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こめかみが痛いのは脳梗塞のサイン?今すぐ受診すべき症状を医師目線で解説

こめかみが痛いのは脳梗塞のサイン?今すぐ受診すべき症状を医師目線で解説
公開日: 2025.11.28

こめかみの痛みが続くと「もしかして脳梗塞の前兆なのでは…?」と不安に感じる方もいらっしゃると思います。

しかし、こめかみの痛みは日常的な原因でも起こりやすく、必ずしも重大な病気とは限りません。

一方で、脳梗塞や脳出血と関連する頭痛があることも事実です。

混同しやすい症状だからこそ、まずは正しい知識を持ち、必要な時に適切な行動がとれるよう備えておくことが大切です。

そこで本記事では、脳梗塞が疑われる頭痛の特徴から、自宅でできるチェック方法、さらにこめかみ痛の原因となりやすい生活習慣まで整理して解説します。

こめかみが痛いのは脳梗塞の前兆?まず知っておきたい基礎知識

結論として、こめかみの痛みだけでは脳梗塞かどうか判断することはできません

こめかみは筋肉・神経・血管が交差するデリケートな場所で、日常的な負担でも痛みを感じやすい部位です。

そのため、痛み=脳の病気と直結させる必要はありません。

ただし、脳梗塞や脳出血では特有のサインが現れることがあり、見極めのポイントを知っておくことで冷静な判断に役立ちます。

まずはこめかみ痛の正しい理解から始めることで、不安に振り回されず、必要なときに必要な対処がしやすくなります。

こめかみの痛みだけで脳梗塞とは限らない理由

こめかみ痛は脳梗塞以外の原因でも起こるため、痛み単体で判断することはできません。

側頭部には側頭筋や顔面の神経などが集まっており、噛みしめ・歯ぎしり・姿勢の乱れ・眼精疲労など、日常生活の負担で筋肉がこわばると痛みが出やすくなります。

また、片頭痛や緊張型頭痛などの一般的な頭痛でも同じ場所が痛むため、まずは身近な原因を整理することが重要です。

脳梗塞以外で起こりやすいこめかみ痛の原因

  • 側頭筋のこわばり(噛みしめ・食いしばり)
  • 眼精疲労や長時間のスマホ使用
  • 緊張型頭痛(ストレス・姿勢不良)
  • 血管の拡張を伴う片頭痛
  • 自律神経の乱れによる頭部の緊張

こめかみの痛みが続く場合でも、生活習慣やストレス状況を振り返ることで原因のヒントが得られることが多くあります。

まずは「いつ痛むか」「何をした後に痛むか」を記録してみることが、正しい判断につながりやすくなるでしょう。

脳梗塞・脳出血など命に関わる頭痛の特徴

命に関わる頭痛では「いつもとは違う異変」が起こりやすいことが特徴です。

脳梗塞や脳出血が疑われる場合は、痛みそのものよりも「急激に現れる神経症状を伴うかどうか」が重要なポイントとなります。

普段の頭痛と似ていても、片側のしびれや脱力などのサインが現れた場合は注意が必要です。

命に関わる可能性がある頭痛の代表的サイン

  • 突然の強い頭痛が出る
  • 片側の手足にしびれ・脱力がある
  • 言葉が出づらい・ろれつが回りにくい
  • 視界の急なぼやけ・二重に見える
  • ふらつき・意識が遠のく感覚

