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かかと(踵骨)の疲労骨折|主な症状や原因・治し方について解説

かかと(踵骨)の疲労骨折|主な症状や原因・治し方について解説
公開日: 2026.04.30

「運動中や運動後にかかとが痛くなる」「歩くだけでかかとが痛い」

上記のような症状が続いている場合、かかと(踵骨)の疲労骨折が起きている可能性があります。

疲労骨折は通常の骨折と違い、繰り返しの負荷で骨に少しずつダメージが蓄積して発症するため、初期段階では気づきにくいのが特徴です。

適切な対処をせずに運動を続けると症状が悪化し、回復までの期間が長引くことも少なくありません。

本記事では、かかと(踵骨)を疲労骨折するとどうなるのか、主な原因や治療法について詳しく解説します。

なお、近年の骨折治療では、自己細胞を用いた「再生医療」による治療が注目されています。

再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す治療法で、疲労骨折にも効果が期待できる場合があります。

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かかと(踵骨)を疲労骨折するとどうなる?

かかとの疲労骨折が起きると、歩行時にかかとへ体重をかけた瞬間に痛みが生じ、進行すると体重をかけること自体が困難になります。

初期段階では休息で改善するため、一時的な痛みだと見逃されやすい特徴があります。

以下では、かかとの疲労骨折で見られる代表的な症状と特徴について詳しく解説していきます。

主な症状・特徴

かかとの疲労骨折の最も特徴的なサインは、かかとを両側から挟むように押したときに強い痛み(圧痛)が出ることです。

初期段階では、走ったりジャンプしたりする運動中や、その直後のみにジンジンとした不快な痛みが現れます。

しかし、症状が進行すると、朝起きて最初に足を床についた瞬間や、ただ歩くだけでも激しい痛みを伴う状態へ悪化してしまいます。

かかとの骨の周囲が赤く腫れ上がったり、熱感を持ったりする炎症のサインが見られるケースも少なくありません。

かかと(踵骨)が疲労骨折する原因

かかとの疲労骨折は、繰り返しの衝撃と硬い路面・不適切な靴などの環境要因が重なって、踵骨に微細なひびが生じることで起こります。

本章では、かかとの疲労骨折を起こす原因について解説します。

以下でそれぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

ランニングやジャンプの繰り返し

かかとの疲労骨折の主な原因として、長距離のランニングやジャンプ・着地動作の繰り返しによる踵骨への継続的な衝撃が挙げられます。

踵骨は体重を支える土台であり、走る・跳ぶ動作のたびに体重以上の強い衝撃を受け止めています。

十分な休息をとらずに激しい練習を続けると、骨の修復ペースがダメージの蓄積に追いつかず、微細なひびが生じやすくなります。

硬い地面での運動習慣

アスファルトやコンクリートなど、衝撃を吸収しにくい硬い路面での運動習慣も疲労骨折のリスクを大きく高めます。

柔らかい土や芝生の上とは異なり、硬い舗装路では着地時の反発力がそのまま足の骨へダイレクトに伝わってしまいます。

同じ距離・同じ時間の運動でも、路面の硬さによって骨への負担量は大きく異なるため、注意が必要です。

普段から舗装路でのランニングを長時間行っている方や、屋内競技で硬い床の上をジャンプする頻度が高い方に多く見られる原因といえます。

不適切なシューズの使用

クッション性が失われた古い靴や、自分の足の形に合わない靴を履いて運動し続けることも、疲労骨折を招く原因の一つです。

かかとのすり減った靴で走り続けると、着地時の衝撃を十分に吸収できず、踵骨へ過剰な負荷を直接かけてしまいます。

また、サイズが合わず靴の中で足がズレる状態も、不自然な着地姿勢を生み出し、局所的な負担の増大につながります。

かかと(踵骨)の疲労骨折の治し方|どれくらいで治る?

