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- 再生治療
筋断裂になると、少しでも早く治して仕事やスポーツなどに復帰したいと誰もが考えるでしょう。 しかし、なかなか治らない状態が続くと「いつ治るのだろう?」「手術しないと治らないのだろうか?」と不安になってくるのではないでしょうか。 今回は、筋断裂の度合いによる治療期間や肉離れとの違いについても解説します。 また、筋断裂の治療方法や治療期間についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 筋断裂の度合いと症状 筋断裂による痛みや腫れがなかなか治らないと悩んでいる人は、まず自分の筋断裂の度合いと症状について知っておくことが大切です。 筋断裂が起こる原因として、縄跳びやスポーツをしている際に、ジャンプやダッシュの動作などで筋肉に強い力が加わることにより、筋肉が損傷・断裂します。運動前に十分なストレッチをしていないことも原因の一つです。 筋断裂の度合いはⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度の3つの段階に分けられます。 Ⅰ度 筋断裂のⅠ度の状態が肉離れと呼ばれ、筋肉の一部が出血・損傷をしている状態です。 比較的軽度の損傷のため、歩行が可能な状態といえます。 ただし、この肉離れがきっかけとなり区画症候群(コンパートメント症候群)と呼ばれる、筋肉の区画内の圧迫により筋肉組織の循環障害や筋組織の壊死などを引き起こす可能性があるため、早めに治療を受けるようにしてください。 Ⅱ度 筋断裂のⅡ度は、筋腱移行部損傷型とも呼ばれ、筋肉や筋膜が部分的に断裂している状態です。 歩行は可能ですが、Ⅰ度に比べて困難な場合が多くあります。 この状態は切り傷や裂傷のような状態となっているため、まずは氷嚢などで患部にアイシングをするなど応急処置をして、適切な治療を受けることが重要です。 Ⅲ度 筋断裂のⅢ度は筋肉・筋膜が完全に断裂している状態で、外見でも患部が凹んでいることがわかるほど重症です。 痛みも非常に強く歩行に関してはほぼ不可能な状態で、手術が必要な場合があります。 筋断裂のⅢ度の場合、断裂した筋肉をつなぐ手術や、安静にしてリハビリを行う方法などがあります。 手術以外の手段であれば身体への負担も少ない再生医療もあり、組織の修復と再⽣を促すことにより、治療期間の⼤幅な短縮が期待できます。 筋断裂と肉離れの違い 筋断裂と肉離れの違いは以下の通りです。 肉離れ:筋肉の損傷範囲が部分的で微細な損傷のこと 筋断裂:筋肉・筋膜が完全に断裂している状態 重症度においては、Ⅰ度・Ⅱ度が肉離れの状態で、Ⅲ度で筋断裂の状態となります。 ただし、筋断裂と肉離れには明確な境界線はなく、一般的な総称として肉離れと呼ばれており、医学的に筋断裂や筋膜断裂と呼ばれています。 筋断裂の治療方法 筋断裂の治療方法については、筋断裂の度合いがⅠ度、Ⅱ度の場合は、安静にして保存療法、理学療法など正しい治療を受けることで、これまでと同じように患部を動かせるようになることが期待できます。 Ⅲ度の場合は、絶対安静となり患部以外のストレッチや筋力トレーニングを行います。 痛みが引いてきた段階で患部のストレッチ、筋力トレーニングに移行しますが、この期間も基本的に禁止です。 保存療法では注射療法や消炎鎮痛剤の内服が行われ、理学療法ではストレッチや筋力トレーニングなどリハビリが中心です。 Ⅲ度では手術も必要となるケースがありますが、身体への負担も少ない治療方法として再生医療もあります。 従来の治療に比べて早い方法、かつ後遺症や筋力の低下も出来る限り抑えたい方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 筋断裂の治療期間 筋断裂が起こった場合、スポーツ復帰までの治療期間はリハビリを終えるまでは以下が治療期間の目安になります。 Ⅰ度:1~2週間 Ⅱ度:3~6週間 Ⅲ度:2~3ヶ月程度 筋繊維が完全に断裂しているような重症の場合は上記以上に治療期間が必要になり、手術が必要になることもあります。 歩けるようになるまでも時間がかかるケースが多く、激しいスポーツへの復帰はリハビリを受けながら少しずつ目指していくことになります。 【まとめ】筋断裂が治らない場合は再生医療をご検討ください 筋断裂の度合いによる治療方法や復帰するまでの期間の目安や肉離れとの違いについて紹介しました。 筋断裂の度合いと症状について改めてまとめると以下の通りです。 度合い 状態 症状 Ⅰ度 筋繊維に微細な損傷がある状態 比較的軽症なもので、腫れや軽い圧痛などの症状が出る Ⅱ度 筋繊維の一部が断裂してしまっている状態 腫れ、圧痛、皮下出血などの症状が出る Ⅲ度 筋繊維が完全に断裂してしまっている状態 陥没した腫れ、強い圧痛、皮下出血などの症状が出る 筋断裂は初期対応が非常に重要ですが、完治しない内に無理に運動してしまうと、後遺症が残る可能性もあります。 また、筋断裂からの復帰手段として、現在では手術以外にも再生医療という選択肢もあります。 再⽣医療は、これまでの治療法にはなかった可能性を提供できる新しい医療分野です。 当院(リペアセルクリニック)では再生医療に関する無料相談も受け付けておりますので、ご興味がある方はご相談ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.12.09 -
- スポーツ医療
- 再生治療
筋断裂は、その名の通り筋線維が断裂を起こす疾患を指します。筋断裂からなる一部の状態は肉離れとも呼ばれます。 そんな筋断裂で注意すべきは後遺症です。適切な対処をしないと、長期にわたり痛みや動きの制限に悩まされることもあります。 本記事では、筋断裂の後遺症の症状と、その治療法についてお伝えします。 筋断裂による後遺症 筋断裂は深刻な筋肉の損傷であり、適切な治療と管理が行われない場合、長期的な影響を及ぼす可能性があります。 以下は、筋断裂による主な後遺症です。 コンパートメント症候群 骨化性筋炎 筋断裂による後遺症について解説します。 コンパートメント症候群 ふくらはぎには計4つ(前部・外部・浅後部・深後部)の区画された部屋のような部分があり、筋断裂による内出血で区画されたいずれかの部分に血液が溜まってしまいます。 区画内で血液が溜まってしまうとその中にある血管や神経が圧迫され、痛みやしびれなどの症状が出ます。 また、区画内の組織が強く圧迫された状態になると筋肉の壊死や神経障害を引き起こし、さまざまな機能障害の後遺症が残る可能性があります。 骨化性筋炎 骨化性筋炎とは、筋肉内に骨様組織が形成されることによって、腫れや痛み、関節の動きに制限がかかるなどの症状が出る疾患です。 筋断裂で内出血を起こし血液が溜まったところにカルシウムが沈着し、石灰化してしまうことが原因です。太ももの前側のように、骨に近い部位で筋断裂が起こった際に発生しやすい点が特徴です。 筋断裂による後遺症を防ぐために重要な「RICE処置」とは? RICE処置は、以下の頭文字を取った応急処置です。 Rest(安静) Icing(冷却) Compression(圧迫) Elevation(挙上) 後遺症を防ぐためには、外傷の応急処置を適切に行う必要があります。RICE処置が早ければ早いほど、ケガの早期回復が期待できます。 ただし、RICE処置はあくまで応急処置ですので、処置の後は必ず医療機関を受診して適切な治療を受けてください。 筋断裂による後遺症の治療方法 筋断裂による後遺症の治療方法を紹介します。 コンパートメント症候群の治療方法 骨化性筋炎の治療方法 後遺症によって治療法が異なります。 コンパートメント症候群の治療法 筋膜切開 必要に応じて高カリウム血症を治療 必要に応じて横紋筋融解症を治療 症状が軽減しない限り、筋膜切開が行われます。循環不全によって滞った血液の流れを元通りに戻す手術です。 治療が遅れると筋肉が壊死して、横紋筋融解症や高カリウム血症などの合併症により重症化する可能性があります。さらに放置すると命に関わる感染症を引き起こす場合があるため、早急な治療が必要です。 骨化性筋炎の治療法 骨化性筋炎は、症状の重さによって治療方法が異なります。主に以下の治療が行われます。 活動制限、電気療法などの保存療法 骨を除去する手術療法 保存療法での治療中は、足に負担をかけないために患部を固定します。 保存療法で症状の改善が見られない場合や、症状が進行している場合には手術が検討されるケースがあります。 筋断裂の早期回復を目指せる選択肢として「再生医療」をご検討ください 再生医療は、患者さま自身の細胞を用いた治療法で、拒否反応やアレルギーのリスクが低い治療法です。 患者さまの幹細胞を採取して加工し、投与するので入院・手術の必要がありません。 筋断裂の治療でお悩みの方や、スポーツに早期に復帰したい方は再生医療をご検討ください。 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療による治療の提供を行っています。 無料のメール相談、オンラインカウンセリングを承っているので、ぜひお気軽にご相談ください。 筋断裂の予防・再発防止のためにできること 筋断裂の後遺症を予防するには、応急処置が大切です。