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頚椎ヘルニア手術の後遺症とは?起こり得る症状と後悔しない判断基準

首から腕にかけての痛みやしびれが続くと、「このまま悪化したらどうしよう」と不安になる方も多いかと思います。。
病院で手術の話が出ると、次に気になるのが「頚椎ヘルニア手術の後遺症」ではないでしょうか。
「手術をしたのに痛みが残ったら?」「逆に動かしにくくなったら?」と考えるほど、決断が重く感じられるものです。
一方で、つらい症状を我慢し続けるのも現実的ではなく、仕事や家事に影響が出ている方も少なくありません。
この記事では、起こり得る後遺症の種類と理由、後悔しないための判断基準を、できるだけわかりやすく整理します。
当院(リペアセルクリニック)では、頚椎ヘルニアをはじめとした症例に対し、幹細胞治療やPRP療法などの再生医療を用いた治療を行っています。
症例や治療内容については、以下の公式LINEでも紹介しています。
「自分の頚椎ヘルニアの状態でも適応になるのか知りたい」という方は、まずは当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
目次
結論|頚椎ヘルニア手術で後遺症が残るケースはある
頚椎ヘルニア手術は症状改善が期待できる一方で、後遺症が残るケースが「ゼロではない」ことも事前に知っておく必要があります。
- 神経が長く圧迫されていた場合、しびれが残ることがある
- 手術部位や方法によって、首の動かしにくさが残ることがある
- まれに神経症状の悪化などの合併症が起こることがある
手術は「押されている神経を解放する」ことに強みがありますが、傷んだ神経そのものを一瞬で元通りにする治療ではありません。
そのため、手術後に痛みが軽くなっても、しびれや違和感がしばらく続く人がいます。
逆に言えば、後遺症の不安は「起こり得ることを知り、確率を下げる準備をする」ことで小さくできます。
焦って決めるのではなく、今の状態と目的(痛みを取るのか、悪化を止めるのか)を整理することが第一歩です。
頚椎ヘルニア手術とは?基本的な治療の考え方
頚椎ヘルニア手術は、「神経や脊髄(せきずい)への圧迫を取り除く」ことを目的に行われます。
- 強い痛みやしびれが続き、生活に支障が出ている場合に検討される
- 筋力低下(力が入らない)や歩きにくさがある場合は急ぎで判断が必要なことがある
- 前から入る方法(前方)と、後ろから入る方法(後方)など複数の術式がある
「手術=完治」と思いたくなりますが、実際は“症状の原因である圧迫を解除し、悪化を止める”という意味合いが強い場面もあります。
特に、神経の圧迫期間が長いほど、術後にしびれが残りやすい傾向があるため、手術の目的を医師とすり合わせておくことが大切です。
また、術式によって起こりやすい合併症が変わるため、「自分はどの方法で、何が起こり得るのか」を具体的に確認するほど不安は減ります。
頚椎ヘルニア手術後に起こり得る後遺症
頚椎ヘルニア手術後の後遺症は「一つだけが起こる」とは限らず、痛み・しびれ・動かしにくさが組み合わさることもあります。
「後遺症」と聞くと重い言葉に感じますが、実際には“軽い違和感が続く”レベルから“日常動作に影響する”レベルまで幅があります。
大切なのは、起こり得る症状を知ったうえで「自分はどれに当てはまりそうか」を見立ててもらうことです。
次から、よく相談される後遺症を具体的に整理します。
しびれや痛みが残るケース
しびれや痛みが手術後に残ることは珍しくなく、「手術を受けたのにゼロにならないのか」と戸惑う方がいます。
- 神経が長期間圧迫されていた場合、回復に時間がかかる
- 痛みは改善しても、しびれが残ることがある
- 天候や疲労で症状がぶり返したように感じることがある
手術で圧迫が取れても、神経は「すぐに新品に戻る」わけではなく、回復には時間差があります。
そのため、術後すぐは「痛みは軽くなったのに、指先のしびれだけ残る」といった経過をたどることがあります。
また、忙しい時期や睡眠不足が重なると、症状が戻ったように感じて不安になりやすいので、経過の見通しを事前に聞いておくと安心です。
しびれが強くなる、範囲が広がる、歩行が不安定になるなどの変化があれば、我慢せず早めに受診してください。
感覚異常・力が入りにくい症状
感覚異常や力が入りにくい症状は、本人にしかわからない不安として残りやすく、「このまま戻らなかったら」と気持ちが沈む原因になります。
- 細かい作業がやりにくい(ボタン、箸、ペンなど)
