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肩腱板損傷のケア、安静にしすぎは逆効果!ただし自己判断禁物 肩が痛い、思うように動かせないといった肩腱板損傷の症状に悩まされている人の中には、安静にしておくべきか、それともストレッチなどで動かした方がよいのか分からないという人もいると思います。 そこで今回は、肩腱板損傷ではストレッチをしたほうがいいのかどうかについて解説します。 肩腱板損傷ではストレッチをしたほうが良い! 腕や肩を動かさなくても痛みがあるという場合は炎症を起こしている状態なので、できるだけ動かさずに安静にしておくべきです。 しかし、腕や肩を全く動かさないという状態を続けていると損傷している部分の周辺の筋肉や関節が硬くなってしまうので、損傷部分にさらに負担がかかりやすくなってしまいます。 もちろん無理して動かすことはよくありませんが、ストレッチなどで筋肉や関節が硬くならないようにするのはおすすめです。 ただし、ストレッチは症状を和らげるために行うものなので、ストレッチをしたからと言って肩腱板損傷が回復していくわけではないということは理解しておく必要があります。 肩腱板損傷におすすめのストレッチとは? 肩腱板損傷にストレッチするのはおすすめと紹介しましたが、ストレッチで損傷している部分を動かすのは危険です。 損傷している部分を無理にストレッチしようとすると損傷が悪化してしまう可能性があるからです。 肩腱板損傷の症状を軽減するためにおすすめのストレッチは、肩甲骨と脊柱のストレッチです。 肩甲骨や脊柱の筋肉、関節がストレッチによって柔らかくなれば可動域も上がり、腕があがりにくい、もしくはあがらないという場合でも、あがりやすくなることが期待できます。 また、腕や肩を動かす際の痛みも軽減させることが期待できます。 肩腱板損傷でストレッチをするときは専門医に相談しよう 肩腱板損傷の症状を軽くするためにストレッチがおすすめだということで、さっそくやってみようと思う人もいるかもしれません。 しかし、間違ったやり方で行うと肩腱板損傷を悪化させてしまうこともあります。 自己流でストレッチをするのではなく、専門医に相談し、適切なタイミングで始めること、正しい方法で行うことが大切です。 まとめ・肩腱板損傷のケア、安静にしすぎは逆効果!ただし自己判断禁物 肩腱板損傷で肩が痛い、上がらないというときにストレッチはおすすめかどうかについて紹介しました。 紹介したように、正しい方法で行えば肩腱板損傷の症状を和らげる効果が期待できるので、つらい症状に悩まされている人は試してみるとよいでしょう。 しかし、間違った方法で行うと悪化させてしまう可能性があるため、専門医に相談した上で、正しい方法で行うようにしてくださいね。 ご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
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肩腱板部分断裂の治療!手術療法と保存療法!どちらにも大切なリハビリについて 腱板部分断裂の治療法としては、手術療法と手術をしないで症状を緩和させ、経過を観察していく保存療法がありますが、どちらの場合もリハビリが重要です。 ここでは、肩腱板部分断裂のリハビリの目的、どのようなタイミングで行うと良いのか、また、具体的にはどのようなリハビリを行うのかについて紹介します。 肩腱板部分断裂のリハビリの目的とは? 肩腱板部分断裂になると、肩や腕を思うように動かすことができなくなる、痛みが生じるなどといった症状が出ます。そうなると、腕や肩を極力動かさないようにしようと考える人が多いと思います。 しかし、腕や肩をほとんど動かさず、使わない状態が続くと関節の可動域に制限がかかったり、筋力が低下したりします。すると、余計に患部に負担がかかりますし、思うように動かせなくなったりしてしまいます。 このようにならないようするために必要なのが、リハビリです。 リハビリをすれば肩腱板部分断裂が治る? 残念ながら、リハビリをしても肩腱板部分断裂が治るわけではありません。リハビリは、症状の悪化を防ぐことや、緩和させることを目的として行います。 肩腱板部分断裂のリハビリはどんなタイミングでどのようなことをするの? 肩腱板部分断裂のリハビリをするタイミングは、痛みが落ち着いている時です。 腕や肩を動かしていないのに痛みがある場合は、炎症を抑えることが優先になるので、薬や湿布などで炎症対策をして、まずは安静にしましょう。 また、リハビリをする時は腱板に直接アプローチするのではなく、周辺の筋肉や関節包、じん帯などを柔らかくするためにリラクゼーションやストレッチを行います。 リハビリによって肩腱板周辺が柔らかくなり、可動域が広がることにより患部への負担も減って、症状の緩和につながることが期待できます。 肩腱板部分断裂の手術後のリハビリについて 肩腱板部分断裂を治すために手術をするケースもありますが、手術を受けた場合も術後のリハビリが必要になります。 リハビリは一般的に手術後 3 週間後くらいから開始しますが、断裂部分が大きい場合は 6 週間くらい経ってから開始するケースもあります。 術後 3 週間くらいは安静期間で患部を固定しているので、関節可動域がかなり狭くなっています。ですから、まず、2~3ヶ月を目安に可動域を取り戻すリハビリをします。 可動域が戻ってきたら運動機能を回復させるためのリハビリを 4 か月から半年を目安に行い、日常生活に支障が出ないレベルを目指します。 まとめ・肩腱板部分断裂の治療!手術療法と保存療法!どちらにも大切なリハビリについて 肩腱板部分断裂のリハビリについて紹介しました。 肩や腕が思うように動かせなかったり、痛みが生じたりすると動かすべきか安静にしておくべきか悩むところですが、痛みがある場合は、まずは痛みのある部分を動かさないように安静にして、医療機関を受診しましょう。 そして、肩腱板部分断裂のリハビリは、適切なタイミングで、適切なリハビリを行うことが大切ですから、医師の指示通りに従ってくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください https://africatime.com/topics/4176/
