頚椎ヘルニア5番6番の症状|主な原因や治療法、有効な対処法について解説

頚椎ヘルニア5番6番の症状|主な原因や治療法、有効な対処法について解説
公開日: 2026.01.30

頚椎(首の骨)の中でも、下の方に位置する「第5頚椎」と「第6頚椎」は、頭の重さを支えつつ大きく動くため、ヘルニアが発症しやすい部位です。

5番6番の間の椎間板が飛び出すと、首の痛みだけでなく、腕や親指側に特徴的なしびれが現れます。

本記事では、頚椎ヘルニア5番6番の症状や、有効な対処法について詳しく解説します。

つらい首の痛みにお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。

頚椎ヘルニア5番6番の主な症状

頚椎ヘルニア5番6番では、首から肩、そして親指・人差し指にかけて広範囲に症状が現れます。

それぞれの部位でどのような違和感が生じるのか確認していきましょう。

首・肩甲骨周辺の痛み

頚椎ヘルニア5番6番では、首の後ろから肩、そして肩甲骨の内側にかけて、重苦しい痛みや凝りを感じる症状が見られます。

特徴的なのは「首を後ろに反らす(上を向く)」動作をした際に、ズキッとした痛みが肩甲骨まで走ることです。

これは、首を反らすことで神経の通り道が狭くなり、飛び出した椎間板が神経をより強く圧迫するために起こります。

寝違えと似ていますが、数日経っても治らない、あるいは特定の角度で痛みが再現される場合は頚椎ヘルニアの疑いがあります。

腕・手の痛みやしびれ

頚椎ヘルニア5番6番では、腕の外側から「親指」と「人差し指」の指先にかけてしびれや痛みを感じることがあります。

この症状は「神経根性疼痛」と呼ばれ、肩から二の腕の外側、肘を越えて手首の親指側へと、ライン状にビリビリとした痛みが走ります。

中指や小指には症状が出ないことが多く、ピンポイントで「親指側」に違和感がある場合は、5番6番の頚椎にトラブルがある可能性が高いです。

また、デスクワーク中など、腕を下げている時に重だるさを感じることもあります。

筋力低下

頚椎ヘルニア5番6番が進行すると、痛みだけでなく筋肉への命令が届きにくくなり、腕や手首の動きに支障が出る「運動麻痺」が生じることがあります。

具体的には、肘を曲げて力こぶを作る筋肉(上腕二頭筋)や、手首を上に反らす筋肉(手根伸筋)の力が入りにくくなります。

「重い荷物を持ち上げにくい」「ボタンがかけづらい」「文字を書く時に力が入りにくい」といった症状が現れた場合は、神経の障害レベルが高い可能性があります。

放置すると筋肉が痩せて細くなってしまうこともあるため、早急に医療機関を受診することが大切です。

頚椎ヘルニア5番6番の主な原因

5番6番の頚椎は、頭の重さを支えながら前後左右に動く「要(かなめ)」の場所であるため、日常的な習慣や経年変化の影響をダイレクトに受けてしまいます。

主な原因は、以下のとおりです。

なぜこの特定の部位にトラブルが起きやすいのか、具体的なリスク要因を解説します。

姿勢不良

「スマホ首(ストレートネック)」やデスクワーク中の「猫背」などの姿勢不良は、5番6番の頚椎への圧力を高める大きな要因です。

頭の重さは体重の約10%あるといわれていますが、うつむく角度が深くなるほど首にかかる負担は大きくなります。

例えば、首が15度傾くだけでも、正しい姿勢(正面を向いているとき)の約2倍の負荷がかかるとされています。

首の負担を軽減するためにも、定期的に姿勢を正すことが重要です。

事故やスポーツによる外傷

交通事故やコンタクトスポーツなどによる外部からの強い衝撃も、頚椎ヘルニア5番6番を発症するきっかけとなります。

ラグビーや格闘技などで首に繰り返しの衝撃が加わったり、交通事故による「むち打ち」で頚椎が過伸展・過屈曲を強制されたりすると、一瞬で椎間板に亀裂が入ることがあります。