- 腕が上がりにくい、握力が落ちた感じがする
- まれに特定の神経症状(例:C5麻痺)が問題になることがある
しびれと同じく、神経の回復は段階的なので、術後しばらくは「触った感じが変」「力の入り方が左右で違う」と感じることがあります。
特に仕事で手を使う方は、「作業効率が落ちて焦る」「周囲に理解されにくい」といったストレスが重なりやすいので、リハビリの段取りまで含めて相談できる環境が重要です。
また、頚椎手術後の神経学的合併症としてC5麻痺などが論じられることがあり、術式や状態によって注意点が変わります。
「可能性がある」と聞くと怖くなりますが、だからこそ“自分の手術で何をどう予防するのか”を医師に具体的に聞くことが後悔を減らします。
症状の変化をメモして受診時に伝えるだけでも、判断の精度は上がります。
首の可動域制限や違和感
首の可動域制限や違和感は、痛みが落ち着いた後に「そういえば回しにくい」と気づきやすい後遺症の一つです。
- 固定術を行った場合、構造上動きが小さくなる
- 筋肉のこわばりで「引っ張られる感じ」が残ることがある
- 姿勢の崩れが続くと、肩こりや頭痛につながることがある
固定術では、痛みの原因を取り除く代わりに「動きを安定させる」側面があるため、首の回旋が小さくなることがあります。
また、手術自体がうまくいっても、痛みを避ける姿勢が癖になると、首や肩周りが固まりやすくなります。
この段階で「もう治ったはず」と無理をすると、逆に違和感が長引くことがあるので、リハビリやセルフケアの設計が重要です。
日常では、長時間のスマホ姿勢やうつむき作業を減らすだけでも負担が変わります。
首の動かしにくさが強い場合は、術式と経過を踏まえて医師と調整してください。
なぜ後遺症が残ることがあるのか
頚椎ヘルニア手術の後遺症が残る背景には、「手術の成功・失敗」だけでは説明できない体の事情があります。
- 神経が圧迫されていた期間が長いほど回復に時間がかかる
- 脊髄や神経のダメージが強いと、症状が残りやすい
- 術式により起こりやすい症状(嚥下障害、嗄声など)が異なる
たとえば、圧迫が長引いて神経が弱っている場合、圧迫を取り除いても回復には“貯金の回復期間”が必要になります。
この期間に焦って動かしすぎたり、逆に怖くて動かさなすぎたりすると、筋肉の硬さや姿勢の崩れが残りやすくなります。
また、前方からの手術では嚥下(飲み込み)や声の問題が起こり得ることが知られており、術式ごとの説明は欠かせません。
つまり後遺症のリスクは、病気の状態・術式・術後の過ごし方の掛け算で動きます。
「自分の条件だと何が起こりやすいか」を具体的に聞けるほど、後悔は減ります。
後遺症が出やすい人・出にくい人の違い
頚椎ヘルニア手術の後遺症は誰にでも同じように起こるわけではなく、「出やすい条件」が重なるほど注意が必要です。
- しびれや筋力低下が長期間続いている
- 画像で脊髄の圧迫が強いと言われている
- 糖尿病など、神経回復に影響しやすい基礎疾患がある
- 喫煙習慣がある(骨癒合や回復の面で不利になることがある)
たとえば「最近急に痛くなった」よりも、「数か月〜年単位で続いている」ケースのほうが、神経が疲弊している可能性があります。
また、体の回復力は睡眠・栄養・持病のコントロールで左右されるため、手術だけで全部決まるわけではありません。
ここが見落とされやすく、「手術は成功と言われたのに、思ったより回復しない」というギャップにつながります。
逆に、症状が比較的短期間で、筋力が保たれている人は改善を感じやすい傾向があります。
だからこそ、手術の前に“今の自分の条件”を丁寧に評価してもらうことが重要です。
手術を受ける前に知っておきたい注意点
頚椎ヘルニア手術で後悔を減らすには、手術そのものよりも「決める前の確認」で差がつきます。
- 目的は「痛みを取る」か「悪化を止める」か、どちらに近いか
- 術式(前方/後方)と、その方法で起こり得るリスクは何か
- 術後どのくらいで仕事・家事に戻れる見込みか
- 残りやすい症状(しびれ等)はどれくらい想定すべきか
説明を聞くときは「成功率は?」だけでなく、「自分の症状はどこまで改善が見込める?」と主語を自分に置くのがコツです。
また、術後の生活は現実的な問題なので、休職期間や家族のサポートの見通しまで含めて相談すると、気持ちが落ち着きます。
不安が強い場合は、セカンドオピニオンで説明を聞き比べるのも自然な選択です。
「迷うのは当然」と割り切り、確認事項を紙に書き出してから受診すると、聞き漏れが減ります。
納得できる説明があるかどうかが、手術の満足度を大きく左右します。
手術以外の治療選択肢はある?