投稿日:2024.11.19 -
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肩腱板損傷におけるサポーターは果たしてどのくらいの効果をもたらすのでしょうか。 結論から述べると、サポーターの使用は肩の痛みを軽減し、安定性を高めるとされますが根本的な治療ではありません。サポーターの使用方法や注意点を知ることで、損傷の進行を防ぐ手助けになります。 この記事では、肩腱板損傷におけるサポーターの効果や役割、他の治療法との併用について詳しく解説します。適切な対処法を知って、治療を目指しましょう。 肩腱板損傷でサポーターを使うことはあまりおすすめできない 肩腱板損傷になると、痛みが生じて思うように腕や肩を動かせません。そこで、サポーターを使用する人が多いのですが、結論、肩腱板損傷でサポーターをつけるのはあまりおすすめできません。 この項目では、サポーターの有効性とおすすめできない理由を詳しく解説します。 サポーターで肩腱板損傷の症状を和らげることは可能 サポーターを使用すると、関節や筋肉の過剰な動きを抑え、損傷部分への負担を軽減できます。さらに、関節を安定させて動かしやすくする効果も期待できます。 肩に痛みがある状況でも、作業や仕事で動かす必要がある場合には、サポーターの使用は有効です。 肩腱板損傷はサポーターで治ることはない 肩腱板損傷にサポーターを使用すると、一時的に痛みが軽減され、動かしやすくなる効果が期待できます。しかし、サポーターを付けたからといって肩腱板損傷自体が治るわけではありません。 サポーターを使用することで症状が楽になるからと無理をしてしまうと、損傷している部分が断裂するなど、症状が悪化してしまう可能性があります。 サポーターの常時使用は控えるべき! サポーターを使用して肩腱板損傷の症状が和らぐのであれば、常時使用したいと考える人もいると思います。 しかし、サポーターを常時使用してしまうと、肩の筋肉や関節が使われなくなり硬くなってしまう、筋力が低下するなどの問題も出てきます。 周辺の筋肉や関節が硬くなってしまうと、損傷部分にさらに大きな負担がかかって症状が悪化してしまうので、周辺の筋肉や関節は適度に動かしておく必要があります。 このような理由から、サポーターは補助的な役割として使用し、常時使用は控えたほうが良いです。 肩腱板損傷を放置するとどうなるの? 肩腱板損傷を放置すると、損傷が進行して腱板が完全に断裂する可能性があります。断裂が起こると、肩の可動域が大幅に制限され、日常生活にも支障が生じます。症状が悪化する前に、医療機関を受診しましょう。 また、腱板損傷の新たな治療法のひとつとして、幹細胞を使った再生医療があります。手術を回避し、痛みの軽減が期待できるため、老若男女問わず幅広い方におすすめの治療法です。 負担を抑えつつ回復を目指したい方は、再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 肩腱板損傷の症状に悩む方からよくある質問 肩腱板損傷の症状に悩む方からよくある質問として以下の2つを紹介します。 ・肩腱板損傷にトレーニングは効果的? ・肩腱板損傷のテーピングは効果的? 具体的なトレーニング方法も紹介しているので、無理のない範囲でお試しください。 肩腱板損傷にトレーニングは効果的? 肩腱板損傷では、トレーニングが症状の緩和に役立つ場合があります。 下記のトレーニングは、肩腱板周辺における筋肉の柔軟性アップと関節の動きを良くする効果に期待できます。空き時間を利用して定期的に行ってみましょう。 肩腱板損傷におすすめのトレーニング.1 1.椅子に座り、机の上に両腕を伸ばして手のひらを上に向ける 2.体をゆっくり前に倒す 3.ゆっくりと元の姿勢に戻る 肩腱板損傷におすすめのトレーニング.2 1.椅子に座り、座面を手で持って腕を固定する 2.肩甲骨を意識しながら体を傾け、片方の肩が前に出るようにする 3.元の姿勢に戻し、反対側も同様に行う ただし、無理なトレーニングは逆効果です。痛みのない範囲でおこないましょう。 肩腱板損傷のテーピングは効果的? 肩腱板損傷に対するテーピングは、痛みを和らげたり、肩の安定性を高める効果に期待できます。動きの制限やサポートにより、症状の緩和に役立ちます。 ただし、テーピングだけでは肩腱板損傷を治せません。サポーター同様、根本的な治療にはならないため医療機関での治療が必要です。 肩腱板損傷におけるサポーターの効果まとめ 肩腱板損傷に対するサポーターの使用は、肩の安定性を高め、痛みを一時的に軽減します。関節の動きを制限して負担を軽減し、症状の悪化を防げます。 ただし、サポーターには肩腱板損傷の治療効果はありません。肩腱板損傷の根本的な治療を目指す場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 また、体への負担が少ない再生医療による治療も検討してみましょう。興味のある方は当院へお気軽にご相談ください。
投稿日:2024.11.19 -