こうした症状は一過性に見えることもありますが、医療的な評価が必要となるケースがあります。

「普段の頭痛と違う」と感じた際は、自己判断に頼らず専門医へ相談することが大切です。

脳梗塞以外で「こめかみが痛い」代表的な原因

こめかみの痛みは脳梗塞だけでなく、日常の負担によって起こりやすい頭痛であることを理解しておくことが大切です。

こめかみの周辺には筋肉・神経・血管が集中しており、ちょっとした生活習慣のクセや姿勢の乱れ、ストレスの蓄積などでも負担がかかりやすい部位です。

そのため、脳の病気と結びつける前に、多くの人に当てはまる身近な原因を整理しておくことが不安を減らす第一歩となります。

こめかみが痛くなりやすい代表的な原因

  • 緊張型頭痛:姿勢の乱れ・ストレス・長時間の同じ姿勢が続くことで筋肉がこわばる
  • 片頭痛:血管が拡張しやすく、脈打つように片側のこめかみが痛むことが多い
  • 側頭筋のこり:食いしばり・歯ぎしりが続き、側頭部の筋肉が緊張する
  • 眼精疲労:スマホやPC作業で目の奥の筋肉が疲れ、こめかみに負担がかかる
  • 副鼻腔炎など鼻のトラブル:顔の奥の炎症が側頭部の痛みとして現れることがある

これらの原因は、痛みが慢性化しやすい一方で、生活習慣の見直しやリフレッシュの時間を確保することで負担を減らせる場合があります。

こめかみの痛みが続くと不安になりがちですが、日常の行動を振り返ることで原因のヒントが見つかるケースも。

「いつ痛むのか」「どんな姿勢をしていたか」を記録しておくと、症状の傾向が見えやすくなり、適切な対策につながりやすくなるでしょう。

自宅でできるセルフチェックと受診の目安

こめかみの痛みを感じたときは、自宅で確認できるチェックポイントを把握しておくと、受診すべきかどうか判断しやすくなります。

こめかみの痛みは生活習慣による一時的なものから、脳のトラブルが疑われるケースまで幅広く、状況によって対処法が異なります。

「いつもと違う痛みなのか」「神経症状を伴っていないか」を落ち着いて確認することが大切です。

以下では、自宅でできるチェックポイントと、医療機関の受診を検討したいシチュエーションを整理しています。

自宅でできる主なセルフチェック

  • 痛みの経過:数分〜数時間で落ち着くか、日にちをまたいで続いていないか
  • 痛みの性質:ズキズキ・締め付け感・片側だけなど普段と違うタイプかどうか
  • 視覚の異変:視界がぼやける、二重に見えるといった変化がないか
  • しびれの有無:手足のしびれ・脱力感など神経症状が伴っていないか
  • 言葉の状態:言葉が出づらい、ろれつが回らないなどの変化がないか
  • 生活習慣:睡眠不足・ストレス・長時間の画面作業など原因につながる行動があるか

こめかみの痛みは「いつ起こったか」「どのような痛みか」「他の症状があるか」で判断が大きく変わります。

特に、痛みと同時に神経症状が現れる場合は、脳の血流トラブルが関係している可能性も否定できないため、慎重な対応が必要です。

医療機関の受診を検討したいサイン

  • 突然の強い頭痛が起こった場合
  • 片側の手足にしびれ・脱力がある場合
  • 痛みが数日続き、改善の傾向が見られない場合
  • 頭痛と同時に吐き気やめまいが強く出る場合
  • 「いつもの頭痛」と明らかに性質が違う場合

こうした症状はすべての方に起こるわけではありませんが、念のため早めに相談しておくことで安心につながりやすくなります。

こめかみ痛が頻繁に起こる場合や、原因がはっきりしないまま続いている場合は、専門医に相談することで適切な評価が受けられます。

判断に迷うときほど、一度医療機関でチェックしてもらうことで、不安の軽減にもつながるので早めの受診がおすすめです。

脳梗塞後遺症・再発リスクに対する新しい選択肢「再生医療」というアプローチ

脳梗塞後の後遺症や再発リスクに対して、再生医療という新しい医療アプローチが検討される場面も増えています。

脳梗塞は発症後にリハビリを続けても、しびれ・脱力感・歩行の不安定さなどの後遺症が長く残ることも。

再生医療は、患者様ご自身の細胞や血液に含まれる成分を活かして、身体本来の回復力にアプローチする医療で、従来のリハビリや薬物療法と併用されることもあります。

再生医療が検討されやすいケース

  • 脳梗塞後のしびれや動かしにくさが長期間続いている場合
  • 日常動作(歩行・手の細かい動き)に不安がある場合
  • 従来のリハビリだけでは進展が感じにくい場合
  • 再発予防を意識し、身体の状態を整えたい場合
  • リハビリと併せて総合的なケアを希望される場合

