LINEポップアップ
トピックスtopics
  • HOME
  • トピックス
  • サイレントマニピュレーションとは?費用や術後の注意点について医師が解説

サイレントマニピュレーションとは?費用や術後の注意点について医師が解説

公開日: 2020.04.30
更新日: 2025.06.02

「肩が痛くて腕が上がらない」「夜もズキズキして眠れない」

そんなつらい四十肩・五十肩の症状が長引き、日常生活にも支障が出てお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

さまざまな治療を試してもなかなか改善が見られない場合、「サイレントマニピュレーション」という治療法が、固まった肩の動きを短期間で取り戻す新たな選択肢として注目されています。

本記事では、「サイレントマニピュレーション」が具体的にどのような治療法なのか、治療かかる費用について解説します。

この記事で分かること

  • サイレントマニピュレーションの特徴と効果
  • 治療にかかる費用と健康保険の適用の有無
  • 診察からリハビリまでの具体的な治療の流れ
  • 施術後の注意点と治療の対象となる方の条件

長引く肩の痛みや動きの制限でお悩みの方、サイレントマニピュレーションについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

当院リペアセルクリニックでは、四十肩や五十肩に対する再生医療に関する情報を公式LINEで公開中です。

「四十肩や五十肩の痛みに困っている」「肩の痛みが長いている」という方は、先端医療である再生医療がどのような治療を行うか確認しておきましょう。

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ リペアセルクリニック 公式LINE画像

LINE限定で無料オンライン診断を実施中!
>>簡単30秒で診断してみる

サイレントマニピュレーションとは?

サイレントマニピュレーションは、四十肩・五十肩とも呼ばれる肩関節周囲炎(凍結肩)に対する治療法の一つです。

ここでは、以下のポイントに沿って、サイレントマニピュレーションについて詳しく解説していきます。

「サイレントマニピュレーション」がどのような治療なのか知りたい方は、ぜひこの先を読み進めてみてください。

凍結肩の治療法の一つ

サイレントマニピュレーションとは、保存療法を長期間続けても肩の痛みや動きが改善しない凍結肩患者さまに対して行われる治療法です。

四十肩や五十肩と呼んでいる症状の多くは、医学的には「肩関節周囲炎」と診断され、その中でも特に肩の動きが悪くなり、まるで凍ったように固まってしまう状態を「凍結肩」と呼びます。

凍結肩は、肩関節を包んでいる「関節包」という袋状の組織が炎症を起こし、厚く硬くなったり、周囲とくっついてしまうことで、肩を上げたり回したりする動きが制限されてしまうのです。

以下の記事では、五十肩から凍結肩に進行した場合について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

治療の特徴

サイレントマニピュレーションには、つらい肩の症状に悩む方にとって、以下のような特徴・メリットがあります。

サイレントマニピュレーションによる治療の特徴・メリット

  • 痛みが少なく、効果が速やかに現れやすい
  • 日帰りで治療を受けられ、身体的・経済的負担が少ない
  • 手術を回避できる可能性がある
  • 施術後のリハビリ効果を高めることに期待できる

局所麻酔下で行うため施術中の痛みはほとんどなく、治療直後から肩の可動域が改善するケースが多いのが特徴です。

従来の保存療法のみの場合と比べて、可動域改善までの期間を短縮できる特徴があります。

サイレントマニピュレーションの費用

サイレントマニピュレーションは健康保険が適用される治療法で、自己負担額が3割負担の場合、一般的に約5,000円から8,000円程度が目安となります。

施術前の診察にかかる初診料や再診料、お薬が処方された場合の処方箋料、そして施術後に行われるリハビリテーションの費用などが別途必要になる場合もあります。

医療機関の設備や、同時に行う検査・処置の内容によって、費用は多少前後することがありますので、正確な金額については治療を受けようと考えているクリニックや病院で事前に確認しましょう。

サイレントマニピュレーションの治療の流れ

ここでは、一般的なサイレントマニピュレーションの治療の流れを紹介します。

ステップ 主な内容
1. 問診・診察

医師が症状やこれまでの経緯を詳しく聞き取り、肩の動きや痛みの状態を丁寧に評価し、治療方針を決定

2. 画像検査

レントゲンやMRIといった画像検査で、肩関節の骨や周りの組織の状態を調べ、癒着の程度などを評価

3. 麻酔(神経ブロック)

