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- 変形性股関節症
股関節の痛みは入浴で温めたり、ストレッチや運動をすることで改善する可能性があります。 また、股関節を温めることは、筋肉がほぐれて血行促進につながり痛みを緩和できるため、自分でできる痛みへの対処方法としておすすめです。 ただし、炎症を起こしている場合に股関節を温めると症状が悪化する可能性があるため、痛みの根本的な原因の特定や改善が必要となります。 この記事では、股関節の痛みを緩和させる方法を中心に、再生医療の選択肢についても紹介していきます。 股関節症の痛みを緩和する効果的な方法 股関節の痛みを緩和するためには、以下の方法があります。 股関節を温める ストレッチや運動 医療機関で治療 ただし、自身の判断で行うと症状が悪化する可能性があるため、必ず医療機関を受診の上で指導を受けてから行うようにしてください。 股関節を温める 股関節の痛みがあるときは、ぬるめのお湯に入浴することや、ホットパックなどで足の付け根を温めることにより痛みが軽減できる可能性があります。 緊張した筋肉を緩和し、血行を促進することで動きやすくなるため、筋肉の緊張や血行不良が原因の場合は痛みの緩和が期待できます。 ただし、痛みが強い場合などは症状が悪化する可能性があるため、医療機関を受診するようにしてください。 ストレッチや運動でほぐす 股関節の痛みにはストレッチや運動を行うことで、姿勢を良くし、骨盤の傾きや歪みを矯正することにより、痛みが軽減する可能性があります。また、股関節の筋肉の柔軟性が高くなることで、可動域が広がります。 ストレッチは無理のない範囲内で行い、運動はプールなど水中でゆっくりウォーキングすることが大切です。 股関節の筋肉トレーニングは、十分なストレッチを行っていない状態で実施すると症状を悪化させる可能性があります。 医療機関で治療を受ける 股関節を温めることや、ストレッチ、運動などを行っても痛みが続く場合は、医療機関で治療を受けることが必要です。 治療法はいくつかありますが、塗り薬や湿布などの外服薬や鎮痛剤などの内服薬による薬物治療や、ブロック注射やヒアルロン酸注射などの注射治療により、関節液の潤滑効果を高めることで、痛みや炎症を軽減できる可能性があります。 また、自身の幹細胞を股関節の患部に注射することで、軟骨や関節の再生を促す再生医療という選択肢もあります。 もしも薬物療法に抵抗がある方は、当クリニック(リペアセルクリニック)が提供している再生医療もご検討ください。 股関節症の痛みは変形性股関節症や関節リウマチの可能性もあり 股関節症の痛みは、股関節の骨や軟骨が変形することで痛みが出る変形性股関節症や、自己免疫疾患の一つでもある関節リウマチの可能性があります。 変形性股関節症は加齢や肥満などが原因で、股関節の軟骨がすり減り、関節リウマチは関節のなかにある膜が炎症を起こすという、免疫の異常が原因です。 変形性股関節症や関節リウマチなどは、早い段階で医療機関に行く必要があります。 以下の記事で詳しく解説していますので、変形性股関節症や関節リウマチが疑われる人はご参考ください。 股関節の痛みを繰り返さないためにできるセルフケア方法 股関節の痛みの症状は治療をしても繰り返し発症する可能性があるため、日常生活でのセルフケアが重要となります。 例えば肥満を防ぐための適切な体重維持や、乳製品や魚などのカルシウムを日常生活のなかに取り入れることなど、股関節の痛みを繰り返さない努力が必要です。 ストレッチや筋トレといった運動療法などは、無理をすると再発する可能性があるため、医師の指導を守る必要があります。 股関節の痛みを治療するには再生医療も選択肢の一つ 股関節症の痛みを治療するには、自身の幹細胞を活用した再生医療も選択肢の一つです。 股関節症はリハビリや治療により、痛みが軽減できる可能性がありますが、日常生活でのセルフケアを怠ると再発するリスクもあります。 リペアセルクリニックが提供する再生医療は、患者様自身の細胞を用いた安全性が高い治療(自己脂肪由来幹細胞治療)であり、副作用や股関節痛の再発を抑制できる可能性がある治療法です。 また、当院では一般的な股関節への注射方法とは異なり、軟骨が最も損傷している箇所を特定しピンポイントに幹細胞を注入する独自の関節内投与方法を採用しています。 「股関節内の損傷部位へ確実に幹細胞を届ける」ことにこだわって治療を行っていますので、当院の再生医療に興味がある方は以下をご確認ください。 股関節の痛みが続く場合は医療機関を受診しよう 股関節症の痛みが続く場合は、早期に医療機関を受診する必要があります。 股関節症は変形性股関節症や関節リウマチ、骨盤の歪みやケガなど、さまざまな原因があり、入浴やストレッチ、運動療法、日常的なセルフケアを行うことが重要です。 治療法もリハビリや薬物治療、注射治療などがありますが、再生医療という選択肢もあります。 股関節の痛みは放置しておくと症状が悪化する可能性があるため、既存の治療方法では改善が期待できないという方や再生医療が気になる方はリペアセルクリニックまでご相談ください。 以下の動画では変形性股関節症の再生医療について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 また、現在当クリニックのLINEでも再生医療についてや股関節の改善が見込めた症例について紹介していますので、合わせてご確認ください。 ≫公式LINEはこちら
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
膝の痛みに悩まされ、日常生活にお困りの方は少なくありません。 変形性膝関節症の症状の改善には、正しい知識を身につけ、適切なアプローチを行うことが大切です。 本記事では、変形性膝関節症に効果的なストレッチ3選とストレッチが効果的な理由について解説します。 日常的にストレッチを取り入れるようにして、体をケアしましょう。 変形性膝関節症に効果的なストレッチ3選 変形性膝関節症の痛みを和らげるには、膝周辺の筋肉をバランスよく柔軟に保つことが重要です。 特に膝関節を支える主要な筋肉のストレッチにより、関節への負担を軽減できます。 以下に効果的なストレッチ3選をご紹介します。 膝の前側を伸ばすストレッチ 膝の外側を伸ばすストレッチ 膝の裏側を伸ばすストレッチ 無理のない範囲でストレッチを行い、症状の悪化を防ぎましょう。 膝の前側を伸ばすストレッチ 膝の前側には大腿四頭筋という太ももの前側の筋肉があり、膝を伸ばす重要な役割を担っています。 この筋肉が硬くなると膝に余計な負担をかけてしまうため、以下の手順でストレッチをしましょう。 壁やテーブルに片手をついて安定した姿勢をとります ストレッチしたい側の足首を手で持ち、ゆっくりとかかとをお尻に近づけます 太ももの前側が伸びていることを感じながら20秒間キープします 3セット繰り返します ストレッチを行う際は、腰が反りすぎないよう注意してください。 膝が内側や外側にねじれると関節を傷める恐れがあるので、まっすぐに保つことを意識しましょう。 膝の外側を伸ばすストレッチ 膝の外側には前脛骨筋や腓腹筋があり、硬くなると膝の動きが不安定になることがあります。 柔軟性を保つことで、歩行時の安定性が向上します。 椅子に座り、ストレッチしたい側の足を少し前に出します つま先をゆっくりと自分の方に引き寄せます(足首を曲げる) すねの外側が伸びるのを感じながら20秒間キープします 次につま先を遠くに伸ばし(足首を伸ばす)、ふくらはぎを伸ばします これも20秒間キープし、交互に3セット行います 痛みを感じる場合は無理せず、心地よく伸びる程度にとどめておきましょう。 膝の裏側を伸ばすストレッチ ハムストリングスと呼ばれる太ももの裏側の筋肉は、膝を曲げる働きがあります。 この筋肉が硬くなると膝の動きが制限され、痛みの原因になることがあります。 床に座り、ストレッチしたい足をまっすぐ前に伸ばします もう片方の足は曲げて内側に置きます 背筋を伸ばしたまま、伸ばした足のつま先に向かって上半身を倒していきます 太ももの裏が伸びていることを感じながら20秒間キープします 3セット繰り返します 無理に前屈せず、痛気持ちいいと感じる程度で止めることが大切です。 膝が曲がらないように注意しましょう。 変形性膝関節症にストレッチが効果的な理由 変形性膝関節症にストレッチが効果的な理由は、主に以下の2つです。 筋力不足を解消できる 筋力がつき進行を遅らせられる それぞれ詳しく解説します。 筋力不足を解消できる 変形性膝関節症の方は、痛みを避けるために動作を制限してしまうと筋力低下を招くため注意が必要です。 適切なストレッチを継続することで筋肉の柔軟性を高め、筋力不足を解消でき、膝の安定性が向上します。 筋力不足を解消すると、日常生活での動作もスムーズになり、膝への負担が軽減されます。 ただし、長すぎるストレッチは逆に筋力低下を招く可能性があるため、心地よく伸びると感じる程度にとどめておくことが大切です。 筋力がつき進行を遅らせられる 適切なストレッチで筋肉の柔軟性が高まると、関節の安定性を保つ筋力も効率よくつけられるようになります。 これにより、膝軟骨への負担が軽減されるため、変形性膝関節症の進行を遅らせる効果が期待できます。 特に太ももの前後の筋肉と股関節周りの筋肉をバランスよく整えることが重要です。 ストレッチと筋力トレーニングを組み合わせることで、より高い効果が得られるでしょう。 ただし、急激な改善を求めず、継続的に行うことがポイントです。 変形性膝関節症でストレッチする際の注意点 変形性膝関節症の症状改善にストレッチは有効ですが、正しい方法で行わないと症状を悪化させる恐れもあります。 