ゴルフで首が痛くなる人が実践したいストレッチを紹介!痛みの原因も医師が解説
公開日: 2019.09.07更新日: 2025.06.30
ゴルフを楽しんだ後に「首に違和感がある」「スイングのたびに首が痛む」と感じた経験はありませんか?
ゴルフは全身を使うスポーツですが、特に首まわりの筋肉や関節には大きな負担がかかりやすく、知らず知らずのうちに痛みやコリを引き起こす原因になることもあります。
また慢性的な首の痛みが続く・プレーのたびに違和感があると、ゴルフを楽しめなくなるだけでなく、日常生活にも支障をきたす可能性があるので、ゴルフ前後には首まわりのストレッチを習慣化し、筋肉の緊張をほぐしておくことが重要です。
しかし「効果的なストレッチ方法が分からない」「なぜゴルフで首が痛くなるのか」といった悩みを持つゴルファーも多いでしょう。
本記事では、ゴルフ前後の首の痛みに効くストレッチ法や原因について紹介します。
また当院(リペアセルクリニック)では、慢性的な首の痛みに対するセルフケア方法や手術せずに治す選択肢もご紹介しています。
以下の公式LINEからも確認できますので、ご興味のある方はぜひ一度ご確認ください。
目次
ゴルフ前後の首の痛みに効くストレッチ法
以下では、ゴルフにおける首の痛みに効くストレッチ法を紹介しています。
- 首を前後にゆっくり倒す
- 首を左右に倒して側面を伸ばす
- 首を左右にねじる回旋運動
- 大きく円を描くように首を回す
- 肩甲骨まわりをほぐす
ゴルフのプレー前後に取り入れて、首の痛みを予防しましょう。
首を前後にゆっくり倒す
- ①椅子または立った状態で、背筋をまっすぐに伸ばします
- ②息を吐きながら、ゆっくりとあごを引いて首を前に倒します
- ③ゆっくりと元の位置に戻します
- ④次に、首を後ろにゆっくり反らし、首の前側を伸ばします
- ⑤これを前後各5〜10秒ずつ、2〜3セット繰り返します
ゴルフのスイングでは、首まわりの筋肉に常に微細な緊張がかかっており、特に前傾姿勢を保ったままプレーを続けると、首の前側・後ろ側の筋肉がこわばりやすくなります。
このストレッチで首の前後の筋肉をやさしく伸ばすことで、筋緊張の緩和と血流の促進を目的とします。
ただし痛みがある場合は無理をせず動かす範囲を狭め、呼吸を止めず自然にリラックスしながら、首だけを動かして肩や背中が動かないよう意識しましょう。
首を左右に倒して側面を伸ばす
- ① 椅子に座るか、立った状態で背筋をまっすぐに伸ばします
- ② 右手を頭の左側に添え、息を吐きながらゆっくりと右側に首を倒します
- ③ 首の左側面が伸びているのを感じながら、5〜10秒キープします
- ④ ゆっくりと元に戻し、反対側も同様に行います
- ⑤ 左右それぞれ2〜3セットずつ繰り返します
ゴルフのスイングでは、左右の肩甲帯や首の筋肉に不均等な負荷がかかり、特に首の側面にある胸鎖乳突筋や斜角筋が硬くなりやすくなります。
このストレッチでは、首の側面をゆっくりと伸ばすことで、左右バランスの改善や筋緊張の緩和、首周囲の血流促進に効果が期待されます。
ただし、痛みやしびれを感じる場合は無理に伸ばさず、可動域を狭めて実施しましょう。
首を左右にねじる回旋運動
- ① 椅子に座るか立った姿勢で、背筋を伸ばしてまっすぐ正面を向きます
- ② 息を吐きながら、ゆっくりと首を右側にねじっていきます
- ③ 首の筋肉が軽く伸びているのを感じたら、その位置で5〜10秒キープします
- ④ ゆっくりと正面に戻り、反対側も同様におこないます
- ⑤ 左右それぞれ2〜3セット繰り返します
ゴルフのスイングでは、フォローやフィニッシュ時に首が回旋する動きが多く、首まわりの筋肉に負担がかかりやすくなります。
特に胸鎖乳突筋や肩甲挙筋などがこわばると、可動域が狭まり、スイングに影響が出ることもあるので注意しましょう。
このストレッチを行うことで首の可動域を保ち、筋緊張を和らげ、姿勢バランスの改善にもつながります。
大きく円を描くように首を回す
- ① 椅子に座るか立った姿勢で、背筋を伸ばしてリラックスします
- ② あごを軽く引き、首を前にゆっくり倒します
- ③ そこから右・後ろ・左と、円を描くように首を大きくゆっくり回します