超音波エコーで神経の位置を確認しながら、首の付け根あたりから麻酔薬を注射し、肩や腕の痛みを感じる神経を一時的に麻痺させる

4. 関節可動域操作(マニピュレーション) 麻酔が効いて痛みがないことを確認した後、肩関節をさまざまな方向にゆっくりと動かす
5. 経過観察・リハビリ開始

施術後は、腕を三角巾で吊って肩を安静に保つ。麻酔の効果が切れるまでは腕に力が入らないため、当日はそのままの状態で帰宅

リハビリでは獲得できた可動域を維持し、さらに肩周りの筋力を強化するための運動療法を行い、元のスムーズな日常生活に戻れるようサポートしていきます。

サイレントマニピュレーションの術後の注意点

サイレントマニピュレーションは、つらい五十肩の症状改善に効果が期待できる治療法ですが、施術を受けた後にはいくつか注意すべき点があります。

治療で得られた肩の動きをできるだけ長持ちさせるためには、以下の注意点を理解しておくことが大切です。

ここでは、術後に起こりうる可能性のある合併症リスクと治療効果を引き出すために必要なことについてご説明します。

合併症のリスク

サイレントマニピュレーションによる治療後は、以下のような合併症リスクが考えられます。

合併症 どのような時に起こりうるか
脱臼や骨折 肩関節を動かす際にごく稀に発生する
持続するしびれ 神経ブロックの麻酔時、針先が神経の線維に触れた場合に稀に起こる
出血や内出血 首の神経ブロック注射で長めの針を使うため起こる
感染 注射針を刺すことからごく稀に起こる可能性がある
その他の体調変化 気分が悪くなったり、血圧が一時的に下がったりすることがある

合併症の発生頻度は低いものですが、ゼロではないことを理解しておく必要があります。

施術前には医師からリスクについて十分な説明を受け、万が一術後に何か異常を感じた際には、速やかに医療機関に連絡し指示を仰ぐことが大切です。

継続的なリハビリが必要

サイレントマニピュレーションによる治療後は、再び肩が固まってしまう「再癒着」や「拘縮の再発」を防ぐために継続的なリハビリが必要です。

多くの医療機関では、術後数ヶ月にわたり、週に数回程度の通院による専門的なリハビリを継続するよう指導しています。

もしリハビリを途中でやめてしまったり、指示通りに行わなかったりすると、関節は再び固まりやすくなり元のつらい痛みや可動域の制限がぶり返してしまう恐れがあります。

サイレントマニピュレーションに関するよくある質問

サイレントマニピュレーションという治療法について、よくある質問に回答します。

治療を検討するうえでの不安解消のため、ぜひ参考にしてください。

術後に痛みはある?

サイレントマニピュレーションの施術直後は、麻酔が効いているため痛みを感じることはほとんどありません。

しかし、麻酔が切れた後には一時的に痛みや炎症が起こることがあります。

多くの場合、術後の痛みに対しては、医師から痛み止めの飲み薬が処方されたり、患部を冷やしたりするよう指示されます。

2回目の手術は必要?

サイレントマニピュレーションは、基本的に1回の施術で可動域の改善効果が期待できるため、2回目の手術は不要なことが多いです。

まれに効果が十分でなかったり、再癒着が起きたりした場合は、2回目の手術が検討されることもあります。

そのため、サイレントマニピュレーションによる治療後は、継続的なリハビリによって再癒着を防ぐことが重要です。

治療の対象になる人は?

サイレントマニピュレーションは、長期間の保存療法を試みても肩の痛みが十分に改善していない方が対象になります。

サイレントマニピュレーションの対象になる人の特徴

  • 四十肩・五十肩で肩の動きがひどく悪い方
  • 3ヶ月以上リハビリ等でも効果が乏しい状態
  • 夜も痛くて眠れないなど生活に大きな支障がある
  • 手術後や骨折後の肩の固まりが強い場合

保存療法による効果が見られない方以外に、日常生活に不便を感じるほど肩の動きが著しく制限されてしまった方も主な対象となります。

一方で、サイレントマニピュレーションが適さない方の特徴もあります。

例えば、重度の骨粗しょう症の方は、施術による骨折や脱臼のリスクが高まるため治療が行えない、あるいは慎重な判断を要するケースがあります。

また、肩関節に感染や炎症がある場合も、症状を悪化させる恐れがあるため通常は治療を行いません。

最終的な治療の可否は、医師が診察や画像検査の結果を踏まえ総合的に判断します。

サイレントマニピュレーションは凍結肩の改善に有効な治療法

サイレントマニピュレーションは、従来の保存療法ではなかなか改善が見られなかった凍結肩に対して、短期間で日常生活の質の向上を目指せる治療法です。

何をしても良くならない肩の痛みや動きの悪さでお困りの場合、一度サイレントマニピュレーションに詳しい整形外科の専門医にご相談してみましょう。

ご自身の状態を正確に診断してもらい、適切な治療を受けることがつらい症状から解放され、快適な毎日を取り戻すための第一歩となるでしょう。

長引く肩の痛みや動きの制限でお悩みの方は、先端医療によって肩の痛みの緩和が期待できる再生医療による治療も検討してみましょう。

当院リペアセルクリニックでは、四十肩や五十肩に対する再生医療に関する情報を公式LINEで公開中です。

「四十肩や五十肩の痛みに困っている」「肩の痛みが長いている」という方は、先端医療である再生医療がどのような治療を行うか確認しておきましょう。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

再生医療のリペアセルクリニックTOPトップ