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- 変形性股関節症
- 股関節
変形性股関節症の初期症状として、立ち上がりや歩き始めに痛みを感じたり、股関節の動きが悪くなったりする場合があります。 痛みやしびれは少し休むと和らぐので、治療の必要性を感じていない方もいらっしゃるでしょう。 しかし、末期症状になると手術が必要になるケースもあるため、股関節に痛みや違和感があるときは、早めに診察するのがおすすめです。 本記事では、変形性股関節症の初期症状の特徴や、痛みの対策方法をわかりやすく解説します。 手術を避けたい方に向けて、切らない治療方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。 変形性股関節症の初期症状の特徴 変形性股関節症の初期症状には特徴があるため、日々の生活では以下の項目を意識してみましょう。 初期に現れる痛みや違和感のサイン 左右どちらかだけが痛む場合の特徴 日常生活で現れる変化について(歩き方や動作のクセ) 変形性股関節症は初期症状を自覚しにくいため、気が付かないうちに悪化している可能性があります。 末期の段階では手術が必要になる可能性もあるため、変形性股関節症にどのような初期症状があらわれるのか、理解しておきましょう。 初期に現れる痛みや違和感のサイン 変形性股関節症の初期段階では、以下のような痛みや違和感のサインが現れる場合があります。 初期症状では股関節に重さを感じたり、歩き始めに鈍い痛みを感じたりしますが、少し休息を挟むと改善する場合もあります。 また、変形性股関節症は腰まわり周辺にも影響するため、太ももやお尻に痛みやしびれを感じるケースも。 膝や肘などの関節とは異なり、股関節の疾患は見た目で判断しにくいため、そのまま放置する方が少なくありません。 症状が進行すると安静時も痛みが生じるので、股関節に違和感があるときは、早めに診察を受けておくことが重要です。 左右どちらかだけが痛む場合の特徴 変形性股関節症は、左右のどちらかだけが痛む場合もあります。 片方だけの股関節疾患には以下の特徴があるため、ご自身に当てはまるかどうか、チェックしてみましょう。 歩行などの動作に問題がなくても、足の付け根の内側を押すと、痛みを感じるケースがあります。 利き足に負荷がかかりやすいスポーツをしている方や、脚を組んで座るクセのある方は、左右どちらかだけが変形性股関節症になる可能性が高まる場合も。 また、太ももやお尻に痛みやしびれがある場合、変形性関節症ではなく、坐骨神経痛の可能性も考えられます。 坐骨神経痛は歩行困難になる恐れがあるため、症状が悪化する前に専門医に相談するなどの対策を検討しましょう。 日常生活で現れる変化について(歩き方や動作のクセ) 変形性股関節症になると、日常生活に以下のような変化が現れる場合があります。 進行レベル 日常生活の変化 初期症状 ・正座や椅子に深く腰掛ける動作が難しい ・股関節の可動域が狭くなるため、ズボンや靴下の脱ぎ・履きが難しい 中期症状 ・階段の昇り降りや、深くしゃがむ動作で痛みが生じる ・痛みで長時間の歩行が困難になる 末期症状 ・痛みが安静時も続くため、熟睡できない 初期症状の段階では、無意識のうちに座り方や姿勢を変えて、痛みやしびれをカバーする傾向があります。 自分が不自然に動いていないか、家族や友人など第三者に確認するなどして、症状をチェックしましょう。 中期症状では日常生活に支障が出やすくなり、近くへの買い物や、ちょっとした散歩も辛くなってしまうようなケースもあります。 末期症状になると、寝返りを打つたびに痛みが生じるため、精神的なストレスも大きくなります。 「今まで問題なかった動作ができなくなった」などの自覚があるときは、専門医の診察を検討しましょう。 変形性股関節症の初期症状のチェックリスト|医療機関の受診の判断基準 自分が変形性股関節症かどうか判断する・受診が必要なレベルかどうか知るためにも、以下のチェックリストを利用してみましょう。 多くあてはまる場合は、変形性股関節症が進行している場合もあるので、注意が必要です。 考えられる原因 具体的な症状 筋力低下など 歩くと体が左右に揺れる 股関節の可動域制限 ズボンや靴下が履きにくい 段差を乗り越えにくい 軟骨の減少や炎症の影響 膝が常に重く感じる 動き始めや歩き始めに脚の付け根が痛む 運動をした後、脚の付け根やお尻の横が痛い 寝返りを打つと脚の付け根が痛い 当てはまる項目が多くある場合、すでに変形性股関節症になっている、または今後発症する可能性があります。 初期症状の自覚がなくても、重症化を防ぐために、一度病院の診察を受けることが重要です。 変形性股関節症の初期段階でできる対策と予防方法 変形性股関節症の症状を自覚したときは、初期段階でできる対策や、予防方法を実践してみましょう。 ストレッチや生活習慣の改善 市販のサポーターや補助具の活用 やってはいけない動作・避けるべき習慣 一度すり減った軟骨は自然治癒を期待できないため、自分でできる予防方法を日々の生活に採り入れる必要があります。 具体的には、以下のようにストレッチや補助具を活用する方法があります。 ストレッチや生活習慣の改善 変形性股関節症の進行を防止する際は、ストレッチや生活習慣の改善が効果的です。 