-
- 手
- 再生治療
TFCC損傷の治療や予防にテーピングは効果的なのか? 小指側の手の付け根に痛みを感じることはありませんか? タオルをしぼる、蛇口をひねるなどの動作をしたとき、痛みを感じるのなら、「TFCC損傷」の疑いがあります。 TFCC損傷の痛みが長引くと、日常生活にも支障をきたしてしまいます。その痛みを軽減するのにはテーピングは効果的に使用できるのでしょうか? 今回は、TFCC損傷の治療や予防にテーピングが使えるのかどうかについて解説します。 こちらもご参照ください TFCC損傷にテーピングは効果的 TFCC損傷治療の第一段階として保存療法があります。 炎症期は「アイシング」や「テーピング」で固定し、手首を安静に保ちます。 回復期には「ストレッチ」などが施されますが、痛みに対してテーピングが使用されることもあります。 このように、テーピングは患部の固定や痛みの軽減に効果的です。 TFCC損傷の予防にテーピングは予防にも効果 手首の小指側にあるTFCCは、少しの外傷でも損傷しやすい部位であるため、予防は難しいです。 しかし、テーピングで手首にかかる力を軽減すると、ある程度の予防にはなります。 手首を酷使する職業の方や、テニスやゴルフなどスポーツをする方は、痛みを感じたらすぐにテーピングで固定するとよいでしょう。 TFCC損傷の治療法 TFCC損傷の治療は、アイシングやテーピング、ストレッチなどのほか、炎症を抑える局所麻酔剤入りのステロイド注射などが行われます。 このような保存療法で効果がない場合は、手術を検討することが必要です。 しかし、手術となると抵抗がある方もいらっしゃることでしょう。手術後もギプスをしたり、激しいスポーツを避けねばならなかったり、仕事への復帰にも期間がかかります。 そこで、少しでも早く治したい方には、再生医療という選択肢があります。 TFCC損傷にはPRP再生医療 再生医療は、体の自然治癒力である「再生する力」を生かした医療で、TFCC損傷にはPRP再生医療が向いています。 血小板には修復作用がありますので、血小板を濃縮、ダメージ部位に注入することによって自然治癒力を発揮させる方法です。 ・慢性化した痛みを治したい ・スポーツをしていて、早く復帰したい ・持続効果のある治療を受けたい と考えている方におすすめです。その他、四十肩や五十肩、半月板損傷などのスポーツ障害にも効果的です。 まとめ・TFCC損傷の治療や予防にテーピングは効果的なのか? TFCC損傷を起こした場合、手首に痛みがある場合は、まずはテーピングで固定し、なるべく安静にしましょう。 テーピングは痛みを軽減するだけでなく、手首にかかる力から守ってくれますから、効果的に使用してくださいね。 しかし、TFCC損傷はテーピングなどの保存療法や手術では完治しにくいです。少しでも早く、治したいと考えるのであれば、再生医療を考えてみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.11.12 -
- 腰
- 再生治療
腰痛や関節の痛みで退職まで考える!?看護師の職務の悩み、その実態に迫る 腰痛や関節の痛みに悩んでいる看護師は多いと聞きます。中には、ベルトやコルセットをして業務に当たる痛々しい看護師もいます。長時間立ちっぱなしだったり、患者の体を支えたり持ち上げたりと腰への負担が大きいのが看護師の仕事です。 悪化すると心身ともに辛いだけでなく、症状がひどくなれば辞める、退職するという事態になりかねません。そこで今回は、看護師の腰痛を引き起こす原因や実態について紹介します。 看護師にとって腰痛は職業病!?退職を招きかねないこともある 腰痛は、看護師にとって職業病とも言われるほど身近なものです。看護師は人の命を預かる仕事という責任感が強く「腰痛で休んでいられない」「腰痛は職業病」だと我慢してしまう傾向にあります。 腰痛には安静や、休養が大切ですが、責任感や職業病だからと無理をしてしまう人が多いようです。とはいえ、無理を重ねると腰だけでなく、精神的にも辛くなってしまいかねません 。 このように看護師の退職理由で比較的よくあるのが腰痛です。腰痛のせいで働けなくなり、今の職場を辞めて少しでも腰の負担のないところへ転職しようと考えたり、休養や治療のために退職を選択するのです。 看護師を退職に追込む腰痛を引き起こす病気とは 腰痛は悪化すると退職を考えるほど重大な問題です。腰痛は骨だけでなく関節、筋肉、筋膜、靭帯、神経などさまざまなものが関係しています。看護師が腰痛を引き起こす主な病気を紹介します。 急性腰痛症(ぎっくり腰) ぎっくり腰は無理な体勢を取ったり重たいものを持ち上げたりしたときに突然起こる腰痛です。看護師は仕事内容の特徴からぎっくり腰になることがあるのです。看護師は、ベッド上の患者のオムツ交換や体位変換で中腰になることがあります。 排泄介助の時や患者を車椅子に乗せる時などに無理な体勢をとることもあるでしょう。体を使うことの多いため、突然腰痛が起こることがあります。 椎間板ヘルニア 人間の背骨は椎骨という24個の骨でできています。椎骨と椎骨の間には椎間板という軟骨があり、クッションの役割を果たしています。椎間板ヘルニアは、その椎間板が突出することで腰痛が生じます。 そして、腰痛だけでなく肩こりや腕・足のしびれなど辛い症状を引き起こします。看護師は中腰になったり、患者の体を支えたり持ち上げたりと腰への負担の大きい仕事です。そういった動作が椎間板ヘルニアの原因になるのです。 ストレスが原因の腰痛 腰痛の原因は骨や関節だけなく、心理的な要因もあります。要はストレスですが、看護師は人間関係、長時間勤務、夜間勤務などストレスを抱えやすい職業です。そういったストレスが原因で腰痛を引き起こすこともあるのです。 看護師が腰痛で転職や退職を考えるとき 上記のように看護師は、長時間立ちっぱなしだったり、中腰で作業をするハードな職業で腰への負担が大きい仕事です。患者を持ち上げるなど力仕事を求められることが多々あります。 また、人間関係にストレスが生じやすいのが看護師です。腰痛が原因で職場に居づらくなることもあり、周りに迷惑をかけないようにと自ら退職する人もいます。退職して腰の負担の少ない職場へ転職する人もいます。しっかり治療に取り組むため、休んで治すという人もいます。 看護師の腰痛を予防する方法 腰痛の対策法としては、サポーターやコルセットで腰を支えたり、痛み止めで痛みをコントロールする方法や、痛みの原因を取り除く手術など、さまざまな方法があります。最近では関節痛に再生医療が注目されています。自身の細胞を使って傷ついた軟骨を修復するというもので、腰痛の治療への可能性が広がっています。 