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糖尿病網膜症で活用されるメガネの種類|症状に合わせた選び方や検査項目について解説

糖尿病網膜症で活用されるメガネの種類|症状に合わせた選び方や検査項目について解説
公開日: 2026.07.31

糖尿病網膜症が進行すると、視界のかすみやまぶしさなど、これまでのメガネでは補えない不調が現れやすくなります。

そのような日常生活での視覚的な不便さを和らげる手段として、症状に合わせて遮光眼鏡や拡大鏡などの活用が有効です。

本記事では、糖尿病網膜症に活用される適切なメガネの種類や選び方について詳しく解説します。

実際にメガネを選ぶ前に受けておくべき眼科での検査項目についてもまとめているため、日々の生活を快適に過ごすためにお役立てください。

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糖尿病網膜症で活用されるメガネの種類

糖尿病網膜症による視力低下や見えづらさを補う目的で、患者さまの症状に合わせた特殊なメガネが活用されています。

本章では、日々の視覚的な負担を軽減するために用いられる主なメガネの種類について解説します。

それぞれのメガネが持つ特徴や、どのような場面で役立つのかを詳しく見ていきましょう。

遮光眼鏡

糖尿病網膜症が進行すると、網膜の機能が低下して光に対して過敏になり、屋外だけでなく室内でもまぶしさを感じやすくなります。

まぶしさを強く感じる症状を和らげるために、特定の波長の光を効果的にカットする「遮光眼鏡」が用いられます。

一般的なサングラスとは異なり、明るさを保ちながら視界のコントラストを高め、くっきりと見せる効果があることも特徴の一つです。

外出時の歩行や文字を読む際の不快感を減らし、日々の生活をより快適に過ごすための大切なサポートアイテムとなります。

拡大鏡

手元の小さな文字や細かい作業が見えにくくなった場合には、対象を大きく見せてくれる「拡大鏡」が役立ちます。

メガネのように顔に装着するタイプを選べば両手が自由になるため、読書や書き物などの日常的な作業が格段に行いやすくなります。

視力の低下に合わせて適切な倍率のものを選ぶことが、目への過度な負担を減らして疲れを防ぐための重要なポイントです。

手元を明るく照らすライトが付属している製品もあるため、用途に合った使いやすいものを選びましょう。

単眼鏡

遠くの景色や案内板などを一時的に確認したい場面では、片目で覗き込んで視界を拡大する「単眼鏡」が適しています。

手のひらに収まるコンパクトなサイズが多く、外出時にポケットやカバンに入れて手軽に持ち運べる点が大きな魅力です。

駅の時刻表やバスの行き先表示を確認するなど、離れた場所にある必要な情報を素早く読み取る場面で大いに活躍します。

手元の作業に適した拡大鏡と組み合わせて使い分けることで、外出時の不便さを軽減できるでしょう。

糖尿病網膜症の症状に合わせたメガネの選び方

糖尿病網膜症による見え方の不調を和らげるためには、一人ひとりの症状に合った適切なメガネを選ぶことが大切です。

本章では、症状に合わせたメガネの選び方について解説します。

それぞれの具体的な症状に応じたメガネの選び方や、生活に取り入れる際のポイントについて見ていきましょう。

かすみ・ぼやけが強い場合

視界全体がかすんだりぼやけたりして見えにくい場合は、コントラストを高める特殊なレンズを選びましょう。

網膜の機能が落ちると色の濃淡を区別する力が弱まり、周囲の景色が白っぽくぼやけて感じやすくなる傾向があります。

このような状態のときは、明るさを保ちつつ視界の輪郭をくっきりと際立たせてくれるフィルターレンズが役立ちます。

文字の読み書きや段差の認識がしやすくなるため、転倒などを防いで日々の生活をより快適に過ごせるでしょう。

まぶしさを感じる場合

少しの光でも強いまぶしさを感じて不快な症状があるときは、特定の光を遮る遮光眼鏡の活用が効果的です。

糖尿病網膜症の進行に伴って光に対して過敏になると、屋外の太陽光だけでなく室内の照明さえもつらくなることがあります。

遮光眼鏡はまぶしさの原因となる短い波長の光だけを効果的にカットし、必要な明るさをしっかりと確保できる点が特徴です。

レンズの色や濃さは複数あるため、ご自身の見え方や使う環境に合わせて楽に見えるものを試して選びましょう。

近くのものが見えにくい場合

手元の小さな文字や細かい作業が見えにくく不便を感じる場合は、必要に応じて拡大鏡やルーペを活用しましょう。