効果を最大化し、安全に続けるために知っておくべき注意点を2つご紹介します。 過度な運動は禁物 治療と組み合わせることが重要 適切なケアと組み合わせることで、長期的な膝の健康維持につながります。 過度な運動は禁物 変形性膝関節症の方がストレッチを行う際は、無理のない範囲で行うことが重要です。 痛みを我慢してまで強いストレッチを行うと、炎症を悪化させたり、さらなる軟骨の損傷を招いたりする可能性があります。 「痛気持ちいい」と感じる程度にとどめ、強い痛みを感じたらすぐに中止しましょう。 無理な姿勢や反動をつけたストレッチは関節に負担をかけるため避けてください。 治療と組み合わせることが重要 ストレッチだけで変形性膝関節症を改善するのは難しく、医師の診断と適切な治療と並行して行うことが重要です。 薬物療法や物理療法などの医学的治療と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。 症状の程度や進行状況に応じて、医師や理学療法士と相談しながら自分に合ったストレッチプログラムを作成するのがおすすめです。 そもそも変形性膝関節症とは? 変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減ることで起こる疾患です。 加齢や過度な膝への負担、怪我などが原因で症状につながります。 軟骨は、膝関節のクッションの役割を果たす部位です。この軟骨が摩耗すると、骨と骨が直接こすれ合うようになり、痛みや炎症を引き起こします。 主な症状には以下のようなものがあります。 膝の痛み・こわばり 膝の腫れや熱感 関節の動きにくさや可動域の制限 膝がガクガクする不安定感 初期段階は動作時のみに症状が現れることが多いですが、進行するにつれて安静時にも痛みを感じるようになります。 変形性膝関節症で鍛えるべき膝周りの筋肉 変形性膝関節症の症状改善には、膝を安定させる周囲の筋肉を鍛えることが重要です。 特に大腿四頭筋(太ももの前側)は膝蓋骨を支え、膝関節の安定性を保つ役割があります。 また、ハムストリングス(太ももの裏側)は膝の曲げ伸ばしをサポートし、下肢全体のバランスを整えます。 これらの筋肉をバランスよく鍛えるには、ストレッチと筋力トレーニングを組み合わせた運動が効果的です。 【まとめ】変形性膝関節症は治療と並行してセルフケアすることが大切 変形性膝関節症になると、日常生活に大きな影響を及ぼすかもしれません。 症状の改善には、治療と並行してストレッチなどのセルフケアをすることが大切です。 ただし、ストレッチは治療法ではなく、筋力の維持や柔軟性を保つ補助的な軽い運動として捉えてください。 医師の指導のもと、無理のない範囲でストレッチや生活習慣の改善などのセルフケアを行いましょう。 なお、当院「リペアセルクリニック」では、変形性膝関節症に対する治療として、再生医療を提供しています。 手術を避ける"切らない"治療方法として、人工関節術に代わる最新の治療法が再生医療です。 当クリニックの再生医療(幹細胞治療)では、ひざ関節に幹細胞を注入するこことですり減った軟骨が再生され、立ち上がりや歩行時の痛みが軽減。 変形が初期の段階であれば、幹細胞治療を受けることで、変形の進行を防ぐことも可能です。 手術自体への不安や、術後のリスク。後遺症などで変形性膝関節症の症状にお悩みの方は、リペアセルクリニックまでお気軽にご相談ください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症は、女性に多い疾患といわれています。 変形性股関節症が女性に多いといわれる理由は、発症に女性ホルモンが関係したり、男性と比べて筋力が弱かったりするためです。 本記事では、変形性股関節症の原因について、詳しく解説します。 変形性股関節症の症状が悪化しないよう、自身に合った治療法を見つけましょう。 変形性股関節症の主な原因5つ 変形性股関節症の主な原因は、以下の5つです。 加齢によって関節軟骨の弾力性が低下している 肥満・急激な体重増加による股関節への負担が大きい オーバーユース(使いすぎ)によって股関節が摩耗している 先天性疾患によって関節軟骨がすり減りやすい 股関節疾患の後遺症として発症する可能性も 股関節がすり減り変形する変形性股関節症では、痛みや動かしにくさなどの症状がみられます。 適切な予防策を行うことで、変形性膝関節症の発症リスクや症状の悪化リスクを低減できる可能性があるため、原因を調べることが重要です。 加齢によって関節軟骨の弾力性が低下している 加齢によって関節軟骨の弾力性が低下すると、変形性股関節症を発症しやすくなります。 関節軟骨の弾力性の低下により、股関節が通常とは異なる動きをし、すり減りや変形などが進行しやすくなります。 股関節の痛みや下半身の動かしにくさがある場合は、変形性股関節症の症状の可能性もあるため、早めに医療機関を受診しましょう。 肥満・急激な体重増加による股関節への負担が大きい 変形性股関節症を発症する原因の1つに、肥満や急激な体重増加があります。 急激に体重が増加すると、身体を支えている股関節に大きな負担がかかります。 先天的・後天的な骨の変形がない場合でも、体重増加により変形性股関節症を発症するケースがあるため注意が必要です。 食生活や運動習慣の改善で体重管理を行いましょう。 オーバーユース(使いすぎ)によって股関節が摩耗している オーバーユース(使いすぎ)によって股関節が摩耗している場合にも、変形性股関節症を発症する可能性があります。 股関節の摩耗により骨が変形すると、下半身に痛みやしびれなどの症状が出てきます。 スポーツ活動や日常生活で、股関節に負担のかかる動作を行う機会が多い方は注意が必要です。 以下の記事では、変形性股関節症がスポーツ選手に多い理由について、詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 先天性疾患によって関節軟骨がすり減りやすい 先天性疾患によって関節軟骨がすり減りやすい場合は、変形性股関節症になる可能性も高いため注意しましょう。 変形性股関節症の原因となる主な先天性疾患は、先天性股関節脱臼と臼蓋形成不全です。 先天性股関節脱臼 生まれつき股関節が脱臼を起こしている状態 臼蓋形成不全 股関節の屋根の部分にあたる臼蓋の発育が不完全で、大腿骨頭への被りが浅い状態 臼蓋形成不全では、中年以降にはじめて痛みがみられ、病気に気づくケースもあります。 先天性疾患のある方は、股関節の痛みだけでなく、動かしにくさや少しの違和感でも医療機関を受診することが重要です。 股関節疾患の後遺症として発症する可能性も 股関節疾患の後遺症として、変形性股関節症を発症する可能性もあります。 転倒や交通事故などで腰にダメージを負うと、大腿骨頭壊死や大腿骨頭すべり症を発症する恐れがあります。 大腿骨頭壊死 大腿骨の骨頭部(先端)が壊死する 大腿骨頭すべり症 大腿骨が正常な位置からずれる 大腿骨頭壊死や大腿骨頭すべり症は、変形性股関節症の原因疾患であり、発症すると股関節に痛みを生じるため注意が必要です。 変形性股関節症が女性に多いといわれる理由 変形性股関節症が女性に多いといわれる理由は、以下の2つです。 エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの分泌量低下が発症原因になるため 男性より筋力が弱いため エストロゲンは、骨代謝を促して骨量を増やす女性ホルモンで、閉経後に分泌量が低下します。 女性の場合は更年期以降、エストロゲンの分泌量が低下し、骨のすり減りが進行しやすいため注意が必要です。 また、女性は男性と比べると筋力が弱く、歩行や立ち上がり動作などで股関節に負担がかかりやすい特徴があります。 変形性股関節症の人がやってはいけないこと 変形性股関節症の人がやってはいけないことは、以下のとおりです。 深くしゃがむ動作 下半身に負担がかかる動作 サイズの合っていない靴の着用 不十分な体重管理 変形性股関節症になった方は、日常生活の中で気を付けなければいけない動作が多いです。 対策として、股関節周辺の筋トレやストレッチなどを行うと、可動域の拡大や柔軟性向上に期待できます。 股関節に過度な負担がかからないよう、体重管理を徹底し、無理な動作は控えましょう。 変形性股関節症でやってはいけない動作について、以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 変形性股関節症はどうやって治療する? 変形性股関節症の主な治療法は、以下の2つです。 保存療法 手術療法 股関節の痛みを治療せずに放置していると、症状が悪化し、日常生活に支障をきたす恐れがあります。 股関節に違和感がある際は、早めに医療機関を受診し、自身に合った治療法を検討しましょう。 保存療法 変形性股関節症の治療法の1つに、保存療法があります。 保存療法は、以下の手段で症状の緩和を目指す治療法です。 薬物療法(痛み止め・抗炎症薬 など) 温熱療法(ホットパックの使用) 運動療法・リハビリテーション療法 日常生活の改善(体重管理・食事管理) 痛みや腫れなどの症状がある場合には、薬物療法や温熱療法による保存療法が行われるのが一般的です。 変形性股関節症の病状が進行し、股関節の可動域が狭まっているケースでは、リハビリを実施し日常生活動作の再獲得を目指します。 手術療法 保存療法を行っても症状の改善がみられない場合は、手術療法が検討されます。 変形性股関節症の主な手術方法は、関節を残して治療する「関節温存手術」と、損傷した部位を人工物に入れ替える「人工股関節置換術」です。 手術療法は、症状を根本的に治せるメリットがありますが、入院やリハビリなどで治療期間が長引くデメリットもあるため注意しましょう。 