かかとの疲労骨折の治療は、安静(免荷)を基本とし、症状に応じて装具療法や物理療法を組み合わせて回復を目指します。

ここでは、踵骨疲労骨折の具体的な治療法と、回復までにかかる期間の目安について解説します。

踵骨疲労骨折の治療法

踵骨の疲労骨折では、手術を行わずに患部を休ませて自然治癒を待つ「保存療法」が治療の第一選択肢となります。

受傷直後の痛みが強い時期では、基本的には患部の負担を避けて安静にすることが優先されるため、疲労骨折している側の足を使った歩行もなるべく避けて生活します。

患者さまの症状によって、テーピングを用いて患部を固定したり、松葉杖を活用してかかとに体重がかからないようにしましょう。

痛みが和らいできたらリハビリテーションを開始し、骨癒合に合わせて可動域訓練、筋力強化、ウォーキングへと段階的に強度を上げていきます。

完治するまでは医師指導に従い、水泳やエアロバイクなど足に体重が乗らない代替トレーニングで体力を維持しましょう。

治療期間の目安

踵骨の疲労骨折の治療期間の目安として、軽症であれば1〜1.5カ月、重症であれば2〜3カ月程度の安静期間が必要です。

受傷直後から数週間は骨の修復が始まるデリケートな時期であり、この期間の過ごし方がその後の回復スピードを大きく左右します。

焦って激しい練習を再開すると、再び骨に亀裂が入って治療期間が大幅に延びてしまう恐れが十分に考えられます。

復帰の時期や運動の強度は自己診断せず、必ず主治医の許可を得ながら段階的に引き上げていきましょう。

かかと(踵骨)の疲労骨折の再発を防ぐ対策

踵骨の疲労骨折を繰り返さないためには、足への負担を減らす環境づくりと身体の土台強化を行うことが重要です。

本章では、実践したい再発予防策を4つ紹介します。

以下で具体的な対策について確認していきましょう。

クッション性の高いシューズを使用する

疲労骨折の再発を防ぐには、衝撃吸収能力に優れたクッション性の高いシューズを選び、定期的にメンテナンス・交換することが重要です。

ランニングやジャンプを繰り返す競技を行う方は、自分の足型・走法・体重に合ったクッション性のあるシューズを選びましょう。

スポーツ用品店でフィッティングを受けたり、専門スタッフに相談したりすることで、自分の足に合った一足を見つけやすくなります。

また、どんな高機能シューズもクッション性は徐々に低下するため、靴底の摩耗を定期的にチェックし、すり減りが目立ってきたら早めに買い替えることが大切です。

運動量やトレーニングメニューを見直す

日々の練習量や走る環境を抜本的に見直し、適切な休息日を設けることが疲労骨折の再発予防には欠かせません。

毎日のように高強度のトレーニングを続けていると、骨や腱が修復する時間が確保できず、再びダメージが蓄積してしまいます。

週に1〜2日はオフを設ける、走行距離を段階的に伸ばす、強度の高い日と軽めの日を交互に組み合わせるなど、計画的にメニューを組み立てることが大切です。

また、フォームの見直しや、運動前後のストレッチを丁寧に行うことで、かかとへの局所的な負担を軽減できます。

栄養管理を徹底する

骨の強度を保つためには、カルシウムとビタミンDを中心とした栄養管理が重要です。

カルシウムは骨の主成分であり、ビタミンDはそのカルシウムの吸収を助ける働きを持っています。

主に以下のような食材をバランスよく食事に取り入れましょう。

  • カルシウム:乳製品や小魚、大豆製品、緑黄色野菜など
  • ビタミンD:鮭・きのこ類・卵黄など

また、上記の栄養素以外にも、骨の合成に関わるタンパク質、骨の質を高めるとされるビタミンKやマグネシウムの摂取も有効です。

サポーターやテーピングを活用する

かかとのグラつきを抑えて着地時の衝撃を分散させるために、サポーターやテーピングの活用が有効です。

テーピングは足首の動きをサポートし、踵骨やアキレス腱への過度な負担を抑える役割を果たします。

また、テーピングの巻き方がわらかないときは、手軽に装着できるサポーターを活用することで、運動や日常生活での負担軽減に役立ちます。

ただし、誤った巻き方や、サイズの合わないサポーターはかえって怪我のリスクを高めてしまう場合もあるため、注意が必要です。

整形外科医や理学療法士などの専門家に相談しながら、自分の症状や競技特性に合った方法を選びましょう。

かかと(踵骨)が疲労骨折したら安静にして負担を避けよう

踵骨の疲労骨折を治すには、患部への負担を避けて安静にし、しっかりと休息の期間を設けることが重要です。

初期の違和感や痛みを我慢して激しい運動を続けると、骨の亀裂がさらに深まり、結果的に数カ月以上の療養期間が必要になるケースも考えられます。

まずは松葉杖などで足に体重をかけない生活を徹底し、段階的に日常生活やスポーツに復帰できるように対策しましょう。

また、前述のとおり、疲労骨折の治療において、自己細胞を用いた「再生医療」が注目されています。

患者さまの細胞や血液を用いて、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促すことで、早期改善を目指せる場合があります。

「自分の状態が対象になるのか知りたい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。

監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長