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肩腱板損傷は放置厳禁!そのうち治る、五十肩だろうなど素人判断は禁物 肩が思うように上がらなかったり、関節に痛みがあったりする場合、「これくらいなら我慢できる」、「年齢的にも不調が出るのは仕方ない」と、放置していませんか?! しかし、その肩の不調、もしかすると「肩腱板損傷」かもしれません。これぐらい大丈夫!というような軽い気持ちで放置することなく、早めに医療機関を受診することをお薦めします。 今回は、素人判断は厳禁です!そこで肩腱板損傷を放置したらどうなるのか、早期の受診の重要性についてご紹介します。 肩腱板損傷は、四十肩や五十肩と同じ部位で、似た症状 肩の関節の痛みや思うように動かせないといった場合、「四十肩や五十肩だろう」「きっとそのうち治るだろう」と簡単に考えて様子見される方がほとんどではないでしょうか。 実際に、四十肩や五十肩であった場合は、確かに放置しておいても自然に症状が軽くなっていくので問題はありません。問題は、自己判断で四十肩や五十肩と思い込み、ネットなどの情報を得て放置するケースです。 このようなケースは、五十肩と部位や症状が似ているために起こります。このような似通った症状や部位の場合、「自分で判断」したことが誤りとなった例です。身体のことは、自分で判断せず専門医に診てもらうことが大切です。 最初の素人診断で誤ってしまい、そのまま誤った情報で行動することは一番避けてほしいところです。 その肩の不調が、四十肩や五十肩ではなく「肩腱板損傷」であった場合、放置しても自然に治るということはほぼないからです。 肩腱板損傷を放置すべきでない理由 肩腱板損傷は自然に治ることは期待できないので放置するべきではありませんが、「これくらいの症状なら我慢できる」と思って放置してしまう人もいると思います。 しかし、肩腱板損傷は放置していると損傷した部分から損傷が広がり、痛みなどの症状が強くなる可能性が高くなります。また、放置することで悪化し、腱板が断裂すると、断裂した部分の筋肉が退縮してしまい、修復することができなくなってしまいます。 肩腱板損傷は放置せずに治療しよう 「我慢できる程度だから」「診察が悪く出ると面倒」「治療方法も不安だから」などと、病院に行くことをためらってしまうという人もいます。ただ肩腱板損傷は放置しても治らず、症状が進行する可能性が高く放置して得はありません。 面倒や不安があっても、医療機関へ足を運ばれることをお薦めします。 医療機関では、薬や注射、超音波などで炎症を抑えて痛みを抑える治療が行われるのが一般的です。また、損傷部分の周りの関節や筋肉を柔らかくしたり鍛えたりすることで症状を軽くする、リハビリや運動療法が行われることもあります。 肩腱板損傷の状態によっては、手術も選択肢の 1 つになります。手術では、数か所小さな穴を開けて損傷部分の修復をする「関節鏡下手術」が一般的です。 近年では、手術をしない注射治療の「再生医療」も注目を集めています。 https://youtu.be/apIw7ji9cFQ?si=1ptqShqni7PifAMO まとめ・肩腱板損傷は放置厳禁!そのうち治る、五十肩だろうなど素人判断は禁物 肩腱板損傷による肩の痛みを素人判断で放置するとどうなるかについて、また、医療機関での治療方法についてご紹介しました。 肩腱板損傷は、放置しても治りません!放置すると悪化し、修復することが難しくなって重症化します。 症状が進行した結果、どうしようもなくなってから医療機関に行っても、回復が遅れるばかりか症状の改善も困難になることが多いため注意が必要です。 大小、どのような痛みにもかかわらず我慢するのはつらいものです。 自己判断で済ませず早めに医療機関を受診するようにしてください。肩腱板損傷でなければ幸いですし、たとえ四十肩や五十肩であっても正しい治療を受けられるため安心です。 いずれにしても医療機関への受診は正解で、損はありませんよ! 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください。
投稿日:2024.11.19 -
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肩腱板の部分断裂、放置でも自然に治る?どのような治療が必要か 肩腱板部分断裂になると、腕を上げる時に痛みが生じたり、上げることができなくなったりします。また、痛くて眠ることができなくなるなど、日常生活に大きな支障が出ることもあります。 こうした症状に悩まされると、「安静にしておけば自然に治るの?」「病院ではどのような治療方法をするの?」などという疑問を持つ人がたくさんいると思います。 そこで今回は、肩腱板部分断裂は自然に治るのか、どのような治療が必要なのかについて解説します。 肩腱板部分断裂は安静にしていれば自然に治るの? 肩腱板とは腕の骨と肩甲骨を繋いでいる 4 つの筋肉の腱のことですが、何かに肩を強くぶつけてしまったり、転倒したりしたときなどに断裂してしまうことがあります。 また、スポーツや作業などで使い過ぎることで擦り切れてしまう、さらには、加齢によって腱が弱くなってしまうと、日常生活の何気ない動作で断裂してしまうこともあります。 このような肩腱板部分断裂は、くっついていた骨と筋肉が離れてしまっている状態なので、安静していたとしても自然に元通りにくっつき、そのうち治るということはほとんど期待できません。 放置しておくと治るどころか悪化する可能性の方が高くなりますから、治療が必要です。 肩腱板部分断裂はどのように治療するの? 肩腱板部分断裂が治る薬などはありませんが、薬によって痛みを抑えたり和らげたりすることは可能ですし、周囲に炎症が広がってしまうのを湿布やステロイド注射で抑えることができます。 また、根本的に治したいというのであれば、断裂した骨と腱を縫ってくっつける手術をすることもあります。 肩腱板部分断裂は再生医療による治療を検討することもできる! 肩腱板部分断裂の治療方法としては、薬などで症状を和らげながら様子を見る保存療法と、分裂した部分を縫い付ける手術療法があります。 