-
- 変形性股関節症
股関節の痛みは入浴で温めたり、ストレッチや運動をすることで改善する可能性があります。 また、股関節を温めることは、筋肉がほぐれて血行促進につながり痛みを緩和できるため、自分でできる痛みへの対処方法としておすすめです。 ただし、炎症を起こしている場合に股関節を温めると症状が悪化する可能性があるため、痛みの根本的な原因の特定や改善が必要となります。 この記事では、股関節の痛みを緩和させる方法を中心に、再生医療の選択肢についても紹介していきます。 股関節症の痛みを緩和する効果的な方法 股関節の痛みを緩和するためには、以下の方法があります。 股関節を温める ストレッチや運動 医療機関で治療 ただし、自身の判断で行うと症状が悪化する可能性があるため、必ず医療機関を受診の上で指導を受けてから行うようにしてください。 股関節を温める 股関節の痛みがあるときは、ぬるめのお湯に入浴することや、ホットパックなどで足の付け根を温めることにより痛みが軽減できる可能性があります。 緊張した筋肉を緩和し、血行を促進することで動きやすくなるため、筋肉の緊張や血行不良が原因の場合は痛みの緩和が期待できます。 ただし、痛みが強い場合などは症状が悪化する可能性があるため、医療機関を受診するようにしてください。 ストレッチや運動でほぐす 股関節の痛みにはストレッチや運動を行うことで、姿勢を良くし、骨盤の傾きや歪みを矯正することにより、痛みが軽減する可能性があります。また、股関節の筋肉の柔軟性が高くなることで、可動域が広がります。 ストレッチは無理のない範囲内で行い、運動はプールなど水中でゆっくりウォーキングすることが大切です。 股関節の筋肉トレーニングは、十分なストレッチを行っていない状態で実施すると症状を悪化させる可能性があります。 医療機関で治療を受ける 股関節を温めることや、ストレッチ、運動などを行っても痛みが続く場合は、医療機関で治療を受けることが必要です。 治療法はいくつかありますが、塗り薬や湿布などの外服薬や鎮痛剤などの内服薬による薬物治療や、ブロック注射やヒアルロン酸注射などの注射治療により、関節液の潤滑効果を高めることで、痛みや炎症を軽減できる可能性があります。 また、自身の幹細胞を股関節の患部に注射することで、軟骨や関節の再生を促す再生医療という選択肢もあります。 もしも薬物療法に抵抗がある方は、当クリニック(リペアセルクリニック)が提供している再生医療もご検討ください。 股関節症の痛みは変形性股関節症や関節リウマチの可能性もあり 股関節症の痛みは、股関節の骨や軟骨が変形することで痛みが出る変形性股関節症や、自己免疫疾患の一つでもある関節リウマチの可能性があります。 変形性股関節症は加齢や肥満などが原因で、股関節の軟骨がすり減り、関節リウマチは関節のなかにある膜が炎症を起こすという、免疫の異常が原因です。 変形性股関節症や関節リウマチなどは、早い段階で医療機関に行く必要があります。 以下の記事で詳しく解説していますので、変形性股関節症や関節リウマチが疑われる人はご参考ください。 股関節の痛みを繰り返さないためにできるセルフケア方法 股関節の痛みの症状は治療をしても繰り返し発症する可能性があるため、日常生活でのセルフケアが重要となります。 例えば肥満を防ぐための適切な体重維持や、乳製品や魚などのカルシウムを日常生活のなかに取り入れることなど、股関節の痛みを繰り返さない努力が必要です。 ストレッチや筋トレといった運動療法などは、無理をすると再発する可能性があるため、医師の指導を守る必要があります。 股関節の痛みを治療するには再生医療も選択肢の一つ 股関節症の痛みを治療するには、自身の幹細胞を活用した再生医療も選択肢の一つです。 股関節症はリハビリや治療により、痛みが軽減できる可能性がありますが、日常生活でのセルフケアを怠ると再発するリスクもあります。 リペアセルクリニックが提供する再生医療は、患者様自身の細胞を用いた安全性が高い治療(自己脂肪由来幹細胞治療)であり、副作用や股関節痛の再発を抑制できる可能性がある治療法です。 また、当院では一般的な股関節への注射方法とは異なり、軟骨が最も損傷している箇所を特定しピンポイントに幹細胞を注入する独自の関節内投与方法を採用しています。 「股関節内の損傷部位へ確実に幹細胞を届ける」ことにこだわって治療を行っていますので、当院の再生医療に興味がある方は以下をご確認ください。 股関節の痛みが続く場合は医療機関を受診しよう 股関節症の痛みが続く場合は、早期に医療機関を受診する必要があります。 股関節症は変形性股関節症や関節リウマチ、骨盤の歪みやケガなど、さまざまな原因があり、入浴やストレッチ、運動療法、日常的なセルフケアを行うことが重要です。 治療法もリハビリや薬物治療、注射治療などがありますが、再生医療という選択肢もあります。 股関節の痛みは放置しておくと症状が悪化する可能性があるため、既存の治療方法では改善が期待できないという方や再生医療が気になる方はリペアセルクリニックまでご相談ください。 以下の動画では変形性股関節症の再生医療について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 また、現在当クリニックのLINEでも再生医療についてや股関節の改善が見込めた症例について紹介していますので、合わせてご確認ください。 ≫公式LINEはこちら
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
膝の痛みに悩まされ、日常生活にお困りの方は少なくありません。 変形性膝関節症の症状の改善には、正しい知識を身につけ、適切なアプローチを行うことが大切です。 本記事では、変形性膝関節症に効果的なストレッチ3選とストレッチが効果的な理由について解説します。 日常的にストレッチを取り入れるようにして、体をケアしましょう。 変形性膝関節症に効果的なストレッチ3選 変形性膝関節症の痛みを和らげるには、膝周辺の筋肉をバランスよく柔軟に保つことが重要です。 特に膝関節を支える主要な筋肉のストレッチにより、関節への負担を軽減できます。 以下に効果的なストレッチ3選をご紹介します。 膝の前側を伸ばすストレッチ 膝の外側を伸ばすストレッチ 膝の裏側を伸ばすストレッチ 無理のない範囲でストレッチを行い、症状の悪化を防ぎましょう。 膝の前側を伸ばすストレッチ 膝の前側には大腿四頭筋という太ももの前側の筋肉があり、膝を伸ばす重要な役割を担っています。 この筋肉が硬くなると膝に余計な負担をかけてしまうため、以下の手順でストレッチをしましょう。 壁やテーブルに片手をついて安定した姿勢をとります ストレッチしたい側の足首を手で持ち、ゆっくりとかかとをお尻に近づけます 太ももの前側が伸びていることを感じながら20秒間キープします 3セット繰り返します ストレッチを行う際は、腰が反りすぎないよう注意してください。 膝が内側や外側にねじれると関節を傷める恐れがあるので、まっすぐに保つことを意識しましょう。 膝の外側を伸ばすストレッチ 膝の外側には前脛骨筋や腓腹筋があり、硬くなると膝の動きが不安定になることがあります。 柔軟性を保つことで、歩行時の安定性が向上します。 椅子に座り、ストレッチしたい側の足を少し前に出します つま先をゆっくりと自分の方に引き寄せます(足首を曲げる) すねの外側が伸びるのを感じながら20秒間キープします 次につま先を遠くに伸ばし(足首を伸ばす)、ふくらはぎを伸ばします これも20秒間キープし、交互に3セット行います 痛みを感じる場合は無理せず、心地よく伸びる程度にとどめておきましょう。 膝の裏側を伸ばすストレッチ ハムストリングスと呼ばれる太ももの裏側の筋肉は、膝を曲げる働きがあります。 この筋肉が硬くなると膝の動きが制限され、痛みの原因になることがあります。 床に座り、ストレッチしたい足をまっすぐ前に伸ばします もう片方の足は曲げて内側に置きます 背筋を伸ばしたまま、伸ばした足のつま先に向かって上半身を倒していきます 太ももの裏が伸びていることを感じながら20秒間キープします 3セット繰り返します 無理に前屈せず、痛気持ちいいと感じる程度で止めることが大切です。 膝が曲がらないように注意しましょう。 変形性膝関節症にストレッチが効果的な理由 変形性膝関節症にストレッチが効果的な理由は、主に以下の2つです。 筋力不足を解消できる 筋力がつき進行を遅らせられる それぞれ詳しく解説します。 筋力不足を解消できる 変形性膝関節症の方は、痛みを避けるために動作を制限してしまうと筋力低下を招くため注意が必要です。 適切なストレッチを継続することで筋肉の柔軟性を高め、筋力不足を解消でき、膝の安定性が向上します。 筋力不足を解消すると、日常生活での動作もスムーズになり、膝への負担が軽減されます。 ただし、長すぎるストレッチは逆に筋力低下を招く可能性があるため、心地よく伸びると感じる程度にとどめておくことが大切です。 筋力がつき進行を遅らせられる 適切なストレッチで筋肉の柔軟性が高まると、関節の安定性を保つ筋力も効率よくつけられるようになります。 