変形性股関節症で手術療法を受けるタイミングにお悩みの方は、以下の記事も参考にしてください。 変形性股関節症を手術せずに治療できる再生医療について 変形性股関節症を手術せずに治療したい場合は、再生医療による治療も1つの選択肢です。 再生医療とは、患者様自身の細胞を利用して、すり減った股関節の軟骨を修復・再生する治療法です。 当院(リペアセルクリニック)では、以下の特徴をもつ再生医療をご提供しています。 再生医療は通院での治療が可能なため、仕事や家庭の事情で長期休みがとれない方でも受けられます。 変形性股関節症の症状にお困りの方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へお問い合わせください。 【まとめ】変形性股関節症は進行する前に治療を開始することが重要 変形性股関節症は、先天性疾患やオーバーユースなどが原因で発症します。 症状が進行すると股関節の痛みだけでなく、下半身の動かしにくさもみられる場合があるため、初期の段階で治療を開始することが重要です。 保存療法を受けても症状の改善がみられない場合は、手術療法や再生医療が検討されます。 再生医療は、関節温存手術や人工股関節置換術と比べて、身体への負担が少ない治療法です。 手術を避けて変形性股関節症を治したい場合は、当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
- 股関節
股関節の痛みや違和感があるけど、「年齢のせい」「少し休めば良くなるから大丈夫」と考えて、放置している方も多いのではないでしょうか。 初期段階の変形性股関節症では、軽い痛みや違和感程度の症状ですが、放置すると症状が進行し、最終的には手術が必要になる場合もあります。 この記事では、変形性股関節症の初期症状や前兆、病院受診の判断基準について詳しく解説します。 股関節の痛みや動きにくさで悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは「手術なしで根本的な改善が期待できる」再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 変形性股関節症の改善症例も紹介しておりますので、ぜひご登録ください。 変形性股関節症の初期症状・前兆 変形性股関節症の初期症状を早期発見するために、以下の症状・前兆を知っておきましょう。 股関節の一時的な痛み 股関節の違和感 膝や腰にも痛みが生じる 日常生活の動作に影響が出る 変形性股関節症は症状の進行がゆっくりなため、気づいたときには中期から末期になっていることも少なくありません。 これらの初期症状を理解して、早めの対処を心がけることが大切です。 股関節の一時的な痛み 変形性股関節症でよくみられる典型的な初期症状は、動き始めや立ち上がりに感じる一時的な痛みです。 朝起きたときの一歩目に足の付け根が痛む 椅子から立ち上がるときに股関節が痛い 歩き始めは痛いが、しばらく歩くと楽になる 運動後に股関節周りが重く感じる 階段の昇り降りで軽い痛みを感じる これらの初期症状は動いているうちに痛みが和らぐため、「一時的なもの」と軽視してしまう方が多いのが特徴です。 痛みが軽減されるからといって放置せず、症状が続く場合は早めに医療機関を受診することをおすすめします。 股関節の違和感 痛みとは異なる股関節周辺の違和感も変形性股関節症の重要な初期症状です。 股関節がこわばって動きにくい感覚がある 足の付け根に重だるさやつっぱり感がある 股関節を動かすとゴリゴリ・コキコキ音がする 股関節の可動域が以前より狭くなった感じがする これらの違和感は、股関節の軟骨が少しずつすり減り、関節の動きが滑らかでなくなってきているために起こります。 関節から聞こえる音は、軟骨の表面が粗くなっていることを示している可能性があります。 注意深く経過を観察し、違和感が続く場合は医療機関を受診しましょう。 膝や腰にも痛みが生じる 変形性股関節症の初期症状として見逃されやすいのが、股関節以外の部位に現れる痛みです。 太ももの前側や外側に痛みやしびれが生じる お尻の奥がズキズキ痛む 膝の内側や外側に痛みを感じる 腰痛が以前より強くなった 股関節の動きが悪くなると、体は無意識に膝や腰でバランスを取ろうとします。 そのため、本来の問題である股関節を見逃してしまい、膝痛や腰痛の治療ばかりを続けてしまうケースが多いのです。 日常生活の動作に影響が出る 変形性股関節症が進行すると、日常生活の何気ない動作に支障が出始めることがあります。 靴下やズボンの着脱が以前より困難になった 正座や深くしゃがむ動作ができなくなった 椅子に深く腰掛けるのが辛い 段差を越えるのが困難になった これらの変化は、股関節の可動域制限や筋力低下が原因で起こります。 研究によると、初期の変形性股関節症でも既に歩き方に変化が生じており、「骨盤が引けた状態」での歩行※になることが明らかになっています。 ※出典:社団法人日本理学療法士協会「初期変形性股関節症患者の歩行解析」 無意識のうちに動作を変えて痛みを避けているため、「できないことが増えた」と感じる方は、すでに症状が進行している可能性があります。 家族や周囲の人から「歩き方が変わった」と指摘された場合も要注意です。 変形性股関節症の病院に行くべき症状チェックリスト ご自身が変形性股関節症にあてはまるか、また医療機関の受診が必要なレベルかを判断するために、以下のチェックリストをご活用ください。 □ 歩くと体が左右に揺れる □ ズボンや靴下が履きにくい □ 段差を乗り越えにくい □ 膝が常に重く感じる □ 動き始めや歩き始めに脚の付け根が痛む □ 運動をした後、脚の付け根やお尻の横が痛い □ 寝返りを打つと脚の付け根が痛い 当てはまる項目が多くある場合、すでに変形性股関節症になっている、または今後発症する可能性があります。 初期症状の自覚がなくても、重症化を防ぐために、一度病院の診察を受けることが重要です。 変形性股関節症の初期段階でできる対策と予防方法 変形性股関節症の初期段階では、適切な対策により症状の進行を遅らせることができます。 以下の3つの方法を組み合わせて実践することが効果的です。 生活習慣の改善 適度な筋トレやストレッチ 市販のサポーターや補助具の活用 一度すり減った軟骨は自然に回復することはありませんが、これらの対策により股関節への負担を軽減し、症状の悪化を防ぐことが期待できます。 生活習慣の改善 日常生活の中で股関節への負担を軽減する生活習慣の改善は、変形性股関節症の進行予防に重要な役割を果たします。 改善項目 具体的な方法 体重管理 体重増加を防ぐためカロリーを控える 栄養バランスの良い食事を心がける 青魚、大豆製品、海藻類を積極的に摂取する 姿勢の改善 椅子に座るときは背筋を伸ばす 足を組む習慣をやめる 同じ姿勢を長時間続けない 立ち仕事では定期的に姿勢を変える 避けるべき動作 重いものを一人で持ち上げない 正座やあぐらを避ける 膝を深く曲げる作業を長時間行わない 長時間の立ち仕事を避ける 日常の工夫 クッション性のある靴を履く 階段よりエレベーターを使う 重い荷物はカートを使って運ぶ 入浴時は浴槽の縁に腰掛けてから入る とくに体重管理は重要で、体重が1kg増えると股関節にかかる負担は歩行時に約3倍になるといわれています。 無理な減量は必要ありませんが、適正体重を維持することで股関節への負担を大幅に軽減できます。 適度な筋トレやストレッチ 股関節周辺の筋肉を強化し、関節の可動域を維持することで、股関節への負担を分散し、症状の進行を遅らせる効果が期待できます。 運動の種類 具体的な方法 股関節前面のストレッチ 片足で立ち、もう一方の足を後ろに伸ばす 椅子に片足を乗せ、もう一方の足を後ろに伸ばす 各ポーズを15〜30秒間キープする 股関節周辺のストレッチ 仰向けで両膝を抱え込み胸に近づける 仰向けで膝を左右に倒す 立った状態でゆっくりと開脚する 各動作をゆっくりと行う 筋力トレーニング 横向きに寝て上側の足を上げ下げする 仰向けでお尻を持ち上げるブリッジ運動 椅子に座って太ももを上げる運動 各運動を10〜15回、1日2〜3セット 有酸素運動 水中ウォーキング(股関節への負担が少ない) 平地でのゆっくりとした散歩 エアロバイク(軽い負荷で) 運動を行う際は、痛みを我慢して無理をしないことが重要です。 軽い痛みであれば続けても構いませんが、強い痛みが生じた場合は中止し、医師に相談しましょう。 市販のサポーターや補助具の活用 市販のサポーターや補助具を適切に使用することで、股関節への負担を軽減し、日常生活を楽に過ごすことができます。 補助具の種類 効果と使用方法 股関節サポーター 腰回りの骨盤を支えて正しい姿勢を保つ 階段の昇降や散歩時に着用 長時間の使用は筋力低下の原因となるため注意 歩行補助具 杖(一脚タイプ・四脚タイプ)で歩行を安定化 歩行車で腰への負担を軽減 まずはレンタルで試してから購入を検討 日常生活補助具 靴べらの柄を長くして前かがみを避ける リーチャーで高い場所の物を取る 椅子やベッドの高さを調整するクッション 履物の工夫 クッション性の高い運動靴を選ぶ ヒールの低い安定した靴を着用 インソールで足への衝撃を和らげる 補助具を使用する際の注意点として、依存しすぎると筋力が低下してしまう可能性があります。 痛みが強い時期や長距離歩行時など、必要な場面に限定して使用し、普段は自分の筋力で動くことを心がけましょう。 変形性股関節症を手術しないで治す再生医療の選択肢 変形性股関節症を手術しないで治すための治療として再生医療という選択肢があります。 手術に抵抗がある方や長期入院が困難な方に向けて、以下内容をご説明します。 