足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治すには?全治までの治療期間と重症度チェックリストを解説

公開日: 2020.01.10
更新日: 2025.08.30

「足首の靭帯損傷を早く治す方法はある?」
「どのくらいで完治する?」

日常生活やスポーツ中に段差や着地のズレで、思いがけず足首の靭帯を損傷してしまうケースは少なくありません。

足首の靭帯損傷(捻挫)は、軽いケガと見られやすいですが、歩行時の痛みによって日常生活にも支障が出るため、適切な治療法が欠かせません。

本記事では、足首の靭帯損傷(捻挫)の重症度の見分け方から、早期回復を目指すための正しい対処法を詳しく解説します。

この記事を読むとわかること

  • 足首の靭帯損傷(捻挫)の重症度
  • 足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治す方法
  • 足首の靭帯損傷(捻挫)の治療期間
  • 足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治すための注意点

捻挫の重症度をチェックし、自分に合った対処を早めに行うことが回復への近道です。

また、早期回復を目指す方にとって、先端医療である再生医療によるアプローチも有力な選択肢になります。

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まずは足首の靭帯損傷の重症度をチェック

適切な治療を受けるために、最初に靭帯損傷の重症度がどの程度なのかを確認しましょう。

靭帯損傷の治療は損傷の程度によって治療方法が異なります。

足を地面につけるだけで痛い場合や足首が腫れている場合は、骨に異常をきたしているケースも考えられるため、すぐに医療機関を受診しましょう。

靭帯損傷の程度を判断する3つの分類

靭帯損傷の程度はⅠ度~Ⅲ度に分類され、数字が上がるにつれて損傷の程度が強くなります。

Ⅰ度(軽度)
  • 足首の靭帯が伸びた状態
  • 数週間から1カ月程度で回復するケースが多い
Ⅱ度(中等度)
  • 靭帯の一部が切れた状態
  • 回復まで1カ月から3カ月程度かかる
Ⅲ度(重度)
  • 靭帯が完全に切れた状態
  • 歩行補助器具が必要になるケースもある

靭帯損傷とは、靭帯にかかる負荷によって損傷が起きている状態です。

一言に靭帯損傷といってもその状態は、靭帯が伸びているものから断裂まで程度に違いがあります。

重症度チェックリストで自己診断

靭帯損傷における重症度のチェック項目は、以下のとおりです。

  • 足首をひねると痛みがある
  • 足首の外側、内側が腫れている
  • くるぶしの外側、内側を押すと痛みがある
  • かかとの骨を押すと痛みがある
  • 痛みで歩くのが難しい
  • 足を地面につけると痛みがある

上記のリストに当てはまる項目が多いほど重症度が高くなります。

足首の捻挫は、腫れがないなど見た目では問題なさそうに見えても、重い症状であるケースが珍しくありません。

靭帯損傷は早い段階での治療が大切なので、チェック項目に該当する場合は早めに受診しましょう。

足首の靭帯損傷を早く治す方法

この項目では、足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治す方法を紹介します。

足首の捻挫を早く治すには、受傷直後の応急処置やリハビリが欠かせません。

しかし、治療方法の中には避けた方が良いものもあるため、注意が必要です。

ぜひ参考にして、適切な治療を行い早く治しましょう。

受傷直後は「RICE処置」を実施する

足首の捻挫を早く治すためには、受傷時の適切な応急処置が重要です。

足首を捻ったらRICE処置を実施しましょう。

  • Rest(安静にする)
  • Ice(患部を冷却する)
  • Compress(患部を圧迫する)
  • Elevation(患部を挙上する)