これにより、膝軟骨への負担が軽減されるため、変形性膝関節症の進行を遅らせる効果が期待できます。 特に太ももの前後の筋肉と股関節周りの筋肉をバランスよく整えることが重要です。 ストレッチと筋力トレーニングを組み合わせることで、より高い効果が得られるでしょう。 ただし、急激な改善を求めず、継続的に行うことがポイントです。 変形性膝関節症でストレッチする際の注意点 変形性膝関節症の症状改善にストレッチは有効ですが、正しい方法で行わないと症状を悪化させる恐れもあります。 効果を最大化し、安全に続けるために知っておくべき注意点を2つご紹介します。 過度な運動は禁物 治療と組み合わせることが重要 適切なケアと組み合わせることで、長期的な膝の健康維持につながります。 過度な運動は禁物 変形性膝関節症の方がストレッチを行う際は、無理のない範囲で行うことが重要です。 痛みを我慢してまで強いストレッチを行うと、炎症を悪化させたり、さらなる軟骨の損傷を招いたりする可能性があります。 「痛気持ちいい」と感じる程度にとどめ、強い痛みを感じたらすぐに中止しましょう。 無理な姿勢や反動をつけたストレッチは関節に負担をかけるため避けてください。 治療と組み合わせることが重要 ストレッチだけで変形性膝関節症を改善するのは難しく、医師の診断と適切な治療と並行して行うことが重要です。 薬物療法や物理療法などの医学的治療と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。 症状の程度や進行状況に応じて、医師や理学療法士と相談しながら自分に合ったストレッチプログラムを作成するのがおすすめです。 そもそも変形性膝関節症とは? 変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減ることで起こる疾患です。 加齢や過度な膝への負担、怪我などが原因で症状につながります。 軟骨は、膝関節のクッションの役割を果たす部位です。この軟骨が摩耗すると、骨と骨が直接こすれ合うようになり、痛みや炎症を引き起こします。 主な症状には以下のようなものがあります。 膝の痛み・こわばり 膝の腫れや熱感 関節の動きにくさや可動域の制限 膝がガクガクする不安定感 初期段階は動作時のみに症状が現れることが多いですが、進行するにつれて安静時にも痛みを感じるようになります。 変形性膝関節症で鍛えるべき膝周りの筋肉 変形性膝関節症の症状改善には、膝を安定させる周囲の筋肉を鍛えることが重要です。 特に大腿四頭筋(太ももの前側)は膝蓋骨を支え、膝関節の安定性を保つ役割があります。 また、ハムストリングス(太ももの裏側)は膝の曲げ伸ばしをサポートし、下肢全体のバランスを整えます。 これらの筋肉をバランスよく鍛えるには、ストレッチと筋力トレーニングを組み合わせた運動が効果的です。 【まとめ】変形性膝関節症は治療と並行してセルフケアすることが大切 変形性膝関節症になると、日常生活に大きな影響を及ぼすかもしれません。 症状の改善には、治療と並行してストレッチなどのセルフケアをすることが大切です。 ただし、ストレッチは治療法ではなく、筋力の維持や柔軟性を保つ補助的な軽い運動として捉えてください。 医師の指導のもと、無理のない範囲でストレッチや生活習慣の改善などのセルフケアを行いましょう。 なお、当院「リペアセルクリニック」では、変形性膝関節症に対する治療として、再生医療を提供しています。 手術を避ける"切らない"治療方法として、人工関節術に代わる最新の治療法が再生医療です。 当クリニックの再生医療(幹細胞治療)では、ひざ関節に幹細胞を注入するこことですり減った軟骨が再生され、立ち上がりや歩行時の痛みが軽減。 変形が初期の段階であれば、幹細胞治療を受けることで、変形の進行を防ぐことも可能です。 手術自体への不安や、術後のリスク。後遺症などで変形性膝関節症の症状にお悩みの方は、リペアセルクリニックまでお気軽にご相談ください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症は、女性に多い疾患といわれています。 変形性股関節症が女性に多いといわれる理由は、発症に女性ホルモンが関係したり、男性と比べて筋力が弱かったりするためです。 本記事では、変形性股関節症の原因について、詳しく解説します。 変形性股関節症の症状が悪化しないよう、自身に合った治療法を見つけましょう。 変形性股関節症の主な原因5つ 変形性股関節症の主な原因は、以下の5つです。 加齢によって関節軟骨の弾力性が低下している 肥満・急激な体重増加による股関節への負担が大きい オーバーユース(使いすぎ)によって股関節が摩耗している 先天性疾患によって関節軟骨がすり減りやすい 股関節疾患の後遺症として発症する可能性も 股関節がすり減り変形する変形性股関節症では、痛みや動かしにくさなどの症状がみられます。 適切な予防策を行うことで、変形性膝関節症の発症リスクや症状の悪化リスクを低減できる可能性があるため、原因を調べることが重要です。 加齢によって関節軟骨の弾力性が低下している 加齢によって関節軟骨の弾力性が低下すると、変形性股関節症を発症しやすくなります。 関節軟骨の弾力性の低下により、股関節が通常とは異なる動きをし、すり減りや変形などが進行しやすくなります。 股関節の痛みや下半身の動かしにくさがある場合は、変形性股関節症の症状の可能性もあるため、早めに医療機関を受診しましょう。 肥満・急激な体重増加による股関節への負担が大きい 変形性股関節症を発症する原因の1つに、肥満や急激な体重増加があります。 急激に体重が増加すると、身体を支えている股関節に大きな負担がかかります。 先天的・後天的な骨の変形がない場合でも、体重増加により変形性股関節症を発症するケースがあるため注意が必要です。 食生活や運動習慣の改善で体重管理を行いましょう。 オーバーユース(使いすぎ)によって股関節が摩耗している オーバーユース(使いすぎ)によって股関節が摩耗している場合にも、変形性股関節症を発症する可能性があります。 股関節の摩耗により骨が変形すると、下半身に痛みやしびれなどの症状が出てきます。 スポーツ活動や日常生活で、股関節に負担のかかる動作を行う機会が多い方は注意が必要です。 以下の記事では、変形性股関節症がスポーツ選手に多い理由について、詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 先天性疾患によって関節軟骨がすり減りやすい 先天性疾患によって関節軟骨がすり減りやすい場合は、変形性股関節症になる可能性も高いため注意しましょう。 変形性股関節症の原因となる主な先天性疾患は、先天性股関節脱臼と臼蓋形成不全です。 先天性股関節脱臼 生まれつき股関節が脱臼を起こしている状態 臼蓋形成不全 股関節の屋根の部分にあたる臼蓋の発育が不完全で、大腿骨頭への被りが浅い状態 臼蓋形成不全では、中年以降にはじめて痛みがみられ、病気に気づくケースもあります。 先天性疾患のある方は、股関節の痛みだけでなく、動かしにくさや少しの違和感でも医療機関を受診することが重要です。 股関節疾患の後遺症として発症する可能性も 股関節疾患の後遺症として、変形性股関節症を発症する可能性もあります。 転倒や交通事故などで腰にダメージを負うと、大腿骨頭壊死や大腿骨頭すべり症を発症する恐れがあります。 大腿骨頭壊死 大腿骨の骨頭部(先端)が壊死する 大腿骨頭すべり症 大腿骨が正常な位置からずれる 大腿骨頭壊死や大腿骨頭すべり症は、変形性股関節症の原因疾患であり、発症すると股関節に痛みを生じるため注意が必要です。 変形性股関節症が女性に多いといわれる理由 変形性股関節症が女性に多いといわれる理由は、以下の2つです。 エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの分泌量低下が発症原因になるため 男性より筋力が弱いため エストロゲンは、骨代謝を促して骨量を増やす女性ホルモンで、閉経後に分泌量が低下します。 女性の場合は更年期以降、エストロゲンの分泌量が低下し、骨のすり減りが進行しやすいため注意が必要です。 また、女性は男性と比べると筋力が弱く、歩行や立ち上がり動作などで股関節に負担がかかりやすい特徴があります。 変形性股関節症の人がやってはいけないこと 変形性股関節症の人がやってはいけないことは、以下のとおりです。 深くしゃがむ動作 下半身に負担がかかる動作 サイズの合っていない靴の着用 不十分な体重管理 変形性股関節症になった方は、日常生活の中で気を付けなければいけない動作が多いです。 対策として、股関節周辺の筋トレやストレッチなどを行うと、可動域の拡大や柔軟性向上に期待できます。 股関節に過度な負担がかからないよう、体重管理を徹底し、無理な動作は控えましょう。 変形性股関節症でやってはいけない動作について、以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 変形性股関節症はどうやって治療する? 