再生医療の治療法について リペアセルクリニックで再生医療を受けた方の症例 手術が不安な方は、まず再生医療について詳しく知ることから始めましょう。 再生医療の治療法について 変形性股関節症の再生医療では、損傷した股関節に患者さまから採取・培養した幹細胞を注射します。 幹細胞が損傷した関節軟骨の修復・再生を促す治療法です。 初期や中期症状の段階で再生医療を受けると、重症化の防止を期待できるため、手術しなくても変形性股関節症を改善できる可能性があります。 再生医療の治療において重要なのは、早期に治療を受けることです。 関節の変形が進行しすぎる前の段階で治療を行うことで、より良い結果を期待できる場合があります。 リペアセルクリニックで再生医療を受けた方の症例 変形性股関節症にお悩みで再生医療を受けた方の症例をご紹介します。 【治療前の状態】 股関節の激しい痛みで病院を受診したところ、変形性股関節症と診断され手術を勧められました。 しかし手術を避けたいと考え、インターネットで調べた結果、再生医療という選択肢を知り、リペアセルクリニックでの治療を希望されました。 【治療前の症状】 足を動かすだけで激しい痛みを感じる 歩行が困難で歩き方が不自然になっていた ズボンを履くなど日常動作が困難 剣道で左足に体重をかけることができない 【治療後の改善】 再生医療を受けてから痛みが軽減され、股関節の可動域が著しく改善しました。 現在では日常生活のほとんどの動作が問題なくできるようになり、趣味の剣道でも左足に体重をかけられるまで改善されています。 また、歩行時も左足が前に出るようになり、自然な歩き方を取り戻すことができました。 患者さまは「今はある程度のことは何でもできる」と治療結果に満足されており、リハビリも継続して取り組まれています。 治療を検討される際は、ご自身の症状の程度や生活スタイル、治療に対するご希望などを総合的に考慮して、治療法を選択することが重要です。 リペアセルクリニックでは、患者さま一人ひとりの状態に応じた治療計画を提案し、十分な説明とご相談の上で治療を進めております。 再生医療について詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。 変形性股関節症は初期症状を見逃さず早期治療が重要 変形性股関節症は初期段階では症状が軽く、見過ごしてしまいがちな疾患です。 しかし、早期発見・早期治療により症状の進行を遅らせることができるため、適切な知識を持って早めに対処することが大切です。 一度すり減った軟骨は自然に回復することはありませんが、初期段階であれば生活習慣の改善や適切な運動療法により、症状の悪化を防げます。 また、再生医療という新たな選択肢も登場しており、手術を避けたい方にとって希望となる治療法です。 股関節の痛みや違和感を感じたら、「年齢のせい」と諦めずに、まずは今回ご紹介したチェックリストで症状を確認してみてください。 当てはまる項目が多い場合は、早めに整形外科を受診し、専門医の診断を受けることをおすすめします。 当院リペアセルクリニックでは、変形性股関節症に対する再生医療について、患者さま一人ひとりの状態に応じた治療計画を提案しております。 再生医療について詳しく知りたい方は、当院「リペアセルクリニック」までお問い合わせください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症と診断され、どのような治療法があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。 また「手術しないと治らない」と言われた方は、手術以外の選択肢がないか気になっている方も多いはずです。 本記事では、変形性股関節症の治し方と症状の段階に応じた治療法について詳しく解説します。 日常生活の中で発症や悪化を予防できる注意点も知っておくと、生活改善につなげられるでしょう。 また、手術をしない治療方法として注目されている「再生医療」についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 \手術せずに治す再生医療とは/ 再生医療は、人間の持つ細胞を活用し、損傷した関節軟骨の再生・修復を促す先端医療の一つです。 「手術しないと治らない」と言われた重度の変形性股関節症も手術せずに根本的な改善が期待できます。 以下の動画では、変形性股関節症に悩まされていた患者さまの症例を紹介しています。 https://youtu.be/mUqiNHYW-vk?si=hUgFvH_yc2LDytX2 【こんな方は再生医療をご検討ください】 変形性股関節症を手術せずに治したい 手術しないと治らないと言われた 現在受けている治療で期待した効果が得られていない 「変形性股関節症を早く治したい」「手術しないと治らないと言われた」という方の新たな選択肢として、ぜひ検討してみてください。 症例や治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは変形性股関節症の治療について無料相談! >>(こちらをクリック)今すぐ電話してみる 変形性股関節症の治し方 変形性股関節症の治し方には、主に以下の4つの治療法があります。 物理療法 運動療法 薬物療法 手術療法 症状の段階や痛みに応じて適した治療が異なるため、医師の指導に従い治療を進めましょう。 以下では、それぞれの治療法を詳しく解説します。 物理療法 物理療法は患部への物理的なアプローチによって、血行促進や筋肉の緊張緩和による痛みの軽減を図ります。 各物理療法の詳細は、以下のとおりです。 主な物理療法 詳細 温熱療法 患部を温めることで血流を促し、筋肉の緊張を和らげることで痛みを緩和させる 電気刺激療法 電気刺激によって筋肉を刺激し、緊張を和らげることで痛みを緩和させる マッサージ療法 マッサージによって、筋肉・関節・リンパなどを刺激して血行を促進させ、痛みを緩和させる 上記の物理療法は、運動療法などと併用されることが多く、患者さまの状態に合わせて選択されます。 運動療法 変形性股関節症の運動療法は、股関節周りの筋肉を強化して関節の安定性を高め、痛みの軽減を図ります。 運動療法では、以下のプログラムを中心に行います。 ウォーキング 股関節周りのストレッチ 股関節周りの筋力トレーニング 股関節への負担が少ないウォーキングなどの有酸素運動や、股関節周りの柔軟性を高めるストレッチが重要です。 また、股関節の痛みがないときは、股関節周りの筋力強化することで股関節の動きの安定性を高める効果が期待できます。 自己判断で行うと症状悪化やケガにつながるため、理学療法士など専門のスタッフによる指導のもとで正しい運動を継続しましょう。 薬物療法 変形性股関節症の薬物療法は、主に痛みや炎症を抑えることを目的として行われます。 一般的には、内服薬として非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やアセトアミノフェンなどが用いられることが多いです。 痛みが強い場合には、関節内にヒアルロン酸やステロイド薬を注射するケースもあります。 これらの薬は、症状を一時的に緩和する効果は期待ありますが、変形性股関節症を根本的に治療するものではありません。 使用する薬の種類は、症状や患者さまによって異なるため、医師の指示に従って適切な薬物療法を行うことが重要です。 手術療法 変形性股関節症の手術療法は、保存療法で十分な効果が得られない場合や、日常生活に支障が大きい場合に検討される方法です。 主に以下の2つの術式に分けられます。 主な手術方法 詳細 人工股関節置換術 損傷した股関節を人工関節に置き換えることで、痛みや股関節の動きを改善させる手術 骨切り術 股関節の骨の一部を切って角度を調整し、患者さまの股関節を温存しつつ症状の緩和を図る手術 どちらの術式も痛みの改善と股関節の機能を改善させることによって、日常生活を送りやすくなることが期待できます。 術後は継続的なリハビリテーションが重要になります。 変形性股関節症の病期に合わせた治療法の選び方 変形性股関節症の治療法の選び方は、以下の症状によって異なります。 初期から中期の治療は「保存療法」が中心 末期(重度)の症状「手術療法」が検討される 同じ変形性股関節症であっても、進行状態に適した治療法を選ばなければなりません。 以下では、それぞれの進行状態に応じた治療法を詳しく解説します。 初期から中期の治療は「保存療法」が中心 初期から中期の変形性股関節症では、進行抑制と症状緩和を目的とした「保存療法」が中心です。 保存療法では、主に以下の治療が行われます。 運動療法 薬物療法 物理療法 運動療法では、ウォーキングなどの股関節への負担が少ない有酸素運動や筋力トレーニングを実施します。 股関節周りの筋肉や柔軟性を向上させることで、股関節の機能改善を図ります。 持続的な痛みには、痛み止めの内服や炎症を押さえる関節内注射などの薬物療法によって痛みをコントロールします。 治療中は股関節への負担を避けるため、長時間の立ち仕事や重い物の持ち運びを避けることが重要です。 末期(重度)の治療は「手術療法」が検討されるケースも 重度の変形性股関節症によって日常生活に大きな支障が出ている場合は、以下の手術療法が主な選択肢となります。 主な手術方法 詳細 人工股関節置換術 損傷した股関節を人工関節に置き換えることで、痛みや股関節の動きを改善させる手術 骨切り術 股関節の骨の一部を切って角度を調整し、患者さまの股関節を温存しつつ症状の緩和を図る手術 上記の手術療法は、痛みの改善と股関節の機能改善に大きく貢献しますが、入院やリハビリテーション期間が必要となります。 