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ランニングで膝の外側が痛い理由は?ランナー膝(腸脛靭帯炎)の可能性や痛みの原因・対処法も解説

公開日: 2019.09.06
更新日: 2025.04.30

ランニング時の膝の痛みは、そのまま放っておくと悪化の可能性もあるため注意が必要です。

ランニングの最中に膝の外側に痛みを感じるケースは多く、放置していると痛みが悪化して日常生活に影響を与える可能性があります。

本記事では、膝の外側が痛む原因や対処法、膝の痛みを予防する方法について解説します。

膝の痛みを予防し、安全にスポーツをできるように対処しましょう。

ランニングで膝の外側が痛む原因

ランニングで膝の外側が痛む場合は、主に以下3つの原因が考えられます。

この3つの原因について詳しく解説していきます。

ランナー膝

ランニングやジャンプで腸脛靭帯と大腿骨の骨の出っ張りがこすれあい、炎症を起こすことでランナー膝を発症します。

ランナー膝(腸脛靭帯炎)の症状は主に以下の4つです。

  • 膝の外側がズキズキと痛む
  • ランニング中や運動後に痛みが出る
  • 歩いていても痛みを感じる
  • 膝の曲げ伸ばしが困難

初期は休憩すると症状が治まりますが、重症化すると、歩いているときも痛みが生じます。ランナー膝の痛みは鈍痛ではなく、ズキズキと痛む特徴があります。

マラソンランナーのほかにも、サッカー、バスケットボール、自転車やバレエをしている人も発症リスクが高いです。

ランナー膝(腸脛靭帯炎)の発症を防ぐためにも、膝の使いすぎに注意しましょう。

外側側副靭帯損傷

外側側副靭帯とは、膝関節の外側にある靭帯です。関節の安定性を保ち、膝が内側に過剰に曲がってしまうのを防ぐ役割があります。

外側側副靭帯損傷の特徴は、膝の外側の痛みや指で押したときの痛みです。また、力が抜けるような感覚があるのも外側側副靭帯の特徴です。

ラグビーやサッカーなどで、相手と激しく接触した際に衝撃が加わって損傷するケースがあります。

損傷が激しい場合は、手術が検討されます。

外側半月板損傷

外側半月板は、急激なねじれや衝撃から膝を守るクッションの役割を果たしています。

外側半月板損傷の原因は、強い衝撃や転倒による損傷です。

外側半月板損傷の症状の特徴は主に3つです。

  • 膝の外側にズキンとした痛みがある
  • 膝に水が溜まって腫れる
  • 曲げ伸ばしの際に引っ掛かりを感じる

ジャンプの着地で膝をひねって外側半月板を損傷してしまうケースがあります。

膝の痛みの原因を特定する方法

膝の痛みの原因は、どこを押すと痛むのかセルフチェックすることで、ある程度の特定が可能です。

ランナー膝(腸脛靭帯炎)
  • 靭帯と大腿骨の接触面を押すと痛む
外側側副靭帯損傷
  • 膝を伸ばした状態で半月板の真下を押すと痛む
外側半月板損傷
  • 膝の横(外側)を押すと痛む

