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肩関節周囲炎はどのくらいで治る?期間の目安と早く治すためのポイントを紹介

肩関節周囲炎はどのくらいで治る?期間の目安と早く治すためのポイントを紹介
公開日: 2025.10.31

肩関節周囲炎になってしまい「どれくらいで治るの?」と不安に思う方も多くいらっしゃるかと思います。

肩関節周囲炎(五十肩)は、一般に6か月〜1年半で改善が見込まれます。

段階(炎症期→拘縮期→回復期)に応じた治療・リハビリを適切に行うと、回復の加速が期待できます。

自然経過でも改善しますが、適切な時期に痛みのコントロール・運動療法・注射などを組み合わせることで、日常復帰の時期を早められる可能性があります。

本記事では、治るまでの期間の目安、段階別の過ごし方、期間短縮につながる治療選択、そして再生医療という選択肢まで、分かりやすく解説します。

この記事を読むとわかること

  • 肩関節周囲炎の治るまでの期間と段階別の特徴
  • 段階に応じたリハビリと生活のコツ
  • 治療により回復期間を短縮できる目安と根拠
  • 再生医療(PRP・幹細胞等)という選択肢

症状の段階ごとに見る「治るまでの期間の目安」

症状の段階ごとに見る「治るまでの期間の目安」は、以下の通りです。

肩関節周囲炎は、多くの場合で炎症期→拘縮期→回復期と推移します。

同じ「五十肩」でも、糖尿病などの基礎疾患の有無、痛みへの感受性、仕事や家事の負荷、睡眠の質などによって経過は変わります。

各期の目的(炎症を鎮める/硬さをならす/機能を戻す)を明確にして取り組むことが、改善の近道となります。

痛みの強い時期(炎症期:1〜3か月)

炎症期は夜間痛と鋭い運動時痛が目立ちます。

関節包(肩関節を包む膜)や腱板周囲の炎症が主体で、寝返り・着替え・洗髪など日常動作がつらくなります。

まずは痛みのコントロールを最優先にし、鎮痛薬、温熱・物理療法、必要に応じステロイド注射で痛みの山を短期間で越える方針が現実的です。

過負荷は再燃の原因になるため、可動域訓練は許容痛(我慢できる弱い痛み)を目安にきわめて軽く開始します。

動かしにくい時期(拘縮期:3〜9か月)

炎症が落ち着くと、痛みは軽減する一方で可動域の硬さが問題になってきます。

関節包の収縮や癒着が関与し、「腕が上がらない/背中に手が回らない」などの機能制限を自覚します。

ここでは積極的な理学療法が主役です。

温熱や電気で血流を促しつつ、壁を使う指這い運動・棒体操・タオル肩回しなどを段階的に行いましょう。

痛みが強くぶり返す負荷は避け、少しずつ、でも毎日続けることが改善速度を左右します。

回復期(解凍期:9か月〜1年半)

回復期は痛みの軽減と可動域の回復が並行して進みます。

ここからは柔軟性の維持に加えて、低負荷トレーニングで筋力・協調性を戻す段階です。

ゴムチューブを使ったトレーニングや、軽量ダンベルでの運動などで、段階的な回復を意識します。

スポーツ復帰を目的とする場合は、無理をせず段階的に行いましょう。

反復後の筋肉痛などは許容範囲ですが、鋭い痛みや夜間痛の再発は中断サインです。

肩関節周囲炎とは?

肩関節周囲炎は、40〜60代に多い肩関節周囲組織の炎症・硬化により、痛みと可動域制限を来す疾患の総称です。

関節包、腱板、靭帯、滑液包などが関与し、発症誘因として加齢変性、使い過ぎ・使わなさ過ぎ、代謝性疾患(例:糖尿病)などが挙げられます。

自然経過で改善する例もありますが、適切なタイミングでの疼痛管理と運動療法を組み合わせることで、進行を抑え、日常生活への復帰を早められる可能性があります。

治療を行うとどれくらい期間を短縮できる?

治療を行った場合の、短縮期間は以下の通りです。

治療法 期間のイメージ ポイント
保存療法(安静・湿布・内服) 12〜18か月 自然経過寄り。痛みの谷を待つ方針。
理学療法(温熱・可動域・筋力) 6〜12か月 拘縮予防と機能回復の中核。
注射治療(ヒアルロン酸/ステロイド) 3〜6か月 炎症期の疼痛軽減→訓練移行を促進。
再生医療(PRP・幹細胞など) 2〜4か月目安 組織修復と抗炎症が期待。適応は診察で判断。

標準的な保存療法のみでは、自然経過(12〜18か月)の範囲に収まることが多い傾向があります。

痛みの強い時期に注射や物理療法を併用し、拘縮期から系統的な運動療法へ切り替えると、改善までの体感期間が半分前後まで短くなるケースもみられます。

重要なのは、段階に合った治療をタイムリーに行うことです。

再生医療による“回復期間の短縮”という選択肢

再生医療は、患者自身の血液由来成分(PRP:多血小板血漿)や幹細胞等を用いて、炎症の沈静化と組織修復を同時にねらうアプローチです。

手術に依らず、注射や局所投与を中心に行えるため、ダウンタイムが比較的短い点が利点です。

疼痛軽減によりリハビリへの移行・継続がしやすくなることで、機能回復のスピードアップが期待できます。

期待できるメリット

  • 炎症期の痛み軽減 → 拘縮期への円滑な移行
  • 組織修復の促進 → 可動域・機能の底上げ
  • 注射中心で身体的負担が少ない

リペアセルクリニック大阪院では、症状や画像所見、既往歴を総合的に評価し、一人一人の症例に合った治療方法を提案します。

「早く治したいけれど、無理はしたくない」という方にこそ、再生医療が検討候補になります。

以下にリペアセルクリニックの症例を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

手術をしない新しい治療「再生医療」を提供しております。

肩関節周囲炎を最短で改善するためには、自分に合った治療方法が重要

肩関節周囲炎の治療は、段階的に行うことが改善への近道となります。

炎症期は鎮痛と睡眠確保、拘縮期は毎日の低〜中強度ストレッチ、回復期は筋力の回復を心がけましょう。

どの段階でも、鋭い痛み=中止のサインを守ることが安全かつ効率的な回復につながります。

長引く場合は器質的損傷(腱板断裂など)の精査が必要になることもあるため、専門医に相談しましょう。

今日からできる3ステップ

  • 痛みの把握
  • 段階別の運動
  • 休息と睡眠

リペアセルクリニック大阪院では、一人一人に合わせた完全オーダーメイドの再生医療で、痛みを軽減し回復を早めることが可能です。

痛みを抑え、動かせる肩へ段階に沿った治療計画をご提案するので、ぜひお気軽に無料カウンセリングを活用してみてください。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設