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こむら返りの原因は肝臓?頻発する足のつりで疑うべきこと

夜中や明け方に、突然ふくらはぎが強くつり、痛みで目が覚めた経験はないでしょうか。
一度や二度であれば「水分不足かな」「冷えたのかも」と思って済ませてしまう方も多いでしょう。
しかし、こむら返りが頻繁に起こる場合、体の内側に不調が隠れている可能性があります。
中でも近年は、こむら返りの原因が肝臓にあるのではないかと不安を感じる方も増えています。
そこで本記事ではこむら返りの原因と対策を詳しく紹介していきます。
目次
結論|こむら返りの多くは一過性だが頻発する場合は注意
結論から言うと、こむら返りの多くは一過性の筋肉トラブルであり、深刻な病気が隠れているケースは多くありません。
一方で、毎晩のように繰り返す、日中にも起こる、以前より頻度が増えている場合は注意が必要です。
頻発するこむら返りは、筋肉や神経、内臓機能の異常が関係している可能性があります。
そのサインを見逃さず、体の状態を見直すことが重要です。
こむら返り(筋痙攣)とは?
こむら返り(筋痙攣)とは、筋肉が自分の意思とは関係なく強く収縮し、激しい痛みを伴う状態です。
特にふくらはぎに起こりやすく、夜間や明け方に発症するケースが多くみられます。
通常は数秒から数分で自然に治まりますが、強い痛みのため不安を感じる方も少なくありません。
繰り返し起こる場合、筋肉の違和感や張りが残ることもあります。
肝臓が原因でこむら返りが起こることはある?
肝臓とこむら返りの関係については、以下のポイントから整理できます。
結論として、肝臓が原因でこむら返りが起こることはあります。
ただし、すべてのこむら返りが肝臓由来というわけではありません。
主に慢性肝疾患が進行したケースでみられる症状とされています。
正しく理解することが大切です。
肝硬変など慢性肝疾患との関係
肝硬変などの慢性肝疾患では、こむら返りを訴える患者が少なくありません。
特に夜間の筋痙攣は、肝硬変患者に比較的多くみられる症状とされています。
これは国内外の研究でも報告(※)されています。
参照:日本肝臓学会「肝硬変診療ガイドライン」
肝臓機能の低下が全身に影響を及ぼしている状態と考えられます。
なぜ肝臓が悪いと足がつるのか
肝臓の機能が低下すると、体内環境のバランスが崩れやすくなります。
その結果、筋肉や神経が過剰に興奮し、こむら返りが起こりやすくなります。
主な要因は以下のとおりです。
- 電解質(マグネシウム・カリウム)の乱れ
- アンモニア代謝異常による神経刺激
- 筋肉量の低下(サルコペニア)
- 血流低下による酸素不足
これらが重なることで、筋肉の収縮と弛緩の調整がうまくいかなくなります。
結果として、夜間や安静時にこむら返りが起こりやすくなるのです。
肝臓は全身代謝に深く関わる臓器であるため、影響が広範囲に及びます。
肝臓が原因のケースは多くない点に注意
一方で、こむら返りの原因が肝臓であるケースは多くありません。
軽度の脂肪肝や一時的な肝機能異常のみで、頻繁に足がつることはまれです。
そのため、「足がつる=肝臓が悪い」と短絡的に判断する必要はありません。
他の原因も含めて総合的に考えることが重要です。
肝臓由来を疑うチェックポイント
肝臓由来のこむら返りを疑う際は、他の症状の有無を確認することが重要です。
以下のような症状が複数当てはまる場合、注意が必要です。
- 慢性的な疲労感や倦怠感
- 食欲不振や体重減少
- 皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)
- 足やお腹のむくみ
- 健康診断で肝機能異常を指摘された
これらの症状は、肝臓機能低下のサインである可能性があります。
こむら返りと併発している場合は、自己判断せず医療機関で検査を受けましょう。
早期発見が重症化を防ぐことにつながります。
肝臓以外が原因のことも多い
実際には、こむら返りの原因は肝臓以外であることがほとんどです。
日常生活の影響によるものが多く、誰にでも起こり得ます。
代表的な原因は以下のとおりです。
- 水分・ミネラル不足
- 冷えによる血流低下
- 運動不足や筋疲労
- 腰椎疾患や神経圧迫
- 加齢による筋力低下
特に中高年以降では、複数の要因が重なって起こるケースが多くなります。
生活習慣の見直しだけで改善することも少なくありません。
今すぐできる対処法と予防
こむら返りの対処法と予防として、日常生活で意識したいポイントがあります。
以下は、今日から実践できる基本的な対策です。
- 就寝前のふくらはぎストレッチ
- こまめな水分補給
- ミネラルを意識した食事
- 冷え対策(靴下・レッグウォーマー)
これらは原因を問わず有効な基本対策です。
特に夜間のこむら返りに悩む方は、就寝前のストレッチが効果的です。
無理のない範囲で継続することが大切です。
病院で行われる検査と治療
こむら返りが頻発する場合、原因を特定するための検査が行われます。
主に以下のような検査が実施されます。
- 血液検査(肝機能・電解質)
- 超音波検査やCT検査
- 神経学的検査
検査結果に応じて、薬物療法や生活指導が行われます。
原因を明確にすることで、適切な治療につながります。
肝臓以外が原因の場合の治療選択肢
原因が筋肉や神経にある場合、根本的な治療が重要になります。
対症療法だけで改善しないケースも少なくありません。
慢性的な筋肉や神経のダメージが原因の場合、再生医療という選択肢があります。
リペアセルクリニック大阪院では、自己由来の細胞を用いた再生医療を提供しています。
薬や一時的な対処で改善しない症状に対し、体本来の回復力を引き出す治療です。
長引くこむら返りや体の不調でお悩みの方は、一度相談してみるのも選択肢の一つでしょう。
手術をしない新しい治療「再生医療」を提供しております。
まとめ|頻発するこむら返りは体からのサイン
こむら返りの多くは一過性ですが、頻発する場合は体からのサインである可能性があります。
肝臓疾患を含め、さまざまな原因が考えられます。
自己判断せず、必要に応じて医療機関へ相談することが大切です。
再生医療を含めた幅広い治療選択肢を知ることが、今後の生活の質を守る第一歩になります。
リペアセルクリニック大阪院では患者様のお悩みに対して、丁寧にカウンセリングしていきます。
頻繁なこむら返りにお悩みの場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
監修者
岩井 俊賢
Toshinobu Iwai
医師
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