靱帯の断裂や軟骨の損傷が完治していない可能性があるため、専門医の指示に従って治療を行いましょう。 足首の靭帯損傷が慢性化してしまった場合や後遺症が残ってしまった場合などは、幹細胞を用いた再生医療による治療を検討することも可能です。 再生医療は、スポーツ医療の分野でも注目を集めている最先端医療技術で、アスリートの慢性化した症状の改善や早期の回復を目指しています。 再生医療を治療法の1つとして検討してみたいという方は、専門のクリニックの医師にご相談くださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
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足首を靱帯損傷!全治までにはどれくらいかかるの? 足首の靭帯損傷は、サッカーやバスケットボールなどのスポーツで起こりやすいケガですが、日常生活の中でも段差の踏み外しなどによっても起こることがあります。そして、大したケガではないと思ってしまう方もいるかもしれませんが、全治まで適切な治療が必要です。 日常生活にも不便があれば、早く治したい!と思いますし、スポーツをしている方ならどれくらいで全治になるのか心配になると思います。そこで今回は、足首の靭帯損傷を起こした場合、どのくらいで全治になるのかについて解説します。 足首の靭帯損傷はどのくらいの期間で全治になる? 足首の靱帯損傷を起こした場合、全治までの時間は症状の程度によっても異なりますが、一般的には数週間から数カ月です。スポーツをする方にとっては、全治までの期間が長く感じられてしまうかもしれませんが、足首の靭帯損傷は初期の治療を怠ると、全治が非常に難しくなります。 軽い捻挫でもスポーツに復帰するにはそれなりの時間が必要で、放置したまま運動を続けていると「足首の捻挫を繰り返すようになる」「後遺症が残る」というようなことにもなりかねません。 適切な治療を受けてしっかり治すようにしましょう。 足首の靭帯損傷の程度と治療内容について 靭帯損傷とはいわゆる捻挫のことで、足首の捻挫は損傷の程度によって3段階に分類されています。 ● 1度 靭帯が伸びる程度の損傷 ● 2度 靱帯の部分断裂 ● 3度 靱帯の完全断裂 1度の場合はアイシングとテーピングをして安静にしていれば2週間程度で回復します。2度の捻挫ではギブスでの固定が3週間程度は必要です。 3度で足首が不安定になっている場合は、手術になることもあります。全治までは、リハビリも含めて数ヶ月は必要です。主治医とよく相談をして、しっかり治しましょう。 足首の靭帯損傷は再生医療によって全治が早くなる!? スポーツ選手にとってケガはつきものですが、足首の捻挫といえども全治しないまま競技に復帰するのは大変危険です。捻挫が慢性化してしまうと、最悪の場合歩行に支障をきたすことも考えられますから、医師の指示に従って、治療やリハビリを行ってください。 その治療法の1つとして、「再生医療」があります。 どこの医療機関でも受けられる治療ではなく、専門クリニックでの治療が必要ですが、再生医療であれば体への負担が少なく、アレルギーや副作用の心配も少ないですし、全治までの期間を早めることも可能になるでしょう。 再生医療では、患者さん自身の幹細胞を利用して、損傷した靱帯の修復や改善を目指しており、慢性化した症状を持つ方や早期治療を希望するプロアスリートに向けたスポーツ医療の分野でも注目されています。 まとめ 足首の靭帯損傷はケガの程度によって、1度2度3度に分類されています。軽いものであればテーピングをして数週間、靱帯が完全に断裂した場合は全治までに数ヶ月かかる場合があります。 不完全な状態で競技に戻ると、後遺症を招く恐れがありますから、安心してスポーツを続けるためにも、医療機関で適切な治療を受けてください。 治療法の1つとして、再生医療をご紹介しました。足首の靱帯損傷で早く完治したい、慢性化した症状で悩んでいるという方は、再生医療による治療の検討もしてみてはいかがでしょうか。 ▼こちらも併せてご参照ください 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.11.19 -
- 足底腱膜炎
- スポーツ医療
足底腱膜炎の痛みにステロイド注射は効果的? 足底腱膜炎の治療法はいろいろありますが、その1つにステロイド注射による治療もあります。今回は「足底腱膜炎の治療」でおこなわれる「ステロイド注射について」ご紹介します。 足底腱膜炎でステロイド注射が検討されるケース 足底腱膜炎の治療は、足の裏への負担を減らすためにインソール装着やストレッチ、筋力訓練をおこなったり、湿布や内服薬などを使用したりするところから始まるのが一般的です。 足底腱膜炎の状態が軽度であれば、こうした治療を受けながら安静にしておくことで、徐々に回復していくケースが多いです。しかし、こうした治療をおこなって長期間が経っても改善しない場合や、生活に支障が出るほど痛みが強い場合などに、ステロイド注射による治療が検討されます。 ステロイド注射とは ステロイド注射という言葉は耳にしたことはあるけど、具体的にどういったものかよくわからないという人もいると思いますので、ここでご紹介しますね。