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アキレス腱断裂の予防法を解説!前兆サインも解説

アキレス腱断裂の予防を意識していても、スポーツや日常動作のちょっとした瞬間に、アキレス腱へ不安を感じることは少なくありません。
とくに、以前に痛みや炎症を経験したことがある方ほど、「また痛むのでは?」「このまま切れてしまわないか」と、不安が頭をよぎることもあるでしょう。
この記事では、アキレス腱断裂を防ぐために効果的なストレッチやトレーニング方法を詳しく解説します。
さらに、断裂の主な原因や、早めに気づきたい前兆サインについても紹介しています。
スポーツや日常生活でアキレス腱に不安がある方、再発や断裂をできるだけ避けたい方は、ぜひ参考にしてください。
またアキレス腱断裂の治療法の一つとして、再生医療もご検討ください。
再生医療は、患者様自身の細胞や血液を活用して自然治癒力を高め、損傷したアキレス腱の修復・再生を促す治療法です。
【こんな方は再生医療をご検討ください】
- 慢性化してしまった症状を完治させたい
- 手術を避けたい
- スポーツをしていて早期治療を希望したい
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目次
アキレス腱断裂を予防するポイント
アキレス腱の断裂を予防するポイントは以下のとおりです。
ポイントを外したまま予防をしても、十分な効果が得られないかもしれません。
一つずつ見ていきましょう。
適度な運動習慣でアキレス腱・ふくらはぎを強くする
適度な運動習慣はアキレス腱断裂の予防に効果的です。
運動不足の状態だとアキレス腱やふくらはぎの筋肉が硬くなり、急な負荷に耐えられなくなるため、断裂するリスクが高まります。
日頃から、以下のような少ない負荷でふくらはぎを鍛えられる運動を習慣にしましょう。
- ウォーキング
- 軽いジョギング
また、運動前にアキレス腱やふくらはぎを丁寧に伸ばすなど、急な動きによる負荷を軽減するためにも入念に準備運動を行うことが大切です。
アキレス腱やふくらはぎを強くする適度な運動習慣を身につけ、アキレス腱の断裂を防ぎましょう。
負担を軽減する靴・インソールを選ぶ
アキレス腱断裂を予防するうえでは、靴選びも重要なポイントです。
足に合わない靴を履き続けるとアキレス腱に過度な負担がかかり、痛みや炎症だけでなく、断裂につながることがあります。
とくに、かかとが硬い靴やサイズが合わない靴、クッション性の低い靴は、アキレス腱断裂のリスクを高めます。
以下のポイントを参考にして、足への負担を軽減する靴を選びましょう。
- かかとが安定している
- 自分の足に合うサイズで締め付けがない
- クッション性が高く衝撃を吸収できる
- 通気性が良く蒸れにくい
足の負担を軽減するには競技に適したシューズ選びも重要で、競技に適していない靴を使うと負荷が大きくなり、アキレス腱断裂の原因になります。
あわせて、必要に応じてインソールを活用するのも有効です。
土踏まずを支えるインソールはクッション性を高め、アキレス腱への負荷を軽減します。
自分の足に合った靴とインソールを選び、足元から断裂予防に取り組みましょう。
運動後はアキレス腱ケアを徹底する
運動後のアキレス腱は、疲労や炎症が起こりやすくなっているため、以下の方法で必ずケアしましょう。
- 冷却(アイシング)やストレッチで、クールダウンする
- アキレス腱周囲の筋肉をマッサージし、血行を促進する
- 痛みが強いときは、湿布や消炎鎮痛薬(ロキソニン)を使用する
- 必要に応じて、マッサージや鍼灸の治療を受ける
運動後に丁寧なケアをすると、アキレス腱の状態が整い、断裂リスクが軽減されます。
アキレス腱が切れないためのストレッチ・トレーニング方法
以下ではアキレス腱の断裂を予防する、下腿三頭筋のストレッチとトレーニング方法を紹介します。
アキレス腱の断裂を防ぐには、下腿三頭筋(かたいさんとうきん)のストレッチやトレーニングが欠かせません。
とくにアキレス腱が断裂しそうなスポーツをしている方や、アキレス腱に痛みがあり断裂が心配な方は、参考にしてください。
