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自己免疫疾患は治ったと言える?完治と寛解の違いを解説

自己免疫疾患は治ったと言える?完治と寛解の違いを解説
公開日: 2026.02.27

「自己免疫疾患は一生治らないのか」「症状が消えたら、もう治ったと言っていいのか」といった切実な悩みは、自己免疫疾患を抱える多くの患者様が直面する大きな壁です。

本来、私たちの体を外敵から守るはずの免疫システムが自分自身を攻撃してしまうこの病態は、現代医学においても「完治」という言葉を安易に使うことが難しいという側面を持っています。

しかし、「治らない」ということは「一生苦しみ続ける」という意味ではありません。

医療の進歩により、病気の勢いを抑え込み、健康な時と変わらない生活を送れる「寛解」という状態を維持することが十分に可能になっています。

この記事では、自己免疫疾患における完治と寛解の決定的な違い、なぜ治りにくいとされるのか、そして前向きに療養を続けるための現実的な目標設定について、専門的な知見から詳しく解説します。

また、標準的な薬物療法を続けていても、なかなか症状が安定しない、あるいは薬の副作用が辛いという方にとって、再生医療(幹細胞治療)という選択肢が、免疫のバランスを根本から整えるための新たなアプローチとして注目されています。

再生医療は、自分自身の細胞の力を活用して、暴走した免疫をなだめ、ダメージを受けた組織の修復を促すことを目指す先進的な治療です。

現在の治療に限界を感じている方にとって、非常に大きな転換点になるかもしれません。

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自己免疫疾患は本当に治るのか

自己免疫疾患と向き合う上で最も重要なのは、「治る」という言葉の定義を正しく理解することにあります。

風邪や骨折のように、原因が完全に取り除かれて元の状態に戻ることを期待すると、自己免疫疾患の治療は非常に難しく感じられるかもしれません。

しかし、現代医学における自己免疫疾患の「勝利」は、必ずしも原因の抹消だけを指すわけではありません。病気の状態を整理したテーブルを参考に、現在の立ち位置を確認してみましょう。

病状の捉え方 身体の内部で起きていること
症状の消失 薬物療法などにより炎症が鎮まり、痛みや倦怠感がなくなる状態
原因の残存 自分を攻撃する「スイッチ」自体は、体内で眠ったまま存在している

つまり、表面上の症状が消えて「治った」ように見えても、免疫の記憶の中には自分自身を攻撃するプログラムが書き込まれたままになっています。

そのため、医師は「完治しました」と言う代わりに、「非常に良い状態で安定しています」といった表現を使うことが一般的です。

この「安定した状態」をいかに長く、薬の量を減らしながら維持できるかが、治療の最大の焦点となります。

完治と寛解の違い

自己免疫疾患の診察室で必ず耳にする「寛解(かんかい)」という言葉は、患者様にとって少し分かりにくい概念かもしれません。

完治と寛解、これら二つの状態には明確な医学的境界線が存在します。その違いを以下のテーブルにまとめました。

比較項目 完治(かんち) 寛解(かんかい)
原因物質の有無 体内から完全に消失する 潜伏した状態で残っている
再発のリスク 原則として再発はない 刺激により再発の可能性がある
治療の継続 すべての治療が終了する 維持療法が必要な場合が多い

