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看護師さんが職業病である腰痛を予防するための方法とは!

公開日: 2019.11.21
更新日: 2025.04.28

看護師さんが職業病である腰痛を予防するための方法とは!

腰痛に悩みながら仕事をされている看護師は多いのではないでしょうか。

同僚の看護師が腰痛で、つらそうにしている場面を見たことがある人もいるかもしれません。立仕事で、力仕事も伴う看護師は、仕事中に腰を痛めることがあります。今回は看護師ができる腰痛予防について紹介します。

カウンセリングを受ける女性

腰痛に悩む看護師さんが多い?!

看護師にとって腰痛は職業病と言われるほど、発生率が高い病気です。

腰痛を引き起こす病気の中で、起こりやすいのが「急性腰痛症(ぎっくり腰)」と「椎間板ヘルニア」です。ぎっくり腰は、無理な体勢をとったりひねったりすることで突然起こるものです。

また重い物を持ち上げるなど、腰に負荷がかかることでも起こります。看護師さんは、患者さんの体を支えたり、持ち上げたりすることがありますし、ベッド上の患者さんの介助で中腰になることもあります。

そのため、ぎっくり腰が起こる可能性が高まります。椎間板ヘルニアは、椎間の間にある椎間板が突出することで腰痛が起こり、神経を圧迫するとしびれや感覚異常が生じ、日常生活に支障が出ることもあります。

看護師さんは、その職務上、中腰になったり、患者さんの移乗をしたりと腰に与える負担が大きな職業です。つまり、椎間板ヘルニアのリスクとなる仕事をしていると言えます。さらに長時間立ちっぱなしで仕事をすることもあるため、疲れると筋肉の支えも弱り、関節に負荷がかかりがちになります。

そのため、痛みがでることが多くなり、そうした関節の痛みをかばううちに体に歪みが生じて腰痛の原因となることもあります。

看護師さんの腰痛予防

現在、腰痛もちでなくても、腰痛で悩む同僚を見ると予防したいと思う人もいるでしょう。また、既に腰痛があり、その悪化を防ぎたい、予防したいという人もいると思います。

そこで腰痛予防としてできることを紹介してまいりましょう。

1.姿勢を整える

腰痛予防は、姿勢を整えることが大切です。

体の歪みは腰痛の原因になるので、ストレッチや腰痛体操で体の歪みを整えることをおすすめします。

猫背になりがちな人は、仕事の合間に体をそらせるようにするだけでも腰痛を予防することができます。前かがみになった体を戻すようなイメージで体を後ろにそらせてみてください。

体を柔らかくすることは体に負担を減らすことになり、普段からストレッチを心がけるもの良いでしょう。体が硬く関節の可動域が狭いと姿勢が悪くなったり、いざという時に無理な体勢をとって、ぎっくり腰になるリスクを高めるからです。

2.ボディメカニクスを使って作業をする

ボディメカニクスという言葉を聞いたことのある看護師さんは多いのではないでしょうか。ボディメカニクスとは、身体の仕組みや機能を理解し、それを利用しすることで最小限の力で患者さんに接する手法です。特に腰痛の予防に効果のある方法で介護の現場などでも活用されています。

看護師さんは、腰痛を引き起こすリスクが高い仕事をします。

そのため力に任せるのではなく、身体に負担を掛けない、小さな力で行えるように考えられた方法なので腰や身体を傷めるといったリスクを減らすことが可能です。そのため腰痛や関節の痛みを引き起こさないように、人間の体の仕組みを理解して作業することが勧められます。

ボディメカニクス8つの原則

ボディメカニクスには、8つの原則があります。いずれも身体の仕組みを利用したり、重力を利用したり、テコの原理を使うなど小さな力で大きな動作を可能にする方法ですので取り入れて活用されることをお勧めします。

  • 支持基底面積を広くし身体を安定させる
  • 腰を曲げず、膝からまげることで重心を低くする維持する
  • 患者さんとの距離を短く、重心を近づけて動かす
  • 重力に逆らわないで水平移動を心がける
  • 患者さんを小さくまとめる
  • テコの原理を活用する
  • 看護師さん自身の身体全体、大きな筋力を用いる
  • 押すのではなく、手前に引く、腰を捻じらない

ボディメカニクスの注意点

  • 患者さん自身が可能な動きはしてもらう
  • 患者さんへの指示や、動作の前には声がけを励行する

ボディメカニクスの効果

ボディメカニクスは、看護師さんが患者さんを楽に介助する方法ですが、逆に患者さんにとっても不安感や恐怖心を感じることがなくなり、安心できる方法になります。患者さんが恐怖心を持つと、患者さんの身体に余計な力が入ってしまい上手く介助ができなくなりかねません。結果として腰を傷めてしまう原因にもなります。

このように、ボディメカニクスは看護師さんにも患者さんにもメリットが大きな手法なので前向きに活用したいものです。

腰痛予防をしても腰痛がひどい場合の治療法

色々、予防していても腰痛になってしまう場合もあります。

一旦よくなっても、また痛みが出てきてしまうこともあるかもしれません。腰痛の治療にはサポーターで腰を支えたり痛み止めで痛みをコントロールする保存療法、痛みのある部分に注射をするブロック注射、痛みの原因を取り除く手術などがあります。

また、近年は関節の治療に再生医療が用いられています。自分の細胞を関節の軟骨に注入し、傷ついた軟骨を修復させるというものです。この再生医療も腰痛の新たな治療法として選択肢が広がることが期待されています。

まとめ・看護師さんが職業病である腰痛を予防するための方法とは!

看護師にとって腰痛は職業病と言われるほど身近な問題です。看護師の仕事の中には腰痛を引き起こすリスクのあるものがあります。

腰痛を予防するには、ストレッチや腰痛体操をすることがおすすめです。少しでも腰痛を回避できるように、予防をしっかり行ってみてくださいね。以上、辛い腰痛を避けるために、看護師ができる腰痛予防とは!について記させていただきました。

 

監修:リペアセルクリニック大阪院

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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