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脳梗塞とストレスの関係性は?原因となるリスクや体に及ぼす影響について

公開日: 2025.01.09
更新日: 2025.02.03

「ストレスから脳梗塞になる?」

上記のように「日頃のストレスが大きな病気につながらないか」不安な方も多いのではないでしょうか。脳梗塞の主な原因は、高血圧などの生活習慣病ですが、ストレスを溜めると間接的に脳梗塞のリスクを高める可能性があります。

本記事では、脳梗塞の原因となり得るストレスが体に与える悪影響について、詳しく解説します。

この記事を読むとわかること

脳梗塞の発症リスクを低減するために、脳梗塞になりやすい人の特徴や、ストレスの解消方法を確認しましょう。

ストレスは脳梗塞の原因となる可能性がある

ストレスは、脳梗塞の原因となる可能性があります。脳梗塞を予防するために、以下2つのポイントを知ることが大切です。

脳梗塞を予防するためのポイント

日常的に強いストレスを感じている人は、脳梗塞をはじめとした脳卒中になりやすいため注意が必要です。

脳梗塞になりやすい人には特徴があるため、当てはまっていないか確認しましょう。

脳梗塞とストレスの関係性

脳梗塞とストレスには、大きな関係があります。ストレスは脳梗塞の直接的な原因ではありませんが、脳梗塞のリスクを高める高血圧や動脈硬化の原因となる可能性があるためです。

強いストレスを感じているときは、交感神経が優位になります。交感神経は、体内で生成・分泌されるホルモンを調節する自律神経の1種です。

交感神経が優位になると、脈拍数の増加や血圧の上昇が起きて高血圧につながり、血管に大きな負担がかかります。高血圧によって血管がダメージを受けると、動脈硬化のリスクが高まり、脳梗塞を発症しやすくなります。

脳梗塞になりやすい人の特徴は?

脳梗塞になりやすい人の特徴は、以下のとおりです。

脳梗塞になりやすい人の特徴

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 心房細動
  • 動脈硬化
  • 運動不足
  • ストレスを溜めやすい
  • 遺伝

脳梗塞は、生活習慣病やストレスなどが関係する環境因子と、遺伝的因子が合わさって発症リスクが高まります

家族に高血圧や脳卒中の人がいる場合は、遺伝的に脳梗塞になりやすいため注意が必要です。

環境因子は、生活習慣の改善で排除できる場合もあるため、日常生活を見直しましょう。

以下の記事では、脳梗塞になりやすい人の特徴について詳しくご紹介していますので、合わせてご覧ください。

ストレスが体に与える悪影響とは?

ストレスが体に与える悪影響は、以下のとおりです。

ストレスが体に与える悪影響

  • 高血圧
  • 睡眠障害
  • 喫煙

ストレスが体に与える悪影響は多いため、自分に合ったストレス発散法を見つけ、早急に対処しましょう。

高血圧

ストレスが体に与える悪影響の1つに、高血圧があります。高血圧とは、一般的に最高血圧が140mmHg以上、あるいは最低血圧が90mmHg以上の状態が慢性的に続くことをいいます。

強いストレスを感じると、自律神経の1つである交感神経が優位になり、血圧が上がります。高血圧の状態が続くと血管に大きな負担がかかり、動脈硬化になりやすいため注意が必要です。

高血圧を原因とした動脈硬化は、脳梗塞の主なリスク因子です。脳梗塞をはじめとした脳卒中は、高血圧と深く関係します。

家族に高血圧の人がいたり、普段から血圧が高かったりする人は、病院を受診し早期から血圧管理を行うことが重要です。

以下の動画では、高血圧と血糖値について、詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

高血圧を予防するために、塩分を控えた食事を心がけたり、運動を習慣化したりしましょう。

睡眠障害

ストレスが体に与える悪影響には、以下の睡眠障害があります。

不眠症
  • 眠りにつくまでに時間がかかること(入眠困難)
  • 眠りについても途中で起きてしまう状態(中途覚醒)
  • 早朝に起きてしまい、もう一度眠れない状態(早朝覚醒)
  • 熟睡できず疲労感が残っている状態(熟眠障害)
過眠症 夜間に睡眠がとれているにもかかわらず、日中起きていられないこと
睡眠時無呼吸症候群 睡眠中にひどいいびきや無呼吸が生じる疾患
概日リズム睡眠・覚醒障害群 体内時計にずれが生じ、起床時間や就寝時間が不規則になる状態

睡眠障害が起こると、日中の活動力低下や集中力低下、倦怠感などが生じやすいため注意が必要です。

睡眠障害が原因で生活習慣が乱れると、生活習慣病になる可能性が高まり、脳梗塞を発症する恐れがあります。

喫煙

ストレスが体に与える悪影響に、喫煙があります。ストレスを感じ喫煙する人がいますが、イライラをたばこで一時的に緩和しているだけなので注意が必要です。

喫煙習慣はたばこに含まれるニコチンの依存度へ強い影響を与え、喫煙者はストレス解消方法として喫煙行動をとっている可能性が高いことが示唆されています。
出典:喫煙の習慣がストレス状況下での喫煙欲求におよぼす影響|Journal of Health Psychology Research 2017, Vol. 30, No. 1, 9–17

