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- 変形性股関節症
- 股関節
股関節の痛みや違和感があるけど、「年齢のせい」「少し休めば良くなるから大丈夫」と考えて、放置している方も多いのではないでしょうか。 初期段階の変形性股関節症では、軽い痛みや違和感程度の症状ですが、放置すると症状が進行し、最終的には手術が必要になる場合もあります。 この記事では、変形性股関節症の初期症状や前兆、病院受診の判断基準について詳しく解説します。 股関節の痛みや動きにくさで悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは「手術なしで根本的な改善が期待できる」再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 変形性股関節症の改善症例も紹介しておりますので、ぜひご登録ください。 変形性股関節症の初期症状・前兆 変形性股関節症の初期症状を早期発見するために、以下の症状・前兆を知っておきましょう。 股関節の一時的な痛み 股関節の違和感 膝や腰にも痛みが生じる 日常生活の動作に影響が出る 変形性股関節症は症状の進行がゆっくりなため、気づいたときには中期から末期になっていることも少なくありません。 これらの初期症状を理解して、早めの対処を心がけることが大切です。 股関節の一時的な痛み 変形性股関節症でよくみられる典型的な初期症状は、動き始めや立ち上がりに感じる一時的な痛みです。 朝起きたときの一歩目に足の付け根が痛む 椅子から立ち上がるときに股関節が痛い 歩き始めは痛いが、しばらく歩くと楽になる 運動後に股関節周りが重く感じる 階段の昇り降りで軽い痛みを感じる これらの初期症状は動いているうちに痛みが和らぐため、「一時的なもの」と軽視してしまう方が多いのが特徴です。 痛みが軽減されるからといって放置せず、症状が続く場合は早めに医療機関を受診することをおすすめします。 股関節の違和感 痛みとは異なる股関節周辺の違和感も変形性股関節症の重要な初期症状です。 股関節がこわばって動きにくい感覚がある 足の付け根に重だるさやつっぱり感がある 股関節を動かすとゴリゴリ・コキコキ音がする 股関節の可動域が以前より狭くなった感じがする これらの違和感は、股関節の軟骨が少しずつすり減り、関節の動きが滑らかでなくなってきているために起こります。 関節から聞こえる音は、軟骨の表面が粗くなっていることを示している可能性があります。 注意深く経過を観察し、違和感が続く場合は医療機関を受診しましょう。 膝や腰にも痛みが生じる 変形性股関節症の初期症状として見逃されやすいのが、股関節以外の部位に現れる痛みです。 太ももの前側や外側に痛みやしびれが生じる お尻の奥がズキズキ痛む 膝の内側や外側に痛みを感じる 腰痛が以前より強くなった 股関節の動きが悪くなると、体は無意識に膝や腰でバランスを取ろうとします。 そのため、本来の問題である股関節を見逃してしまい、膝痛や腰痛の治療ばかりを続けてしまうケースが多いのです。 日常生活の動作に影響が出る 変形性股関節症が進行すると、日常生活の何気ない動作に支障が出始めることがあります。 靴下やズボンの着脱が以前より困難になった 正座や深くしゃがむ動作ができなくなった 椅子に深く腰掛けるのが辛い 段差を越えるのが困難になった これらの変化は、股関節の可動域制限や筋力低下が原因で起こります。 研究によると、初期の変形性股関節症でも既に歩き方に変化が生じており、「骨盤が引けた状態」での歩行※になることが明らかになっています。 ※出典:社団法人日本理学療法士協会「初期変形性股関節症患者の歩行解析」 無意識のうちに動作を変えて痛みを避けているため、「できないことが増えた」と感じる方は、すでに症状が進行している可能性があります。 家族や周囲の人から「歩き方が変わった」と指摘された場合も要注意です。 変形性股関節症の病院に行くべき症状チェックリスト ご自身が変形性股関節症にあてはまるか、また医療機関の受診が必要なレベルかを判断するために、以下のチェックリストをご活用ください。 □ 歩くと体が左右に揺れる □ ズボンや靴下が履きにくい □ 段差を乗り越えにくい □ 膝が常に重く感じる □ 動き始めや歩き始めに脚の付け根が痛む □ 運動をした後、脚の付け根やお尻の横が痛い □ 寝返りを打つと脚の付け根が痛い 当てはまる項目が多くある場合、すでに変形性股関節症になっている、または今後発症する可能性があります。 初期症状の自覚がなくても、重症化を防ぐために、一度病院の診察を受けることが重要です。 変形性股関節症の初期段階でできる対策と予防方法 変形性股関節症の初期段階では、適切な対策により症状の進行を遅らせることができます。 以下の3つの方法を組み合わせて実践することが効果的です。 生活習慣の改善 適度な筋トレやストレッチ 市販のサポーターや補助具の活用 一度すり減った軟骨は自然に回復することはありませんが、これらの対策により股関節への負担を軽減し、症状の悪化を防ぐことが期待できます。 生活習慣の改善 日常生活の中で股関節への負担を軽減する生活習慣の改善は、変形性股関節症の進行予防に重要な役割を果たします。 改善項目 具体的な方法 体重管理 体重増加を防ぐためカロリーを控える 栄養バランスの良い食事を心がける 青魚、大豆製品、海藻類を積極的に摂取する 姿勢の改善 椅子に座るときは背筋を伸ばす 足を組む習慣をやめる 同じ姿勢を長時間続けない 立ち仕事では定期的に姿勢を変える 避けるべき動作 重いものを一人で持ち上げない 正座やあぐらを避ける 膝を深く曲げる作業を長時間行わない 長時間の立ち仕事を避ける 日常の工夫 クッション性のある靴を履く 階段よりエレベーターを使う 重い荷物はカートを使って運ぶ 入浴時は浴槽の縁に腰掛けてから入る とくに体重管理は重要で、体重が1kg増えると股関節にかかる負担は歩行時に約3倍になるといわれています。 