しかし、筋断裂そのものを予防することがさらに重要です。 筋断裂を予防するために、日ごろからストレッチを行い筋肉の柔軟性を確保しましょう。 ストレッチを行う際は、筋肉への負担が少ない「筋肉が縮みながら力を発揮する動き」が好ましいです。具体的には階段を上る、ダンベルを持ち上げるといった動作です。 反対にダンベルをゆっくり下ろす動作やスクワットでしゃがむ動作など「筋肉が伸びながら力を発揮する動き」は負荷が大きく筋損傷のリスクがあるため、慎重に行う必要があります。 筋肉が伸びている状態で大きな力が加わることで筋損傷を引き起こすケースが多いです。 日ごろの筋肉トレーニングやストレッチに加え、スポーツで使う筋肉を鍛えておきましょう。 筋断裂の後遺症に関するよくある質問 筋断裂の後遺症に関してのよくある質問を紹介します。 筋断裂と肉離れの違いは? 筋断裂の後遺症は治らない? 筋断裂やその後遺症に関してお悩みの方は参考にしてください。 筋断裂と肉離れの違いは? 筋断裂と肉離れは混同されがちですが、実際は程度が異なります。 筋断裂 筋肉の線維が完全に切れてしまう 肉離れ(筋挫傷) 筋肉の線維が部分的に損傷する 筋断裂は、筋肉の線維が完全に切れてしまう重度の損傷を指します。一方で肉離れは、筋肉の線維が部分的に損傷する状態で、軽度から中程度までさまざまです。 筋断裂は肉離れよりも重症度が高く、完全に回復するまでにより長い時間がかかります。また、後遺症のリスクも高くなります。肉離れでは、痛みや不快感はあるものの、通常は筋断裂ほど重症ではありません。 筋断裂の後遺症は治らない? 筋断裂の後遺症は、適切な治療とリハビリテーションによって多くの場合改善されます。しかし、完全に元の状態に戻るかどうかは、損傷の程度や部位・個人の回復力・治療の質によって異なります。 たとえば、コンパートメント症候群や骨化性筋炎などの重度の合併症では、早期の適切な治療が行われなかった場合、永続的な機能障害が残る可能性があります。 一方で、適切な治療とリハビリテーションを受けることで、多くの方が日常生活やスポーツ活動に復帰されています。 重要なのは専門医の指導の下で、個々の状況に応じた適切な治療計画を立て、忍耐強くリハビリテーションに取り組むことです。 【まとめ】筋断裂の後遺症を防ぐには初期対応が重要 筋断裂の後遺症を防ぐには、受傷直後の応急処置が大切です。痛みを軽減するだけでなく、ケガの早期回復にも効果が期待できます。 筋断裂の後遺症を残さないためにも、医療機関で適切に治療を受けることが大切です。 筋断裂の後遺症を予防するのも大切ですが、筋断裂そのものを防ぐために、スポーツ前の準備運動を欠かさず行いましょう。 スポーツによる筋・腱・靭帯の損傷には、再生医療という選択肢もあります。 再生医療について詳しく知りたい方や、治療を検討している方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2019.12.02 -
- 再生治療
- 足底腱膜炎
足底腱膜炎が重症化すると、日常生活に大きな影響を及ぼすほど痛みが強くなることがあります。 初期段階は我慢できるほどの軽い症状ですが、放置すると治療期間が長引く可能性があるため早期に治療を受けることが重要です。 特に6ヶ月以上痛みが続く場合は「難治性足底腱膜炎」と呼ばれる状態に進行することもあります。 この記事では、重症化した足底腱膜炎の症状と、さまざまな治療の選択肢について詳しく解説します。 早期の適切な対処が足の痛みからの解放への第一歩となるため、ぜひ最後までご覧ください。 重症化した足底腱膜炎の症状 足底腱膜炎(そくていけんまくえん)は、足の裏にある「足底腱膜」と呼ばれる組織に炎症が生じる疾患です。 主な症状として、踵(かかと)や足底部の痛みが生じます。 足底腱膜炎が軽症の場合 長時間立ちっぱなしになると足の裏にしびれや痛みが生じる 歩行やランニングで足が地面に着く際に痛みが生じる 特に朝起きた直後の最初の一歩で痛みを感じることが多い 足底腱膜炎が重症の場合 立ちっぱなしや動いている時に生じる痛みが激しくなる 立ったり動いたりしていなくても痛みが生じる 踵骨棘(しょうこつきょく)ができてさらに痛みが増す 踵骨棘(しょうこつきょく)とはかかとに痛みを伴うトゲです。 踵骨棘ができるほど重症化した場合、治療が難しくなり回復までの期間も長期化します。 また、保存療法では改善が見られない場合、足底腱膜を切離する手術や骨棘を切除する手術が検討されることがあります。 重症・慢性化すると「難治性足底腱膜炎」と呼ばれる 足底腱膜炎が、重症・慢性化して6ヶ月以上痛みが続く場合は「難治性足底腱膜炎」と呼ばれる状態になります。 多くの足底腱膜炎は適切な治療を受けることで6ヶ月程度で回復するケースがほとんどです。 しかし、難治性足底腱膜炎の状態では治療に1年以上、時には数年かかることもあり、日常生活に大きな支障をきたします。 難治性足底腱膜炎に進行する主な原因は以下の通りです。 初期治療の遅れや不適切な治療 過度な足への負担 扁平足などの足の構造的問題 体重増加 難治性足底腱膜炎に進行した場合は、体外衝撃波治療やPRP療法、手術療法などの専門的治療が必要になることが多いため、早期に専門医を受診することが重要です。 足底腱膜炎が重症化してしまう原因 足底腱膜(足の裏)の過剰な負担が足底腱膜炎の重症化を招く原因です。足底腱膜の負担が増すと、ダメージが蓄積されて炎症反応が起こります。 具体例を以下にまとめました。 加齢とともに足底腱膜炎の機能が低下する 増加した体重が足の裏に負担をかける ふくらはぎやアキレス腱の柔軟性が低い 足の裏のアーチが崩れていて足底腱膜が適切に機能しない 痛みを我慢して激しい運動や長時間の立ち仕事をする 体質や年齢、日常の過ごし方によって足底腱膜炎が重症化してしまう可能性があります。 重症化する前に足底腱膜炎の悪化を防ぐポイント 足底腱膜炎は早期に適切なケアを行うことで、重症化や慢性化を防ぐことができます。 症状が軽いうちにこれらのポイントを実践することで、痛みの悪化を防ぎ、早期回復を目指せます。 長時間の負荷は避ける 足底腱膜炎の主な原因は、足底腱膜への過度な負担です。 足への負担を減らすために以下を意識しましょう。 こまめに休憩を取り、足を休める時間を作る 軽くストレッチしてから動き始める 運動量や運動強度を一時的に調整する 痛みを感じたらすぐに休み、無理をしない 特に立ち仕事やウォーキング、ランニングなどで長時間足に負担をかけると、炎症が悪化する恐れがあります。 症状がある場合は無理をせず、足底腱膜への負担を減らしましょう。 サポーターやインソールで負荷を軽減する 適切なサポーターやインソールの使用は、足底腱膜への負担を大幅に軽減します。 足底腱膜炎専用のサポーターで踵部分をしっかり固定する 医療機関で保険適用のオーダーメイドインソールを作成する クッション性の高い靴を選び、衝撃を吸収する 医師の診察・処方により、健康保険が適用される医療用オーダーメイドインソールが作製できます。 専用機器で足の重心バランスを測定し、個人の足形や症状に合わせて作られるため、既製品より効果的です。 インソールを取り外せる靴であれば複数の靴で使用可能ですが、効果を最大限に発揮するには適切なサイズの靴選びが重要です。 ストレッチや筋力トレーニングを行う 足底腱膜や周辺筋肉の柔軟性を高め、筋力を強化することは、足底腱膜炎の予防と改善に効果的です。 朝起きる前のふくらはぎと足底腱膜のストレッチ タオルギャザー(足の指でタオルをたぐり寄せる運動) 足底腱膜を伸ばすストレッチ(足の指を手で反らせる) これらのストレッチを毎日継続することで、足底腱膜の柔軟性を高められます。痛みがある場合は無理をせず、痛みの出ない範囲で行うことが大切です。 ただし、ストレッチは根本的な治療につながらないため、早めに専門医に相談することをおすすめします。 重症化した足底腱膜炎の治療方法 足底腱膜炎が軽度である場合は、ストレッチやインソール、テーピングなどの保存療法があります。 しかし、重症化すると保存療法だけでは十分な治療に繋がりません。 そこでこの項目では、重症化した足底腱膜炎の治療法にフォーカスして紹介します。 体外衝撃波疼痛治療 ステロイド注射 手術 再生医療 それぞれの治療法には特徴や適応があるため、症状の程度や患者さまの状態に合わせて適切な方法を選択することが重要です。 本章では、各治療法について詳しく解説します。 体外衝撃波疼痛治療 足底腱膜炎に対する体外衝撃波治療は、体への負担が少ない治療法です。この治療法では音波の一種である衝撃波を患部に照射し、組織修復を促進します。 体外衝撃波治療には、以下の特徴があります。 手術に比べて体への負担が少ない 痛みを感知する神経に作用し疼痛を緩和 血流促進効果により組織の自然修復を促進 主に重症化・慢性化した足底腱膜炎に有効 高齢者や手術リスクの高い方にも適応可能 日帰り治療で可能 慢性化した足底腱膜炎に対して、手術せずに治療ができます。 ステロイド注射 重症化した足底腱膜炎の治療には、ステロイド注射が有効な場合があります。ステロイドはアレルギー反応や炎症を抑えられる薬です。 患部に注射して痛みを和らげる効果がありますが、副作用により処置できる回数が限られています。 考えられる副作用は、以下の通りです。 