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肘の痛みにPRP治療は改善が見込める?効果・適応・費用・安全性を解説

公開日: 2019.06.29
更新日: 2025.06.02

日常生活やスポーツで肘を酷使し、テニス肘やゴルフ肘といった症状にお悩みの方は少なくありません。

湿布や痛み止め、リハビリテーションなど、様々な治療を試してもなかなか改善が見られない場合、PRP(多血小板血漿)療法という新しい治療選択肢が注目されています。

この記事では、ご自身の血液を利用した再生医療の一種であるPRP療法が肘の痛みに対してどのような効果が期待できるのか、費用や安全性について含めて網羅的に解説していきます。

この記事で分かること

  • 肘の痛みによくある痛みの正体:テニス肘・ゴルフ肘とは?
  • PRP療法の仕組み
  • 肘の痛み(テニス肘・ゴルフ肘)へのPRP療法の効果
  • PRP治療の流れ
  • PRP療法の安全性・注意点

従来の治療法では効果が不十分だった方や、手術は避けたいとお考えの方にとって、PRP療法が新たな希望となるかもしれません。

ぜひ参考にしてください

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肘の痛みによくある痛みの正体:テニス肘・ゴルフ肘とは?

肘の痛みに悩む多くの方が経験するのが、「テニス肘」や「ゴルフ肘」といった症状です。

これらはスポーツの名称がついていますが、必ずしもスポーツをする人だけに起こるわけではありません

  • 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の特徴
  • 上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)の特徴

これらの症状について、次に詳しく見ていきましょう。

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の特徴

テニス肘の正式名称は「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」と言います。この症状の最も大きな特徴は、肘の外側部分に痛みが生じる点です。

主な症状 肘の外側の痛み
別名 バックハンドテニス肘
原因 テニスに限らず、手首や指を繰り返し使う動作(例:雑巾絞り、キーボード入力、重いものを持つ)による肘の外側の腱の炎症や微細な断裂。
痛む動作の例 物をつかんで持ち上げる
タオルや雑巾を絞る
ドアノブを回す
キーボードを打つ
ペットボトルのキャップを開ける

これらの動作で痛みを感じる場合、テニス肘の可能性が考えられ、PRP療法が症状改善の一つの選択肢となることがあります。

上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)の特徴

ゴルフ肘は、その名の通りゴルフのスイング動作で肘の内側に痛みが生じやすいため「ゴルフ肘」として広く知られていますが、正式名称は「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」です。

主な症状 肘の内側の痛み
別名 フォアハンドテニス肘・野球肘
原因 ゴルフのスイングに限らず、手首を内側に曲げる動作や物を強く握る動作の繰り返しによる肘の内側の腱の炎症や微細な断裂
痛む動作の例 ゴルフのスイング
物を強く握って持ち上げる
ロープを引っ張る
投球動作

このような症状がある場合、ゴルフ肘が疑われ、PRP療法が適応となるケースがあります。

PRP療法の仕組み

PRP療法は、患者様ご自身の血液を利用して、血小板の濃縮液を用いて行う治療法であり、再生医療の一つです。

血小板は血液凝固に関与しますが、血小板は成長因子(グロースファクター)と呼ばれる物質を多く含んでおり、成長因子は組織の修復と細胞増殖を促進する働きもあるため、自然治癒力を高めるのに役立ちます。

PRP療法のメリットとデメリットはそれぞれ以下の通りです。

【メリット】

  • 比較的安全性の高い治療法:
    PRPは自身の血液から精製されたものであるため、アレルギー反応や拒絶反応などの副作用の発生する可能性が極めて低い
  • 難治性の疾患にも対応:
    PRP療法は自然治癒力を促進させることで、ケガや慢性的な痛みを回復または軽減させるため、これまで治療が難しかった疾患に対しても効果が期待できる
  • 肌の再生作用にも効果あり:
    PRPには多くの成長因子が含まれており、これらが皮膚組織の修復や再生に寄与する
  • 体への負担が少ない:
    通院治療が可能で、日常生活を送りながら治療が可能

 

【デメリット】

  • 効果には個人差がある:
    効果が現れる時期や持続する期間、効果の程度については個人差がある
  • 痛みや腫れが生じることがある:
    就社射を受けた部分に炎症反応である痛み・腫れ・熱感・発赤を伴うことがある。ただし、これらの症状は一時的なものであり、徐々に症状が軽減する

最近では、治療の妨げとなる赤血球や好中球などを約99%取り除いた、より純度の高いACP PRPといった種類のPRPも用いられることがあり、より効果的な治療が追求されています。