喫煙は動脈硬化や高血圧などを発症するリスク因子であり、脳梗塞の危険性が高まるため、禁煙が大切です。

ストレスを感じる原因や解消方法

ストレスを感じる原因や解消方法は、人によって異なるため以下の項目を確認し、ストレス発散法を知ることが重要です。

ストレスの原因と解消方法

同じ状況下でも人によってストレスを感じる程度が異なる場合があります。

ストレスを感じやすい原因を知り、自身で対処できるようにストレス解消方法も合わせて確認しましょう。

ストレスの原因

ストレスを感じる原因は、主に以下の4つがあります。

ストレスを感じる原因

  • 仕事(人間関係・収入など)
  • 住環境の変化
  • 親の介護問題
  • 自身の健康問題

厚生労働省の調査によると、仕事や職業生活でストレスを感じている労働者の割合は82.7%です。
※出典:令和5年労働安全衛生調査(実態調査)|厚生労働省

予想していなかった出来事が急に起こったり、外部から強い刺激を受けたりすると、強いストレスを感じやすいため注意が必要です。

とくに真面目な性格の人や自己肯定感の低い人はストレスを感じやすく、身体の不調も出やすい特徴があります。

おすすめのストレス解消方法

おすすめのストレス解消方法は、以下のとおりです。

おすすめのストレス解消方法

  • 運動する
  • 自分の気持ちを書き出す
  • 家族や友人に相談する
  • 趣味を楽しむ(読書や映画鑑賞など)
  • ゆっくり入浴する
  • 部屋の模様替えをする

運動や部屋の模様替えなどは、リフレッシュできストレス発散につながります。ゆっくり入浴することで、ストレスで活性化した交感神経の働きを抑えられる効果が期待できます。

ストレスと上手に付き合えるように、自身に合った方法でリフレッシュをし、脳梗塞のリスクを低減しましょう。

脳梗塞の初期症状が出たら早期受診・治療を受けることが重要

脳梗塞の初期症状が出たら、早期受診し、治療を受けることが重要です。脳梗塞の主な初期症状は、以下のとおりです。

脳梗塞の初期症状

  • 顔のしびれやゆがみ
  • 呂律が回らない
  • 感覚が鈍くなる
  • 手足の力が入りにくくなる
  • めまいや吐き気
  • 目のかすみやぼやけ

脳梗塞の前兆や初期症状かもしれないと感じたら、すぐに病院を受診しましょう。

以下の動画では、脳梗塞の前兆について詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

脳梗塞を早期から治療できれば、症状の悪化を防げる可能性があります。

脳梗塞を放置すると重い後遺症が出る場合もあるため、早急な対処が重要です。

脳梗塞とストレスの関係についてよくある質問

脳梗塞とストレスの関係についてよくある質問を紹介します。

脳梗塞とストレスの関係についてよくある質問

ストレスは脳梗塞の原因になる可能性があるため、ストレスを溜めないように過ごすことが大切です。

各質問の回答を参考にし、脳梗塞を予防しましょう。

ストレスで脳梗塞になりますか?

ストレスによって、脳梗塞になる可能性はあります

ストレスが脳梗塞の原因とされる理由は、脳梗塞につながる「高血圧」や「動脈硬化」の原因になるためです。

ストレスを感じると自律神経の1種である交感神経が優位になり、体が興奮状態になります。

交感神経が優位になると、血圧の上昇や脈拍数の増加などが起こり、血管の負担が大きくなります。

もろくなった血管を修復するために作られた血栓が脳内へ移動したり、脳血管内で血栓ができたりすると、脳梗塞のリスクが高まるため注意が必要です。

脳梗塞の1番の原因は何ですか?

脳梗塞の1番の原因は、高血圧です。高血圧の状態が長く続くと、脳梗塞のリスク因子である動脈硬化のリスクが上がります。

高血圧や動脈硬化により、血管壁がもろくなったり、厚くなったりすると血栓ができやすくなるため注意が必要です。

脳梗塞を予防するためには、自身の血圧変動を知り、日頃から血圧管理を十分に行うことが重要です。

ストレスも高血圧の原因になるため、運動や趣味などでストレスを解消するよう心がけましょう。

【まとめ】ストレスは脳梗塞の原因になる!初期症状を見逃さないことが重要

ストレスは脳梗塞の原因になるため、日頃からストレスを溜めないように注意しましょう。

脳梗塞になってしまった場合は、初期症状を見逃さないことが重要です。

初期症状を見逃してしまうと、脳梗塞の症状が悪化し、重い後遺症が出る可能性があります。脳梗塞の初期症状には、顔のゆがみやめまい、吐き気などがあります。

症状が一時的に出現する場合は、脳卒中の前兆の可能性もあるため、症状を放置せずにすぐに病院を受診するのが大切です。

脳梗塞の治療には、再生医療の検討もおすすめです。再生医療を検討する際は、ぜひ当院へご相談ください。

脳卒中のお悩みに対する新しい治療法があります。

監修者

圓尾 知之

Tomoyuki Maruo

医師

略歴

2002年3月京都府立医科大学 医学部 医学科 卒業

2002年4月医師免許取得

2002年4月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務

2002年6月関西労災病院 脳神経外科 勤務

2003年6月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務

2003年12月大阪母子医療センター 脳神経外科 勤務

2004年6月大阪労災病院 脳神経外科 勤務

2005年11月大手前病院 脳神経外科 勤務

2007年12月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務

2012年3月大阪大学大学院 医学系研究科 修了(医学博士)

2012年4月大阪大学医学部 脳神経外科 特任助教

2014年4月大手前病院 脳神経外科 部長

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