だんだん効果が感じられなくなる かかとの皮下脂肪が傷つく 筋膜が損傷する また、足の裏は敏感なため処置の際に大きな痛みを感じやすい部位です。慎重に検討しましょう。 手術 ストレッチやインソールなどの保存療法を半年から3年程度行っても効果がない方や、日常生活で支障をきたしている方には手術が検討されます。 主な手術内容は、以下の通りです。 足底腱膜が炎症したり損傷したりして厚くなっている場所を切り取る 腱の移植や部分的に切れ目を入れて足底腱膜を延長する 足底腱膜や骨棘(こつきょく)の切除を目的とした手術がありますが、成功率は高くないとされているため、留意しておく必要があります。 再生医療 重症化した足底腱膜炎の治療には、再生医療という選択肢があります。 再生医療は、患者さま自身の細胞を活用し、損傷した組織の修復・再生を促す治療方法です。 自己由来の細胞を利用するため、拒絶反応のリスクが低い 幹細胞やPRP(多血小板血漿)などの治療法がある 損傷した足底腱膜の組織修復を促進する可能性がある 治療を受けられる医療機関は限られている 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療を提供しています。興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。 【まとめ】足底腱膜炎の重症化を未然に防ごう 足底腱膜炎が重症化すると、安静時の痛みや踵骨棘の形成など深刻な症状が現れます。 治療法としては体外衝撃波治療や再生医療など、手術以外も選択肢となり、患者さまの状態に合わせた方法があります。 足底腱膜炎の重症化を防ぐには、早期対応が何より重要です。足の裏やかかとに痛みを感じたら無理をせず、適切な休息とケアを心がけましょう。 過度な負担を避け、サポーターやインソールの活用、定期的なストレッチなど予防策を実践することで重症化リスクを減らせます。 足底腱膜炎でお悩みの方は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。無料のメール相談やオンラインカウンセリングで、再生医療についての疑問にお答えします。
2019.12.01 -
- 再生治療
- 変形性股関節症
- 股関節
変形性股関節症を発症したら仕事を辞めるべき?と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 身体を使う仕事は、股関節に大きな負荷がかかりやすく、仕事を続けることで重症化するリスクがあります。 変形性股関節症は重症化すれば働くことが困難になり、結果的に「仕事を辞めなければいけない」ということにもなりかねません。 本記事では、変形性股関節症の症状や治療法、仕事を辞めても復職できる人の特徴を詳しく解説します。 変形性股関節症で仕事を辞めても、しっかりと治療を行えば復職できる可能性があります。 変形性股関節症の症状が出たら早めに治療を開始し、仕事への早期復帰を目指しましょう。 変形性股関節症とは? 変形性股関節症とは、身体を支えたり動かしたりする役割を担う股関節の軟骨が擦り減り、痛みが出現する疾患です。 中高年以上の女性に好発する疾患ですが、小児期の発育性股関節形成不全が原因となる場合もあり、若い方でも発症する可能性があります。 変形性股関節症は進行性の病気のため、軽症のうちに治療を開始し、症状の悪化を防ぎましょう。 変形性股関節症の原因 変形性股関節症の原因は、先天性のものから後天的なものまで多岐にわたり、それぞれが股関節に負担をかけたり軟骨を損傷する原因となります。 変形性股関節症の原因の多くは股関節の形成不全ですが、加齢による身体の変化やケガによる股関節の変形も発症原因であるため、年齢問わず注意が必要です。 変形性股関節症の症状 変形性股関節症では、股関節の軟骨が擦り減ることで、日常生活のさまざまな動作に支障をきたします。 変形性股関節症の症状は、以下のとおりです。 変形性股関節症の初期は、太ももの付け根やおしりなどに違和感や痛みが出現します。 症状を治療せずに放置していると、変形性股関節症が悪化していき、歩行が困難になったり、安静時にも痛みが出現したりします。 変形性股関節症の症状は日常生活に支障をきたす恐れがあるため、早期から治療を開始するのが大切です。 変形性股関節症の診断方法 変形性股関節症は、問診や診察、単純X線(レントゲン)写真で診断します。 正常な股関節 骨盤と大腿骨の間にすき間がある 大腿骨の関節部分は丸い形をしており、上部は骨盤に覆われている 変形性股関節症 骨盤と大腿骨のすき間が狭くなる 骨盤に覆われている面積が狭くなっている 軟骨下骨が硬くなる 症状が進行すると、関節周囲にトゲのような骨組織や骨嚢胞(こつのうほう)と呼ばれる骨の空洞ができる 変形性股関節症になると、股関節の可動域も制限される可能性があります。 変形性股関節症で仕事を辞める選択肢を取る理由とは? 変形性股関節症で仕事を辞める選択肢を取る人が多い理由は、仕事や作業が股関節へ与える負担が大きいからです。 立ち仕事の方やしゃがんだり、中腰での作業が多い方は、変形性股関節症を発症するリスクが高まるだけでなく、症状を悪化させる可能性もあります。 また、デスクワークなど長時間座りっぱなしになりやすい仕事も、股関節への負担が大きいです。 そのため、仕事を辞めて治療やリハビリに専念することを選択する方もいます。 仕事を辞めるべきか考える際は、症状の程度や治療の見通し、職場の理解やサポート体制など、さまざまな要素を検討することが重要です。 まずは医師と相談し、適切な治療を受けつつ、自分に合った働き方を模索しましょう。 変形性股関節症を治療する方法 変形性股関節症の治療方法は、以下の4つがあります。 変形性股関節症は症状の程度に応じて治療法が異なります。 早期に医療機関を受診して適切な治療を受けることで、症状の悪化を防ぎながら日常生活や仕事を続ける道が見えてくるかもしれません。 薬物療法 変形性股関節症の治療法の1つは、薬物療法です。変形性股関節症の薬物療法では、内服薬や外用薬、坐薬などの鎮痛剤を使用し、炎症や痛みのコントロールを行います。 鎮痛剤を使っても痛みのコントロールが難しい場合は、薬の種類を変更したり、ほかの治療法を検討したりします。 運動療法 変形性股関節症の症状を軽減する治療法に、運動療法があります。 股関節は骨盤と大腿骨で構成されるため、周りの筋肉を鍛えて力をつけたり、股関節の柔軟性を高めることで、症状の改善や進行を遅らせる可能性が高まります。 変形性股関節症の方は、無理のない範囲で以下の動きを行いましょう。 股関節周りの筋肉は、足を動かすことで鍛えられます。足を前に出す動作は、膝を伸ばして行うとより強い負荷で運動できます。 トレーニングをする際は転倒や上半身のブレをなくすために、手すりを使用しましょう。 手術療法 変形性股関節症が進行し、薬物療法や運動療法で疼痛のコントロールが難しいときは、手術療法が検討される場合もあります。 初期の段階では骨同士がぶつからないように、骨の一部を切り取る術式が一般的です。 関節の変形が進んでいる進行期や末期は、人工股関節置換術という手術で擦り減った関節を人工関節に置き換えます。 術後は痛みが著しく緩和しますが、仕事に復帰するには、しっかりとリハビリを行う必要があります。 再生医療 再生医療は、痛みの緩和が見込めるだけでなく、擦り減った関節軟骨の修復も期待できます。 痛みを我慢しながら仕事を続けるのは大変なことです。 手術となると入院のために仕事を休む必要があり、術後も復帰までに時間がかかる可能性があります。 再生医療は患者さま自身の幹細胞を股関節に注入し、傷ついた軟骨の再生を促す治療法で、入院や手術が不要です。 変形性股関節症の痛みにお悩みの方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 変形性股関節症で仕事を辞めても復職できる人の特徴 変形性股関節症で仕事を辞めても復職できる人は、以下の3つの特徴があります。 変形性股関節症は、股関節への負担が大きいと症状が悪化する恐れがあります。 症状が落ち着くまで安静にしていたり、治療期間が長引いたりしている場合は、股関節周辺の筋力が低下してちょっとした動作でも負荷がかかりやすくなってしまいます。 症状の程度に合わせて適切な治療を受け、無理のない範囲で仕事への復帰を目指すことが大切です。 復職後の業務内容が肉体労働ではない 変形性股関節症で仕事を辞めても、適切な治療を受け、復職後の業務内容が肉体労働でない場合は、仕事に復帰できる可能性が高いです。 座り仕事や事務仕事などのデスクワークであれば、変形性股関節症の症状が出現していても無理なく仕事を続けられるでしょう。 しかし、業務内容が肉体労働であっても職場復帰できないわけではありません。 肉体労働は股関節への負荷が大きいため、職場復帰する場合は変形性股関節症が悪化や再発しないように注意しながら仕事しましょう。 リハビリ期間が長く筋力もついている 変形性股関節症のリハビリ期間が長く、筋力もついている場合は、辞めていた仕事にも復帰できる可能性があります。 変形性股関節症のリハビリでは、仕事や日常生活での動きを想定して、股関節への負担が少ない動き方を練習します。 リハビリ期間が長ければ、日常生活動作で使用する部位の筋力を効率良く上げられ、復職した際も股関節への負担が少なく身体を動かせるでしょう。 再生医療による治療を受けている 変形性股関節症で仕事を辞めても、再生医療による治療を受けていれば、復職できる可能性があります。 再生医療は入院や手術を必要としない治療法で、治療期間の短縮を目指せるのがメリットです。 再生医療は手術の場合と異なり、長期間の入院がないため、早期の職場復帰が見込めます。 【まとめ】変形性股関節症で仕事を辞めても職場復帰できる 変形性股関節症で仕事を辞めても、職場復帰できる可能性はあります。 変形性股関節症は症状が進行するにつれ、関節が擦り減り痛みが増強する疾患です。 立ち仕事や重い物を持つ仕事に就いている方は、変形性股関節症の症状が悪化しやすいため注意が必要です。 「痛みがつらいけれど手術や入院のために休みがとれない」「手術は避けたい」という方は、痛みの緩和が期待できる再生医療を検討しましょう。 再生医療による治療は、身体への負担が少ないだけでなく、職場への早期復帰も見込めます。 変形性股関節症の治療に再生医療をお考えの方は、まずはお気軽に当院(リペアセルクリニック)までご相談ください。