まとめ・腰痛や関節の痛みで退職まで考える!?看護師の職務の悩み、その実態に迫る 腰痛は看護師にとって身近な問題です。中腰での作業や力仕事など、看護師の仕事にはぎっくり腰や椎間板ヘルニアなどの原因となるものがあるからです。腰痛が悪化すると退職を余儀なくされることもあるでしょう。 いずれにしましても腰痛を感じたら、放置しないことが大切です。病院など、専門の医療機関を受診し、しっかり検査を受けて治療に取り組みましょう。また日頃からストレッチや、腰痛体操を取り入れて腰痛対策、腰痛を予防する意識も必要です。 腰痛の治療の選択肢は、保存療法か手術がメインでした。しかし関節の痛みの治療に用いられる再生医療も、今後腰痛の治療として選択肢が広がりそうです。腰痛を感じたら予防を心がけ、生活や動き方を改善する意識をもって長く看護師を続けましょう。 ▼こちらもご参照ください 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.11.10 -
- 手
- 再生治療
TFCC損傷の回復を目指す保存療法(リハビリ)と、再生医療という選択肢をご説明 TFCC損傷による手首の痛みは、日常生活、仕事やスポーツに影響を与えるので、早く治したいですよね。そのためには適切な治療やリハビリが必要です。 今回は、TFCC損傷に対する保存療法におけるリハビリについて詳しくご紹介します。 TFCC損傷の保存療法(リハビリ)での治療方法 TFCC損傷は、炎症期と回復期がありますが、保存療法(リハビリ)では、以下を行います。 ・炎症期:アイシングや装具もしくは、テーピングで安静・固定 ・回復期:可動域向上練習、ストレッチなどの手関節機能改善、筋力強化 回復期では痛みに対してテーピングが使用されることもありますが、手関節周囲の筋力を強化することによって、動作時の痛みが軽減したという例も報告されています。しかし、長期間放置した場合は難治例もあり慢性痛を伴う事もあります。このような方法で症状が改善しない場合は、手術療法が選択されます。 TFCC損傷術後の保存療法(リハビリ)には次のようなモノがあります ・他動運動 ・自動運動による抵抗運動 ・筋力訓練 痛みが強い場合はサポーターなどが使用されます。また、個人差があるため、医師や理学療法士が作成するリハビリ計画に沿って行う必要があります。 TFCC損傷は難治性 TFCCとは、三角線維軟骨複合体の略称で、「手関節の安定」「荷重の伝達」など重要な役割を担っています。 スポーツや転倒時に手をつくなどの外傷や加齢によって発症し、以下の異様な症状がみられます ・手関節尺側部痛 ・運動時の痛み ・握力低下 TFCC損傷は、レントゲンで異常が認められないため診断が難しく、完全に治すことは難しいと言われています。TFCCのように血行がない部位には、関節軟骨や軟部組織があります。 他の症例で例えれば、膝の軟骨がすり減って起こる「変形性膝関節症」などでは、軟骨にアプローチできる画期的な治療法が注目されています。その治療法はTFCC損傷にも効果が期待できます。 治療やリハビリで改善できないTFCCに、再生医療という選択肢 膝の軟骨がすり減って起こる「変形性膝関節症」の治療法として注目を集めている画期的な治療法とは?「再生医療」です。この再生医療は、TFCC損傷にも効果が期待できるため、治療の選択肢の1つとして考えることができます。 再生医療で行われる治療を簡単に説明すると、治療を受ける患者さん自身の細胞を取り出し、培養によってその数を劇的に増やした上でダメージ部位に注入するという方法です。 損傷を受けた部位を修復作用のある脂肪幹細胞を使用するため、TFCC損傷の治療にも効果が期待できるのです。幹細胞の中でも脂肪由来幹細胞は、すり減った軟骨や機能不全になった臓器を機能回復させる驚くべき力を持っています。 まとめ・TFCC損傷の回復を目指す保存療法(リハビリ)と、再生医療という選択肢をご説明 個人差はありますが、TFCC損傷のリハビリ治療には時間がかかります。その上、保存療法でも、手術をしても痛みが残ってしまうこともあり、根本的な治癒に至らないこともあります。 しかし、幹細胞による再生医療であれば長期にわたるリハビリの必要もありません。 TFCC損傷を根本から治すことをお考えでしたら、再生医療を治療の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.11.09 -
- 腰
- 再生治療
つらい腰痛に悩みながらの介護の仕事!腰痛の種類と対策法について 介護の仕事はやりがいはあっても、腰痛の症状に悩む人が多いです。腰痛のつらい症状に悩みながら介護の仕事を続けるのは、とても大変なことですよね。 それでも症状と付き合いながら介護の仕事をしている人や、ご家族の介護をしている方も多いのではないでしょうか。今回は、介護で腰痛の種類と、その症状が出る理由、その対策法について解説します。 介護で起こりがちな腰痛の症状 介護をすることにより、腰痛を発症するリスクは高くなります。例えば、介護士の場合、腰痛は職業病と言われるほど発生リスクが高いです。 介護士の主な仕事は利用者の生活援助ですが、排泄介助や入浴介助など力仕事が多いです。ベッドに寝ている状態の利用者さんの介助では、前かがみになることが必要で、腰への負担が大きいです。 ベッドから車椅子へ、またその逆。更には車椅子からトイレへなど、利用者さんを抱えて介助する仕事も日常的に行われます。時には自分よりも体が大きく重い利用者の介助、移動を補助することもあり、腰や関節へはその度に大きな負荷がかかります。 このような状態を慢性的に続けていると、いつかは腰の痛みなどを感じるようになります。どのような症状が起こるか、まとめてみました。 急激な腰の痛み 急性腰痛症(ぎっくり腰)では、腰をひねったり転んだりした時に急激に腰に痛みが走ります。 立っていることもできないほどの痛みが出ることもあるでしょう。 慢性的な痛み 数か月以上続く腰痛は慢性腰痛と言われます。 介護の仕事は日常的に腰への負担があるため、症状がなかなか良くならず悩む人も多くいます。 ぎっくり腰による症状が軽減しても、介護の仕事は腰に負荷がかかるのですっきり治らず慢性的な痛みになることもあります。 椎間板ヘルニアになってしまった場合は、長期にわたり腰痛に悩む場合が多いです。 足や腕のしびれ 椎間板ヘルニアや腰椎圧迫骨折によって起こる腰痛の場合、神経を圧迫して足や腕のしびれといった症状が出ることがあります。 腰痛だけでなくしびれの症状があると仕事だけでなく日常生活に支障が出てくることもあるでしょう。 