寝起きに手足のしびれが起きる原因|糖尿病や脳梗塞の可能性は?治し方についても解説

寝起きに手足のしびれが起きる原因|糖尿病や脳梗塞の可能性は?治し方についても解説
公開日: 2026.02.27

「寝起きに手足がしびれるのはなぜ?」
「病院に行った方がいい?」

寝起きに手足にしびれを感じ、上記のような疑問やお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

睡眠中の姿勢によって血流が悪化し、一時的にしびれが生じている場合もあれば、疾患の症状としてしびれるケースもゼロではありません。

本記事では、寝起きに手足のしびれが起きる原因や、病院に行くべき症状について詳しく解説します。

手足のしびれが長引いたり、繰り返したりしている方は、ぜひ参考にしてください。

寝起きに手足のしびれが起きる原因4つ

寝起きに手足のしびれを感じる場合、単なる寝姿勢の問題から深刻な疾患まで、主に4つの原因が考えられます。

ご自身の症状と照らし合わせながら、それぞれの特徴を確認していきましょう。

寝姿勢による一時的な症状

寝起きの手足のしびれで頻繁に見られるのは、睡眠中の不自然な姿勢によって血流が悪化し、神経が圧迫されるケースです。

腕枕やうつぶせ寝などを長時間続けると、手足の末梢神経へ一時的に負担がかかり、しびれが生じる可能性があります。

このような寝姿勢に起因するしびれであれば、起床後に体を動かし、血行が促進されるにつれて自然と回復していくのが一般的です。

症状が一時的であれば過度な心配は不要であり、まずは身体に負担のかからない寝具や睡眠環境を整えることをおすすめします。

疾患による神経の圧迫

寝起きの手足のしびれが長時間続いたり、日常的に繰り返されたりする場合は、骨や軟骨の変形による神経の圧迫が疑われます。

代表的な疾患として、以下が考えられます。

  • 頸椎椎間板ヘルニア
  • 手根管症候群
  • 脊柱管狭窄症
    など

これらの疾患は、特定の部位に痛みや力が入らないといった症状を伴うケースが少なくありません。

単なる寝違えと自己判断して放置すると、日常生活に支障をきたす恐れも考えられます。

症状が長引いたり繰り返したりする際は、早めに整形外科を受診して専門的な検査を受けましょう。

糖尿病による神経障害

手足の先からジンジンとしたしびれを感じる場合、糖尿病の合併症である「糖尿病性神経障害」のサインかもしれません。

高血糖状態が続くことで末梢神経に栄養を送る血管が傷つき、足の裏や指先など体幹から遠い部分に左右対称のしびれが現れやすくなります。

進行すると痛覚が鈍くなり、小さなケガから重篤な感染症を引き起こすリスクも高まるため、早期の発見と日々の血糖コントロールが重要です。

健康診断で血糖値を指摘されている方は、早期に内科や糖尿病内科へ相談しましょう。

脳血管障害による麻痺

体の片側だけに急なしびれや脱力感が現れた場合、脳梗塞などの脳血管障害の警告サインである可能性があり、緊急の対応が必要です。

脳の血管が詰まったり破れたりすることで神経細胞が壊死し、その部位が司る運動機能や感覚に突発的な麻痺が生じます。

「ろれつが回らない」「他人の言葉が理解できない」「片目が見えにくい」といった症状を伴うことも、この疾患の重大なサインです。

発症からの時間が治療の明暗を分けるため、これらの兆候に気づいた際は、一刻も早く救急車を呼ぶなど迅速な医療機関の受診を優先してください。

寝起きの手足のしびれで病院に行くべき症状

寝起きの手足のしびれに特定の危険なサインを伴う場合は、重大な疾患が潜んでいる可能性が高く、速やかな受診が推奨されます。

特に注意しておきたい症状は、以下のとおりです。

  • 体の片側(右半身または左半身)だけに急激な強いしびれや脱力感がある
  • ろれつが回らない、他人の言葉が理解できないといった言語障害を伴う
  • これまでに経験したことのない激しい頭痛やめまい、視界の異常を感じる
  • しびれが数日経っても治まらず、日を追うごとに範囲が広がり悪化している

