人工股関節でも介護の仕事を続けたい方が注意すべきこととは
公開日: 2021.01.15更新日: 2024.11.06
「人工股関節置換術の手術後、介護の仕事を続けていきたいけど不安」
「人工関節を入れた後、仕事復帰までにどのくらいかかるの?」
介護の仕事は移動の介助といった肉体労働が多いため、人工股関節の手術後も仕事を続けられるのか心配に思う方も多いでしょう。
そこで本記事では、人工股関節の手術や術後の介護職への復帰、注意点について解説します。最後までご覧いただき、無理のない職場復帰を目指しましょう。
- ・人工股関節の手術後に介護職への復帰は可能か
- ・人工股関節の手術について
目次
人工股関節でも介護の仕事はできる!【注意点あり】
人工股関節の手術をした後でも、介護の仕事は可能です。
しかし、股関節に負担がかかる動作には注意が必要で、可能な仕事とやってはいけない仕事が存在します。
また、日常生活と介護の仕事で注意点が異なるため、それぞれポイントに分けて紹介します。
日常生活における注意点
人工関節における日常生活の注意点は以下の通りです。
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介護の仕事における注意点
人工関節における介護(仕事)の注意点は以下の通りです。
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人工股関節の手術について
「足の付け根が痛い」「靴下がはきづらい」「足の長さが左右で違う」などの症状が現れた方は股関節の疾患を疑いましょう。
股関節疾患は「変形性股関節症」「大腿骨頭壊死症」「関節リウマチ」などが挙げられ、症状によっては人工股関節置換術による手術が検討されます。
人工股関節置換術には、ある程度のをリスク伴いますが、介護を含む職場復帰を可能にする有効な治療法です。
手術後の仕事復帰までの期間
人工股関節手術後の職場復帰までの期間は、職種によって異なります。
職種 | 手術後の職場復帰までの期間(目安) |
---|---|
事務職 | 2~4週 |
立ち仕事(半日) | 4~6週 |
立ち仕事(1日) | 6~8週 |
ドライバー | 2~3カ月 |
激しい肉体労働 | 3カ月~半年 |
上記の通り、しゃがむ・かがむ動作を伴う職種では、復帰までに期間を要します。人工関節のゆるみや摩擦を防ぐ観点から、体に馴染ませる必要があるためです。
また、回復状態には個人差があるので、必ず主治医に相談してから仕事に復帰しましょう。
早期復帰を目指すなら再生医療がおすすめ
人工股関節の手術は、入院・リハビリが必要になるため、長期間の休みを取らなければなりません。介護を含む仕事への早期復帰を目指す方にとっては大きなリスクと言えます。>
そこで、おすすめしたいのが再生医療による治療です。
再生医療は、患者さんの脂肪から採取した幹細胞を股関節に注入し、傷ついた軟骨を修復する方法です。手術や入院を伴わず治療が完結するため、早期の仕事復帰が可能となります。また、自身の細胞を使用するため、人工関節手術に比べて体への負担が大幅に軽減できる点がメリットです。
人工股関節でも介護の仕事を続けたい方へ
人工股関節における介護の仕事の注意点を紹介しました。
人工股関節でも一部の介護業務は行えますが、かなりの行動に制限が生じます。まだ人工関節手術を実施していない方は制限をふまえた上で、自分に合った治療法を選択しましょう。
再生医療による治療の選択も可能です。患者さんの負担を抑えられるだけでなく、副作用も少なく済む治療法として注目を集めています。興味のある方は当院へお気軽にご相談ください。