一般的な老眼鏡では視力を十分に補えないケースもあるため、視界を大きく広げてくれる拡大鏡などの視覚補助具を使うのが適しています。

両手を使って作業したいときはメガネ型の拡大鏡を使い、短時間の確認には手持ちのルーペを使うなどの使い分けが効果的です。

目の状態に合わない度数を使用すると疲れ目の原因になるため、眼科医に相談して適切な倍率のものを探すことが重要です。

糖尿病網膜症でメガネを選ぶ前に受けるべき検査項目

メガネを作る前に眼科で詳しい検査を受け、網膜の状態や現在の視力を正確に把握することが大切です。

ご自身の目に適したメガネを選ぶために受けたい主な検査項目は、以下のとおりです。

  • 視力検査および屈折検査
  • 眼底検査
  • 光干渉断層計(OCT)検査

糖尿病網膜症の進行具合によっては、一般的なメガネでは視力を十分に補正できないケースも少なくありません。

そのため、まずは視力検査や屈折検査を通して、現在の正確な見え方の状態を確認する必要があります。

さらに、眼底検査や光干渉断層計を用いた精密な検査によって、網膜の出血やむくみの程度を正しく評価することが重要です。

自己判断でメガネを購入する前に、必ず医療機関を受診して専門的なアドバイスを受けるようにしましょう。

糖尿病網膜症とメガネについてよくある質問

メガネの役割や視力回復の見込みについて正しく理解することは、今後の適切な治療やアプローチを選ぶために大切です。

本章では、糖尿病網膜症にお悩みの方がメガネや視力に関して抱く疑問に回答します。

それぞれの疑問に対する具体的な回答をまとめましたので、日々のケアや診察時の参考にしてください。

糖尿病網膜症はメガネで治る?

メガネをかけることで糖尿病網膜症の病気そのものが治るわけではありません。

あくまで低下した視力やまぶしさを補い、日常生活を送りやすくするための補助具としてメガネが用いられます。

網膜の血管がダメージを受けるという病気の進行を食い止めるには、眼科での治療や血糖値の管理が欠かせません。

見え方の不便さをメガネで軽減しつつ、医療機関で適切な治療をしっかり受けることが重要です。

糖尿病網膜症の視力低下は回復する?

一度網膜が深刻なダメージを受けて低下した視力は、完全に元の状態へ回復させることは難しいです。

初期の段階であれば、適切な治療によってそれ以上の視力低下を防げるケースも少なくありません。

しかし、病状が進行してしまうと網膜の細胞が働きを失うため、メガネをかけても視力を矯正できない場合があります。

残された視力を長く維持するためにも、見え方に違和感がある場合は早急に眼科を受診して適切な処置を受けることが大切です。

糖尿病網膜症でメガネは活用されるが根本改善にはならない

遮光眼鏡や拡大鏡などの活用は、糖尿病網膜症による見え方の不便さを和らげるための有効な手段です。

しかし、これらの視覚補助具はあくまで現在の視力を補うものであり、病気そのものの根本的な解決にはなりません。

網膜のダメージをこれ以上進行させないためには、適切な治療や日々の血糖コントロールを継続することが大切です。

なお、近年の糖尿病網膜症の治療では、自己細胞を用いた「再生医療」が注目されています。

再生医療とは、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した組織の再生・修復を促す治療法で、糖尿病網膜症の改善につながる可能性があります。

以下の動画では、実際に再生医療によって糖尿病網膜症が改善した症例を紹介しております。

「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。

監修者

渡久地 政尚

Masanao Toguchi

医師

略歴

1991年3月琉球大学 医学部 卒業

1991年4月医師免許取得

1992年沖縄協同病院 研修医

2000年癌研究会附属病院 消化器外科 勤務

2008年沖縄協同病院 内科 勤務

2012年老健施設 かりゆしの里 勤務

2013年6月医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長

2014年9月医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長

2017年8月医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 院長