完治とは、がん細胞が消え去ったり、感染症のウイルスが死滅したりするように、病気の根源がなくなることを指します。

対して寛解は、火事で例えるなら「火は消えて煙も出ていないが、燃えやすい種火(免疫の異常)が灰の中に隠れている」という状態です。

この種火が再び燃え上がらないようにコントロールできている限り、健康な人と変わらないクオリティの生活を送ることが可能になります。

なぜ自己免疫疾患は治りにくいのか

自己免疫疾患が難治性とされる最大の理由は、免疫システムが本来持っている「一度戦った相手を忘れない」という高度な記憶能力にあります。

この能力が、自分の組織に対して向けられてしまうことが、治療を困難にさせる背景となっているのです。

これらの要因が複雑に絡み合うことで、一度始まった免疫の暴走は、ブレーキをかけることが非常に難しくなります。

下記ではそれぞれのメカニズムについて、詳しく解説いたします。

免疫の記憶と自己抗体の存在

私たちの体には、一度感染したウイルスを記憶し、二度目の侵入時に即座に攻撃する「メモリーT細胞」や「メモリーB細胞」が存在します。

自己免疫疾患では、これらの細胞が自分の細胞を誤って「敵」として記憶してしまいます。

この誤った記憶に基づいて作られるのが自己抗体です。

自己抗体は血流に乗って全身を巡り、ターゲットとなる臓器を見つけるたびに攻撃の合図を出し続けます。

要素 身体への悪影響
メモリー細胞 数十年にわたって生存し、自分への攻撃を指令し続ける
自己抗体 炎症の火種となり、関節や内臓の組織を継続的に破壊する

現在の医学では、この「誤った記憶」だけをピンポイントで消去する技術はまだ確立されていません。

そのため、治療は記憶を消すことではなく、記憶に基づいた攻撃をいかに鎮静化させるかという、出口戦略に注力することになります。

慢性的な炎症が続く仕組み

自己免疫疾患のもう一つの厄介な点は、一度炎症が始まると「炎症がさらなる炎症を呼ぶ」という悪循環が形成されてしまうことです。

ダメージを受けた組織からは、周囲の免疫細胞をさらに呼び寄せる「炎症性サイトカイン」という化学物質が放出され、これが攻撃の連鎖を引き起こします。

  • 攻撃を受けた部位で組織が壊れ、さらに免疫が反応する
  • 自律神経やホルモンバランスが乱れ、免疫のブレーキが効かなくなる
  • 全身の血流が悪化し、老廃物が溜まることで炎症が遷延化する

このように、自己免疫疾患は単一のスイッチが原因ではなく、身体全体を巻き込んだシステムエラーとして定着してしまいます。

この悪循環を断ち切るためには、外側からの薬物による抑制だけでなく、内側から組織を修復し、免疫のバランスを根本的に整えるアプローチが必要不可欠です。

治ったと言われるケースの実態

自己免疫疾患の患者様の中には、周囲から「病気が治ったらしい」と噂されるような、非常に良好な経過を辿る方もいらっしゃいます。

医学的にこれらは、薬を全く使わずに症状が出ない状態を維持するドラッグフリー寛解と呼ばれる現象であり、実質的な「治った」状態に近いと言えます。

こうした幸運なケースで見られる特徴を以下のテーブルに整理しました。

項目 具体的な実態
血液検査 自己抗体の数値が陰性化、または基準値以下で安定している
自覚症状 痛みや腫れ、重だるさが一切なく、健常時と同じ活動ができる

しかし、こうした状態になった方でも、過度なストレスや激しい感染症をきっかけに、数年後に症状が再燃するリスクはゼロではありません。

「治った」と過信して定期受診をやめてしまうのではなく、身体の繊細なバランスを保てている「奇跡的な安定期」であると捉え、自身の体調を優しく見守り続ける姿勢が、長期的な健康維持には欠かせない要素となります。

自己免疫疾患の標準治療と目標

現在の自己免疫疾患治療の第一目標は、関節の破壊や臓器の不全といった、取り返しのつかない不可逆的ダメージを防ぐことにあります。

そのため、まずは強力な薬剤を用いて火種を消し止め、その後は副作用を最小限に抑えながら穏やかな状態を保つ「維持療法」へと移行するのが一般的な流れです。

標準的な治療アプローチの種類と役割をリストにまとめました。

  • ステロイド治療:免疫の暴走を強力かつ迅速に抑え込み、急性の炎症を鎮める。
  • 免疫抑制剤:免疫細胞の活動を長期的に安定させ、ステロイドの減量をサポートする。
  • 生物学的製剤:特定の炎症物質をピンポイントで阻害し、高い治療効果を狙う。

これらの薬物療法によって、多くの患者様が臨床的寛解(症状がない状態)に到達できるようになりました。

治療の成功は「薬をゼロにすること」だけではなく、「自分らしい生活をどれだけ取り戻せたか」というQOLの向上に重きを置くことが、現代の医療における最も現実的で前向きな姿勢と言えるでしょう。