変形性股関節症の主な治療法は、以下の2つです。 保存療法 手術療法 股関節の痛みを治療せずに放置していると、症状が悪化し、日常生活に支障をきたす恐れがあります。 股関節に違和感がある際は、早めに医療機関を受診し、自身に合った治療法を検討しましょう。 保存療法 変形性股関節症の治療法の1つに、保存療法があります。 保存療法は、以下の手段で症状の緩和を目指す治療法です。 薬物療法(痛み止め・抗炎症薬 など) 温熱療法(ホットパックの使用) 運動療法・リハビリテーション療法 日常生活の改善(体重管理・食事管理) 痛みや腫れなどの症状がある場合には、薬物療法や温熱療法による保存療法が行われるのが一般的です。 変形性股関節症の病状が進行し、股関節の可動域が狭まっているケースでは、リハビリを実施し日常生活動作の再獲得を目指します。 手術療法 保存療法を行っても症状の改善がみられない場合は、手術療法が検討されます。 変形性股関節症の主な手術方法は、関節を残して治療する「関節温存手術」と、損傷した部位を人工物に入れ替える「人工股関節置換術」です。 手術療法は、症状を根本的に治せるメリットがありますが、入院やリハビリなどで治療期間が長引くデメリットもあるため注意しましょう。 変形性股関節症で手術療法を受けるタイミングにお悩みの方は、以下の記事も参考にしてください。 変形性股関節症を手術せずに治療できる再生医療について 変形性股関節症を手術せずに治療したい場合は、再生医療による治療も1つの選択肢です。 再生医療とは、患者様自身の細胞を利用して、すり減った股関節の軟骨を修復・再生する治療法です。 当院(リペアセルクリニック)では、以下の特徴をもつ再生医療をご提供しています。 再生医療は通院での治療が可能なため、仕事や家庭の事情で長期休みがとれない方でも受けられます。 変形性股関節症の症状にお困りの方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へお問い合わせください。 【まとめ】変形性股関節症は進行する前に治療を開始することが重要 変形性股関節症は、先天性疾患やオーバーユースなどが原因で発症します。 症状が進行すると股関節の痛みだけでなく、下半身の動かしにくさもみられる場合があるため、初期の段階で治療を開始することが重要です。 保存療法を受けても症状の改善がみられない場合は、手術療法や再生医療が検討されます。 再生医療は、関節温存手術や人工股関節置換術と比べて、身体への負担が少ない治療法です。 手術を避けて変形性股関節症を治したい場合は、当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
- 股関節
変形性股関節症の初期症状として、立ち上がりや歩き始めに痛みを感じたり、股関節の動きが悪くなったりする場合があります。 痛みやしびれは少し休むと和らぐので、治療の必要性を感じていない方もいらっしゃるでしょう。 しかし、末期症状になると手術が必要になるケースもあるため、股関節に痛みや違和感があるときは、早めに診察するのがおすすめです。 本記事では、変形性股関節症の初期症状の特徴や、痛みの対策方法をわかりやすく解説します。 手術を避けたい方に向けて、切らない治療方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。 変形性股関節症の初期症状の特徴 変形性股関節症の初期症状には特徴があるため、日々の生活では以下の項目を意識してみましょう。 初期に現れる痛みや違和感のサイン 左右どちらかだけが痛む場合の特徴 日常生活で現れる変化について(歩き方や動作のクセ) 変形性股関節症は初期症状を自覚しにくいため、気が付かないうちに悪化している可能性があります。 末期の段階では手術が必要になる可能性もあるため、変形性股関節症にどのような初期症状があらわれるのか、理解しておきましょう。 初期に現れる痛みや違和感のサイン 変形性股関節症の初期段階では、以下のような痛みや違和感のサインが現れる場合があります。 初期症状では股関節に重さを感じたり、歩き始めに鈍い痛みを感じたりしますが、少し休息を挟むと改善する場合もあります。 また、変形性股関節症は腰まわり周辺にも影響するため、太ももやお尻に痛みやしびれを感じるケースも。 膝や肘などの関節とは異なり、股関節の疾患は見た目で判断しにくいため、そのまま放置する方が少なくありません。 症状が進行すると安静時も痛みが生じるので、股関節に違和感があるときは、早めに診察を受けておくことが重要です。 左右どちらかだけが痛む場合の特徴 変形性股関節症は、左右のどちらかだけが痛む場合もあります。 片方だけの股関節疾患には以下の特徴があるため、ご自身に当てはまるかどうか、チェックしてみましょう。 歩行などの動作に問題がなくても、足の付け根の内側を押すと、痛みを感じるケースがあります。 利き足に負荷がかかりやすいスポーツをしている方や、脚を組んで座るクセのある方は、左右どちらかだけが変形性股関節症になる可能性が高まる場合も。 また、太ももやお尻に痛みやしびれがある場合、変形性関節症ではなく、坐骨神経痛の可能性も考えられます。 坐骨神経痛は歩行困難になる恐れがあるため、症状が悪化する前に専門医に相談するなどの対策を検討しましょう。 日常生活で現れる変化について(歩き方や動作のクセ) 変形性股関節症になると、日常生活に以下のような変化が現れる場合があります。 進行レベル 日常生活の変化 初期症状 ・正座や椅子に深く腰掛ける動作が難しい ・股関節の可動域が狭くなるため、ズボンや靴下の脱ぎ・履きが難しい 中期症状 ・階段の昇り降りや、深くしゃがむ動作で痛みが生じる ・痛みで長時間の歩行が困難になる 末期症状 ・痛みが安静時も続くため、熟睡できない 初期症状の段階では、無意識のうちに座り方や姿勢を変えて、痛みやしびれをカバーする傾向があります。 自分が不自然に動いていないか、家族や友人など第三者に確認するなどして、症状をチェックしましょう。 中期症状では日常生活に支障が出やすくなり、近くへの買い物や、ちょっとした散歩も辛くなってしまうようなケースもあります。 末期症状になると、寝返りを打つたびに痛みが生じるため、精神的なストレスも大きくなります。 「今まで問題なかった動作ができなくなった」などの自覚があるときは、専門医の診察を検討しましょう。 変形性股関節症の初期症状のチェックリスト|医療機関の受診の判断基準 自分が変形性股関節症かどうか判断する・受診が必要なレベルかどうか知るためにも、以下のチェックリストを利用してみましょう。 多くあてはまる場合は、変形性股関節症が進行している場合もあるので、注意が必要です。 考えられる原因 具体的な症状 筋力低下など 歩くと体が左右に揺れる 股関節の可動域制限 ズボンや靴下が履きにくい 段差を乗り越えにくい 軟骨の減少や炎症の影響 膝が常に重く感じる 動き始めや歩き始めに脚の付け根が痛む 運動をした後、脚の付け根やお尻の横が痛い 寝返りを打つと脚の付け根が痛い 当てはまる項目が多くある場合、すでに変形性股関節症になっている、または今後発症する可能性があります。 初期症状の自覚がなくても、重症化を防ぐために、一度病院の診察を受けることが重要です。 変形性股関節症の初期段階でできる対策と予防方法 変形性股関節症の症状を自覚したときは、初期段階でできる対策や、予防方法を実践してみましょう。 ストレッチや生活習慣の改善 市販のサポーターや補助具の活用 やってはいけない動作・避けるべき習慣 一度すり減った軟骨は自然治癒を期待できないため、自分でできる予防方法を日々の生活に採り入れる必要があります。 具体的には、以下のようにストレッチや補助具を活用する方法があります。 ストレッチや生活習慣の改善 変形性股関節症の進行を防止する際は、ストレッチや生活習慣の改善が効果的です。 ストレッチで股関節を伸ばすと、可動域が狭くなるのを防ぎ、筋力を上げる効果が期待できます。 股関節前面のストレッチ ・片足で立ち、もう一方の足を後ろに伸ばす ・片足を椅子や台に置き、もう一方の足を後ろに伸ばす 股関節周辺のストレッチ ・仰向けに寝て両膝を抱え込み、胸に近づける ・仰向けに寝て膝を左右に倒す ・うつ伏せに寝てお腹の部分にクッションを置き、お尻を左右に揺らす ・立ったまま徐々に開脚し、股関節の内側を伸ばす 食事の改善 ・体重が増えないようにカロリーを抑える ・青魚や納豆、海藻類などをバランスよく食べる 適度な運動 ・水中ウォーキング その他の生活習慣 ・椅子に座るときは背筋を伸ばす ・脚を組まない ・同じ姿勢を長時間続けない 痛みを我慢して股関節を伸ばすなど、無理のあるストレッチは避けておきましょう。 なお、カルシウムやビタミンDをたくさん摂取しても、軟骨のすり減りや骨の変形は再生されません。 軟骨に栄養を届けるためには、血液をサラサラにする青魚や大豆製品(豆腐や納豆)、海藻類などをバランスよく食べることを意識しましょう。 