ステロイド注射とは免疫を弱めたり、アレルギー反応や炎症を抑えたりする薬を注射で体内に注入する治療法です。 この薬の元になっているのは人の体内で作られるホルモンで、副腎皮質でつくられたホルモンのなかの糖質コルチコイドが用いられるため、副腎皮質ステロイド、コルチコステロイドとも言われます。 ステロイドというと副作用が強いというイメージがあるかもしれません。しかし、反応に注意し、適切に使用されれば問題ありません。 ステロイド注射で足底腱膜炎の痛みが緩和 足底腱膜炎の治療でおこなわれるステロイド注射は、足底腱膜の炎症を抑えることで痛みを緩和させるというものです。ステロイド注射をおこなうことで、非ステロイド系の湿布や内服薬などを使用しても改善できなかった「痛みが緩和する」ケースがあります。 しかし、ステロイド注射の効果があったからといって繰り返しステロイド注射をおこなっていると段々と効かなくなってしまったり、腱膜や踵の下にある脂肪体が損傷してしまったりする可能性があるので、回数が制限されるケースがほとんどです。 まとめ・足底腱膜炎の痛みにはステロイド注射は効果的なのか 足底腱膜炎の治療でおこなわれるステロイド注射について紹介しました。ステロイド注射をおこなうかどうかは、足底腱膜炎の状態をしっかりと見極める必要があります。ステロイド注射は、痛みを緩和する効果を期待することはできます。 このステロイド注射で改善が見られない場合でも、現在のスポーツ医療では手術以外にも、自分の細胞を使用した「再生医療」などの治療法があります。まずは、専門医に相談し、自分に合った治療法を見るけることが大切です。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- スポーツ医療
腱鞘炎を早く治すための治療方法と治療期間について 腱鞘炎を早く治したい!ここでは、腱鞘炎の治療方法と治療期間についてご説明させていただきます。 腱鞘炎とは、手で同じ動作を何度も繰り返すことで起きる疾患です。手の指がこわばって動かしづらくなったり、指の関節が「カクッ」となったり、いきなり激痛が走ることもあります。 私たちは、手を使わずには生活できませんから、なんとか早く治したいですよね。そこで今回は、腱鞘炎の治療方法と治療期間、慢性化した場合の治療方法について解説します。 腱鞘炎の治療方法 腱鞘炎の治療方法は、症状によって段階があります。 ・患部を安静に保つためにテーピングや湿布をする ・痛み止めとして塗り薬や内服薬を使用する ・痛みが強い場合は患部にステロイド薬を注射する ・注射でも効果がない場合は、腱鞘を切開する手術を行う 腱鞘炎の治療では、痛みがあるときはなるべく安静にすることが基本です。いくら効果の高い治療をしても、手を酷使していてはなかなか治りません。無理をして悪化することのないように注意してください。 腱鞘炎の治療期間 腱鞘炎は、どの程度の治療を続けたら治るのかと不安になる方もいらっしゃると思いますが、治るまでに必要な期間は個人差があると言わざるを得ません。 テーピングをして「手を動かさないようにして治る人」もいれば、「注射で治る人」もいます。治療期間は「数ヶ月かかる人」もいれば、「数年間治療を続ける人」もいるほどです。 症状の重さと治療方法の相性で治療期間はケースによってさまざまです。大切なのは「早いうちに治療を始める」ことと「なるべく手を休めるようにする」ことです。 ゲームやゴルフなど趣味が原因で腱鞘炎になった場合は、治るまで趣味を諦めるのが賢明でしょう。家事や育児、仕事で手を使う作業が必要になる場合は、痛い部分に負荷がかからないようテーピングや、専用のサポーターを付けるなどすることが可能です。 これらは医療機関を受診された折に、その方法をお聞きになられることをお薦めします。素人判断で誤った方法で行うと逆効果になることもあります。 腱鞘炎が慢性化した場合の治療方法 腱鞘炎は、できれば症状の軽いうちに、湿布や塗り薬また、テーピング等の使用で治してしまいたいものです。ただ、一度良くなったとしても、同じ生活習慣を続けていると再発する可能性が高いのでご注意ください。 普段から手に負担をかけないように意識しましょう。 慢性化してしまった腱鞘炎や、アキレス腱炎などの治療法として、近年は再生医療が注目されています。自己培養幹細胞治療、PRP療法は、炎症を起こした患部の機能回復に効果が期待できる治療法でスポーツ医療の領域でも大きく貢献しています。 ▼ 再生医療に関する詳細は以下をご覧下さい 自分自身の自ら再生しようとする力、自然治癒力を活かした最先端の医療です まとめ・腱鞘炎を早く治すための治療方法と治療期間について 腱鞘炎の治療は、それぞれの症状に合わせて段階的に行われます。腱鞘炎になって数日間手を休めていただけて治ってしまう人がいる一方、数ヶ月間治療を続けている人もいます。 腱鞘炎になってしまったときには、まず、患部を安静に保つことが治療の基本です。そして、悪化を防ぐためには、早めの対処が必要です。痛みがあるときは、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
投稿日:2023.12.27