しかし、保存療法だと根本的に治るというわけではありませんし、手術になると肉体的にも精神的にも大きな負担となってしまいます。 このような中、注目を集めているのが再生医療です。再生医療による肩腱板部分断裂の治療とは自分の腹部などから脂肪を採取し、脂肪にある幹細胞を培養して、それを肩に注射で注入するというものです。 幹細胞は骨や筋肉、臓器、皮膚などいろいろなものになれるという性質をもっているため、損傷した腱板を修復する効果が期待できるのです。 まとめ・肩腱板の部分断裂、放置でも自然に治る?どのような治療が必要か 肩腱板部分断裂は、安静にしていれば自然に治るのかということについて紹介しました。 つらい症状に悩まされていると、「治るのだろうか」、「いつ治るのだろう」などと不安になると思いますが、自然に治るということはほとんど期待することはできません。 痛みがあるという場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 治療方法としては、保存療法と手術療法があること、そして、最近では手術が不要で、入院も日必要な再生医療という最新の治療が選択肢の1つにできることも知っておくと良いでしょう。再生医療についてのご質問は当院までお問い合わせください。 https://youtu.be/bKupVfsXpHM?si=f8nta3xnw2bvJ06L 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- 肩
- スポーツ医療
肩腱板損傷で悩む野球選手、従来の治療法と最新の再生医療をそれぞれ解説 野球選手にとって、肩の故障はとてもつらいものですよね。 肩を酷使するスポーツの1つである野球は、肩のトラブルを起こしやすいことが知られています。肩の腱板損傷もその1つであり、場合によっては野球選手としての選手生命に関わる重大な問題になる可能性があります。 そこで、肩腱板損傷の従来の治療法と、新しい治療法である「再生医療」について解説したいと思います。 野球選手の肩腱板損傷の原因と従来の治療法 肩腱板損傷の主な原因は、転倒時や肩のケガなどの衝撃により腱板に損傷や断裂などですが、野球選手の場合はその他にも「肩のオーバーユース」が原因となっている可能性が高いです。 野球選手はピッチャーを中心に投球動作を繰り返すスポーツであるため、肩や肘、手首などのオーバーユース(使いすぎ)によるケガのリスクは、スポーツをしていない人と比較してどうしても高くなってしまいます。 肩腱板損傷の治療法 肩腱板損傷の従来の治療法は、主に「保存療法」と「手術」の二択となっています。 保存療法は患部の安静を確保して症状の悪化を防ぎ、自然に肩腱板が治癒するのを待つ治療方針で、痛みなどの症状に対しては「薬物療法」などで対応します。軽度の障害であれば、保存療法(リハビリ)をしっかり行うことにより、数週間~数か月で症状が改善するケースもあります。 一方で保存療法が奏功しない場合や、症状が重い場合などには手術が選択されることもあります。これは肩腱板に対して直接の治療行為を行う方針であり、保存療法では改善しない症状でも改善できる可能性が高い一方で、患者さんの体に大きな負担をかけることになります。 また、保存療法と比較して手術には「失敗のリスク」があり、場合によっては肩の重大なトラブルに発展して選手生命の危機に陥る可能性も否定できません。 肩の腱板損傷、従来の治療法 ・保存療法(リハビリ) ・薬物療法(痛みに対処) ・手術(選手生命の危機を覚悟) 肩腱板損傷の治療で効果を期待できる「再生医療」とは 保存療法と手術、どちらも治療内容や治療結果に何らかのデメリットを抱えており、野球選手として活動を続けたい人にとって無視できない問題となります。 しかしながら、肩腱板の損傷を放置すれば、ベストパフォーマンスで野球を続けることは難しく、症状の悪化は避けられません。そこで、治療方法の選択肢としておすすめしたいのが「再生医療」です。 再生医療は手術を必要とせず、入院も必要ありません。保存療法(リハビリ)よりも積極的に患部を修復することで高い治癒効果を発揮する治療法です。 手術を避けることができるため、メスを患部に入れる必要がありません。筋肉を傷つけないことは選手生命を考えた場合には非常に大切なファクターになります。 合わせて入院を必要としないため、入院による体力の低下を恐れる必要が無くなり、その意味からも選手生命に優しい治療法と言えるのです。 ただ、この再生医療は日本ではまだまだ浸透しきっていない治療法ではありますが、すでに世界中の有名スポーツ選手が再生医療を利用している実績のある治療法です。 今後、注目されていくのではないしょうか! 海外のスポーツシーンで多用される再生医療 ・手術やそれに伴う入院を避けることができる ・メスを使わない、復帰に向けた選手生命を維持できる可能性が高い ・入院不要、体力などの低下を助けることができる ・保存療法より積極的に患部を修復する攻めの治療法 ・保存療法と合わせれば大きな期待を持つことが可能 まとめ・肩腱板損傷の治療で悩む野球選手に最適な話題の「再生医療」とは 肩腱板損傷のリスクは、野球選手として活動する以上はどうしても避けられないものです。早期の段階で治療をし、重症化することがないようにしましょう。 治療法の1つとして、再生医療をご紹介しました。再生医療は低リスクで高い治療効果を期待できる治療法であり、肩腱板損傷で悩む野球選手にとっても、メリットの多い治療法であるといえます。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療は厚生労働省による厳しい基準をクリアしたクリニック等でしか受けることができません。通常の整形外科やクリニックでは受けることができません。当院は再生医療の専門クリニックです。 治療に関するお問合せやご不安、適用になるかなど、お問い合わせ頂ければ丁寧にお答えさせて頂きます。 以上、肩腱板損傷の治療で悩む野球選手に最適な再生医療について記させていただきました。ご質問等ございましたらご遠慮なくお問い合わせください。 監修;リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