感覚の異常 感覚の異常も椎間板ヘルニアや腰椎圧迫骨折で起こるリスクのある症状です。 圧迫されている神経の場合によって症状が出ることがあります。 下肢の感覚異常が出ると歩きにくさがあり転びやすくなってしまいます。 股関節・膝関節の痛み 腰痛を我慢しながら利用者の体を抱えたり、中腰の姿勢を続けていると、股関節や膝関節にも痛みが出るリスクがあります。 痛みのある部分をかばうように動くため、他の部分に負荷がかかってしまうためです。 介護の仕事で発症しがちな、つらい腰痛!症状を緩和する対策法 介護の仕事で発症するつらい腰痛の症状について、それを緩和する方法は、いろいろあります。 例えば、腰にサポーターをする、痛みに対しては痛み止めの薬でコントロールするなどの方法や、椎間板ヘルニアの症状が悪化する場合は、原因を取り除くために手術を選択することもあります。 しかし、これらの対策法では根本的な治療にならない、手術の場合は体にも負担がかかるなどのデメリットがあります。 そこで今年注目されているのが、再生医療です。再生医療は、患者さん自身から採取した細胞を傷ついた軟骨に注入することにより、軟骨の修復を促す治療法で、体に負担がかかりにくく、治療期間も短く済むというメリットがあります。 まとめ・つらい腰痛に悩みながらの介護の仕事!腰痛の種類と対策法について 介護の仕事は腰痛の発生リスクが高く、仕事内容の特徴から腰だけでなく膝関節などの症状に悩む人も多いです。 腰痛の治療は、原因や症状に合わせて痛み止めや注射、手術という方法を選択することが主流ですが、近年は関節の治療に用いられる再生医療も腰痛の治療に期待されています。 やりがいのある介護という仕事を続けていくためにも、自分に合った腰痛の症状を緩和する方法を見つけましょう。以上、腰痛で困っている介護の仕事!その対策法についてという内容で説明をさせて頂きました。この記事が参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2019.11.07 -
- 再生治療
- 手
「尺骨突き上げ症候群の手術、仕事復帰はいつできる?」 「手術後早く仕事復帰できる治療法を知りたい」 上記のようなお悩みを抱える読者の方に向けて本記事では、尺骨突き上げ症候群になる原因や術後の具体的な仕事復帰の目安を解説します。 また、尺骨突き上げ症候群と混同しがちなTFCC損傷も交え、仕事への早期復帰が期待できる治療法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。 尺骨突き上げ症候群とTFCC損傷の違い 尺骨突き上げ症候群は、尺骨が手首の骨に衝突すること発症する病気です。前腕の親指側に位置する橈骨(とうこつ)よりも、尺骨のほうが長いため発症します。 尺骨突き上げ症候群は保存療法での完治が難しいため、尺骨を短くする手術が一般的です。 また、尺骨突き上げ症候群と似た病気に「TFCC損傷」があります。混同されがちな疾患ですが、尺骨突き上げ症候群とTFCC損傷は発症原因が異なります。 TFCC損傷は、ねじり動作が多い人に起こりやすい病気です。テニスやゴルフなど手首を酷使するスポーツのほか、雑巾絞りのような日常生活が原因で発症するケースもあります。 TFCC損傷は医療機関でも診断が難しく、腱鞘炎などに間違えられやすい病気です。 治療法は保存療法と手術の2種類です。まずは保存療法を行い、症状が改善しない場合は手術を検討します。 【手術後】尺骨突き上げ症候群・TFCC損傷の仕事やスポーツ復帰の目安 尺骨突き上げ症候群やTFCC損傷で手術をした場合、仕事やスポーツ復帰までの期間が気になる方もいるでしょう。 個人差はありますが、尺骨突き上げ症候群とTFCC損傷の手術後、仕事とスポーツへ復帰できるまでの期間は以下の表のとおりです。 病名 仕事への復帰時期 スポーツへの復帰時期 尺骨突き上げ症候群 約2〜3週間 約2ヶ月〜半年 TFCC損傷 約1ヶ月 約2〜3ヶ月 尺骨突き上げ症候群は手術後2〜3週ほどスプリント固定を行います。家事やデスクワークなどの軽い仕事であれば、手術後2〜3週間で復帰可能です。 ただし、骨がしっかりと固定されるまでの2ヶ月〜半年は運動ができません。 TFCC損傷で痛みなどの症状が長引き、手術を選択せざるを得なくなった場合、気になるのは仕事復帰やスポーツ復帰だと思います。手術にかかる期間は個人によって差があります。 TFCC損傷は、術後の1つの目安としては、痛みを見ながらギプスで約1ヶ月は固定が必要です。手指はギプス中から動かせるため、軽作業やデスクワークは、術後1ヶ月以内に復帰できます。 その後、手関節用の装具に変更して2〜3ヶ月程度の固定を行います。なお固定期間中のスポーツは禁止です。 尺骨突き上げ症候群の治療法 尺骨突き上げ症候群の治療法には、保存療法と手術があります。 まずは保存療法を試し、改善しない場合は手術を検討するのが一般的です。 それぞれの治療法について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。 保存療法 保存療法は、手首の尺屈(小指側へ傾ける動作)を制動する装具やサポーターを着用する治療法です。 治療を続けても痛みが引かない、仕事に支障をきたす場合は、外科的な治療法(手術)を提案される可能性があります。 外科的な治療法(手術) 外科的な治療法では、尺骨短縮骨切除術を行うのが一般的です。 尺骨短縮骨切除術は、尺骨を数ミリ(通常は2mm〜4mmほど)切除してプレートで固定します。 手術を行うと尺骨と月状骨(げつじょうこつ)がぶつからなくなるため、痛みが改善します。 手術時間は1時間〜1時間半程度です。 TFCC損傷の治療法 TFCC損傷の治療法には、保存療法と手術があります。 TFCC損傷も尺骨突き上げ症候群と同様、保存療法で様子を見て改善が見込めない場合は、外科的な治療法(手術)を検討するのが一般的です。 それぞれの治療法を解説しますので、ご自身の状況にあわせて選択してみてください。 保存療法 TFCC損傷の主な保存療法は、以下のとおりです。 ・手関節を安静に保つために装具などで固定する ・テーピングや運動療法などでリハビリを行う ・関節内にステロイド注射をし、炎症を抑えて痛みを軽減する 保存療法で痛みが引かない、仕事に支障をきたす場合は、外科的な手術を行います。 外科的な治療法(手術) 外科的な治療法(手術)は、主に以下のとおりです。 ・関節鏡でTFCC部分の切除 ・関節鏡でTFCC縫合 ・尺骨短縮骨切除術 関節鏡を用いた手術は、関節の周囲の皮膚に2〜3箇所小さな穴を開け、内視鏡を挿入して患部の修復を行います。