変形性膝関節症で退職を考える保育士が増えている理由を解説!適した治療法も紹介
公開日: 2020.07.12更新日: 2025.07.31
保育士の仕事は膝に負担がかかりやすいため、変形性膝関節症になる可能性があります。
変形性膝関節症は強い痛みを伴うので、「保育士の仕事がつらい」「どうやって治療したらよいの?」など、悩みを抱えている方もいらっしゃるでしょう。
定年まで勤める予定だったところ、症状の悪化で保育士を辞める場合は、退職後の生活保障も必要です。
本記事では、保育士に変形性股関節症が増えている理由や、症状別の治療方法などをわかりやすく解説します。
重度の変形性股関節症は手術を必要とするケースもありますが、切らずに治す方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
保育士の退職にいたるの変形性膝関節症の原因とは
変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨がすり減り、歩行時などに痛みや可動域制限を引き起こす疾患です。
軟骨は膝にかかる負担や加齢によってすり減りますが、保育士の日常動作や保育現場の特徴など、以下の原因も考えられます。
症状が悪化すると膝が変形し、歩行すら困難になる恐れも。
変形性股関節症が疑われる場合は、以下を参考に、保育士の日常動作や保育現場の特徴をチェックしてみましょう。
立ち仕事・中腰・抱っこ…膝に負担のかかる日常動作
保育士の仕事は立つ・座る・しゃがむ・走るなどの動作が多いため、膝に負担がかかりやすくなっています。
また、子どもの身長に合わせるため、膝立ちのままで室内を移動したり、食事の補助で膝をついたりする場合もあります。
保育士は赤ちゃんや乳幼児を抱っこするシーンも多いので、子どもの体重が膝の負担になってしまうケースも。
膝を曲げて中腰になる動作も、軟骨や半月板に大きな負荷がかかり、変形性膝関節症の発症リスクを高めてしまいます。
変形性膝関節症は徐々に進行するため、膝に「引っ掛かり」などの違和感があるときは、早めに専門医の診察を受けておきましょう。
膝痛が慢性化しやすい保育現場の特徴
多くの保育現場には以下の特徴があるため、膝痛の慢性化につながりやすくなっています。
- 0歳児:赤ちゃんの抱っこや、立つ・座る・しゃがむなどの動作が多い
- 乳児:子どもの目線に近づけるため、膝立ち動作が多くなる
- 幼児:子どもが活発に動き回るため、立つ・座る・しゃがむ・走る・止まるなどの動作が増える
- 出入口などの段差:子どもを抱っこしたままの出入りが膝の負担となる
- フローリングなどの固い床:膝立ちの際に負荷がかかる
保育士の仕事は子どもの身長や動きに合わせるため、膝にかかる負担がどうしても重くなります。
子どもを抱っこして段差を乗り越える際も、膝の負担が大きくなり、不注意で転倒するリスクも。
膝立ちも変形性膝関節症の原因になりかねないため、固い床にも注意が必要です。
職場環境は簡単に変えられませんが、出入口などの段差は市販の段差スロープで解消できる可能性があるので、問題個所を洗い出してみるとよいでしょう。
しゃがむ動作で膝が痛む場合は、直接床に座らず、背の低い椅子に腰かけるのもおすすめです。
変形性膝関節症の特徴
変形性膝関節症には以下の特徴があるため、放置すると症状の悪化を招きます。
- 自然治癒を期待できない(軟骨が再生しない)
- 50代前後の女性に多い疾患
- 進行性の疾患であるため、初期段階は痛みを感じにくい
- 半月板損傷や靭帯損傷などが原因となる可能性もある
膝の軟骨にはほとんど血管が通っておらず、栄養が行き届かないため、すり減った部分の自然治癒は期待できません。
また、加齢とともに膝にかかる負担も蓄積されるので、50歳前後で発症するケースが多くなっています。
男女別にみた場合、筋肉量や骨の形状などの違いから、女性の発症率が高いのも変形性膝関節症の特徴です。
初期段階は膝に違和感を感じる程度ですが、進行性により徐々に悪化するため、痛みが強くなった頃には手術しか選択肢がないケースも。
中高年の保育士は変形性膝関節症の発生原因が多くなるので、「膝に違和感がある」「立ちあがるときに痛い」など、身体が発しているサインに注意しましょう。
退職を考える前に自分に合った治療法を把握する
変形性膝関節症が悪化すると、激しい痛みや膝の変形を引き起こす場合があります。
症状によっては保育士の仕事が難しくなり、退職を余儀なくされるケースもあるため、まず専門医の診断を受け、以下を参考に自分に合った治療方法を把握しましょう。
勤務年数や退職時期によっては、退職金やボーナスに影響が出るため、「いつ辞めたらよいの?」と悩んでいる保育士の方も少なくありません。
ただし、退職を選択しても、保育士不足の事情から、変形性膝関節症を治療すると復職できる可能性があります。
膝の痛みに耐えられないときは、以下のように対応しておきましょう。
まずは診断を受ける|KL分類とは?