ストレッチで股関節を伸ばすと、可動域が狭くなるのを防ぎ、筋力を上げる効果が期待できます。 股関節前面のストレッチ ・片足で立ち、もう一方の足を後ろに伸ばす ・片足を椅子や台に置き、もう一方の足を後ろに伸ばす 股関節周辺のストレッチ ・仰向けに寝て両膝を抱え込み、胸に近づける ・仰向けに寝て膝を左右に倒す ・うつ伏せに寝てお腹の部分にクッションを置き、お尻を左右に揺らす ・立ったまま徐々に開脚し、股関節の内側を伸ばす 食事の改善 ・体重が増えないようにカロリーを抑える ・青魚や納豆、海藻類などをバランスよく食べる 適度な運動 ・水中ウォーキング その他の生活習慣 ・椅子に座るときは背筋を伸ばす ・脚を組まない ・同じ姿勢を長時間続けない 痛みを我慢して股関節を伸ばすなど、無理のあるストレッチは避けておきましょう。 なお、カルシウムやビタミンDをたくさん摂取しても、軟骨のすり減りや骨の変形は再生されません。 軟骨に栄養を届けるためには、血液をサラサラにする青魚や大豆製品(豆腐や納豆)、海藻類などをバランスよく食べることを意識しましょう。 市販のサポーターや補助具の活用 変形性股関節症の痛みや違和感の対策として、市販のサポーターや補助具の活用もおすすめです。 股関節用のサポーターは腰まわりの骨を補整する効果があり、正しい姿勢で歩行するのに役立ちます。 ただし、長く使うと股関節周辺の筋力が落ちてしまう原因になりかねないので、階段の昇り降りや長めの散歩など、目的を限定しておきましょう。 補助具には室内・室外用の歩行車や、さまざまなタイプの杖があります。 歩行車を使うと腰の負担が軽くなるため、痛みの悪化防止を期待できます。 杖には一脚タイプや四脚タイプなどがあり、重さや安定性が異なるので、まずはレンタルで試してみるのもおすすめです。 やってはいけない動作・避けるべき習慣 変形性股関節症の疑いがある場合、以下の動作や習慣は股関節に負担がかかるため、注意が必要です。 重いものを1人で持ち上げるのは避けるなど、股関節にかかる負担を軽くするように意識しましょう。 立ったままの作業が続く場合は、クッション性のある靴を履いたり、小まめに姿勢を変えたりすると股関節のこわばりを防止できます。 正座やあぐらも股関節の軟骨をすり減らす原因となってしまうため、椅子に切り替えるのがおすすめです。 膝を曲げたままの作業や動作も、長時間続けると股関節の負担となるため、なるべく避けて関節への負担を防ぎましょう。 適度なストレッチは股関節を柔らかくし、筋力の低下を防ぐ効果もあります。 仕事や家事を休めない方は、サポーターや補助具を活用し、生活習慣も改善してみましょう。 ただし、変形性股関節症の治癒は期待できないため、軟骨のすり減りは少しずつ進行します。 初期症状を自覚したときは、医療機関でMRIなどの検査を受け、症状の進行度合いをチェックしてもらいましょう。 放置をした場合の進行リスクと注意点 変形性股関節症を放置すると、末期症状に進行するリスクが高まります。 末期症状では骨が変形する場合があり、痛みもさらに強くなるため、室内の移動だけでも苦痛に感じる場合も。 保存療法で症状が改善されないときは、手術で人工関節に置き換える場合もあります。 手術をすると痛みやしびれは解消できますが、以下の注意点があるため、慎重な判断が必要です。 術後の入院期間は一般的に2~3週間かかるので、家庭や仕事の事情により、手術を選択できない方もいらっしゃるでしょう。 また、人工関節には血液が通っていないため、細菌に感染すると再手術が必要になる可能性もあります。 人工関節の耐用年数は15~20年程度といわれますが、あくまでも目安です。 股関節に大きな負荷をかけた場合は、再手術の時期が早まるケースも考えられます。 上記のリスクを避けたい場合は、再生医療など、手術以外の治療方法も詳しく知っておくのがおすすめです。 変形性股関節症の症状が進行した場合に知っておきたい再生医療という選択肢 変形性股関節症の再生医療とは、損傷した股関節に幹細胞を注射し、機能を修復させる治療方法です。 初期や中期症状の段階で再生医療を受けると、重症化の防止を期待できるため、手術しなくても変形性股関節症を治せる可能性があります。 以下の状況に当てはまる方は、再生医療を検討するのもおすすめです。 リペアセルクリニックの再生医療では、患者本人の幹細胞を活用しているので、アレルギー反応や免疫反応のリスクを低減できます。 幹細胞は下腹部から採取しますが、痛みがほとんどなく、傷口も小さいため、体に大きな負担がかかりにくいメリットも。 手術を避けたい方や、通院だけで変形性股関節症を治療したい方は、ぜひリペアセルクリニックの専門医にご相談ください。 変形性股関節症は痛みや初期症状を見逃さず早めの処置が大切 変形性股関節症の初期症状は気が付きにくいため、「高齢だから仕方ないだろう」と考えてしまうケースがあります。 すり減った軟骨は自然治癒を期待できないので、初期症状を見逃さず、早めの処置が必要です。 股関節に痛みや違和感があるときは、まず変形性股関節症のチェックリストを活用してみましょう。 初期症状の段階では再生医療の効果を期待できるため、手術しなくても変形性股関節症を治せる可能性があります。 リペアセルクリニックでは、無料相談やメール相談を受け付けており、症状に応じた治療方法をご提案させていただきます。 