- 再生治療
関節リウマチ患者がしてはいけない10項目|注意すべき食べてはいけないものを解説【医師監修】

関節リウマチと診断された場合、してはいけないことや注意すべき食べてはいけないものがあります。
日常生活で気をつけることで症状の悪化を防ぐこともできるため、事前に知っておくことが大切です。
この記事では、関節リウマチ患者がしてはいけない10項目について詳しく紹介します。
正しい知識を身につけて、症状の改善と生活の質の向上を目指しましょう。
また、関節リウマチの治療には、先端医療である再生医療も選択肢の一つです。
再生医療は患者さまの細胞や血液を用いて、炎症を抑えたり損傷した組織の再生・修復を促す医療技術のことです。
当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の治療法や症例をご覧いただけるので、ぜひチェックしてみてください。
目次
関節リウマチ患者がしてはいけない10項目
関節リウマチと診断された方は、以下の10項目をしないように注意してください。
それぞれわかりやすく解説していきます。
関節に負担がかかる激しい運動
炎症を悪化させる可能性があるため、関節リウマチの方は関節に負担がかかる運動をしてはいけません。
例えば、マラソンなどの長時間走るような運動は関節に負担がかかるため、ウォーキングなど負担の少ない運動を適度にするのが良いです。
治療を行うなかで、痛みを感じないときには、関節を動かせる範囲を維持するためにも適度な運動は良いとされています。
医師に相談しながら、関節へ負荷がかからないように気をつけましょう。
砂糖や加工食品の過剰摂取
砂糖や加工食品を過剰に摂取した場合、関節リウマチの症状を悪化させる可能性があります。
関節リウマチと食品との関係について、多くの研究が行われた結果、摂取量の多さが問題だとされています。
症状を悪化させないためにも偏った食生活にならないように、バランスよく食事しましょう。
肥満や急激な体重増加
急激な体重の増加や肥満は、体を支える関節に負担をかけるため、避けなければなりません。
適切な体重管理を行い、関節リウマチの悪化を防ぎましょう。
関節リウマチ以外の健康面でも、急激な体重増加や肥満は良くないため、バランスの良い食事や適度な運動で体重管理を行いましょう。
関節や身体を冷やす
関節の痛みやこわばりが出る可能性があるため、関節や身体を冷やさないように注意しましょう。
気温が低い冬だけでなく、夏の冷房による冷えの対策も必要です。
長袖で羽織れるものや、ストールやブランケットなどで、環境に左右されずに関節や体の冷えを避けられるようにしましょう。
また、湯船に入るなど身体を温めると血行が良くなり、関節リウマチの痛みや症状が緩和されます。
重いものを持ち上げる
重いものを持ち上げると、関節に大きな負担がかかるため、関節リウマチによる炎症が悪化する可能性があります。
日常生活の中で重いものを持たないように注意し、どうしても重量物を持つ必要がある場合にはカートなどの道具を使用して、関節への負担を軽減しましょう。
痛みや症状が強く出ていると重いものを持ち上げられなくなることもあるため、周囲にサポートを依頼するなど工夫が必要です。
高い枕の使用
関節リウマチは頸椎や首の靭帯にも影響するため、高い枕の使用は避けましょう。
首に負担がかかると、軽い力でも頸椎(首の骨)が脱臼するリスクが高まり、しびれや麻痺、呼吸障害などの原因となることがあります。
枕は首に負担がかからない低めのものを選び、高さの調整が必要な場合はタオルなどを使うと良いでしょう。
長時間の同じ姿勢
関節リウマチは長時間同じ姿勢でいると、痛みや症状が悪化する可能性があります。
同じ姿勢を続けることで、血行不良による痛みの悪化や筋肉が緊張して関節の動きを妨げるためです。
デスクワークなどでは、定期的に立ち上がったり歩いたりして、長時間同じ姿勢にならないようにしましょう。
また、正しい姿勢を保つことも重要です。
正座など関節に負担がかかる座り方
正座をすると膝関節に大きな負担がかかり、関節リウマチが悪化する可能性があるため、注意が必要です。
とくに長時間の正座は避けてください。
長時間にわたって正座をすると血行不良が起こり、そこから関節の腫れや痛みにつながりやすいです。
座るときは座面が高い椅子に座ったり、床に座る場合は膝を伸ばして座りましょう。
日常的な喫煙
喫煙をすると関節リウマチの発症リスクが高まるだけでなく、症状を進行させる可能性も高いため、禁煙をおすすめします。
タバコには関節の炎症を進めたり、治療効果を弱めたりする有害な物質が含まれています。
すぐに禁煙するのが難しい方は少しずつ本数を減らしていき、できるだけ早く喫煙をやめましょう。
ストレスを溜め込む
ストレスを溜めると、自律神経の乱れによって免疫システムのバランスが崩れ、関節リウマチの症状に影響する場合があります。
関節リウマチで手や足がこわばったりスムーズに動かせなかったりすると、そのような症状自体がストレスの原因になりかねません。
リラクゼーションや軽い運動、趣味などストレスを解消できる方法を見つけ、ストレスを溜めないようにしましょう。
関節リウマチ患者が食べてはいけないもの