再生医療は負担の少ない医療として研究が進んでおり、脳梗塞後の身体づくりやコンディション管理のサポートとして有効性が期待されている分野です。

特に、後遺症が慢性化しやすい方や、再発リスクが心配な患者様にとって、選択肢が一つ増えることは精神的な安心感にもつながります。

リペアセルクリニック大阪院では、再生医療の専門知識を持つ医師が患者様一人ひとりの状態を丁寧に確認し、生活指導・セルフケア・リハビリ的な取り組みと組み合わせながら最適な提案を行っています。

リペアセルクリニック大阪院の特徴

  • 再生医療に特化した医療体制で専門的な相談が可能
  • 患者様に寄り添ったカウンセリングで不安や疑問を丁寧にヒアリング
  • 生活習慣・セルフケアまで提案し総合的にサポート
  • 無理な治療提案をしない方針で安心して相談しやすい
  • プライバシーに配慮した院内環境で落ち着いて相談できる
  • 検査や状態確認を踏まえたオーダーメイド型の提案が可能
  • 相談だけでも来院できる体制で初めての方も安心

脳梗塞後はご本人様だけでなく、ご家族も不安を抱えることが少なくありません。

リペアセルクリニック大阪院では、患者様の将来を見据えたケアを重視し、再生医療を選択肢の一つとして「無理なく続けられるサポート」を心がけています。

手術をしない新しい治療「再生医療」を提供しております。

こめかみの痛みと上手に付き合いながら、脳梗塞を防ぐためにできること

こめかみの痛みと向き合いながら脳梗塞を防ぐためには、日常のセルフケアと専門医への相談を組み合わせることが大切です。

こめかみ痛は生活習慣による緊張型頭痛から、気候・ストレス・疲労まで幅広い原因で起こりやすく、うまく付き合っていく姿勢が必要です。

さらに、脳梗塞のリスク管理には、血圧・血糖・コレステロールなどの全身状態を整えることも欠かせません。

「いつもの痛み」と「気をつけるべき痛み」を見極め、適切なタイミングで専門医に相談することで安心につながります。

脳梗塞予防のために今日からできる取り組み

  • 生活習慣の見直し:睡眠・運動・食事のバランスを整える
  • ストレスケア:深呼吸や休息の時間を意識的に作る
  • 定期的な健康チェック:血圧や血糖値の管理を習慣化
  • 頭痛が続く時の相談:こめかみ痛が長引く場合は早めに専門医へ
  • 再生医療の活用:脳梗塞後のケアや身体状態のサポートとして選択肢に加える

脳梗塞は突然起こることが多く、痛みだけで判断するのは難しい病気です。

そのため、日頃からできる予防習慣を続けつつ、不安を感じたタイミングで専門医へ相談することで、より安心して日常生活を送ることができます。

リペアセルクリニック大阪院では、患者様の不安や生活背景を丁寧に伺いながら、再生医療・生活指導・セルフケア提案を含めた総合的なアプローチを行っています。

こめかみの痛みや脳梗塞への不安がある方は、一度専門医に相談することで気持ちが軽くなり、必要なサポートにもアクセスしやすくなるというメリットも。

こめかみの痛みに関する心配がある際は、お気軽にリペアセルクリニック大阪院へご相談ください。

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監修者

圓尾 知之

Tomoyuki Maruo

医師

略歴

2002年3月京都府立医科大学 医学部 医学科 卒業

2002年4月医師免許取得

2002年4月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務

2002年6月関西労災病院 脳神経外科 勤務

2003年6月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務

2003年12月大阪母子医療センター 脳神経外科 勤務

2004年6月大阪労災病院 脳神経外科 勤務

2005年11月大手前病院 脳神経外科 勤務

2007年12月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務

2012年3月大阪大学大学院 医学系研究科 修了(医学博士)

2012年4月大阪大学医学部 脳神経外科 特任助教

2014年4月大手前病院 脳神経外科 部長