症状が安定しない場合に検討される再生医療という選択肢

標準治療を尽くしても痛みが取り切れない方や、薬の副作用が身体の負担になり、これ以上の増量が難しい方にとって、再生医療は新たな希望の選択肢となります。

従来の治療が「外から免疫を力ずくで抑え込む」ものだったのに対し、再生医療は自分自身の細胞の力を借りて、免疫のバランスを内側から整え直す(調律する)という全く異なるアプローチを取ります。

リペアセルクリニック大阪院が提供する幹細胞治療のメカニズムは以下の通りです。

期待される作用 具体的な仕組みと効果
免疫調整能 暴走する攻撃型細胞を鎮め、ブレーキ役の細胞を活性化させる
組織修復能 炎症によって傷ついた関節や血管の組織を、細胞レベルで再生させる

自分自身の脂肪から抽出した幹細胞は、体内の炎症部位を自ら見つけ出して集まるホーミング現象という賢い特性を持っています。

細胞が放出する多様な成長因子や抗炎症物質が、慢性的にくすぶる炎症を鎮静化させ、これまで薬だけでは到達できなかった深いレベルでの 寛解 を目指す強力な助けとなります。

自己免疫疾患(糖尿病)の難治例に対する再生医療の可能性については、以下の動画で詳しく解説しています。

「このまま薬を飲み続けるしかないのか」という不安を抱えている方こそ、自己治癒力を最大限に引き出す再生医療の視点を取り入れる価値があります。

リペアセルクリニック大阪院では、患者様一人ひとりの病態に合わせた細胞投与を行い、数多くの改善症例を積み重ねてきました。

実際の改善事例については、以下のページをぜひご覧ください。

>>当院の再生医療に関する症例紹介はこちら

自己免疫疾患と向き合うには現実的な治療目標が重要

「完治」という言葉にこだわりすぎると、わずかな症状の変化に一喜一憂し、精神的な疲弊を招いてしまうことが多々あります。

自己免疫疾患と上手に付き合い、充実した人生を送るためには、現実的で達成可能な目標を医師と共に設定することが、最も賢明な療養の形となります。

前向きに療養生活を送るためのヒントは以下の通りです。

  • 「寛解」を維持できている自分を肯定し、日々の小さな喜びを大切にする
  • ストレス管理や十分な睡眠など、免疫を揺さぶらない生活習慣を整える
  • 標準治療と再生医療など、自分に合った最適な組み合わせを柔軟に検討する

病気はあなたの人生の一部かもしれませんが、全てではありません。

痛みや不調に支配される時間を減らし、あなたが「本当にやりたいこと」にエネルギーを注げる状態を作ることこそが、真の治療目的であるべきです。

医学の進歩は、かつては不可能と思われた領域を次々と塗り替えています。

自分に合った最新の医療情報をアップデートし続けることは、将来への漠然とした不安を 希望 に変える大きな力となるでしょう。

まとめ|自己免疫疾患は治ったと言える?完治と寛解の違いを解説

自己免疫疾患において「治った」と言える状態は、多くの場合は長期寛解を指しており、原因そのものを消し去る完治とは異なるのが実態です。

しかし、寛解という状態は決して妥協ではありません。

適切な治療によって炎症をコントロールし続ければ、病気を持つ前と変わらない、あるいはそれ以上に豊かな生活を送ることは十分に可能です。

もし今の治療で症状が取り切れず、「完治」という言葉が遠く感じられるのであれば、自分自身の細胞の可能性を信じる再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。

リペアセルクリニック大阪院は、あなたが抱える慢性的な苦痛を解消し、再び前を向いて歩き出すためのパートナーとして最適な特徴を持っています。

まずは現状を整理し、あなたにとって最善の道を見つけるために、ぜひ当院の公式サイトを参考にしてみてください。

専門のスタッフが、あなたの不安を一つひとつ丁寧に紐解き、未来への希望を共に形にするお手伝いをさせていただきます。

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監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長