LINEポップアップ
トピックスtopics
  • HOME
  • トピックス
  • 免疫力アップにお風呂が効果的な理由!正しい入浴法や注意点を医師が解説

免疫力アップにお風呂が効果的な理由!正しい入浴法や注意点を医師が解説

公開日: 2020.06.29
更新日: 2025.05.16

免疫力のアップには、お風呂がおすすめです。

特別なことは必要なく、日常生活の中でできる免疫力アップなので、今日からすぐに取り入れられます。

免疫疫力をアップできる正しい入浴法や注意点を紹介するので、ぜひ毎日のお風呂タイムで実践してみてください。

お風呂が免疫力アップに期待できる理由

お風呂が免疫力アップに期待できる理由は、以下の通りです。

  • 体温を上げることで免疫力の働きが活発になる
  • 体が温まることで腸の働きが活発になり免疫細胞が活性化される
  • ストレス解消によって副交感神経が優位になることでリンパ球が増加する

免疫細胞が正常に動ける体温である36.5°Cから1度上がれば5~6倍ほど免疫力がアップするといわれています。

体温が低いと血液の流れが悪くなり、酸素や栄養など身体に必要なものが隅々まで行き渡らなくなるので、免疫力向上のためには体温を上げることが重要です。

また、体温が上がり汗をかくと体内にたまっていた老廃物が排出され、リンパの流れが促進されることで体内に侵入したウイルスや細菌に対して免疫細胞が作用しやすくなる効果も期待できます。

以下の記事では、免疫力が低下するリスクについて詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

お風呂で免疫力をアップさせる正しい入浴法

ただお風呂に入れば良いわけではなく、正しい入浴法が効果的に免疫力をアップさせます。

どのように入浴すれば良いのか、以下4つの正しい入浴法を参考にしてください。

以下では、免疫力アップが目指せる正しい入浴方法について詳しく解説していきます。

約40°Cのお風呂に10〜15分つかる

免疫力をアップさせるには、40℃程度のお風呂に10分から15分ほどつかりましょう。

体温を上げて免疫力をアップさせるには、皮膚の温度が上がるだけでは不十分で、身体の芯から温める必要があります。

しかし、お風呂の温度は、低すぎても高すぎても良くないため、約40°Cを目安にしましょう。

  • 温度が低すぎる場合:身体が十分に温まらず血行促進の効果がみられにくい
  • 温度が高すぎる場合:交感神経が刺激され、身体にとってストレスになるため逆効果になる

また、お風呂につかる時間は長すぎても逆効果になり、のぼせたり熱中症になったりする危険があるため注意が必要です。

肩までお風呂につかる(全身浴)

免疫力のアップには、半身浴よりも全身浴がおすすめです。

身体を温めることが大切なので、全身を温めるほうが高い効果を期待できます。

また、お湯の浮力で身体が浮くと筋肉を緩ませ、水圧で心肺機能の促進に役立つなどメリットも多いので、肩までお風呂につかりましょう。

お風呂の前後に水を飲む

免疫力向上のためにはお風呂の前後に水を飲むことも重要です。

体温の上昇で汗をかくと、新陳代謝の促進になる反面、脱水が原因で血液がドロドロになり血流を悪くする可能性があります。

血流が悪くなるのを防ぐために、入浴前後に水分補給しておきましょう。

また、冷たい水はせっかく上がった体温を下げてしまうため、コップ1杯程度の水を常温で飲むのが望ましいです。

入浴剤を活用する

リラックスできると自律神経のバランスが整い免疫力がアップ効果が期待できるため、好きな香りの入浴剤を使ってみましょう

自律神経のバランスが崩れると免疫力の低下リスクが高まるため、バランスの維持が大切です。

健康な人の白血球は、約5~6割が顆粒球、約4割がリンパ球といった状態でバランスが保たれています。

自律神経をバランス良く保つには、ストレス発散やリラックスできる状態が効果的といわれています。

免疫力アップのためにお風呂に入るときの注意点

お風呂で免疫力アップをめざすなら、気をつけなければならないことがあります。

以下2点の注意点を押さえて、効果的な入浴をしましょう。

熱すぎるお湯は逆効果になる可能性も

体温を上げるためにお風呂につかりますが、お湯が熱すぎると免疫力アップの効果が期待できないだけでなく、さまざまな問題があります。

熱すぎるお湯につかると、熱中症や脱水症をおこす危険性があります。

また、熱いお湯に短時間だけつかった場合には、皮膚表面の温度は上がりますが、内臓の温度はほとんど変化しません。

お風呂で免疫力をアップさせるには、40℃程度のお湯に10〜15分つかるのがポイントです。

入浴後に身体を冷やさない

入浴後にエアコンの効いた部屋や冷たい飲み物によって身体を冷やすと免疫アップの効果が減少するため注意が必要です。

免疫細胞が正常に活動できる36.5°Cから体温が1°C下がるだけでも、免疫機能の働きが約30%低下するといわれています。

せっかくお風呂につかって体温を上げても、入浴後に身体を冷やしてしまうと体温は急速に下がり、免疫力の低下につながります。

入浴後の急激な体温低下は避けるようにしましょう。

お風呂以外に免疫力を高める「免疫細胞療法」について

より免疫力を高めたいと考えている方はお風呂以外にも、免疫細胞療法による免疫力向上を検討しましょう。

免疫細胞療法は、免疫細胞を患者さまの血液から取り出し、培養して活性化した状態で体内に戻す再生医療の一つです。

自己細胞であるため副作用が少なく、身体に大きな負担をかけずに免疫力を高められます。

免疫力を高めようとすると、まず免疫力が低下する原因を排除しようと考える方が多いでしょう。

しかし、睡眠不足や不規則な食事、ストレスなど、免疫力を低下させる原因は生活の中にあふれていて、完全に排除できるものではありません。

積極的に免疫力を高める方法として、簡単に免疫力アップが図れる免疫細胞療法が注目されています。

身体に大きな負担がかかる治療ではないので、免疫力の低下が気になる方は、免疫細胞療法をご検討ください。

再⽣医療で免疫⼒を⾼めることができる時代です。

【まとめ】免疫力をお風呂で高めるなら正しい入浴法を実践しよう

お風呂は、体温の向上やストレス解消につながり、免疫力アップに良い影響を与えます。

免疫力アップのためにも、本記事を参考に正しい入浴方法を実践してみましょう。

また、お風呂以外で免疫力を高める方法として、再生医療の一つである免疫細胞療法をご検討ください。

当院リペアセルクリニックでは、がん治療にも用いられる「高活性NK細胞免疫療法」をご提供しています。

「簡単に免疫力を高めたい」という方は、ぜひ当院へお問い合わせください。

監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長

再生医療のリペアセルクリニックTOPトップ