バレエで股関節が鳴るのはなぜ?不安を安心に変える原因と対処法

公開日: 2020.06.25
更新日: 2025.07.31

バレエにおいて、股関節を動かす動作は非常に重要です。

そのため、股関節を動かしたときに「パキッ」と音が鳴ると、不安に感じる方も多いでしょう。

結論から言えば、バレエ中に股関節が鳴っても、適切な対処をすれば大きな問題に発展する可能性は低いと考えられます。ただし、何の対策も取らずに放置すると、靭帯や腱の炎症、股関節構造の破綻といったリスクは否定できません。

そこで本記事では、バレエで股関節が鳴る原因や、その対処法について詳しく解説していきます。

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バレエと股関節音の関係

結論から言えば、バレエの動作中に股関節から音が鳴る場合、その原因の一つに股関節の柔軟性の低さが関係しています。

というのも、バレエでは脚を高く上げたり、外にひねった状態で動かしたりと、股関節に大きく複雑な動きが求められるためです。

股関節は、靭帯や筋肉の腱にしっかりと包まれた構造をしています。そのため、靭帯や筋肉が硬くなっていると、股関節の可動域が狭くなり、スムーズに動かすことができません。

にもかかわらず、無理に大きな動きを繰り返すと、股関節に過度な負担がかかることになります。

その際に股関節の靭帯や筋肉が硬いために骨と擦れると音が鳴る「弾発股(だんぱつこ)」という病気や、関節内の空気の破裂などが原因で音が生じます。

なぜ股関節が鳴るのか?考えられる主な原因

股関節が鳴る原因として、以下の3つの原因が考えられます。

それぞれの原因によって、対処方法が異なります。

もしバレエ動作中の股関節音を解決したい場合、それぞれの原因を知らなくてはいけません。詳しく解説するので、最後までチェックしましょう。

靭帯や腱が骨と擦れる摩擦音

股関節の動作によって靭帯や筋肉の腱が骨と擦れた時、その摩擦によって音が鳴ることがあります。

これはとくに「弾発股」と呼ばれる病気に見られる症状です。

初期には痛みを伴わないことが多いですが、摩擦が繰り返されることで、やがて靭帯や腱に炎症が起こる可能性があります。

炎症が進行すると、痛みが出現し、バレエの動作にも支障をきたすかもしれません。

弾発股に至る原因としては、以下に挙げる要因が考えられます。

  • 軟骨の損傷
  • 関節の形態異常
  • 過剰な運動や使用
  • 筋肉のバランス崩壊
  • 靭帯や筋肉の腱の異常

これらのうち、どの要因によって弾発股が生じているかを正確に見極めることが、適切な治療や予防につながります。

そのためにも、できるだけ早く整形外科を受診し、専門的な診断を受けてください。

関節包内の気泡の破裂音(キャビテーション)

股関節を動かした際に、股関節の骨を覆う膜(関節包)の中で気泡が破裂し、「パキッ」と音が鳴ることがあります。

これは「キャビテーション」と呼ばれる現象です。

キャビテーションとは、関節を大きく動かすことで関節内に圧力がかかり、気泡が発生して弾ける現象のことです。

これは関節運動に伴って自然に起こるもので、骨がこすれているわけではありません。

キャビテーションは、関節周囲の靭帯や筋肉の腱が硬くなっていると発生しやすくなります。

たとえば、柔らかい棒と硬い棒を折り曲げるとき、硬い棒のほうがより強い力(=圧力)が必要になるのと同じで、関節が硬くなるとその分内部の圧力も高まり、キャビテーションが起こりやすくなるのです。

実際、2018年に行われたキャビテーションに関する研究では、関節内の圧力が十分に高まらなければ、気泡が発生しない可能性があることが示唆されました。

このことからも、関節周囲の組織が硬い状態では、キャビテーションが生じやすくなると考えられます。つまり、股関節が硬い人はキャビテーションが発生するリスクが高いといえるでしょう。

フォームや筋バランスの問題による鳴り

バレエにおいては、動作のフォームや筋肉のバランスが崩れていると、関節音が鳴る原因になることがあります。

先述した弾発股は、不良姿勢や筋肉バランスの乱れによって引き起こされる可能性があるため、注意が必要です。

特に、股関節を頻繁にひねる動きが求められるバレエのような競技では、股関節への負担が大きくなり、弾発股のリスクが高まります。

同様に、股関節に過度な負担をかける不良姿勢も弾発股の原因となることがあるため、日常の姿勢にも十分気を配ることが大切です。

鳴る股関節への対応策とケア方法

バレエ動作で股関節が鳴る場合、対応策としては股関節の柔軟性を高めること、バレエ動作の姿勢を良くすること(引き上げ姿勢)が重要です。

そのためにも、以下に挙げる対応策とケア方法を意識してください。

とくにバレエを継続するうえで、体幹や股関節の機能は非常に重要です。股関節機能を適切に保てるよう、しっかりとチェックしてください。

体幹や股関節の筋トレ

バレエの動作で股関節が鳴る場合、体幹や股関節の筋トレを行いましょう。

これはバレエ特有の動き(引き上げ姿勢や「アンドゥオール」または「ターンアウト」)に体幹と股関節の筋肉が大きく関わるためです。

特に重要な筋肉は以下の3つです。

  • 大腰筋(だいようきん:股関節の筋肉)
  • 腹斜筋(ふくしゃきん:脇腹の筋肉)
  • 脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん:背中の筋肉)