再生医療について詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症から来る痛みの改善・治し方が分からず、お悩みではありませんか。 変形性股関節症は、初期症状から重度な症状まで、段階に応じた治療方法が用意されています。 本記事では変形性股関節症の治し方、症状の段階に応じた治療方法を詳しく解説します。 また、近年注目されている再生医療についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 変形性股関節症の治し方をそれぞれ詳しく紹介 変形性股関節症の治療方法は、以下の5種類に分けられます。 保存療法 物理療法 薬物療法 手術療法 再生医療 症状の段階や痛みに応じて、適した治療が異なる点に注意しましょう。 ここでは、それぞれの治療方法について詳しく解説していきます。 保存療法 変形性股関節症の保存療法は、手術をせずに症状の緩和と進行の抑制を目指す治療法を指します。 保存療法において、運動療法とリハビリテーションは重要な柱です。 運動療法で股関節周りの筋肉を強化することで、関節の安定性を高め、痛みを軽減します。 また柔軟性を改善する運動は、関節の可動域を広げ、日常生活での動作が楽になる役割を持ちます。 症状の改善と進行の抑制には、理学療法士などの専門家による指導のもと、運動メニューを継続することが重要です。 物理療法 物理療法は、温熱療法や電気療法・光線療法・マッサージなどを用いて、痛みの緩和や血行促進・筋肉の緊張緩和を図ります。 各物理療法の詳細は、以下の通りです。 物理療法の種類 詳細 温熱療法 患部を温めることで血流を促し、筋肉のこわばりを和らげる 電気療法 電気刺激によって筋肉の緊張をほぐす 光療法 レーザーなどを照射し、血行を促進するとともに筋肉の緩和を目指す 上記の物理療法は、運動療法などと併用されることが多く、患者様の状態に合わせて選択されます。 物理療法は、薬剤に頼らず、患者自身の持つ自然治癒力を引き出すことを目的とした治療法と言えるでしょう。 薬物療法 変形性股関節症の薬物療法は、主に痛みや炎症を抑えることを目的として行われます。 一般的には、内服薬として非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やアセトアミノフェンなどが用いられることが多いです。 痛みが強い場合には、関節内にヒアルロン酸やステロイド薬を注射することもあります。 これらの薬は、症状を一時的に緩和する効果はありますが、病気の進行を止めるものではありません。 医師の指示に従い、症状や状態に合わせた適切な薬物療法を行うことが重要です。 手術療法 変形性股関節症の手術療法は、保存療法で十分な効果が得られない場合や、日常生活に支障が大きい場合に検討される方法です。 変形性股関節症の手術は、以下の2つに分けられます。 主な手術方法 詳細 人口股関節置換術 痛んだ関節を取り除き人工関節に置き換える方法 骨切り術 股関節の骨の一部を切って角度を調整し、関節への負担を軽減する方法 どちらも痛みの軽減と股関節の機能改善、日常生活動作の向上が、主な目的です。 手術方法は患者様の年齢や活動レベル、骨の状態などを考慮して選択されます。 再生医療 変形性股関節症に対する再生医療は、近年注目されている新しい治療法です。 自身の細胞や血液成分を活用し、損傷した軟骨の修復や再生を促すことを目指します。 主な方法として、PRP(多血小板血漿)療法や幹細胞療法などが研究・実施されています。 これらの治療法は、手術に比べて身体への負担が少ない点が特徴です。 股関節に幹細胞を注入する治療は、傷ついた軟骨の修復を促し痛みを和らげることで、手術なしで改善する可能性を高めます。 さらに変形性股関節症が進行する前に再生医療を行うことで、人工関節置換術が必要となるような、深刻な状態への悪化を防ぐことが期待されます。 リペアセルクリニックでは、患部へダイレクトに幹細胞を注入する独自の技術と、高品質な細胞培養施設で、変形性股関節症の根本的な改善を目指します。 変形性股関節症の手術を避けたい方、痛みを軽減したい方は、ぜひ一度メールまたはオンライン診療にてご相談ください。 変形性股関節症の症状の段階に応じた治療法の選び方 変形性股関節症の治療法の選び方は、以下の症状によって異なります。 初期の症状|違和感・軽い痛みなど 中期の症状|持続的な痛みや歩行困難など 重度な症状|痛みが強く日常生活に支障など 同じ変形性股関節症であっても、患者様の状態や痛みに合わせた治療を行う必要があります。 ここでは実際に症状の段階を分け、段階に応じた治療法を解説していきます。 初期の症状|違和感・軽い痛みなど 初期の違和感や軽い痛みに対しては、進行抑制と症状緩和を目的とした保存療法が中心となります。 股関節周りの筋肉を優しく伸ばすストレッチや、負担の少ない運動療法で可動域を維持し、筋力低下を防ぎます。 日常生活では、長時間の立ち仕事や重い物の持ち運びを避け、股関節への負担を軽減する工夫が重要です。 加えて適切な体重管理や、杖の使用も有効な手段となります。 症状の進行を遅らせて、いつも通りの生活を送るために、生活改善と運動療法を継続していきましょう。 