RICE処置は、Rest(安静)からElevation(挙上)までの頭文字をとった代表的な応急処置法です。

患部に対してそれぞれ処置を行い、腫れ・痛み・内出血を抑えます。

また、RICE処置を迅速に行うことで、受傷後の症状が軽減されると同時に早く治るための重要なポイントになります。

「大したことない」「そのうち治るだろう」と放置せず、捻挫した際は早急に処置をしましょう。

適切なリハビリテーションを受ける

痛みや腫れが改善した後はリハビリを行います。

捻挫を早く治すためにも、早期のリハビリは重要です。

リハビリの内容

  • 軽めの筋力トレーニング
  • ストレッチ
  • 足首のマッサージ

テーピングやサポーターで適度に関節を制限しながら、軽めの筋力トレーニングやストレッチ、硬くなった足首をほぐすマッサージを行います。

足首の捻挫を繰り返さないためにも専門家の指導の下、余裕を持ったスケジュールでリハビリに取り組んでください。

ギプスの長期固定を避ける

足首の靭帯損傷を早く治すには、ギプスによる長期固定は避けましょう。

受傷直後の痛みが強い期間には一時的に固定する場合もありますが、長期間固定すると筋肉を使わない状態となり、筋肉が減少してしまいます。

近年ではギプスによる長期固定は行われなくなりましたが、完全になくなったわけではありません。

医師からギプスの治療を提案された際は、しっかりと相談しましょう。

テーピングを活用する

靭帯損傷の治療では、関節の可動域の制限が必要となるため、テーピングが使われることも多いです。

テープを巻く強さは、足首を支えて安定させられる強さが必要ですが、強すぎると血行が悪くなるため注意が必要です。

長時間テープを巻いたままにすると、かぶれなどの皮膚トラブルが起こる可能性があるため、1日に1回は巻き直しましょう。

タンパク質やビタミンをバランス良く摂取する

靭帯を修復するには、タンパク質やビタミンの摂取が欠かせません。

肉や魚、野菜やフルーツ、乳製品などをバランスよく食べて、必要な栄養素をしっかりと摂りましょう。

特に靭帯の修復に必要なタンパク質を多く含む食品は、意識的に摂取することが重要です。

もし食事だけで足りない場合は、サプリメントの活用もおすすめです。

サプリメントはどのような成分が含まれているのか、栄養素の含有量についてしっかりと確認しましょう。

足首の靭帯損傷は何日で治る?全治までの治療期間

足首の靭帯損傷の治療期間を重症度別に解説します。

それぞれの重症度別に、全治までの治療期間を見ていきましょう。

軽度の靭帯損傷

軽度の靭帯損傷は、治療期間は数週間から1カ月程度が一般的です。

この時期は靭帯の一部が伸びたり、微細な断裂が起きることがあり、アイシングや圧迫などの治療を行い、安静に生活することが推奨されます。

RICE処置の他、物理療法やリハビリが必要なケースもあります。

中等度の靭帯損傷

中等度の靭帯損傷では関節が不安定になっていて、治療期間は1カ月から3カ月程度を見ておく必要があります。

部分的に靭帯断裂が起きている状態で患部の腫れも見られます。

中等度ではRICE処置だけでなく、物理療法や装具療法、リハビリが併用されることが多いです。

重度の靭帯損傷

靭帯損傷が重度になると、治療期間は3カ月から6カ月程度が一般的です。

完全に靭帯が断裂し、関節の不安定性が高い状態のため、6カ月以上の治療期間が必要になるケースもあります。

保存療法では回復が見込めない場合には、手術療法による靭帯の修復や再建が検討されます。

手術をすると、術後に長期的なリハビリの継続が必要です。

重度の靭帯損傷に必要な治療期間は個人差が大きく、手術が必要かどうかが大きなポイントとなるでしょう。

足首の靭帯損傷を早く治すための注意点

足首の靭帯損傷(捻挫)から早期回復を目指すために、以下のポイントを意識しましょう。

  • 足首を無理に動かさない
  • 炎症が落ち着いてから入浴する
  • 専門家の指示どおりにリハビリを行う
  • 完治するまで激しい運動は避ける

足首の靭帯損傷(捻挫)は、受傷後の処置や日常生活の過ごし方が予後に影響します。

軽い捻挫と思わずに早めに受診し、できるだけ早く治して日常生活やスポーツ復帰を目指しましょう。

靭帯損傷を早く治すにはリハビリが効果的ですが、医師の指示どおりに行うことが重要です。

間違った方法でリハビリを行うと逆効果になり、回復期間が長期化する可能性があります。

足首の靭帯損傷を早く治す方法についてよくある質問

足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治す方法についてよくある質問を紹介します。

早期完治のきっかけとなるよう、よくある質問に対して当院からの回答を掲載しています。

ぜひ参考にしてください。

足首の靭帯損傷を早く治す食べ物は?

足首の靭帯損傷を早く治す食べ物は、以下のとおりです。

代表的な食べ物

  • 大根
  • 鶏肉
  • 長いも

大根に含まれる「ジアスターゼ」と呼ばれる成分は、細胞を活発化させる働きがあり、治癒力を高めてくれる効果が期待できます。

靭帯の修復に重要なタンパク質を摂取するなら鶏肉を中心に食べるのがおすすめです。

また、長いもはタンパク質を分解し、栄養素を取り入れやすくする成分が含まれているので、鶏肉と長いもを一緒に食べるとより効果的です。

歩けるけど痛い場合はどうしたらいい?

靭帯損傷(捻挫)の場合、足首に痛みがあっても歩けるケースが大半です。

そのため、痛みに耐えながら様子を見がちですが、放置はおすすめできません。

痛みと合わせて、足首に腫れや変色がないか確認し、異常が見られた場合は早めに医療機関を受診しましょう。

足首の靭帯損傷を早く治すためにも適切な治療を受けよう

足首の靭帯損傷(捻挫)からできるだけ早く回復するためには、初期対応からリハビリまで適切な治療が欠かせません。

以下のようなポイントを押さえておくことが大切です。

  • 受傷直後は「RICE処置」を実施する
  • 適切なリハビリテーションを受ける
  • ギプスの長期固定を避ける
  • テーピングを活用する
  • タンパク質やビタミンをバランス良く摂取する

足首の靭帯損傷は、安静にすれば自然に治ると思われやすいですが、適切な初期処置と段階的なリハビリを行わなければ、再発リスクが高まり、慢性化することもあります。

受傷後のRICE処置をはじめ、足首のストレッチや日頃の筋力強化を心がけ、あらかじめ靭帯損傷(捻挫)の予防に努めることを意識しましょう。

手術を避けて早期復帰を目指すなら、再生医療も検討してみましょう

再生医療は、自身の脂肪から幹細胞を採取・培養して治療に用いることで損傷部位の修復が期待でき、早期復帰を目指せます。

当院リペアセルクリニックでの再生医療の具体的な治療内容や症例実績については、公式LINEでもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

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足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治すには?全治までの治療期間と重症度チェックリストを解説

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設