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高次脳機能障害の回復事例を紹介!経過や治療・リハビリが大切な理由も解説

「高次脳機能障害は本当に回復するのだろうか」「どのような治療やリハビリで改善が見られるのか」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、高次脳機能障害の回復事例や治療法、リハビリの重要性について解説します。
高次脳機能障害の症状でお悩みの方やご家族の方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。
また、「リハビリを続けているものの、回復に限界を感じている」「発症から時間が経ち、もう改善は難しいと諦めかけている」という方は、再生医療もご検討ください。
再生医療とは、手術を行わずにご自身の細胞(幹細胞)の力を使って、損傷した脳の神経細胞や血管の修復・再生を促すことを目的とした治療法です。
【こんな方は再生医療をご検討ください】
- 脳卒中などによる後遺症に悩まされている方
- リハビリ効果が頭打ちの方
- これ以上の回復が見込めないと診断された
>>実際に当院の治療を受けた患者さまの症例はこちら
「今の状態から少しでも前に進みたい」「できることを早く試しておきたい」という方は、一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
目次
高次脳機能障害の症状は適切な治療・リハビリ次第で回復が期待できる
高次脳機能障害は、適切な治療とリハビリテーションによって症状の改善が見込まれる場合があります。
主な治療法・リハビリには以下のようなものがあります。
| 治療・リハビリの種類 | 内容 |
|---|---|
| 薬物療法 | 注意力や記憶力の改善、感情のコントロールを目的とした薬を使用 |
| 理学療法 | 運動機能の改善を目的とし、日常生活の動作をサポート |
| 作業療法 | 料理や掃除など日常生活の動作訓練を行い、自立した生活を支援 |
| 言語療法 | 言葉の理解や発話の改善を図り、コミュニケーション能力を回復 |
| 認知リハビリテーション | 記憶力・注意力・判断力などの認知機能の回復を目指す訓練 |
| 再生医療 | 幹細胞を用いて損傷した脳神経の再生・修復を目指す治療 |
回復の程度には個人差がありますが、早期に治療を開始するほど、より良い効果が期待できます。
症状に気づいたら、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。
当院「リペアセルクリニック」では、高次脳機能障害の原因となる脳卒中に対する再生医療を行っています。
無料カウンセリングも実施しておりますので、治療の選択肢としてぜひご検討ください。
公式LINEからお気軽にご相談いただけます。
高次脳機能障害(脳卒中による後遺症)の回復事例を紹介【当院の症例】
高次脳機能障害は、適切な治療によって症状が改善するケースがあります。
ここでは、当院「リペアセルクリニック」で再生医療を受けた方の回復事例を紹介します。
以下の事例を参考に、ご自身やご家族に合った治療法を検討してみてください。
高次脳機能障害から改善したケース
70代男性の患者様は脳梗塞を発症し、高次脳機能障害という複雑な脳の機能障害が出現しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 患者様 | 70代男性 |
| 原因疾患 | 脳梗塞(発症後1カ月で来院) |
| 治療前の症状 | ひらがな・カタカナが理解できない、以前覚えていた単語を忘れる、糖尿病(HbA1c 7.7) |
| 実施した治療 | 幹細胞点滴(2億個の幹細胞を計3回投与) |
【治療後の変化】
- 畑仕事が1日できるほど体力が回復
- 友人と普通に会話ができ、病気に気づかれないほどに回復
- 糖尿病の数値(HbA1c)が7.7から6.3に改善
など
詳しい症例は以下のページでも紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
脳出血後、リハビリにより歩行が可能になったケース
50代男性の患者様は、虚血性腸炎で入院したた翌日に脳出血を発症し、左半身麻痺と高次脳機能障害の後遺症が残りました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 患者様 | 50代男性 |
| 原因疾患 | 脳出血(発症後2カ月間は寝たきり、その後車椅子まで回復) |
| 治療前の症状 | 左半身麻痺、高次脳機能障害、てんかん発作(発症1年後から)、車椅子移動(杖でゆっくり歩行は可能) |
| 実施した治療 | 幹細胞点滴(計3回投与) |
【治療後の変化】
- 左大腿四頭筋(太ももの筋肉)の筋力が向上し、膝を伸ばす力が強くなった
- 左肘を伸ばしやすくなり、左下肢に力が入るようになった
