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肘がブヨブヨに腫れて痛い!肘頭滑液包炎の症状や原因、治療法について解説

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公開日: 2019.09.30 更新日: 2026.01.30

肘がブヨブヨに腫れて痛い原因は、肘頭滑液包炎(ちゅうとうかつえきほうえん)の可能性があります。

腫れや痛みが進行すると、日常生活や仕事に支障をきたすこともあるため、原因や対処法を知っておくことが大切です。

本記事では、肘頭滑液包炎の症状や治療法について詳しく解説します。

肘の問題解決の参考として、ぜひ最後までご覧ください。

肘の痛みを根本的に治療したい方、早期改善を目指したい方は、自己細胞を用いた「再生医療」による治療が選択肢の一つです。

当院リペアセルクリニックでは、肘の再生医療について無料カウンセリングを実施しております。ぜひご相談ください。

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肘がブヨブヨに腫れて痛いのは「肘頭滑液包炎」の可能性

肘がブヨブヨに腫れて痛い場合、「肘頭滑液包炎(ちゅうとうかつえきほうえん)」という疾患が疑われることが多いです。

肘の骨と皮膚の間にある「滑液包」というクッション状の袋に、炎症によって過剰な液体が溜まることで発症します。

以下で特徴的な症状を確認し、ご自身の状態と照らし合わせてみましょう。

肘頭滑液包炎の主な症状

肘頭滑液包炎の大きな特徴は、肘の先端にできる「水が入った風船」のような、ブヨブヨとした柔らかい感触の腫れです。

初期段階では痛みを伴わないケースも多く見られますが、症状の進行や炎症の種類によって、現れるサインは異なります。

その他にも現れる症状は、以下のとおりです。

  • 肘に赤みが現れる
  • 肘が腫れてブヨブヨする
  • 肘の曲げ伸ばし、回すと痛みが出る
  • 肘の動きが制限される
  • 触れると熱を持っている
  • 発熱や倦怠感などの全身に症状が出る(感染性の場合)

細菌が入らず単に水が溜まっているだけの場合は痛みが少ない傾向にありますが、細菌感染を起こしている場合はズキズキとした激しい痛みや発熱を伴うため、早急な対応が求められます。