無理な減量は必要ありませんが、適正体重を維持することで股関節への負担を大幅に軽減できます。 適度な筋トレやストレッチ 股関節周辺の筋肉を強化し、関節の可動域を維持することで、股関節への負担を分散し、症状の進行を遅らせる効果が期待できます。 運動の種類 具体的な方法 股関節前面のストレッチ 片足で立ち、もう一方の足を後ろに伸ばす 椅子に片足を乗せ、もう一方の足を後ろに伸ばす 各ポーズを15〜30秒間キープする 股関節周辺のストレッチ 仰向けで両膝を抱え込み胸に近づける 仰向けで膝を左右に倒す 立った状態でゆっくりと開脚する 各動作をゆっくりと行う 筋力トレーニング 横向きに寝て上側の足を上げ下げする 仰向けでお尻を持ち上げるブリッジ運動 椅子に座って太ももを上げる運動 各運動を10〜15回、1日2〜3セット 有酸素運動 水中ウォーキング(股関節への負担が少ない) 平地でのゆっくりとした散歩 エアロバイク(軽い負荷で) 運動を行う際は、痛みを我慢して無理をしないことが重要です。 軽い痛みであれば続けても構いませんが、強い痛みが生じた場合は中止し、医師に相談しましょう。 市販のサポーターや補助具の活用 市販のサポーターや補助具を適切に使用することで、股関節への負担を軽減し、日常生活を楽に過ごすことができます。 補助具の種類 効果と使用方法 股関節サポーター 腰回りの骨盤を支えて正しい姿勢を保つ 階段の昇降や散歩時に着用 長時間の使用は筋力低下の原因となるため注意 歩行補助具 杖(一脚タイプ・四脚タイプ)で歩行を安定化 歩行車で腰への負担を軽減 まずはレンタルで試してから購入を検討 日常生活補助具 靴べらの柄を長くして前かがみを避ける リーチャーで高い場所の物を取る 椅子やベッドの高さを調整するクッション 履物の工夫 クッション性の高い運動靴を選ぶ ヒールの低い安定した靴を着用 インソールで足への衝撃を和らげる 補助具を使用する際の注意点として、依存しすぎると筋力が低下してしまう可能性があります。 痛みが強い時期や長距離歩行時など、必要な場面に限定して使用し、普段は自分の筋力で動くことを心がけましょう。 変形性股関節症を手術しないで治す再生医療の選択肢 変形性股関節症を手術しないで治すための治療として再生医療という選択肢があります。 手術に抵抗がある方や長期入院が困難な方に向けて、以下内容をご説明します。 再生医療の治療法について リペアセルクリニックで再生医療を受けた方の症例 手術が不安な方は、まず再生医療について詳しく知ることから始めましょう。 再生医療の治療法について 変形性股関節症の再生医療では、損傷した股関節に患者さまから採取・培養した幹細胞を注射します。 幹細胞が損傷した関節軟骨の修復・再生を促す治療法です。 初期や中期症状の段階で再生医療を受けると、重症化の防止を期待できるため、手術しなくても変形性股関節症を改善できる可能性があります。 再生医療の治療において重要なのは、早期に治療を受けることです。 関節の変形が進行しすぎる前の段階で治療を行うことで、より良い結果を期待できる場合があります。 リペアセルクリニックで再生医療を受けた方の症例 変形性股関節症にお悩みで再生医療を受けた方の症例をご紹介します。 【治療前の状態】 股関節の激しい痛みで病院を受診したところ、変形性股関節症と診断され手術を勧められました。 しかし手術を避けたいと考え、インターネットで調べた結果、再生医療という選択肢を知り、リペアセルクリニックでの治療を希望されました。 【治療前の症状】 足を動かすだけで激しい痛みを感じる 歩行が困難で歩き方が不自然になっていた ズボンを履くなど日常動作が困難 剣道で左足に体重をかけることができない 【治療後の改善】 再生医療を受けてから痛みが軽減され、股関節の可動域が著しく改善しました。 現在では日常生活のほとんどの動作が問題なくできるようになり、趣味の剣道でも左足に体重をかけられるまで改善されています。 また、歩行時も左足が前に出るようになり、自然な歩き方を取り戻すことができました。 患者さまは「今はある程度のことは何でもできる」と治療結果に満足されており、リハビリも継続して取り組まれています。 治療を検討される際は、ご自身の症状の程度や生活スタイル、治療に対するご希望などを総合的に考慮して、治療法を選択することが重要です。 リペアセルクリニックでは、患者さま一人ひとりの状態に応じた治療計画を提案し、十分な説明とご相談の上で治療を進めております。 再生医療について詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。 変形性股関節症は初期症状を見逃さず早期治療が重要 変形性股関節症は初期段階では症状が軽く、見過ごしてしまいがちな疾患です。 しかし、早期発見・早期治療により症状の進行を遅らせることができるため、適切な知識を持って早めに対処することが大切です。 一度すり減った軟骨は自然に回復することはありませんが、初期段階であれば生活習慣の改善や適切な運動療法により、症状の悪化を防げます。 また、再生医療という新たな選択肢も登場しており、手術を避けたい方にとって希望となる治療法です。 股関節の痛みや違和感を感じたら、「年齢のせい」と諦めずに、まずは今回ご紹介したチェックリストで症状を確認してみてください。 当てはまる項目が多い場合は、早めに整形外科を受診し、専門医の診断を受けることをおすすめします。 当院リペアセルクリニックでは、変形性股関節症に対する再生医療について、患者さま一人ひとりの状態に応じた治療計画を提案しております。 再生医療について詳しく知りたい方は、当院「リペアセルクリニック」までお問い合わせください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症と診断され、どのような治療法があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。 