2019.11.29 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 再生治療
介護職はやりがいのある仕事な一方で、体を使う仕事が多いためさまざまな部分に痛みが出る可能性があります。 たとえば、膝の痛みである変形性膝関節症に悩む人も多いのではないでしょうか。 今回は膝の痛みを引き起こす変形性膝関節症に介護職が多い理由や治療法について詳しく解説します。 この記事を読むとわかること 介護職に変形性膝関節症が多い理由 変形性膝関節症の症状や治療法、対処法 介護職に多い変形性膝関節症とは? 変形性膝関節症とは、膝の軟骨がすり減ることで起こる痛みを伴う疾患で、長時間の立ち仕事や中腰姿勢が多い介護職では発症リスクが高いことが知られています。 膝関節は大腿骨と腓骨、膝蓋骨でできており、軟骨がクッションの役割を果たしています。軟骨が膝の負荷の軽減や関節の滑らかな動きに役立っているのです。 しかし加齢や肥満、過度の負荷によって軟骨がすり減ると膝への負荷が大きくなり痛みが生じます。軟骨がすり減るために骨同士がぶつかるようになり、膝関節の変形につながります。 なぜ介護職に変形性膝関節症が多いのか? 介護職に変形性膝関節症が多い理由は、利用者の介助時に必要な中腰姿勢や膝の曲げ伸ばしによる関節への負担にあります。 日常的な介助動作で膝に負担がかかり続けることで、膝の軟骨が徐々に摩耗し、変形性膝関節症を引き起こすリスクが高まる傾向にあります。 この症状は日頃の膝の使い方によって少しずつ進行していくため、予防や対策が重要です。 介護職は膝関節に負担がかかる職業 介護職は利用者の体を抱えたり、中腰の姿勢になったりと膝への負担の大きい仕事をしています。 とくに下記の動作は膝に負担がかかりやすいため、注意が必要です。 介護職で膝に負担がかかりやすい動作 離床介助の際に利用者の体を抱える 入浴や排泄の介助の際に中腰になる 介護職は仕事中に膝の曲げ伸ばしをする機会が多く、膝関節への過度な負荷から若くても変形性膝関節症になるリスクがあります。 変形性膝関節症の症状 変形性膝関節症とは日々の動作で膝関節の軟骨がすり減り、膝に痛みが現れる病気です。 主な症状は下記を下記の通りです。 変形性膝関節症の主な症状 初期症状・・・膝が曲げにくい、鈍い痛みがある 中期症状・・・膝の腫れが見られ、階段の上り下りやしゃがみが困難になる 末期症状・・・曲げる、歩くなどの日常生活が難しくなる 膝の痛みにお悩みの方は、自分がどの段階なのか確認してみましょう。 初期の段階では、歩き始めや立ち上がるときなど動き初めに痛みが生じます。痛みが軽い場合もあり、膝を動かさなければ痛みがないので症状を見逃してしまいがちです。 進行していくと階段の上り下りで痛みが出たり、膝が腫れたり水が溜まったりします。さらに症状が進むと安静にしていても痛みが出てきてしまいます。 日常生活が難しくなるほど悪化する前に、早めに医療機関を受診しましょう。 介護職が悩む変形膝関節症の治療法とは 膝に痛みを抱えながら介護の仕事を続けることは、大きな負担となります。そこで、変形性膝関節症の治療法について紹介します。 薬物療法 症状が軽度~中等程度であれば、痛み止めや湿布薬など薬を使って炎症を和らげます。 急な腫れには湿布の利用も効果的です。 注射 注射は変形性膝関節症の初期から治療が可能で、症状によって2種類を使い分けます。具体的な注射の種類は以下の通りです。 変形性膝関節症の治療として使用される注射 ヒアルロン酸・・・・痛みに応じて定期的に摂取し、膝関節の摩耗を防ぐ。 ステロイド・・・・・強い炎症の反応や痛みを抑えられるが打てる回数に限りがある。 どちらも膝関節に注射して炎症を抑える働きがあります。 サポーター サポーターは、膝周辺の筋肉や靭帯を支えて動きを制限することで、膝の痛みを和らげる効果が期待できます。変形性膝関節症の症状がある場合は、日常生活や仕事で膝にかかる負担を減らし、症状の悪化を防ぐのに有効です。 サポーターは症状が軽度の方から使用できますが、着用しても膝の痛みが強い場合は医療機関の受診を検討してみましょう。 手術 変形性膝関節症が進行し、薬物療法やサポーターで改善が見られない場合は、手術による治療が考えられます。 手術内容としては、変形した骨や軟骨の一部を取り除く骨切り術や、人工関節を膝に埋め込む人工膝関節置換術などが代表的です。 膝が痛む際の対処法 介護職の方が変形性膝関節症によって膝が痛む場合は、痛みが収まるまで安静にして膝を冷やしましょう。 具体的には、痛くない範囲で膝を動かします。また、冷やす際には氷や保冷剤を入れたビニール袋をタオルに包んで1日3回、15分程度膝に当てましょう。 少しずつ炎症が和らぎ、腫れや痛みが落ち着いてきます。 変形性膝関節症の治療に再生医療という選択もある【休養がとれない介護職の方必見!】 近年、変形性膝関節症の治療で薬物療法や注射で効果が実感できず、手術をためらう方への新しい選択肢として再生医療が注目されています。 再生医療のメリットは以下の通りです。 再生医療のメリット 手術不要なので長い期間仕事を休む必要がない 体の負担が少ない 早期回復が期待できるので早く仕事に復帰できる 変形性膝関節症に行われる再生医療には2種類あります。 1つ目は自身の脂肪から採取した幹細胞を膝関節に注入する方法です。幹細胞が傷ついた軟骨を修復して痛みや炎症を抑える効果があります。 2つ目は自身の血液からとれる多血小板血漿を膝関節に注射します。血小板は止血作用があることで知られていますが、血小板が放出する成長因子が膝関節の傷ついた組織を修復し痛みを軽減させます。 手術以外の選択肢を探している方は、膝の痛みを根本から解決できる再生医療を検討してみてください。 介護職に多い変形性膝関節症のまとめ 介護職の方が悩む膝の痛みの原因として多いのが、変形性膝関節症です。 軽度の症状であれば痛み止めの内服や湿布薬で対処できます。しかし、症状が進行すると強い痛みが生じて、介護の仕事が困難になります。 そんな変形性膝関節症の治療法として、再生医療が注目されています。薬やサポーターなどでの対処が難しく、膝の痛みに悩んでいる方には、再生医療による治療も選択肢の1つです。 再生医療は、一般的な病院やクリニックで受けることはできません。当院は厚生労働省から認可を受けた再生医療専門院です。 治療についての疑問や気になる点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
2019.11.27 -
- 手
- 再生治療
「ダンベルを使った筋トレで手首が痛い」 「筋トレは休んだ方が良いの?」 ダンベルを使用した筋トレは手首に負担がかかりやすいため、フォームやダンベル選びによっては手首に痛みが伴う場合があります。 手首の組織が損傷したり、炎症を起こしていたりする可能性があるので筋トレを休むのがおすすめです。 筋トレを休みたくない場合は、サポーターの使用やアイシングなどで手首をケアしながら無理のない範囲で行いましょう。 今回の記事では、手首が痛くても筋トレを休みたくない際の工夫や筋トレ後に手首が痛む原因を紹介します。 この記事をよむとわかること 筋トレ後に手首が痛む原因 手首を痛めない正しい筋トレ方法 手首が痛いけど筋トレを休みたくないときはどうすれば良い? 痛みがあるときは無理せず休むのが一番ですが、それでも筋トレを休みたくない方もいるはずです。 筋トレを継続したい方は、以下のような方法を試してみるのも一つの手です。 手首が痛くても筋トレする際のアイデア 手首に負担が少ないトレーニング種目を選ぶ リストラップやサポーターを使用する 手首を使わないトレーニングに集中 ストレッチとアイシングで手首のケアをする 手首の様子をみながら無理のない範囲で行いましょう。 手首の痛みが悪化しないように筋トレを休むのも大切 筋トレをしていて手首に違和感があったり痛みが生じたりしたときは、筋トレを中断して安静にするのが大切です。 無理をして痛みが悪化すると、長期間筋トレができず、筋力が低下してしまう恐れがあります。まずはしっかり休んで痛みを治し、その後で筋トレを再開する方が効率的に筋力を維持できます。 筋トレ後に手首が痛む原因は? 