肘の痛み「肘頭滑液包炎」の主な原因

肘がブヨブヨと腫れ、痛みが生じる「肘頭滑液包炎」の主な原因は、以下の3つです。

肘の先端にある「滑液包」は、骨と皮膚の間のクッションの役割を果たしていますが、ここに過度な負担がかかることで炎症が引き起こされます。

以下でそれぞれの原因について詳しく解説していきます。

長時間肘をつく

肘頭滑液包炎の大きな原因として、日常的な動作の中で無意識に肘を長時間圧迫し続ける行為が挙げられます。

以下のような姿勢は、滑液包に持続的な圧迫を加えてしまいます。

  • 机に肘をついて考え事をする
  • 頬杖をつく
  • 寝転がって肘を立ててスマートフォンを操作する

上記のような圧迫が繰り返されると、クッション機能を持つ滑液包がダメージを受け、炎症による腫れを引き起こすきっかけとなります。

肘の下にクッションを敷いたり、肘をつく頻度を減らすように意識することが重要です。

肘の使い過ぎ

肘の曲げ伸ばしを頻繁に行う動作も滑液包に強い摩擦を生じさせ、肘頭滑液包炎の原因となります。

特に「バレーボール」「野球」「テニス」などのスポーツや、重い荷物を運ぶような仕事では、肘の屈伸運動が繰り返されます。

この際、皮膚と骨の間にある滑液包が何度も擦れることで炎症が起き、関節液が過剰に分泌されてブヨブヨとした腫れが生じます。

スポーツや肘を酷使した後は、患部をアイシングしたり、十分な休息を取ることが重要です。

細菌感染

外部からの傷を通じて細菌が滑液包内に侵入し、感染を引き起こすケース(化膿性肘頭滑液包炎)も考えられます。

擦り傷や虫刺されなどの小さな傷口から細菌が入り込むことで発症する可能性があります。

物理的な刺激による炎症とは異なり、患部が赤く熱を持ち、激しい痛みを伴うのが特徴です。

また、発熱や倦怠感などの全身症状が現れることもあります。

細菌感染が疑われる場合は、自然治癒を待つのではなく、早期に医療機関で適切な治療を受けることが重要です。

肘頭滑液包炎による肘の腫れ・痛みを治すには?主な治療法

肘頭滑液包炎による肘の腫れ・痛みに対する主な治療法は、「保存療法」「手術療法」です。

また、近年では患者さまの自己細胞を用いた「再生医療」による治療も注目されています。

以下でそれぞれの治療法について詳しく見ていきましょう。

保存療法

肘頭滑液包炎の基本的な治療法として、まず「保存療法」が検討されます。

保存療法の内容
滑液包内の液体過剰の場合 注射で液体を吸引除去
感染による滑液包炎の場合 抗生物質の投与
感染のない滑液包炎の場合

・肘の挙上
・冷却療法
・圧迫
・液体を吸引除去
・非ステロイド性抗炎症薬
・ステロイド注射

専門医の判断の下、症状に応じて上記のような治療を選択します。

感染による滑液包炎は「投薬療法」が一般的

滑液包炎が感染によるものであれば、抗生物質の使用が一般的です。

一方で感染が原因でない場合は、以下の方法で炎症を抑えます。

  • 消炎鎮痛薬:炎症を和らげるために消炎鎮痛薬を使用します。
  • ステロイド:強力な抗炎症作用をもちます。

感染でない場合には、液体を抜き取ることに加えて、ステロイドによる注入も検討されます。

手術療法

保存療法で改善しない肘頭滑液包炎は、手術療法による治療が検討されます。

感染が続く場合、手術で直接感染部分を取り除くこともあります。

対して、感染でない場合は以下の手術を行うことがあります。

  • 肘の周りの厚くなった組織の切除
  • 関節鏡を使った内視鏡的な炎症部位の処理
  • 肘関節の内側の膜が厚くなった部分の切除

手術は症状の改善と再発の予防に期待できますが、侵襲的(患者さまの体に直接的に手を加える)な治療です。

そのため、患者さまの状態を十分に評価し、適切な手術方法を慎重に検討する流れになります。

再生医療

肘頭滑液包炎を繰り返してしまう場合は、再生医療による治療も選択肢の一つです。

再生医療とは、患者さま自身の脂肪から幹細胞を採取・培養した後に、点滴や注射で患部に投与する治療法です。

幹細胞は、骨や筋肉などさまざまな細胞に変化する能力があり、手術せずに肘頭滑液包炎による痛みを根本から解決できる可能性があります。

当院リペアセルクリニックでは、再生医療による治療をご提案しております。お気軽にご相談ください。

肘頭滑液包炎による肘の腫れ・痛みのセルフケア【自宅でできる】

肘のブヨブヨとした腫れや痛みが軽度であれば、まずは患部への負担を減らすセルフケアで炎症の鎮静化を図ります。

無理に動かさず、以下のケアを適切に行うことで症状の悪化を防ぐことが大切です。