中期の症状|持続的な痛みや歩行困難など 中期の症状として持続的な痛みや歩行困難が生じてきた場合は、保存療法に加え、薬物療法を積極的に検討します。 痛み止めの内服薬や湿布に加え、関節内注射などで炎症を抑え、痛みの緩和を図ります。 また専門的なリハビリテーションでは、より強化された筋力トレーニングや関節の可動域を広げる運動を行い、日常生活動作の改善を目指します。 杖などの装具を使用し、股関節への負担を軽減することも重要です。 中期の症状になると集中的な治療により、進行の抑制と生活の質の維持を図っていく方法が用いられます。 重度な症状|痛みが強く日常生活に支障など 重度な症状により日常生活に大きな支障が出ている場合は、以下の手術療法が主な選択肢となります。 手術の種類 詳細 人口股関節置換術 痛んだ関節を取り除き人工関節に置き換える方法 骨切り術 股関節の骨の一部を切って角度を調整し、関節への負担を軽減する方法 これらの手術療法は、痛みの根本的な除去と機能改善に大きく貢献しますが、入院やリハビリテーション期間が必要となります。 患者様の年齢・活動レベル・骨の状態などを総合的に考慮し、最適な手術方法が選択されます。 近年では、再生医療も選択肢の1つとして研究が進められており、自己細胞を用いた軟骨修復などが試みられています。 治療は専門医との十分な相談の上、患者様の状態や希望に合わせて慎重に選択されていくので、安心して治療に専念したい方におすすめです。 変形性股関節症を手術しないで治す方法について 変形性膝関節症を手術せずに治す方法として、運動療法とリハビリを中心とする保存療法が挙げられます。 適切なリハビリと運動療法は、股関節周りの筋力強化や柔軟性向上に繋がり、症状の緩和や進行抑制が期待できます。 しかし、保存療法は症状の進行度合いによっては期待できる効果に限界があり、痛みが完全に消失する訳ではありません。 そこで注目したいのが、手術をしないで治療を図る再生医療です。 再生医療は自身の血液や細胞を用いることで、本来持つ修復力を引き出し、痛みの軽減や機能改善を目指す治療法として注目されています。 当院では、患者様ご自身のわずかな脂肪組織から採取した幹細胞を、培養・投与する独自の治療を行っています。 入院の必要がないため、日常生活への負担を抑えながら症状の改善を目指せるという大きなメリットも。 再生医療について気になる方は、当院のメール相談またはオンラインカウンセリングにてお気軽にご相談ください。 変形性股関節症の悪化を防ぐために避けたい行動・工夫を紹介 変形性股関節症を防ぐ方法として、以下の点に注意しましょう。 禁忌肢位とは?寝るときや日常生活での注意点 日々の姿勢と動作を工夫する 変形性股関節症は動作や姿勢によって、思わぬ症状の悪化に繋がる可能性があります。 症状を悪化させないためにも、ぜひ参考にしてみてください。 禁忌肢位とは?寝るときや日常生活での注意点 変形性股関節症の悪化を防ぐためには、股関節に過度な負担をかける以下の「禁忌肢位」を避けることが重要です。 深く曲げる動作 内股 足組み あぐら 正座 急な方向転換や回旋 重い物を持ち上げる際の無理な体勢 長時間の同一姿勢 寝る際は、仰向けで膝を軽く立てるか、股関節が過度に曲がらないよう工夫しましょう。 日常生活では、正座やあぐら、床に直接座ることを避けることが大切です。 上記の点に注意し、股関節に負担の少ない生活を送りましょう。 日々の姿勢と動作を工夫する 変形性股関節症の悪化を防ぐには、日々の姿勢と動作を見直すことが大切です。 立つときや歩くときには、背筋を伸ばし、股関節に過度な負担がかからないよう意識しましょう。 重い物を持ち上げる際には、膝を曲げて腰を落とし、股関節への負担を分散させることが大切です。 長時間の立ち仕事や同一体勢を避けるために、適度に休憩を挟み、ストレッチなどで身体をほぐすと関節への負担を防ぎやすくなります。 また、階段の上り下りや坂道での散歩など、股関節に負担のかかる動作はできるだけ避けるように意識しましょう。 変形性股関節症は早期の対応と継続的なケアが症状改善のカギとなる 変形性股関節症の症状改善には、適切な対応と継続的なケアが欠かせません。 症状の段階や痛みに応じて適切な治療方法を選択する 初期の段階では運動療法やリハビリで改善する可能性がある 症状が悪化しないように姿勢に注意する 重度の場合は手術療法や再生医療が検討される 股関節の違和感や軽い痛みを感じたら、早めにかかりつけ医に相談しましょう。 保存療法を中心に、運動療法や生活習慣の改善を継続することで、進行を遅らせ、症状の悪化を防ぐことが期待できます。 ただし、重度の症状になると手術療法や再生医療が選択肢に入ってきます。 近年注目される再生医療は、変形性股関節症の新たな治療法の1つです。 リペアセルクリニックでは、変形性股関節症に対する再生医療を提供しており、幹細胞の培養・投与による治療を行っています。 また患者様1人ひとりに合わせたオーダーメイド治療で、症状の改善をを目指します。 変形性股関節症でお悩みの方は、ぜひ当院のメール相談またはオンラインカウンセリングにてご相談ください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
- 股関節
