足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治す方法を紹介!まずは重症度をチェックしよう!
公開日: 2020.01.10更新日: 2025.02.03
足首の靭帯損傷(捻挫)は、日常生活にも影響を与える怪我です。捻挫してしまうと、歩くときや階段の上り降りが困難になってしまいます。
そこで本記事では、捻挫を早く治す方法をご紹介します。まずは捻挫の重症度をチェックし、適切な対処を講じましょう。
- 足首における靭帯損傷(捻挫)の重症度
- 足首における靭帯損傷(捻挫)を早く治す方法
目次
まずは足首の靭帯損傷(捻挫)の重症度をチェックしよう
捻挫を早く治すためにも、まずは捻挫の重症度をチェックしましょう。
チェック項目は以下の通りです。当てはまる項目は多いほど重症度は高くなります。
|
足を地面につけるだけで痛い場合や、内側・外側共に腫れている場合は骨に異常をきたしているケースも考えられるため、すぐに医療機関を受診しましょう。
足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治すための方法
この項目では、足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治す方法を紹介します。
足首の捻挫を早く治すには、受傷直後の応急処置やリハビリが欠かせません。以下で詳細に解説するので、捻挫による痛みや行動制限にお悩みの方はぜひご確認ください。
応急処置をする
足首の捻挫を早く治すためには、受傷時の適切な応急処置が重要です。足首を捻ったらRICE処置を実施しましょう。
|
RICE処置は、Rest(安静)からElevation(挙上)までの頭文字をとった代表的な応急処置法です。
患部に対してそれぞれ処置を行い、腫れ・痛み・内出血を抑えます。また、RICE処置を迅速に行うことで、受傷後の症状が軽減されると同時に早く治るキッカケになります。
「大したことない」「そのうち治るだろう」と慢心せず、捻挫を受傷した際は早急に処置を実施しましょう。
ギプスの長期固定を避ける
靭帯損傷の程度はⅠ度~Ⅲ度に分類されています。
Ⅰ度(軽度) |
|
---|---|
Ⅱ度(中度) |
|
Ⅲ度(重度) |
|
症状や程度により治療法が異なり、テーピングやギプスによる固定から手術まで考えられます。しかし、関節の「固有知覚」が鈍くなる観点からアスリートの患者を中心にギプス固定はあまりおすすめできません。
近年では、ギプスによる長期固定は行われなくなりましたが、完全になくなった訳ではありません。医師よりギプス固定の治療を提案された際は自身の状況を伝え、今後の方針についてしっかりと相談しましょう。
適切なリハビリを受ける
痛みや腫れが改善した後はリハビリを行います。捻挫を早く治すためにも、早期のリハビリは重要です。
- 軽めの筋力トレーニング
- ストレッチ
- 足首のマッサージ
※テーピングやサポーターで可動域を制限しながら実施
テーピングやサポーターで適度に関節を制限しながら、軽めの筋力トレーニングやストレッチ、硬くなった足首をほぐすマッサージを行います。
足首の捻挫を繰り返さないためにも専門家指導の下、余裕を持ったスケジュールでリハビリに取り組んでください。
足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治したい方からよくある質問
この項目では、足首の靭帯損傷(捻挫)の早期完治を目指す方からよくある質問を紹介します。
早期完治のキッカケとなるよう、質問に対して当院からの回答を掲載しました。ぜひ参考にご覧ください。
足首の靭帯損傷を早く治す食べ物はありますか?
- 大根
- 鶏肉
- 長いも
大根に含まれる「ジアスターゼ」と呼ばれる成分は細胞を早く活発化させる働きがあります。患部の細胞を活性化させ、治癒力を高めてくれるのです。
鶏肉には良質なたんぱく質が含まれています。また、長いもはタンパク質を分解し、栄養素を取り入れやすくする成分が含まれていますので、鶏肉と長いもを一緒に食べると効果的です。
歩けるけど痛い場合はどうしたらいいですか?
靭帯損傷(捻挫)の場合、足首に痛みがあるけど歩けるケースが大半です。そのため、痛みに耐えながら様子を見がちですが、放置はあまりおすすめできません。
痛みと合わせて、足首に腫れや変色がないか確認し、異常が見られた場合は最寄りの整形外科を受診しましょう。
足首の靭帯損傷を早く治すためにも適切な治療を受けよう
足首の捻挫を早く治す方法として、RICE処置からリハビリの重要性までを紹介しました。
リハビリは慎重に専門家の指示に従って行うことが大切です。また、仕事やスポーツによる身体機能の低下を防ぐためにも、ギプスによる長期固定は極力避けましょう。
受傷後のRICE処置をはじめ、足首のストレッチや日頃の筋力強化を心がけ、あらかじめ靭帯損傷(捻挫)の予防に務めることも大切です。

監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設