患部を大きく切開しないため、傷跡が残りにくい、痛みが少ないなどがメリットです。 尺骨短縮骨切除術は尺骨突き上げ症候群の治療と同様、患部を切開して尺骨を数ミリ切除します。 なお治療法についての詳細は、以下の記事で解説しているのであわせてご覧ください。 尺骨突き上げ症候群・TFCC損傷の早期復帰を目指すなら再生医療を検討しよう 尺骨突き上げ症候群・TFCC損傷による痛みは、仕事やスポーツに影響を与えるため早期治療が必要です。治療法は保存療法と手術が一般的ですが、根本的な治癒につながらない、治療期間が長くかかるなどの問題があります。 もっと効果的な治療をしたい、早い根治を目指したい方は、再生医療による治療を検討しましょう。 再生医療とは幹細胞を体から取り出して培養し、パワーを高めた幹細胞を患部に注入して損傷を修復する治療法です。 幹細胞は、人が生まれながらにして持っているもので、損傷したり弱ったりしている箇所を修復する機能を担っています。 自分自身の細胞を用いるため、副作用が少ない、治療期間が短くて済むなどのメリットがあります。 再生医療は、尺骨突き上げ症候群やTFCC損傷の治療にも効果が期待できる画期的で最先端の医療法です。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療による治療を行っています。興味をお持ちの方はぜひお気軽にお問い合わせください。
2019.11.06 -
- 腰
- 再生治療
腰痛がつきもの!介護の仕事とつらい腰痛の治療について 介護の仕事は、体力を使う大変な仕事です。利用者の生活を守るやりがいのある仕事ですが、介護のお仕事には「腰痛のリスク」が潜んでいます。実際、腰痛や関節痛に悩みながらも、ごまかしながら仕事を続けている介護士の方も多いのではないでしょうか。 今回は、介護の仕事をしている人に多い「腰痛の治療」、「治し方」について紹介します。 介護の仕事は腰痛になりやすい 介護の仕事をしている方にとって、腰痛は職業病とも言われるほど、誰もが経験する重大な問題です。若いうちは大丈夫だと思っていても、ある日突然、腰痛に襲われることもありますし、腰痛をかばう内に膝関節まで痛むようになり、介護の仕事に支障がでる事があります。 介護の仕事では、利用者の排泄介助、入浴介助、生活支援などをサポートしています。その中で利用者を抱えたり、前かがみや中腰の姿勢で作業をするなど、腰に負荷がかかることを一日に何度も行っているというのが現状があり、結果、腰回りを酷使することで腰痛につながるのです。 腰痛の治療法 腰痛に悩んでいる人が多い介護の仕事ですが、腰痛になってしまったときは、どのような治し方があるのでしょうか。 休養 ・単純ですが腰への負担を無くし、安静を保つことは非常に効果があります ・無理をしないように、まずは休養をとって腰を休めましょう 薬物療法 ・腰痛は仕事だけでなく日常生活に支障を及ぼすこともあります。そのため、痛みに対しての薬物療法を行います ・痛み止めにはさまざまな種類があり症状や効果に合わせて処方されます ・筋肉のこわばりがある場合は、痛み止めと合わせてこわばりを取る薬を併用することもあります。 ・ただし、薬物療法では腰痛の根本的な解決には至りません サポーターなどの装具 ・膝関節や肘関節のように、腰にもサポーターがあります。 ・サポーターをつけることで、利用者を抱えるときの腰の負担を軽減できます ・ドラックストアでも購入できますが、整形外科で体に合ったサポーターを選択してもらうことをお勧めします ブロック注射 ・痛みが強いと、神経が興奮し、更に痛みが強くなるという悪循環になります。 ・神経を休めるために神経に対してブロック注射を行います 手術 ・痛み止めや注射で効果が期待できない場合、例えば腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛では、手術という選択肢があります。 腰痛に新しい治し方!再生医療とはどのようなものなの? 介護の仕事は、その仕事内容の特徴から腰痛になりやすいです。腰痛だけでなく肘関節、股関節、膝関節などさまざまな関節の痛みに悩む人もいるでしょう。 やりがいのある仕事でも、体が痛くては仕事がつらく感じられ、続けるのが困難になってしまいます。しかし、治療には時間がかかります。ぎっくり腰は痛みの強い時期には適切な休養が必要です。しかし人手不足の介護の職場では、休みにくいという人もいるのが現状です。 また、痛み止めや注射で痛みをコントロールしても、効果を実感できない人もいるでしょう。椎間板ヘルニアの治療に手術がありますが、治療には長期間かかるため休めない、手術は不安という人も少なくありません。 そんな中、膝関節の痛みに用いられている再生医療に注目が集まっています。再生医療は、自分の細胞を関節にある細胞に注入することで傷ついた軟骨を修復するという治療法で、副作用のリスクが少なく、治療期間も短くて済むというメリットがあります。 このように「再生医療」は、腰痛治療の選択肢として可能性が広がっています。 まとめ・腰痛がつきもの!介護の仕事とつらい腰痛の治療について 介護の仕事では、前かがみの姿勢や中腰で作業をしたり、利用者を抱えたりすることが多いため、腰痛の発生リスクが高いです。薬物療法や注射など治し方はいろいろありますが、近年関節の治療に用いられる再生医療も、腰痛の新たな治し方として注目を集めています。 自分に合った腰痛の治し方を取り入れて、やりがいのある介護の仕事を続けられるようにしたいですね。以上、腰痛がつきもの!介護の仕事と、その治療について記させていただきました。参考になれば幸いです。 再生医療は、先端医療であるため。通常の病院やクリニックで受けることができません。当院は厚生労働省から認可を受けた再生医療専門のクリニックです。治療任官するご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2019.11.03 -
- 手
- 再生治療