太ももの付け根が痛くなると、歩くときや座っているときなど日常生活にも影響が出てしまいます。 この痛みの原因は、筋肉疲労や関節の問題から深刻な病態までさまざまです。 しかし、原因がわからないとどう対処すればよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。 本記事では、太ももの付け根が痛む原因として考えられる病態を解説します。 それぞれの対処法やセルフケア方法、セルフケアで改善しない場合の医療機関での治療方法についても取り上げています。 痛みの原因を理解し、適切に対処するための参考にしてください。 太ももの付け根が痛い原因 太ももの付け根が痛いのは、大腿骨や筋肉に異常が起きているのが原因です いずれも、股関節もしくは周囲が痛むと歩行に障害がでます。放っておくと日常生活に大きな支障をきたすため、早めに整形外科等の専門医に相談しましょう。 太ももの付け根が痛い原因の詳細は以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。 太ももの付け根(股関節)について 太ももの付け根には、股関節が位置しています。 骨盤と大腿骨で構成される股関節は可動域が広く、さまざまな筋肉や神経・血管が近くを走行しています。 股関節の代表的な筋肉でいうと、大殿筋や中殿筋などの臀部の筋肉、ハムストリングスと呼ばれる臀部から太ももの裏側にかけての筋肉などです。 また太ももの前面を覆っている大腿四頭筋や、恥骨から大腿部の内側に位置する内転筋などは、安定した歩行に欠かせない筋肉です。 神経には太い神経の坐骨神経、大腿部の前側を走行している大腿神経があります。 血管も大腿動脈や大腿静脈など、血流量の多い血管が走行しています。鼠径部にはリンパ節があり、老廃物の代謝などに重要な器官です。 太ももの付け根(股関節)の基本的な動き 股関節は球関節であるため、さまざまな軸で動作を行います。 伸展は臀部の筋肉やハムストリングスが主に筋力を発揮し、屈曲では大腿四頭筋や腹筋、深部にある腸腰筋などが筋力を発揮します。 外転の場合は臀部の筋肉が主動作筋として働き、内転は内転筋群が作用します。 さらに外旋動作では臀部の深層にある梨状筋などが筋力を発揮し、内旋動作では中臀筋・小臀筋の前部線維が働きます。 太ももの付け根が痛む際に考えられる病態 考えられる病気として以下の9つを紹介します。 単なる疲労だろうとの自己判断は禁物です。顕著な疼痛(とうつう)症状が出た場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 1.筋肉疲労 筋肉疲労は長時間の作業や立ち仕事、スポーツなどが原因です。 捻挫や打撲などの怪我ではなく、もちろん病気でもありません。 しかし、臀部や股関節の筋肉が硬い場合や、足首や膝に痛みや不安を抱えている場合などは、太ももの付け根にダメージを蓄積する可能性が考えられます。 腸腰筋や大腿四頭筋に軽微な外力によるダメージが蓄積した結果、歩行時や立ち上がり時などの動作時に太ももの付け根が痛くなる場合があります。 筋肉疲労の場合は治療よりも、安静にして疲労回復に努めましょう。 2.変形性股関節症 変形性股関節症は、股関節の関節面に位置している関節軟骨が少しずつすり減ってしまい、関節内で炎症と変形を起こしてしまう病態です。 交通事故など一度の大きな衝撃によって変形性股関節症になるのではなく、日常生活を送る上での負担の積み重ねが、少しずつ変形性股関節症を作り上げていきます。 負担の蓄積が原因である以上、年齢と共に発生リスクが上がることは避けられません。 保存療法によって股関節に負担をかけない動作を獲得していくほか、あまりにも日常生活に支障が出るようであれば、人工関節などの手術が考えられます。 変形性股関節症の詳細は以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。 3.関節リウマチ 関節リウマチは自己免疫疾患の一つで、関節を自分の免疫力で攻撃してしまう病態です。 本来であれば外から侵入してきた病原菌やウイルスに対して免疫力を発揮するはずの機構が、なんらかのエラーで自らの健康な細胞を攻撃してしまう原因不明の病気でもあります。 通常は四肢の末端部分の関節から少しずつ炎症や変形などの症状が出始め、全身の関節に痛みが起こります。 そのため股関節の痛みが太ももの付け根の痛みとして感じられることもあるのです。 関節リウマチの詳細は以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。 4.大腿骨近位部骨折 大腿骨近位部骨折は、高齢者に多い骨折です。 転倒などによって外力を受け、大腿骨頭に向かう大腿骨頸部で骨折してしまうこともあります。大腿骨頸部で骨折があると荷重で激痛を引き起こします。 大腿骨頸部骨折は関節内と関節外で重症度が異なる点が特徴です。関節内に骨折線がかかっている場合は、治療もより長期になります。場合によっては髄内釘などの手術が必要です。 年齢によっては、大腿骨近位部骨折から寝たきりになってしまう可能性もあるので、とくに骨粗鬆症がある方は注意しなければなりません。 5.大腿骨頭壊死症 大腿骨頭壊死症とは、大腿骨頭を栄養している大腿骨頭動脈がなんらかの原因で遮断されることによって起こる病態です。 壊死によって変形した大腿骨頭に重心がかかり、太ももの付け根に痛みを感じます。