患者さまの年齢・活動レベル・症状などを総合的に考慮し、適した手術方法が選択されます。 重度の変形性股関節症は「手術しか選択肢がない」といわれていましたが、近年の治療では再生医療も新たな選択肢となっています。 患者さまの細胞を用いて損傷した組織の再生・修復を図る手術しない治療として注目されている治療法です。 変形性股関節症は手術しないで治すことはできる? 変形性股関節症を手術しないで治す方法として、保存療法が挙げられます。 適切なリハビリと運動療法は、股関節周りの筋力強化や柔軟性向上に繋がり、症状の緩和や進行抑制が期待できます。 しかし、保存療法は症状の進行抑制や痛みの緩和に期待できますが、原因が根本的に治るわけではありません。 そこで、人間の持つ細胞を活用し、損傷した組織の再生・修復を図る再生医療による治療が注目されています。 手術せずに根治を目指す「再生医療」という選択肢 変形性股関節症に対する再生医療は、手術しないで治せる可能性がある治療法として注目されています。 さまざまな組織に変化する能力を持つ「幹細胞」を患者さまから採取・培養し、患部に投与することで損傷した軟骨の修復や再生を促す治療法です。 「手術しないと治らない」といわれていた変形性股関節症にも効果が期待できます。 再生医療は、手術せずに変形性股関節症を根本的に治療できるだけでなく、副作用リスクが少ない点も特徴の一つです。 当院リペアセルクリニックでは、患者さまの症状に合わせて適した治療プランをご提案します。 「変形性股関節症を手術せずに治したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。 変形性股関節症の予防と進行抑制のためにできる工夫 変形性股関節症を防ぐには、以下のような日常生活での注意や工夫が必要です。 激しい運動やスポーツを控える 重量物の持ち運びを避ける 体重管理を徹底する 生活環境を変える 禁忌肢位を避ける 変形性股関節症は日常的な動作や姿勢によって、症状の悪化や強い痛みの原因となる可能性があります。 症状を悪化させないためにも、ぜひ参考にしてみてください。 激しい運動やスポーツを控える 激しい運動やスポーツは股関節に大きな負担がかかり、症状を促進してしまう可能性があるため、控えるようにしましょう。 ジャンプやランニングには、激しい運動といったイメージがないかもしれませんが、ジャンプは股関節に衝撃を与え、ランニングは体重の3〜5倍ほどの負荷がかかるといわれています。 また、ゴルフなど身体をひねる動きの多い運動も股関節に大きな負担がかかるため、おすすめできません。 重量物の持ち運びを避ける 重量物の持ち運びは股関節への負担が大きいため、できる限り避けた方が良い動作です。 建設業や運送業など持続的に重いものを運ぶ仕事は、変形性股関節症の原因となったり、症状が悪化したりなどのリスクがあります。 重いものを運ぶ作業をする場合は、台車を使用するなど股関節への負担を軽減する工夫をしましょう。 また、股関節への継続的な負担を防ぐには、定期的な休憩が大切です。 体重管理を徹底する 肥満や急激な体重増加は股関節へ負担をかけ、変形性股関節症を発症させる要因となったり、変形を促進させたりする可能性があります。 股関節には体重を支えるために負荷がかかっており、歩行だけでも体重の約3倍の負荷が股関節にかかるといわれています。 適正体重よりも重い場合は、食生活の改善と運動で体重を落としましょう。 しかし、食事を減らすダイエットには注意し、健康を損ねないよう栄養バランスに注意しなければなりません。 生活環境を変える 日常の何気ない生活のなかにも、股関節へのリスクが潜んでいます。 例えば、地べたに座る動作は股関節への負担が大きいため、座面の高い椅子に座るなどの洋式の生活スタイルへ環境を変えるのが望ましいです。 和式トイレも股関節に負担がかかるので、可能であれば洋式トイレを使うようにしましょう。 禁忌肢位を避ける 変形性股関節症の悪化を防ぐためには、股関節に過度な負担をかける以下の「禁忌肢位」を避けることが重要です。 深く曲げる動作 内股 足組み あぐら 正座 急な方向転換や回旋 重いものを持ち上げる際の無理な体勢 長時間の同一姿勢 寝る際は、仰向けで膝を軽く立てるか、股関節が過度に曲がらないよう工夫しましょう。 日常生活では、正座やあぐら、床に直接座ることを避けることが大切です。 上記の点に注意し、股関節に負担の少ない生活を送りましょう。 変形性股関節症の治し方を理解して症状に合わせた治療を選ぼう 変形性股関節症を治すには、適切な治療と継続的なケアが欠かせません。 症状の段階や痛みに応じて適切な治療方法を選択する 初期の段階では運動療法やリハビリで改善する可能性がある 症状が悪化しないように姿勢に注意する 重度の場合は手術療法や再生医療が検討される 股関節の違和感や軽い痛みを感じたら、早めにかかりつけ医に相談しましょう。 保存療法を中心に、運動療法や生活習慣の改善を継続すると、進行を遅らせ、症状の悪化を防ぐことが期待できます。 「変形性股関節症を早く治したい」「手術せずに治したい」という方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療を提供しており、幹細胞療法によって変形性股関節症の根本的な改善が期待できます。 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックへご相談ください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
- 股関節
太ももの付け根が痛くなると、歩くときや座っているときなど日常生活にも影響が出てしまいます。 この痛みの原因は、筋肉疲労や関節の問題から深刻な病態までさまざまです。 しかし、原因がわからないとどう対処すればよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。 本記事では、太ももの付け根が痛む原因として考えられる病態を解説します。 それぞれの対処法やセルフケア方法、セルフケアで改善しない場合の医療機関での治療方法についても取り上げています。 痛みの原因を理解し、適切に対処するための参考にしてください。 太ももの付け根が痛い原因 太ももの付け根が痛いのは、大腿骨や筋肉に異常が起きているのが原因です いずれも、股関節もしくは周囲が痛むと歩行に障害がでます。放っておくと日常生活に大きな支障をきたすため、早めに整形外科等の専門医に相談しましょう。 太ももの付け根が痛い原因の詳細は以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。 太ももの付け根(股関節)について 太ももの付け根には、股関節が位置しています。 骨盤と大腿骨で構成される股関節は可動域が広く、さまざまな筋肉や神経・血管が近くを走行しています。 股関節の代表的な筋肉でいうと、大殿筋や中殿筋などの臀部の筋肉、ハムストリングスと呼ばれる臀部から太ももの裏側にかけての筋肉などです。 また太ももの前面を覆っている大腿四頭筋や、恥骨から大腿部の内側に位置する内転筋などは、安定した歩行に欠かせない筋肉です。 神経には太い神経の坐骨神経、大腿部の前側を走行している大腿神経があります。 血管も大腿動脈や大腿静脈など、血流量の多い血管が走行しています。鼠径部にはリンパ節があり、老廃物の代謝などに重要な器官です。 太ももの付け根(股関節)の基本的な動き 股関節は球関節であるため、さまざまな軸で動作を行います。 伸展は臀部の筋肉やハムストリングスが主に筋力を発揮し、屈曲では大腿四頭筋や腹筋、深部にある腸腰筋などが筋力を発揮します。 外転の場合は臀部の筋肉が主動作筋として働き、内転は内転筋群が作用します。 さらに外旋動作では臀部の深層にある梨状筋などが筋力を発揮し、内旋動作では中臀筋・小臀筋の前部線維が働きます。 太ももの付け根が痛む際に考えられる病態 考えられる病気として以下の9つを紹介します。 単なる疲労だろうとの自己判断は禁物です。顕著な疼痛(とうつう)症状が出た場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 1.筋肉疲労 筋肉疲労は長時間の作業や立ち仕事、スポーツなどが原因です。 捻挫や打撲などの怪我ではなく、もちろん病気でもありません。 しかし、臀部や股関節の筋肉が硬い場合や、足首や膝に痛みや不安を抱えている場合などは、太ももの付け根にダメージを蓄積する可能性が考えられます。 腸腰筋や大腿四頭筋に軽微な外力によるダメージが蓄積した結果、歩行時や立ち上がり時などの動作時に太ももの付け根が痛くなる場合があります。 筋肉疲労の場合は治療よりも、安静にして疲労回復に努めましょう。 2.変形性股関節症 変形性股関節症は、股関節の関節面に位置している関節軟骨が少しずつすり減ってしまい、関節内で炎症と変形を起こしてしまう病態です。 交通事故など一度の大きな衝撃によって変形性股関節症になるのではなく、日常生活を送る上での負担の積み重ねが、少しずつ変形性股関節症を作り上げていきます。 負担の蓄積が原因である以上、年齢と共に発生リスクが上がることは避けられません。 保存療法によって股関節に負担をかけない動作を獲得していくほか、あまりにも日常生活に支障が出るようであれば、人工関節などの手術が考えられます。 変形性股関節症の詳細は以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。 3.関節リウマチ 関節リウマチは自己免疫疾患の一つで、関節を自分の免疫力で攻撃してしまう病態です。 本来であれば外から侵入してきた病原菌やウイルスに対して免疫力を発揮するはずの機構が、なんらかのエラーで自らの健康な細胞を攻撃してしまう原因不明の病気でもあります。 