高齢やX脚の方で半月板の真下が痛む方は、変形性膝関節症の可能性もあります。

ただし自己判断だけでは危険なので、膝が痛む場合は医療機関を受診して正確な診断を受けてください。

膝の外側が痛い場合の対処法

膝の外側に痛みがある場合は、自身でも痛みを軽減できる対処法があります。

膝の外側に痛みがある場合は、運動を休止するのが大切です。

湿布やサポーターなど保存療法を行う

膝への負担を軽減するため、サポーターやテーピングを行ってください。膝への負担が軽くなることで、症状の悪化を防げます。

また、湿布や飲み薬で痛みや炎症を抑えましょう

マッサージをする

膝の外側が痛い際は、足のマッサージを試してみましょう。筋肉がほぐれて痛みが和らぐ可能性があります。

1.膝から太もも、お尻にかけての筋肉や靭帯を手のひら全体で圧迫してほぐしていく。

2.押しながら揺する。方向は太ももの上から下に走っている筋線維に垂直に。

簡単にできるマッサージですので、ぜひお試しください。

ストレッチをする

膝の外側に痛みを感じた場合は、ストレッチをして柔軟性を確保しましょう。

内転筋(太ももの内側)や腸脛靭帯、大腿四頭筋のストレッチを行ってください。

内転筋のストレッチ
  • 床に座り、足の裏同士を合わせます
  • 両手で足先を持つか、膝の上に軽く手を置き、息を吐きながらゆっくりと両膝を床に近づけていきます。
  • 背筋は伸ばしたまま行いましょう
腸脛靭帯(太ももの外側)のストレッチ
  • 床やベッドに座り、片方の脚をまっすぐ前に伸ばします
  • もう片方の膝を曲げ、伸ばした脚の外側に、足の裏が床につくようにクロスして膝を立てます
  • 立てた(組んだ)脚の膝を、反対側の腕で胸のあたりまで抱え込むように引き寄せて伸ばす
大腿四頭筋(太ももの前側)のストレッチ
  • 立った状態で、壁や椅子などに片手をついてバランスを取ります
  • 片方の足首を同じ側の手で持ち、かかとをお尻にゆっくりと近づけます
  • 膝が前に出ないように注意し、太ももの前側の伸びを感じましょう

各ストレッチを20~30秒程度キープし、左右交互に数セット繰り返すと効果的です。

痛みを感じない、気持ち良いと感じる範囲で行いましょう。

筋トレをする

膝の外側が痛むなら、膝を外に広げるトレーニングが有効です。

1.太ももにトレーニングバンドを付ける。または手でおさえる

2.膝を外に広げる運動を繰り返す

強度や時間は自分の体力を鑑み、無理のない範囲で行ってください。トレーニングをやりすぎると、膝に負担をかけて逆効果になってしまう可能性があるので注意しましょう。

ランニングで膝を痛めないように予防する方法

ランニングで膝を痛めないようにする方法は、主に3つあります。

膝への負担を軽減し、膝の痛みを予防しましょう。

膝に負担が少ないランニングフォームを意識する

正しいランニングフォームを意識して、膝への負担を軽減しましょう。

無理をして大股に走るよりも、自分のペースと歩幅で走ると負担が軽減されます。

自分だけではフォームの見直しが難しい場合は、他の人にフォームを見てもらう、走っている様子を撮影するなどの方法で正しいフォームを習得しましょう。

ウォームアップとクールダウンを欠かさず行う

運動の前には、ウォームアップとクールダウンを必ず行って膝を痛めないようにしてください。

ウォームアップをすると筋肉がほぐれ、柔軟性が高まります。また、クールダウンすることで疲労回復や筋肉の回復を狙えます。

走っている間に足に違和感があったとしても、クールダウンによって改善されるケースがあります。

自分に合ったランニングシューズを選ぶ

ランニングシューズが自分の足に合っていないと、靴擦れだけでなく膝や足首に負担をかけてしまいます。大きさはもちろん、足の形に合ったシューズを選びましょう。

ランニングのシューズは、クッション性が高い靴を選ぶと膝への負担が軽くなります。

どのシューズが合っているのかわからない場合は、店員さんに相談してみるといいでしょう。

まとめ:膝の痛みが慢性化したら再生医療をご検討ください

膝の外側に痛みを感じた場合、ご自身でも対処できますが、医療機関に相談して適切な治療を受けてください。痛みを放置しておくと、走っていないときにも膝の痛みが治まらない可能性があります。

膝の痛みを予防するために、運動前後のストレッチやクールダウンを行いましょう。

膝の外側の痛みが慢性化した場合は、再生医療という治療法があります。

再生医療は患者さま自身の細胞や組織を利用するため、アレルギーや拒否反応が起こる確率が低い安全な治療法として注目されています。

膝の痛みが治まらなくなって日常生活にも影響がある方は、当院にご相談ください。

膝の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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