市販のサポーターや補助具の活用 変形性股関節症の痛みや違和感の対策として、市販のサポーターや補助具の活用もおすすめです。 股関節用のサポーターは腰まわりの骨を補整する効果があり、正しい姿勢で歩行するのに役立ちます。 ただし、長く使うと股関節周辺の筋力が落ちてしまう原因になりかねないので、階段の昇り降りや長めの散歩など、目的を限定しておきましょう。 補助具には室内・室外用の歩行車や、さまざまなタイプの杖があります。 歩行車を使うと腰の負担が軽くなるため、痛みの悪化防止を期待できます。 杖には一脚タイプや四脚タイプなどがあり、重さや安定性が異なるので、まずはレンタルで試してみるのもおすすめです。 やってはいけない動作・避けるべき習慣 変形性股関節症の疑いがある場合、以下の動作や習慣は股関節に負担がかかるため、注意が必要です。 重いものを1人で持ち上げるのは避けるなど、股関節にかかる負担を軽くするように意識しましょう。 立ったままの作業が続く場合は、クッション性のある靴を履いたり、小まめに姿勢を変えたりすると股関節のこわばりを防止できます。 正座やあぐらも股関節の軟骨をすり減らす原因となってしまうため、椅子に切り替えるのがおすすめです。 膝を曲げたままの作業や動作も、長時間続けると股関節の負担となるため、なるべく避けて関節への負担を防ぎましょう。 適度なストレッチは股関節を柔らかくし、筋力の低下を防ぐ効果もあります。 仕事や家事を休めない方は、サポーターや補助具を活用し、生活習慣も改善してみましょう。 ただし、変形性股関節症の治癒は期待できないため、軟骨のすり減りは少しずつ進行します。 初期症状を自覚したときは、医療機関でMRIなどの検査を受け、症状の進行度合いをチェックしてもらいましょう。 放置をした場合の進行リスクと注意点 変形性股関節症を放置すると、末期症状に進行するリスクが高まります。 末期症状では骨が変形する場合があり、痛みもさらに強くなるため、室内の移動だけでも苦痛に感じる場合も。 保存療法で症状が改善されないときは、手術で人工関節に置き換える場合もあります。 手術をすると痛みやしびれは解消できますが、以下の注意点があるため、慎重な判断が必要です。 術後の入院期間は一般的に2~3週間かかるので、家庭や仕事の事情により、手術を選択できない方もいらっしゃるでしょう。 また、人工関節には血液が通っていないため、細菌に感染すると再手術が必要になる可能性もあります。 人工関節の耐用年数は15~20年程度といわれますが、あくまでも目安です。 股関節に大きな負荷をかけた場合は、再手術の時期が早まるケースも考えられます。 上記のリスクを避けたい場合は、再生医療など、手術以外の治療方法も詳しく知っておくのがおすすめです。 変形性股関節症の症状が進行した場合に知っておきたい再生医療という選択肢 変形性股関節症の再生医療とは、損傷した股関節に幹細胞を注射し、機能を修復させる治療方法です。 初期や中期症状の段階で再生医療を受けると、重症化の防止を期待できるため、手術しなくても変形性股関節症を治せる可能性があります。 以下の状況に当てはまる方は、再生医療を検討するのもおすすめです。 リペアセルクリニックの再生医療では、患者本人の幹細胞を活用しているので、アレルギー反応や免疫反応のリスクを低減できます。 幹細胞は下腹部から採取しますが、痛みがほとんどなく、傷口も小さいため、体に大きな負担がかかりにくいメリットも。 手術を避けたい方や、通院だけで変形性股関節症を治療したい方は、ぜひリペアセルクリニックの専門医にご相談ください。 変形性股関節症は痛みや初期症状を見逃さず早めの処置が大切 変形性股関節症の初期症状は気が付きにくいため、「高齢だから仕方ないだろう」と考えてしまうケースがあります。 すり減った軟骨は自然治癒を期待できないので、初期症状を見逃さず、早めの処置が必要です。 股関節に痛みや違和感があるときは、まず変形性股関節症のチェックリストを活用してみましょう。 初期症状の段階では再生医療の効果を期待できるため、手術しなくても変形性股関節症を治せる可能性があります。 リペアセルクリニックでは、無料相談やメール相談を受け付けており、症状に応じた治療方法をご提案させていただきます。 再生医療について詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症から来る痛みの改善・治し方が分からず、お悩みではありませんか。 変形性股関節症は、初期症状から重度な症状まで、段階に応じた治療方法が用意されています。 本記事では変形性股関節症の治し方、症状の段階に応じた治療方法を詳しく解説します。 また、近年注目されている再生医療についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 変形性股関節症の治し方をそれぞれ詳しく紹介 変形性股関節症の治療方法は、以下の5種類に分けられます。 保存療法 物理療法 薬物療法 手術療法 再生医療 症状の段階や痛みに応じて、適した治療が異なる点に注意しましょう。 ここでは、それぞれの治療方法について詳しく解説していきます。 保存療法 変形性股関節症の保存療法は、手術をせずに症状の緩和と進行の抑制を目指す治療法を指します。 保存療法において、運動療法とリハビリテーションは重要な柱です。 運動療法で股関節周りの筋肉を強化することで、関節の安定性を高め、痛みを軽減します。 また柔軟性を改善する運動は、関節の可動域を広げ、日常生活での動作が楽になる役割を持ちます。 症状の改善と進行の抑制には、理学療法士などの専門家による指導のもと、運動メニューを継続することが重要です。 物理療法 物理療法は、温熱療法や電気療法・光線療法・マッサージなどを用いて、痛みの緩和や血行促進・筋肉の緊張緩和を図ります。 各物理療法の詳細は、以下の通りです。 物理療法の種類 詳細 温熱療法 患部を温めることで血流を促し、筋肉のこわばりを和らげる 電気療法 電気刺激によって筋肉の緊張をほぐす 光療法 レーザーなどを照射し、血行を促進するとともに筋肉の緩和を目指す 上記の物理療法は、運動療法などと併用されることが多く、患者様の状態に合わせて選択されます。 物理療法は、薬剤に頼らず、患者自身の持つ自然治癒力を引き出すことを目的とした治療法と言えるでしょう。 薬物療法 変形性股関節症の薬物療法は、主に痛みや炎症を抑えることを目的として行われます。 一般的には、内服薬として非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やアセトアミノフェンなどが用いられることが多いです。 痛みが強い場合には、関節内にヒアルロン酸やステロイド薬を注射することもあります。 これらの薬は、症状を一時的に緩和する効果はありますが、病気の進行を止めるものではありません。 医師の指示に従い、症状や状態に合わせた適切な薬物療法を行うことが重要です。 手術療法 変形性股関節症の手術療法は、保存療法で十分な効果が得られない場合や、日常生活に支障が大きい場合に検討される方法です。 変形性股関節症の手術は、以下の2つに分けられます。 主な手術方法 詳細 人口股関節置換術 痛んだ関節を取り除き人工関節に置き換える方法 骨切り術 股関節の骨の一部を切って角度を調整し、関節への負担を軽減する方法 どちらも痛みの軽減と股関節の機能改善、日常生活動作の向上が、主な目的です。 手術方法は患者様の年齢や活動レベル、骨の状態などを考慮して選択されます。 再生医療 変形性股関節症に対する再生医療は、近年注目されている新しい治療法です。 自身の細胞や血液成分を活用し、損傷した軟骨の修復や再生を促すことを目指します。 主な方法として、PRP(多血小板血漿)療法や幹細胞療法などが研究・実施されています。 これらの治療法は、手術に比べて身体への負担が少ない点が特徴です。 股関節に幹細胞を注入する治療は、傷ついた軟骨の修復を促し痛みを和らげることで、手術なしで改善する可能性を高めます。 さらに変形性股関節症が進行する前に再生医療を行うことで、人工関節置換術が必要となるような、深刻な状態への悪化を防ぐことが期待されます。 リペアセルクリニックでは、患部へダイレクトに幹細胞を注入する独自の技術と、高品質な細胞培養施設で、変形性股関節症の根本的な改善を目指します。 変形性股関節症の手術を避けたい方、痛みを軽減したい方は、ぜひ一度メールまたはオンライン診療にてご相談ください。 変形性股関節症の症状の段階に応じた治療法の選び方 変形性股関節症の治療法の選び方は、以下の症状によって異なります。 初期の症状|違和感・軽い痛みなど 中期の症状|持続的な痛みや歩行困難など 重度な症状|痛みが強く日常生活に支障など 同じ変形性股関節症であっても、患者様の状態や痛みに合わせた治療を行う必要があります。 ここでは実際に症状の段階を分け、段階に応じた治療法を解説していきます。 初期の症状|違和感・軽い痛みなど 初期の違和感や軽い痛みに対しては、進行抑制と症状緩和を目的とした保存療法が中心となります。 