- ④ 1周したら正面に戻り、今度は反対回り(左→後ろ→右)でも同様に行います
- ⑤ 左右1回ずつを1セットとして、2〜3セット行いましょう
ゴルフではアドレス姿勢を維持しながらスイング動作を繰り返すことで、首の筋肉が全方向に緊張しやすく、慢性的な疲労や可動域の低下につながることがあります。
このストレッチでは、首まわりの筋肉全体をまんべんなくほぐし、可動域の維持・血行促進・緊張緩和を目的としています。
ただし、痛みやめまいが出る場合は中止し、動かす範囲を小さくする・無理に回さず自然な動きにとどめるようにしましょう。
肩甲骨まわりをほぐす
- ① 背筋を伸ばして椅子に座るか、立った姿勢で両腕を身体の横に下ろします
- ② 両肩を耳に近づけるようにゆっくりとすくめ、そのまま後ろに大きく回します
- ③ 肩甲骨を背中の中心に寄せるよう意識しながら、円を描くように肩を後方に10回まわします
- ④ 次に、肩を前方向に10回ゆっくり回します
- ⑤ これを前後1セットとして、2〜3セット繰り返しましょう
ゴルフスイングでは肩甲骨周辺の筋肉が常に連動しており、特にインパクトやフィニッシュの動作では大きな負荷がかかりやすくなります。
このストレッチでは、肩甲骨を動かすことで肩まわりや首の緊張をやわらげ、血行を促進して首の負担を間接的に軽減する効果が期待できます。
首への負担が大きくなっている場合でも、肩甲骨の動きからアプローチすることで間接的に首の緊張を和らげるのがポイントです。
呼吸を止めずにリラックスした状態で、動かすのは肩のみ、首や背中はできるだけ安定させて行いましょう。
ゴルフで首が痛くなる原因|ストレッチで首の痛みを感じる場合は要注意
ゴルフで首が痛くなる原因は主に以下の通りです。
- スイングによる反復動作で筋肉が疲労する
- 前傾姿勢の維持による負担
- 自己流のスイングや、フォームに偏りがある
- 加齢や柔軟性の低下
- ストレッチ不足・準備運動の欠如
ゴルフによる首の痛みは、スイング動作・姿勢・柔軟性の低下など、複数の要因が絡んで発生します。
痛みを予防・改善するためには、日頃からのストレッチ習慣・正しいフォームの習得やケアが欠かせません。
しかし、すでに痛みが出ている状態で無理にストレッチを行うと、かえって症状を悪化させるおそれがあります。
もし軽くストレッチをしても痛みが引かない、または逆に痛みが強くなるようであれば、すぐにストレッチを中止し、医療機関の受診を検討してください。
中には、頚椎症(けいついしょう)などの疾患が隠れているケースもあり、自己判断で対応を続けると悪化する可能性もあります。
違和感や痛みが長引く場合は、早めの診察をおすすめします。
ゴルフによる首の痛みは、ストレッチと早期対策で予防しよう
ゴルフは年齢を問わず楽しめるスポーツですが、スイングや前傾姿勢の反復によって首まわりの筋肉や関節に大きな負担がかかるため、日頃からストレッチを行い、柔軟性を高めておくことは、首の痛みを未然に防ぐうえで効果的です。
また、正しいスイングフォームを身につけることも、筋肉への過剰な負荷を減らすポイントです。
しかしどれだけ予防に努めていても、痛みの発症リスクを完全にゼロにすることはできません。
首の痛みが出てしまうと、ゴルフができなくなるだけでなく、日常生活にも支障をきたす可能性があるため、できるだけ早く回復したいという方は再生医療も一つの選択肢として検討しましょう。
再生医療とは、患者さまご自身の幹細胞を活用し、傷んだ組織の修復を促す治療法で、これまで手術が必要とされていた症状にもアプローチできる可能性があります。
安静期間が短くスポーツ復帰が早い傾向にある点も、ゴルファーにとっては安心できる点といえるでしょう。
当院(リペアセルクリニック)では、ゴルファーの首の痛みに対する再生医療のご相談も受け付けております。
詳しい治療内容や適応について知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも解説していますので、ぜひご覧ください。

監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設