通常は四肢の末端部分の関節から少しずつ炎症や変形などの症状が出始め、全身の関節に痛みが起こります。 そのため股関節の痛みが太ももの付け根の痛みとして感じられることもあるのです。 関節リウマチの詳細は以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。 4.大腿骨近位部骨折 大腿骨近位部骨折は、高齢者に多い骨折です。 転倒などによって外力を受け、大腿骨頭に向かう大腿骨頸部で骨折してしまうこともあります。大腿骨頸部で骨折があると荷重で激痛を引き起こします。 大腿骨頸部骨折は関節内と関節外で重症度が異なる点が特徴です。関節内に骨折線がかかっている場合は、治療もより長期になります。場合によっては髄内釘などの手術が必要です。 年齢によっては、大腿骨近位部骨折から寝たきりになってしまう可能性もあるので、とくに骨粗鬆症がある方は注意しなければなりません。 5.大腿骨頭壊死症 大腿骨頭壊死症とは、大腿骨頭を栄養している大腿骨頭動脈がなんらかの原因で遮断されることによって起こる病態です。 壊死によって変形した大腿骨頭に重心がかかり、太ももの付け根に痛みを感じます。大腿骨頭壊死症の原因は未だに不明であり、ほとんどが特発性です。 大腿骨頭壊死症のリスクを高める要因としては、アルコールの大量摂取が挙げられます。 他にも治療などによるステロイドの使用歴が多いと、大腿骨頭壊死症のリスクを高めると言われています。 大腿骨頭壊死症は初期段階では、保存療法が可能です。 しかし大腿骨頭は常に体重がかかる関節であるため変形も進みやすく、人工関節置換術の適応になる場合もあります。 6.腰椎椎間板ヘルニア 椎間板ヘルニアとは、脊柱の中を通っている脊髄や神経根が変形し、飛び出した椎間板によって圧迫される病態です。 圧迫されている高位によっては太ももの付け根が痛む場合もあれば、下腿部で痛みが出ることもあります。 またヘルニアによって神経を圧迫している痛みに加え、筋緊張が強くなることによって走行している神経を絞扼してしまうケースも考えられます。 腰椎椎間板ヘルニアの原因は、長期間の負担の積み重なりです。 重い物を持つ仕事や長時間運転など、腰に負担を溜めやすい生活習慣がある方は腰椎椎間板ヘルニアを発症しやすいです。 治療としては、ブロック注射を含む保存療法によって筋緊張の緩和と股関節や腰椎の柔軟性を取り戻すことで症状の緩和を目指す方法があります。 それでも日常生活に大きな支障をきたしている場合は、手術も選択肢の1つです。しかし手術したからといって腰椎椎間板ヘルニアの痛みが100%消える保証はなく、別の高位で再発するケースもあります。 7.脊柱管狭窄症 脊柱管狭窄症は、脊柱の不良姿勢や脊柱管内の変形によって神経や血管を圧迫してしまう病態です。 腰に慢性的に負担がかかると脊柱管狭窄症の発生リスクを高めます。脊柱管狭窄症になってしまうと、太ももの付け根や足の先で神経的な痛みが起こります。 最も特徴的な症状は間欠性跛行です。間欠性跛行は一定の時間歩くと痛みやしびれで下肢に力が入りにくくなります。 一定の時間休めば回復しますが、安静時でも腰や下肢が痛いケースもあり、坐骨神経痛を伴うことも多いです。 脊柱管を狭窄している原因が姿勢不良などのマルアライメントなら、姿勢の改善や骨盤矯正によって症状を改善できます。しかし場合によっては手術も選択肢に入ります。 8.鼠径ヘルニア 鼠径ヘルニアは別名「脱腸」とも呼ばれ、主に小腸が鼠径部から皮下に飛び出してしまう病態です。 鼠径部に筋膜が脆弱な部分があり、腹圧が高まることでそこから内臓が出てきてしまいます。 原因はほとんどが先天的な要因ですが、年齢と共に筋力が落ちるため鼠径ヘルニアの発生リスクが高まります。 飛び出してきた小腸が嵌頓してしまい、徒手整復でも元に戻らなくなってしまった場合は、早急に手術が必要です。 嵌頓している組織が壊死を起こしてしまうと、重篤な状態になりかねません。 鼠径ヘルニアは太ももの付け根に痛みが出るだけでなく、体表からでも膨らみを確認できます。 9.リンパ節炎 リンパ節炎とは、1つまたは複数のリンパ節に感染が起き発症する病態です。 鼠径部にはリンパ節が位置していますが、ウイルス感染などで炎症を起こしてしまうと、太ももの付け根に痛みが出ます。 また全身性エリテマトーデスのような自己免疫疾患でも、リンパ節の腫脹を認めることがあります。 太ももの付け根が痛くなった時の対処法 太ももの付け根に痛みを感じた場合、早めに適切な対処を行うことが重要です。 症状が軽度であれば、自宅でのセルフケアで改善するケースもあります。 これらの方法を試しても改善しない場合や、痛みが強い場合は、自己判断せず医療機関を受診することをおすすめします。 早めの対応が、症状の悪化を防ぎ、回復への近道となります。 安静にする 荷重をなるべくしないように気を付け安静にして痛みが治まるのであれば、筋肉疲労や保存療法で十分改善できます。 股関節は常に荷重されている関節なので、負担も溜まりやすいです。 腰や股関節のストレッチをする 腰から来ている神経を圧迫していて太ももの付け根に痛みが出ているのであれば、ストレッチで痛みが緩和される場合があります。腰の屈曲や伸展のストレッチをしてみて、痛みが憎悪しないか確認してみてください。 牽引によってストレッチ効果を出すのも有効なので、鉄棒などにつかまってぶら下がるだけでも痛みが緩和されます。 また股関節はとくに臀部のストレッチが有効です。坐骨神経痛や梨状筋症候群などの症状で太ももの付け根が痛い場合は、大殿筋や中殿筋といった臀部の緊張が取れるだけでもかなり変化します。 温める お風呂などで温めると痛みが軽減されるケースもあります。とくに股関節の前側には太い血管が通っており、血流が悪くなるだけでもしびれや痛みが出やすい部分です。 血流が悪いと下肢の疲労も抜けにくく、冷えやむくみも出やすくなります。太ももを温めて、痛みを和らげましょう。 医療機関を受診する 太ももの付け根の痛みが、安静やストレッチ、温めるといった対処法で改善しない場合は、医療機関の受診をおすすめします。 医療機関での主な治療方法は以下の通りです。 治療方法 説明 リハビリ・運動療法 筋力を強化し、柔軟性を向上させることで痛みを軽減、再発防止を目指す治療法。 ヒアルロン酸注射 関節のクッションとなる成分を補充して炎症を抑える、関節の動きをスムーズにする効果が期待される治療法。 手術 痛みの原因が進行した場合に行う外科的治療法。症状の程度によって適切な手術方法が選択される。 再生医療 幹細胞を用いて損傷した組織を修復し、痛みの原因を根本的に改善する治療法。副作用が少なく、慢性的な痛みにも対応可能。 もし、再生医療での治療に興味がある場合、一般的なクリニックや病院では受けられないため、当院へお問い合わせください。 当院は厚生労働省から認可を受けた再生医療専門クリニックです。 太ももの付け根が痛い方からよくある質問 太ももの付け根に痛みを感じる原因を知ることで、適切な対応が取りやすくなります。 以下によくある質問をまとめました。 これらの質問について、それぞれの原因や対処法を詳しく解説します。 自身の症状と照らし合わせながら、早期に適切な対応を検討してください。 女性が片方の足の付け根に痛みを感じる原因は? 片方の足の付け根に痛みを感じる場合、その原因にはさまざまな疾患が考えられます。 とくに女性は、特定の病態により痛みを引き起こすリスクが高い傾向があります。 痛みが続く場合やその他の症状を伴う場合は、早めに医療機関を受診して適切な治療を行うことが重要です。 外側の太もも付け根が痛い原因は? 外側の太ももの付け根に痛みを感じる場合、いくつかの疾患がその原因となっている可能性があります。 この部位の痛みは、股関節や周囲の組織、神経の問題が関与していることが多く、症状によっては日常生活に支障をきたします。 これらの原因はいずれも早期の診断と治療が重要です。 日常生活で気になる症状がある際は、早めの対応が回復への近道となります。 改善しない太もも付け根の痛みは医療機関に相談しよう 太ももの付け根に痛みを感じたら、まずは本記事で解説した簡単なセルフケアで対処するのがおすすめです。 もしセルフケアで痛みが変わらない場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。 精査をしておきたいなら整形外科で、壊死など器質的な異常でない場合は接骨院や整骨院でも治療が可能です。 大阪で医療機関をお探しの方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)をご検討ください。 当院は厚生労働省に「第二種・第三種再生医療提供計画」を提出し、再生医療による治療を提供しています。 再生医療は、幹細胞や成長因子を用いて損傷した組織を修復し、慢性的な痛みの改善が期待できる治療法です。 当院では来院前に「メール相談」も受け付けています。気になる症状がある場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
2019.04.17 -
- 変形性股関節症
