- 糖尿病
糖尿病と炭水化物の正しい関係について解説!食事の工夫と最新治療まで詳しく紹介

健康診断で糖尿病が判明すると、医師から炭水化物を控えるようにいわれる場合があります。
しかし、ご飯やパンをどのくらい制限したらよいのかわからず、炭水化物の摂取量に悩んでいませんか?
自分だけ主食を制限すると、家族と同じ食事ができないため、ストレスに感じてしまう場合も。
本記事では、糖尿病と炭水化物の関係について、正しい知識や食事の工夫などを解説します。
根本治療を目指せる「再生医療」も紹介しますので、糖尿病に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
目次
糖尿病と炭水化物の関係
炭水化物には糖質と食物繊維が含まれており、糖尿病との関係は以下のようになります。
- 糖質:身体を動かす重要なエネルギー源だが、血糖値を上げる原因にもなる
- 食物繊維:食後の血糖値の上昇を抑える働きがある
血糖値が上がると膵臓(すいぞう)からインスリンが分泌され、エネルギーや脂肪などに変わるため、結果的に血糖値は下がります。
しかし、膵臓の機能低下などでインスリンの分泌量が減ると、常に血糖値が高い状態になってしまい、糖尿病を引き起こす可能性が。
炭水化物を摂取する際は、「糖質は少なめ、食物繊維を多め」を意識しておきましょう。
糖尿病の方向けの炭水化物の具体的な摂取量の目安
糖尿病の方が食事をする場合、炭水化物の摂取量は「総エネルギーの50~60%」が目安です。
一食あたりの糖質量を食品別にあらわすと、以下のようになります。
食品の種類 | 一食あたりの摂取量(g)と糖質量の目安 |
---|---|
ご飯 | 半膳程度(摂取量70g、糖質量26g) |
パン | 6枚切りの食パンを1枚(摂取量60g、糖質量26g) |
麺類 |
即席ラーメン1玉(摂取量80g、糖質量70g) うどん1玉(摂取量250g、糖質量52g) そば1玉(摂取量180g、糖質量48g) |
果物 |
中玉のリンゴ1/2個(摂取量150g、糖質量13g) Mサイズのみかん1個(摂取量100g、糖質量7.4g) |
ラーメンなどの麺類はスープの糖質が高いため、すべて飲み干さないように注意しましょう。
炭水化物は野菜にも含まれていますが、繊維質の多いものは血糖値を抑えられるので、積極的な摂取をおすすめします。
ブロッコリーやキャベツ、オクラなどの野菜は食物繊維が多く、糖質の消化吸収をゆるやかにしてくれます。
芋類は糖質が多いので、糖尿病の治療中は摂取量を控えておくとよいでしょう。
炭水化物の食べ方・選び方の工夫
糖尿病の方が炭水化物を摂取する場合、食べ方や食品の選び方に工夫が必要です。
食事の際には早食いを避け、ゆっくり噛んで食べると血糖値の急上昇を抑えられます。
たんぱく質も糖質の吸収をゆるやかにする働きがあるので、食物繊維の多い炭水化物と一緒に摂取するとよいでしょう。
また、血糖値の上昇を抑えるGI値の低い食品や、血糖値に影響しにくいGL値の低い食品もおすすめです。
GI値やGL値が低い食品には玄米や雑穀米、葉物野菜や大豆製品などがあります。
外食やコンビニエンスストアのお弁当が多い方は、糖質を摂り過ぎないよう、栄養バランスに注意しましょう。
たとえば、ラーメンとチャーハンのセットは糖質が多いので、外食の際にはサラダ付きの定食メニューなどがおすすめです。
長期的な健康維持のためにできる改善方法
糖尿病は完治が難しいため、食事療法で炭水化物をコントロールする必要があります。
ただし、好きなものを食べられず、量も少ない食事はストレスを感じやすいため、あまり長続きしない方もいらっしゃいます。
食習慣をもとに戻すと糖尿病が進行し、網膜症や神経障害などの合併症を引き起こす恐れも。
糖尿病の進行を抑制し、合併症も予防したい場合は、「再生医療」を選択肢に入れてみましょう。
再生医療は最先端の医療技術になっており、幹細胞の働きで臓器や血管のダメージを修復できます。
糖尿病の治療には以下の効果を期待できるので、根本的な治療を目指せます。
- 薬の服用やインスリン注射の回数が減る(将来的には不要になる場合も)
- 手足のしびれが改善する
- 糖尿病性の網膜症や腎機能障害が改善する
再生医療は自分の幹細胞を抽出し、体外培養して患部に投与するため、アレルギー反応などのリスクが低い治療法です。
手術や入院も必要ないので、忙しい方でも治療を継続できます。
運動量を増やし、食事を制限しても効果がなかった方は、ぜひリペアセルクリニック大阪院にご相談ください。
リペアセルクリニック大阪院では再生医療を活用し、糖尿病の改善に成果を上げています。
糖質の量と質を工夫すれば、我慢しなくても血糖コントロールは可能
糖尿病になった場合は、食事の摂り方や、食品の選び方を工夫してみましょう。
糖質や食物繊維の量に注意すると、我慢しなくても血糖コントロールが可能です。
ただし、重度の糖尿病は糖質制限が厳しくなるため、食事の楽しみを奪われてしまう恐れがあります。
糖質をゆるやかに制限し、糖尿病の根本治療も目指したい場合は、再生医療を選択肢に入れておくとよいでしょう。
再生医療の効果や、自分に合う治療法かどうか判断したい方は、リペアセルクリニック大阪院の無料相談をご活用ください。
リペアセルクリニック大阪院には再生医療の専門医が在籍しており、糖尿病の治療方針などをじっくり相談できます。

監修者
渡久地 政尚
Masanao Toguchi
医師
略歴
1991年3月琉球大学 医学部 卒業
1991年4月医師免許取得
1992年沖縄協同病院 研修医
2000年癌研究会附属病院 消化器外科 勤務
2008年沖縄協同病院 内科 勤務
2012年老健施設 かりゆしの里 勤務
2013年6月医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長
2014年9月医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長
2017年8月医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 院長