足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治す方法を紹介!まずは重症度をチェックしよう!
公開日: 2020.01.10更新日: 2024.11.19
足首の靭帯損傷(捻挫)は、日常生活にも影響を与える怪我です。捻挫してしまうと、歩くときや階段の上り降りが困難になってしまいます。
そこで本記事では、捻挫を早く治す方法をご紹介します。まずは捻挫の重症度をチェックし、適切な対処を講じましょう。
- ・足首における靭帯損傷(捻挫)の重症度
- ・足首における靭帯損傷(捻挫)を早く治す方法
目次
まずは足首の靭帯損傷(捻挫)の重症度をチェックしよう
捻挫を早く治すためにも、まずは捻挫の重症度をチェックしましょう。
チェック項目は以下の通りです。当てはまる項目は多いほど重症度は高くなります。
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足を地面につけるだけで痛い場合や、内側・外側共に腫れている場合は骨に異常をきたしているケースも考えられるため、すぐに医療機関を受診しましょう。
足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治すための方法
この項目では、足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治す方法を紹介します。
足首の捻挫を早く治すには、受傷直後の応急処置やリハビリが欠かせません。以下で詳細に解説するので、捻挫による痛みや行動制限にお悩みの方はぜひご確認ください。
応急処置をする
足首の捻挫を早く治すためには、受傷時の適切な応急処置が重要です。足首を捻ったらRICE処置を実施しましょう。
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RICE処置は、Rest(安静)からElevation(挙上)までの頭文字をとった代表的な応急処置法です。
患部に対してそれぞれ処置を行い、腫れ・痛み・内出血を抑えます。また、RICE処置を迅速に行うことで、受傷後の症状が軽減されると同時に早く治るキッカケになります。
「大したことない」「そのうち治るだろう」と慢心せず、捻挫を受傷した際は早急に処置を実施しましょう。
ギプスの長期固定を避ける
靭帯損傷の程度はⅠ度~Ⅲ度に分類されています。
Ⅰ度(軽度) |
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Ⅱ度(中度) |
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Ⅲ度(重度) |
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症状や程度により治療法が異なり、テーピングやギプスによる固定から手術まで考えられます。しかし、関節の「固有知覚」が鈍くなる観点からアスリートの患者を中心にギプス固定はあまりおすすめできません。
近年では、ギプスによる長期固定は行われなくなりましたが、完全になくなった訳ではありません。医師よりギプス固定の治療を提案された際は自身の状況を伝え、今後の方針についてしっかりと相談しましょう。
適切なリハビリを受ける
痛みや腫れが改善した後はリハビリを行います。捻挫を早く治すためにも、早期のリハビリは重要です。
- ・軽めの筋力トレーニング
- ・ストレッチ
- ・足首のマッサージ
※テーピングやサポーターで可動域を制限しながら実施
テーピングやサポーターで適度に関節を制限しながら、軽めの筋力トレーニングやストレッチ、硬くなった足首をほぐすマッサージを行います。
足首の捻挫を繰り返さないためにも専門家指導の下、余裕を持ったスケジュールでリハビリに取り組んでください。
足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治したい方からよくある質問
この項目では、足首の靭帯損傷(捻挫)の早期完治を目指す方からよくある質問を紹介します。
早期完治のキッカケとなるよう、質問に対して当院からの回答を掲載しました。ぜひ参考にご覧ください。
足首の靭帯損傷を早く治す食べ物はありますか?
- ・大根
- ・鶏肉
- ・長いも
大根に含まれる「ジアスターゼ」と呼ばれる成分は細胞を早く活発化させる働きがあります。患部の細胞を活性化させ、治癒力を高めてくれるのです。
鶏肉には良質なたんぱく質が含まれています。また、長いもはタンパク質を分解し、栄養素を取り入れやすくする成分が含まれていますので、鶏肉と長いもを一緒に食べると効果的です。
歩けるけど痛い場合はどうしたらいいですか?
靭帯損傷(捻挫)の場合、足首に痛みがあるけど歩けるケースが大半です。そのため、痛みに耐えながら様子を見がちですが、放置はあまりおすすめできません。
痛みと合わせて、足首に腫れや変色がないか確認し、異常が見られた場合は最寄りの整形外科を受診しましょう。
足首の靭帯損傷を早く治すためにも適切な治療を受けよう
足首の捻挫を早く治す方法として、RICE処置からリハビリの重要性までを紹介しました。
リハビリは慎重に専門家の指示に従って行うことが大切です。また、仕事やスポーツによる身体機能の低下を防ぐためにも、ギプスによる長期固定は極力避けましょう。
受傷後のRICE処置をはじめ、足首のストレッチや日頃の筋力強化を心がけ、あらかじめ靭帯損傷(捻挫)の予防に務めることも大切です。