また「手術しないと治らない」と言われた方は、手術以外の選択肢がないか気になっている方も多いはずです。 本記事では、変形性股関節症の治し方と症状の段階に応じた治療法について詳しく解説します。 日常生活の中で発症や悪化を予防できる注意点も知っておくと、生活改善につなげられるでしょう。 また、手術をしない治療方法として注目されている「再生医療」についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 \手術せずに治す再生医療とは/ 再生医療は、人間の持つ細胞を活用し、損傷した関節軟骨の再生・修復を促す先端医療の一つです。 「手術しないと治らない」と言われた重度の変形性股関節症も手術せずに根本的な改善が期待できます。 以下の動画では、変形性股関節症に悩まされていた患者さまの症例を紹介しています。 https://youtu.be/mUqiNHYW-vk?si=hUgFvH_yc2LDytX2 【こんな方は再生医療をご検討ください】 変形性股関節症を手術せずに治したい 手術しないと治らないと言われた 現在受けている治療で期待した効果が得られていない 「変形性股関節症を早く治したい」「手術しないと治らないと言われた」という方の新たな選択肢として、ぜひ検討してみてください。 症例や治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは変形性股関節症の治療について無料相談! >>(こちらをクリック)今すぐ電話してみる 変形性股関節症の治し方 変形性股関節症の治し方には、主に以下の4つの治療法があります。 物理療法 運動療法 薬物療法 手術療法 症状の段階や痛みに応じて適した治療が異なるため、医師の指導に従い治療を進めましょう。 以下では、それぞれの治療法を詳しく解説します。 物理療法 物理療法は患部への物理的なアプローチによって、血行促進や筋肉の緊張緩和による痛みの軽減を図ります。 各物理療法の詳細は、以下のとおりです。 主な物理療法 詳細 温熱療法 患部を温めることで血流を促し、筋肉の緊張を和らげることで痛みを緩和させる 電気刺激療法 電気刺激によって筋肉を刺激し、緊張を和らげることで痛みを緩和させる マッサージ療法 マッサージによって、筋肉・関節・リンパなどを刺激して血行を促進させ、痛みを緩和させる 上記の物理療法は、運動療法などと併用されることが多く、患者さまの状態に合わせて選択されます。 運動療法 変形性股関節症の運動療法は、股関節周りの筋肉を強化して関節の安定性を高め、痛みの軽減を図ります。 運動療法では、以下のプログラムを中心に行います。 ウォーキング 股関節周りのストレッチ 股関節周りの筋力トレーニング 股関節への負担が少ないウォーキングなどの有酸素運動や、股関節周りの柔軟性を高めるストレッチが重要です。 また、股関節の痛みがないときは、股関節周りの筋力強化することで股関節の動きの安定性を高める効果が期待できます。 自己判断で行うと症状悪化やケガにつながるため、理学療法士など専門のスタッフによる指導のもとで正しい運動を継続しましょう。 薬物療法 変形性股関節症の薬物療法は、主に痛みや炎症を抑えることを目的として行われます。 一般的には、内服薬として非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やアセトアミノフェンなどが用いられることが多いです。 痛みが強い場合には、関節内にヒアルロン酸やステロイド薬を注射するケースもあります。 これらの薬は、症状を一時的に緩和する効果は期待ありますが、変形性股関節症を根本的に治療するものではありません。 使用する薬の種類は、症状や患者さまによって異なるため、医師の指示に従って適切な薬物療法を行うことが重要です。 手術療法 変形性股関節症の手術療法は、保存療法で十分な効果が得られない場合や、日常生活に支障が大きい場合に検討される方法です。 主に以下の2つの術式に分けられます。 主な手術方法 詳細 人工股関節置換術 損傷した股関節を人工関節に置き換えることで、痛みや股関節の動きを改善させる手術 骨切り術 股関節の骨の一部を切って角度を調整し、患者さまの股関節を温存しつつ症状の緩和を図る手術 どちらの術式も痛みの改善と股関節の機能を改善させることによって、日常生活を送りやすくなることが期待できます。 術後は継続的なリハビリテーションが重要になります。 変形性股関節症の病期に合わせた治療法の選び方 変形性股関節症の治療法の選び方は、以下の症状によって異なります。 初期から中期の治療は「保存療法」が中心 末期(重度)の症状「手術療法」が検討される 同じ変形性股関節症であっても、進行状態に適した治療法を選ばなければなりません。 以下では、それぞれの進行状態に応じた治療法を詳しく解説します。 初期から中期の治療は「保存療法」が中心 初期から中期の変形性股関節症では、進行抑制と症状緩和を目的とした「保存療法」が中心です。 保存療法では、主に以下の治療が行われます。 運動療法 薬物療法 物理療法 運動療法では、ウォーキングなどの股関節への負担が少ない有酸素運動や筋力トレーニングを実施します。 股関節周りの筋肉や柔軟性を向上させることで、股関節の機能改善を図ります。 持続的な痛みには、痛み止めの内服や炎症を押さえる関節内注射などの薬物療法によって痛みをコントロールします。 治療中は股関節への負担を避けるため、長時間の立ち仕事や重い物の持ち運びを避けることが重要です。 末期(重度)の治療は「手術療法」が検討されるケースも 重度の変形性股関節症によって日常生活に大きな支障が出ている場合は、以下の手術療法が主な選択肢となります。 主な手術方法 詳細 人工股関節置換術 損傷した股関節を人工関節に置き換えることで、痛みや股関節の動きを改善させる手術 骨切り術 股関節の骨の一部を切って角度を調整し、患者さまの股関節を温存しつつ症状の緩和を図る手術 上記の手術療法は、痛みの改善と股関節の機能改善に大きく貢献しますが、入院やリハビリテーション期間が必要となります。 