など
詳しい症例は以下のページでも紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
発語や反応が徐々に向上したケース
80代女性の患者様は、アルツハイマー型認知症に加え、脳出血を発症されました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 患者様 | 80代女性 |
| 原因疾患 | 右皮質下出血・脳室内出血、アルツハイマー型認知症(2022年診断) |
| 治療前の症状 | 反応低下、発語減少、表情の乏しさ、ご家族の顔が分からないことがある |
| 実施した治療 | 幹細胞点滴(2億個の幹細胞を計2回投与) |
【治療後の変化】
- 施設職員様より発語の増加が確認された
- 表情が柔らかくなり、反応も改善した
など
詳しい症例は以下のページでも紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
高次脳機能障害の回復においてリハビリが重要とされる理由
高次脳機能障害の治療において、リハビリが重要とされる主な理由は以下のとおりです。
- 脳には「可塑性」という性質があり、損傷を受けた部分の機能を別の部分が代わりに担うことがある
- 早期からリハビリを開始することで、より高い回復効果が期待できる
- 日常生活に必要な動作を繰り返し練習することで、自立した生活に近づける
- 社会復帰に向けた訓練を段階的に行える
リハビリを継続的に行うことで、損傷した脳の機能を補ったり、新たな神経回路を作ったりすることが期待できます。
高次脳機能障害の回復過程における治療の選択肢
高次脳機能障害には、以下のようにさまざまな治療法があります。
| 治療法 | 特徴 | 対象となる症状 |
|---|---|---|
| 薬物療法 | 症状を和らげる薬を使用 | 注意障害、記憶障害、感情のコントロールが難しい場合 |
| リハビリテーション | 理学療法・作業療法・言語療法などを組み合わせて機能回復を目指す | 運動機能障害、日常生活動作の困難、言語障害 |
| 認知行動療法 | 考え方や行動パターンを見直し、日常生活への適応を図る | 社会的行動障害、遂行機能障害 |
| 環境調整 | メモの活用や動作のパターン化など、生活しやすい環境を整える | 記憶障害、注意障害、遂行機能障害 |
| 再生医療(幹細胞治療) | 自分の脂肪から採取した幹細胞を点滴投与し、脳神経の再生・修復を目指す | 脳卒中による後遺症全般 |
治療は一つだけでなく、複数の方法を組み合わせることが一般的です。
高次脳機能障害の回復事例を踏まえ、再生医療を含む治療の選択肢を検討しよう
この記事では、高次脳機能障害の回復事例や治療法、リハビリの重要性について解説しました。
高次脳機能障害の回復には個人差がありますが、治療をあきらめずに継続することで症状の改善につながる可能性があります。
当院でも、再生医療によって症状が改善した事例が多数ございます。
実際の症例紹介や治療法の特徴については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介しておりますので、ぜひ参考にしてください。
高次脳機能障害の回復事例に関するよくある質問と回答
高次脳機能障害の回復についてよくある質問を紹介します。
治療やリハビリを進めるうえでの参考にしてください。
高次脳機能障害の回復にはどれくらいの期間がかかる?
高次脳機能障害の回復期間は、医学的リハビリは発症から最大6カ月間を中心に行い、その後必要に応じて生活訓練や就労支援を加えた1年間の訓練が有効とされています。
高次脳機能障害で障害者手帳は何級になる?
高次脳機能障害の場合、主に「精神障害者保健福祉手帳」の申請対象となり、等級は1級から3級まであります。
詳しくはお住まいの市区町村の障害福祉窓口にご相談ください。
監修者
圓尾 知之
Tomoyuki Maruo
医師
略歴
2002年3月京都府立医科大学 医学部 医学科 卒業
2002年4月医師免許取得
2002年4月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務
2002年6月関西労災病院 脳神経外科 勤務
2003年6月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務
2003年12月大阪母子医療センター 脳神経外科 勤務
2004年6月大阪労災病院 脳神経外科 勤務
2005年11月大手前病院 脳神経外科 勤務
2007年12月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務
2012年3月大阪大学大学院 医学系研究科 修了(医学博士)
2012年4月大阪大学医学部 脳神経外科 特任助教
2014年4月大手前病院 脳神経外科 部長





