また、メジャーリーガーの大谷翔平選手にもPRP療法が採用された実績もあり、スポーツの世界では広く知られている治療法です。

肘の痛み(テニス肘・ゴルフ肘)へのPRP療法の効果

PRP療法は、特にテニス肘やゴルフ肘といった肘の腱付着部の痛みに対して、プロアスリート選手などにも特にその効果が期待されています

具体的には以下のような効果が期待できます。

PRP療法の効果

  • 変性した腱や靭帯の再生を促進する
  • 関節内の炎症を抑える作用がある
  • 硬くなった組織を柔らかくする効果がある

これらの効果について、以下で詳しく見ていきましょう。

変性した腱や靭帯の再生を促進する

テニス肘やゴルフ肘では、肘の腱や靭帯が使いすぎや加齢などによって変性し、損傷していることが痛みの主な原因です。

PRP療法では、多血小板血漿(PRP)に含まれる豊富な成長因子が、これらの傷ついた腱や靭帯の組織修復を強力に促進します。

具体的には、成長因子が細胞の増殖や分化を促し、コラーゲンの産生を助けることで、損傷した組織が再生される過程をサポートします。

これにより、身体が本来持っている自然治癒力が高められ、変性してしまった腱付着部の再生が促されるのです。

難治性のスポーツ障害などで、組織が硬くなり治りにくくなっている場合にも、PRPを注入することで本来の修復力を活性化させ、治癒を目指す効果が期待できます。

関節内の炎症を抑える作用がある

PRPに含まれる血小板や白血球から放出される様々な生理活性物質には、炎症を抑える作用(抗炎症作用)があると考えられています。

肘の痛みは、関節内やその周辺組織で起きている炎症が原因となっていることも少なくありません。

PRPを患部に注入することで、これらの成分が過剰な炎症反応を鎮め、痛みの軽減に繋がることが期待されます。

例えば、テニス肘では上腕橈骨関節内の炎症が痛みの原因の一つとなることがありますが、PRP療法によってこの炎症が抑制されることで、症状の改善が見込めます。

硬くなった組織を柔らかくする効果がある

慢性的な肘の痛み、特にスポーツ障害などでは、損傷した組織が修復される過程で線維化し硬くなってしまうことがあります。

このように組織が硬くなると、血行が悪くなったり本来の柔軟性が失われたりして、治癒が遅れたり、痛みが再発しやすくなったりする原因となります。

PRP療法は、このような硬くなった組織に対してもアプローチが可能です。

PRPに含まれる成長因子などが組織の修復プロセスを正常化し、柔軟性を取り戻す手助けをすることで組織の質を改善し、治癒を促進する効果が期待できます。

PRP治療の流れ

PRP治療を実際に受ける際の一般的なプロセスは、以下の流れで進められます。

ステップ 内容
1. 診察・検査 医師による診察、症状の確認。必要に応じてレントゲン、エコー、MRI等の検査を行い、PRP治療の適応を判断。治療計画の説明
2. 採血 PRP作製のため、患者様自身の血液を採取(通常約10ml~60ml程度)
3. PRP精製 採取した血液を遠心分離機にかけ、血小板を高濃度に含んだPRPを抽出・作製
4. 患部へ注射 精製されたPRPを、肘の痛む部分(損傷した腱付着部、関節内など)に注射
5. 治療後ケア 注射後、クリニック内で安静(5分~1時間程度)。帰宅後は医師の指示に従い安静。注射部位に一時的な痛みや腫れが出ることがあるが、通常数日~1週間で軽快。

多くの場合、採血から注射までが当日中に完了し、比較的短時間で治療が受けられるのが特徴です。

PRP療法の安全性・注意点

PRP療法は患者様ご自身の血液を使用するため、アレルギー反応や拒絶反応といった副作用のリスクが極めて低い、比較的安全性の高い治療法です。

しかし、どのような医療行為にもメリットとデメリットがあるように、PRP療法にもいくつかの注意点や、ごく稀に起こりうる副作用があります。

副作用としては以下のようなものが挙げられますが、これらは通常、数日から1週間程度で自然に軽快することがほとんどです。

  • 注射部位の一時的な痛み
  • 腫れ
  • 赤み
  • 熱感
  • 皮下出血

なお、すべての方がPRP治療を受けられるわけではありません。

例えば、心臓や肝臓に重篤な疾患がある方、活動性の感染症にかかっている方、特定の血液疾患をお持ちの方、妊娠中の方などは治療の対象とならない場合があります。

信頼できる医療機関を選び、治療内容やリスクについて十分な説明を受け、納得した上で治療に臨むようにしましょう。

肘のPRP療法をご検討の方は、再生医療の専門クリニックである「リペアセルクリニック」をご検討ください。

無料相談も行っておりますので、そもそも手術に踏み切るかどうか、PRP療法をすべきかお悩みの方もお気軽にお問い合わせください。

スポーツ外傷は⼿術しなくても治療できる時代です。

肘の痛みでお悩みならPRP治療も効果的|お悩みの方はリペアセルクリニックまで

長引くテニス肘やゴルフ肘など、つらい肘の痛みにお悩みの方にとって、PRP療法は有効な治療選択肢の一つとなり得ます。

PRP療法は患者様ご自身の血液を利用して組織の修復を促す再生医療であり、従来の保存療法では十分な効果が得られなかった場合や、手術を避けたい場合に新たな希望をもたらす可能性があります。

スポーツへの復帰が期待できるPRP療法のメリットについて改めて以下でまとめます。

  • 痛みの軽減や早期の機能回復
  • 体への負担が少ない
  • 副作用のリスクが少ない
  • 従来の治療法で効果が不十分な場合は新たな選択肢になり得る

とくにスポーツへの早期復帰を目指すアスリートにとって、PRP療法は体への負担が少ない点が魅力と言えるでしょう。

自身の治癒力を利用して組織修復を促進し、痛みを軽減することで、従来の治療法では難しかった早期復帰の可能性を広げる有望な選択肢になります。

リペアセルクリニックでは、PRP療法をはじめとした再生医療について豊富な実績を持っております。

手術を受けるか悩んでいる方は、ぜひリペアセルクリニックまでご相談ください。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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