筋トレ後に手首が痛む原因を紹介します。 筋トレ後に手首が痛む原因 TFCC損傷 腱鞘炎 手根管症候群 それでは、一つずつ紹介します。 TFCC損傷 ※画像あります TFCC損傷は、TFCC(三角線維軟骨複合体)が損傷して炎症を起こしたり、痛みを感じたりする病気です。TFCCは小指側の手首にあり、軟骨や腱などで構成されています。 主な原因は手首の酷使や転倒が挙げられます。とくに、ダンベルを小指側に傾けて持つとTFCCの負担が増す傾向にあるので、筋トレの際は注意しましょう。 TFCC損傷の症状は下記の通りです。 TFCCの症状 手首の小指側が痛む タオルを絞ったり、ドアノブを捻る動作をすると痛む 動作の開始時に手が抜けるような感覚がある 悪化すると、安静時にも痛みがある 症状が悪化し手術になった場合は3〜4カ月の間、手首に負担がかかる動作は中止する必要があります。筋トレを続けたい方は、重症化する前に医療機関の受診がおすすめです。 腱鞘炎 ※画像あります 腱鞘炎は、以下の組織に炎症が起こった状態を指します。 腱鞘炎で炎症している組織 腱・・・筋肉と骨をくっつけている部分 腱鞘・・腱が通るトンネル状の組織 主な原因は、手首や指の使いすぎです。手首の腱鞘炎では、親指の使いすぎによるドケルバン病や小指側に炎症が起こる尺側手根伸筋炎が考えられます。 腱隨炎の症状を下記にまとめました。 病名 炎症部位 症状 ドケルバン病 親指側 親指を広げたり力を入れると親指側の手首が痛む 持った際に手首に痛みを感じる 親指側の手首が腫れる 尺側手根伸筋炎 小指側 手首を回すと痛む 手を伸ばすと痛む 手首の小指側が腫れる 手首の痛みが気になる方は、手首をかえす動作は控えるようにしましょう。 手根管症候群 ※画像あります 手根管症候群とは、手首の手根管の中にある腱や神経が圧迫したり、神経がこすれたりして痛みやしびれを感じる病気です。とくに、手首を曲げたり反らしたりする際に手根管の内部で摩擦が生じます。 手根管症候群の症状を以下にまとめました。 手根管症候群の症状 手を振ると痛みが和らぐ しびれやピリピリした感じがする 明け方に強く痛む 初期は人差し指と中指が痛む 症状が進むと親指、人差し指、中指、薬指が痛みOKサインができない 手首の使いすぎが原因なので、ダンベルを使った筋トレでは手首を曲げないように注意しましょう。 手首を痛めないために正しい筋トレ方法 手首を痛めないための筋トレは下記の通りです。 手首を痛めない筋トレ方法 フォームを整える 重量や負荷は徐々に上げる セット回数を減らす とくに、フォームは重要で、ダンベルを握る位置や手首の角度に注意しましょう。 ダンベルを持って手首を曲げ伸ばししたり、小指側に傾けて持ったりすると負担が増してしまいます。自己流で筋トレをするのではなく、トレーナーなど専門家のアドバイスを受けるのもおすすめです。 安静時も手首の痛みが治まらない際は早急に受診しよう 手首に違和感や痛みがあるときは筋トレを休むようにしましょう。長期的に見れば無理して痛みが悪化するより、休んで痛みの原因を治した方が筋肉を維持しやすいと考えられます。 とくに、筋トレやジム通いなどを始めたばかりの人は、無理をしてしまいがちなので注意してください。 安静にしても手首の違和感や痛みが引かない場合は、無理をせず医療機関を受診しましょう。 手首の痛みに対しては、再生医療による治療も選択肢のひとつです。痛みで日常生活に支障が出る方や筋トレの早い復帰がご希望の方は、当院へお気軽にご相談ください。
2019.11.26 -
- 腰
- 再生治療
腰痛が原因で保育士を辞める?理想と現実、腰痛は早期治療と予防が大切 子供が好きで、無邪気・無垢な子供達と関りが持てる保育士さんを目指され、憧れを手にしたにも関わらず、理想と現実に戸惑われる方が多いと聞きます。実は、子どものお世話はとても重労働です。 毎日のお世話で身体に疲労がたまり、中でも慢性的な腰痛に悩まされている保育士さんがおられます。せっかく憧れの職業に付いたのにと思わないでください。この腰痛が原因で辞めたい、転職を考えている保育士までおられるほど真剣な悩みなのです。 もちろん身体が辛くても子供が好きで、できれば保育士の仕事を諦めたくないという方もおられるでしょう。そこで腰痛がひどい保育士さんは、我慢して仕事をつづけるべきか、辞めて転職すべきか、この対策を探りました! 転職を考えるほど腰痛に悩まされることになった 腰に一番負担をかける姿勢は「中腰」です。保育士さんの場合、子どもと目線を合わせたり、おむつを替えたりする時に中腰の姿勢になりますよね。また、乳幼児は抱っこが必要ですし、動くようになってくると「おんぶ」や「抱っこ」をせがんできて、保育士の周りには子どもがまとわりついてきます。 そして、子どもの予期せぬ行動によって急に腰に痛みを感じたり、日ごろの疲れが筋肉にたまり腰を痛めてしまうケースが後を絶ちません。ただでさえ大変な仕事であるのに、腰痛を抱えたままでは保育士を続けられず、転職を考える方も少なくありません。 保育士さんの腰痛は「ストレス」が原因の場合がある 保育士さんは、子どもの世話によって腰に負担がかかるため腰痛を発症する確率が高いのは確かです。しかし、「ストレス」が原因で腰痛が起こっていることもあるのです。そのため、神経の安定剤や抗うつ剤で症状が改善することがあります。 腰痛の原因になるほどのストレスを感じるのは職場のせいなのか、仕事の特性なのか、そこはその個人でしか分かりませんが、いずれにしろ転職を考えた方がよいと思う保育士さんがいても不思議ではありません。 転職を考えるより腰痛を予防する意識を持とう 子どもの世話は大変ですが、喜びや発見が多い仕事でもあり、腰痛があっても保育士さんを続けたい!と思う方もいらっしゃると思います。しかし、痛みが重症化してしまうと、やはり保育士さんの仕事を続けることが難しいと考えるようになるかもません。 ただ腰痛が原因なら、その対策を普段から意識して取っておくことがお勧めです。例えば朝晩に腰痛体操などを積極的に行うなど予防する意識を持ちましょう。それでも腰痛を発症したら、痛みが軽度のうちに治せれば問題は無くなります。 保育士を続けたい!腰痛を改善する最新の治療法 近年、再生医療による関節の治療に注目が集まっています。再生医療とは、自分の幹細胞や血液中の血小板を取り出し培養、組織などの修復機能が高まった幹細胞や血小板をダメージ部に注入して自然治癒させる方法です。 関節への再生医療は、効果が出るのが早いこと、アレルギーや拒絶反応がなく安全性が高いことから、スポーツ医療で注目を集めています。この再生医療によって腰痛治療をすることができれば、腰痛が出ても安心。転職も考えなくてよくなりそうですね。 まとめ・腰痛が原因で保育士を辞める?理想と現実、腰痛は早期治療と予防が大切 「保育士の仕事が好きだから、腰痛があっても転職したくない」理想と現実のはざまで悩まれる保育士さんも多いことでしょう。腰痛は早期治療が大切です。放置することなく違和感を感じたら医療機関で適切な治療やアドバイスを受けるようにしましょう。 また、そうなる前の予防にも努めるべきです。体操やストレッチを効果的に取り入れてみてください。 痛みが酷い場合は、休む選択肢のありだと思います。まずは、予防する意識が大切!立ちあがり方や、かがみ方などの腰に負担が掛かりにくい方法を知って実践し、腰痛体操なども面倒がらずに取り入れましょう。どうしてもの場合は再生医療もあります。 せっかくの夢を手放さない前向きな気持ちで立ち向かいたいものですね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.11.25 -
- 再生治療
- 手
TFCC損傷は、ドアノブを回すときや手首を振る動作などで痛みを伴う病気です。 痛みに悩み、湿布で対応している方も多いのではないでしょうか。 本記事では、TFCC損傷に効果的な湿布の貼り方やセルフケアを紹介します。 TFCC損傷の治療ができる再生医療も紹介しているので、参考にしてみてください。 TFCC損傷における湿布の貼り方 TFCC損傷における湿布の貼り方は湿布をX字型に切り、交差する中央部分が痛む部分にあたるように貼ります。 さらに、包帯やテーピングで湿布を覆うように固定しましょう。 TFCC損傷は手首の小指側に炎症を起こしています。 手首は普段からよく動かす部位であることから、上手に湿布を貼らないとすぐに剥がれてしまいます。そのため湿布の切り方を工夫した上で、包帯やテーピングで湿布を覆うように固定するのがコツです。 【注意】湿布は治療期間を長引かせることもある 湿布はTFCC損傷の急場の対応として有効ですが、治療を長引かせる場合があります。 治療が長引く理由を以下にまとめました。 湿布は痛みに対して補助的に利用されるため、根本的な解決にはつながりません。 痛みが和らぐことで安心し、完治しないまま放置してしまう可能性があるため、治療期間が長引く危険性があります。 TFCC損傷は外傷がないので油断は禁物です。日常生活やスポーツなどが原因で手首の痛みや違和感が生じた場合は、整形外科をはじめとする専門医の診断を受けましょう。 当院のコラムではTFCC損傷が悪化した場合についてまとめています。詳しく知りたい方はご覧ください。 TFCC損傷とは TFCC損傷とは、手首の小指側にある関節の疾患です。