大腿骨頭壊死症の原因は未だに不明であり、ほとんどが特発性です。 大腿骨頭壊死症のリスクを高める要因としては、アルコールの大量摂取が挙げられます。 他にも治療などによるステロイドの使用歴が多いと、大腿骨頭壊死症のリスクを高めると言われています。 大腿骨頭壊死症は初期段階では、保存療法が可能です。 しかし大腿骨頭は常に体重がかかる関節であるため変形も進みやすく、人工関節置換術の適応になる場合もあります。 6.腰椎椎間板ヘルニア 椎間板ヘルニアとは、脊柱の中を通っている脊髄や神経根が変形し、飛び出した椎間板によって圧迫される病態です。 圧迫されている高位によっては太ももの付け根が痛む場合もあれば、下腿部で痛みが出ることもあります。 またヘルニアによって神経を圧迫している痛みに加え、筋緊張が強くなることによって走行している神経を絞扼してしまうケースも考えられます。 腰椎椎間板ヘルニアの原因は、長期間の負担の積み重なりです。 重い物を持つ仕事や長時間運転など、腰に負担を溜めやすい生活習慣がある方は腰椎椎間板ヘルニアを発症しやすいです。 治療としては、ブロック注射を含む保存療法によって筋緊張の緩和と股関節や腰椎の柔軟性を取り戻すことで症状の緩和を目指す方法があります。 それでも日常生活に大きな支障をきたしている場合は、手術も選択肢の1つです。しかし手術したからといって腰椎椎間板ヘルニアの痛みが100%消える保証はなく、別の高位で再発するケースもあります。 7.脊柱管狭窄症 脊柱管狭窄症は、脊柱の不良姿勢や脊柱管内の変形によって神経や血管を圧迫してしまう病態です。 腰に慢性的に負担がかかると脊柱管狭窄症の発生リスクを高めます。脊柱管狭窄症になってしまうと、太ももの付け根や足の先で神経的な痛みが起こります。 最も特徴的な症状は間欠性跛行です。間欠性跛行は一定の時間歩くと痛みやしびれで下肢に力が入りにくくなります。 一定の時間休めば回復しますが、安静時でも腰や下肢が痛いケースもあり、坐骨神経痛を伴うことも多いです。 脊柱管を狭窄している原因が姿勢不良などのマルアライメントなら、姿勢の改善や骨盤矯正によって症状を改善できます。しかし場合によっては手術も選択肢に入ります。 8.鼠径ヘルニア 鼠径ヘルニアは別名「脱腸」とも呼ばれ、主に小腸が鼠径部から皮下に飛び出してしまう病態です。 鼠径部に筋膜が脆弱な部分があり、腹圧が高まることでそこから内臓が出てきてしまいます。 原因はほとんどが先天的な要因ですが、年齢と共に筋力が落ちるため鼠径ヘルニアの発生リスクが高まります。 飛び出してきた小腸が嵌頓してしまい、徒手整復でも元に戻らなくなってしまった場合は、早急に手術が必要です。 嵌頓している組織が壊死を起こしてしまうと、重篤な状態になりかねません。 鼠径ヘルニアは太ももの付け根に痛みが出るだけでなく、体表からでも膨らみを確認できます。 9.リンパ節炎 リンパ節炎とは、1つまたは複数のリンパ節に感染が起き発症する病態です。 鼠径部にはリンパ節が位置していますが、ウイルス感染などで炎症を起こしてしまうと、太ももの付け根に痛みが出ます。 また全身性エリテマトーデスのような自己免疫疾患でも、リンパ節の腫脹を認めることがあります。 太ももの付け根が痛くなった時の対処法 太ももの付け根に痛みを感じた場合、早めに適切な対処を行うことが重要です。 症状が軽度であれば、自宅でのセルフケアで改善するケースもあります。 これらの方法を試しても改善しない場合や、痛みが強い場合は、自己判断せず医療機関を受診することをおすすめします。 早めの対応が、症状の悪化を防ぎ、回復への近道となります。 安静にする 荷重をなるべくしないように気を付け安静にして痛みが治まるのであれば、筋肉疲労や保存療法で十分改善できます。 股関節は常に荷重されている関節なので、負担も溜まりやすいです。 腰や股関節のストレッチをする 腰から来ている神経を圧迫していて太ももの付け根に痛みが出ているのであれば、ストレッチで痛みが緩和される場合があります。腰の屈曲や伸展のストレッチをしてみて、痛みが憎悪しないか確認してみてください。 牽引によってストレッチ効果を出すのも有効なので、鉄棒などにつかまってぶら下がるだけでも痛みが緩和されます。 また股関節はとくに臀部のストレッチが有効です。坐骨神経痛や梨状筋症候群などの症状で太ももの付け根が痛い場合は、大殿筋や中殿筋といった臀部の緊張が取れるだけでもかなり変化します。 温める お風呂などで温めると痛みが軽減されるケースもあります。とくに股関節の前側には太い血管が通っており、血流が悪くなるだけでもしびれや痛みが出やすい部分です。 血流が悪いと下肢の疲労も抜けにくく、冷えやむくみも出やすくなります。太ももを温めて、痛みを和らげましょう。 医療機関を受診する 太ももの付け根の痛みが、安静やストレッチ、温めるといった対処法で改善しない場合は、医療機関の受診をおすすめします。 医療機関での主な治療方法は以下の通りです。 治療方法 説明 リハビリ・運動療法 筋力を強化し、柔軟性を向上させることで痛みを軽減、再発防止を目指す治療法。 ヒアルロン酸注射 関節のクッションとなる成分を補充して炎症を抑える、関節の動きをスムーズにする効果が期待される治療法。 手術 痛みの原因が進行した場合に行う外科的治療法。