TFCC損傷の原因と最新の再生医療という治療法について TFCCとは、手の小指側にあり、腕の骨と指の骨の間にある三角状の組織で、手関節尺側の安定を担っており、衝撃を和らげるクッションのような役割を担っています。 もし、何もしていないときは痛みがないのに、例えば、ドアノブを回すように手首をひねる行動をすると痛みを感じるのであれば、それはTFCC損傷を起こしている可能性があります。 今回は、このTFCC損傷の原因、そして最新の治療法について解説します。 こちらもご参照ください TFCC損傷の原因は外傷と加齢 TFCC損傷は、「転倒した時に手をつく」「交通事故や自転車で手首をひねる」などが原因となって起こり、痛みは、タオルを絞る、やかんやフライパンなど重い物を持つ、手をつくなどのときに感じます。 TFCC損傷は、スポーツ障害の1つとしても挙げられますし、加齢によりTFCCが変形して損傷を起こし、痛みを発症することもあります。 TFCC損傷の治療 TFCC損傷の治療法としては、まず、手首をできる限り動かさないように、装具やサポーターで固定する方法があります。 同時に、可動域や筋力低下を防止するためのリハビリが行われます。 これらの療法を行っても症状が改善しない場合は、手術が行われ、損傷の程度によって尺骨短縮術や、靭帯再建術が行われます。 TFCC損傷の治療法としては再生医療という選択肢もある! 人間の体には、損傷したり弱ったりしている部分を修復する働きがある幹細胞というものがあります。 そして幹細胞は、臓器や皮膚組織、関節や骨、軟骨、筋肉など、いろいろな細胞に変化します。 再生医療では、幹細胞を体から取り出し培養、損傷部分に注入するという治療法を行います。 結果、培養された幹細胞は修復能力を何千何百万倍にも増幅、損傷している箇所に働きかけて機能を回復させることができるため、TFCC損傷にも効果的なのです。 幹細胞を使用した再生医療の中でも、脂肪由来幹細胞はかなりの効果が期待できます。 実際、骨や軟骨の病気、血管や神経の病気や糖尿病などにも治療効果が出ています。 また、疾病の予防だけでなく体全体の若返りにも効果が見られ、糖尿病や肝臓疾患、ひざや股関節の痛みを治すだけでなく、肌の再生など美容分野でも用いられています。 まとめ・TFCC損傷の原因と最新の再生医療という治療法について 関節の痛みに対して一般的に行われている痛み止めや湿布薬による治療では、症状の緩和はできても根本的完治には至りません。 しかし、手術で体にメスを入れるのに抵抗がある人もいらっしゃることでしょう。 ですが、自分自身の自然治癒力を生かした最先端の治療法「再生医療」であれば、TFCC損傷の治療が可能です。 スポーツや事故、加齢などの原因によりTFCC損傷を起こしてしまい痛みで悩んでいる方は、再生医療による治療を検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.11.02 -
- ひざ関節
- 再生治療
- PRP治療
膝の内側が痛い… それはもしかしたら鵞足炎かもしれません。 自己流でマッサージをして少しでも痛みを和らげようとするのは、逆に症状を悪化させてしまう可能性があるので注意が必要です。 本記事では「鵞足炎の痛みに自己流マッサージをするリスク」について詳しく解説します。 鵞足炎の症状を和らげるためにはマッサージが効果的ですが、自己流では逆効果になってしまうことがあります。 自己流マッサージのリスクを理解して、専門医や整体師の指導のもとで行いましょう。 鵞足炎を治療するには|セルフケアは効果的? 鵞足炎とは、ランニングやサッカーなどで過度な負担がかかり、鵞足部という膝の内側の部分に炎症を起こす病気です。 オーバーユース(使いすぎ)や、不十分なウォーミングアップ(準備)なども鵞足炎の引き金になります。 注意頂きたいのは鵞足炎は一度発症すると再発しやすい厄介な病気で、アスリートにとっては選手生命を脅かしかねない障害になります。 鵞足炎の治療法としては、主に安静やストレッチ、貼り薬、鎮痛剤の内服と併せ、整体師など専門の人にマッサージをしてもらうという方法が挙げられます。 ただ、マッサージでは痛みを和らげる効果を期待することはできますが、根本的に治療という意味では効果は期待できません。 鵞足炎の痛みに自己流マッサージはおすすめしない 鵞足炎による膝内側の痛みに自己流マッサージを行うリスクについて解説していきます。 ・自己流マッサージで症状が悪化する危険 ・痛みが緩和するまで安静にする ・鵞足炎の予防にストレッチやマッサージは効果的 膝内側の痛みがある場合、なんとか自分でマッサージをして少しでも痛みを和らげたいと思うかもしれません。 自己流でマッサージには、どのような危険があるか理解しておきましょう。 自己流マッサージで症状が悪化する危険 マッサージによって鵞足炎の症状が悪化する危険があるため、自己流のセルフケアはやめた方が良いです。 鵞足炎の原因といえば、激しい運動やウォーミングアップ不足などスポーツ選手に多いイメージがあると思います。 しかし、膝周りの筋肉の疲労だけでなく「骨格の歪み」を原因として鵞足炎を発症する場合があります。 骨格の歪みによって不安定な状態で自己流マッサージをしてしまうと、逆に負担が増すようになり痛みが悪化することが多いです。 自己判断でマッサージをせずに必ず病院や整体院などで施術を受ける、もしくはアドバイスをもらうようにしましょう。 痛みが緩和するまで安静する 鵞足炎によって膝内側の痛みを感じる場合、痛みが緩和するまで安静にしましょう。 軽症の場合、膝を使う運動を控えることで数週間で炎症が治ります。痛みが強い時は、湿布を使用して炎症を抑えるのがおすすめです。 鵞足炎の急性期の痛みは「冷湿布」で炎症を抑え、慢性期の痛みは「非ステロイド抗炎症薬の湿布」で疼痛のコントロールをします。 湿布であれば何でも良いわけではないため、医師に相談して適切なものを処方してもらいましょう。 鵞足炎の予防にストレッチやマッサージは効果的 鵞足炎の予防や再発防止のために行うストレッチやマッサージは効果的です。 内転筋(太ももの内側)と大腿四頭筋(太ももの前側)のストレッチがおすすめです。 一度鵞足炎になったことがある方は、補強機能付きの膝サポーターも活用することで膝を安定させることができるのでおすすめです。 サポーターの種類や選び方は、以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 再発を繰り返す鵞足炎には「再生医療」での治療がおすすめ 整体院などでマッサージをして、一時的には症状が改善したけれど、また鵞足炎を再発してしまった…。 このように何度も繰り返す鵞足炎にお悩みの場合、再生医療という選択肢も視野に入れてみるといいでしょう。 PRP療法といって、自分の血小板を濃縮した液体を患部に注射し、血小板のもつ修復作用で損傷した組織の修復を促すという再生医療があります。 PRPによる治療は、スポーツ選手が心配になるドーピングには指定されていないため、安心して治療を受けることができます。 何より、治療期間が短くて済むために、パフォーマンスを落としにくく、体に負担がかかりにくいといったメリットがあります。 まとめ・鵞足炎の痛みに自己流マッサージは悪影響!専門医の指導を受けましょう つらい痛みを伴う鵞足炎ですが、決して自己判断でマッサージなどをせず、必ず医療機関もしくは整体院などで施術を受けるようにしましょう。 自分でマッサージをする場合は、専門医や整体師の指導のもと、行うようにしてくださいね。 また、再発を繰り返す場合や痛みが改善しない場合は、再生医療という新しい治療法で鵞足炎を根本から治すという手段もあります。 自分にあった治療法を選択し、快適なスポーツライフを送りましょう。 PRP療法はアスリートに最適な方法です。詳しくは当院までお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.31 -