股関節周りの筋肉を優しく伸ばすストレッチや、負担の少ない運動療法で可動域を維持し、筋力低下を防ぎます。 日常生活では、長時間の立ち仕事や重い物の持ち運びを避け、股関節への負担を軽減する工夫が重要です。 加えて適切な体重管理や、杖の使用も有効な手段となります。 症状の進行を遅らせて、いつも通りの生活を送るために、生活改善と運動療法を継続していきましょう。 中期の症状|持続的な痛みや歩行困難など 中期の症状として持続的な痛みや歩行困難が生じてきた場合は、保存療法に加え、薬物療法を積極的に検討します。 痛み止めの内服薬や湿布に加え、関節内注射などで炎症を抑え、痛みの緩和を図ります。 また専門的なリハビリテーションでは、より強化された筋力トレーニングや関節の可動域を広げる運動を行い、日常生活動作の改善を目指します。 杖などの装具を使用し、股関節への負担を軽減することも重要です。 中期の症状になると集中的な治療により、進行の抑制と生活の質の維持を図っていく方法が用いられます。 重度な症状|痛みが強く日常生活に支障など 重度な症状により日常生活に大きな支障が出ている場合は、以下の手術療法が主な選択肢となります。 手術の種類 詳細 人口股関節置換術 痛んだ関節を取り除き人工関節に置き換える方法 骨切り術 股関節の骨の一部を切って角度を調整し、関節への負担を軽減する方法 これらの手術療法は、痛みの根本的な除去と機能改善に大きく貢献しますが、入院やリハビリテーション期間が必要となります。 患者様の年齢・活動レベル・骨の状態などを総合的に考慮し、最適な手術方法が選択されます。 近年では、再生医療も選択肢の1つとして研究が進められており、自己細胞を用いた軟骨修復などが試みられています。 治療は専門医との十分な相談の上、患者様の状態や希望に合わせて慎重に選択されていくので、安心して治療に専念したい方におすすめです。 変形性股関節症を手術しないで治す方法について 変形性膝関節症を手術せずに治す方法として、運動療法とリハビリを中心とする保存療法が挙げられます。 適切なリハビリと運動療法は、股関節周りの筋力強化や柔軟性向上に繋がり、症状の緩和や進行抑制が期待できます。 しかし、保存療法は症状の進行度合いによっては期待できる効果に限界があり、痛みが完全に消失する訳ではありません。 そこで注目したいのが、手術をしないで治療を図る再生医療です。 再生医療は自身の血液や細胞を用いることで、本来持つ修復力を引き出し、痛みの軽減や機能改善を目指す治療法として注目されています。 当院では、患者様ご自身のわずかな脂肪組織から採取した幹細胞を、培養・投与する独自の治療を行っています。 入院の必要がないため、日常生活への負担を抑えながら症状の改善を目指せるという大きなメリットも。 再生医療について気になる方は、当院のメール相談またはオンラインカウンセリングにてお気軽にご相談ください。 変形性股関節症の悪化を防ぐために避けたい行動・工夫を紹介 変形性股関節症を防ぐ方法として、以下の点に注意しましょう。 禁忌肢位とは?寝るときや日常生活での注意点 日々の姿勢と動作を工夫する 変形性股関節症は動作や姿勢によって、思わぬ症状の悪化に繋がる可能性があります。 症状を悪化させないためにも、ぜひ参考にしてみてください。 禁忌肢位とは?寝るときや日常生活での注意点 変形性股関節症の悪化を防ぐためには、股関節に過度な負担をかける以下の「禁忌肢位」を避けることが重要です。 深く曲げる動作 内股 足組み あぐら 正座 急な方向転換や回旋 重い物を持ち上げる際の無理な体勢 長時間の同一姿勢 寝る際は、仰向けで膝を軽く立てるか、股関節が過度に曲がらないよう工夫しましょう。 日常生活では、正座やあぐら、床に直接座ることを避けることが大切です。 上記の点に注意し、股関節に負担の少ない生活を送りましょう。 日々の姿勢と動作を工夫する 変形性股関節症の悪化を防ぐには、日々の姿勢と動作を見直すことが大切です。 立つときや歩くときには、背筋を伸ばし、股関節に過度な負担がかからないよう意識しましょう。 重い物を持ち上げる際には、膝を曲げて腰を落とし、股関節への負担を分散させることが大切です。 長時間の立ち仕事や同一体勢を避けるために、適度に休憩を挟み、ストレッチなどで身体をほぐすと関節への負担を防ぎやすくなります。 また、階段の上り下りや坂道での散歩など、股関節に負担のかかる動作はできるだけ避けるように意識しましょう。 変形性股関節症は早期の対応と継続的なケアが症状改善のカギとなる 変形性股関節症の症状改善には、適切な対応と継続的なケアが欠かせません。 症状の段階や痛みに応じて適切な治療方法を選択する 初期の段階では運動療法やリハビリで改善する可能性がある 症状が悪化しないように姿勢に注意する 重度の場合は手術療法や再生医療が検討される 股関節の違和感や軽い痛みを感じたら、早めにかかりつけ医に相談しましょう。 保存療法を中心に、運動療法や生活習慣の改善を継続することで、進行を遅らせ、症状の悪化を防ぐことが期待できます。 ただし、重度の症状になると手術療法や再生医療が選択肢に入ってきます。 近年注目される再生医療は、変形性股関節症の新たな治療法の1つです。 リペアセルクリニックでは、変形性股関節症に対する再生医療を提供しており、幹細胞の培養・投与による治療を行っています。 また患者様1人ひとりに合わせたオーダーメイド治療で、症状の改善をを目指します。 変形性股関節症でお悩みの方は、ぜひ当院のメール相談またはオンラインカウンセリングにてご相談ください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
- 股関節
太ももの付け根が痛くなると、歩くときや座っているときなど日常生活にも影響が出てしまいます。 この痛みの原因は、筋肉疲労や関節の問題から深刻な病態までさまざまです。 しかし、原因がわからないとどう対処すればよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。 本記事では、太ももの付け根が痛む原因として考えられる病態を解説します。 それぞれの対処法やセルフケア方法、セルフケアで改善しない場合の医療機関での治療方法についても取り上げています。 痛みの原因を理解し、適切に対処するための参考にしてください。 太ももの付け根が痛い原因 太ももの付け根が痛いのは、大腿骨や筋肉に異常が起きているのが原因です いずれも、股関節もしくは周囲が痛むと歩行に障害がでます。放っておくと日常生活に大きな支障をきたすため、早めに整形外科等の専門医に相談しましょう。 太ももの付け根が痛い原因の詳細は以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。 太ももの付け根(股関節)について 太ももの付け根には、股関節が位置しています。 骨盤と大腿骨で構成される股関節は可動域が広く、さまざまな筋肉や神経・血管が近くを走行しています。 股関節の代表的な筋肉でいうと、大殿筋や中殿筋などの臀部の筋肉、ハムストリングスと呼ばれる臀部から太ももの裏側にかけての筋肉などです。 また太ももの前面を覆っている大腿四頭筋や、恥骨から大腿部の内側に位置する内転筋などは、安定した歩行に欠かせない筋肉です。 神経には太い神経の坐骨神経、大腿部の前側を走行している大腿神経があります。 血管も大腿動脈や大腿静脈など、血流量の多い血管が走行しています。鼠径部にはリンパ節があり、老廃物の代謝などに重要な器官です。 太ももの付け根(股関節)の基本的な動き 股関節は球関節であるため、さまざまな軸で動作を行います。 伸展は臀部の筋肉やハムストリングスが主に筋力を発揮し、屈曲では大腿四頭筋や腹筋、深部にある腸腰筋などが筋力を発揮します。 外転の場合は臀部の筋肉が主動作筋として働き、内転は内転筋群が作用します。 さらに外旋動作では臀部の深層にある梨状筋などが筋力を発揮し、内旋動作では中臀筋・小臀筋の前部線維が働きます。 太ももの付け根が痛む際に考えられる病態 考えられる病気として以下の9つを紹介します。 単なる疲労だろうとの自己判断は禁物です。顕著な疼痛(とうつう)症状が出た場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 1.筋肉疲労 筋肉疲労は長時間の作業や立ち仕事、スポーツなどが原因です。 捻挫や打撲などの怪我ではなく、もちろん病気でもありません。 しかし、臀部や股関節の筋肉が硬い場合や、足首や膝に痛みや不安を抱えている場合などは、太ももの付け根にダメージを蓄積する可能性が考えられます。 腸腰筋や大腿四頭筋に軽微な外力によるダメージが蓄積した結果、歩行時や立ち上がり時などの動作時に太ももの付け根が痛くなる場合があります。 筋肉疲労の場合は治療よりも、安静にして疲労回復に努めましょう。 2.変形性股関節症 変形性股関節症は、股関節の関節面に位置している関節軟骨が少しずつすり減ってしまい、関節内で炎症と変形を起こしてしまう病態です。 