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野球肩におすすめのストレッチを紹介!痛みを和らげる正しいケアと治療法も解説

野球肩のストレッチは「痛みのない範囲でゆっくり、反動を使わず、投球後は静的にほぐす」が基本です。
痛みが強いならまず炎症を抑え、落ち着いてから可動域と筋のしなやかさを少しずつ取り戻す順番が、安全かつ改善への近道となります。
しかし「肩が重いけど練習は休めない」「ストレッチで何とかなるはず」そんな焦りに不安を感じている方も多くいらっしゃるかと思います。
そこで本記事では、今日から実践できる正しい野球肩のストレッチや、ストレッチで対応できる状態・できない状態の見分け方を詳しく紹介していきます。
目次
正しい野球肩のストレッチのやり方
正しい野球肩のストレッチのやり方は、以下の通りです。
ストレッチの目的は「筋肉と関節包の緊張をゆるめ、投球で固まりやすい方向の可動域を回復させる」ことです。
痛みを伴う強い伸張や、反動をつける伸ばし方は、腱板や滑液包に負担をかけやすく、かえって回復を遅らせます。
下記では正しいストレッチについて、詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ゆっくり動き可動域を広げる
最初は痛みのない範囲で、「左右差を埋めるイメージ」でゆっくり可動域を広げます。
肩甲骨の動きから始め、肩だけを無理に回さないのがコツです。
- ペンデュラム:前かがみで腕を垂らし、小さな円をゆっくり描く
- 壁スライド:壁に前腕を当て、肘を滑らせて上へあげる。
- クロスボディ:患側の腕を胸の高さで反対手に預け、横方向に軽く引き寄せる
ポイントは「伸び感はあるが痛くはない」ラインで止めることです。
しびれや鋭い痛みが出たら中止します。
可動域は日々の積み重ねで広がるため、1回で大きく伸ばす行為は避けましょう。
投球後は静的ストレッチで筋肉と関節をケア
投球直後は心拍と体温が高く、筋が伸びやすい時間帯です。
静的ストレッチで前後・内外回しのバランスを整えると、翌日の張りが軽くなります。
- クールダウン:軽いジョグ→肩甲骨まわし→深呼吸
- 静的ストレッチ:上腕二頭筋・大胸筋・後部三角筋・広背筋を順に10〜20秒
- アイシング:違和感が強い日は15分程度を目安に
静的ストレッチは可動域の維持・遅発性筋痛の軽減に役立ちます。
一方、パフォーマンス直前は静的より動的(ダイナミック)ウォームアップが適しています。
野球肩とは?ストレッチで改善できるのはどんな状態?
野球肩は投球の繰り返しで起きる「筋・腱・関節包・滑液包」のトラブルの総称です。
筋緊張や軽い可動域制限はストレッチで改善が期待できますが、はっきりした炎症・損傷はストレッチだけでは治りません。
- 投球数が多い日の「張り」「重さ」
- 大胸筋・広背筋のこわばりによる挙上のつっかえ
- 肩甲骨の動き不足による違和感
一方、腱板炎・関節唇の損傷、強い滑液包炎などは、まず炎症を抑える医療的対応が優先です。
ストレッチの前に痛みの正体を確認することが、遠回りに見えて改善への近道となります。
「炎症」や「損傷」はストレッチで治らない肩痛のサイン
夜間痛や安静時痛・挙上時の鋭い痛み、力が入らない・抜ける感覚は、炎症や損傷のサインです。
この段階は安静+医療的評価→段階的リハビリが優先で、ストレッチを強めるほど悪化しやすくなります。
- 痛みが1週間以上続く/夜中に目が覚める
- 腕が上がらない・力が入らない・脱力感が強い
- クリック音や「引っかかり」が増える
- しびれや放散痛を伴う
医療機関では問診・触診に加え、超音波(エコー)で腱と滑液包、X線で骨形状、MRIで軟部組織を確認します。
診断がつけば、炎症期は安静と投薬・注射、落ち着いてから理学療法という筋道が明確になります。
リペアセルクリニック大阪院の「再生医療」で根本治療を目指す
再生医療は、炎症を抑えつつ損傷組織の修復を後押しする治療です。
手術を避けたい、保存療法で停滞している、早く実戦に戻りたいそんな方の選択肢になり得ます。
- PRP:自身の血液から濃縮成分を抽出し注入
- ADRCs:自身の脂肪由来細胞で、損傷部の環境を整え修復を支えることが期待できる
- メリット:低侵襲、日常復帰が早めやすい、再発予防に寄与が期待
リペアセルクリニック大阪院では、症状・画像・既往歴を踏まえ、一人一人に適した再生医療を提案します。
痛みの山を越え、ストレッチとトレーニングに集中できる状態を作ることが、結果として最短復帰につながります。
下記ではスポーツ医療に関する、リペアセルクリニック大阪院の症例紹介を行っているので、ぜひ参考にしてみてください。
ストレッチで改善しない野球肩は放置せず、早めの受診を
ストレッチを正しく続けても痛みが引かない、夜間にうずく、力が入りにくいときは自己流を中断して受診することが重要です。
原因がはっきりすれば、回復までの道のりは短くなります。
- 痛みのある日はノースローを意識
- ストレッチは「反動なし・痛みなし・ゆっくり呼吸」で10〜20秒
- 張りが強い日は投球後に静的ストレッチ+短時間のアイシング
- 1週間で改善しなければ整形外科へ
- 早期復帰を目指すなら再生医療の適応も相談する
ストレッチは大切ですが、すべてを解決する魔法ではありません。
炎症期は安静を優先し、回復期は動かして取り戻す順序を守ることが、故障をくり返さない近道です
リペアセルクリニック大阪院は、再生医療とリハビリを軸に、あなたの肩に合った復帰への最短ルートを一緒に設計します。
肩関節の根本的な回復のために、一人で悩まずに、ぜひ無料カウンセリングを活用してみてください。
 
                            監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設


 
							
 
							 
						 
					 
                  
 
 













 
                  