- ひざ関節
- 再生治療
鵞足炎、繰り返すつらい膝の痛みを防ぐ予防法について 鵞足炎は一度なってしまうと、何度も繰り返しやすいという厄介な特徴があります。しかし、予防法を知ることで発症・再発を抑えることも可能です。今回は鵞足炎の予防法についてご紹介します。 鵞足炎は予防できる! 膝のまわりにある縫工筋、薄筋、半腱様筋という3つの筋肉がくっついている部分を鵞足部と言います。この鵞足部に炎症が生じた状態が、鵞足炎です。鵞足炎を発症する主な原因は、ランニングやサッカー、ラグビー、アメリカンフットボール、水泳などのスポーツで膝に負荷がかることです。 また、運動前のストレッチを疎かにしたりすることなども原因として挙げられます。つまり、運動前のストレチや、ウォーミングアップなどをしっかり行うことで鵞足炎が予防できるとも言えます。 鵞足炎の予防方法について詳しく解説 鵞足炎の主な予防法としては、以下の3つが挙げられます。 十分なストレッチやウォーミングアップを行う 鵞足炎を予防するためには、運動を始める前に十分なウォーミングアップやストレッチを行いましょう。 ストレッチ ウォーミングアップやストレッチを十分に行うことで筋肉が柔軟になり、炎症を起こしにくくなります。特に次の3つのストレッチは簡単に実践することができますので、ぜひ行ってみてください。 1)腸脛靭帯のストレッチ ・両足を伸ばした状態で座り、右足を左足にかける ・かけた右足を立てて、上体を右後方に向けてひねる ・これを両方行う 2)内転筋のストレッチ ・あぐらをかくような姿勢になり、両足の裏をくっつける ・ゆっくりと無理のない範囲で両膝を床に向かって押す 3)大腿四頭筋のストレッチ ・両足を伸ばした状態で座り、左の脛を床につけるような形で折り曲げる ・そのまま上体を少し後ろに倒す。これを両方行う アイシングを行う 運動後、特に膝に負担をかけるような動きや態勢をとった後は、しっかりと鵞足部付近をアイシングしましょう。15分程度が目安です。 フォームを見直す ウォーミングアップやストレッチも非常に重要ですが、運動中のフォームを見直すというのも鵞足炎の予防には欠かせません。不適切なフォームのまま運動を続けると、想像以上の負担がひざに集中します。定期的に自分のフォームを見直してみましょう。 予防しても鵞足炎が再発する…そんなときは? どんなに鵞足炎を予防しようと気を付けても発症することがありますし、鵞足炎は再発しやすいため、再発を繰り返してしまう人もいます。特にスポーツ選手などにとって体の故障は選手生命の命取りとも言えますし、鵞足炎を何度も繰り返してしまうのもつらいものです。 もしも鵞足炎を発症して繰り返す場合、再生医療をという選択肢があります。PRP療法という再生医療であれば、鵞足炎を根本的に治療する効果が期待できます。 PRP療法とは、自分の血小板を濃縮した液体を患部に注射し、血小板のもつ修復作用で根治するという治療法で、安全性が高く、体への負担が少ないなど、たくさんのメリットがあります。 まとめ・鵞足炎、繰り返すつらい膝の痛みを防ぐ予防法について 選手生命を脅かしかねない鵞足炎は、適切なフォームやストレッチ、ウォーミングアップを行って予防しましょう。それでも発症してしまう、再発を繰り返す場合は、再生医療という選択肢もあります。ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。以上、鵞足炎の予防法について記してまいりました。参考にしていただければ幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
2019.10.27 -
- ひざ関節
- 再生治療
鵞足炎は陸上選手や水泳選手、サッカー選手など激しい運動をする人に起こりやすい病気です。膝用のサポーターは、鵞足炎の痛みを和らげる手段として用いられます。 膝サポーターにはさまざまな種類がありますが、鵞足炎におすすめのサポーターはソフトタイプです。 ドラッグストアやスポーツショップにて販売されているので、自分にあうサポーターを見つけてみましょう。 今回は、鵞足炎になった際のサポーターの選び方と、その種類について解説します。 この記事を読むとわかること 鵞足炎の主な治療法 鵞足炎でお悩みの方におすすめの膝サポーター サポーターを着用しても痛みがつらい場合の治療法 鵞足炎の治療法 鵞足炎(がそくえん)とは膝の近くにある、縫工筋・半腱様筋・薄筋という3つの筋肉が合わさる鵞足部に炎症が生じる病気です。 水泳やサッカー、アメリカンフットボールなど足を回転させるような動きをするスポーツで起こりやすいと言われています。 鵞足炎の治療は基本的に安静にして患部を冷やすほか、ストレッチや塗り薬を用いることもあります。 主な治療法は下記の通りです。 治療方法 内容 時期 安静 運動の休止 痛みが見られた最初の時期 クーリング 保冷剤などで冷やす 痛みが現れて間もない時期 ストレッチ 鵞足まわりや太ももの緊張を緩和する 症状が落ち着いたら、無理のない範囲で 塗り薬・貼り薬 症状にあわせてその都度処方 症状にあわせて、その都度処方 痛みが強く日常生活での動作に支障をきたす場合、サポーターを装着して痛みを緩和させる方法もあります。 膝サポーターのタイプは主に2つ 膝サポーターは大きく2種類に分けられます。 サポーターの種類 売っている場所 特徴 用途 ソフトサポーター ドラッグストア スポーツショップ 伸縮性がある 膝の保温 運動や階段の上り下りの際の痛みの緩和 ハードサポーター 整形外科の義肢装具士にて作成 側面に金属部品が入っている 靭帯損傷や半月板損傷による膝のぐらつき ソフトサポーターとハードサポーターについてそれぞれみていきましょう。 ソフトサポーター ソフトサポーターはドラッグストアやスポーツショップなどで購入できます。 膝に巻いたり履いたりして、膝の保温や動きの補助をするタイプが一般的です。ソフトサポーターの特徴は以下の通りです。 