免疫力低下のセルフチェックリスト!原因や改善できる再生医療について専門医が解説
公開日: 2020.07.04更新日: 2025.04.30
免疫力とは体の中にある菌やウイルスなどを攻撃する防御機能で、生まれたときから体に備わっている防御機能です。
免疫力の低下は年齢だけでなく、睡眠不足や日常生活の食生活の乱れ、仕事などでのストレスも原因となります。
この記事では、免疫力が低下しているかどうかのセルフチェックから、免疫力が低下する原因や改善が期待できる再生医療についても解説していきます。
目次
免疫力が低下するとあらわれる症状とは?
免疫力が低下するとあらわれる主な症状は以下の通りです。
- 風邪やインフルエンザなどの感染症
- 口内炎や結膜炎などの炎症
- 肌や皮膚の荒れ
- 病気やケガが治りにくい
- 脚や顔のむくみ
免疫力が低下すると、上記のようにインフルエンザなどの感染症や口内炎などの炎症、肌荒れなど多くの症状が見られます。
これらの症状は免疫力が低下しているとさらに悪化する可能性があるため、注意が必要です。
免疫力低下を診断するためのセルフチェックリスト
日常生活のなかで、以下のセルフチェックリストに当てはまる方は免疫力が低下している可能性があります。
- 風邪をひきやすい
- 咳がよく出る
- 風邪をひくと長引く
- 耳が聞こえにくい
- 泌尿器系の感染症が繰り返し起こる
- 食事が偏っている
- 食欲不振気味である
- 口内炎ができる
- 運動する習慣がない
- 日常的にストレスを感じる
- 倦怠感がある
- 疲れやすい
- 睡眠不足である
- 傷が治りにくい
- 肌や皮膚が荒れている
- 冷え性である
上記の項目に当てはまる数が多ければ多いほど、免疫力が低下している可能性が高いため、注意が必要です。
免疫力が低下している可能性があるという方は、これから紹介する免疫力低下の原因や、免疫力を上げる方法をご確認ください。
免疫力が低下する原因
免疫力が低下する原因は、栄養のバランスの乱れや、不規則な生活による睡眠不足、自律神経の乱れによるストレス、冷え性など血管の収縮により血流が悪くなるなど多くあります。
また、女性の方は妊娠中はホルモンバランスの乱れによる免疫力の低下などがあるため、腸内を温めることや、タンパク質や食物繊維など栄養価の高い食品を摂取することが大切です。
他にも加齢や暴飲暴食、喫煙、遺伝などの原因により、免疫不全疾患を発症している場合もあります。
免疫力が低下しやすい体質チェック!
以下の項目に当てはまる方は、免疫力が低下しやすい体質ですので、チェックしてください。
- 集中力が続かない
- 野菜を食べない
- 運動不足
- ストレスを感じやすい
- 睡眠時間が少ない
- 無気力になることが多い
免疫力の低下は遺伝や日常生活における栄養の偏りなど個人差はありますが、体温と免疫力にも深い関係性があります。
上記の項目にあてはまる方は、次に紹介する免疫力を上げる方法を実践してください。
免疫力を上げる方法
免疫力を上げる方法は、以下の2つです。
日常生活で免疫力を高めることを意識することから始めることが重要ですので、参考にしてください。
生活習慣の改善
免疫力を高めるには無理のない運動や十分な睡眠を取ること、お風呂ではシャワーではなく湯船に浸かり体温を上げるなど、生活習慣を見直す必要があります。
運動ではウォーキングなど体への負担がかからないようにすることや、就寝前の飲酒やスマホを控えることが重要です。
また、体温が低下することにより、血流の悪化や体内の細胞の不活性化が原因で臓器や身体機能が低下するため、入浴時は肩まで浸かるようにするなど、体温を高める習慣を身につけましょう。
バランスの良い栄養補給
魚や卵、大豆などのタンパク質や、ビタミン、ミネラル、発酵食品など、バランスの良い栄養補給は、免疫力を高めます。
バランスの良い栄養補給をすることにより、腸内環境が改善するためです。
他にもショウガやニンニク、玉ねぎなどの野菜類や、山椒、唐辛子などの香辛料を料理で使用して、主食、主菜、副菜なども意識することにより、免疫力向上が期待できます。
免疫療法による治療
医学的な方法で免疫力低下を改善する治療法として「免疫細胞療法」が挙げられます。
免疫細胞療法とは、本人の血液から取り出して培養した免疫細胞を点滴で戻すことで活性化した免疫細胞を増やす治療法です。
副作用や体への負担が少ない治療法で、免疫力に悩んでいる人にとってその悩みを大幅に改善できる可能性があります。
【まとめ】免疫力低下による症状が続く際は医療機関を受診しよう
免疫力の低下により、紹介したチェックリストにあてはまる症状が続く場合は、医療機関を受診する必要があります。
免疫力の低下が続くと、インフルエンザなどの感染症だけでなく、がんのリスクを増加させる可能性があるため、注意が必要です。
免疫細胞療法は本人の血液を使用するため、副作用や感染症、再発などのリスクを軽減できる可能性があります。
免疫力を高めるためには、日常生活における習慣の改善も必要ですが、遺伝や加齢などで悩む方は、免疫細胞療法も選択肢の一つです。
当院「リペアセルクリニック」でも、健康の促進・がん予防・がんの再発予防が期待できる面性細胞療法に力を入れておりますので、お気軽にご相談ください。
再⽣医療で免疫⼒を⾼めることができる時代です。

監修者
岩井 俊賢
Toshinobu Iwai
医師
略歴
2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業
2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医
2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科
2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科
2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科
2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長