肩の腱板断裂!?それってどんな症状?治療方法と原因を解説!
公開日: 2019.12.28更新日: 2024.11.19
目次
肩の腱板断裂!?それってどんな症状?原因や治療方法を解説!
肩腱板断裂の症状は、肩が痛いという症状から、五十肩と間違えやすい症状です。しかし、五十肩と肩腱板断裂では、治療が異なってくるため注意が必要です。
本記事で述べる症状に当てはまる場合は、「肩の腱板断裂」が起こっている可能性があります。
今回は肩の腱板断裂について、その症状や原因、治療方法を詳しく解説します。
肩の腱板断裂の症状とは?
肩腱板断裂の症状は、肩を動かした時の痛みです。肩の腱板断裂が発生しても腕の挙上が可能な場合が多いですが、腕を目の高さまで上げると痛みが出てくるのが特徴です。
断裂が進行すると、夜間の肩の痛みがひどくなります。
また、腕の上げ下げをした際に引っかかるような感じがする、ゴリゴリという音が出たりすることがあります。断裂が大きい場合は、物を持ち上げにくいなど、筋力低下を感じることがあります。
肩が痛いという症状から、五十肩かな?と自己判断することがあるかもしれません。しかし、五十肩と肩腱板断裂では、治療が異なってくるため注意が必要です。
|
特に転んで手をついた覚えがある、肩を使うことが多いという人は要注意です。
肩の腱板断裂の原因とは?
肩の腱板腱板は、棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋という4つの筋肉で構成され、肩甲骨と上腕骨(腕の骨)をまたぎ、肩関節を動かすのに重要な役割を果たしています。
筋肉は筋繊維という繊維でできており、その筋繊維が断裂した状態が腱板断裂です。肩の腱板断裂は、肩腱板が断裂した状態のことをいいます。
肩の腱板断裂の原因は、転んだ時に強く手をついた、腱板の老化、肩関節の使い過ぎといったものがあります。腱板は加齢とともに衰えていくため、肩の腱板断裂は中高年に多く発生します。
また、腱板を使いすぎることでも肩の腱板断裂は発生するので、野球やバレーボールのような肩を使うスポーツは発生のリスクが高いといえます。
肩の腱板断裂の治療について
肩の腱板断裂には、さまざまな治療法があります。
保存療法
三角巾などを用いて肩関節を固定します。スポーツをしている人も、まずは損傷した腱板を休める必要があります。
薬物療法
肩の痛みがある場合は痛み止めの内服や、湿布を貼って治療します。炎症や痛みが強い場合はステロイド剤を注射することもあります。
手術療法
保存療法や薬物療法で症状の改善が見られない場合は、手術を行うことがあります。断裂した腱板をできるだけ元の位置に縫い付けるという治療です。
手術療法では、感染や神経損傷、術後出血といった合併症を起こすリスクがあります。
リハビリテーション
痛みが軽減してきたら、関節の動きや柔軟性を見ながらリハビリテーションを行います。手術をしない場合は、残った腱板の動きをよくするリハビリを行いながら、筋力トレーニングも行っていきます。
手術をした場合、日常生活動作ができるようになるまでに、数か月かかると思った方がいいでしょう。スポーツ医療でもこのリハビリ期間を大切にしています。
スポーツ復帰まで半年くらいかかることもありますが、状態を見ながら慎重に復帰の時期を決める必要があるのです。
再生医療
スポーツ医療で近年注目されているのが「再生医療」です。自身の脂肪から採取した幹細胞や、血液から採取した血小板を用いて、損傷した肩腱板を修復させるという治療方法です。
自身の細胞や血小板を用いるため、副作用や後遺症が起こるリスクが低いです。また手術よりも治療期間を短縮できる可能性もあります。
まとめ・肩の腱板断裂、それってどんな症状?治療方法と原因を解説!
肩の腱板断裂に対する治療は、保存療法・薬物療法・リハビリがメインですが、これらで症状の改善が見られない場合は手術を行うこともあります。
そして、近年スポーツ医療で注目されている再生医療という治療法もあります。再生医療はとてもメリットが多い治療法です。肩の腱板断裂を治療するための選択肢として、検討してみる価値があると言えるでしょう。
監修:リペアセルクリニック大阪院
こちらもご参照ください 肉離れの原因と、起こりやすい部位について詳しく解説
\クリック\タップで電話できます/ メール相談 ご来院予約 目次1 肉離れの原因と、起こりやすい部位について詳しく解説1.1 肉離れが起こる原因とは1.2 肉離れが起こりやすい部位1.3 スポーツで早期復帰を目指すなら再 […]
|