患者さまの年齢・活動レベル・症状などを総合的に考慮し、適した手術方法が選択されます。 重度の変形性股関節症は「手術しか選択肢がない」といわれていましたが、近年の治療では再生医療も新たな選択肢となっています。 患者さまの細胞を用いて損傷した組織の再生・修復を図る手術しない治療として注目されている治療法です。 変形性股関節症は手術しないで治すことはできる? 変形性股関節症を手術しないで治す方法として、保存療法が挙げられます。 適切なリハビリと運動療法は、股関節周りの筋力強化や柔軟性向上に繋がり、症状の緩和や進行抑制が期待できます。 しかし、保存療法は症状の進行抑制や痛みの緩和に期待できますが、原因が根本的に治るわけではありません。 そこで、人間の持つ細胞を活用し、損傷した組織の再生・修復を図る再生医療による治療が注目されています。 手術せずに根治を目指す「再生医療」という選択肢 変形性股関節症に対する再生医療は、手術しないで治せる可能性がある治療法として注目されています。 さまざまな組織に変化する能力を持つ「幹細胞」を患者さまから採取・培養し、患部に投与することで損傷した軟骨の修復や再生を促す治療法です。 「手術しないと治らない」といわれていた変形性股関節症にも効果が期待できます。 再生医療は、手術せずに変形性股関節症を根本的に治療できるだけでなく、副作用リスクが少ない点も特徴の一つです。 当院リペアセルクリニックでは、患者さまの症状に合わせて適した治療プランをご提案します。 「変形性股関節症を手術せずに治したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。 変形性股関節症の予防と進行抑制のためにできる工夫 変形性股関節症を防ぐには、以下のような日常生活での注意や工夫が必要です。 激しい運動やスポーツを控える 重量物の持ち運びを避ける 体重管理を徹底する 生活環境を変える 禁忌肢位を避ける 変形性股関節症は日常的な動作や姿勢によって、症状の悪化や強い痛みの原因となる可能性があります。 症状を悪化させないためにも、ぜひ参考にしてみてください。 激しい運動やスポーツを控える 激しい運動やスポーツは股関節に大きな負担がかかり、症状を促進してしまう可能性があるため、控えるようにしましょう。 ジャンプやランニングには、激しい運動といったイメージがないかもしれませんが、ジャンプは股関節に衝撃を与え、ランニングは体重の3〜5倍ほどの負荷がかかるといわれています。 また、ゴルフなど身体をひねる動きの多い運動も股関節に大きな負担がかかるため、おすすめできません。 重量物の持ち運びを避ける 重量物の持ち運びは股関節への負担が大きいため、できる限り避けた方が良い動作です。 建設業や運送業など持続的に重いものを運ぶ仕事は、変形性股関節症の原因となったり、症状が悪化したりなどのリスクがあります。 重いものを運ぶ作業をする場合は、台車を使用するなど股関節への負担を軽減する工夫をしましょう。 また、股関節への継続的な負担を防ぐには、定期的な休憩が大切です。 体重管理を徹底する 肥満や急激な体重増加は股関節へ負担をかけ、変形性股関節症を発症させる要因となったり、変形を促進させたりする可能性があります。 股関節には体重を支えるために負荷がかかっており、歩行だけでも体重の約3倍の負荷が股関節にかかるといわれています。 適正体重よりも重い場合は、食生活の改善と運動で体重を落としましょう。 しかし、食事を減らすダイエットには注意し、健康を損ねないよう栄養バランスに注意しなければなりません。 生活環境を変える 日常の何気ない生活のなかにも、股関節へのリスクが潜んでいます。 例えば、地べたに座る動作は股関節への負担が大きいため、座面の高い椅子に座るなどの洋式の生活スタイルへ環境を変えるのが望ましいです。 和式トイレも股関節に負担がかかるので、可能であれば洋式トイレを使うようにしましょう。 禁忌肢位を避ける 変形性股関節症の悪化を防ぐためには、股関節に過度な負担をかける以下の「禁忌肢位」を避けることが重要です。 深く曲げる動作 内股 足組み あぐら 正座 急な方向転換や回旋 重いものを持ち上げる際の無理な体勢 長時間の同一姿勢 寝る際は、仰向けで膝を軽く立てるか、股関節が過度に曲がらないよう工夫しましょう。 日常生活では、正座やあぐら、床に直接座ることを避けることが大切です。 上記の点に注意し、股関節に負担の少ない生活を送りましょう。 変形性股関節症の治し方を理解して症状に合わせた治療を選ぼう 変形性股関節症を治すには、適切な治療と継続的なケアが欠かせません。 症状の段階や痛みに応じて適切な治療方法を選択する 初期の段階では運動療法やリハビリで改善する可能性がある 症状が悪化しないように姿勢に注意する 重度の場合は手術療法や再生医療が検討される 股関節の違和感や軽い痛みを感じたら、早めにかかりつけ医に相談しましょう。 保存療法を中心に、運動療法や生活習慣の改善を継続すると、進行を遅らせ、症状の悪化を防ぐことが期待できます。 「変形性股関節症を早く治したい」「手術せずに治したい」という方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療を提供しており、幹細胞療法によって変形性股関節症の根本的な改善が期待できます。 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックへご相談ください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
- 股関節