ソフトサポーターの特徴 ・安価 ・ドラッグストア等で手に入れやすい ・保温効果がある ・ハードタイプに比べて補強する作用は乏しい 補強機能付きの膝サポーターは少し値段が高いですが、ある程度の痛みを緩和する効果が期待できます。 ハードサポーター ハードサポーターは膝関節の安定性が最も高く、重症例でも高い除痛効果が期待できます。 整形外科で義肢装具士に作成してもらう必要があり、費用が高額になりがちです。また、サポーター自体が重く装着が難しいため着用する人を選びます。 ハードサポーターの特徴は以下の通りです。 ハードサポーターの特徴 ・高価 ・整形外科等でのオーダー ・金具が挿入されている ・重く、装着が難しい ハードサポーターの使用は慎重に検討しましょう。 鵞足炎にはソフトタイプや補強機能付きサポーターがおすすめ 鵞足炎の重症度にもよりますが、鵞足炎にはソフトタイプや補強機能付きの膝サポーターがおすすめです。 ソフトタイプでは膝の保温ができるので血液の循環が良くなり、炎症を起こしている部位の組織の修復が促進されます。さらに、補助機能があるソフトタイプサポーターだと膝が安定するため痛みの緩和が期待できます。 まずは、保温効果のあるソフトタイプから試してみましょう。 ハードタイプの膝サポーターが鵞足炎におすすめできない理由 ハードタイプの膝サポーターは鵞足炎におすすめできません。 ハードサポーターは膝関節を強く固定するため、鵞足炎の改善に必要な筋肉の動きが抑えられてしまいます。靭帯損傷や半月板損傷による膝のぐらつきに対しては有効ですが、膝のぐらつき感がない鵞足炎の症状には不向きです。 もし、膝のぐらつきにお悩みの方は医療機関の受診をおすすめします。 サポーターで鵞足炎の痛みを緩和できないときは再生医療をご検討ください サポーターをしても鵞足炎の痛みが治まらず、日常生活にも支障をきたしてしまう方は、再生医療を視野に入れてみてはいかがでしょうか。 現在ではPRP療法といって、自身の血小板を濃縮した液体を直接患部に注射し、血小板のもつ修復作用で病気を根治する治療法があります。 ドーピングに指定されていないためスポーツ選手でも治療が可能で、入院や手術の必要もありません。従来の治療法と異なり、体内の自然な治癒力を活用するため、より持続的な効果が期待できます。 鵞足炎がなかなか治らない場合や早く痛みを和らげたい場合には、再生医療による治療をご検討ください。 まとめ:鵞足炎の辛い痛みにはサポーターが効果的な場合もある 少しでも鵞足炎の痛みを和らげたい、日常生活への支障を軽減したい方にはサポーターを活用するのも選択肢のひとつです。 担当医と相談して自分の症状に合ったサポーターを選んでみるのも良いでしょう。 また、再生医療では鵞足炎を痛みの根本から治せる可能性があります。 自分にあった治療法を選んで、鵞足炎と向き合いましょう。鵞足炎を早期に改善したい方は、お気軽にご相談ください。
2019.10.26 -
- ひざ関節
- 再生治療
「急に膝の内側が痛くなった」「膝に違和感がある」という方は、膝の関節や軟骨が損傷している可能性があるので注意が必要です。 本記事では「急に膝の内側が痛くなった時に考えられる原因」について詳しく解説します。 膝の内側の痛みの原因だけでなく、対処法や重症化した時の治療法についても紹介しています。 急に膝が痛くなって不安な方は、痛みの原因や対処法を理解して、適切な処置や治療が受けられるようにしてください。 急に膝の内側が痛む原因とは? 「急に膝の内側が痛くなった」「膝の関節に違和感がある」などの症状は、以下の原因が考えられます。 ・オーバーユースが原因の鵞足炎 ・軟骨のすり減りが原因の変形性膝関節症 ・強い衝撃が原因の内側側副靭帯損傷 ・ほかの疾患と合併しやすい半月板損傷 それぞれの病気の原因や症状について詳しく解説していきます。 オーバーユースが原因の鵞足炎 歩行や運動時に膝の内側から約5~7cm下方に痛みがある場合、鵞足炎(がそくえん)の可能性があります。 鵞足炎とは、膝を曲げるための筋肉が付着している鵞足と呼ばれる部位に炎症が生じる病気のことです。 主な原因は、以下の通りです。 【鵞足炎の主な原因】 ・オーバーユース(使いすぎ) ・ウォーミングアップ不足 ・急な坂道をランニング ・膝に負担のかかるフォームでの運動 ・X脚などの骨格 ・打撲などの外傷 など 原因のほとんどがオーバーユースなど、膝に過度な負担がかかる動作によって鵞足炎が引き起こされます。 また、スポーツをしない場合でも、X脚で膝が内側に曲がっている人や打撲などの外傷が原因となることもあるため注意が必要です。 軟骨のすり減りが原因の変形性膝関節症 起き上がったり、歩き始めに膝の内側が痛くなる場合、変形性膝関節症の可能性があります。 変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨がすり減ることで炎症を起こしたり、変形したりして痛みが生じる病気のことです。 症状が悪化すると歩行時や階段の上り下りなど膝を深く曲げる動作でも痛みを感じるため、日常生活にも影響が出てきます。 主な原因は、以下の通りです。 【変形性膝関節症の主な原因】 ・膝関節の軟骨が老化 ・肥満 ・遺伝 ・筋肉量が少ない ・女性ホルモンの変化 など 変形性膝関節症のほとんどの原因が加齢によって膝関節の軟骨が老化し、軟骨がすり減りやすくなっていることです。 また、肥満体型の人や筋肉量が少ない方は膝を支える力が不足しやすいため、膝に負担がかかりやすいので注意しましょう。 遺伝や女性ホルモンの変化など、コントロールできない要素が原因となる可能性もあります。 強い衝撃が原因の内側側副靭帯損傷 膝の痛みだけでなく、腫れていたり不安定さを感じる場合は、内側側副靭帯損傷(ないそくそくふくじんたいそんしょう)の可能性があります。 内側側副靭帯損傷とは、関節の内側で脛骨(スネの骨)と大腿骨(太ももの骨)をつなげている靭帯が伸びたり切れてしまう病気のことです。 主な原因は、以下の通りです。 【内側側副靭帯損傷の主な原因】 ・スポーツの接触プレーによって膝に負荷が加わる ・ジャンプの着地などによって膝が強い衝撃を受ける ・膝を強くひねるなどの外傷 など 膝に強い衝撃や負荷が加わることで発症しやすい内側側副靭帯損傷は、スポーツをやっている人に多い病気です。 特に激しい接触があるラグビーやサッカー、バスケットボールなどジャンプの着地や減速動作が多いスポーツが注意しましょう。 ほかの疾患と合併しやすい半月板損傷 膝の痛みや腫れ、膝関節の可動域が狭くなったような症状の場合、半月板損傷の可能性があります。 半月板損傷とは、脛骨(スネの骨)と大腿骨(太ももの骨)の間にある軟骨組織に負荷がかかり傷ついてしまう病気のことです。 