特に5番6番の頚椎は可動域が広いため、衝撃のストレスを受け止めやすく、外傷をきっかけに急性ヘルニアを発症しやすい部位なので、注意が必要です。

加齢による椎間板の変性

誰にでも訪れる「加齢」による椎間板の変性も、頚椎ヘルニア5番6番を発症する原因です。

椎間板の中にある髄核(ずいかく)は、20歳を過ぎた頃から徐々に水分が失われ始め、弾力性が低下していきます。

みずみずしさを失った椎間板は、弾力のない硬いゴムのような状態になり、衝撃を吸収しきれなくなります。

加齢による変性は防げませんが、適度な運動や生活習慣の改善によって頚椎への負担を抑えましょう。

頚椎ヘルニアが5番6番で起こりやすい理由

5番6番の頚椎でヘルニアを発症しやすいのは、首の動きの支点となり大きな負荷がかかる部位だからです。

頚椎は7つの骨から構成されていますが、5番6番の頚椎は、首の前屈・後屈・旋回のすべての動作で最も大きな負荷がかかります。

そのため、スマホを見るためのうつむき姿勢やデスクワークでの同じ姿勢が長時間続くと、5番6番の頚椎に負荷が蓄積され、頚椎ヘルニアを発症するリスクが高まります。

上記のように構造的な負荷の多さと加齢による劣化が組み合わさることが、5番6番の頚椎でヘルニアが好発する理由といえるでしょう。

頚椎ヘルニア5番6番の症状に有効な対処法

頚椎ヘルニア5番6番のつらい症状を緩和し、悪化を防ぐためには、日々の生活の中で首への物理的なストレスを減らす工夫が不可欠です。

本章では、以下の2つの対処法について解説します。

治療院でのケアだけでなく、ご自身でできるセルフケアを取り入れ、症状と上手に付き合っていきましょう。

首や肩周りをストレッチする

患部周辺の筋肉を柔軟に保つことは、血流を改善し、神経への圧迫ストレスを軽減するために有効です。

特に、首そのものよりも「肩甲骨」周りをほぐすことを意識しましょう。

肩甲骨を寄せる・開くといった動作で背中の筋肉(僧帽筋など)を緩めると、首にかかる牽引力が減り、痛みが和らぐことがあります。

ただし、痛みがあるときに無理に首を回したり伸ばしたりすると、かえって神経を傷つける恐れがあるため、控えましょう。

痛みが落ち着いてきたら、痛みのない範囲で心地よく感じる程度に行うのがポイントです。

自分に合った寝具に変える

人生の3分の1を占める睡眠環境を見直すことは、頚椎への負担を抑えるためにも重要な要素です。

高すぎる枕は首が強制的に下を向く形(屈曲)になり、低すぎる枕は顎が上がって神経の通り道を狭めてしまうため、自分に合った高さの枕を選びましょう。

理想は、横向きに寝た時に「背骨から頭が一直線になる高さ」です。

また、寝返りが打ちやすい適度な硬さ(高反発など)を選ぶことで、睡眠中の同じ姿勢による負担の集中を防ぎ、朝起きた時の首の痛みを軽減できる可能性があります。

頚椎ヘルニア5番6番の代表的な治療法

頚椎ヘルニア5番6番と診断された場合の主な治療法は、以下のとおりです。

  • 保存療法
  • 手術療法

重症化していないなど、緊急性が高くない場合、まずは身体の治癒力を活かした「保存療法」から開始するのが基本です。

ロキソニンなどの鎮痛剤や神経ブロック注射で痛みをコントロールしつつ、牽引療法などのリハビリを行い、数カ月かけて症状の改善を促します。

しかし、3カ月以上続けても効果がない場合や日常生活に影響を及ぼす場合は「手術療法」が検討されます。

前方から固定する術式や身体への負担が少ない内視鏡手術などがあるため、医師と相談し、症状やライフスタイルに合わせて選択していきましょう。

また、近年の頚椎ヘルニアの治療では、手術をせずに根本改善を目指せる「再生医療」が注目されています。

根本改善が期待できる「再生医療」の選択肢

近年、頚椎ヘルニア5番6番の根本改善を目指す治療法として「再生医療」があります。

再生医療とは、自身の細胞や血液を用いて、痛みやしびれの原因となっている損傷した神経の再生・修復を促す治療法です。

重症化した症例に対する従来の治療では、手術によって神経の圧迫を取り除く治療が一般的でしたが、手術リスクから「手術を避けたい」という方も少なくありません。

再生医療は手術や入院をせずに治療を受けられるため、手術を避けて頚椎ヘルニアを治療したい方の新たな選択肢となります。

以下の動画では、実際に再生医療の治療を受け、頚椎ヘルニアが改善した症例を紹介しておりますので、併せて参考にしてください。

当院リペアセルクリニックでは、頚椎ヘルニアの再生医療について無料カウンセリングを実施しております。ぜひご相談ください。

頚椎ヘルニア5番6番の症状には適切な対処を実践しよう

頚椎ヘルニアの中でも発症しやすい「5番6番」のトラブルは、親指側のしびれや肩の痛みといった特徴的なサインを見逃さず、早期に対処することが重要です。

5番6番の頚椎は、首の動きの要であり、動作時の負担が集中しやすいため、日頃の姿勢ケアが予防と改善の鍵を握ります。

「ただの肩こりだろう」と放置して神経のダメージが進行してしまう前に、早めに医療機関を受診し、ご自身の首の状態を正確に把握しましょう。

また、頚椎ヘルニア5番6番のつらい症状を早く治したい方は、再生医療による治療をご検討ください。

再生医療とは、自身の細胞や血液を用いて、痛みやしびれの原因となっている損傷した神経の再生・修復を促す治療法です。

「頚椎ヘルニアを早く治したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設