太ももの付け根が痛くなると、歩くときや座っているときなど日常生活にも影響が出てしまいます。 この痛みの原因は、筋肉疲労や関節の問題から深刻な病態までさまざまです。 しかし、原因がわからないとどう対処すればよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。 本記事では、太ももの付け根が痛む原因として考えられる病態を解説します。 それぞれの対処法やセルフケア方法、セルフケアで改善しない場合の医療機関での治療方法についても取り上げています。 痛みの原因を理解し、適切に対処するための参考にしてください。 太ももの付け根が痛い原因 太ももの付け根が痛いのは、大腿骨や筋肉に異常が起きているのが原因です いずれも、股関節もしくは周囲が痛むと歩行に障害がでます。放っておくと日常生活に大きな支障をきたすため、早めに整形外科等の専門医に相談しましょう。 太ももの付け根が痛い原因の詳細は以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。 太ももの付け根(股関節)について 太ももの付け根には、股関節が位置しています。 骨盤と大腿骨で構成される股関節は可動域が広く、さまざまな筋肉や神経・血管が近くを走行しています。 股関節の代表的な筋肉でいうと、大殿筋や中殿筋などの臀部の筋肉、ハムストリングスと呼ばれる臀部から太ももの裏側にかけての筋肉などです。 また太ももの前面を覆っている大腿四頭筋や、恥骨から大腿部の内側に位置する内転筋などは、安定した歩行に欠かせない筋肉です。 神経には太い神経の坐骨神経、大腿部の前側を走行している大腿神経があります。 血管も大腿動脈や大腿静脈など、血流量の多い血管が走行しています。鼠径部にはリンパ節があり、老廃物の代謝などに重要な器官です。 太ももの付け根(股関節)の基本的な動き 股関節は球関節であるため、さまざまな軸で動作を行います。 伸展は臀部の筋肉やハムストリングスが主に筋力を発揮し、屈曲では大腿四頭筋や腹筋、深部にある腸腰筋などが筋力を発揮します。 外転の場合は臀部の筋肉が主動作筋として働き、内転は内転筋群が作用します。 さらに外旋動作では臀部の深層にある梨状筋などが筋力を発揮し、内旋動作では中臀筋・小臀筋の前部線維が働きます。 太ももの付け根が痛む際に考えられる病態 考えられる病気として以下の9つを紹介します。 単なる疲労だろうとの自己判断は禁物です。顕著な疼痛(とうつう)症状が出た場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 1.筋肉疲労 筋肉疲労は長時間の作業や立ち仕事、スポーツなどが原因です。 捻挫や打撲などの怪我ではなく、もちろん病気でもありません。 しかし、臀部や股関節の筋肉が硬い場合や、足首や膝に痛みや不安を抱えている場合などは、太ももの付け根にダメージを蓄積する可能性が考えられます。 腸腰筋や大腿四頭筋に軽微な外力によるダメージが蓄積した結果、歩行時や立ち上がり時などの動作時に太ももの付け根が痛くなる場合があります。 筋肉疲労の場合は治療よりも、安静にして疲労回復に努めましょう。 2.変形性股関節症 変形性股関節症は、股関節の関節面に位置している関節軟骨が少しずつすり減ってしまい、関節内で炎症と変形を起こしてしまう病態です。 交通事故など一度の大きな衝撃によって変形性股関節症になるのではなく、日常生活を送る上での負担の積み重ねが、少しずつ変形性股関節症を作り上げていきます。 負担の蓄積が原因である以上、年齢と共に発生リスクが上がることは避けられません。 保存療法によって股関節に負担をかけない動作を獲得していくほか、あまりにも日常生活に支障が出るようであれば、人工関節などの手術が考えられます。 変形性股関節症の詳細は以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。 3.関節リウマチ 関節リウマチは自己免疫疾患の一つで、関節を自分の免疫力で攻撃してしまう病態です。 本来であれば外から侵入してきた病原菌やウイルスに対して免疫力を発揮するはずの機構が、なんらかのエラーで自らの健康な細胞を攻撃してしまう原因不明の病気でもあります。 通常は四肢の末端部分の関節から少しずつ炎症や変形などの症状が出始め、全身の関節に痛みが起こります。 そのため股関節の痛みが太ももの付け根の痛みとして感じられることもあるのです。 関節リウマチの詳細は以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。 4.大腿骨近位部骨折 大腿骨近位部骨折は、高齢者に多い骨折です。 転倒などによって外力を受け、大腿骨頭に向かう大腿骨頸部で骨折してしまうこともあります。大腿骨頸部で骨折があると荷重で激痛を引き起こします。 大腿骨頸部骨折は関節内と関節外で重症度が異なる点が特徴です。関節内に骨折線がかかっている場合は、治療もより長期になります。場合によっては髄内釘などの手術が必要です。 年齢によっては、大腿骨近位部骨折から寝たきりになってしまう可能性もあるので、とくに骨粗鬆症がある方は注意しなければなりません。 5.大腿骨頭壊死症 大腿骨頭壊死症とは、大腿骨頭を栄養している大腿骨頭動脈がなんらかの原因で遮断されることによって起こる病態です。 壊死によって変形した大腿骨頭に重心がかかり、太ももの付け根に痛みを感じます。大腿骨頭壊死症の原因は未だに不明であり、ほとんどが特発性です。 大腿骨頭壊死症のリスクを高める要因としては、アルコールの大量摂取が挙げられます。 他にも治療などによるステロイドの使用歴が多いと、大腿骨頭壊死症のリスクを高めると言われています。 大腿骨頭壊死症は初期段階では、保存療法が可能です。 しかし大腿骨頭は常に体重がかかる関節であるため変形も進みやすく、人工関節置換術の適応になる場合もあります。 6.腰椎椎間板ヘルニア 椎間板ヘルニアとは、脊柱の中を通っている脊髄や神経根が変形し、飛び出した椎間板によって圧迫される病態です。 圧迫されている高位によっては太ももの付け根が痛む場合もあれば、下腿部で痛みが出ることもあります。 またヘルニアによって神経を圧迫している痛みに加え、筋緊張が強くなることによって走行している神経を絞扼してしまうケースも考えられます。 