足の付け根が痛い原因がわからず、お悩みの方も多いのではないでしょうか。 足の付け根の痛みには、さまざまな原因が考えられるため、早期に原因を特定することが重要です。 本記事では、足の付け根の痛みの原因となる疾患や治療法について詳しく解説します。 足の付け根の痛みを治したい方に知っていただきたい情報をまとめているので、ぜひ参考にしてください。 また、足の付け根の痛みが長引いている方は、先端医療である再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、「再生医療ではどのような治療を行うのか」「再生医療で治療した症例」を無料で配信しています。 「足の付け根の痛みを治したい」という方は、ぜひ再生医療について確認しておきましょう。 足の付け根が痛いときに考えられる疾患 足の付け根が痛いときには、以下のような疾患が原因として考えられます。 疾患名 症状 変形性股関節症 ・歩行時や立ち上がり時の痛み ・股関節の動きが制限される 鼠径ヘルニア ・足の付け根や鼠径部の膨らみや違和感 ・立っているときや咳をすると強い痛みがある 坐骨神経痛 ・腰から足にかけての痛みやしびれ ・動作時に痛みが悪化する 腰部脊柱管狭窄症 ・腰や足のしびれ ・歩行時の痛み 大腿骨頭壊死症 ・歩行時や安静時の激しい痛み ・股関節の可動域が狭くなる 股関節インピンジメント症候群 ・股関節の痛み ・股関節の柔軟性低下 腸腰筋炎 ・背中や腰の痛み ・発熱 ・全身の疲れ 股関節の筋肉や腱、神経、血管など、さまざまなものが足の付け根の痛みの原因となります。 それぞれの疾患について詳しく理解しておきましょう。 変形性股関節症 変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ることで痛みを引き起こす疾患です。 特に中高年に多くみられ、長期間にわたる関節への負担が原因とされています。 原因 ・長期間の関節への負担 ・加齢 ・先天性股関節脱臼など 主な症状 ・歩行時や立ち上がり時の痛み ・股関節の動きが制限される 治療法 ・保存療法(ストレッチや薬物療法) ・手術療法(人工股関節置換術や骨切り術など) ・再生医療(幹細胞治療・PRP療法) 変形性股関節症は早期発見と治療が重要です。 症状が進行すると手術が必要になる場合もあるため、早めに医療機関を受診しましょう。 鼠径ヘルニア 鼠径ヘルニアは、腸や脂肪組織が足の付け根付近の鼠径部から突出してしまう状態です。 股関節とは別の部位ですが、足の付け根や股関節周辺に痛みや不快感が生じる場合があります。 特に男性に多く、立ち仕事や重い物を持つ作業が原因になることがあります。 原因 ・加齢 ・立ち仕事 ・重い物を持つ作業 ・腹圧の上昇 主な症状 ・足の付け根や鼠径部の膨らみや違和感 ・立っているときや咳をすると強い痛みがある 治療法 ・保存療法(経過観察) ・手術療法(ヘルニア修復術や腹腔鏡手術など) 鼠径ヘルニアは進行すると生活に支障をきたす可能性があるため、症状が見られる場合は早めの受診を検討しましょう。 坐骨神経痛 坐骨神経痛は、坐骨神経が圧迫されることで生じる痛みやしびれの症状です。 腰から足にかけての痛みが特徴で、椎間板ヘルニアなどが原因となることが多いです。 原因 ・椎間板ヘルニア ・腰椎すべり症 ・筋肉の緊張による神経圧迫 主な症状 ・腰から足にかけての痛みやしびれ ・動作時に痛みが悪化する 治療法 ・保存療法(神経ブロック療法など) ・手術療法(椎間板ヘルニア摘出術など) 坐骨神経痛は、原因に応じた適切な治療が必要です。放置すると慢性化する可能性があるため、早期の診断と治療が望まれます。 腰部脊柱管狭窄症 腰部脊柱管狭窄症は、脊柱管(背骨の後ろ側にある管)が狭くなることで神経が圧迫される疾患です。 主に中高年に多く、歩行時に腰や足の痛み、しびれが出るのが特徴ですが、腰などの痛みが放散痛として股関節まで及ぶ場合があります。 原因 ・加齢による椎間板の変性 ・骨の変形 ・靭帯の肥厚 主な症状 ・腰や足のしびれ ・歩行時の痛み 治療法 ・保存療法(運動療法や薬物療法) ・手術療法(神経除圧術) 症状が進行すると日常生活に支障をきたすため、早期の診察が重要です。 大腿骨頭壊死症 大腿骨頭壊死症は、大腿骨の先端部が血流不足により壊死する疾患です。 進行すると股関節の変形や激しい痛みが現れることがあります。 原因 ・血流障害 ・アルコールの過剰摂取 ・ステロイド薬の長期使用 主な症状 ・歩行時や安静時の激しい痛み ・股関節の可動域が狭くなる 治療法 ・保存療法(薬物療法) ・手術療法(人工関節置換術、骨切り術) ・再生医療(幹細胞治療・PRP療法) 大腿骨頭壊死症は進行性の疾患であり、早期の治療が予後を大きく左右します。 股関節に強い痛みがある場合は、早めに専門医を受診してください。 股関節インピンジメント症候群 股関節インピンジメント症候群は、大腿骨頭と寛骨臼の形態異常により、股関節を動かすときに骨同士が衝突(インピンジメント)してしまう疾患です。 股関節は足の骨の丸い部分(大腿骨頭)が骨盤のくぼみ(寛骨臼)にはまり込んでできていますが、衝突により関節軟骨が削れ、股関節の痛みが生じます。 原因 ・大腿骨頭と寛骨臼の形態異常 主な症状 ・股関節の痛み ・股関節の柔軟性低下 治療法 ・保存療法(リハビリテーションや薬物療法) ・手術療法 ・再生医療 衝突によって削れた関節軟骨を元に戻すことは難しいですが、早期に診断できればリハビリテーションや薬物療法で症状を改善できます。 股関節に痛みがある場合は早めに医師に相談しましょう。 腸腰筋炎 腸腰筋とは、腰と太ももの骨をつなぐ筋肉のことで、太ももを持ち上げる働きを担っています。 この腸腰筋に炎症が生じる疾患が腸腰筋炎で、筋肉の中に膿がたまることもあります。 原因 ・栄養不良 ・糖尿病 ・ステロイドの使用 主な症状 ・背中や腰の痛み ・発熱 ・全身の疲れ 治療法 ・保存療法(安静や抗菌薬の投与) 腸腰筋炎は適切な治療をすれば予後は良好ですが、高齢者や糖尿病などの基礎疾患が重篤な場合は死亡するケースもあります。 背中や腰の痛みや全身の倦怠感を感じる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 足の付け根が痛いのは女性特有の疾患の可能性もある 足の付け根が痛い原因として、以下のような女性特有の疾患も考えられます。 骨盤内炎症性疾患:生殖器の感染症 卵巣嚢腫:卵巣にできる腫瘍 子宮筋腫:子宮の筋肉にできる腫瘍 炎症によるリンパ節の腫れや腫瘍の圧迫が足の付け根の痛みの原因です。 また、妊娠中も足の付け根に痛みが生じることがあります。 胎児の成長や体重増加に伴う負荷に加え、ホルモンの影響で骨盤周辺の靭帯や筋肉が緩むためです。 骨盤のゆがみが残ると、出産後も歩くときや立ち上がるときに痛みを感じることがあります。 足の付け根が痛いときに効くストレッチ 足の付け根が痛いときには、以下のような股関節周辺のストレッチが有効です。 股関節の前側を伸ばすストレッチ 股関節の内側を伸ばすストレッチ 股関節の後ろ側を伸ばすストレッチ ストレッチは筋肉や腱の柔軟性を高め、股関節の負担を軽減する効果があります。 それぞれのストレッチ方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 股関節の前側を伸ばすストレッチ 股関節の前側を伸ばすストレッチは、股関節の柔軟性を高め足の付け根の痛みを緩和する効果が期待できます。 以下の順番でストレッチを行ってください。 椅子に横向きで座り、片方のお尻を椅子に置く 椅子に掛けていない足を後ろに伸ばし、つま先を立てる 股関節の前側から太ももを伸ばすイメージで、椅子に掛けていない足をさらに後ろに伸ばす 左右それぞれ40秒を目安に2〜3回繰り返す ストレッチ中はバランスを崩しやすいため、動きにくい椅子を使用しましょう。 股関節の内側を伸ばすストレッチ 股関節の内側を伸ばすことで、股関節の可動域が広がり足の付け根の痛みの緩和が期待できます。 以下の順番でストレッチを行いましょう。 椅子に座り、片方の足を反対の膝に乗せる 乗せた足の膝を手で外側に押す その状態で上半身を前に倒す 股関節の内側からお尻の筋肉を伸ばす 左右それぞれ40秒を目安に2〜3回繰り返す 上記のストレッチはバランスを崩しやすい姿勢になるため、椅子に深く腰掛けた状態でストレッチを行いましょう。 股関節の後ろ側を伸ばすストレッチ 足の付け根の痛みを緩和するためには、股関節全体を柔らかくすることが重要です。 以下の順番で股関節の後ろ側を伸ばしましょう。 仰向けになる 左右いずれかの膝を両手で抱える 膝をお腹に引き寄せる 左右それぞれ15秒を目安に2〜3回繰り返す 膝を引き寄せている間は、反対側の膝を曲げたり浮かせたりしないように注意してください。 なお、ストレッチは足の付け根の痛みに有効ですが、無理のない範囲で行うことが重要です。 痛みが強い場合は、ストレッチを中止し医師に相談してください。 足の付け根が痛いときの治し方・対処法 足の付け根が痛いときは、ストレッチに加えて病院で痛み止めを処方してもらうと良いでしょう。 一般的には、以下のような薬が処方されます。 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs):痛みや炎症を抑える 筋弛緩剤:筋肉の緊張を緩和する 局所治療薬:湿布やクリームタイプで、痛みや炎症を抑える 薬を使用するときは、医師の指示に従って適切な用法・用量を守りましょう。 足の付け根の痛みを早く治したい方は再生医療も選択肢の一つ 足の付け根の痛みを早く治したい方は、再生医療も選択肢の一つです。 股関節の痛みに対して、近年では再生医療が新たな治療法として注目されています。 再生医療は、患者さま自身の細胞を採取・培養してから股関節に注入し、損傷した軟骨の再生を促す治療法です。 手術や入院を必要とせず、体への負担が少ない治療法として注目されています。 足の付け根の痛みがなかなか治らない場合は、再生医療専門である当院リペアセルクリニックにご相談ください。 足の付け根が痛いときは早めに医療機関を受診しよう 足の付け根の痛みは、変形性股関節症や鼠径ヘルニアなど、さまざまな疾患が原因となります。 症状を改善するためには、ストレッチや痛み止めの薬を活用しつつ、早めに医師に相談し原因を特定することが重要です。 また、痛みの原因によっては再生医療という新しい治療法が有効な場合もあります。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療に関する相談をいつでも受け付けておりますので、足の付け根の痛みが長引いている方は、ぜひお問い合わせください。 公式LINEでは、再生医療の治療ガイドブックや症例を無料で配信しているので、合わせてご覧ください。