手首の三角線維軟骨複合体と呼ばれる軟部組織が損傷し発症します。 TFCC(三角繊維軟骨複合体)は、橈骨と尺骨の間を結ぶ靭帯や腱、軟骨などの組織からなります。 手首の関節を安定させ、手首の衝撃を和らげるクッションの役割を果たす組織です。 TFCC損傷の原因や症状をまとめたので、順番にみていきましょう。 TFCC損傷の原因 TFCC損傷の原因は、急性外傷と慢性的負担によって引き起こされます。 主な原因 急性外傷 交通事故 転倒 スポーツによる損傷 慢性的負担 手首の過度な使用や負担 手首を使う動作のよるダメージの蓄積 また、以下の行為を日常的におこなっている方はTCFF損傷の発症リスクが高いです。手首に違和感を感じたら早期に医療機関を受診しましょう。 TCFF損傷が起こりやすい場面 日常生活 ドアノブをひねる 料理中スマートフォン PCの操作 スポーツ 野球のバッティング ゴルフのスイング テニスやバドミントンのラケット操作 TFCC損傷の症状 TFCC損傷の主な症状は以下の通りです。 たとえば、日常生活でドアノブを捻る・料理で鍋を持ち上げる・包丁を使うなどの日常的な行為で症状が出たり、ラケットやバットを使ったスイングなどのスポーツによる損傷は鋭い痛みが発生したりします。 TFCC損傷のセルフケア TFCC損傷における湿布以外のセルフケア方法を紹介します。 まずは、損傷した部分を安静にするのが大切です。 サポーターやテーピングで手首の固定からはじめてみましょう。サポーターやテーピングは、ドラッグストアやインターネット通販などで購入できます。 また、肘や肩を酷使して筋肉が硬くなってしまうと、手首に負担がかかりやすくなります。そこでおすすめしたいのが、肘や肩のマッサージ・ストレッチです。 肘や肩付近の皮膚を軽くつまんで皮膚が硬くなっている部分があったら、そのあたりの筋肉をほぐしていきましょう。 TFCC損傷の予防にはテーピングが効果的 テーピングで手首を固定し負担を減らすと、TFCC損傷の予防効果が期待できます。 テーピングは、TFCC損傷が発症した直後の炎症期や、症状が安定に向かう回復期に使用されます。 しかし、テーピングの予防効果については限定的であり、完全に損傷を防ぐことは難しい点にはご留意ください。 実際にテーピングを使用する際は、使用が可能かどうかや巻き方について医師に相談しましょう。 以下の記事では、TFCC損傷のテーピングについて解説しているので、参考にしてください。 TFCC損傷は再生医療で治療できる 予防が難しいとされるTFCC損傷は再生医療で治療が可能です。 当院では、再生医療によるTFCC損傷の治療を行っています。 再生医療とは、幹細胞と呼ばれる骨や筋肉などに再生する性質がある細胞を使った治療です。 TFCC損傷の根本的な治療や再発を予防する効果が期待できます。 慢性化したTFCC損傷の痛みにお悩みの方やスポーツに早く復帰したいとお考えの方におすすめです。 TFCC損傷の痛みに悩む方からよくある質問 TFCC損傷で悩む方々からはさまざまな質問がよせられます。 この項目では、とくに多い4つの質問に対して回答していきます。 TFCC損傷の改善に役立ててみてください。 TFCC損傷に効果的な湿布薬は? TFCC損傷に効果的な湿布薬は、痛みを緩和する成分が含まれているタイプです。 痛みや炎症が起きているときは、プロスタグランジンが分泌されています。このプロスタグランジンの生成を抑える機能をもつ成分が含まれているとTFCC損傷の痛みに有効です。 下記の成分が含まれている湿布薬を選びましょう。 ドラッグストアやインターネット通販でも手に入るので探してみてください。 TFCC損傷に効果的なサポーターは? 手首のサポーターは、ハードタイプとソフトタイプにわかれています。 症状や使用する場面に合わせて選んでみましょう。 サポーターは締め付けすぎず、緩すぎない装着感ものを選びましょう。 サイズが合っていないサポーターだと、血行が悪くなったり充分な固定力を得られない可能性があります。 TFCC損傷の湿布は冷やす?温める? 一般的に、TFCC損傷の湿布は急性期に冷却、慢性期は温熱の使用が推奨されます。 発症した直後である急性期は、炎症を抑えるために冷却湿布を使用し、腫れや痛みを軽減します。 慢性期では、血行を促進し組織の修復を助けるために温熱湿布が効果的です。 ただし、個人の症状や回復段階によって対応方法が異なるため、医師のアドバイスを受けて使い分けるようにしましょう。 TFCC損傷の重症度チェック方法は? TFCC損傷の重症度を自己チェックする方法として、以下の4つのポイントがあります。 痛みの強さと持続時間 軽度の場合は活動時のみ痛みを感じますが、重度になると安静時にも持続的な痛みがあります。 手首の可動域 軽度では若干の制限がある程度ですが、重度になると著しく制限されます。 握力の低下 軽度では握力にあまり影響がありませんが、重度になると握力が大幅に低下します。 日常生活への影響 軽度では日常生活にほとんど支障がありませんが、重度になると日常動作に大きな支障をきたします。 これらの症状が強く、長期間続く場合は重症の可能性が高いため、速やかに医療機関を受診しましょう。 湿布で改善しないTFCC損傷は再生医療が効果的! TFCC損傷における湿布の貼り方やセルフケア方法について紹介しました。 痛みがひどい場合やセルフケアで改善しない場合は、悪化する前に医療機関の受診をおすすめします。 湿布は患部の炎症を抑える効果はあるものの、痛んだ患部を根本的に治すことはできません。あくまでも補助的な役割として活用しましょう。 また、TFCC損傷の治療として再生医療が注目されています。手術や入院をせずに痛みの本質的な治療が可能です。 興味のある方は、お気軽に当院までご相談ください。
2019.11.24 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝の痛み!介護士の関節の痛みに再生医療を検討してみては? 介護士は、利用者の生活を支える、とてもやりがいがある仕事です。 しかし、体を使う仕事が多いため、膝や腰など関節の痛みを抱えている人も多いですし、膝が痛くても同僚に気を使って、痛みを我慢しながら仕事をしている人もいるのではないでしょうか。 今回は、介護士の膝の痛みを治す方法について解説します。 介護士の膝の痛みを治す方法 膝の痛みを治す方法は原因によってさまざまですが、主に、痛みのある部分に湿布を貼って痛みを和らげたり、サポーターやテーピングで膝関節を固定する方法が用いられます。 介護士は日常的に膝関節を使いますが、サポーターを装着することで膝関節を安定させることができるので、痛みを軽減できます。しかし、サポーターをつけても根本的な治療にはつながりません。 また、膝蓋靭帯炎のように炎症を起こしている場合は、とにかく安静にすることが大切です。靭帯や半月板を損傷したことで生じる膝の痛みを治すには、手術という方法があります。 しかし、手術となると不安になったり、仕事への復帰までの期間を気にする介護士の方も多いでしょう。そこで、最近注目を集めているのが「再生医療」によって膝の痛みを治す方法です。 再生医療は、患者さん自身の細胞を膝関節に注入し、傷ついた軟骨を修復させるという治療法です。手術より短期間での治療が可能なこと、患者さん自身の細胞を使うため副作用が少ないなどのメリットがあります。 膝の痛み!重症化を防ぎましょう 介護士が膝の痛みを治す方法は、ご紹介した手術や再生医療などもありますが、なるべく早く専門医を受診し、適切な治療を開始して重症化を防ぎましょう。 介護士に起こる膝の痛みの原因とは? 介護士は膝を痛めやすい職業のひとつです。 ベッド上の利用者のオムツ交換や体位変換では中腰の姿勢で作業をすることがあります。利用者を抱える、車椅子に移乗する、入浴用のストレッチャーに移乗するなど、膝など関節への負担が大きくかかります。 特に、ベッドから車椅子、車椅子からトイレというような座った状態の利用者の移乗が、膝に大きな負担がかかります。腰を曲げて体を低くしてから、利用者を抱えるように移乗するからです。 このように介護士の仕事の中に膝に痛みが生じるリスクが多く潜んでいます。 膝の痛みを重症化させないようにするには? 痛みがあるときは、まずは、なるべく安静にすることが大切です。サポーターをつける、痛み止めを飲むなどの方法で対処できる場合もありますが、その場合も、専門医の診察を受けてください。 適切なサポーターの使い方をし、適切な痛み止めの使用をすることが大切です。重症化してしまうと、根本的な治療が必要になります。 まとめ・膝の痛み!介護士の関節の痛みに再生医療を検討してみては? 介護士は体を使う仕事であり、膝関節への負荷が大きい職種です。変形性膝関節症などになってしまい、膝の痛みを抱えながら仕事をする人もいますが、つらい痛みは早く改善したいですよね。 近年は、膝の痛みを治す方法として、自身の細胞で傷ついた軟骨を修復する再生医療が注目されています。根本的に膝の痛みを治す治療を受けたい!という場合は、この再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。詳しくは、専門医にご相談くださいね。 以上、膝の痛み!介護士の関節の痛みに再生医療を検討してみては?と題して解説しました。参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.11.23 -