腰椎椎間板ヘルニアの原因は、長期間の負担の積み重なりです。 重い物を持つ仕事や長時間運転など、腰に負担を溜めやすい生活習慣がある方は腰椎椎間板ヘルニアを発症しやすいです。 治療としては、ブロック注射を含む保存療法によって筋緊張の緩和と股関節や腰椎の柔軟性を取り戻すことで症状の緩和を目指す方法があります。 それでも日常生活に大きな支障をきたしている場合は、手術も選択肢の1つです。しかし手術したからといって腰椎椎間板ヘルニアの痛みが100%消える保証はなく、別の高位で再発するケースもあります。 7.脊柱管狭窄症 脊柱管狭窄症は、脊柱の不良姿勢や脊柱管内の変形によって神経や血管を圧迫してしまう病態です。 腰に慢性的に負担がかかると脊柱管狭窄症の発生リスクを高めます。脊柱管狭窄症になってしまうと、太ももの付け根や足の先で神経的な痛みが起こります。 最も特徴的な症状は間欠性跛行です。間欠性跛行は一定の時間歩くと痛みやしびれで下肢に力が入りにくくなります。 一定の時間休めば回復しますが、安静時でも腰や下肢が痛いケースもあり、坐骨神経痛を伴うことも多いです。 脊柱管を狭窄している原因が姿勢不良などのマルアライメントなら、姿勢の改善や骨盤矯正によって症状を改善できます。しかし場合によっては手術も選択肢に入ります。 8.鼠径ヘルニア 鼠径ヘルニアは別名「脱腸」とも呼ばれ、主に小腸が鼠径部から皮下に飛び出してしまう病態です。 鼠径部に筋膜が脆弱な部分があり、腹圧が高まることでそこから内臓が出てきてしまいます。 原因はほとんどが先天的な要因ですが、年齢と共に筋力が落ちるため鼠径ヘルニアの発生リスクが高まります。 飛び出してきた小腸が嵌頓してしまい、徒手整復でも元に戻らなくなってしまった場合は、早急に手術が必要です。 嵌頓している組織が壊死を起こしてしまうと、重篤な状態になりかねません。 鼠径ヘルニアは太ももの付け根に痛みが出るだけでなく、体表からでも膨らみを確認できます。 9.リンパ節炎 リンパ節炎とは、1つまたは複数のリンパ節に感染が起き発症する病態です。 鼠径部にはリンパ節が位置していますが、ウイルス感染などで炎症を起こしてしまうと、太ももの付け根に痛みが出ます。 また全身性エリテマトーデスのような自己免疫疾患でも、リンパ節の腫脹を認めることがあります。 太ももの付け根が痛くなった時の対処法 太ももの付け根に痛みを感じた場合、早めに適切な対処を行うことが重要です。 症状が軽度であれば、自宅でのセルフケアで改善するケースもあります。 これらの方法を試しても改善しない場合や、痛みが強い場合は、自己判断せず医療機関を受診することをおすすめします。 早めの対応が、症状の悪化を防ぎ、回復への近道となります。 安静にする 荷重をなるべくしないように気を付け安静にして痛みが治まるのであれば、筋肉疲労や保存療法で十分改善できます。 股関節は常に荷重されている関節なので、負担も溜まりやすいです。 腰や股関節のストレッチをする 腰から来ている神経を圧迫していて太ももの付け根に痛みが出ているのであれば、ストレッチで痛みが緩和される場合があります。腰の屈曲や伸展のストレッチをしてみて、痛みが憎悪しないか確認してみてください。 牽引によってストレッチ効果を出すのも有効なので、鉄棒などにつかまってぶら下がるだけでも痛みが緩和されます。 また股関節はとくに臀部のストレッチが有効です。坐骨神経痛や梨状筋症候群などの症状で太ももの付け根が痛い場合は、大殿筋や中殿筋といった臀部の緊張が取れるだけでもかなり変化します。 温める お風呂などで温めると痛みが軽減されるケースもあります。とくに股関節の前側には太い血管が通っており、血流が悪くなるだけでもしびれや痛みが出やすい部分です。 血流が悪いと下肢の疲労も抜けにくく、冷えやむくみも出やすくなります。太ももを温めて、痛みを和らげましょう。 医療機関を受診する 太ももの付け根の痛みが、安静やストレッチ、温めるといった対処法で改善しない場合は、医療機関の受診をおすすめします。 医療機関での主な治療方法は以下の通りです。 治療方法 説明 リハビリ・運動療法 筋力を強化し、柔軟性を向上させることで痛みを軽減、再発防止を目指す治療法。 ヒアルロン酸注射 関節のクッションとなる成分を補充して炎症を抑える、関節の動きをスムーズにする効果が期待される治療法。 手術 痛みの原因が進行した場合に行う外科的治療法。症状の程度によって適切な手術方法が選択される。 再生医療 幹細胞を用いて損傷した組織を修復し、痛みの原因を根本的に改善する治療法。副作用が少なく、慢性的な痛みにも対応可能。 もし、再生医療での治療に興味がある場合、一般的なクリニックや病院では受けられないため、当院へお問い合わせください。 当院は厚生労働省から認可を受けた再生医療専門クリニックです。 太ももの付け根が痛い方からよくある質問 太ももの付け根に痛みを感じる原因を知ることで、適切な対応が取りやすくなります。 以下によくある質問をまとめました。 これらの質問について、それぞれの原因や対処法を詳しく解説します。 自身の症状と照らし合わせながら、早期に適切な対応を検討してください。 女性が片方の足の付け根に痛みを感じる原因は? 片方の足の付け根に痛みを感じる場合、その原因にはさまざまな疾患が考えられます。 とくに女性は、特定の病態により痛みを引き起こすリスクが高い傾向があります。 痛みが続く場合やその他の症状を伴う場合は、早めに医療機関を受診して適切な治療を行うことが重要です。 外側の太もも付け根が痛い原因は? 外側の太ももの付け根に痛みを感じる場合、いくつかの疾患がその原因となっている可能性があります。 この部位の痛みは、股関節や周囲の組織、神経の問題が関与していることが多く、症状によっては日常生活に支障をきたします。 これらの原因はいずれも早期の診断と治療が重要です。 日常生活で気になる症状がある際は、早めの対応が回復への近道となります。 