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- 再生治療
肩の脱臼の症状には【手術なし】で治療可能な再生医療がおすすめ 肩を「脱臼」してしまうと、それが癖になってしまい、脱臼を繰り返す状態に陥ってしまう人もいると思います。脱臼は痛みを伴いますし、とてもつらいですよね。 何より、野球選手をはじめ、スポーツ選手は選手生命を縮めかねません。 そこで、肩の脱臼が癖になってしまう原因と治療法について解説します。また、治療法の 1 つとして検討していただきたい「再生医療」についても紹介します。 野球選手が癖になることもある「肩の脱臼」とは? そもそも「肩の脱臼」とはどのような状態なのかについて解説します。 肩の脱臼とは、上腕骨上部の頭部(上腕骨頭)が、肩甲骨にあるくぼみから外れてしまうこと、いわゆる「肩が外れる」状態のことをいいます。 そして、肩は最も脱臼が発生しやすい部位であり、肩が強い力で関節から前方へ押し出されることで発生します。 外見上は肩がゆがんで見えることもありますし、激しい痛みを伴うことも特徴的な症状です。治療に際しては、鎮痛薬や麻酔薬を投与したうえで、関節を元に戻す処置を行います。 肩の脱臼が癖になってしまう理由とは? 肩の脱臼が癖になる、つまり肩脱臼を繰り返してしまう理由は「関節唇」という部位が深く関わっています。 関節唇とは、肩関節の安定性を保つための重要な組織の 1 つであり、肩甲骨の受け皿の縁を囲んで関節包や靭帯とつながっていますが、肩が脱臼を起こすということは、この関節唇が損傷を起こし、肩甲骨からはがれてしまいます。 そして、脱臼が治ると関節の位置は元に戻るのですが、関節唇は元の状態に戻りません。その結果、本来の関節唇の機能が十分に発揮されず、肩関節の安定性を確保できずに脱臼を繰り返してしまうのです。 肩の脱臼が癖になってしまった場合…その治療法とは? 肩が脱臼を繰り返せば、腕を大きく使う野球への本格的な参加は難しく、早急に治療を受ける必要があります。通常の脱臼であれば手術を必要としませんが、癖になった脱臼(反復性肩関節脱臼)を治療するためには手術が必要になります。 手術は「関節鏡視下手術」と「直視下手術」の 2 種類があり、はがれた関節唇を元の位置に戻す手術を行います。 野球選手の肩の怪我は「再生医療」で治療ができる時代! 関節が外れやすくなると、肩関節や周辺組織の損傷を引き起こしやすくなり、そうなると、脱臼を治療できても肩の症状が残ってしまいます。つまり、脱臼によって引き起こされた関節や周辺組織の治療も必要になります。 骨や腱板などの損傷に対しては保存療法で対処することも多いのですが、治療期間を短縮する方法として「再生医療」が選択肢として挙げられます。 再生医療はスポーツ医療の分野でも注目されており、大掛かりな手術なしで治療期間を短縮できる可能性があり、早期のスポーツ復帰を目指すアスリートにとってメリットの多い治療法です。 まとめ・肩の脱臼の症状に、手術なしで治療可能な再生医療がおすすめ 野球選手が肩の脱臼を繰り返し、癖になっている場合には、早目に治療を受けることをおすすめします。そして、関節周囲にも損傷が及んでいる場合には、治療法の 1 つとして再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療は肩の治療期間を短縮できる治療法として活用できますから、できるだけ早期のスポーツ復帰を目指したい人には一考の価値があるといえます。 この記事がご参考になれば幸いです。 こちらも併せてご参照ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.11.19 -
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野球肩とは 野球肩とは、腕を上から強く振る動作に関連して、肩の痛みを発症する肩関節の疾患です。 野球の投球動作によって生じるケースが多いため野球肩と呼ばれますが、テニスや水泳などの他競技でも発症することがあります。 つまり、腕を頭の上まで挙げて振りかぶる「オーバーヘッドスポーツ」をおこなう場合に発症しやすい疾患です。 野球肩の症状には、肩の痛みのほか、血行障害なども含まれます。 「投球肩」「投球障害肩」と呼ばれることもあり、治療をせず放置していると症状が悪化して手術が必要になる可能性もあります。 野球肩の種類 野球選手の肩の怪我の主な原因は「野球肩」によるものであると考えられます。 野球肩とは、野球の投球動作のように腕を大きく振る動作を繰り返すことにより、肩関節に関わる腱や筋、骨が損傷や炎症を起こしている状態の総称です。 野球肩には、以下のようにいくつかの種類があります。 【野球肩の種類】 腱板損傷 上腕骨骨端線離開(リトルリーグショルダー) 動揺性肩関節症(ルーズショルダー) 肩甲上神経損傷 インピンジメント症候群 腱板損傷とは 肩の中にある筋肉の腱の複合体である腱板が損傷を起こしている症状で、日常生活における肩の痛みにより、生活の質を大きく落とす可能性が高いです。 上腕骨骨端線離開とは 「リトルリーグショルダー」とも呼ばれ、成長期に起こる投球障害です。成長期における過度の投球により成長軟骨が損傷することで、投球時や投球後に痛みを生じます。 動揺性肩関節症とは 別名「ルーズショルダー」とも呼ばれる症状です。