関節リウマチの症状を悪化させてしまう可能性がある食品は、以下の3つです。
以下では、それぞれの食品の注意点について詳しく解説します。
塩分の多い加工食品や揚げ物
塩分の多い加工食品や揚げ物は、関節リウマチが悪化する可能性があります。
56名を対象とした加工度別での食品摂取量の研究結果では、塩分・糖分・脂肪・添加物を多く含む「超加工食品」の摂取量が多いほど心血管疾患のリスクが高まっています※。
※出典:SPRINGER NATURE Link
また、揚げ物に使用する油は加熱することで酸化しやすくなるため、摂取することで体内に活性酸素が増えます。
活性酸素は関節リウマチの炎症を引き起こし、症状が悪化する原因となる場合があります。
油分を多く含むスナック菓子やインスタント食品などは避けて、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
精製炭水化物
砂糖やケーキ、パンなどの精製炭水化物の過剰摂取は、関節リウマチの炎症をさらに悪化させてしまう可能性があります。
また、炭水化物の過剰摂取は体重増加のリスクもあり、関節への負担が増えるリスクにもつながります。
できるだけ精製炭水化物の摂取を控え、全粒粉米(玄米)や低GIの食品を選ぶようにしましょう。
トランス脂肪酸を多く含む食品
トランス脂肪酸は炎症を促進する可能性があるため、関節リウマチの患者さまは注意が必要です。
主にショートニングやマーガリン、ファストフードなどに多く含まれているため、これらの食品の過剰摂取は控えましょう。
油を使用する際は、オリーブオイルなどの健康的な油を使用するなどの工夫が必要です。
関節リウマチのしてはいけない10項目に関するよくある質問
関節リウマチのしてはいけないことに関して、以下の質問があります。
関節リウマチを悪化させないためにもよくある疑問や不安点を解消しておきましょう。
関節リウマチを悪化させる要因は?
関節リウマチを悪化させる要因は、本記事でも紹介している、関節リウマチのしてはいけない10項目です。
- 関節に負担がかかる激しい運動
- 砂糖や加工食品の過剰摂取
- 肥満や急激な体重増加
- 関節や身体を冷やす
- 重いものを持ち上げる
- 高い枕の使用
- 長時間の同じ姿勢
- 正座など関節に負担がかかる座り方
- 日常的な喫煙
- ストレスを溜め込む
膝や関節に負担をかけることや、症状悪化の原因につながる食品の摂取は、関節リウマチの症状を悪化させてしまいます。
上記の10項目を守り、関節リウマチの悪化を防ぎましょう。
関節リウマチでやってはいけない仕事は?
関節リウマチでやってはいけない仕事はありませんが、避けた方が良い仕事はあります。
次のような仕事は、関節リウマチを悪化させる原因となるため、避けるようにしましょう。
- 重いものを運ぶ仕事
- 立ちっぱなしの仕事
- 長時間の歩行が必要な仕事
- 寒い場所での仕事
関節リウマチでは、関節に負担をかけないことが大切です。
天職だと感じている仕事や、条件が良く続けていきたいと考える仕事で辞めるという選択肢がないこともあるでしょう。
症状の程度にもよるため医師に相談してみてください。
関節リウマチになりやすい性格は?
関節リウマチは自己免疫疾患であり、特定の性格が直接的な原因となることはありません。
しかし、慢性的なストレスによって免疫機能が低下することで間接的に関節リウマチの発症リスクが高まる場合があります。
そのため、ストレスを溜め込みやすい方は、適度にストレス発散する方法を身につけましょう。
また、関節リウマチを早期に発見できれば、早く治療を始められるため、関節の痛みや違和感がある方は早めに医師の診察を受けましょう。
リウマチの食事にヨーグルトは良い?
ヨーグルトは乳酸菌によって腸内環境が改善されることで、関節リウマチの症状緩和が期待できます。
また、関節リウマチは骨粗鬆症のリスクが高いため、予防のためのカルシウム摂取にも有効です。
ヨーグルトの摂取量に関しては、体調や症状の状態をしっかり把握し、医療機関の指導のもと決めましょう。
関節リウマチでしてはいけない10項目を守って生活しよう
関節リウマチと診断された方は、この記事で紹介した「してはいけない10項目」を守り、症状を悪化させる要因を減らすようにしましょう。
- 関節に負担がかかる激しい運動
- 砂糖や加工食品の過剰摂取
- 肥満や急激な体重増加
- 関節や身体を冷やす
- 重いものを持ち上げる
- 高い枕の使用
- 長時間の同じ姿勢
- 正座など関節に負担がかかる座り方
- 日常的な喫煙
- ストレスを溜め込む
また、加工食品や精製炭水化物なども避けて、栄養バランスの取れた食生活を守ることも重要となります。
関節リウマチの治療には、薬物療法や手術療法がありますが、再生医療も選択肢の一つです。
再生医療には、脂肪から幹細胞を採取・培養して患部に投与することで関節の再生を促す幹細胞治療と、血液から多血小板血漿(PRP)を抽出し、患部に注射するPRP療法があります。
再生医療では手術を行う必要もなく治療期間も短いため、関節リウマチでお悩みの方は当院リペアセルクリニックにご相談ください。

監修者
岩井 俊賢
Toshinobu Iwai
医師