交通事故など一度の大きな衝撃によって変形性股関節症になるのではなく、日常生活を送る上での負担の積み重ねが、少しずつ変形性股関節症を作り上げていきます。 負担の蓄積が原因である以上、年齢と共に発生リスクが上がることは避けられません。 保存療法によって股関節に負担をかけない動作を獲得していくほか、あまりにも日常生活に支障が出るようであれば、人工関節などの手術が考えられます。 変形性股関節症の詳細は以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。 3.関節リウマチ 関節リウマチは自己免疫疾患の一つで、関節を自分の免疫力で攻撃してしまう病態です。 本来であれば外から侵入してきた病原菌やウイルスに対して免疫力を発揮するはずの機構が、なんらかのエラーで自らの健康な細胞を攻撃してしまう原因不明の病気でもあります。 通常は四肢の末端部分の関節から少しずつ炎症や変形などの症状が出始め、全身の関節に痛みが起こります。 そのため股関節の痛みが太ももの付け根の痛みとして感じられることもあるのです。 関節リウマチの詳細は以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。 4.大腿骨近位部骨折 大腿骨近位部骨折は、高齢者に多い骨折です。 転倒などによって外力を受け、大腿骨頭に向かう大腿骨頸部で骨折してしまうこともあります。大腿骨頸部で骨折があると荷重で激痛を引き起こします。 大腿骨頸部骨折は関節内と関節外で重症度が異なる点が特徴です。関節内に骨折線がかかっている場合は、治療もより長期になります。場合によっては髄内釘などの手術が必要です。 年齢によっては、大腿骨近位部骨折から寝たきりになってしまう可能性もあるので、とくに骨粗鬆症がある方は注意しなければなりません。 5.大腿骨頭壊死症 大腿骨頭壊死症とは、大腿骨頭を栄養している大腿骨頭動脈がなんらかの原因で遮断されることによって起こる病態です。 壊死によって変形した大腿骨頭に重心がかかり、太ももの付け根に痛みを感じます。大腿骨頭壊死症の原因は未だに不明であり、ほとんどが特発性です。 大腿骨頭壊死症のリスクを高める要因としては、アルコールの大量摂取が挙げられます。 他にも治療などによるステロイドの使用歴が多いと、大腿骨頭壊死症のリスクを高めると言われています。 大腿骨頭壊死症は初期段階では、保存療法が可能です。 しかし大腿骨頭は常に体重がかかる関節であるため変形も進みやすく、人工関節置換術の適応になる場合もあります。 6.腰椎椎間板ヘルニア 椎間板ヘルニアとは、脊柱の中を通っている脊髄や神経根が変形し、飛び出した椎間板によって圧迫される病態です。 圧迫されている高位によっては太ももの付け根が痛む場合もあれば、下腿部で痛みが出ることもあります。 またヘルニアによって神経を圧迫している痛みに加え、筋緊張が強くなることによって走行している神経を絞扼してしまうケースも考えられます。 腰椎椎間板ヘルニアの原因は、長期間の負担の積み重なりです。 重い物を持つ仕事や長時間運転など、腰に負担を溜めやすい生活習慣がある方は腰椎椎間板ヘルニアを発症しやすいです。 治療としては、ブロック注射を含む保存療法によって筋緊張の緩和と股関節や腰椎の柔軟性を取り戻すことで症状の緩和を目指す方法があります。 それでも日常生活に大きな支障をきたしている場合は、手術も選択肢の1つです。しかし手術したからといって腰椎椎間板ヘルニアの痛みが100%消える保証はなく、別の高位で再発するケースもあります。 7.脊柱管狭窄症 脊柱管狭窄症は、脊柱の不良姿勢や脊柱管内の変形によって神経や血管を圧迫してしまう病態です。 腰に慢性的に負担がかかると脊柱管狭窄症の発生リスクを高めます。脊柱管狭窄症になってしまうと、太ももの付け根や足の先で神経的な痛みが起こります。 最も特徴的な症状は間欠性跛行です。間欠性跛行は一定の時間歩くと痛みやしびれで下肢に力が入りにくくなります。 一定の時間休めば回復しますが、安静時でも腰や下肢が痛いケースもあり、坐骨神経痛を伴うことも多いです。 脊柱管を狭窄している原因が姿勢不良などのマルアライメントなら、姿勢の改善や骨盤矯正によって症状を改善できます。しかし場合によっては手術も選択肢に入ります。 8.鼠径ヘルニア 鼠径ヘルニアは別名「脱腸」とも呼ばれ、主に小腸が鼠径部から皮下に飛び出してしまう病態です。 鼠径部に筋膜が脆弱な部分があり、腹圧が高まることでそこから内臓が出てきてしまいます。 原因はほとんどが先天的な要因ですが、年齢と共に筋力が落ちるため鼠径ヘルニアの発生リスクが高まります。 飛び出してきた小腸が嵌頓してしまい、徒手整復でも元に戻らなくなってしまった場合は、早急に手術が必要です。 嵌頓している組織が壊死を起こしてしまうと、重篤な状態になりかねません。 鼠径ヘルニアは太ももの付け根に痛みが出るだけでなく、体表からでも膨らみを確認できます。 9.リンパ節炎 リンパ節炎とは、1つまたは複数のリンパ節に感染が起き発症する病態です。 鼠径部にはリンパ節が位置していますが、ウイルス感染などで炎症を起こしてしまうと、太ももの付け根に痛みが出ます。 また全身性エリテマトーデスのような自己免疫疾患でも、リンパ節の腫脹を認めることがあります。 太ももの付け根が痛くなった時の対処法 太ももの付け根に痛みを感じた場合、早めに適切な対処を行うことが重要です。 症状が軽度であれば、自宅でのセルフケアで改善するケースもあります。 これらの方法を試しても改善しない場合や、痛みが強い場合は、自己判断せず医療機関を受診することをおすすめします。 早めの対応が、症状の悪化を防ぎ、回復への近道となります。 安静にする 荷重をなるべくしないように気を付け安静にして痛みが治まるのであれば、筋肉疲労や保存療法で十分改善できます。 股関節は常に荷重されている関節なので、負担も溜まりやすいです。 腰や股関節のストレッチをする 腰から来ている神経を圧迫していて太ももの付け根に痛みが出ているのであれば、ストレッチで痛みが緩和される場合があります。腰の屈曲や伸展のストレッチをしてみて、痛みが憎悪しないか確認してみてください。 牽引によってストレッチ効果を出すのも有効なので、鉄棒などにつかまってぶら下がるだけでも痛みが緩和されます。 また股関節はとくに臀部のストレッチが有効です。坐骨神経痛や梨状筋症候群などの症状で太ももの付け根が痛い場合は、大殿筋や中殿筋といった臀部の緊張が取れるだけでもかなり変化します。 温める お風呂などで温めると痛みが軽減されるケースもあります。とくに股関節の前側には太い血管が通っており、血流が悪くなるだけでもしびれや痛みが出やすい部分です。 血流が悪いと下肢の疲労も抜けにくく、冷えやむくみも出やすくなります。太ももを温めて、痛みを和らげましょう。 医療機関を受診する 太ももの付け根の痛みが、安静やストレッチ、温めるといった対処法で改善しない場合は、医療機関の受診をおすすめします。 医療機関での主な治療方法は以下の通りです。 治療方法 説明 リハビリ・運動療法 筋力を強化し、柔軟性を向上させることで痛みを軽減、再発防止を目指す治療法。 ヒアルロン酸注射 関節のクッションとなる成分を補充して炎症を抑える、関節の動きをスムーズにする効果が期待される治療法。 手術 痛みの原因が進行した場合に行う外科的治療法。症状の程度によって適切な手術方法が選択される。 再生医療 幹細胞を用いて損傷した組織を修復し、痛みの原因を根本的に改善する治療法。副作用が少なく、慢性的な痛みにも対応可能。 もし、再生医療での治療に興味がある場合、一般的なクリニックや病院では受けられないため、当院へお問い合わせください。 当院は厚生労働省から認可を受けた再生医療専門クリニックです。 太ももの付け根が痛い方からよくある質問 太ももの付け根に痛みを感じる原因を知ることで、適切な対応が取りやすくなります。 以下によくある質問をまとめました。 これらの質問について、それぞれの原因や対処法を詳しく解説します。 自身の症状と照らし合わせながら、早期に適切な対応を検討してください。 女性が片方の足の付け根に痛みを感じる原因は? 片方の足の付け根に痛みを感じる場合、その原因にはさまざまな疾患が考えられます。 とくに女性は、特定の病態により痛みを引き起こすリスクが高い傾向があります。 痛みが続く場合やその他の症状を伴う場合は、早めに医療機関を受診して適切な治療を行うことが重要です。 外側の太もも付け根が痛い原因は? 外側の太ももの付け根に痛みを感じる場合、いくつかの疾患がその原因となっている可能性があります。 この部位の痛みは、股関節や周囲の組織、神経の問題が関与していることが多く、症状によっては日常生活に支障をきたします。 これらの原因はいずれも早期の診断と治療が重要です。 日常生活で気になる症状がある際は、早めの対応が回復への近道となります。 改善しない太もも付け根の痛みは医療機関に相談しよう 太ももの付け根に痛みを感じたら、まずは本記事で解説した簡単なセルフケアで対処するのがおすすめです。 もしセルフケアで痛みが変わらない場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。 精査をしておきたいなら整形外科で、壊死など器質的な異常でない場合は接骨院や整骨院でも治療が可能です。 大阪で医療機関をお探しの方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)をご検討ください。 当院は厚生労働省に「第二種・第三種再生医療提供計画」を提出し、再生医療による治療を提供しています。 再生医療は、幹細胞や成長因子を用いて損傷した組織を修復し、慢性的な痛みの改善が期待できる治療法です。 当院では来院前に「メール相談」も受け付けています。気になる症状がある場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