2019.04.14 -
- 股関節
股関節に何らかの問題があり、保存療法などの治療で改善が見込めない場合は、人工股関節への置換が選択されるケースもあります。 メリットが多い人工関節ですが、デメリットもあります。また、人工関節にしたくない方もいるのではないでしょうか。 そこで本記事では、人工股関節が必要になる原因から人工股関節にならないためにできることについて解説します。 人工股関節にした後に日常生活で注意することについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。 人工股関節置換術とは? 人工股関節置換術とは、病気などで傷ついた股関節を、人工の股関節に置き換える手術を指します。 手術後は、なるべく早期から自分の足で歩き始めることが重要です。 人工股関節置換術が必要になる主な原因 人工股関節置換術が必要になる原因は、主に以下の疾患によるものです。 変形性股関節症 大腿骨壊死症 関節リウマチ それぞれの疾患でどのような症状がみられるのか、詳しく解説していきます。 変形性股関節症 変形性膝関節症とは、股関節の関節軟骨が変形することによって、痛みや可動域が制限される疾患です。 発症の原因は、「加齢による筋力の低下」、「股関節への過剰な負担」、「スポーツ外傷」などさまざまです。 変形した股関節をもとに戻すことはできないため、症状が悪化した場合は、人工股関節置換の手術が検討されるケースがあります。 大腿骨頭壊死症 大腿骨頭から関節内に流れる血流が悪くなることで、大腿骨頭の骨組織が壊死していく疾患です。 骨壊死だけでは痛みがない場合もありますが、進行すると壊死した骨が潰れ、体重がかかることによって痛みが生じます。 大腿骨壊死症の発症と関連する因子は解明されつつありますが、原因は未だ不明とされています。 大腿骨頭壊死症は見つかり次第すぐに人工股関節置換術を行うわけではなく、経過観察されるケースもあります。 関節リウマチ 関節リウマチは、免疫の働きに異常が生じ、健康な細胞を攻撃してしまうことで関節が炎症を起こす疾患です。 関節の痛みや腫れだけでなく、関節の変形や機能障害を引き起こす可能性もあります。 股関節の変形などの症状が悪化し、日常動作に大きな影響を及ぼしている場合は人工股関節置換術が適用されることがあります。 股関節の痛みに対する人工股関節置換術以外の治療方法 人工股関節置換術以外の治療法についても解説します。主に以下の3つが挙げられます。 保存療法 骨切り術 再生医療 ご自身の症状などを鑑みて、最適な治療法を検討してください。 保存療法 保存療法では、主に以下の方法を用いて症状・痛みの緩和が期待できます。 薬物療法によって痛みを抑える 温熱療法によって血行を促進し、痛みやこわばりを和らげる 運動療法で関節周辺の筋肉を鍛え、関節の動きをサポートする サポーターなどの装具で関節の負担を軽減する・安定させる 温熱療法は温めているときは痛みが軽減されますが、効果が持続しないことに注意が必要です。 運動療法を受ける際には、無理のない範囲で続けることが大切です。医師のアドバイスを受けながらトレーニングしましょう。 また、保存療法は痛みを和らげることが目的で、疾患の完治が期待できる治療法ではありません。 骨切り術 股関節の骨切り術は、「関節温存術」とも呼ばれています。 股関節がそれほど損傷していない場合、股関節周辺の骨を切って関節の向きなどを矯正する手術を行う場合があります。 状況に応じて、大腿骨側の骨を切る方法と骨盤側の骨を切る方法があります。 自分の組織や関節が残るメリットがありますが、完全に回復するまでに時間がかかるなどのデメリットがあります。 再生医療 保存療法で効果が得られなかった場合や人工関節を避けたい方は、再生医療の選択肢もあります。 再生医療とは、機能障害や機能不全になった組織に対して、体が持つ再生能力を利用して損なわれた機能を再生させる医療技術のことです。 当院(リペアセルクリニック)では、患者さまご自身の細胞を用いて治療するため、アレルギーや拒絶反応の危険性が少ないです。 また、手術や入院も不要なので、現在注目されている治療法です。 人工股関節置換術による治療も増えてきている 股関節の痛みに対して、人工股関節置換術による治療を選択する方も増えてきています。 その理由は、人工関節の性能が向上し、耐久 耐用年数が長くなったためです。 一般的に高齢の方に多い治療法ですが、運動習慣や症状の程度によっては40代や50代で人工股関節置換術が選択される場合もあります。 人工股関節のデメリット・注意点 人工股関節には多くのメリットがある一方で、デメリットや注意点もあります。以下では、その注意点についてお伝えします。 脱臼する可能性がある 長期的なリハビリが必要 耐久年数が決まっている 感染症のリスクがある 人工股関節に置換し、日常生活が送れるようになったあとも、注意しなければならないことはいくつかあります。 脱臼する可能性がある 脱臼を防ぐために、日常生活の中で以下の動作を避けるようにしましょう。 あぐらをかく 低い椅子に長時間座る 前かがみになって靴を履く 人工股関節の足を軸にして立、体を伸ばす 股関節が深く曲がりこむ姿勢は脱臼の可能性が高まります。日常生活でも頻繁にとる姿勢ですので、術後は安静にし、股関節に負担をかけない姿勢を意識してください。 このような姿勢は日常生活の中で無意識にしてしまうことが多いので、手術後は過度な屈曲や伸展、外旋に注意しましょう。 長期的なリハビリが必要 多くの場合は人工股関節にするまでに、日常生活に影響を与えるほどの痛みと向き合ってきているでしょう。 したがって、筋力が大幅に落ちています。筋力を元通りに戻すのには時間がかかります。 どのくらいの生活レベルを目指すかにもよりますが、リハビリは長いスパンで計画する必要があります。 耐久年数が決まっている 人工股関節には耐久年数があります。 運動の習慣や生活にもよりますが、一般的に20年程度が人工股関節の耐久年数といわれています。 そのため、若い世代の方が人工股関節置換術を受けた場合は、再度手術を行い人工関節の置き換えが必要になる可能性があります。 人工股関節の性能が向上し耐久年数も長くなってきているため、再手術が必要かどうかは医師に相談しましょう。 感染症リスクがある 人工股関節には、合併症として感染症リスクがあることも注意が必要です。 人工関節周囲感染(PJI)と呼ばれ、手術中だけでなく、術後にも歯周病や虫歯などの菌が血液を介して感染する場合があります。 症状によっては再手術の可能性もありますので、違和感がある場合はすぐに医師に相談してください。 人工股関節にならないためにできること 人工股関節にならないためには、日常生活の動作に気を付けましょう。 股関節の負担を減らす生活を意識する 適度な運動やストレッチを行う 股関節に痛みがある場合は再生医療による治療を検討する 股関節の負担を減らす生活について、具体的に解説します。 股関節の負担を減らす生活を意識する 日常生活では、意外と股関節に負担がかかっています。以下のことを意識して生活してみてください。 椅子に座、椅子から立ち上がる際は反動をつけずにゆっくりと行う 股関節を深く曲げない 膝を内側にひねらない 重い物を持たない 転ばないよう注意する 低い場所に座ってかがんで靴を履く、ずっと座って頭を洗うなどの動作が股関節に負担をかけている場合があります。 日常生活を見直し、股関節への負担を和らげましょう。 適度な運動やストレッチを行う 股関節に負担をかけたくないからといって、一切運動をしないのは逆効果です。 適度な運動をすることにより股関節周辺の筋力が上がり、股関節にかかる負担が減ります。自宅での簡単なトレーニングもで筋力が上がりますので、無理のない範囲で継続して運動しましょう。 また、水中でのトレーニングや固定式バイクは股関節に負担をかけずに足の筋力を鍛えられます。 股関節に痛みがある場合は再生医療による治療を検討する 股関節の治療で人工股関節を入れたくない場合は、再生医療による治療を検討しましょう。 再生医療とは、機能障害や機能不全になった組織に対して、体が持つ再生能力を利用して損なわれた機能を再生させる医療技術のことです。 患者さまの幹細胞を採取・培養し、損傷した股関節を再生できる場合があります。手術や入院も必要ないため、注目されている治療方法です。 再生医療を検討している方は、当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 【まとめ】人工股関節にならないためには股関節の負担を減らすことが重要 人工股関節置換術や、それ以外の治療法について解説しました。 人工股関節にならないためには、日常生活のなかで股関節に負担をかける動作を避けることが大切です。 人工股関節置換術は元通りの生活が送れるようになる半面、注意点も多くあります。ご自身の年齢や症状に合わせて適切な治療法を検討してください。 また、適度な運動によって股関節周辺の負担を和らげましょう。 どうしても股関節の痛みがおさまらない場合は、再生医療もご検討ください。
2019.04.08