- 再生治療
- 腰
「急に腰が痛くなったけど、これってぎっくり腰?それともヘルニア?」といった疑問を感じたことがある方は多いのではないでしょうか。 ぎっくり腰(急性腰痛症)も椎間板ヘルニアも、突然の腰の痛みを引き起こすため、症状だけで見分けるのは難しいことがあります。 しかし、実際には原因・痛みの出方・神経症状の有無・治療方針などに明確な違いがあり、適切な対応をとるためには見極めが重要です。 本記事では、ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの違いについて、以下のポイントをわかりやすく解説します。 腰痛は日常生活に影響を与える症状ですが、適切な診断と治療により症状の改善と予防が可能です。 放置せずに適切に対処するためにも、ぜひ参考にしてください。 ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの違い|原因・痛みの出方・治療法が異なる ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの主な違いは、以下の通りです。 項目 ぎっくり腰 椎間板ヘルニア 原因 ・重いものを持ち上げた瞬間 ・急に体をひねったとき ・咳やくしゃみをしたとき ・長時間の同じ姿勢から急に動いたとき ・加齢による椎間板の変性 ・重い荷物を繰り返し持つ動作 ・長時間同じ姿勢 ・喫煙(椎間板の栄養が不足) ・運動不足・筋力低下 痛みの範囲 腰部のみ 腰~足にかけて 神経症状 なし あり(しびれ・筋力低下) 回復期間 1~2週間 数週間~数ヶ月 治療法 保存療法のみ 保存療法~手術療法 ぎっくり腰は、腰の筋肉・筋膜・靭帯・椎間関節まわりの組織が急激に損傷・炎症を起こすことで発症します。 一方、椎間板ヘルニアは椎間板の中心にあるゼリー状の髄核が、加齢や反復動作によるストレスで外に飛び出し、近くの神経を圧迫することが原因です。 ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアの見分け方 ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアの主な見分け方は、以下の通りです。 チェック項目 ぎっくり腰 椎間板ヘルニア 痛み 突然の痛み 急性・慢性どちらもあり 痛みの範囲 腰 腰だけでなく、お尻〜脚にかけて広がる 足のしびれ なし あり(坐骨神経痛) 筋力低下 なし あり 感覚異常 なし 足の皮膚の感覚鈍麻など 排尿・排便の異常 なし 重症例ではあり ぎっくり腰は、腰だけに強い痛みがあり、足の痛みやしびれが伴わない基本的には伴わない症状が多いです。 椎間板ヘルニアは腰の痛みに加えて、足のしびれ・感覚障害・筋力低下など神経症状が現れるのが特徴です。 腰の痛みやしびれがある場合、自己判断せず整形外科を受診し、MRIなどの検査で正確な診断を受けましょう。 ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアの治療法の違い ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアの治療法の違いは、以下の通りです。 ぎっくり腰 腰椎椎間板ヘルニア ぎっくり腰:保存療法 ぎっくり腰は、腰の筋肉や靭帯などが一時的に損傷・炎症を起こしている状態のため、多くの場合は手術などはせずに以下のような保存療法で様子を見ます。 消炎鎮痛薬(内服・外用):炎症と痛みを抑える コルセット:動作時の腰への負担を軽減 温熱療法や電気治療:血流を改善し、痛みを緩和 ストレッチや運動療法(回復期):筋肉の緊張を緩め、再発予防に効果的 痛みのピークは通常2~3日以内に収まり、1週間前後で日常生活に支障がない程度まで改善することがほとんどです。 また完全に元の状態に戻るには2~4週間かかることもあります。 痛みが1週間以上続く場合や、足のしびれ・感覚異常が現れた場合は、ぎっくり腰ではなく椎間板ヘルニアや他の疾患の可能性もあるため、整形外科を受診しましょう。 椎間板ヘルニア:保存療法+手術の可能性も 腰椎椎間板ヘルニアは、飛び出した椎間板の髄核が神経を圧迫し、腰痛や足のしびれを引き起こす疾患です。 多くの場合は、数週間から数ヶ月の保存療法によって自然に症状が治まる可能性があるため、まずは以下のような治療が行われます。 消炎鎮痛薬の内服・外用:痛みや炎症を抑える 神経ブロック注射:局所麻酔で神経痛を緩和 コルセット装着:腰への負担軽減 理学療法(リハビリ):ストレッチや体幹トレーニングで再発予防 日常生活指導:無理な姿勢や重い物の持ち上げを避ける 発症から6〜8週間程度が経過観察の目安とされており、徐々に痛みやしびれが軽減していくかを確認します。 保存療法で症状が改善しない場合や神経症状が強く現れている場合は、以下のような手術が選ばれます。 ヘルニア摘出術:突出した髄核を取り除く基本的な術式 内視鏡下ヘルニア摘出術:体への負担が少ない低侵襲手術として近年主流 椎間板置換術・固定術:再発予防や椎間不安定性の改善を目的とした手術 【まとめ】ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアの違いを見極め、適切な対応を取ろう ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアは、どちらも急な腰痛を引き起こす疾患ですが、原因・症状・治療方針に明確な違いがあります。 比較項目 ぎっくり腰(急性腰痛症) 腰椎椎間板ヘルニア 原因 筋肉・靭帯などの損傷 椎間板が神経を圧迫 痛みの部位 腰部に限局 腰〜足にかけて広がる 神経症状 通常なし あり(しびれ・感覚障害など) 治療 保存療法で数日〜1週間 保存療法+場合により手術 【見極めのポイント】 ぎっくり腰の可能性:腰のみに強い痛みがあるが、足にしびれがない 椎間板ヘルニアの可能性:足のしびれ・感覚異常・筋力低下がある ぎっくり腰は比較的短期間で改善が期待できる一方で、椎間板ヘルニアは長引いたり、神経への影響が出たりするケースがあるため注意が必要です。 「できれば手術は避けたい」「再発を防ぎたい」という方は、再生医療という新しい選択肢もあります。 当院(リペアセルクリニック)では、PRPや幹細胞治療などに関する解説を定期的に配信していますので、症状に関する詳細を知りたい方はぜひ参考にしてください。
2019.11.23 -
- 手
- 再生治療
「TFCC損傷の場合は病院に行くべき?」「手首に痛みを感じる」と、お悩みの方はいませんか。 慢性的な手首の痛みは、TFCC損傷の可能性があるため、症状が悪化する前に医療機関を受診することが大切です。 本記事では、TFCC損傷で病院に行くべきかどうかの判断基準について、詳しく解説します。 TFCC損傷で手首の痛みが続いているときは、早めに病院へ行き治療を受けましょう。 TFCC損傷で病院に行くべきかどうかの判断基準 TFCC損傷で病院に行くべきか迷う場合は、以下の3つの基準を参考に判断してください。 手首をひねる動作で痛みがある 小指側の手首に触れた時に痛みがある 安静時にも手首に痛みがある TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)は、転倒して手首を大きくひねったり、加齢によって靭帯が変性したりした場合に起こるケガです。 はじめは手首をひねる動作で痛みがみられますが、悪化すると安静時も手首に痛みがでてきます。 手首をひねる動作で痛みがある TFCC損傷で病院に行くべきかどうか判断する際は、手首をひねる動作で痛みがあるかを確認しましょう。 手首は、日常生活での動作で使うことの多い部位です。 ドアノブを回したり、蛇口をひねったりする動作で痛みがある場合は、TFCC損傷の可能性があります。 痛みがあるときは、無理に手首を動かさないようにし、医療機関を受診しましょう。 小指側の手首に触れたときに痛みがある 手首の小指側に触れたときに痛みがある場合は、TFCC損傷を疑い、病院に行きましょう。 TFCCは手首の小指側にある三角繊維軟骨複合体のことで、損傷すると関節が不安定になったり、痛みが生じたりします。 手首の小指側に痛みがある場合は、TFCC損傷の可能性があるため、早めに病院を受診し、検査を受けることが大切です。 安静時にも手首に痛みがある TFCC損傷で病院に行くべきか迷うときは、安静時にも手首に痛みがあるか確認しましょう。 安静時にも手首に痛みがある場合は、TFCC損傷の症状が進行している可能性があります。 症状が進行すると、手首の痛みだけでなく、関節のぐらつきや物が持てないなどの症状がでてくる場合もあります。 手首の痛み症状は、日常生活へ支障をきたす恐れがあるため、早めに治療を受けましょう。 TFCC損傷を放置すると悪化するリスクあり TFCC損傷を放置すると、症状が悪化するリスクがあります。 手首の痛み症状が悪化した場合は、以下の動作が難しくなるため注意が必要です。 ドアノブを回す 雑巾絞り 皿洗い テニスやゴルフなどのスイング動作 パソコンやスマートフォンの操作 TFCC損傷の症状悪化を防ぐには、手首の負担を軽減することが重要です。 