2019.04.17 -
- 変形性股関節症
足の付け根が痛い原因がわからず、お悩みではないでしょうか。 転倒や怪我といった明確な理由がないまま足の付け根に痛みが生じるケースでは、股関節や筋肉、腱の問題、あるいは疾患など、さまざまな原因が考えられます。 本記事では、足の付け根の痛みの主な原因や関連する疾患、症状を緩和するための治療法を詳しく解説します。 さらに、再生医療を含む最新の治療法にも触れていますので、適切な対応を考える際の参考にしてください。 足の付け根が痛い原因は? 足の付け根が痛い原因は、股関節や周辺の筋肉・腱に問題がある場合が多いです。 以下に、主な原因を挙げます。 それぞれの原因について、詳しく説明します。 股関節の変形 股関節の変形は、足の付け根に痛みを引き起こす主な原因の一つです。 この変形は、以下のような要因で起こります。 特に変形性股関節症では、股関節の軟骨がすり減ることで骨と骨が直接こすれ合い、炎症や痛みを伴うことがあります。 初期段階では軽い痛みや違和感から始まり、進行するにつれて歩行が困難になるケースもあります。 筋肉や腱の柔軟性がない 股関節周辺の筋肉や腱の柔軟性がないことも、足の付け根の痛みの原因です。 柔軟性の低下は、動作時の痛みや張り感として現れることが多いです。 足の付け根が痛い時に考えられる疾患 足の付け根付近で痛みが生じる原因として、特に多いのが股関節のトラブルです。 以下は足の付け根が痛い時に考えられる主な疾患です。 股関節に炎症が起きたり病気が隠れていたりすると、鼠径部の前側や大腿骨の外側などに痛みを感じることがあります。 ただし、足の付け根の痛みが必ずしも股関節に原因があるとは限りません。筋肉や腱、さらには神経や血管に起因するトラブルも考えられます。 それぞれの疾患について解説します。 変形性股関節症 変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ることで痛みを引き起こす疾患です。 特に中高年に多くみられ、長期間にわたる関節への負担が原因とされています。 原因 ・長期間の関節への負担 ・加齢 ・先天性股関節脱臼など 症状 ・歩行時や立ち上がり時の痛み ・股関節の動きが制限される 主な治療法 ・保存療法(ストレッチや薬物療法) ・手術療法(人工股関節置換術や骨切り術など) ・再生医療(幹細胞治療・PRP療法) 変形性股関節症は早期発見と治療が重要です。 症状が進行すると手術が必要になる場合もあるため、早めに医療機関を受診しましょう。 鼠径ヘルニア 鼠径ヘルニアは、腸や脂肪組織が足の付け根付近の鼠径部から突出してしまう状態です。 股関節とは別の部位ですが、足の付け根や股関節周辺に痛みや不快感が生じる場合があります。 特に男性に多く、立ち仕事や重い物を持つ作業が原因になることがあります。 原因 ・加齢 ・立ち仕事 ・重い物を持つ作業 ・腹圧の上昇 症状 ・足の付け根や鼠径部の膨らみや違和感 ・立っているときや咳をすると悪化 主な治療法 ・保存療法(経過観察) ・手術療法(ヘルニア修復術や腹腔鏡手術など) 鼠径ヘルニアは進行すると生活に支障をきたす可能性があるため、症状が見られる場合は早めの受診を検討しましょう。 坐骨神経痛 坐骨神経痛は、坐骨神経が圧迫されることで生じる痛みやしびれの症状です。 腰から足にかけての痛みが特徴で、椎間板ヘルニアなどが原因となることが多いです。 原因 ・椎間板ヘルニア ・腰椎すべり症 ・筋肉の緊張による神経圧迫 症状 ・腰から足にかけての痛みやしびれ ・動作時の痛みの悪化 主な治療法 ・保存療法(神経ブロック療法など) ・手術療法(椎間板ヘルニア摘出術など) 坐骨神経痛は、原因に応じた適切な治療が必要です。放置すると慢性化する可能性があるため、早期の診断と治療が望まれます。 腰部脊柱管狭窄症 腰部脊柱管狭窄症は、脊柱管(背骨の後ろ側にある管)が狭くなることで神経が圧迫される疾患です。 主に中高年に多く、歩行時に腰や足の痛み、しびれが出るのが特徴ですが、腰などの痛みが放散痛として股関節まで及ぶ場合があります。 原因 ・加齢による椎間板の変性 ・骨の変形 ・靭帯の肥厚 症状 ・長時間歩けない(間欠性跛行) ・腰や足のしびれ ・歩行時の痛み 主な治療法 ・保存療法(運動療法や薬物療法) ・手術療法(神経除圧術) 症状が進行すると日常生活に支障をきたすため、早期の診察が重要です。 大腿骨頭壊死症 大腿骨頭壊死症は、大腿骨の先端部が血流不足により壊死する疾患です。 進行すると股関節の変形や激しい痛みが現れることがあります。 原因 ・血流障害 ・アルコールの過剰摂取 ・ステロイド薬の長期使用 症状 ・歩行時や安静時の激しい痛み ・股関節の可動域制限 主な治療法 ・保存療法(薬物療法) ・手術療法(人工関節置換術、骨移植術) ・再生医療(幹細胞治療・PRP療法) 大腿骨頭壊死症は進行性の疾患であり、早期の治療が予後を大きく左右します。 股関節に強い痛みがある場合は、早めに専門医を受診してください。 足の付け根が痛いのは女性特有の疾患の可能性もある 足の付け根の痛みは、女性特有の疾患や身体の変化が原因となる場合があります。 以下に、考えられる疾患や特徴的な症状について解説します。 これらの疾患では、特徴的な症状としてリンパ節の腫れや圧痛、腹部の張り感などが現れることがあります。 また、妊娠中も足の付け根に痛みが生じることがあります。胎児の成長や体重増加に伴う負荷に加え、妊娠後期になるとホルモンの影響で骨盤周辺の靭帯や筋肉が緩むためです。 さらに、出産後も骨盤の傾きが残ることで、歩行や立ち上がり動作の際に痛みが持続する場合があります。 足の付け根が痛い時の対処法 足の付け根が痛い場合、原因によって適切な対処法が異なります。 以下2つの対処法について解説します。 ストレッチや運動、痛み止めの使用は、足の付け根の痛みに対する基本的な対処法です。 ご自身の状況に合った対処法を見つけましょう。 ストレッチなどの運動を行う ストレッチや軽い運動は、筋肉や腱の柔軟性を高め、股関節周辺の負担を軽減する効果があります。 ただし、痛みが強い場合や運動中に症状が悪化する場合は、運動を中止し医師に相談してください。 痛み止めの薬を処方してもらう 痛みが強く日常生活に支障をきたす場合は、医療機関で痛み止めの薬を処方してもらうと良いでしょう。 一般的には以下のような薬が処方されます。 薬の使用は、医師の指示に従い適切な用量・用法を守ることが重要です。 足の付け根が痛い場合は医療機関を受診しよう 足の付け根の痛みは、変形性股関節症などの疾患が原因である可能性もあります。 特に、股関節の軟骨がすり減ることで発症する変形性股関節症は、中高年の方に多く見られる疾患の一つです。 進行すると、痛みだけでなく歩行が困難になったり、日常生活に大きな影響を与えたりすることもあります。 変形性股関節症の痛みに対して、近年では再生医療が新たな治療法として注目されています。 再生医療は、患者さま自身の幹細胞を採取・培養してから股関節に注入し、損傷した軟骨の再生を促す治療法です。手術や入院を必要とせず、体への負担が少ない点が特徴です。 足の付け根が痛い場合は、当院(リペアセルクリニック)の再生医療を選択肢の一つとしてご検討ください。 【まとめ】足の付け根が痛い時の多くの原因は変形性股関節症 足の付け根の痛みは、股関節や筋肉、腱の問題、または疾患や妊娠による身体の変化などが原因で起こります。 症状を改善するためには、ストレッチや運動、痛み止めの薬を活用しつつ、早めに専門医を受診して原因を特定することが重要です。 また、足の付け根の痛みの原因によっては、再生医療という選択肢もあります。 再生医療は患者様自身の幹細胞や血液を活用する治療法で、痛みの緩和や疾患の根本的な治療を目指します。痛みや違和感でお悩みの方は、再生医療も検討しましょう。 当院では事前のメール相談も受け付けておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
2019.04.14 -
- 股関節