主な原因は、以下の通りです。 【半月板損傷の主な原因】 ・スポーツや運動で半月板に負荷がかかる ・膝を強くひねるなどの外傷 ・加齢によって半月板が傷つきやすくなっている など 半月板は、膝をひねるような横の動きに弱いため、激しい接触プレーや頻繁に方向転換するようなスポーツをやっている人は注意が必要です。 また、膝を強くひねるなどの外傷が原因となって半月板損傷や断裂する可能性があります。 スポーツをやらない人も加齢によって階段の上り下りなどの日常生活の中でも半月板が傷つく場合があるので注意しましょう。 急に膝の内側に痛みが生じた時の対処法 急に膝の内側が痛みだした時には、痛みを和らげるために以下の対処法を行なってみましょう。 ・アイシングする ・湿布を貼る ・サポーターをする ・テーピングをする どの方法も痛みを和らげることを目的としており、「鵞足炎」や「変形性膝関節炎」を発症していた場合、完治するわけではありません。 痛みが取れない場合や不調を感じたら、早めに医療機関へ相談しましょう。 アイシングをする 急な膝の痛みや腫れが生じている時は、氷嚢や保冷剤で患部をアイシングするのが効果的です。 しかし、炎症が強い場合、冷やすことで血行が悪くなり逆に痛みがひどくなる可能性があります。 温めて血行を良くした方が良いこともあるので、症状に応じて使い分けましょう。 湿布を貼る 湿布などの貼り薬を貼って痛みを緩和させる方法があります。 湿布の中でも特に非ステロイド抗炎症薬は炎症を抑える効果や痛みを緩和させる効果が高いです。 サポーターをする 痛くて歩けない場合、サポーターを活用するというのも良いでしょう。ドラッグストアやスポーツ用品店に行くと、補強機能付きタイプのサポーターが販売されています。値段は少し高いですが、膝が横方向にぶれるのを抑えてくれ、痛みを軽減する効果が期待できます。 テーピングをする テーピングすることで膝の痛みを和らげたり、膝関節をサポートする効果が期待できます。 膝の関節は曲げ伸ばし動作が多いため、伸縮性の高いテープを選びましょう。 また、強く巻きすぎてしまうと血行不良の原因となるため、力加減に注意が必要です。 歩けないほど膝の痛みは手術不要の再生医療で治療できる 歩けないほど膝に痛みがある人は「鵞足炎」や「変形性膝関節症」を発症している可能性があります。 保存療法による回復が見込めない場合「再生医療」による治療がおすすめです。 【再生医療とは】 機能障害や機能不全になった生体組織に対して、体が持つ再生能力を利用して損なわれた機能を再生させる医療技術のこと 患者さんの幹細胞を採取・培養して数を増してから患部へ投与することで、損なわれた機能を再生させることができます。 入院や手術不要で治療できるため、日常生活にもすぐに復帰できると評価されている治療方法です。 再生医療による治療を検討する際は、ぜひ当院にご相談ください。 【まとめ】急に膝の内側が痛くなったら放置せず医療機関へ 膝の内側が痛くなった場合の対処法はさまざまですが、痛みが引かない時は放置せずに医療機関へ相談しましょう。 「鵞足炎」や「変形性膝関節炎」などの病気を発症している可能性があります。 急な膝の痛みや膝の違和感がある時は、医療機関を受診し、自分にあった治療法を選択してくださいね。 近年は、手術しない治療方法として「再生医療」による治療に注目が集まっています。 再生医療は、通常のクリニックや病院で受けることができません。 当院は厚生労働省から認可を受けた再生医療専門クリニックとして多くの症例を有します。 ご質問、ご相談などはお気軽にお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.23 -
- ひざ関節
- スポーツ医療
- 再生治療
ロードバイクで鵞足炎の可能性!膝の痛みがあるなら疑うべき ロードバイクで気持ちよく颯爽と駆け抜ける中、急に膝の痛みが…。その痛みは、もしかすると鵞足炎かもしれません。今回はロードバイクで鵞足炎になるのかについて、また、鵞足炎の症状や原因について解説します。 ロードバイクで膝の痛み…鵞足炎を発症することもある 久しぶりにロードバイクを楽しんでいたら、膝に痛みが…。という経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。そして、その痛みは鵞足炎かもしれません。 鵞足炎とは、膝を取り巻く3つの筋肉が合わさる鵞足という部分に炎症を生じる病気で、内側に膝を曲げたりするようなスポーツにより、過度な負荷がかかることによって起こります。 そして、ロードバイクでは、誤ったフォームによる膝への過度な負担が引き金となって、鵞足炎を発症するケースがあります。 ロードバイクで鵞足炎にならないようにするには? 鵞足炎はウォーミングアップが足りない、オーバートレーニングなどが原因の1つになります。ロードバイクだけでなく、スポーツなど体を動かす前には十分なストレッチやウォーミングアップが必要不可欠です。 また、ロードバイクの誤ったフォームとして、つま先が外側に向いてしまう、膝を内向きにして漕いでしまうという2つが挙げられます。このようなフォームでロードバイクを続けると、疲れが溜まりやすいですし、疲れがたまると、フォームへの意識が疎かになることがあります。 ロードバイクでは、きちんとしたフォームが大事!自分のフォームを見つめなおしましょう。 繰り返す鵞足炎の痛みでロードバイクが楽しめない!再生医療という最新療法 鵞足炎は一度発症すると何度も再発しやすい病気です。せっかくロードバイクを楽しんでいても、再発が怖い、痛みがあってロードバイクすら乗れないという方は、再生医療という治療法を検討してみてはいかがでしょうか。 現在ではPRP療法といって、自分の血液から取り出した血小板を濃縮し、その液体を直接患部に注射して血小板のもつ修復作用で病気を治すという治療法があります。 入院や手術の必要もありませんし、体に負担がかかりにくいというメリットもあります。 まとめ・ロードバイクで鵞足炎の可能性!膝の痛みがあるなら疑うべき 鵞足炎は予防をすることができる病気ですが、完全に発症を防ぐということはできません。ロードバイクが趣味という方には、膝の痛みは致命的な症状と言えるでしょう。鵞足炎を発症しないためにも、十分なウォーミングアップと適切なフォームの見直しをこころがけましょう。 また、何度も鵞足炎を繰り返すという方は再生医療という治療を選択するのも1つの選択ですよ。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.20