症例紹介case introduction

紹介している症例は一部の患者様で、掲載以外の症例も多数ございます

脳出血後の後遺症で左半身麻痺 50代男性

公開日:2022.11.06

脳出血後の後遺症で左半身麻痺

この方は、2020年に虚血性腸炎で入院された次の日に脳出血を発症しました。すぐに手術を行いましたが左半身麻痺と高次脳機能障害の後遺症が残りました。痺れは認められませんでした。脳出血発症後の2ヶ月は寝たきり状態でしたが、その後車椅子まで回復しました。その1年後から、てんかんが発症するようになりました。普段は車椅子移動ですが、なんとか杖をついてゆっくり歩行はできています。今回は3回の幹細胞を点滴治療を行いました。

MRI画像

脳出血後の幹細胞治療

 

投与後の変化

MMT(筋力の評価)

  • ・左大腿四頭筋3→4 膝を伸ばす筋肉が強くなる
  • ・左肘を伸ばしやすくなる
  • ・左下肢に力が入るようになる
  • ・全く動かなかった左足の指が少し動かせるようになり、歩行する時安定する
  • ・左股関節の外転ができるようになる
  • ・体幹がしっかりしてきた事で杖で立った時に安定してきた
  • ・車椅子から移乗する時は以前は3人での介助移動が必要であったが、幹細胞投与後には少し肩を動かす程度でほぼ独りで出来る様になる
  • ・物事に対して集中力がついた

 

脳出血後の後遺症として左半身麻痺を認め、車椅子の移乗にも3人の介助が必要となりましたが、幹細胞治療後には、車椅子への移乗が独りでできるようになりました。さらに、歩行においても左下肢と体幹の力がつくことで安定して歩けるようになりました。もう一つ安定した歩行で大事なことは足の指の力であり、この力がつくことにより足の踏ん張りがつきます。

脳卒中の患者さんに対して、冷凍せず培養された幹細胞を投与することで、少しでも日常生活でできることが出来ることが増えるのをみて、幹細胞による再生医療の可能性を改めて実感しております。2024年からは厚生労働省への届出が受理されたことにより、2億個の幹細胞を投与することが可能になりました。これにより従来の1億個の幹細胞より高い効果が期待できます。

 

厚生労働省届出済【2億個の幹細胞】投与を実現

2024年1月より、当院では厚生労働省への届出が受理されたことにより脳卒中に対する点滴において幹細胞数2億個の投与が可能となりました。これにより、従来の幹細胞1億個の投与よりも高い治療効果が期待できるようになりました。

 

<治療費>
幹細胞点滴 投与回数(1回)
242万円(税込) 

<起こりうる副作用>
・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。
・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。

※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。

 

ID T000211

再生医療医師監修:坂本貞範

脳卒中は手術しなくても治療できる時代です。

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