股関節に何らかの問題があり、保存療法などの治療で改善が見込めない場合は、人工股関節への置換が選択されるケースもあります。 メリットが多い人工関節ですが、デメリットもあります。また、人工関節にしたくない方もいるのではないでしょうか。 そこで本記事では、人工股関節が必要になる原因から人工股関節にならないためにできることについて解説します。 人工股関節にした後に日常生活で注意することについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。 人工股関節置換術とは? 人工股関節置換術とは、病気などで傷ついた股関節を、人工の股関節に置き換える手術を指します。 手術後は、なるべく早期から自分の足で歩き始めることが重要です。 人工股関節置換術が必要になる主な原因 人工股関節置換術が必要になる原因は、主に以下の疾患によるものです。 変形性股関節症 大腿骨壊死症 関節リウマチ それぞれの疾患でどのような症状がみられるのか、詳しく解説していきます。 変形性股関節症 変形性膝関節症とは、股関節の関節軟骨が変形することによって、痛みや可動域が制限される疾患です。 発症の原因は、「加齢による筋力の低下」、「股関節への過剰な負担」、「スポーツ外傷」などさまざまです。 変形した股関節をもとに戻すことはできないため、症状が悪化した場合は、人工股関節置換の手術が検討されるケースがあります。 大腿骨頭壊死症 大腿骨頭から関節内に流れる血流が悪くなることで、大腿骨頭の骨組織が壊死していく疾患です。 骨壊死だけでは痛みがない場合もありますが、進行すると壊死した骨が潰れ、体重がかかることによって痛みが生じます。 大腿骨壊死症の発症と関連する因子は解明されつつありますが、原因は未だ不明とされています。 大腿骨頭壊死症は見つかり次第すぐに人工股関節置換術を行うわけではなく、経過観察されるケースもあります。 関節リウマチ 関節リウマチは、免疫の働きに異常が生じ、健康な細胞を攻撃してしまうことで関節が炎症を起こす疾患です。 関節の痛みや腫れだけでなく、関節の変形や機能障害を引き起こす可能性もあります。 股関節の変形などの症状が悪化し、日常動作に大きな影響を及ぼしている場合は人工股関節置換術が適用されることがあります。 股関節の痛みに対する人工股関節置換術以外の治療方法 人工股関節置換術以外の治療法についても解説します。主に以下の3つが挙げられます。 保存療法 骨切り術 再生医療 ご自身の症状などを鑑みて、最適な治療法を検討してください。 保存療法 保存療法では、主に以下の方法を用いて症状・痛みの緩和が期待できます。 薬物療法によって痛みを抑える 温熱療法によって血行を促進し、痛みやこわばりを和らげる 運動療法で関節周辺の筋肉を鍛え、関節の動きをサポートする サポーターなどの装具で関節の負担を軽減する・安定させる 温熱療法は温めているときは痛みが軽減されますが、効果が持続しないことに注意が必要です。 運動療法を受ける際には、無理のない範囲で続けることが大切です。医師のアドバイスを受けながらトレーニングしましょう。 また、保存療法は痛みを和らげることが目的で、疾患の完治が期待できる治療法ではありません。 骨切り術 股関節の骨切り術は、「関節温存術」とも呼ばれています。 股関節がそれほど損傷していない場合、股関節周辺の骨を切って関節の向きなどを矯正する手術を行う場合があります。 状況に応じて、大腿骨側の骨を切る方法と骨盤側の骨を切る方法があります。 自分の組織や関節が残るメリットがありますが、完全に回復するまでに時間がかかるなどのデメリットがあります。 再生医療 保存療法で効果が得られなかった場合や人工関節を避けたい方は、再生医療の選択肢もあります。 再生医療とは、機能障害や機能不全になった組織に対して、体が持つ再生能力を利用して損なわれた機能を再生させる医療技術のことです。 当院(リペアセルクリニック)では、患者さまご自身の細胞を用いて治療するため、アレルギーや拒絶反応の危険性が少ないです。 また、手術や入院も不要なので、現在注目されている治療法です。 人工股関節置換術による治療も増えてきている 股関節の痛みに対して、人工股関節置換術による治療を選択する方も増えてきています。 その理由は、人工関節の性能が向上し、耐久 耐用年数が長くなったためです。 一般的に高齢の方に多い治療法ですが、運動習慣や症状の程度によっては40代や50代で人工股関節置換術が選択される場合もあります。 人工股関節のデメリット・注意点 人工股関節には多くのメリットがある一方で、デメリットや注意点もあります。以下では、その注意点についてお伝えします。 脱臼する可能性がある 長期的なリハビリが必要 耐久年数が決まっている 感染症のリスクがある 人工股関節に置換し、日常生活が送れるようになったあとも、注意しなければならないことはいくつかあります。 脱臼する可能性がある 脱臼を防ぐために、日常生活の中で以下の動作を避けるようにしましょう。 あぐらをかく 低い椅子に長時間座る 前かがみになって靴を履く 人工股関節の足を軸にして立、体を伸ばす 股関節が深く曲がりこむ姿勢は脱臼の可能性が高まります。日常生活でも頻繁にとる姿勢ですので、術後は安静にし、股関節に負担をかけない姿勢を意識してください。 このような姿勢は日常生活の中で無意識にしてしまうことが多いので、手術後は過度な屈曲や伸展、外旋に注意しましょう。 長期的なリハビリが必要 多くの場合は人工股関節にするまでに、日常生活に影響を与えるほどの痛みと向き合ってきているでしょう。 したがって、筋力が大幅に落ちています。筋力を元通りに戻すのには時間がかかります。 どのくらいの生活レベルを目指すかにもよりますが、リハビリは長いスパンで計画する必要があります。 耐久年数が決まっている 人工股関節には耐久年数があります。 運動の習慣や生活にもよりますが、一般的に20年程度が人工股関節の耐久年数といわれています。 そのため、若い世代の方が人工股関節置換術を受けた場合は、再度手術を行い人工関節の置き換えが必要になる可能性があります。 人工股関節の性能が向上し耐久年数も長くなってきているため、再手術が必要かどうかは医師に相談しましょう。 感染症リスクがある 人工股関節には、合併症として感染症リスクがあることも注意が必要です。 人工関節周囲感染(PJI)と呼ばれ、手術中だけでなく、術後にも歯周病や虫歯などの菌が血液を介して感染する場合があります。 症状によっては再手術の可能性もありますので、違和感がある場合はすぐに医師に相談してください。 人工股関節にならないためにできること 人工股関節にならないためには、日常生活の動作に気を付けましょう。 股関節の負担を減らす生活を意識する 適度な運動やストレッチを行う 股関節に痛みがある場合は再生医療による治療を検討する 股関節の負担を減らす生活について、具体的に解説します。 股関節の負担を減らす生活を意識する 日常生活では、意外と股関節に負担がかかっています。以下のことを意識して生活してみてください。 椅子に座、椅子から立ち上がる際は反動をつけずにゆっくりと行う 股関節を深く曲げない 膝を内側にひねらない 重い物を持たない 転ばないよう注意する 低い場所に座ってかがんで靴を履く、ずっと座って頭を洗うなどの動作が股関節に負担をかけている場合があります。 日常生活を見直し、股関節への負担を和らげましょう。 適度な運動やストレッチを行う 股関節に負担をかけたくないからといって、一切運動をしないのは逆効果です。 適度な運動をすることにより股関節周辺の筋力が上がり、股関節にかかる負担が減ります。自宅での簡単なトレーニングもで筋力が上がりますので、無理のない範囲で継続して運動しましょう。 また、水中でのトレーニングや固定式バイクは股関節に負担をかけずに足の筋力を鍛えられます。 股関節に痛みがある場合は再生医療による治療を検討する 股関節の治療で人工股関節を入れたくない場合は、再生医療による治療を検討しましょう。 再生医療とは、機能障害や機能不全になった組織に対して、体が持つ再生能力を利用して損なわれた機能を再生させる医療技術のことです。 患者さまの幹細胞を採取・培養し、損傷した股関節を再生できる場合があります。手術や入院も必要ないため、注目されている治療方法です。 再生医療を検討している方は、当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 【まとめ】人工股関節にならないためには股関節の負担を減らすことが重要 人工股関節置換術や、それ以外の治療法について解説しました。 人工股関節にならないためには、日常生活のなかで股関節に負担をかける動作を避けることが大切です。 人工股関節置換術は元通りの生活が送れるようになる半面、注意点も多くあります。ご自身の年齢や症状に合わせて適切な治療法を検討してください。 また、適度な運動によって股関節周辺の負担を和らげましょう。 どうしても股関節の痛みがおさまらない場合は、再生医療もご検討ください。
2019.04.08