以下でそれぞれのセルフケアについて確認していきましょう。

安静・アイシング

強い炎症が起きている発症直後は、何よりも患部を休ませ、熱感を取り除くことが痛みの緩和につながります。

腫れや熱感がある場合は、氷のうや保冷剤をタオルで巻き、患部を冷やして炎症を抑えます。

効果的なアイシングの手順は、以下のとおりです。

  • 氷のうや保冷剤をタオルで巻く
  • 患部に15分~20分程度当てる
  • 感覚がなくなったら一度外し、痛みが戻ったら再度冷やす

また、無意識に頬杖をつく動作などが回復を遅らせる原因となるため、普段以上に肘への接触を避けるよう意識してください。

サポーターの活用

サポーターや弾性包帯を使用することで、患部を適度に圧迫し、滑液包に余分な液が溜まるのを防ぐ効果が期待できます。

特にクッション性のあるパッド付きのサポーターは、机や床に触れた際の衝撃を吸収し、滑液包への物理的な刺激を軽減するのに役立ちます。

ただし、締め付けが強すぎると血流が悪化し、逆効果になりかねません。

装着後は指先の色や感覚を確認し、不快感のない適度な圧迫感を保つよう調整してください。

以下の記事では、詳しいテーピングの方法についてまとめていますので、参考にしてみてください。

肘がブヨブヨに腫れて痛い方からよくある質問

肘がブヨブヨに腫れて痛む症状に悩む方々から、さまざまな質問が寄せられています。

この項目ではそうした疑問に答え、適切な対処法や治療の選択肢について解説します。

以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。

注射による吸引は癖になる?

注射による吸引治療は一時的に症状を緩和できます。

滑液吸引自体に依存性はありませんが、滑液は再びたまることもあり、これが癖になると感じられる要因です。

ここで理解しておきたい点としては、「何度も水を抜くから炎症が慢性化するのではなく、炎症が慢性化しているために何度も水がたまる」ことで、決して癖になっている訳ではありません。

慢性化した滑液包炎の場合、根本的な原因を取り除くことが必要です。物理的な刺激を避け、原因となる疾患の治療に力を入れることが大切です。

肘が腫れて痛いときは何科を受診すれば良い?

肘が腫れて痛む場合は、整形外科の受診をおすすめします。

整形外科医は、筋骨格系の専門家として肘の腫れや痛みの原因を適切に診断し、適切な治療法を提案できます。

症状の原因が肘頭滑液包炎や関節炎、腱炎などの場合、整形外科で適切な診断と治療を受けられます。

肘に水がたまる肘頭滑液包炎は自然に治癒する?

肘頭滑液包炎は、適切なケアと時間があれば自然に治癒する可能性があります。

しかし、個人差が大きく、症状の程度や原因によって治癒までの期間が異なります。

軽度の場合は安静や冷却などの保存療法を講じ、数週間で改善する傾向にあります。ただし、重度の場合や繰り返し発症する慢性的な状態では、自然治癒が困難なケースもあります。

また、長期間放置すると、滑液包の肥厚や線維化が進行し、完全な回復が難しくなる可能性もあります。そのため、症状が長期間続く場合や、痛みが強い場合は、医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。

肘がブヨブヨに腫れているけど痛くないときは?

肘がブヨブヨに腫れているが痛みがない場合、慢性的な肘頭滑液包炎や別の病態の可能性があります。

痛みがないからといって軽視せず、適切な対応が必要です。慢性的な肘頭滑液包炎では、急性期の炎症が落ち着いた後も滑液包内に液体が貯留し続け、痛みを伴わないブヨブヨとした腫れが残ることがあります。

そのため、痛みがなくても油断は禁物です。炎症が起きているから水が溜まることを理解し、医療機関を受診しましょう。

肘のブヨブヨした腫れと痛みには「再生医療」をご検討ください

肘頭滑液包炎は、肘の周囲にある滑液包が炎症を起こす病気です。

肘の外傷や過度の使用・感染・または基礎疾患によって引き起こされ、腫れや痛みが伴います。

症状が長引く場合は、医療機関の受診を検討しましょう。

日常生活では、肘頭滑液包炎を防ぐためにも適切な姿勢や動作を心掛け、肘頭の外傷を防ぐ意識も大切です。

また、肘の痛みにお悩みの方は再生医療による治療も選択肢の一つです。

以下のページでは、肘関節に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。

再生医療による肘関節の症例はこちら

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設