上腕骨と肩甲骨の間にある靭帯などが先天的に緩い状態にあり、その状態で肩を酷使することで周囲の組織を損傷してしまい、肩の痛みや不安定感を覚えます。 肩甲上神経損傷とは 棘下筋を支配する肩甲上神経が投球動作により引っ張られる、或いは圧迫されるなどによって損傷を起こし、肩の痛みや肩の疲労感を覚えます。 インピンジメント症候群とは 野球肩の中で最も多くみられる症状で、靱帯や肩峰に上腕骨頭が衝突することで腱板が挟まれ、炎症を起こすことで肩の痛みを生じます。 野球肩の原因 野球肩の主な原因は、投球動作の繰り返しによる肩の酷使です。ボールを速く正確に投げる技術を身につけるため、投球動作を繰り返すことで肩関節に過剰な負担が蓄積するため、肩周辺の筋肉が緊張し、血行不良や炎症が発生します。 また、不適切な投球フォームや肩周りの筋力不足も一因となり、肩の腱や関節、神経に負担がかかるため、さまざまなタイプの肩の痛みや障害を引き起こすのです。 野球肩の治療 保存療法(リハビリテーション) 野球肩の治療として、基本的に多くのケースで選択されるのが保存療法(リハビリ)になります。症状によって行う期間は異なりますが、数週間〜数ヶ月の投球中止(ノースロー)期間を設けることで、痛みが軽減されることが多いです。 保存療法中は投球動作をしばらく中止し、全身のコンディションを整えることが重視されます。特に、肩以外の体幹や下半身の柔軟性を向上させることが、再発防止の重要なポイントです。 そのため、肩の痛みを引き起こす原因を突き止め、その原因に対処するためのリハビリを行います。リハビリの具体的な内容は、ストレッチや筋力トレーニング、投球フォームの修正です。また、物理療法(アイシングや電気治療、超音波治療)も組み合わせて治療を進めることにより、再発を防ぐことを目指します。 このように、保存療法は手術を避け、リハビリを通じて肩の状態を改善しながら治療を進めていくアプローチ方法なので、多くの野球選手にとって第一選択となっています。 手術療法 野球肩の手術療法は、保存療法やリハビリでは十分に改善せず、肩の痛みが強く日常生活に支障が出る・スポーツを継続したい・早期復帰を希望するなど、必要に応じて検討されます。 手術の方法としては、損傷した肩関節における組織の修復を促す関節鏡視下手術のデブリードマンや、肩峰の骨切除する除圧術、通常の手術である直視下手術、腱板の断裂がある場合には腱板の縫合といったものが挙げられます。 再生医療 保存療法に必要な安静期間は、症状次第で大きく異なり、場合によっては1年以上の期間を使っても症状を改善できず、手術を選択する結果になることもあります。 しかし、手術にはリスクがつきまといます。 一方、「再生医療」は手術を必要とせず、従来の保存療法よりも短い期間でスポーツに復帰できる可能性を秘めた治療法です。 まだまだ日本では浸透していない治療法であり、利用できる医療機関は限られますが野球選手にとってメリットの多い治療法となります。 野球肩の予防 野球肩の予防には、正しい投球フォームを習得や、全身の筋肉強化、肩の可動域を広げるストレッチや肩周りの凝りや血流改善を意識することが非常に重要です。 肘が下がっていたり体を開くタイミングが早かったりと、体に負担のかかるフォームでの投球は、肩に負担がかかってしまうため、野球肩発症の原因になってしまいます。正しい投球フォームを身につけて、肩にかかる負担を減らしましょう。 投球に必要な筋肉である、肩や肩甲骨周りの筋肉など、全身の筋肉不足も肩への負担になります。インナーマッスルを鍛えるトレーニングや肩の可動域を広げるストレッチもあわせておこなうのが、予防策としておすすめです。 また、初期段階の野球肩では、投球数を制限し、肩に過度な負担をかけないようにすることも予防の一環として推奨されています。自分に合った投球数や配分を理解し、野球肩を予防するようにしましょう。 肩周りの凝りや血流改善には、肩や首の血行を促進するための磁気ネックレスやウェア、定期的なマッサージも肩のコンディション維持に役立つことが知られています。これらの取り組みを組み合わせて、野球肩のリスクを最小限に抑えることが大切です。 まとめ 野球肩を発症させないためには、無理な投球をしすぎない、肩への負担を減らすためのフォームチェックやストレッチ、筋力トレーニングの実施などが大切です。日々、肩に負担をかけないことを意識して、故障リスクを減らすようにしてください。 万が一発症してしまった場合は、軽度の症状であれば数週間の安静で回復が期待できることもあるため、重篤化させないように早期に医療機関を受診して、適切な治療を受けるようにしましょう。
投稿日:2024.11.19 -
- 肩
野球選手の肩の怪我で多い野球肩には種類があります!原因と最新治療法について 野球選手の肩の怪我は、最新の治療方法である「再生医療」で治療できる可能性が高いといえます。 投球やバッティングなど、腕の動作を繰り返す野球選手にとって「肩の怪我」は珍しいことではありません。 肩に問題を生じたら速やかに治療を開始する必要がありますが、どのような原因で、どのような症状を呈するのかについて知っておくことも重要です。 そこで、野球選手の肩の怪我の原因や症状、治療法について解説します。また、最近注目を集めている再生医療についてもご紹介します。 野球選手の肩の怪我は野球肩が原因の可能性が高い! 野球選手の肩の怪我の主な原因は「野球肩」によるものであると考えられます。 野球肩とは、野球の投球動作のように腕を大きく振る動作を繰り返すことにより、肩関節に関わる腱や筋、骨が損傷や炎症を起こしている状態の総称です。 そして、野球肩には種類があります。 野球肩の種類 ・腱板損傷 ・上腕骨骨端線離開(リトルリーグショルダー) ・動揺性肩関節症(ルーズショルダー) ・肩甲上神経損傷 ・インピンジメント症候群 腱板損傷とは 肩の中にある筋肉の腱の複合体である腱板が損傷を起こしている症状で、日常生活における肩の痛みにより生活の質を大きく落とす可能性が高いです。 