頚椎ヘルニアは手術しかない病気ではなく、症状や段階によっては「手術以外」で改善を目指す道もあります。
- 痛み止めや神経痛の薬で痛みを抑える
- リハビリ(運動療法・姿勢指導)で負担を減らす
- ブロック注射などで痛みの悪循環を断つ
- 生活動作(スマホ姿勢、長時間作業)の調整を行う
「手術は怖いけれど、今の痛みも限界」という方は多く、まずは保存療法で“生活を回す”ことが現実的な場合があります。
特に痛みが強い時期は、痛みを我慢して動かすより、適切に抑えて回復の土台を作るほうが結果的に近道になることがあります。
ただし、筋力低下や歩行障害などが進む場合は、保存療法にこだわりすぎない判断も重要です。
「どの症状が出たら手術を急ぐべきか」を医師と共有しておくと、様子見の不安が減ります。
保存療法の内容は幅があるため、自分の生活に合わせたメニューに調整できるかがポイントです。
手術後・保存療法で改善しない場合の選択肢
手術や保存療法を続けてもつらさが残る場合は、「次の選択肢」を知ること自体が心の支えになります。
- 痛みが長引き、生活の質(睡眠・仕事)が落ちている
- しびれや違和感が残り、回復の見通しが持てない
- 「これ以上どうしたらいいか」情報が整理できていない
この段階では、治療の良し悪し以前に「情報が足りない」「相談先がない」ことが苦しさを増やします。
だからこそ、治療を一段上から整理し直し、今の状態に合う手段を検討する価値があります。
リペアセルクリニック大阪院では、慢性的な痛みやしびれに対して、再生医療という選択肢も含めて相談できる体制を整えています。
「いきなり治療を勧められるのが不安」という方でも、状態整理から入れると、判断がしやすくなります。
治療の選択肢が増えることは、我慢するしかない状況から抜け出すきっかけになります。
| リペアセルクリニック大阪院の特徴 | 内容 |
|---|---|
| 相談の考え方 | 症状・画像・生活背景をふまえ、治療の優先順位を整理して検討 |
| 提案の方向性 | 手術・保存療法の延長だけでなく、再生医療を含む複数の選択肢から比較 |
| 向き合い方 | 「どこまで改善を目指すか」「何を避けたいか」をすり合わせ、期待値のズレを減らす |
再生医療は「すべての症状に効く万能薬」ではありませんが、選択肢として知っておくことで、判断の幅が広がります。
- 再生医療を含めた治療の比較ができる
- 「今の治療でよいのか」を整理してから次に進める
- 長引く症状に対して、生活の視点で相談できる
「手術をしたのに不安が消えない」「保存療法の限界を感じる」といった気持ちは、決して珍しいものではありません。
つらさを抱えたまま我慢するより、まずは情報を整理し、納得できる道筋を作ることが大切です。
手術をしない新しい治療「再生医療」を提供しております。
まとめ|後遺症の不安は正しい理解から始めよう
頚椎ヘルニア手術の後遺症は「起こり得る」一方で、正しく理解し、準備することで不安を小さくできます。
- しびれや違和感は、術後に残ることがある
- 後遺症の背景には、神経の回復時間や術式の違いがある
- 決める前に確認すべきポイントを整理すると後悔が減る
手術を選ぶか迷うのは、それだけ真剣に体と向き合っている証拠です。
大切なのは「怖いからやめる」「勧められたからやる」ではなく、自分の状態と目的に合う選択をすることです。
もし手術後も症状が続く、または保存療法で限界を感じる場合は、治療の選択肢を増やして考えることが助けになります。
リペアセルクリニック大阪院では、再生医療を含む視点で、長引く痛みやしびれに悩む方の相談を受け付けています。
不安を一人で抱え込まず、「今の状態を整理する」ことから始めてみてください。
監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

