症状の程度によって適切な手術方法が選択される。 再生医療 幹細胞を用いて損傷した組織を修復し、痛みの原因を根本的に改善する治療法。副作用が少なく、慢性的な痛みにも対応可能。 もし、再生医療での治療に興味がある場合、一般的なクリニックや病院では受けられないため、当院へお問い合わせください。 当院は厚生労働省から認可を受けた再生医療専門クリニックです。 太ももの付け根が痛い方からよくある質問 太ももの付け根に痛みを感じる原因を知ることで、適切な対応が取りやすくなります。 以下によくある質問をまとめました。 これらの質問について、それぞれの原因や対処法を詳しく解説します。 自身の症状と照らし合わせながら、早期に適切な対応を検討してください。 女性が片方の足の付け根に痛みを感じる原因は? 片方の足の付け根に痛みを感じる場合、その原因にはさまざまな疾患が考えられます。 とくに女性は、特定の病態により痛みを引き起こすリスクが高い傾向があります。 痛みが続く場合やその他の症状を伴う場合は、早めに医療機関を受診して適切な治療を行うことが重要です。 外側の太もも付け根が痛い原因は? 外側の太ももの付け根に痛みを感じる場合、いくつかの疾患がその原因となっている可能性があります。 この部位の痛みは、股関節や周囲の組織、神経の問題が関与していることが多く、症状によっては日常生活に支障をきたします。 これらの原因はいずれも早期の診断と治療が重要です。 日常生活で気になる症状がある際は、早めの対応が回復への近道となります。 改善しない太もも付け根の痛みは医療機関に相談しよう 太ももの付け根に痛みを感じたら、まずは本記事で解説した簡単なセルフケアで対処するのがおすすめです。 もしセルフケアで痛みが変わらない場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。 精査をしておきたいなら整形外科で、壊死など器質的な異常でない場合は接骨院や整骨院でも治療が可能です。 大阪で医療機関をお探しの方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)をご検討ください。 当院は厚生労働省に「第二種・第三種再生医療提供計画」を提出し、再生医療による治療を提供しています。 再生医療は、幹細胞や成長因子を用いて損傷した組織を修復し、慢性的な痛みの改善が期待できる治療法です。 当院では来院前に「メール相談」も受け付けています。気になる症状がある場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
2019.04.17 -
- 変形性股関節症
足の付け根が痛い原因がわからず、お悩みではないでしょうか。 転倒や怪我といった明確な理由がないまま足の付け根に痛みが生じるケースでは、股関節や筋肉、腱の問題、あるいは疾患など、さまざまな原因が考えられます。 本記事では、足の付け根の痛みの主な原因や関連する疾患、症状を緩和するための治療法を詳しく解説します。 さらに、再生医療を含む最新の治療法にも触れていますので、適切な対応を考える際の参考にしてください。 足の付け根が痛い原因は? 足の付け根が痛い原因は、股関節や周辺の筋肉・腱に問題がある場合が多いです。 以下に、主な原因を挙げます。 それぞれの原因について、詳しく説明します。 股関節の変形 股関節の変形は、足の付け根に痛みを引き起こす主な原因の一つです。 この変形は、以下のような要因で起こります。 特に変形性股関節症では、股関節の軟骨がすり減ることで骨と骨が直接こすれ合い、炎症や痛みを伴うことがあります。 初期段階では軽い痛みや違和感から始まり、進行するにつれて歩行が困難になるケースもあります。 筋肉や腱の柔軟性がない 股関節周辺の筋肉や腱の柔軟性がないことも、足の付け根の痛みの原因です。 柔軟性の低下は、動作時の痛みや張り感として現れることが多いです。 足の付け根が痛い時に考えられる疾患 足の付け根付近で痛みが生じる原因として、特に多いのが股関節のトラブルです。 以下は足の付け根が痛い時に考えられる主な疾患です。 股関節に炎症が起きたり病気が隠れていたりすると、鼠径部の前側や大腿骨の外側などに痛みを感じることがあります。 ただし、足の付け根の痛みが必ずしも股関節に原因があるとは限りません。筋肉や腱、さらには神経や血管に起因するトラブルも考えられます。 それぞれの疾患について解説します。 変形性股関節症 変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ることで痛みを引き起こす疾患です。 特に中高年に多くみられ、長期間にわたる関節への負担が原因とされています。 原因 ・長期間の関節への負担 ・加齢 ・先天性股関節脱臼など 症状 ・歩行時や立ち上がり時の痛み ・股関節の動きが制限される 主な治療法 ・保存療法(ストレッチや薬物療法) ・手術療法(人工股関節置換術や骨切り術など) ・再生医療(幹細胞治療・PRP療法) 変形性股関節症は早期発見と治療が重要です。 症状が進行すると手術が必要になる場合もあるため、早めに医療機関を受診しましょう。 鼠径ヘルニア 鼠径ヘルニアは、腸や脂肪組織が足の付け根付近の鼠径部から突出してしまう状態です。 股関節とは別の部位ですが、足の付け根や股関節周辺に痛みや不快感が生じる場合があります。 