上腕骨骨端線離開とは 「リトルリーグショルダー」とも呼ばれ、成長期に起こる投球障害です。成長期における過度の投球により成長軟骨が損傷することで、投球時や投球後に痛みを生じます。 動揺性肩関節症とは 「動揺性肩関節症」とは「ルーズショルダー」とも呼ばれています。上腕骨と肩甲骨の間にある靭帯などが先天的に緩い状態にあり、その状態で肩を酷使することで周囲の組織を損傷してしまい、肩の痛みや不安定感を覚えます。 肩甲上神経損傷とは 棘下筋を支配する肩甲上神経が投球動作により引っ張られる、或いは圧迫されるなどによって損傷を起こし、肩の痛みや肩の疲労感を覚えます。 インピンジメント症候群とは 野球肩の中で最も多くみられる症状で、人体や肩峰に上腕骨頭が衝突することで腱板が挟まれ、炎症を起こすことで肩の痛みを生じます。 野球選手の肩の怪我は再生医療で早期回復を目指せる 野球選手の肩の怪我はさまざまで、その症状次第で適切な治療法は異なります。そして、概ね数週間から、長ければ年単位での肩の安静が必要です。 そこで注目されているのが「再生医療」です。 再生医療は有名野球選手も利用実績のある治療法であり、手術や入院を避けることができるため、体への負担が少なく、治療にかかる期間が短めであるというメリットがある治療法です。 肩の症状を早く改善し、スポーツへの早期復帰を目指せる可能性がある治療法として、画期的な方法です。最近非常に注目されています。 もしも、早くスポーツに復帰したいと考えるのであれば「再生医療」を検討してみる価値が大いにあります。 まとめ・野球選手の肩の怪我で多い野球肩には種類があります!原因と最新治療法について 野球選手の肩の怪我は、選手生命にも致命的な影響を及ぼす可能性がありますし、症状によっては日常生活に支障をきたすこともあります。 早期の回復を目指せる再生医療は、肩の怪我に悩む野球選手の救世主となり得ます。再生医療に興味があれば豊富な実績で症例数をリードする当院までお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- 肩
水泳肩とは 水泳肩とは、水泳の選手が行うバタフライや、クロールといった肩の関節を大きく動かす泳ぎ方を繰り返した場合、肩を酷使しやすく、疲労もたまりがちになります。こうなると肩の周り腱板や、肩関節に炎症を起こしたり断裂することがあり、これが「水泳肩」と呼ばれるものです。 この水泳肩、痛みなどの症状があるのに、大したことは無いと自己判断で放置していると、いつまでたっても治らないことになり、選手生命が損なわれる危険性もあります。 そこで、競泳選手の起こしやすい「水泳肩」の検査方法や治すための治療法について解説してまいりましょう。 水泳選手に肩の故障が多い理由とは? 水泳選手にとって「肩」という部位は極めて重要な部位です。 そして、水泳において推進力となり得るのは、主に腕と脚の動きです。 特に「クロール」「バタフライ」といった泳法は、水泳速度の高い泳法であると同時に、腕の動きの激しい泳法でもあります。 そのため、水泳選手が入水と出水を繰り返し、激しい肩関節の動きを伴うこれらの泳法の練習を繰り返すことで、肩関節には一般人では体験しないような負担がかかります。 その結果、「水泳肩」と呼ばれる肩の故障を引き起こしてしまうのです。 水泳肩の検査 水泳肩の診断には、主に「身体診察」と「画像検査」が適応されます。水泳肩では、症状が進むと肩関節周辺に左右で差が生じるなど、外見的な特徴が現れることがあるためです。そのことから、身体診察では、肩関節に生じるサインを確認します。 また、水泳肩は画像検査においては、異常が見つからないこともありますが、レントゲン検査などで肩関節やその周辺に異常がないかどうかを確認します。MRI検査では、肩関節の内部に生じた病変や腱板の断裂などを確認することも可能です。 水泳肩の治療 競泳選手の水泳肩は、特に肩関節を動かしたときに痛みが出やすく、水泳する動作にも少なからず影響を及ぼしますが、軽度の水泳肩であれば「保存療法」で症状が回復することがあります。 保存療法の場合、まずは肩関節の安静を確保し、症状の進行を予防しますが、既にある程度、症状が進んでいる場合は肩関節や、その周辺に炎症を起こしている可能性があります。その場合は、消炎鎮痛剤の内服や、湿布薬の使用で炎症に対処します。 また、生じている炎症が強く、痛みが強く出ている場合には、ステロイド剤の関節内注射を用いて炎症を抑える治療が選択されます。 水泳肩の治療方法 肩関節の安静 消炎鎮痛剤の内服、湿布薬の使用 関節内へのステロイド剤の注射 場合によっては手術療法も 水泳肩では、腱板の損傷から最終的に「腱板断裂」を引き起こす可能性があります。腱板断裂になると、安静時にも強い痛みが生じるようになり、生活の質を大きく下げてしまいます。 そのため、腱板断裂に対しては、「手術療法」を選択することになりますが、選手生命にも大きく関わるものなので、症状の出方などを考慮して選択し、内視鏡手術によって腱板の修復手術が行われます。 水泳選手の肩の故障は再生医療で治療できる 水泳肩の従来の治療法は、ここまでのご紹介したように、保存療法と手術療法が中心となっていました。しかし、医療技術が進歩し、現在ではあらたな選択肢として「再生医療」という先端医療が実用化されています。 水泳肩の再生医療では、主に自身の脂肪の中にある幹細胞を培養して増やした後、患部に注射することで肩関節に生じている痛みの症状を軽減します。また、腱板や軟骨に生じている損傷に対しては、修復や改善の効果が見込まれることもわかっています。 再生医療は、手術を避けて治療することができるため、効率的かつ体への負担の少ない治療を行うことができ、早期にスポーツに復帰できる治療法として評価されているため、競泳選手の水泳肩治療にも役立てることが可能です。 まとめ 水泳肩は、競泳選手や水泳選手が肩を酷使する泳法を繰り返すことで、肩に炎症や損傷が生じる症状です。放置すると選手生命にも影響を及ぼす可能性があるため、適切な診断と早期治療が求められます。 従来であれば、保存療法や手術が一般的な治療方法でしたが、近年では再生医療が新しい治療法として注目されているので、早期復帰も可能です。水泳肩を発症した場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