改善しない太もも付け根の痛みは医療機関に相談しよう 太ももの付け根に痛みを感じたら、まずは本記事で解説した簡単なセルフケアで対処するのがおすすめです。 もしセルフケアで痛みが変わらない場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。 精査をしておきたいなら整形外科で、壊死など器質的な異常でない場合は接骨院や整骨院でも治療が可能です。 大阪で医療機関をお探しの方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)をご検討ください。 当院は厚生労働省に「第二種・第三種再生医療提供計画」を提出し、再生医療による治療を提供しています。 再生医療は、幹細胞や成長因子を用いて損傷した組織を修復し、慢性的な痛みの改善が期待できる治療法です。 当院では来院前に「メール相談」も受け付けています。気になる症状がある場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
2019.04.17 -
- 変形性股関節症
足の付け根が痛い原因がわからず、お悩みの方も多いのではないでしょうか。 足の付け根の痛みには、さまざまな原因が考えられるため、早期に原因を特定することが重要です。 本記事では、足の付け根の痛みの原因となる疾患や治療法について詳しく解説します。 足の付け根の痛みを治したい方に知っていただきたい情報をまとめているので、ぜひ参考にしてください。 また、足の付け根の痛みが長引いている方は、先端医療である再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、「再生医療ではどのような治療を行うのか」「再生医療で治療した症例」を無料で配信しています。 「足の付け根の痛みを治したい」という方は、ぜひ再生医療について確認しておきましょう。 足の付け根が痛いときに考えられる疾患 足の付け根が痛いときには、以下のような疾患が原因として考えられます。 疾患名 症状 変形性股関節症 ・歩行時や立ち上がり時の痛み ・股関節の動きが制限される 鼠径ヘルニア ・足の付け根や鼠径部の膨らみや違和感 ・立っているときや咳をすると強い痛みがある 坐骨神経痛 ・腰から足にかけての痛みやしびれ ・動作時に痛みが悪化する 腰部脊柱管狭窄症 ・腰や足のしびれ ・歩行時の痛み 大腿骨頭壊死症 ・歩行時や安静時の激しい痛み ・股関節の可動域が狭くなる 股関節インピンジメント症候群 ・股関節の痛み ・股関節の柔軟性低下 腸腰筋炎 ・背中や腰の痛み ・発熱 ・全身の疲れ 股関節の筋肉や腱、神経、血管など、さまざまなものが足の付け根の痛みの原因となります。 それぞれの疾患について詳しく理解しておきましょう。 変形性股関節症 変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ることで痛みを引き起こす疾患です。 特に中高年に多くみられ、長期間にわたる関節への負担が原因とされています。 原因 ・長期間の関節への負担 ・加齢 ・先天性股関節脱臼など 主な症状 ・歩行時や立ち上がり時の痛み ・股関節の動きが制限される 治療法 ・保存療法(ストレッチや薬物療法) ・手術療法(人工股関節置換術や骨切り術など) ・再生医療(幹細胞治療・PRP療法) 変形性股関節症は早期発見と治療が重要です。 症状が進行すると手術が必要になる場合もあるため、早めに医療機関を受診しましょう。 鼠径ヘルニア 鼠径ヘルニアは、腸や脂肪組織が足の付け根付近の鼠径部から突出してしまう状態です。 股関節とは別の部位ですが、足の付け根や股関節周辺に痛みや不快感が生じる場合があります。 特に男性に多く、立ち仕事や重い物を持つ作業が原因になることがあります。 原因 ・加齢 ・立ち仕事 ・重い物を持つ作業 ・腹圧の上昇 主な症状 ・足の付け根や鼠径部の膨らみや違和感 ・立っているときや咳をすると強い痛みがある 治療法 ・保存療法(経過観察) ・手術療法(ヘルニア修復術や腹腔鏡手術など) 鼠径ヘルニアは進行すると生活に支障をきたす可能性があるため、症状が見られる場合は早めの受診を検討しましょう。 坐骨神経痛 坐骨神経痛は、坐骨神経が圧迫されることで生じる痛みやしびれの症状です。 腰から足にかけての痛みが特徴で、椎間板ヘルニアなどが原因となることが多いです。 原因 ・椎間板ヘルニア ・腰椎すべり症 ・筋肉の緊張による神経圧迫 主な症状 ・腰から足にかけての痛みやしびれ ・動作時に痛みが悪化する 治療法 ・保存療法(神経ブロック療法など) ・手術療法(椎間板ヘルニア摘出術など) 坐骨神経痛は、原因に応じた適切な治療が必要です。放置すると慢性化する可能性があるため、早期の診断と治療が望まれます。 腰部脊柱管狭窄症 腰部脊柱管狭窄症は、脊柱管(背骨の後ろ側にある管)が狭くなることで神経が圧迫される疾患です。 主に中高年に多く、歩行時に腰や足の痛み、しびれが出るのが特徴ですが、腰などの痛みが放散痛として股関節まで及ぶ場合があります。 原因 ・加齢による椎間板の変性 ・骨の変形 ・靭帯の肥厚 主な症状 ・腰や足のしびれ ・歩行時の痛み 治療法 ・保存療法(運動療法や薬物療法) ・手術療法(神経除圧術) 症状が進行すると日常生活に支障をきたすため、早期の診察が重要です。 大腿骨頭壊死症 大腿骨頭壊死症は、大腿骨の先端部が血流不足により壊死する疾患です。 進行すると股関節の変形や激しい痛みが現れることがあります。 原因 ・血流障害 ・アルコールの過剰摂取 ・ステロイド薬の長期使用 主な症状 ・歩行時や安静時の激しい痛み ・股関節の可動域が狭くなる 治療法 ・保存療法(薬物療法) ・手術療法(人工関節置換術、骨切り術) ・再生医療(幹細胞治療・PRP療法) 大腿骨頭壊死症は進行性の疾患であり、早期の治療が予後を大きく左右します。 股関節に強い痛みがある場合は、早めに専門医を受診してください。 