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脳梗塞の再発リスクは高い!再発の予防法と危険因子について医師が解説

公開日: 2025.01.08
更新日: 2025.06.02

脳梗塞は、突然の発症だけでなく再発するリスクが高い病気です。

一度発症すると、「また起こったらどうしよう」「再発を防ぐには何をすればいいのか」といった不安や疑問を抱える方も多いでしょう。

再発すると後遺症が悪化し、生活の質に大きな影響を及ぼすことが懸念されます。

本記事では、脳梗塞の再発リスクや具体的な予防策について詳しく解説します。

危険因子の管理や生活習慣の改善、再発を早期に察知する方法から、注目されている再生医療の可能性まで幅広く取り上げています。

再発を防ぎ、安心して生活を送るための知識をぜひお役立てください。

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脳梗塞の再発リスクとは

脳梗塞は一度発症すると再発しやすい病気であり、予防に十分な注意が必要です。

再発すると後遺症が悪化したり、生活の質が大きく低下する可能性があります。

脳梗塞の再発リスクとは

  • 脳梗塞は再発しやすい
  • 再発リスクを高める危険因子
  • 脳梗塞の再発サイン

ここからは、脳梗塞の再発率や再発リスクを高める危険因子、さらに脳梗塞の再発サインについて詳しく解説します。

脳梗塞は再発しやすい

脳梗塞は一度発症すると再発する確率が高く、再発した場合の後遺症はさらに重くなる可能性があります。

具体的には、発症から1年以内の再発率は12.8%、10年以内の再発率は51.3%とのデータがあります。
※ とされています。
※出典:PubMed

このように脳梗塞は再発しやすいため、日常生活における予防が重要です。

再発リスクを高める危険因子

再発率の数字からも分かるように、脳梗塞は長期的に再発リスクが続く病気です。

特に以下のような項目は危険因子と呼ばれ、再発を高める要因とされています。

再発リスクを高める危険因子 内容
高血圧 血管にかかる負担が増大し、動脈硬化が進行する
糖尿病 血糖値のコントロール不良が血管のダメージを悪化させる
脂質異常症 血中の脂質バランスが崩れ、血管の詰まりが起こりやすくなる
喫煙 血管の収縮や血液の粘度が高まり、血流障害を引き起こす
心房細動 不規則な心拍により血液の流れが乱れ、血栓が形成されやすくなる

これらの危険因子に注意して日常生活を送ることが、再発予防のカギとなります

脳梗塞の再発サイン

脳梗塞再発の早期発見には、FAST(Face, Arm, Speech, Time)というサインを覚えておくと役立ちます。

FAST 症状
Face(顔のゆがみ) 顔の片側だけが下がる、笑ったときに片方の口角が上がらない
Arm(腕の麻痺) 腕が上がらない、力が入らない
Speech(言葉の不明瞭さ) 言葉がうまく出てこない、話している内容が不明瞭になる
Time(時間) 迅速に医療機関へ連絡し、治療を開始する時間を確保するのが重要

上記の症状がみられた際には、迅速に医療機関にかかりましょう。脳梗塞の発症後4.5時間以内は血栓を溶かす「血栓溶解療法(t-PA静脈注射)」※の対象です。
※参照:国立循環器病研究センター「4.5時間を過ぎても、専門的な脳梗塞救急治療が重要です」

以下の動画では、脳梗塞の前兆である危険サインについて解説しているので、合わせて参考にしてください。

脳梗塞を再発すると後遺症が重くなるリスクがある

脳梗塞を再発、あるいは2回以上繰り返すと、後遺症がさらに重くなるリスクがあります。

脳梗塞の再発を繰り返すリスクの例

  • 初回発症時よりも症状が悪化し、日常生活の自立が難しくなる
  • 高次脳機能の低下が進行して会話や判断力に支障をきたし介護が必要となる
  • 後遺症の種類が増える