これらの筋肉は背骨の安定性を高め、不適切な引き上げ姿勢の改善につながります。

それぞれの筋肉の鍛え方は、下記の表を参照してください。

鍛える筋肉

やり方

大腰筋

①椅子に浅く座る

②背筋を伸ばして軽く前屈する

③②の状態で太ももを上げる

腹斜筋

①肩から膝がまっすぐになるように横に寝る

②肘を肩の真下につき、膝をついたままお尻を持ち上げる

脊柱起立筋

①うつ伏せに寝る

②頭の上に両手を乗せて肘を開く

③②の状態のまま背中を反らす

それぞれの筋トレを1日10回×3セットを目安に、コツコツ続けましょう。

股関節のストレッチ

股関節のストレッチは、バレエ動作における股関節音の軽減に効果が期待できます。

ストレッチの目的は、股関節を柔軟にして可動域(動く範囲)を広げることです。

股関節音が関節周囲の靭帯や筋肉の腱が硬くなることで生じやすくなるのは先述のとおりです。

股関節が硬い状態では、可動域が狭まり靭帯や腱が骨と擦れたり、キャビテーションが起こったりするリスクが高まります。

そのため、ストレッチによって靭帯や腱の柔軟性を高めることで、股関節音の発生を抑える効果が期待できるのです。

特に、股関節の外旋動作(太ももを外側にひねる動き)を促すストレッチをいしきしてください。

股関節は外旋することで、脚を振り上げる動きや外側に開く動きの可動域が広がることが知られています。

したがって、股関節の外旋を意識的にストレッチすることで、股関節周辺の靭帯や腱との摩擦、キャビテーション発生のリスクを軽減する効果が期待できるでしょう。

具体的なストレッチ方法は以下のとおりです。

ストレッチの方法

やり方

開脚ストレッチ

①床に座り、膝の皿を上に向けたまま脚を左右に開く

②背筋を伸ばしたまま前方に体を倒す

③30秒ほど静止する

四股ストレッチ

①立ったまま脚を大きく広げる

②膝を外に向けて曲げ、スクワットのようにお尻を落とす

③膝に手をついて、肩を入れて30秒伸ばす

④③を左右交互に行う

4の字ストレッチ

①椅子に浅く座る

②右足を左足の膝に乗せ、右膝を外に開く

③右膝を押しながら体を前方に倒す

④片足30秒ほど伸ばし、反対も同様に行う

筋トレと同様、1日3セット程度を毎日継続してください。また、ストレッチ中には呼吸を止めないように注意しましょう。

十分な休息

十分な休息も、バレエ中の股関節音改善のために大切です。

股関節音を出す弾発股は、股関節を過剰に使用している人に発症する傾向があります。

加えて、疲労は筋肉の腱を硬くする要素なため、十分な休息が取れていないと股関節の柔軟性低下につながる可能性が否定できません。

このような理由から、十分な休息が取れていない場合、股関節音を助長する可能性があります。

そのため、股関節音が気になる人は以下に挙げることを意識してください。

  • 週1回は休みを取る
  • 練習前後のストレッチを行う
  • 定期的なマッサージを受ける
  • 6〜7時間は睡眠時間を確保する
  • 栄養バランスの取れた食事を摂る

バレエに限らず、あらゆるスポーツで休息は重要です。パフォーマンスを向上させるためにも、しっかり休みましょう。

股関節が鳴るのを放置するリスク

結論から言えば、バレエ中に股関節から音が鳴っても、すぐに大きな問題につながることはほとんどありません

股関節音が鳴ったからといって、それだけで重大な損傷が起こるわけではないためです。そのため、過度に心配する必要はないでしょう。

しかし、適切な対応やケアをせずに放置すると、次のようなリスクが生じる可能性があります。

  • 股関節内構造の破綻
  • バレエ動作に伴う痛みの発生

股関節音の原因となる靭帯や腱の摩擦、あるいはキャビテーションは、股関節に負担をかけることがあります。

その結果、軟骨や靭帯、腱に炎症や損傷が起こる可能性は否定できません。

こうした損傷が進行すると痛みを伴うようになり、バレエのパフォーマンスの低下を招くだけでなく、重症化すれば手術が必要になるケースもあります。

そのため、股関節音が鳴った時に痛みを感じたり、動きの悪さを感じたりした場合には医療機関を受診してください。

受診したうえで早めの治療を受ければ、手術を避けられる可能性が高まるでしょう。

なお最近では、関節構造が損傷・破綻してしまっても、手術に代わる選択肢として再生医療が適応となる場合もあります。

当院で行っている自己細胞を用いた再生医療は、厚生労働省からの認可を受けた治療法であり、安全性と組織再生効果が期待されている治療方法です。

弾発股などで損傷した股関節組織にも適応できるため、ご興味のある方はぜひご相談ください。

手術をしない新しい治療「再生医療」を提供しております。

股関節が頻繁に鳴る場合、早めの対策で改善することが重要

本記事では、バレエ動作で股関節が鳴る原因や対応策について説明しました。

ポイントは以下のとおりです。

  • 股関節が鳴る原因は弾発股やキャビテーションなど
  • 放置すると手術が必要になる可能性もある
  • 股関節の柔軟性を高めることが重要

バレエで股関節が鳴るからといって、すぐに大きな心配をする必要はありません。

しかし、毎日のケアを怠ると股関節の構造が破綻し、最悪の場合は手術に至ることもあります。

そのような事態を避けるためにも、この記事で紹介した筋力トレーニングやストレッチは毎日継続して行いましょう。

なお、当院リペアセルクリニックでは、自己細胞を利用した再生医療に取り組んでいます。

国内で初めて厚生労働省から認可を受けており、股関節組織の再生効果も期待できる治療方法です。

股関節の音が気になる場合は、適応となる可能性もあるため、ぜひ無料カウンセリングを試してみてください。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設