膝に痛みや違和感がある場合は、まず専門医の診断を受けておきましょう。
変形性膝関節症には以下のKL分類(Kellgren-Lawrence分類)があり、進行度によって治療方法が異なります。
KL分類 | 膝の状態 | 詳細 |
---|---|---|
グレード0 | 健康な膝 | ・膝軟骨のすり減りや骨棘がない状態 |
グレード1(KL-1) | 変形性膝関節症の予備軍 | ・骨棘の形成や、関節裂隙狭小化が疑われる状態 |
グレード2(KL-2) | 軽い変形性膝関節症 |
・膝軟骨がすり減り、正常な膝よりも関節の隙間が25%程度狭くなる ・わずかな骨棘ができ始める ・立ち上がりや歩き始めに膝の痛みを感じるが、時間が経つと緩和される |
グレード3(KL-3) | 中等度の変形性膝関節症 |
・骨棘の形成により、強い痛みを自覚する状態 ・正常な膝よりも関節の隙間が25~75%程度狭くなる ・膝の腫れにより、日常生活に支障をきたす場合もあり |
グレード4(KL-4) | 重度の変形性膝関節症 |
・正常な膝よりも関節の隙間が75%以上狭くなる ・軟骨の著しい減少や、大きな骨棘形成により、安静時にも強い痛みが生じる ・膝が変形する場合もある |
骨棘(こつきょく)とは、すり減った軟骨が変性し、棘(とげ)のようになった状態です。
グレード0からグレード2までの段階では、変形性膝関節症を自覚しにくいため、「膝の調子が一時的に悪いのだろう」と自己判断する場合があります。
しかし、治療しないまま保育士の仕事を続けると、骨棘が拡大し、軟骨のすり減りで膝関節の隙間も狭くなるため、強い痛みを避けられません。
グレード3やグレード4は仕事や日常生活に支障をきたすので、早期治療が必要な状態です。
KL分類で変形性膝関節症の進行度がわかったら、次は治療方法を検討する必要があるため、以下のように医師とじっくり話し合ってみましょう。
保存療法や手術療法
変形性膝関節症になった場合、症状に応じて保存療法や手術療法を選択します。
どちらも以下のような特徴があるので、医師とよく話し合い、後悔しない治療方法を選びましょう。
治療方法 | 種類 | 特徴 |
---|---|---|
保存療法 | 薬物療法 | ヒアルロン酸やステロイドの注射、湿布や鎮痛剤などで膝の痛みを緩和する |
運動療法 | 筋力トレーニングやストレッチで膝周りの筋肉を強化し、膝にかかる負担を軽くする | |
物理療法 | 電気刺激療法や温熱療法、マッサージなどで膝痛を緩和する | |
装具療法 | 膝用のサポーターや足底板(インソール)などを使い、膝にかかる負担を軽くする | |
手術療法 | 骨切り術 | 脛骨(すねの骨)を切って膝関節の変形を矯正し、膝にかかる負担を軽くする |
人工膝関節置換術 | 損傷した膝関節を人工関節に置き換え、膝痛を根本的に除去する |
保存療法は痛みの緩和を目的としており、膝関節は現状のまま温存します。
ただし、走ったりしゃがんだりする動作で膝に負担がかかると、変形性膝関節症が進行するので注意しましょう。
骨切り術も膝関節を温存しますが、保育士の仕事を続けると膝に負担がかかり、症状によっては人工関節に置き換える可能性も。
人工関節置換術は痛みの原因を取り除けますが、ひねりや正座などの動作が制限されるので、手術を受け入れるかどうかは慎重な判断が必要です。
また、骨切り術は2~4週間程度の入院が必要となり、人工関節置換術は4~6週間程度入院します。
術後のリハビリにも4~6カ月程度かかる場合があるので、長期休暇を取得できるかどうかも重要です。
手術を避けつつ、変形性膝関節症を根本的に治療したい場合は、以下の再生療法も選択肢に入れてみましょう。
退職を避けるための再生医療という選択肢
再生医療とは、自分自身の幹細胞を活用し、損傷した軟骨などを修復する治療方法です。
具体的には、下腹部などから米2~3粒程度の幹細胞を採取し、1,000万個や1億個程度に培養してから患部に注射します。
幹細胞の数が多く、フレッシュであるほど治療効果が高くなるので、再生医療を受ける際は、投与の都度培養してくれる医療機関がよいでしょう。
また、幹細胞による再生医療は患部を切開しないため、手術に抵抗がある方や、家事や仕事を休めない方にもおすすめです。
再生医療はアスリートにも活用されており、サッカーやマラソンなどのプロスポーツに復帰した実績もあります。
保育士の仕事を定年まで続けたい場合は、再生医療を検討してみましょう。
なお、再生医療は比較的新しい治療方法になるため、詳しい内容をご存じないかたも少なくありません。
より詳しい情報を知りたい方は、リペアセルクリニックにご相談ください。
リペアセルクリニックは再生医療を導入しており、無料の電話相談やメール相談も受け付けています。
初診や問診にも十分な時間を確保しているので、専門医とじっくり話し合い、納得できる治療方法を選択できます。
手術をしない新しい治療「再生医療」を提供しております。
保育士として働き続けるためには、自分に合った治療法を探すことが重要
変形性膝関節症は保存療法で治療できますが、保育士は走る・しゃがむなどの動作を避けられないため、将来的には症状が悪化する可能性があります。
人工関節に置き換えると正座などの動作が制限されるので、保育士として働き続けるためには、自分に合った治療法を探せるかどうかが重要です。
すでに変形性膝関節症が重症化しており、病院から「手術が必要」といわれた場合は、再生医療も選択肢に入れてみるとよいでしょう。
再生医療にかかる期間や、具体的な治療の流れなど、わからない部分はリペアセルクリニックにご相談いただけます。
リペアセルクリニックには以下の特徴があるので、手術するかどうかは、初診を受けてから判断できます。
- 完全予約制で待ち時間なし
- 初診や問診には約2時間を確保
- 幹細胞の生存率や活性率を高める独自の培養技術を採用
- 患者自身の幹細胞を活用するため、免疫反応やアレルギー反応のリスクが低い
- 再生医療の活用により、腰や肩などの疾患も治療可能
変形性膝関節症に悩んでいる方は、リペアセルクリニックの専門医にご相談いただき、一緒に根本治療を目指しましょう。

監修者
岩井 俊賢
Toshinobu Iwai
医師