股関節インピンジメント症候群 股関節インピンジメント症候群は、大腿骨頭と寛骨臼の形態異常により、股関節を動かすときに骨同士が衝突(インピンジメント)してしまう疾患です。 股関節は足の骨の丸い部分(大腿骨頭)が骨盤のくぼみ(寛骨臼)にはまり込んでできていますが、衝突により関節軟骨が削れ、股関節の痛みが生じます。 原因 ・大腿骨頭と寛骨臼の形態異常 主な症状 ・股関節の痛み ・股関節の柔軟性低下 治療法 ・保存療法(リハビリテーションや薬物療法) ・手術療法 ・再生医療 衝突によって削れた関節軟骨を元に戻すことは難しいですが、早期に診断できればリハビリテーションや薬物療法で症状を改善できます。 股関節に痛みがある場合は早めに医師に相談しましょう。 腸腰筋炎 腸腰筋とは、腰と太ももの骨をつなぐ筋肉のことで、太ももを持ち上げる働きを担っています。 この腸腰筋に炎症が生じる疾患が腸腰筋炎で、筋肉の中に膿がたまることもあります。 原因 ・栄養不良 ・糖尿病 ・ステロイドの使用 主な症状 ・背中や腰の痛み ・発熱 ・全身の疲れ 治療法 ・保存療法(安静や抗菌薬の投与) 腸腰筋炎は適切な治療をすれば予後は良好ですが、高齢者や糖尿病などの基礎疾患が重篤な場合は死亡するケースもあります。 背中や腰の痛みや全身の倦怠感を感じる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 足の付け根が痛いのは女性特有の疾患の可能性もある 足の付け根が痛い原因として、以下のような女性特有の疾患も考えられます。 骨盤内炎症性疾患:生殖器の感染症 卵巣嚢腫:卵巣にできる腫瘍 子宮筋腫:子宮の筋肉にできる腫瘍 炎症によるリンパ節の腫れや腫瘍の圧迫が足の付け根の痛みの原因です。 また、妊娠中も足の付け根に痛みが生じることがあります。 胎児の成長や体重増加に伴う負荷に加え、ホルモンの影響で骨盤周辺の靭帯や筋肉が緩むためです。 骨盤のゆがみが残ると、出産後も歩くときや立ち上がるときに痛みを感じることがあります。 足の付け根が痛いときに効くストレッチ 足の付け根が痛いときには、以下のような股関節周辺のストレッチが有効です。 股関節の前側を伸ばすストレッチ 股関節の内側を伸ばすストレッチ 股関節の後ろ側を伸ばすストレッチ ストレッチは筋肉や腱の柔軟性を高め、股関節の負担を軽減する効果があります。 それぞれのストレッチ方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 股関節の前側を伸ばすストレッチ 股関節の前側を伸ばすストレッチは、股関節の柔軟性を高め足の付け根の痛みを緩和する効果が期待できます。 以下の順番でストレッチを行ってください。 椅子に横向きで座り、片方のお尻を椅子に置く 椅子に掛けていない足を後ろに伸ばし、つま先を立てる 股関節の前側から太ももを伸ばすイメージで、椅子に掛けていない足をさらに後ろに伸ばす 左右それぞれ40秒を目安に2〜3回繰り返す ストレッチ中はバランスを崩しやすいため、動きにくい椅子を使用しましょう。 股関節の内側を伸ばすストレッチ 股関節の内側を伸ばすことで、股関節の可動域が広がり足の付け根の痛みの緩和が期待できます。 以下の順番でストレッチを行いましょう。 椅子に座り、片方の足を反対の膝に乗せる 乗せた足の膝を手で外側に押す その状態で上半身を前に倒す 股関節の内側からお尻の筋肉を伸ばす 左右それぞれ40秒を目安に2〜3回繰り返す 上記のストレッチはバランスを崩しやすい姿勢になるため、椅子に深く腰掛けた状態でストレッチを行いましょう。 股関節の後ろ側を伸ばすストレッチ 足の付け根の痛みを緩和するためには、股関節全体を柔らかくすることが重要です。 以下の順番で股関節の後ろ側を伸ばしましょう。 仰向けになる 左右いずれかの膝を両手で抱える 膝をお腹に引き寄せる 左右それぞれ15秒を目安に2〜3回繰り返す 膝を引き寄せている間は、反対側の膝を曲げたり浮かせたりしないように注意してください。 なお、ストレッチは足の付け根の痛みに有効ですが、無理のない範囲で行うことが重要です。 痛みが強い場合は、ストレッチを中止し医師に相談してください。 足の付け根が痛いときの治し方・対処法 足の付け根が痛いときは、ストレッチに加えて病院で痛み止めを処方してもらうと良いでしょう。 一般的には、以下のような薬が処方されます。 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs):痛みや炎症を抑える 筋弛緩剤:筋肉の緊張を緩和する 局所治療薬:湿布やクリームタイプで、痛みや炎症を抑える 薬を使用するときは、医師の指示に従って適切な用法・用量を守りましょう。 足の付け根の痛みを早く治したい方は再生医療も選択肢の一つ 足の付け根の痛みを早く治したい方は、再生医療も選択肢の一つです。 股関節の痛みに対して、近年では再生医療が新たな治療法として注目されています。 再生医療は、患者さま自身の細胞を採取・培養してから股関節に注入し、損傷した軟骨の再生を促す治療法です。 手術や入院を必要とせず、体への負担が少ない治療法として注目されています。 足の付け根の痛みがなかなか治らない場合は、再生医療専門である当院リペアセルクリニックにご相談ください。 足の付け根が痛いときは早めに医療機関を受診しよう 足の付け根の痛みは、変形性股関節症や鼠径ヘルニアなど、さまざまな疾患が原因となります。 症状を改善するためには、ストレッチや痛み止めの薬を活用しつつ、早めに医師に相談し原因を特定することが重要です。 また、痛みの原因によっては再生医療という新しい治療法が有効な場合もあります。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療に関する相談をいつでも受け付けておりますので、足の付け根の痛みが長引いている方は、ぜひお問い合わせください。 公式LINEでは、再生医療の治療ガイドブックや症例を無料で配信しているので、合わせてご覧ください。
2019.04.14