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大腿四頭筋腱付着部炎に湿布は効く?貼り方・効果や治療法も解説

公開日: 2019.06.10
更新日: 2025.06.30

膝上部の痛みや階段での違和感、しゃがむ動作での痛みなどで困っている方も多いのではないでしょうか。

その症状は、もしかすると大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)が原因かもしれません。

ジャンパー膝は、スポーツをしている方に多い疾患ですが、日常生活でも膝に負担がかかる方に起こりやすいです。

とりあえず湿布を貼って様子を見るべきか、それとも別の対処が必要なのかと不安を抱えている方もいるでしょう。

この記事では、大腿四頭筋腱付着部炎に対する湿布の効果と正しい貼り方、根本的な治療法までを解説します。

ぜひ最後まで読んで、適切な対処法を身につけましょう。

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大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)に湿布は有効?

大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)に対して湿布は、痛みや炎症を一時的に抑える応急処置として有効です。

しかし、湿布は大腿四頭筋腱付着部炎を根本的に治療するものではありません。

湿布は炎症による痛みや腫れを和らげてくれますが、炎症の原因を取り除くわけではないことを理解しておきましょう。

症状が続く場合や改善が見られない場合は、医療機関での適切な治療が必要です。

大腿四頭筋腱付着部炎の症状別に見る湿布の使い方

大腿四頭筋腱付着部炎の湿布の使い方を、以下の二つの症状別に解説します。

大腿四頭筋腱付着部炎の症状に対して、冷やすべきか温めるべきかは症状の段階によって決まります。

間違ったタイミングで使用すると症状が悪化する可能性があるため、適切な使い分けが重要です。

急性期:冷湿布で炎症を抑える

急性期(発症から6週間以内が目安)は冷湿布を使用して炎症の拡大を防ぎます

以下の症状があるときには、冷湿布を使いましょう。

  • 運動直後に痛みが強くなった
  • 膝上部に腫れや熱感がある
  • 急激に痛みが現れた
  • 動作時に鋭い痛みを感じる

冷湿布は血管を収縮させることで炎症物質の放出を抑え、痛みの伝達を遅らせる効果があります。

20分間冷却し、30~40分間休憩を挟みながら繰り返すのが効果的です。

ただし、冷やしすぎると筋肉が逆にこわばる可能性があるため、皮膚の状態を確認しながら使用しましょう。

慢性期:温湿布などで温める

慢性期(発症から12週間以上が目安)は温湿布を使用して血行を促進し、組織の回復を助けます

とくに、以下の症状があるときには、温湿布を使用してください。

  • 慢性的な痛みや重だるさがある
  • 運動前の筋肉のこわばりがある
  • 冷湿布で改善が見られない
  • 朝起きた時に膝が動かしにくい

温湿布は血管を拡張させることで血流を改善し、患部に栄養素や酸素を供給しやすくします。

運動前のウォームアップとして10~15分程度温めると、筋肉の柔軟性が高まり、ケガの予防にも効果的です。

ただし、低温やけどに注意し、長時間同じ場所に貼り続けないようにしましょう。

大腿四頭筋腱付着部炎に効果的な湿布の貼り方

湿布の効果を最大限に発揮するために、正しい貼り方を覚えましょう。

膝は動きの多い部分なので、湿布がずれたり剥がれたりしないよう工夫が必要です。

手順 内容と目的
1.患部の洗浄と乾燥 膝周囲の皮膚を清潔にし、汗や汚れを取り除いて湿布の密着を高める
2.湿布に切れ目を入れる 湿布の中央に縦の切れ目を入れ、膝の動きにフィットさせて剥がれにくくする
3.湿布の貼り付け 痛みのある箇所(膝のお皿の下部など)に貼り、薬剤を患部に浸透させる
4.固定 テーピングやサポーターで固定し、湿布の剥がれを防いで効果を持続させる

湿布の交換頻度については、1日1回タイプの湿布であれば8~10時間程度、1日2回タイプの湿布であれば4~6時間程度で交換するのが目安です。

皮膚にかゆみや発疹が現れた場合は、すぐに使用を中止してください。

大腿四頭筋腱付着部炎における湿布以外のセルフケア

湿布は症状を一時的に緩和するのに役立ちますが、根本的な改善には他のセルフケアも組み合わせることが大切です。

以下の方法を取り入れることで、より効果的な症状の管理ができます。

  • アイシング(急性期の炎症抑制)
  • ストレッチ(筋肉の柔軟性向上)
  • サポーターの活用(膝の安定化)
  • 適度な安静(炎症の悪化防止)

アイシングは15~20分間程度、直接皮膚に触れないよう注意して行います。

長期間の安静は筋力低下を招くため、症状に応じて適度な運動も大切です。

ジャンパー膝(大腿四頭筋腱付着部炎)の治療法

大腿四頭筋腱付着部炎の治療は、予防的なケアから専門的な治療まで段階的に行われます

治療段階 内容
予防的ケア ・運動前のウォーミングアップ
・運動後のクールダウン
・ストレッチと筋力強化
・正しい運動フォームの習得
急性期の対処 ・運動後10~15分のアイシング
・冷湿布の使用
・適度な安静
・炎症の悪化防止
慢性期の管理 ・温熱療法による血行促進
・専門的なリハビリテーション
・段階的な運動量増加
・筋力バランスの調整
医療機関での治療 ・理学療法士による指導
・適切なテーピング、サポーター指導
・注射治療・専門的な運動療法
重症例への対応 ・手術療法
・再生医療

軽症例では予防的ケアだけでも治癒することがあります。

重症例で手術や再生医療も治療の選択肢です。再生医療については、以下をご覧ください。

スポーツ外傷は⼿術しなくても治療できる時代です。

【まとめ】大腿四頭筋腱付着部炎は湿布で痛みを一時的に和らげられる!しかし根本的な改善には治療が必要

大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)に対して以下のように湿布を貼ることは、痛みや炎症を一時的に緩和する応急処置として有効です。

手順

内容と目的

1.患部の洗浄と乾燥

膝周囲の皮膚を清潔にし、汗や汚れを取り除いて湿布の密着を高める

2.湿布に切れ目を入れる

湿布の中央に縦の切れ目を入れ、膝の動きにフィットさせて剥がれにくくする

3.湿布の貼り付け

痛みのある箇所(膝のお皿の下部など)に貼り、薬剤を患部に浸透させる

4.固定

テーピングやサポーターで固定し、湿布の剥がれを防いで効果を持続させる

急性期には冷湿布で炎症を抑え、慢性期には温湿布で血行を促進することで症状の改善が期待できます。

しかし、湿布だけでは根本的な解決にはならないため、ストレッチや筋力強化などの総合的なケアが重要です。

適切な予防法を実践し、症状に応じたセルフケアを継続することで、多くの場合改善が見込めます。

湿布を使用しても症状が改善しない場合や、痛みが強くなる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

症状に応じて、保存療法・手術・再生医療などの治療の選択肢があります。

再生医療の症例や治療法については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひご参考にしてください。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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