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舌下免疫療法が効かない人の特徴!アレルギー改善が期待できる免疫細胞療法について解説

公開日: 2019.11.27
更新日: 2025.05.16

舌下免疫療法とは、アレルギーの原因物質を舌の下に投与し、慣らしていく治療法です。

舌下や口腔内粘膜にいる免疫細胞が働いて免疫寛容が起き、アレルギー症状が出にくくなります。

しかし、舌下免疫療法について効果を疑う方や、副作用について疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、舌下免疫療法が効かない人の特徴や、舌下免疫療法の副作用を紹介します。

舌下免疫療法の効き目を感じなかった方は、舌下免疫療法以外の治療法をお試しください。

舌下免疫療法が効かない人の特徴とは?

舌下免疫療法はアレルギーなどの予防に効果的な治療法のひとつですが、すべての人に効くわけではありません。

効果が得られないケースや、舌下免疫療法が効かない人の特徴は以下の通りです。

どんな人に舌下免疫療法が効かないのか解説します。

治療を開始しても約20%は効果が見られない

舌下免疫療法の治療を受けた人のうち約80%は改善効果が見られ、そのうち約20%は薬の服用が不要になるまでに症状が改善されます。

しかし、治療を継続して受けた場合でも10~20%の人は効果が見られないケースがあります。

効果が感じられない理由についてははっきりと明らかになっていません。

理由のひとつとして、ほかの病気を合併しているために舌下免疫療法の効果が見られない可能性が考えられます。

治療を3~5年継続していない

舌下免疫療法が効かない人は、治療を3〜5年継続していない方が多いです。

治療開始から1〜2年で効果が出ていても、その時点で治療をやめてしまうと元に戻ってしまう可能性があるため、3〜5年は継続することが推奨されています。

また、治療を開始してすぐに効果が現れないケースもありますが、3年ほど治療をすると十分な効果が感じられる場合もあります。

海外では、3年間治療を続けて効果が現れたら、治療を終えても効果はさらに6年継続されるという研究結果が出ています。
※出典:PubMed

日本とは薬剤の容量などが異なるため、全く同じ結果になるとはいえませんが、舌下免疫療法の持続期間の参考にはなるでしょう。

そのため、舌下免疫療法は3~5年ほど継続する前提で治療を受けることが重要です。

アレルギーの原因物質が大量に飛散している

花粉やダニなどのアレルギーの原因物質が大量に飛散している場合は、舌下免疫療法の効果が実感できないケースがあります。

特に花粉の量は毎年大きく異なるため、飛散している花粉の量が少ない年は症状が軽くても、花粉の量が多いと症状が重く出てきてしまいます。

花粉が大量に飛散している場合、治療を開始してから花粉量が少ない年と同じくらいの症状であれば効果が出ていると考えられます。

そのため、アレルギーの原因物質の飛散量によって、期待するほどの効果を実感できていない方もいるでしょう。

舌下免疫療法を受けられない人の特徴

舌下免疫療法を受けられない人は、年齢や病気が理由で治療が受けられません。

  • 5歳未満の人
  • 重度の気管支喘息の人
  • がんや免疫系の病気の人
  • 心臓疾患、肺疾患、高血圧症の人
  • 妊娠中、授乳中の人
  • 口腔アレルギー症候群のある人
  • 口の中に傷や炎症がある人

ほかにも、以前舌下免疫療法を受けたときに重度の副作用があった人は、治療を受けられない可能性があります。

治療を開始する前に、医師に相談して舌下免疫療法を受けられるかどうか確認してください。

舌下免疫療法による治療を受ける流れ

舌下免疫療法の流れは、以下のように行われます。

1.スギやダニアレルギーの有無を検査を行う
2.医療機関で医師やスタッフ立ち会いの上初回の服薬を行う
3.自宅で1日1回服薬を行う
4.1週間の服薬で問題がなければ継続する

初めての服薬の際は、副作用が出ないか確認するため病院で行ったあと30分ほど院内で経過を見ることが多いです。

また、1週間後の診察で問題がなければ薬の量を増やして数年間服薬を続けます。

1ヶ月に一度は副作用を確認するため診察をしながら継続します。

数年間の治療で効果が見られれば、治療を中断できますが、3〜5年程度は継続して治療することが重要です。

舌下免疫療法による副作用

舌下免疫療法は、全身性の副作用が少なく安全性の高い治療法といえますが、まれに以下のような症状が起こるケースがあります。

軽度から重度の副作用について詳しく解説します。

口内炎や舌の腫れなど口内で生じる症状

舌下免疫療法では、治療薬を舌の上に置き決められた時間保持した後に飲み込むため、口内炎や舌の腫れなどの副作用が生じる場合があります。

主に治療開始から1ヶ月以内に起こるケースが多く、ほとんど治療を継続しているうちに改善されていきます。

口内炎や舌の腫れのほか、口腔内にかゆみが生じる可能性があります。

口内に生じる副作用は軽度なものが多いですが、少しでも副作用が出た場合は医療機関へ相談しましょう。

重度な場合はアナフィラキシーの可能性も

舌下免疫療法の重度な副作用として、アナフィラキシーを引き起こす可能性があります。

しかし、アナフィラキシーが起こる可能性は1億回に1回程度、副作用4,000例のうち1例程度といわれています。
※出典:杉並区医師会

また、アナフィラキシーが起こるのはほとんどの場合初回服薬時のため、1回目の服薬は病院で行われます。

その後の定期投与でアナフィラキシーが起こるケースはかなり稀といえます。

舌下免疫療法以外に効果が期待できる治療方法

舌下免疫療法以外にも、アレルギー改善に効果が期待できる治療法があります。

2つの治療方法について見ていきましょう。

皮下免疫療法

皮下免疫療法とは、アレルギーの原因物質を抽出した抗原エキスを薄めて注射する免疫療法です。

症状が出ないほどにまで薄めたものから始め、徐々にエキスを濃くしていくことによって体を慣らしていく方法です。

最初は週に1~2回の通院が必要ですが、濃いエキスが注射できるまでになると月1回程度の通院になります。

舌下免疫療法と同様に効果が出ているかどうかを見るには1~2年程度の継続が必要です。

免疫細胞療法

免疫細胞療法は、患者さま自身の免疫細胞を体外で培養・活性化し、再び体内に戻す医療技術の一つです。

近年、免疫システムは花粉症などのアレルギー反応だけでなく、様々な健康状態と関連していることが研究されています。

体調管理や生活習慣の改善と併せて、免疫細胞に着目した総合的なアプローチも医療における選択肢の一つとなっています。

当院「リペアセルクリニック」の免疫細胞療法は、標準治療と併用されることが多く、一人ひとりの状態に合わせた治療を大切にしています。

免疫細胞療法で免疫を上げる方法について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

再⽣医療で免疫⼒を⾼めることができる時代です。

【まとめ】舌下免疫療法が効かない人は免疫細胞療法も選択肢のひとつ

舌下免疫療法は、アレルギーやスギ花粉症の症状の改善に効果が期待されます。

舌下免疫療法の効果が出るか確認するには、少なくとも3年継続するのが大切です。

3~5年治療を続けると、治療を終えても効果が数年間持続することが見込まれます。

また、治療を受けた方の内20%ほどは、薬の服用が不要になるほどのアレルギー改善が期待できます。

しかし、治療を受けても約20%の人は舌下免疫療法の効果を感じられない可能性があります。

もし効果がなかった方は、当院「リペアセルクリニック」の免疫細胞療法をご検討ください。

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監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長

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