これらの異変を一つでも感じたなら、決して自己判断で放置せず、一刻も早く救急車の要請するか、医療機関を受診することが重要です。

寝起きの手足のしびれを治すには?主な対処法

寝起きの手足のしびれを和らげるには、睡眠環境の改善や起床時のケア、日々の習慣を見直すアプローチが効果的です。

具体的な対処法として、以下の3つを試してみてください。

以下でそれぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。

寝姿勢・寝具を見直す

睡眠中の神経圧迫を減らすため、身体に負担のかかりにくい寝姿勢を意識し、寝具を見直すことが推奨されます。

特に、うつぶせ寝や不自然な方向を向いた姿勢は、首や腕の血流を妨げる原因になりやすいため、注意が必要です。

仰向けを基本とし、寝返りを打ちやすい適度な硬さのマットレスを選ぶことで、身体への局所的な負担を分散できるでしょう。

また、高すぎる枕は首の神経を圧迫しやすいため、頸椎の自然なカーブを保てる高さの枕を選ぶことも重要です。

起床後に軽いストレッチを行う

目覚めた直後に軽くストレッチすることで、滞っていた血流が促され、しびれを早期改善する効果が期待できます。

以下の手順を参考に実践してみてください。

  • 仰向けになり、両手と両足を軽く上へ伸ばします。
  • 手首と足首をゆっくりと外側と内側に5回ずつ回します。
  • 深呼吸をしながら、手足の指を大きく開いてから数秒間握り込みます。

いきなりストレッチを行うのが難しい場合は、起床時に布団の中で横になったまま、末端の関節を動かすことから始めてみましょう。

生活習慣を改善する

しびれを引き起こしにくい体質を作るため、日々の食事や運動、入浴といった基本的な生活習慣の見直しも有効な対策です。

神経の働きを正常に保つためのビタミンB群(豚肉、うなぎ、魚、ナッツ類)を積極的に摂取することが推奨されます。

また、運動不足の方は、適度なウォーキングなどの有酸素運動を習慣化することも効果的なアプローチです。

入浴時はシャワーだけで済ませず、湯船にしっかり浸かって全身を温めるなど、日々の小さな積み重ねが健やかな体作りをサポートします。

寝起きの手足のしびれに関するよくある質問

最後に、寝起きの手足のしびれに関するよくある質問に回答していきます。

ご自身の症状と照らし合わせながら、不安の解消にお役立てください。

手足のしびれを放置するとどうなる?

手足のしびれを長期間放置すると、症状の慢性化や背後に潜む疾患が悪化する恐れが考えられます。

一時的な血流不足であれば回復するものの、神経圧迫や糖尿病などが原因の場合、神経の損傷が徐々に進行してしまうかもしれません。

症状が進むと強い痛みで日常生活に支障をきたすだけでなく、感覚が麻痺して思わぬ怪我につながるリスクも高まります。

不快な症状が数日以上続く場合は我慢せず、早めに医療機関へ相談して原因を特定しましょう。

寝起きの手足のしびれは何科?

寝起きの手足のしびれで受診する際は、症状の特徴に合わせて診療科を選とスムーズな診断につながります。

症状に適した診療科の目安は、以下のとおりです。

  • 整形外科:首や腰の痛み、関節の違和感などを伴う場合
  • 脳神経外科・神経内科:体の片側だけのしびれ、言葉の障害を伴う場合
  • 内科・糖尿病内科:手足の先から左右対称にしびれがある場合

受診先に迷ったときは、まずかかりつけの医師に相談してみるのも選択肢の一つです。

寝起きの手足のしびれが長引くなら医療機関を受診しよう

寝起きの手足のしびれは、寝姿勢による一時的な問題から深刻な疾患による影響など、さまざまな原因が考えられます。

寝姿勢や寝具を見直したり、起床後に軽いストレッチを行ったりするセルフケアを取り入れ、寝起きのしびれを解消しましょう。

セルフケアを続けても手足のしびれが長引いていたり、繰り返してしまう場合は、医療機関を受診して検査を受けることも大切です。

また、手足のしびれが「神経疾患」「脳血管障害」「糖尿病」だった場合、再生医療による治療もご検討ください。

再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、しびれの原因となっている損傷した神経や組織の再生・修復を促す治療法です。

当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料カウンセリングを実施しております。ぜひご相談ください。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設