手首を使う動作をする際は、姿勢に注意したり、小休憩をとったりしましょう。 TFCC損傷を放置するリスクについては、以下の記事でも詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 TFCC損傷の重症度をチェックする方法は? TFCC損傷の重症度を判断する際は、以下の3つのチェック方法を活用しましょう。 チェックポイント 軽度 中度 重度 手首の痛みの強さ 動作時に軽い痛み 安静時・動作時に鈍痛 安静時も強い痛み 手首の痛みの持続時間 短時間 長時間 常時 手首の可動域 動かしにくさはあるが、日常生活での支障はほとんどない 曲げ伸ばしや回す動作が困難 ほとんど動かせない 痛みが強く手首が動かせない場合は、重症の可能性が高く、早期受診が必要です。 軽度の場合は安静にすることで自然治癒する可能性もありますが、症状が悪化する恐れもあるため早めに受診しましょう。 TFCC損傷の治療法 TFCC損傷は、以下の3つの治療法があります。 TFCC損傷の治療法 特徴 保存療法 手首を安静にし、サポーターや痛み止めなどで症状の改善を目指す 手術療法 損傷した部位の縫合や再建などで、痛みの根本的な治療を行う 再生医療 患者様自身の細胞を利用して、損傷した部位の修復・再生を促す 症状の程度によって、適切な治療法は異なります。 当院(リペアセルクリニック)では、TFCC損傷の治療として、再生医療を提供しています。 TFCC損傷になり手首に慢性的な痛みがある場合は、当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 保存療法 TFCC損傷による手首の痛みは、以下の保存療法で改善できる場合があります。 薬物治療(痛み止め・抗炎症薬 など) リハビリテーション療法 安静の保持 サポーターやテーピングの使用 保存療法では、痛みや動かしにくさなどの症状を緩和できる可能性がありますが、根本的な原因は取り除けない点に注意が必要です。 TFCC損傷の保存療法については、以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 手術療法 手術療法は、痛みの原因となっている部位の損傷を、縫合や再建術で治す治療法です。 保存療法を行ってもTFCC損傷の症状が改善しなかったり、重度の症状がみられていたりする場合は、手術療法による治療が検討されます。 手術療法は、症状を根本的に改善できる可能性が高い治療法ですが、入院やリハビリなどで治療期間が長くなる傾向があります。 再生医療 TFCC損傷になった際は、再生医療による治療も選択肢の1つです。 再生医療とは、患者様自身の細胞を利用して、損傷した部位の修復や再生を促す治療法で、以下の特徴があります。 TFCC損傷を手術せずに治したい場合は、当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 【まとめ】TFCC損傷は早めに病院に行くべき!重症化する前に治療しよう TFCC損傷は、症状を放置していると悪化する恐れがあるため、早めに病院へ行きましょう。 軽症の場合は、痛み止めやサポーターの使用による保存治療が一般的です。 保存治療を行っても症状の改善がみられない場合は、手術療法や再生医療による治療も検討されます。 TFCC損傷でお悩みの方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
2019.11.22 -
- 腰
- 再生治療
看護師さんが職業病である腰痛を予防するための方法とは! 腰痛に悩みながら仕事をされている看護師は多いのではないでしょうか。 同僚の看護師が腰痛で、つらそうにしている場面を見たことがある人もいるかもしれません。立仕事で、力仕事も伴う看護師は、仕事中に腰を痛めることがあります。今回は看護師ができる腰痛予防について紹介します。 腰痛に悩む看護師さんが多い?! 看護師にとって腰痛は職業病と言われるほど、発生率が高い病気です。 腰痛を引き起こす病気の中で、起こりやすいのが「急性腰痛症(ぎっくり腰)」と「椎間板ヘルニア」です。ぎっくり腰は、無理な体勢をとったりひねったりすることで突然起こるものです。 また重い物を持ち上げるなど、腰に負荷がかかることでも起こります。看護師さんは、患者さんの体を支えたり、持ち上げたりすることがありますし、ベッド上の患者さんの介助で中腰になることもあります。 そのため、ぎっくり腰が起こる可能性が高まります。椎間板ヘルニアは、椎間の間にある椎間板が突出することで腰痛が起こり、神経を圧迫するとしびれや感覚異常が生じ、日常生活に支障が出ることもあります。 看護師さんは、その職務上、中腰になったり、患者さんの移乗をしたりと腰に与える負担が大きな職業です。つまり、椎間板ヘルニアのリスクとなる仕事をしていると言えます。さらに長時間立ちっぱなしで仕事をすることもあるため、疲れると筋肉の支えも弱り、関節に負荷がかかりがちになります。 そのため、痛みがでることが多くなり、そうした関節の痛みをかばううちに体に歪みが生じて腰痛の原因となることもあります。 看護師さんの腰痛予防 現在、腰痛もちでなくても、腰痛で悩む同僚を見ると予防したいと思う人もいるでしょう。また、既に腰痛があり、その悪化を防ぎたい、予防したいという人もいると思います。 そこで腰痛予防としてできることを紹介してまいりましょう。 1.姿勢を整える 腰痛予防は、姿勢を整えることが大切です。 体の歪みは腰痛の原因になるので、ストレッチや腰痛体操で体の歪みを整えることをおすすめします。 猫背になりがちな人は、仕事の合間に体をそらせるようにするだけでも腰痛を予防することができます。前かがみになった体を戻すようなイメージで体を後ろにそらせてみてください。 体を柔らかくすることは体に負担を減らすことになり、普段からストレッチを心がけるもの良いでしょう。体が硬く関節の可動域が狭いと姿勢が悪くなったり、いざという時に無理な体勢をとって、ぎっくり腰になるリスクを高めるからです。 2.ボディメカニクスを使って作業をする ボディメカニクスという言葉を聞いたことのある看護師さんは多いのではないでしょうか。ボディメカニクスとは、身体の仕組みや機能を理解し、それを利用しすることで最小限の力で患者さんに接する手法です。特に腰痛の予防に効果のある方法で介護の現場などでも活用されています。 看護師さんは、腰痛を引き起こすリスクが高い仕事をします。 そのため力に任せるのではなく、身体に負担を掛けない、小さな力で行えるように考えられた方法なので腰や身体を傷めるといったリスクを減らすことが可能です。そのため腰痛や関節の痛みを引き起こさないように、人間の体の仕組みを理解して作業することが勧められます。 ボディメカニクス8つの原則 ボディメカニクスには、8つの原則があります。いずれも身体の仕組みを利用したり、重力を利用したり、テコの原理を使うなど小さな力で大きな動作を可能にする方法ですので取り入れて活用されることをお勧めします。 支持基底面積を広くし身体を安定させる 腰を曲げず、膝からまげることで重心を低くする維持する 患者さんとの距離を短く、重心を近づけて動かす 重力に逆らわないで水平移動を心がける 患者さんを小さくまとめる テコの原理を活用する 看護師さん自身の身体全体、大きな筋力を用いる 押すのではなく、手前に引く、腰を捻じらない ボディメカニクスの注意点 患者さん自身が可能な動きはしてもらう 患者さんへの指示や、動作の前には声がけを励行する ボディメカニクスの効果 ボディメカニクスは、看護師さんが患者さんを楽に介助する方法ですが、逆に患者さんにとっても不安感や恐怖心を感じることがなくなり、安心できる方法になります。患者さんが恐怖心を持つと、患者さんの身体に余計な力が入ってしまい上手く介助ができなくなりかねません。結果として腰を傷めてしまう原因にもなります。 このように、ボディメカニクスは看護師さんにも患者さんにもメリットが大きな手法なので前向きに活用したいものです。 腰痛予防をしても腰痛がひどい場合の治療法 色々、予防していても腰痛になってしまう場合もあります。 一旦よくなっても、また痛みが出てきてしまうこともあるかもしれません。腰痛の治療にはサポーターで腰を支えたり痛み止めで痛みをコントロールする保存療法、痛みのある部分に注射をするブロック注射、痛みの原因を取り除く手術などがあります。 また、近年は関節の治療に再生医療が用いられています。自分の細胞を関節の軟骨に注入し、傷ついた軟骨を修復させるというものです。この再生医療も腰痛の新たな治療法として選択肢が広がることが期待されています。 まとめ・看護師さんが職業病である腰痛を予防するための方法とは! 看護師にとって腰痛は職業病と言われるほど身近な問題です。看護師の仕事の中には腰痛を引き起こすリスクのあるものがあります。 腰痛を予防するには、ストレッチや腰痛体操をすることがおすすめです。少しでも腰痛を回避できるように、予防をしっかり行ってみてくださいね。以上、辛い腰痛を避けるために、看護師ができる腰痛予防とは!について記させていただきました。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2019.11.21