このように、脳梗塞の再発は患者の生活の質を大きく損ない、治療やリハビリの負担も増加させます。

後遺症を悪化させないためには、再発の予防と早期対応が何より重要です。

脳梗塞の再発リスクを高めないための対策

脳梗塞は、生活習慣や健康状態の見直しといった適切な予防策を講じることで、リスクを低下させることができます。

とくに生活習慣や健康状態の見直しが予防のカギです

以下では、脳梗塞予防のための具体的な方法を詳しく解説します。

血栓を予防する

脳梗塞を予防するためには、血栓の形成を防ぐ抗血栓療法が有効です。

抗血栓療法は脳梗塞に効果的な方法の一つとして広く用いられています。

血液をサラサラにする抗血栓薬の服用により、血液中の血小板の働きを抑えて血管内で血栓ができにくい状態を維持します。

さらに、血栓がすでに形成されている場合や高度な動脈硬化がある場合には、外科的治療も選択肢の一つです。

例えば、動脈の詰まりを取り除く手術や、血流を確保する治療などがあります。

食生活を改善する

脳梗塞の再発リスクを高めないためには、食生活の改善が重要です。

食生活の改善をするうえでポイントとなるのが塩分と脂質で、塩分は1日6g未満に抑え、高脂質の食事は控えましょう。

大量のアルコール摂取は脳梗塞の再発リスクが高まるため、お酒の飲みすぎには十分注意してください。

また、体内の水分が不足すると血栓ができやすくなるため、こまめな水分補給も心がけることが大切です。

以下の動画では、脳梗塞を含む脳卒中のリスクを下げる食生活について解説しているので、ぜひ参考にしてください。

適度に運動をする

日常的に体を動かし、血流を促進することが脳梗塞の再発リスクを抑える対策の一つです。

運動の具体例

  • ウォーキング
  • 軽いジョギング
  • 水中歩行
  • 階段の使用
  • 徒歩での移動
  • 家事
  • ガーデニング

ウォーキングや軽いジョギングなど有酸素運動や、水中歩行など軽いリハビリを日常生活に取り入れることで、血流の改善や心肺機能の向上が期待されます。

また、日常生活では階段を使用することや、徒歩で移動するなど、自然な形での運動量を確保することで、生活習慣を改善することができます。

日常的に体を動かして、血流を促進することで再発リスクを予防できるため、適度な運動により血管や心臓の健康を保ち、脳梗塞や高血圧のリスクを減らしましょう。

睡眠の質を高める

睡眠の質を高めることも脳梗塞の再発リスクを高めない重要な対策の一つです。

良質な睡眠は血圧を安定させるため、脳への負担を減らすことができます。

睡眠の質を高めるためには、就寝前のスマホ操作を控えることや、簡単なストレッチを行うことも重要です。

定期健診を受ける

定期健診は脳梗塞の危険因子を早期に発見し、適切な対応を取るために欠かせない予防策です。

とくに、脳梗塞の主なリスクである高血圧・糖尿病・脂質異常症は、自覚症状がないまま進行することが多いため、定期的な検査によるチェックが必要です。

健診では、血圧や血糖値、コレステロール値の測定に加えて、心電図や頸動脈エコー検査などにより隠れたリスクを見つけられます。

定期健診を通じて危険因子を早期に発見し、脳梗塞の発症や再発を未然に防ぎましょう。

脳梗塞の再発予防には再生医療という選択肢

再生医療による幹細胞治療は、脳梗塞の再発予防と後遺症の改善に期待ができる治療法です。

幹細胞治療は、患者さま自身の脂肪組織から採取した幹細胞を培養し、点滴で体内に戻すことで損傷した組織の修復や再生を促進する治療法です。

さらに幹細胞には抗炎症作用があり、脳内の炎症を抑制して再発リスクの低減が期待できます。

当院の再生医療による脳卒中への治療効果についても、多くの症例がございます。

当院リペアセルクリニックでは、脳梗塞を含む脳卒中に対する再生医療の症例が多くございます。

例えば、50代の女性が脳梗塞と脳出血を経験し、右半身麻痺や言語障害などの後遺症に悩まされていましたが、幹細胞治療を3回受けた結果、症状改善がみられたケースがあります。

症例の紹介ページはこちら

再生医療は脳梗塞の再発予防だけでなく、後遺症の改善にも効果が期待できます。

再生医療による治療をご検討の際は、ぜひ当院へご相談ください。

脳梗塞の再発リスクを抑えるには生活習慣の改善が重要

脳梗塞の再発予防には、危険因子を管理して生活習慣を見直すことが重要です。

高血圧や糖尿病、脂質異常症といった危険因子をコントロールし、適度な運動や減塩を意識した食生活を取り入れて再発リスクを減らしましょう。また、喫煙や多量飲酒を控えるのも効果的です。

さらに、再発のサインであるFAST(顔のゆがみ、腕の麻痺、言葉の不明瞭さ、時間の重要性)を理解し、早期に対応するのが後遺症を抑えるカギとなります。

定期健診を受け、自分の健康状態を常に把握しておくことも忘れてはなりません。

これらの取り組みに加え、再生医療は脳梗塞の再発予防や後遺症の改善に新たな選択肢を提供します。

幹細胞治療は、損傷した神経の修復や再生を促し、脳細胞の損傷が改善されることで再発リスクを軽減する効果が期待されています。

予防と治療の両面で効果を得られることが期待できる再生医療をぜひご検討ください。

監修者

圓尾 知之

Tomoyuki Maruo

医師

略歴

2002年3月京都府立医科大学 医学部 医学科 卒業

2002年4月医師免許取得

2002年4月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務

2002年6月関西労災病院 脳神経外科 勤務

2003年6月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務

2003年12月大阪母子医療センター 脳神経外科 勤務

2004年6月大阪労災病院 脳神経外科 勤務

2005年11月大手前病院 脳神経外科 勤務

2007年12月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務

2012年3月大阪大学大学院 医学系研究科 修了(医学博士)

2012年4月大阪大学医学部 脳神経外科 特任助教

2014年4月大手前病院 脳神経外科 部長

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