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野球肩に対する簡単なテーピングの巻き方を紹介!期待できる効果も解説

野球肩の痛みで思うようにプレーできず、試合や練習を休まざるを得ない状況に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、野球肩に対するテーピングの効果と具体的な巻き方を解説します。
テーピングは痛みの軽減や予防に役立ちますが、あくまで応急処置やサポート手段です。
肩の痛みで悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んで適切なテーピング方法を身につけましょう。
目次
野球肩に対するテーピングの効果
野球肩に対するテーピングには、主な効果として以下の3つがあります。
- 痛みの軽減:関節や筋肉の負担を減らし、痛みを和らげる
- 怪我の予防:肩の動きを制限し、過度な負荷を防ぐ
- 応急処置・再発防止:怪我をした際の処置や、再発を防ぐ
痛みが続く場合や、テーピングをしても改善が見られない場合は、医療機関を受診して適切な診断と治療を受けましょう。
野球肩テーピングの巻き方【症状・目的別】
野球肩テーピングの巻き方を、痛みの軽減、投球フォームの安定化、再発予防の3つの目的別に紹介します。
事前の準備として、キネシオロジーテープとはさみを用意し、テープを貼る前に肩を拭いて乾かしましょう。
痛みの軽減の場合
- 5cm幅のテープを3本用意し、四隅を丸くカットカットする
- 1本目は肘上部から肩の頂点を通り、首の付け根まで貼る
- 2本目は1本目の少し後方から開始し、肩の突出部を通って胸部まで貼る
- 3本目は1本目の少し前方から貼り、肩を通って背中側で固定
痛みを我慢せず、適切なサポートで肩への負担を軽減しましょう。
投球フォームの安定化の場合
- 5cm幅のテープを3本用意し、四隅を丸くカットする
- 1本目は肘上部から肩の突出部を通り、首の付け根まで一直線に貼る
- 2本目は1本目よりやや前方から開始し、肩の突出部を経由して肩甲骨方向へ
- 3本目は1本目よりやや後方から始め、肩の突出部を通って胸部まで貼る
適切にサポートすることで正しいフォームの維持につながります。
再発予防の場合
- 5cm幅のテープを2本用意し、四隅を丸くカットする
- 1本目は首と肩の中間付近から、肩の突出部へ向けて貼り、棘上筋をサポート
- 2本目は肩甲骨の端から肩の突出部まで貼り、終わりは1本目と重ねて外旋筋をサポート
適切なテーピングで筋肉への負担を分散させ、再発リスクを軽減できます。
野球肩を治すには、テーピングに依存せず根本的な治療を行うことが重要
テーピングは痛みの軽減や怪我の予防に役立ちますが、あくまで一時的な処置に過ぎません。
根本的な原因を解決しなければ、痛みは繰り返し発生します。
野球肩の原因には、投球フォームの問題、肩周辺の筋力不足、柔軟性の低下、オーバーユース(使いすぎ)などがあります。
これらの根本的な問題を改善するには、適切な治療とリハビリテーションが必要です。
また、慢性化した肩の痛みに対しては、以下のような治療法が選択肢となります。
- 物理療法(電気治療、温熱療法など)
- リハビリテーション(ストレッチや筋力トレーニング)
- 投薬治療(痛み止めや炎症を抑える薬)
- 注射治療(ステロイド注射など)
これらの治療でも改善しない場合や、より根本的な改善を目指したい場合には、再生医療も選択肢の一つです。
再生医療では、他の細胞に変化する能力を持つ、幹細胞を患者様から採取・培養して患部に投与します。
肩の痛みに対する再生医療の治療法などについては、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご覧ください。
再生医療に関する情報発信や簡易オンライン診断を行っております。
野球肩に対する簡単なテーピングの巻き方に関するよくある質問
野球肩のテーピングの巻き方について、よくある質問を紹介します。
疑問を解消してテーピングを行い、野球肩の回復をサポートしましょう。
テーピングしたまま寝ても問題ない?
テーピングをしたまま寝ることは、基本的におすすめしません。
長時間テープを貼り続けると、肌がかぶれたり、血行が悪くなったりする可能性があります。
どうしても痛みが強く、夜間もサポートが必要な場合は、医療機関に相談してサポーターなどの別の手段を検討しましょう。
テーピング用テープでおすすめのものは?
野球肩のテーピングには、キネシオロジーテープがおすすめです。
キネシオロジーテープは、伸縮性があり肌に優しい素材でできています。
運動をする際は粘着力が強いものを選ぶなど、用途に合わせて選択しましょう。
 
                            監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設


 
							
 
							 
						 
					 
                           
                  















 
                  