投稿日:2024.09.24 -
- 肩
体を酷使する上、体の異常が選手生命に大きな問題となるアスリートの中には、肩を酷使して痛みを感じている人も少なくありません。 肩の痛みは万全な状態でのスポーツを邪魔し、日常生活にも悪影響を及ぼします。 そこで、アスリートの肩の痛み対策におすすめの「再生医療」について解説します。 こちらも併せてご参照ください 肩の痛みが出やすいスポーツとは? 肩の痛みが出やすいスポーツとして「野球」が挙げられます。野球は投球の際に腕を大きく振る動作を行うため、肩への負担がかかりやすく、「野球肩」と呼ばれる症状があります。 同様の観点からバレーボールやテニス、水泳などの競技でも肩を痛めやすいです。 他には、選手同士の衝突が多いアメフトやラグビー、肩の負担が大きいベンチプレスなどでも肩を痛めやすく、痛みの症状が出るリスクが高いです。 肩の痛みの対処法について アスリートの肩の痛みは、肩に何らかの異常が発生している可能性が高いです。 治療法として選択される方法は症状次第ですが、第一に「保存療法」が挙げられます。肩の安静を確保し、痛みや炎症を抑えるための消炎鎮痛剤の使用やステロイド剤の注射を行う、また、温熱療法や超音波療法などを用いる場合もあります。 第二に「手術療法」が挙げられます。 手術は、骨や関節、筋に損傷がみられる場合、完治させる方法として選択されます。保存療法とは異なり根本的な治療となりますが、体への負担が大きい点がデメリットとなります。 アスリートの肩の痛み対策には再生医療という新しい選択肢もある! アスリートの肩の痛みを改善する治療法の新しい選択肢として「再生医療」が注目されています。 再生医療は体の再生を促す細胞を患部に注射することで、低負担かつ早期の回復が見込める治療法です。 保存療法は治療にかかる期間が長くなりますが、再生医療は短期間で回復を見込めるというメリットがあり、早期に肩の問題を解消し、万全な状態でスポーツに復帰したいアスリートにおすすめの治療法となっています。 大掛かりな手術を必要としませんので、手術には抵抗を感じるという人でも利用しやすい治療法として注目を集めています。 なお、有名な野球選手の中には再生医療を用いて肩の問題を解消したという人も多いです。 まとめ 再生医療は比較的新しい治療法であり、日本ではまだまだマイナーな部類に入る治療法だといえます。 しかし、アスリートにとってメリットの多い治療法である再生医療は、肩の痛みを解消して万全な状態でのスポーツ復帰を目指すための重要な選択肢となるでしょう。
投稿日:2024.03.07 -
- インピンジメント症候群
- 肩
大結節骨折がインピンジメント症候群の発症リスクを高めます インピンジメント症候群は、早期に発見出来ればリハビリや注射で治療出来ますが、肩や腕に骨折などの問題があった場合、治療が難しくなることがあります。今回は、大結節骨折とインピンジメント症候群の関係についてご紹介します。 大結節とは 大結節というのは、上腕骨の1番外側にある出っ張りのことで、肩のインナーマッスルである腱板(けんばん)がくっつく場所でもあります。大結節がインピンジメント症候群とも大きく関わっているのは、この腱板が付着しているからです。 大結節が骨折した時の状態 大結節が骨折すると、骨が2つに分かれます。片方はもともとの上腕骨が欠けた大きな骨で、もう片方は欠けて骨片となった骨です。そして、この骨片となった方に筋肉が付いていきます。 大結節骨折とインピンジメント症候群の関係 大結節骨折は、インピンジメント症候群を引き起こすきっかけとなることがあります。 大結節骨折により上腕骨の骨が分かれると、小さい骨折側に筋肉が付きます。そうなると腱板が骨片を引っ張る状態になります。腱板が引っ張ることで骨片はずれていってしまいます。大結節骨片がずれると肩の動きにも支障が出るため、インピンジメント症候群になりやすくなるのです。 また、大結節骨折の程度によってずれ方は異なります。5㎜以上のずれがある場合、インピンジメント症候群発症のリスクが高くなると言われています。 大結節骨折の治療 インピンジメント症候群を防ぐためには、まず大結節の骨折を治療する必要があります。大結節骨折治療では、安静にすることとリハビリで肩を動かすことが重要になります。 安静にする 肩の骨は他の部位よりも完全に固定するのが難しいです。ギプスをしっかり巻くと、他の部位の動きまで制限されてしまいます。そのため、極力安静にしている必要があります。 リハビリ 医師に肩を動かしても大丈夫と診断されたら、今度はリハビリを行います。 リハビリには肩の骨がずれない程度に動かすこと、硬くならないように適度に動かすことがポイントになります。運動の仕方やバランスを考え、無理のない範囲で積極的に動かすことが大切です。 まとめ・大結節骨折が、インピンジメント症候群の発症リスクを高めます 大結節骨折は程度によりますが、インピンジメント症候群を引き起こす原因となることがあります。そして大結節骨折によるインピンジメント症候群は、治療も困難になりがちです。それを防ぐためにも、大結節を骨折してしまったらしっかり治すことが大切です。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.11.19