特に男性に多く、立ち仕事や重い物を持つ作業が原因になることがあります。 原因 ・加齢 ・立ち仕事 ・重い物を持つ作業 ・腹圧の上昇 症状 ・足の付け根や鼠径部の膨らみや違和感 ・立っているときや咳をすると悪化 主な治療法 ・保存療法(経過観察) ・手術療法(ヘルニア修復術や腹腔鏡手術など) 鼠径ヘルニアは進行すると生活に支障をきたす可能性があるため、症状が見られる場合は早めの受診を検討しましょう。 坐骨神経痛 坐骨神経痛は、坐骨神経が圧迫されることで生じる痛みやしびれの症状です。 腰から足にかけての痛みが特徴で、椎間板ヘルニアなどが原因となることが多いです。 原因 ・椎間板ヘルニア ・腰椎すべり症 ・筋肉の緊張による神経圧迫 症状 ・腰から足にかけての痛みやしびれ ・動作時の痛みの悪化 主な治療法 ・保存療法(神経ブロック療法など) ・手術療法(椎間板ヘルニア摘出術など) 坐骨神経痛は、原因に応じた適切な治療が必要です。放置すると慢性化する可能性があるため、早期の診断と治療が望まれます。 腰部脊柱管狭窄症 腰部脊柱管狭窄症は、脊柱管(背骨の後ろ側にある管)が狭くなることで神経が圧迫される疾患です。 主に中高年に多く、歩行時に腰や足の痛み、しびれが出るのが特徴ですが、腰などの痛みが放散痛として股関節まで及ぶ場合があります。 原因 ・加齢による椎間板の変性 ・骨の変形 ・靭帯の肥厚 症状 ・長時間歩けない(間欠性跛行) ・腰や足のしびれ ・歩行時の痛み 主な治療法 ・保存療法(運動療法や薬物療法) ・手術療法(神経除圧術) 症状が進行すると日常生活に支障をきたすため、早期の診察が重要です。 大腿骨頭壊死症 大腿骨頭壊死症は、大腿骨の先端部が血流不足により壊死する疾患です。 進行すると股関節の変形や激しい痛みが現れることがあります。 原因 ・血流障害 ・アルコールの過剰摂取 ・ステロイド薬の長期使用 症状 ・歩行時や安静時の激しい痛み ・股関節の可動域制限 主な治療法 ・保存療法(薬物療法) ・手術療法(人工関節置換術、骨移植術) ・再生医療(幹細胞治療・PRP療法) 大腿骨頭壊死症は進行性の疾患であり、早期の治療が予後を大きく左右します。 股関節に強い痛みがある場合は、早めに専門医を受診してください。 足の付け根が痛いのは女性特有の疾患の可能性もある 足の付け根の痛みは、女性特有の疾患や身体の変化が原因となる場合があります。 以下に、考えられる疾患や特徴的な症状について解説します。 これらの疾患では、特徴的な症状としてリンパ節の腫れや圧痛、腹部の張り感などが現れることがあります。 また、妊娠中も足の付け根に痛みが生じることがあります。胎児の成長や体重増加に伴う負荷に加え、妊娠後期になるとホルモンの影響で骨盤周辺の靭帯や筋肉が緩むためです。 さらに、出産後も骨盤の傾きが残ることで、歩行や立ち上がり動作の際に痛みが持続する場合があります。 足の付け根が痛い時の対処法 足の付け根が痛い場合、原因によって適切な対処法が異なります。 以下2つの対処法について解説します。 ストレッチや運動、痛み止めの使用は、足の付け根の痛みに対する基本的な対処法です。 ご自身の状況に合った対処法を見つけましょう。 ストレッチなどの運動を行う ストレッチや軽い運動は、筋肉や腱の柔軟性を高め、股関節周辺の負担を軽減する効果があります。 ただし、痛みが強い場合や運動中に症状が悪化する場合は、運動を中止し医師に相談してください。 痛み止めの薬を処方してもらう 痛みが強く日常生活に支障をきたす場合は、医療機関で痛み止めの薬を処方してもらうと良いでしょう。 一般的には以下のような薬が処方されます。 薬の使用は、医師の指示に従い適切な用量・用法を守ることが重要です。 足の付け根が痛い場合は医療機関を受診しよう 足の付け根の痛みは、変形性股関節症などの疾患が原因である可能性もあります。 特に、股関節の軟骨がすり減ることで発症する変形性股関節症は、中高年の方に多く見られる疾患の一つです。 進行すると、痛みだけでなく歩行が困難になったり、日常生活に大きな影響を与えたりすることもあります。 変形性股関節症の痛みに対して、近年では再生医療が新たな治療法として注目されています。 再生医療は、患者さま自身の幹細胞を採取・培養してから股関節に注入し、損傷した軟骨の再生を促す治療法です。手術や入院を必要とせず、体への負担が少ない点が特徴です。 足の付け根が痛い場合は、当院(リペアセルクリニック)の再生医療を選択肢の一つとしてご検討ください。 【まとめ】足の付け根が痛い時の多くの原因は変形性股関節症 足の付け根の痛みは、股関節や筋肉、腱の問題、または疾患や妊娠による身体の変化などが原因で起こります。 症状を改善するためには、ストレッチや運動、痛み止めの薬を活用しつつ、早めに専門医を受診して原因を特定することが重要です。 また、足の付け根の痛みの原因によっては、再生医療という選択肢もあります。 再生医療は患者様自身の幹細胞や血液を活用する治療法で、痛みの緩和や疾患の根本的な治療を目指します。痛みや違和感でお悩みの方は、再生医療も検討しましょう。 当院では事前のメール相談も受け付けておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
2019.04.14