足首の捻挫の放置は後遺症の危険性!早期受診と適切な治療について
公開日: 2020.02.06更新日: 2024.11.19
目次
足首の捻挫の放置は後遺症の危険性!早期受診と適切な治療について
足首の捻挫は放っておくと後遺症を残すことがありますから、もし、捻挫を起こしてしまったら早めに受診をして適切な治療を受けましょう。
今回は足首の捻挫の治療についてご紹介します。
足首の捻挫をしたらどのような治療をする?
軽症の場合でも、重症の場合でも、まずはRICE処置を行います。RICE処置はR(Rest):安静、I(Ice):冷却、C(Compression):圧迫、E(Elevation): 挙上のことで、捻挫以外にもさまざまなスポーツ障害の初期の処置に用いられます。
安静といっても歩いてはいけないというわけではありません。足首に負荷をかけないようにして足首を休ませることが大切です。
新たな損傷を起こさないという意味でも安静は必要です。足首の捻挫で歩行が困難になることは稀ですが、痛みがあって歩くのがつらいという場合や、負荷をかけないようにするために松葉杖を使う場合があります。
また、靭帯の損傷が重症で固定が必要ということもあります。その場合はシーネやギプスで1週間ほど固定します。
足首を捻ると、靭帯が伸びて足首を守ろうとします。しかし過度な力が加わると、靭帯や足首の関節を包む関節包が損傷してしまいます。これが足首の捻挫です。
多くの場合靭帯の損傷が見られます。足首の靭帯には前距腓靭帯、後距腓靭帯、踵腓靭帯、脛腓靭帯、二分靭帯があり、中でも外くるぶし側にある前距腓靭帯と踵腓靭帯が、損傷が起こりやすい靭帯です。
どこの靭帯が損傷しているのか、靭帯の損傷はいくつか、部分断裂なのか完全断裂なのかで重症度や治療方法を判断していくことになります。
足首の捻挫の治療期間はどれくらい?
足首の捻挫は軽症であっても1週間程度のRICE処置をすることが多いです。その後状態を見ながらリハビリを行っていきます。
捻挫だからと放っておくと、足首の不安定さや慢性的な痛みなどの後遺症を残すリスクがあるため、もう大丈夫だろうと自己判断で治療やリハビリを中止するのは危険です。
足首の捻挫の治療は重症度にもよりますが、リハビリ期間も含めて3週間から3か月の治療期間を要します。
靭帯の断裂がひどい場合には手術を行うことがあります。断裂した靭帯を縫い合わせるという手術です。内視鏡で行うところも増えているので、小さな傷ですむようになりました。
しかしそれでも治療期間が通常よりも長くなるでしょう。術後の痛みや感染にも注意が必要です。
足首の捻挫に期待される新たな治療法として再生医療が注目されている!
これまで足首の捻挫の治療は、RICE処置や手術とリハビリを併せたものが主でした。
しかし、スポーツ医療では、足首の捻挫の治療として再生医療に注目が集まっています。
再生医療は、自身の幹細胞を用いて損傷した足首の靭帯や関節包を修復させるというもので、副作用や治療による後遺症のリスクが低いというメリットがあります。
さらには、治療期間の短縮も期待でき、リハビリと併用して早期のスポーツ復帰を目指すこともできるのです。
まとめ・足首の捻挫の放置は後遺症の危険性!早期受診と適切な治療について
足首の捻挫の治療はまずRICE処置を行い、その後状態に応じてリハビリを行います。治療期間はリハビリを含めて3週間から3か月ですが、靭帯の損傷が重症で手術が必要な場合は治療が長期化することがあります。
そんな足首の捻挫の治療に注目されているのが再生医療です。
自身の幹細胞を用いて靭帯を修復させるため、副作用のリスクを抑えながら治療の短期化が期待できます。リハビリと併用して早期のスポーツ復帰も可能になります。
監修:リペアセルクリニック大阪院
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