ストレッチ
下腿三頭筋はふくらはぎにある、アキレス腱とつながった筋肉です。
腓腹筋(ひふくきん)とヒラメ筋から構成され、足を地面から押し上げるために使われます。
下表は、腓腹筋とヒラメ筋それぞれのストレッチ方法です。
| ストレッチ方法 | 詳細 |
| 腓腹筋のストレッチ | 1.立った状態で左足を後ろに引く 2.右足の膝を曲げながら体重を前にかけていく 3.左足の膝は伸ばし、かかとを地面から離さないようにする 4.左足のふくらはぎが伸びているのを感じながら30秒キープ 5.右足も同様にストレッチ |
| ヒラメ筋のストレッチ | 1.しゃがんだ状態で左足を立てて片膝立ちになる 2.左足に体重をかけるように前に重心を移動 3.左足のかかとが地面から離れないようにする 4.左足のふくらはぎが伸びているのを感じながら30秒キープ 5.右足も同様にストレッチ |
これらの方法でアキレス腱にかかる負荷が和らぐため、意識してほぐしましょう。
トレーニング
アキレス腱断裂の予防には、下腿三頭筋のトレーニングも欠かせません。
代表的なトレーニングは、以下の方法で行うカーフレイズです。
| やり方 | まっすぐ立った状態で、ゆっくりかかとの上げ下ろしをする |
|---|---|
| ポイント | ・膝を伸ばした状態と曲げた状態それぞれで行うと、腓腹筋とヒラメ筋を両方鍛えられる ・バランスが取りづらい場合は、椅子やテーブルを持って行う |
カーフレイズは、すき間時間でもできるトレーニングです。
筋肉を柔らかく保ちアキレス腱の断裂を防ぐために、日常生活の中に組み込んでいきましょう。
アキレス腱断裂を防ぐためにも、日頃から予防を心がけよう!
アキレス腱断裂を防ぐためには、日頃からの運動習慣に加え、自分の足に合ったシューズ選びや運動後の適切なアフターケアが欠かせません。
ウォーキングやジョギングに加えて、本記事で紹介したストレッチ・トレーニングを日常に取り入れることで、アキレス腱への負担を軽減し、断裂のリスクを下げることができます。
さらに、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、アキレス腱断裂をはじめとするスポーツ外傷に対する再生医療の最新情報を発信しています。
再生医療の症例紹介や無料ガイドブックを配布しているので、スポーツをしていてアキレス腱断裂が心配な方や、一度断裂を経験して気になる症状がある方は、この機会にご確認ください。
アキレス腱断裂の予防に関するよくある質問と回答
以下では、アキレス腱断裂の予防に関するよくある質問に回答しています。
アキレス腱断裂のリスク理解や予防対策を深めるためにも、参考にしてください。
アキレス腱が切れやすいスポーツはある?
以下のようなスポーツは、アキレス腱が切れやすいとされています。
| 競技 | 理由 |
|---|---|
| ・バレーボール ・バドミントン ・サッカー ・テニス ・体操 |
・ジャンプから着地するときに、アキレス腱に負担がかかる ・ダッシュやストップ、切り返しの際に、アキレス腱を引っ張られる力が強くかかる ・つま先立ちから踏み込むときに力がかかる |
しかし、これらのスポーツ以外でも、アキレス腱を断裂する可能性があります。
スポーツによるアキレス腱断裂を防ぐために、準備運動をしっかり行い、事前に筋肉を温めておくことが大切です。
また、運動後はストレッチをして、筋肉や腱の疲れを残さないようにしましょう。
アキレス腱が切れる前兆はある?
アキレス腱が切れる前兆として、以下の症状が挙げられます。
- アキレス腱周辺の痛みや違和感
- アキレス腱周辺の腫れや熱感
- ふくらはぎや足のむくみ
- かかとを持ち上げる動作が困難
これらの症状が出たときは、無理に運動せず、アキレス腱を休めてください。
症状が出ているにもかかわらず運動するのは、アキレス腱断裂の原因です。
アキレス腱を休めても痛みが引かない、もしくは悪化する場合は、医療機関を受診しましょう。
監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設




















